JP2010136762A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】可動装置において、複雑な制御を必要とすることなく、複雑な動作を表現することができるようにした遊技機を提供すること。
【解決手段】ウキ動作ユニット(可動装置)において、第1回動部材605、モータ91、ギア等より構成される駆動部と、第2回動部材607、糸およびウキより構成され、上記駆動部の動作に連動する可動部と、上記駆動部のうちの第1回動部材605と可動部のうちの第2回動部材607との間に介在して、上記駆動部の動作に対する上記可動部の動作を変則的にするための変則動作手段として軸挿通部604と、を備える構成とする。
【選択図】 図13

Description

本発明は、パチンコ機やスロットマシンに代表される遊技機に関するものである。
パチンコ機やスロットマシンなどの遊技機には、遊技内容に関連するキャラクタを可動に構成し、モータやソレノイドでこのキャラクタを駆動して動作させ、これにより演出効果を高めるようにした可動装置を役物として用いたものがある。
このような遊技機としては、例えば、以下の文献に記載のものが挙げられる。
特開2006−34728号公報
しかしながら、上記のような可動装置においては、キャラクタに複雑な動作を表現させようとするほど、より複雑化した制御が必要となり、これにともなって部品や制御プログラムの製作コストが高くつくという問題がある。一方、単純な動作であれば比較的に容易かつ安価に実現することができるが、これでは面白味に欠けて演出効果も不十分となる。
本発明は、かかる問題点に鑑みて案出されたものであり、可動装置において、可動部の動作を駆動部の動作よりも複雑化することができ、制御を複雑化しないようにしたとしても、駆動部の動作に比してより複雑な動作を表現することができるようにした遊技機を提供することを目的とする。
本発明にかかる遊技機は、上記目的を達成するために、手段1として、
外部から視認し得る位置に演出用の可動装置が設けられた遊技機であって、
前記可動装置は、
駆動部と、
前記駆動部の動作に連動する可動部と、
前記駆動部と前記可動部との間に介在して、前記駆動部の動作に対する前記可動部の動作を変則的にするための変則動作手段と、
を備えることを特徴とする。
本発明において、「連動」とは、一方の動作に同期して他方が動作することに限定されるものではなく、一方の動作に多少とも先行ないし遅れるようにして他方が動作することも含むものとする。
上記手段1の構成によれば、駆動部により駆動されて可動部が動作するが、該駆動部と可動部との間に変則動作手段が介在することにより、可動部が駆動部の動作に直接的に連動するのではなく、変則的に連動する。換言すれば、駆動部から可動部へ動力が直接的に伝達されるのではなく、変則動作手段を介することにより変則化されて伝達される。したがって、可動部の動作が駆動部の動作よりも複雑化され、例えば駆動部の動作が一定の単調な動作であったとしても、可動部の動作は変則的となって、より複雑な動作も表現することが可能となる。
このとき、駆動部と可動部との間に変則動作手段を介在させることによって可動部の動作を変則化しているので、例えば複雑な制御プログラムによって可動部の動作を制御することを不要とすることができ、あるいは、例えば制御が複雑化される場合にも、可動部の動作をさらに複雑化することができる。
本発明によれば、可動装置において、可動部の動作を駆動部の動作よりも複雑化することができ、制御を複雑化しないようにしたとしても、駆動部の動作に比してより複雑な動作を表現することができるようにした遊技機が得られる。
以下、本発明の最良の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。ここでは、遊技機としてパチンコ遊技機(以下、単に「パチンコ機」という)を挙げる。
(パチンコ機正面側の構成)
図1はパチンコ機10の正面図、図2はパチンコ機10の斜視図、図3はパチンコ機10の前面枠の斜視図である。図1および図2に示すように、パチンコ機10は、当該パチンコ機10の外殻を形成する外枠11と、この外枠11の一側部に開閉可能に支持された内枠12とを備えている。以下に、外枠11と内枠12との構成を個別に説明する。
上記外枠11は、木製の板材により全体として矩形状に構成され、小ネジ等の離脱可能な締結具により各板材が組み付けられている。なお、外枠11は樹脂やアルミニウム等の軽金属により構成されていてもよい。このように構成することにより、パチンコ機の軽量化を図ることができるからである。
一方、上記内枠12の開閉軸線はパチンコ機10の正面からみてハンドル(後述する遊技球発射ハンドル18)設置箇所の反対側(図1のパチンコ機10の左側)で上下に延びるように設定されており、この開閉軸線を軸心にして内枠12が前方側に十分に開放できるようになっている。このような構成とするのは、内枠12の開閉軸線がハンドル設置箇所側(図1のパチンコ機10の右側)で上下方向にあるとすると、内枠12を開放する際に遊技球発射ハンドル18の頭部等が隣なりのパチンコ機やカードユニット(球貸しユニット)に干渉することになり、内枠12を十分に開放できないからである。また、内枠12は合成樹脂、具体的にはABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)樹脂から成る。こうすることで、粘性が高く衝撃に強くでき、低コストで製造できるという利点が発揮される。
また、内枠12は、大別すると、その最下部に取り付けられた下皿ユニット13と、この下皿ユニット13よりも上側の範囲で内枠12の左側の上下方向の開閉軸線を軸心にして開閉自在に取り付けられた前面枠セット14と、図示しない樹脂ベースと、この樹脂ベースの後側に取り付けられる後述の遊技盤30とを備えている。これらの各構成を以下に詳細に説明する。
上記下皿ユニット13は、内枠12に対してネジ等の締結具により固定されている。この下皿ユニット13の前面側には、下皿15と球抜きレバー17と遊技球発射ハンドル18と灰皿22と音出力口24が設けられている。球受皿としての下皿15は、下皿ユニット13のほぼ中央部に設けられており、後述の上皿が満タンになった場合等に排出口16より排出される遊技球を停留する役割がある。上記球抜きレバー17は、下皿15内の遊技球を抜くためのものであり、この球抜きレバー17を図1で左側に移動させることにより、下皿15の底面の所定箇所が開口され、下皿15内に停留された遊技球を下皿15の底面の開口部分を通して遊技者の持球貯留箱(ドル箱)に排出することができる。上記遊技球発射ハンドル18は、下皿15よりも右方で手前側に突出するように配設されている。遊技者による遊技球発射ハンドル18の操作に応じて、発射ソレノイドを備えた遊技球発射装置によって遊技球が後述する遊技盤30の方へ打ち込まれるようになっている。上記音出力口24は、下皿ユニット13内あるいは背面に設けられたスピーカからの音を出力するための出力口である。また、灰皿22は下皿15の左方に設けられている。灰皿22は左右方向(水平方向)の軸線を軸心にして回動(例えば前方側に向けて前回り)するように、その右側が下皿15に片待ち支持されている。
なお、下皿ユニット13はその大部分が内枠12と同様、ABS樹脂にて成形されている。こうすることで、粘性が高く衝撃に強くでき、低コストで製造できる。特に、下皿15を形成する表面層と下皿奥方の前面パネル部分とを難燃性のABS樹脂にて成形している。このため、この部分は燃えにくくなっている。
一方、前面枠セット14の下部(上述の下皿15の上方位置)には、遊技球の受皿としての上皿19が前面枠セット14と一体的に設けられている。この上皿19は、遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら遊技球発射装置38の方へ導出するための球受皿である。従来のパチンコ機では前面枠セットの下方に内枠に対し開閉可能な前飾り枠が設けられ、該前飾り枠に上皿が設けられていたのであるが、本形態では前飾り枠が省略され、前面枠セット14に対し直接的に上皿19が設けられている。この上皿19も下皿15と同様、表面層が難燃性のABS樹脂にて成形される構成となっている。また、上皿19の左下方には、装飾図柄表示装置42の背景を変える等の操作を遊技者が行なうための演出ボタン79が設けられている。
加えて、前面枠セット14にはその周囲(例えばコーナー部分)に各種ランプ等の発光手段が設けられている。これら発光手段は、大当たり遊技状態時等における遊技状態の変化に応じて点灯、点滅のように発光態様が変更制御され遊技中の演出効果を高める役割を果たすものである。例えば、窓部101の周縁には、LED等の発光手段を内蔵した環状電飾部102が左右対称に設けられ、大当たり遊技状態時に点灯や点滅を行うことにより、大当たり遊技状態中であることを報知する構成である。
また、窓部101の下方には貸球操作部120が配設されており、貸球操作部120には球貸しボタン121と、返却ボタン122と、度数表示部123とが設けられている。パチンコ機10の側方に配置された図示しないカードユニット(球貸しユニット)に紙幣やカード等を投入した状態で貸球操作部120が操作されると、その操作に応じて遊技球の貸出が行われる。球貸しボタン121は、カード等(記録媒体)に記録された情報に基づいて貸出球を得るために操作されるものであり、カード等に残額が存在する限りにおいて貸出球が上皿19に供給される。返却ボタン122は、カードユニットに挿入されたカード等の返却を求める際に操作される。度数表示部123はカード等の残額情報を表示するものである。なお、カードユニットを介さずに球貸し装置部から上皿に遊技球が直接貸し出されるパチンコ機、いわゆる現金機では貸球操作部120が不要となる。故に、貸球操作部120の設置部分に、飾りシール等が付されるようになっている。これにより、カードユニットを用いたパチンコ機と現金機との貸球操作部の共通化が図れる。
次に、図4および図5を用いて遊技盤30の構成を説明する。図4は遊技盤30の構成を示す正面図、図5は遊技盤30の構成を示す斜視図である。遊技盤30は、一般入賞口を備える一般入賞装置31、可変入賞装置32、上始動口33aと下始動口33b(作動チャッカ33bで構成)とから成る第1の始動入賞装置33、第2の始動口を備える第2の始動入賞装置34(スルーゲートで構成)、特別図柄表示装置、普通図柄表示装置、装飾図柄表示装置42を備える可変表示装置ユニット35等が設けられている。これらの一般入賞装置31、可変入賞装置32、第1の始動入賞装置33、第2の始動入賞装置34、可変表示装置ユニット35等は、遊技盤30における、ルータ加工によって形成された各貫通穴にそれぞれに配設され、遊技盤30前面側から木ネジ等により取り付けられている。また、下始動口33bの入口には、一対の開閉羽根60が設けられており、遊技球を案内する開放位置と、下始動口33b内に遊技球が入りにくくなる閉塞位置を採りうる。開閉羽根60は、遊技盤30の裏面側に配設されたソレノイドSL1によって駆動される。また、下始動口33bの下方には、大入賞口(収容部の入口)61が配置されている。大入賞口61については、後に言及する。大入賞口61内には、入球検出スイッチSW1が設けられている。
前述の一般入賞装置31、可変入賞装置32および第1の始動入賞装置33に遊技球が入球し、当該入球が後述する検出スイッチ(入賞口スイッチ、カウントスイッチ、作動口スイッチ等)で検出され、この検出スイッチの出力に基づいて、上皿19(または下皿15)へ所定数の賞品球が払い出される。その他に、遊技盤30にはアウト口36が設けられており、各種入賞装置等に入球しなかった遊技球はこのアウト口36を通って図示しない球排出路の方へと案内されるようになっている。遊技盤30には、遊技球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘が植設されているとともに、各種部材(役物)が配設されている。
上記特別図柄表示装置は、第1の始動入賞装置33への入賞をトリガとして識別情報としての特別図柄を変動表示し、上記装飾図柄表示装置42は特別図柄の変動表示に対応した装飾図柄を変動表示し、上記普通図柄表示装置は第2の始動入賞装置34の通過をトリガとして普通図柄を変動表示する。
上記特別図柄表示装置は、後にも言及する表示装置371Aにおける第1表示部の9個のLEDセグメントで構成されており、後述する主制御装置261により表示内容が制御される。
上記装飾図柄表示装置42は液晶表示装置として構成されており、後述する表示制御装置により表示内容が制御される。装飾図柄表示装置42には、例えば上、中、及び下の3箇所に識別情報としての図柄が表示される。これら図柄がスクロールされて装飾図柄表示装置42に可変表示されるようになっている。なお本形態では、装飾図柄表示装置42(液晶表示装置)は例えば10インチ或いは12インチサイズの大型の液晶ディスプレイを備えている。
上記普通図柄表示装置は、後述する表示装置371B内に配置された普通図柄用の2個のランプ(以下、第1ランプおよび第2ランプとも称す)を備えている。この実施例では、普通図柄用の第1ランプは、その外観形状は「○」形状となっている一方、第2ランプは、第1ランプの右側に隣接して設けられ、その外観形状は「×」形状となっている。普通図柄表示装置は、遊技球が第2の始動入賞装置34を通過する毎に例えば第1および第2ランプによる表示図柄(普通図柄)が変動し、具体的には、第1および第2ランプが交互に光り、第1ランプで停止した場合に第1の始動入賞装置33の下始動口33bが所定時間だけ作動状態となる(開放される)よう構成されている。遊技球が第2の始動入賞装置34を通過した回数は最大4回まで保留され、その保留回数が保留ランプ801aにて点灯表示されるようになっている。なお、第1および第2ランプは、装飾図柄表示装置42の一部で変動表示される複数個の表示部としても良い。
上記可変入賞装置32は、通常は遊技球が入賞できない又は入賞し難い閉状態になっており、大当たりの際に遊技球が入賞しやすい開状態と通常の閉状態とに繰り返し作動されるようになっているが、その具体的な構成については後述する。簡略に触れれば、特別図柄表示装置が特定の表示態様となった場合(装飾図柄表示装置42の停止後の確定図柄が予め設定した特定の図柄の組み合せとなった場合)に特別遊技状態が発生する。そして、可変入賞装置32が受球状態となり、遊技球の入賞を許す。具体的には、所定時間(例えば30秒)の経過又は所定個数(例えば10個)の入賞を1ラウンドとして、可変入賞装置32の受球状態が所定回数繰り返し開放される。遊技球が第1の始動入賞装置33を通過した回数は最大4回まで保留され、その保留回数が保留ランプ800aにて点灯表示されるようになっている。なお、保留ランプ800aは、装飾図柄表示装置42の一部で変動表示される構成等であっても良い。
また、遊技盤30には、遊技球発射装置から発射された遊技球を遊技盤30上部へ案内するためのレールユニット50が取り付けられており、遊技球発射ハンドル18の回動操作に伴い発射された遊技球はレールユニット50を通じて所定の遊技領域に案内されるようになっている。レールユニット50はリング状をなす樹脂成型品(例えば、フッ素樹脂が添加されて成形されたもの)にて構成されており、内外二重に一体形成された内レール51と外レール52とを有する。なお、レールユニット50はフッ素樹脂を添加して成形されているので、遊技球の摩擦抵抗を少なくできる。内レール51は上方の約1/4ほどを除いて略円環状に形成され、一部(主に左側部)が内レール51に向かい合うようにして外レール52が形成されている。かかる場合、内レール51と外レール52とにより誘導レールが構成され、これら各レール51、52が所定間隔を隔てて並行する部分(向かって左側の部分)により球案内通路が形成されている。なお、球案内通路は、遊技盤30との当接面を有した溝状、すなわち手前側を開放した溝状に形成されている。
内レール51の先端部分(図4の左上部)には戻り球防止部材53が取着されている。これにより、一旦、内レール51および外レール52間の球案内通路から遊技盤30の上部へと案内された遊技球が再度球案内通路内に戻ってしまうといった事態が防止されるようになっている。
また、レールユニット50の外周部には、外方へ張り出した円弧状のフランジ56が形成されている。フランジ56は、遊技盤30に対する取付面を構成する。レールユニット50が遊技盤30に取り付けられる際には、遊技盤30上にフランジ56が当接され、その状態で、当該フランジ56に形成された複数の透孔にネジ等が挿通されて遊技盤30に対するレールユニット50の締結がなされるようになっている。
尚、遊技領域は、レールユニット50の内周部(内外レール)により略円形状に区画形成されており、特に本形態では、遊技盤30の盤面上に区画される遊技領城が従来よりもはるかに大きく構成されている。
(パチンコ機の背面構成)
次に、パチンコ機10の背面の構成を説明する。図6はパチンコ機10の背面の構成を示す分解斜視図である。
先ず、パチンコ機10の背面構成について全体の概要を説明する。パチンコ機10にはその背面(実際には内枠12および遊技盤30の背面)において、各種制御基板が上下左右に並べられるようにしてまたは前後に重ねられるようにして配置されており、さらに、遊技球を供給するための遊技球供給装置(払出機構)や樹脂製の保護カバー等が取り付けられている。本形態では、各種制御基板を3つの取付台に分けて搭載して3つの制御基板ユニットを構成し、それら制御基板ユニットを個別に内枠12または遊技盤30の裏面に装着するようにしている。この場合、主制御基板、電源監視基板、これら基板を収容する基板ボックスおよび該基板ボックスを封印する封印ユニットから構成される主制御装置261を一つの取付台に搭載してユニット化し、表示制御基板、該表示制御基板を収容する基板ボックスおよび装飾図柄表示装置42から構成される表示制御装置45とサブ制御基板および該サブ制御基板を収容する基板ボックスから構成されるサブ制御装置262とを後述する外包部材82に搭載してユニット化し、さらに払出制御基板、該払出制御基板を収容する基板ボックス(払出制御基板ケース)および該基板ボックスを封印する封印ユニットから構成される払出制御装置311と電源基板、発射制御基板およびこれら基板を収容する基板ボックス(電源・発射制御基板ケース203A)から構成される電源・発射制御装置とを1つの取付台に搭載してユニット化している。ここでは便宜上、各ユニットを上記の順に「第1制御基板ユニット201」、「第2制御基板ユニット202」および「第3制御基板ユニット203」と称することとする。
また、払出機構および保護カバーも上記第3制御基板ユニット203に一体化されており、一般に樹脂部分を裏パックと称することもあるため、ここでは第3制御基板ユニット203を「裏パックユニット203」とも称する。各ユニット201〜203の詳細な構成については後述する。
第1制御基板ユニット201、第2制御基板ユニット202および裏パックユニット203は、ユニット単位で何ら工具等を用いずに着脱できるよう構成されており、更に、これに加え、一部に支軸部を設けて内枠12または遊技盤30の裏面に対して開閉できる構成となっている。これは、各ユニット201〜203やその他構成が前後に重ねて配置されても、隠れた構成等を容易に確認することを可能とするための工夫でもある。
上述した第1制御基板ユニット201は、その遊技の進行を統括する主制御基板及び電源の監視を司る電源監視基板を有する。上記主制御基板と電源監視基板とは透明樹脂材料等よりなる基板ボックスに収容されて構成されている。この基板ボックスは、略直方体形状のボックスベースと該ボックスベースの開口部を覆うボックスカバーとを備えており、これらボックスベースとボックスカバーとは封印ユニットによって開封不能に連結されることにより、基板ボックスが封印される。
尚、封印ユニットはボックスベースとボックスカバーとを開封不能に連結する構成であれば任意の構成が適用でき、また、封印ユニットによる封印処理は、その封印後の不正な開封を防止し、また万一不正開封が行われてもそのような事態を早期にかつ容易に発見可能とするものである。
第2制御基板ユニット202は、主制御基板からの指示に従い前記装飾図柄表示装置42の表示制御を司る表示制御装置45と主制御基板からの指示に従い音声ランプ制御を司るサブ制御基板とを有する。上記表示制御装置45は、装飾図柄表示装置42および表示制御基板がユニットとして構成され、透明樹脂材料等よりなる基板ボックスに収容されて後述する外包部材82の背面側に取り付けられている。上記サブ制御基板は透明樹脂材料等よりなる基板ボックスに収容され、上記表示制御装置45の背面側に取り付けられている。
次に、前記第3制御基板ユニット(裏パックユニット)203は、払出制御基板、電源基板、発射制御基板及びカードユニット接続基板を有している。上記払出制御基板により賞品球や貸出球の払出が制御され、上記電源基板および発射制御基板により各種制御装置等で要する所定の電源電圧が生成され出力されるとともに遊技者による遊技球発射ハンドル18の操作に従い発射ソレノイドの制御が行われる。また、上記カードユニット接続基板は、パチンコ機前面の貸球操作部120(図1参照)および図示しないカードユニットに電気的に接続され、遊技者による球貸し操作の指令を取り込んでそれを払出制御基板に出力するものである。なお、カードユニットを介さずに球貸し装置等から上皿に遊技球が直接貸し出される現金機では、カードユニット接続基板は不要である。
上記払出制御基板は、透明樹脂材料等よりなる払出制御基板ケース(図示せず)内に収納されており、上記電源基板および発射制御基板は、透明樹脂材料等よりなる電源・発射制御基板ケース203A内に収納されている。また、上記カードユニット接続基板は透明樹脂材料等よりなるカードユニット接続基板ケース(図示せず)内に収納されている。特に、払出制御基板では、前述した主制御基板と同様、基板ケース(被包手段)を構成するボックスベースとボックスカバーとが封印ユニット(封印手段)によって開封不能に連結されることにより、基板ボックスが封印される。
上記払出制御基板は状態復帰スイッチと電気的に接続されており、例えば、払出モータ部の球詰まり等、払出エラーの発生時において状態復帰スイッチが押下されると、払出モータがゆっくりと正回転され、球詰まりの解消(正常状態への復帰)が図られるようになっている。
裏パックユニット203は、樹脂成形された裏パック351と遊技球の払出機構部352とを一体化したものである。
裏パック351は例えばABS樹脂により成型されており、略平坦状のベース部353と、パチンコ機後方に突出し横長の略直方体形状をなす保護カバー部354とを有する。保護カバー部354は左右側面および上面が閉鎖されかつ下面のみが開放された形状をなし、少なくとも電動役物ユニット(センター役物)を囲むのに十分な大きさを有する(但し本形態では、前述のサブ制御基板も合わせて囲む構成となっている)。保護カバー部354の背面には多数の通気孔が設けられている。この通気孔は各々が長孔状をなし、それぞれの通気孔が比較的近い位置で隣り合うよう設けられている。従って、隣り合う通気孔間にある樹脂部分を切断することにより、裏パック351の背面を容易に開口させることができる。つまり、通気孔間の樹脂部分を切断してその内部の表示制御装置等を露出させることで、所定の検定等を容易に実施することができる。
また、ベース部353には、保護カバー部354を迂回するようにして払出機構部352が配設されている。すなわち、裏パック351の最上部には上方に開口したタンク355が設けられており、このタンク355には遊技ホールの島設備から供給される遊技球が逐次補給される。タンク355の下方には、例えば横方向2列(2条)の球通路を有し下流側に向けて緩やかに傾斜するタンクレール356が連結され、さらにタンクレール356の下流側には縦向きにケースレール357が連結されている。払出装置358はケースレール357の最下流部に設けられ、払出モータ等の所定の電気的構成により必要個数の遊技球の払出が適宜行われる。そして、払出装置358より払い出された遊技球は図示しない払出通路等を通じて前記上皿19に供給される。
タンクレール356と、当該タンクレール356に振動を付加するためのバイブレータ359とが一体化するようにユニット化されており、仮にタンクレール356付近で球詰まりが生じた際、バイブレータ359が駆動されることで球詰まりが解消されるようになっている。
上記払出機構部352には、前記払出制御基板から払出装置358への払出指令の信号を中継する払出中継基板381が設置されると共に、外部より主電源を取り込むための電源スイッチ基板382が設置されている。電源スイッチ基板382には、電圧変換器を介して例えば交流24Vの主電源が供給され、電源スイッチの切替操作により電源ONまたは電源OFFとされるようになっている。
なお、内枠12の右上側には、内枠12が外枠11に対して開かれたことを検出する内枠開検出スイッチ(図示せず)が設けられており、内枠12が開かれると、内枠開検出スイッチからホール内(パチンコ店内)用コンピュータヘ出力されるようになっている。また、上記内枠開検出スイッチの左方には、前面枠開検出スイッチ(図示せず)が設けられており、前面枠セット14が開かれると、前面枠開検出スイッチからホール内(パチンコ店内)用コンピュータヘ出力されるようになっている。
(パチンコ機の電気的構成及び各種制御処理)
次に、図9を参照して、本パチンコ機10の電気的構成について説明する。パチンコ機10は、電源装置313と、電源監視装置540と、主制御装置261と、サブ制御装置262と、払出制御装置311と、表示制御装置45等を備えている。以下に、これらの装置を個別に詳細に説明する。尚、電源監視装置540と主制御装置261とは、上記したように封印ユニットで封印されている。
次いで、主制御装置261の構成について説明する。主制御装置261には、演算装置である1チップマイコンとしてのMPU501が搭載されている。MPU501には、該MPU501により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM502と、そのROM502内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM503と、そのほか、割込回路やタイマ回路、データ送受信回路などの各種回路が内蔵されている。
RAM503は、パチンコ機10の電源の遮断後においても電源装置313からバックアップ電圧が供給されてデータを保持(バックアップ)できる構成となっており、RAM503には、各種のデータ等を一時的に記憶するためのエリアが備えられている。
なお、MPU501のNMI端子(ノンマスカブル割込端子)には、停電等の発生による電源遮断時に、停電監視回路542からの停電信号SG1が入力されるように構成されており、その停電信号SG1がMPU501へ入力されると、停電時処理としてのNMI割込処理が即座に実行される。
主制御装置261のMPU501には、アドレスバス及びデータバスで構成されるバスライン504を介して入出力ポート505が接続されている。入出力ポート505には、電源監視装置540内のRAM消去スイッチ回路543、払出制御装置311、発射制御装置312、サブ制御装置262、特別図柄表示装置、普通図柄表示装置、特別図柄保留表示装置800、普通図柄保留表示装置801や、その他図示しないスイッチ群などが接続されている。なお、特別図柄表示装置は上記したように9個のLEDセグメントで構成されており、普通図柄表示装置は上記したように普通図柄用の第1および第2ランプで構成されており、特別図柄保留表示装置800は上記したように特別図柄に関する保留球の個数を表示する保留ランプ800aで構成されており、普通図柄保留表示装置801は上記したように普通図柄に関する保留球の個数を表示する保留ランプ801aで構成されている。
払出制御装置311は、払出モータ358aにより賞球や貸し球の払出制御を行うものである。演算装置であるMPU511は、そのMPU511により実行される制御プログラムや固定値データ等を記憶したROM512と、ワークメモリ等として使用されるRAM513とを備えている。
払出制御装置311のRAM513は、主制御装置261のRAM503と同様に、パチンコ機10の電源の遮断後においても電源装置313からバックアップ電圧が供給されてデータを保持(バックアップ)できる構成となっており、RAM513には、各種のデータ等を一時的に記憶するためのエリアが備えられている。
なお、主制御装置261のMPU501と同様、MPU511のNMI端子にも、停電時の発生による電源遮断時に停電監視回路542から停電信号SG1が入力されるように構成されており、その停電信号SG1がMPU511へ入力されると、停電時処理としてのNMI割込処理が即座に実行される。
払出制御装置311のMPU511には、アドレスバス及びデータバスで構成されるバスライン514を介して入出力ポート515が接続されている。入出力ポート515には、主制御装置261、払出モータ358aがそれぞれ接続されている。
発射制御装置312は、発射ソレノイドによる遊技球の発射を許可又は禁止するものであり、発射ソレノイドは、所定条件が整っている場合に駆動が許可される。具体的には、払出制御装置311からカードユニットとの接続状態であることを示す接続信号が出力されていること、遊技者が遊技球発射ハンドル18に触れていることをセンサ信号により検出していること、発射を停止させるための発射停止スイッチが操作されていないことを条件に、発射制御装置312は発射許可信号を主制御装置261に出力する。発射許可信号を入力した主制御装置261は、発射ソレノイド制御信号を発射制御装置312に出力する。これにより発射制御装置312は発射ソレノイド制御信号に応じて発射ソレノイドを駆動し、その結果、遊技球発射ハンドルの操作量に応じた強さで遊技球が発射される。
サブ制御装置262は、主制御装置261からのコマンドに基づいて装飾図柄の変動表示に応じた演出用スピーカ810等の鳴動制御及び演出用ランプ811の点灯(点滅)制御、並びに、主制御装置261からのコマンドに基づいて表示制御装置45へのコマンドを編集して表示制御装置45に送信する機能を果たすものである。サブ制御装置262のMPU550には、そのMPU550により実行される制御プログラムや固定値データ等を記憶したROM551と、ワークメモリ等として使用されるRAM552とを備えている。MPU550には、アドレスバス及びデータバスで構成されるバスライン553を介して入出力ポート554が接続されている。入出力ポート554には、スピーカ、ランプ、演出ボタン79、後述するウキ610を動作させるためのモータ91、装飾図柄表示装置42における変動表示中において所定の表示演出を実行させるための演出用ボタン79、及び主制御装置261がそれぞれ接続されている。演出用ボタン79としては、例えば所定のキャラクタが順次出現する態様によって大当たり状態の可能性が大きいことを予告するステップアップ予告等の表示演出用ボタン等が挙げられる。なお、演出用ボタン79が押されると、所定の演出実行のための演出指定コマンドが生成されて、装飾図柄表示装置42に送信されようになっている。
表示制御装置45は、装飾図柄表示装置42における装飾図柄の変動表示を制御するものである。表示制御装置45は、ワークRAM等として使用されるRAM523を有するMPU521と、ROM(プログラムROM)522と、ビデオRAM524と、キャラクタROM525と、画像コントローラ526と、入力ポート527と、出力ポート529とを備えている。
MPU521は、サブ制御装置262から送信されてくる図柄表示コマンド(停止図柄コマンド、変動パターンコマンド、確定コマンド等)を入力ポート527を介して受信するとともに、受信コマンドを解析し、又は受信コマンドに基づき所定の演算処理を行って画像コントローラ526の制御(具体的には画像コントローラ526に対する内部コマンドの生成)を実施する。プログラムROM522は、MPU521により実行される各種の制御プログラムや固定値を記憶するためのメモリであり、背景画像用のJPEG形式画像データも併せて記憶保持されている。RAM523は、MPU521による各種プログラムの実行時に使用されるワークデータやフラグ等を一時的に記憶するためのメモリである。
画像コントローラ526は、VDP(ビデオディスプレイプロセッサ)で構成されている。VDPは、装飾図柄表示装置42に組み込まれたLCDドライバ(液晶駆動回路)を直接操作する一種の描画回路であり、ICチップ化されているため、「描画チップ」とも呼ばれ、その実体は描画処理専用のソフトウェアを内蔵したマイコンチップとでも言うべきものである。画像コントローラ526は、MPU521、ビデオRAM524等のそれぞれのタイミングを調整してデータの読み書きに介在するとともに、ビデオRAM524に記憶される表示データを、キャラクタROM525から所定のタイミングで読み出して、出力ポート529を介して装飾図柄表示装置42に出力して表示させる。
ビデオRAM524は、装飾図柄表示装置42に表示される表示データを記憶するためのメモリであり、ビデオRAM524の内容を書き換えることにより装飾図柄表示装置42の表示内容が変更される。キャラクタROM525は装飾図柄表示装置42に表示される図柄などのキャラクタデータを記憶するための画像データライブラリとしての役割を担うものである。このキャラクタROM525には、各種の表示図柄のビットマップ形式画像データ、ビットマップ画像の各ドットでの表現色を決定する際に参照する色パレットテーブル等が保持されている。特に、ビットマップ形式の図柄画像データにはそれぞれ図柄コード(図柄番号)が付与されており、コマンドレベルでは各図柄画像を図柄コードだけで管理可能としている。なお、キャラクタROM525を複数設け、各キャラクタROM525に分担して画像データ等を記憶させておくことも可能である。また、プログラムROM522に記憶した背景画像用のJPEG形式画像データをキャラクタROM525に記憶する構成とすることも可能である。
電源装置313は、パチンコ機10の各部に電源を供給するための電源部541を備えている。この電源部541は、電源経路を通じて、主制御装置261や払出制御装置311等に対して各々に必要な動作電圧を供給する。その概要としては、電源部541は、外部より供給される交流24ボルトの電圧を取り込み、各種スイッチやモータ等を駆動するための12ボルトの電圧、ロジック用の5ボルトの電圧、RAMバックアップ用のバックアップ電圧などを生成し、これら12ボルトの電圧、5ボルトの電圧及びバックアップ電圧を、電源監視装置540、サブ制御装置262、払出制御装置311、表示制御装置45等に対して供給する。なお、主制御装置261に対しては、電源監視装置540を介して動作電圧(12ボルト及び5ボルトの電圧)が供給される。また、発射制御装置312に対しては、主制御装置261を介して動作電圧(12ボルト及び5ボルトの電圧)が供給される。
電源監視装置540は、停電等による電源遮断を監視する停電監視回路542と、リセット信号を出力するリセット回路544と、を備えている。
停電監視回路542は、停電等の発生による電源遮断時に、主制御装置261のMPU501及び払出制御装置311のMPU511の各NMI端子へ停電信号SG1を出力するための回路である。停電監視回路542は、電源部541から出力される最大電圧である直流安定24ボルトの電圧を監視し、この電圧が22ボルト未満になった場合に停電(電源遮断)の発生と判断して、停電信号SG1を主制御装置261及び払出制御装置311へ出力する。停電信号SG1の出力によって、主制御装置261及び払出制御装置311は、停電の発生を認識し、NMI割込処理を実行する。なお、電源部541は、直流安定24ボルトの電圧が22ボルト未満になった後においても、NMI割込処理の実行に充分な時間の間、制御系の駆動電圧である5ボルトの電圧の出力を正常値に維持するように構成されている。よって、主制御装置261及び払出制御装置311は、NMI割込処理を正常に実行し完了することができる。
RAM消去スイッチ回路543は、RAM消去スイッチが押下された場合に、主制御装置261及び払出制御装置311へ、バックアップデータをクリアするためのRAM消去信号SG2を出力する回路である。なお、払出制御装置311への信号の送信は、主制御装置261を介して行われる。
主制御装置261及び払出制御装置311は、パチンコ機10の電源投入時に、RAM消去信号SG2を入力した場合に、それぞれのバックアップデータをクリアする。
リセット回路544は、主制御装置261、払出制御装置311、サブ制御装置262、及び表示制御装置45を初期化するため、リセット信号を出力する回路である。なお、リセット回路544からのリセット信号は、主制御装置261に対しては直接与えられるが、払出制御装置311、サブ制御装置262、及び表示制御装置45に対しては、電源装置313を介して与えられるようになっている。
ここで、特別図柄表示装置、普通図柄表示装置、及び装飾図柄表示装置42の表示内容について説明する。なお、本実施形態のパチンコ機10においては、大当たりの発生を遊技者に示すための図柄として特別図柄表示装置で表示される特別図柄と、装飾図柄表示装置42で表示される装飾図柄との2種類が設けられている。装飾図柄は、特別図柄と同期して変動が行われる図柄であり、特別図柄の変動開始と同時に(又はほぼ同時期に)変動を開始し、また特別図柄の変動停止と同時に(またはほぼ同時期に)変動を停止するものである。この装飾図柄は、遊技者に多種多様な表示演出を行って飽きにくい遊技性を備えるために設けられている。
先ず、特別図柄表示装置の表示内容について説明する。特別図柄の変動表示は、9個のLEDセグメントの点灯パターンの変化により表現される。この特別図柄の変動表示は遊技球の始動入賞装置33への入賞に基づいて開始され、一定時間後に特別図柄の変動表示が同時に停止する。その停止後に、大当たりを示す点灯パターンあるいは外れを示す点灯パターンが表示され、外れの場合は、始動入賞装置33への入賞に基づいて再度の変動表示が行われる。遊技球が始動入賞装置33に入賞した回数は最大4回まで保留され、その保留回数が特別図柄保留表示装置800の保留ランプ800aにて点灯表示されるようになっている。
次いで、装飾図柄表示装置42の表示内容について説明する。装飾図柄表示装置42の表示画面には、例えば、上段・中段・下段に区分けされた3つの表示領域に3つの装飾図柄列Z1〜Z3が表示される。これら装飾図柄列Z1〜Z3は、右から左にスクロール表示される。装飾図柄は、例えば「1」〜「9」の数字からなる主図柄と、主図柄より小さい副図柄とにより構成され、これら各主図柄および副図柄によって装飾図柄の図柄列が形成される。装飾図柄で形成される各図柄列では、数字の昇順又は降順に主図柄が配列されると共に各主図柄の間にそれぞれ副図柄が配列されている。始動入賞装置33への入賞すなわち始動入賞が発生すると、装飾図柄の変動表示が行われ、変動パターンに応じた一定時間の経過後に変動表示が停止し、装飾図柄表示装置42には縦3×横3の9個の装飾図柄が表示結果として表示される。大当たり抽選に当選した変動表示においては、9個の装飾図柄のうち垂直あるいは斜めの一直線上に同一の主図柄が3つ揃って停止するように表示制御装置45により制御が行われ、遊技者に大当たりの発生が示される。一方、大当たり抽選に外れた変動表示においては、9個の装飾図柄のうち垂直あるいは斜めのいずれにも同一の主図柄が3つ揃って停止しないように表示制御装置45により制御が行われ、遊技者に外れの発生が示される。
次いで、普通図柄表示装置の表示内容について説明する。普通図柄の変動表示は、第1ランプ(外観が○形状)と、第2ランプ(外観が×形状)とが交互に点灯することにより表現される。この普通図柄の変動表示は遊技球が第2の始動入賞装置34を通過することを条件として開始され、一定時間後に普通図柄の変動表示が停止する。そして、第1ランプで停止した場合に第1の始動入賞装置33が所定時間だけ作動状態となる(開放される)よう構成されている。遊技球が第2の始動入賞装置34を通過した回数は最大4回まで保留され、その保留回数が普通図柄保留表示装置801の保留ランプ801aにて点灯表示されるようになっている。
次に、上記の如く構成されたパチンコ機10の動作について説明する。本形態では、主制御装置261内のMPU501は、遊技に際し各種カウンタ情報を用いて、大当たり抽選や特別図柄表示装置の図柄表示の設定などを行うこととしている。具体的には、特別図柄に関連するカウンタ群と、普通図柄に関連するカウンタ群とを備えている。先ず、特別図柄に関連するカウンタ群について説明する。特別図柄に関連するカウンタ群としては、大当たりの抽選に使用する大当たり乱数カウンタC1と、特別図柄表示装置の大当たり図柄の選択に使用する大当たり図柄カウンタC2と、特別図柄表示装置が外れ変動する際の停止パターンの選択(装飾図柄の変動においてはリーチとするか完全外れとするかのリーチ抽選に相当する)に使用する停止パターン選択カウンタC3と、大当たり乱数カウンタC1の初期値設定に使用する初期値乱数カウンタCINI1と、変動パターン選択に使用する種別を決定する変動種別カウンタCS1〜CS3とを備えている。
ここで、変動パターンとは、変動表示の特徴が共通するものを区分した場合における各パターン(形態)を意味している。
上記カウンタC1〜C3,CINI1,CS1〜CS3、は、その更新の都度前回値に1が加算され、最大値に達した後0に戻るループカウンタとなっている。各カウンタは短時間間隔で更新され、その更新値がRAM503の所定領域に設定されたカウンタ用バッファに適宜格納される。RAM503には、1つの実行エリアと4つの保留エリア(保留第1〜第4エリア)とからなる保留球格納エリア700が設けられており、これらの各エリアには、始動入賞装置33への遊技球の入賞タイミングに合わせて、大当たり乱数カウンタC1、大当たり図柄カウンタC2及び停止パターン選択カウンタC3の各値がそれぞれ格納される。
次いで、各カウンタの具体的な内容について詳述する。
大当たり乱数カウンタC1は、例えば0〜738の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり738)に達した後0に戻る構成となっている。特に大当たり乱数カウンタC1が1周した場合、その時点の乱数初期値カウンタCINI1の値が当該大当たり乱数カウンタC1の初期値として読み込まれる。なお、乱数初期値カウンタCINI1は、大当たり乱数カウンタC1と同一範囲で更新されるループカウンタとして構成され(値=0〜738)、タイマ割込毎に1回更新されると共に通常処理の残余時間内で繰り返し更新される。大当たり乱数カウンタC1は定期的に(本形態ではタイマ割込毎に1回)更新され、遊技球が始動入賞装置33に入賞したタイミングでRAM503の保留球格納エリア700に格納される。大当たりとなる乱数の値の数は、低確率時と高確率時とで2種類設定されており、低確率時に大当たりとなる乱数の値の数は2で、その値は「373,727」であり、高確率時に大当たりとなる乱数の値の数は14で、その値は「59,109,163,211,263,317,367,421,479,523,577,631,683,733」である。なお、高確率時とは、特別図柄の組み合せが予め定められた確率変動図柄である特定図柄の組み合せによって大当たりになり付加価値としてその後の大当たり確率がアップした状態、いわゆる確変の時をいい、通常時(低確率時)とはそのような確変状態でない場合をいう。
大当たり図柄カウンタC2は、大当たりの際、特別図柄表示装置における特別図柄の変動停止時の図柄を決定するものであり、例えば0〜4の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり4)に達した後0に戻る構成となっている。例えば、大当たり図柄カウンタC2の値が「0」、「1」の場合の停止図柄は、9個のLEDセグメントが特定の点灯パターンで停止し、この場合の停止図柄の組み合せは非特定図柄(通常の大当たり図柄)を意味する。
大当たり図柄カウンタC2の値が「2」、「3」、「4」の場合の停止図柄は、9個のLEDセグメントが上記とは別の特定の点灯パターンで停止し、この場合の停止図柄の組み合せは特定図柄(確率変動図柄)を意味する。
大当たり図柄カウンタC2は定期的に(本形態ではタイマ割込毎に1回)更新され、遊技球が始動入賞装置33に入賞したタイミングでRAM503の保留球格納エリア700に格納される。
停止パターン選択カウンタC3は、例えば0〜238の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり238)に達した後0に戻る構成となっている。本形態では、特別図柄の変動表示は、9つのLEDセグメントで表現するように構成されているので、特別図柄の場合にはリーチという概念はなく、リーチに相当する停止パターンを停止パターン選択カウンタC3によって、決定することとしている。一方、装飾図柄の場合は、3つの装飾図柄が停止するので、リーチが存在する。従って、装飾図柄の場合は、リーチ抽選を、停止パターン選択カウンタC3によって決定している。即ち、装飾図柄の場合では、リーチ発生した後に最終停止図柄がリーチ図柄の前後に1つだけずれて停止する「前後外れリーチ」と、同じくリーチ発生した後最終停止図柄がリーチ図柄の前後以外で停止する「前後外れ以外リーチ」と、リーチ発生しない「完全外れ」とを抽選することとしている。例えば、停止パターン選択カウンタC3=0〜201が完全外れに該当し、停止パターン選択カウンタC3=202〜208が前後外れリーチに該当し、停止パターン選択カウンタC3=209〜238が前後外れ以外リーチに該当する。
ここで、リーチとは、装飾図柄表示装置42の表示画面に表示される装飾図柄が変動表示を開始した後、先に停留する図柄の組み合せが同一図柄(複数の有効ラインがある装飾図柄においてはいずれかの有効ライン上で同一図柄)であって大当たりの条件を満たしており、変動表示が続いている図柄の表示結果如何によっては大当たりとなることを遊技者に示唆して大当たりの図柄の組み合せを遊技者に期待させる表示であり、興趣演出の1種である。興趣演出とは、変動表示の途中で装飾図柄表示装置42の表示画面にリーチに代表される所定の図柄を現出させたり、スピーカから特定の音声を出力したり、或いは、振動用のモータによって遊技球発射ハンドル18を振動させる等、通常とは異なる態様を変動表示に伴わせて変動表示後の表示結果が大当たりとなることを遊技者に期待させる演出である。
なお、停止パターン選択カウンタC3は定期的に(本形態ではタイマ割込毎に1回)更新され、遊技球が始動入賞装置33に入賞したタイミングでRAM503の保留球格納エリア700に格納される。
変動種別カウンタCS1は、例えば0〜198の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり198)に達した後0に戻る構成となっている。変動種別カウンタCS2は、例えば0〜240の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり240)に達した後0に戻る構成となっている。変動種別カウンタCS3は、例えば0〜162の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり162)に達した後0に戻る構成となっている。
変動種別カウンタCS1によって、ノーマルリーチ、スーパーリーチ、プレミアムリーチ等のリーチの種別のような大まかな図柄変動態様が決定され、変動種別カウンタCS2によって、例えばノーマルリーチA、ノーマルリーチB等のようにさらに細かな図柄変動態様が決定され、変動種別カウンタCS2によって、例えばすべり停止変動の場合の変動時間の加減算が決定される。従って、これらの変動種別カウンタCS1〜CS3を組み合わせることで、変動パターンの多種多様性を容易に実現できる。また、カウンタCS1〜CS3および大当たり乱数カウンタC1の値に基づいて、後述するウキ610を動かすか否かの決定ならびに該ウキ610をどのように動かすか(例えば、スーパーリーチのときはウキ610を1cmだけ沈下するように動かし、プレミアムリーチのときはウキ610を4〜5cmだけ沈下するように動かすようにするといった態様等)の決定がなされる。
カウンタCS1〜CS3は、後述する通常処理が1回実行される毎に1回更新され、当該通常処理内の残余時間内でも繰り返し更新される。そして、特別図柄表示装置による特別図柄及び装飾図柄表示装置42による装飾図柄の変動開始時における変動パターン決定に際してカウンタCS1〜CS3のバッファ値が取得される。
次いで、普通図柄に関連するカウンタ群について説明する。普通図柄に関連するカウンタ群としては、当たりの抽選に使用する当たり乱数カウンタC4と、当たり乱数カウンタC4の初期値設定に使用する初期値乱数カウンタCINI2とを備えている。
上記当たり乱数カウンタC4は、その更新の都度前回値に1が加算され、最大値に達した後0に戻るループカウンタとなっている。カウンタは短時間間隔で更新され、その更新値がRAM503の所定領域に設定されたカウンタ用バッファに適宜格納される。RAM503には、1つの実行エリアと4つの保留エリア(保留第1〜第4エリア)とからなる保留球格納エリア701が設けられており、これらの各エリアには、第2の始動入賞装置34への遊技球の通過に合わせて、当たり乱数カウンタC4の値が格納される。
次いで、上記当たり乱数カウンタC4,初期値乱数CINI2の具体的な内容について詳述する。当たり乱数カウンタC4は、例えば0〜250の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり250)に達した後0に戻る構成となっている。そして、当たり乱数カウンタC4が1周した場合、その時点の当たり初期値乱数カウンタCINI2の値が当たり乱数カウンタC4の初期値として読み込まれる。なお、初期値乱数カウンタCINI2は、当たり乱数カンタC4と同一範囲で更新されるループカウンタとして構成され(値=0〜250)、タイマ割込毎に1回更新されると共に通常処理の残余時間内で繰り返し更新される。当たり乱数カウンタC4は定期的に(本形態ではタイマ割込毎に1回)更新され、遊技球が第2の始動入賞装置34を通過したタイミングでRAM503の保留球格納エリア701に格納される。当たり乱数カウンタC4の当たりとなる乱数の値の数は149で、その値は「5〜153」である。
なお、各カウンタの大きさや範囲は一例にすぎず任意に変更できる。但し、不規則性を重視すれば、大当たり乱数カウンタC1、停止パターン選択カウンタC3、当たり乱数カウンタC4、変動種別カウンタCS1〜CS3の大きさは何れも異なる素数とし、いかなる場合にも同期しない数値としておくのが望ましい。
尚、主制御装置261内のMPU501により実行される各制御処理の詳細については、ここでは詳細説明を省く。
しかし、要約すれば、上述のように、始動入賞装置33への入賞により、主制御装置261において所定の確率の当否抽選がなされ、当たりに際しては、特別遊技状態に移行するのであり、これに伴って可変入賞装置32が入賞球の受球状態となるものである。
(可変入賞装置と捕集部)
この実施例においては、上記の可変入賞装置32は、次のように構成されている。
この可変入賞装置32の基本構成は、遊技盤30の横方向に複数の遊技球を通過させることのできる幅を持つ大入賞口61からの入球を収容部(図示せず)に収容し、該収容部に設けた排出部から検出センサ(図示せず)に至って検出するように構成されている。
そして、前記遊技盤30の遊技領域に、窓部101と遊技盤30との間の流下空間を流下する遊技球を入球させる始動入賞装置33(33a及び33b:図4および図5参照)が設けられ、前記始動入賞装置33への入球により、主制御装置261によって、所定の確率の当否抽選が行われ、該当たり抽選によって遊技状態が特別遊技状態に移行し、該特別遊技状態において、少なくとも1回、前記可変入賞装置32が、非受球状態から受球状態に切り替わり、前記受球状態において、前記大入賞口61から収容部に収容された規定数の入賞球を、前記検出センサにより検出することによって規定数の賞球を払い出すように構成してある。
(特徴構成)
前述の通り、パチンコ機10においては、図4および図5に示すように、遊技盤30の中央に装飾図柄表示装置42が配置されているが、該装飾図柄表示装置42の右方には、演出用の可動装置として、ウキ動作ユニット600が配置されている。
ウキ動作ユニット600は、図10に示すように、上下にやや長い概略直方体状(四角柱状)の透明樹脂よりなる液槽601の内部に可動部が設けられた構成となっている。液槽601の内部には、互いに異なる2種類の液体602C、602Bがほぼ等量ずつ充填されてほぼ満たされており、一方の液体602Cは水、他方の液体602Bは水より比重が大である非水溶性液体となっていて、互いに混じり合うことなくほぼ中央で上下に分離した状態で重なっている(以下、上側の液体602Cを上層液602C、下側の液体602Bを下層液602Bと称す)。上層液602Cは無色透明の水となっていて、一方、下層液602Bは青色に着色されており、上層液602Cが空間を、下層液602Bが水中をそれぞれ模したものとなっている。液槽601の背面における上端部には注液口が穿設されていて該注液口から上層液602Cおよび下層液602Bが注入され、栓603により該注液口が密閉されている。
液槽601の底部よりやや上方の中央部には、軸挿通部604が形成されている。軸挿通部604は、図11に示すように、液槽601における背面壁601Rから内側に陥入し、液槽601における前面壁601Fの内面に達するまで、前方へ円筒状に延びるように液槽601と一体的に形成されており、外径は約22mmとなっている。該軸挿通部604の前端面部は液槽601の前面壁601Fにより閉塞され、後端面部は開放されて外部空間と連通している。
軸挿通部604には、第1回動部材605が挿通されている。第1回動部材605は、図12にも示すように、円柱状に延びる棒状の部材であり、軸挿通部604に背面側から挿入され、後端は駆動源であるモータ91(図9に示す)にギアを介して連動するように連結されていて(図示せず)、軸挿通部604内に挿通された状態で該モータ91の回転が伝達されて低速で回動するようになっている。例えば、スーパーリーチの場合であって、最初に成立する2つの図柄が同じ図柄で停止するリーチとなった場合に、液晶画面に魚が泳いでいる表示がされて、ウキ610が低速でゆっくり沈み込む動作をするようにモータ91の回転が伝達される。
第1回動部材605の後端部には、該第1回動部材605を軸方向にスライド移動させるように駆動するスライド機構(図示せず)が設けられている。これにより、第1回動部材605が図12中の矢印A1で示すように軸方向すなわち前後方向に移動して軸挿通部604に出入することができ、第1回動部材605の前端部が軸挿通部604に背面側より挿入されてから液槽601の前面壁601Fに突き当たるまでいっぱいに入り込むまでの、任意の前後位置で保持されることができるようになっている。
第1回動部材605の前端より後方であって、軸挿通部604内に挿通された状態で該軸挿通部604の軸方向中央に位置する部位には、駆動磁力部606が配置されている。駆動磁力部606は、図12に示すように、第1回動部材605の周面を両側から部分的に切り欠くようにして平面部605Pを形成し、両側の平面部605Pにそれぞれ平面視矩形状の穴を穿設して、これら穴にそれぞれ直方体形状の磁石を嵌入し固定することにより構成されている。
軸挿通部604における軸方向中央部の外周面には、図10および図11に示すように、第2回動部材607が嵌着されている。第2回動部材607は、内側の内周部607Cと外側の外周部607Eとの間に連絡部607Jが架設され、これら各部が一体的に形成された構成となっている。内周部607Cは、軸挿通部604の外径に対応する内径(即ち約22mm)を有する円筒状体となっていて、該軸挿通部604の外周面に回動自在に嵌着されており、これにより、第2回動部材607が軸挿通部604に回動自在に支持されている。即ち、軸挿通部604が第2回動部材607を回動自在に支持する枢支軸となっている。内周部607Cの内周面と軸挿通部604の外周面とには互いに嵌合しあう嵌合機構(図示せず)が設けられており、これにより第2回動部材607が軸挿通部604の軸方向中央の位置で回動自在に保持されるようになっている。外周部607Eは、外径約37mmの円環状体であり、外周部には側面視径方向に陥入した溝部607Gが形成されている。連絡部607Jは、内周部607Cの外周面から径方向に両側にそれぞれ延出して外周部607Eの内周面に連続する概略円柱状体となっている。
第2回動部材607における両連絡部607Jの位置の内部には、図11に示すように、内周部607Cの内周面に近接するようにして、可動磁力部608がそれぞれ配置されている。第2回動部材607は、前後に2つに分割構成されて各分割体を嵌め合わせてネジ(図示せず)で固定することにより構成されており、このとき、両分割体の間に磁石を介在させ固定することにより、可動磁力部608が構成されている。
第2回動部材607の溝部607Gには糸609の一端が固定され、該糸609の他端は、図10に示すように遊動体であるウキ610の下端に固定されている。該ウキ610は、市販のものとほぼ同様に構成されたもので、表面には塗装がなされているが、この塗料は、上層液602Cである水よりも比重が小であって水面に浮く材料よりなるものが用いられており、したがって該ウキ610から剥離すると上層液602Cの液面に浮遊するものとなっている。第2回動部材607に駆動力が加えられていない状態では、図10に示すように、第2回動部材607の一方側端(正面視左側端)よりやや上寄りの位置から、ウキ610の浮力により糸609が上方にいっぱいに延び出して、上層液602Cと下層液602Bとの境界面602Mにウキ610が交わった状態で静止するようになっている。
前記のように静止状態にあるときのウキ610の下端がくる高さ位置において、液槽601内の左右方向中央よりも、ウキ610が位置する一方側(正面視左側)と反対側(正面視右側)にやや寄った位置には、動作規制部として横木部611が配置されている。横木部611は、液槽601の背面壁601Rと前面壁601Fとの間に架設された丸棒状の部材であり、糸609がこの横木部611の位置を越えて一方側(正面視右側)に寄り過ぎないように規制して、該糸609がスムーズに上下方向に移動するようにその動きを整える機能を奏するものである。
液槽601は、前後に2つに分割構成されて各分割体を接合することにより構成されており、内部に上記第2回動部材607、ウキ610等の部材を配置した後に両分割体を接合し、注液口から上層液602Cおよび下層液602Bを注入して栓603で該注液口を閉止するようにして組み立てられる。さらに、図10に示すように、液槽601の上端部および下端部には、上部装飾板612Tおよび下部装飾板612Bがそれぞれ前方から取り付けられ、これによりウキ動作ユニット600が構成されている。上部装飾板612Tは、液槽601の上端部における上層液602Cの表面(液面)や栓603等をすっかり覆う寸法を有する横長の板体であり、遮光性(不透明性)を有する樹脂よりなり、前面には例えば雲等を模した所定の装飾(図示せず)が施されている。下部装飾板612Bは、液槽601の底面から第2回動部材607の上端までをすっかり覆う寸法を有する横長の板体であり、遮光性(不透明性)を有する樹脂よりなり、前面には例えば水草、地面、湖底等を模した所定の装飾(図示せず)が施されている。上部装飾板612Tおよび下部装飾板612Bにより、液槽601の上端部および下端部に装飾性が付与されるとともに、上端部および下端部における内部の状況が前方から隠蔽されるようになっている。
図13および図14は、ウキ動作ユニット600の動作を示す模式図である。以下、同図に基づきウキ動作ユニット600の動作を順次記述する。
(1)図13(a)に示すように、軸挿通部604に第1回動部材605が挿入されて停止した状態においては、駆動磁力部606と可動磁力部608とが吸引力(磁力)F1によって吸引し合うことにより、これらが最短距離を含む一定範囲内の位置にくるように第2回動部材607が回動したところで該第2回動部材607が停止して保持される。このとき、駆動磁力部606と可動磁力部608とが最短距離で近接する位置にある場合には、該駆動磁力部606と可動磁力部608との間には、これらを最短距離で結ぶ直線上にある単一方向の吸引力(磁力)F1のみが働いて、これにより第2回動部材607が当該位置に保持されている。
なお、図上では、明確化のため、吸引力(磁力)F1を、駆動磁力部606の中心と可動磁力部608の中心とを結ぶ直線上にある矢印として示している。
(2)図13(b)に示すように、第1回動部材605を図中の矢印A2に示すように正面視反時計回り方向に回動させると、これにともなって駆動磁力部606が第1回動部材605の周方向に沿って反時計回り方向に移動する。このとき、駆動磁力部606が可動磁力部608に対し反時計回り方向にずれるように移動することで、該駆動磁力部606と可動磁力部608との間に働く吸引力(磁力)F1は、第1回動部材605の径方向に対し傾斜するので、該吸引力(磁力)F1には径方向の成分F2と回動方向(周方向)の成分F3とが生じ、後者の回動方向成分F3が可動磁力部608を反時計回り方向に引っ張る方向に働くが、その一方で、第1回動部材605と第2回動部材607との間には軸挿通部604が介在しており、第2回動部材607が吸引力(磁力)F1の径方向成分F2により軸挿通部604上に圧しつけられることにより生じる荷重に比例して摩擦力F4が生じ、この摩擦力F4が可動磁力部608の反時計回り方向への移動を引き留めるように阻止する方向に働く。ここで、同図に示すように動作量がまだ少なく僅かな角度しか回動していないうちは、吸引力(磁力)F1の回動方向成分F3が最大摩擦力F4に及ばず、したがって第2回動部材607が、該回動方向成分F3に抗して、回動することなく元の位置に留まる。
(3)図14(a)に矢印A3で示すように、第1回動部材605および駆動磁力部606がさらに反時計回り方向に移動していくと、これに比例して吸引力(磁力)F1の回動方向成分F3も次第に増大していき、この回動方向成分F3が最大摩擦力F4を超えるレベルに及ぶと、図14(b)に矢印A4で示すように、第2回動部材607が回動方向成分F3により反時計回り方向に引っ張られるようにして回動し、これとともに可動磁力部608が駆動磁力部606に追いつくように移動して、再び、駆動磁力部606と可動磁力部608とが吸引力(磁力)F1によって吸引し合ってこれらが最短距離を含む一定範囲内の位置にくるように第2回動部材607が回動したところで該第2回動部材607が停止して保持される。
(4)この後、第1回動部材605がさらに反時計回り方向に回動していくと、第2回動部材607は、上述と同様にして、一定の間は同位置に留まり、ある時点がきたら第1回動部材605に追いつくように移動するという間欠的な回動動作を反復しながら、第1回動部材605の回動に引き連れられて回動していく。
このときの第1回動部材605の回動動作に対する第2回動部材607の回動動作の様態を模式的にグラフにして示すと図15のようになる。同図において、横軸は第1回動部材の回動量を、縦軸は第2回動部材の回動量をそれぞれ表す。ここで、仮に、例えば第2回動部材が第1回動部材に一体的に連動して常時かならず該第1回動部材と揃って回動するように構成されていたとすると、図中のC1に示すように、一定の傾きを有する正比例のグラフとなる。これに対し、本実施形態においては、図中のE1に示すように、第2回動部材607の回動量が一定の間同レベルに維持されてある時点で急激に上昇するという周期を繰り返し、全体としては階段状に間欠的に上昇していくグラフとなる。
したがって、第1回動部材605は常に一定速度で回動し、この回動により第2回動部材607も引き連れられるように駆動されて同方向に回動していくのであるが、このとき第2回動部材607は、この第1回動部材605の回動に対して遅れては追いつきながら間欠的に回動していくという変則的な回動動作をすることとなる。
このとき、第2回動部材607が外周寄りの位置で枢支軸である軸挿通部604に摺動自在に接していることにより、該軸挿通部604との間に比較的に大きな抵抗力を生じ、この抵抗力によって、第1回動部材605の回動に対して第2回動部材607がスムーズに連動せずにズレないし遅れを生じて変則的に連動するようになっている。即ち、図13(a)に示す軸挿通部604の半径R1は約11mmであって、第2回動部材607の半径R2=約18.5mmのおよそ1/1.7であるから、第2回動部材607は、該第2回動部材607の回動中心P1から該第2回動部材607の半径R2=約18.5mmの1/2より大きい(約3/5程度の)距離R1=約11mmをおいた外周寄りの位置で軸挿通部604に摺動自在に接しているので、軸挿通部604との間に生じる抵抗力が比較的に大となっている。仮に、第2回動部材607が例えば図13(a)中に示す内周部N1のような内周寄りの位置で枢支軸に支持されてこれと摺動自在に接していたとすると、第2回動部材607が枢支軸に対し摺動する際に働く摩擦力F5は梃子の原理により大きな抵抗力とはならず、例えば第2回動部材607をスムーズに回動させようとする場合にはむしろ有利であるが、本実施形態においては上述の通り第2回動部材607が外周寄りの位置で枢支軸である軸挿通部604に支持されてこれと摺動自在に接しているので、これらの間に働く摩擦力F4が比較的に大きな抵抗力となっている。換言すれば、仮に同程度の摩擦力F4、F5が働いたとしても、梃子の原理により、内周寄りの位置で働く摩擦力F5よりも、外周寄りの位置で働く摩擦力F4のほうが、第2回動部材607に対してより大きな抵抗力として作用する。この抵抗力が、第2回動部材607のズレないし遅れを生じることとなり、これによって、第1回動部材605が一定速度で規則的に回動するにもかかわらず、可動部の動作はこれに対し多少ともずれた変則的なものとなっている。
即ち、軸挿通部604が、第2回動部材607に外周寄りの位置で摺動自在に接する抵抗部材となっていて、変則動作手段を構成しているのである。
さらに加えて、スライド機構により第1回動部材605を軸挿通部604から引き抜くように後退させていくと、これにともなって駆動磁力部606と可動磁力部608との距離が次第に離隔してこれらの間に働く吸引力(磁力)F1も次第に弱くなるので、摩擦力F4が可動磁力部608の反時計回り方向への移動を引き留めるように阻止する方向に働く影響が次第に増大して、第2回動部材607の第1回動部材605に対する遅れ(ズレ)も次第に増大することとなる。即ち、図15に示すグラフE1における水平部の長さが次第に増大していく。この結果、第2回動部材607に間欠的に生じる回動動作の間隔が大きくなってその変則性が強調され、視覚的にもよりわかりやすくなる。即ち、このスライド機構が、駆動磁力部606の可動磁力部608に対する相対位置を調整することにより駆動磁力部606と可動磁力部608との間に働く磁力を調整する磁力調整手段となっている。
さらにまた、スライド機構によれば、例えば第1回動部材605を軸挿通部604に急激に挿入したり引き抜くようにしたり、即ち急激に出入させるようにすることで、動力伝達が不可の状態から可能な状態へ、あるいはこの逆方向に、瞬時に切り替えるようにすることもでき、これにより動作をさらに多彩化することもできる。
上記のようにして第2回動部材607が回動すると、該第2回動部材607の外周部には糸609を介してウキ610が連結されているので、この糸609が第2回動部材607に巻き取られ、これによりウキ610が下方に引っ張られて沈下していく。このとき、前述の通り、第2回動部材607は間欠的な変則回動をするので、これにともなってウキ610の動作も、一定速度で規則的に沈下していくのではなく、間欠的に引っ張られながら沈下していくという変則的なものとなる。
さらにこのとき、第2回動部材607が回動する以前には、前述の通りウキ610は上層液602Cと下層液602Bとの境界面602Mに交わった状態となっているので、沈下し始めてから、下層液602B内に全体が没するまでは、下層液602B内に浸漬している体積が次第に増大していくためその浮力も次第に増大していく。また、糸609は第2回動部材607の一方側端(正面視左側端)よりやや上寄りの位置から巻き取られていくため、この糸609が一方側端(正面視左側端)に近づくにつれて巻取り力も僅かではあるが次第に増大していく。こうして、浮力によりウキ610にかかる上向きの力、ならびに第2回動部材607の巻取り力によりウキ610にかかる下向きの力はいずれも、第2回動部材607の回動にともなって、多少とも変動し、かつ、ウキ610の上部における形状の変化から、浮力も一定の割合で増加するわけではないこともあって、ウキ610にかかる下向きの力と下向きの力との関係も変動するので、ウキ610は総じて、多少とも変動する力を受けながら下方に沈下していくこととなる。
さらに加えて、ウキ610は、下端部を糸609で係留されるようにして、上層液602Cおよび下層液602Bの中に自らの浮力により浮遊した状態に保持されているので、下方に引っ張られて沈下していく途上で前後左右に揺動するとともに、第2回動部材607が回動を停止する毎に上下動もするようになっている。このときのウキ610の動きを模式的に示すと図16のようになる。同図(a)に示すように、第2回動部材607が反時計回りに小角度αだけ回動して糸609に対し図中の矢印A5で示すように正面視左下方向への引きがかかると、これによりウキ610が下端を左方に振られながら左下方向に引っ張られる。同図(b)に示すように、上記第2回動部材607の小角度αの回動が停止すると、ウキ610が、慣性により糸609をたるませながらさらに余分に左下方向に沈下するとともに、これと前後してウキ610の下端が図中の矢印A6で示すように右方に揺り戻される。この後、同図(c)に示すように、ウキ610は、下端を左右に揺動させながら、糸609が伸びきるまで、浮力により上方に戻る。
このようにして、第2回動部材607が小角度ずつ間欠的に回動していく毎に、ウキ610は、左右に揺動しつつ、バウンドする(弾む)ように上下動するという複雑な動作をしながら、第2回動部材607の回動とともに下方に沈下していく。
この後、第1回動部材605を逆方向に回動させると、ウキ610は浮力により浮上して元の位置に復帰する。このとき、第1回動部材605を低速で逆方向に回動させてウキ610を少しずつゆっくり浮上させることもでき、一方、第1回動部材605を高速で逆方向に回動させてウキ610を急速に浮上させることもできる。あるいは、スライド機構により第1回動部材605を一気に引き抜くようにすると、下方への引張力を解放してウキ610を浮力のみがかかった状態で浮上させるようにすることもできる。
したがって、以上の構成・機序により、駆動部である第1回動部材605は常時一定の低速度で回動していながら、この駆動力は、可動部である第2回動部材607および糸609を介してウキ610に間欠的かつ不規則に伝達され、これによりウキ610は変則的な動作をしながら沈下していき、このとき、この沈下動作は、上述の通り間欠的に小幅ずつ(小刻みに)上下動しながらなされるため、あたかも魚が餌に食いついてウキ610にぴくっ、ぴくっと引きがかかっているかのような、複雑な動作が表出され、さらには、例えばスライド機構により駆動部から可動部への動力伝達を瞬時に断絶させるようにすれば、あたかも糸609が切れてウキ610が水面に浮上してくるかのような動作までも可能となり、これによって優れた演出効果が得られることとなる。
(作用)
上述の通り、パチンコ機10においては、外部から視認し得る位置である、遊技盤30の中央における装飾図柄表示装置42の右方の位置に、演出用の可動装置としてウキ動作ユニット600が設けられた構成において、上記ウキ動作ユニット600は、第1回動部材605、モータ91、ギア等より構成される駆動部と、第2回動部材607、糸609およびウキ610より構成され、上記駆動部の動作に連動する可動部と、上記駆動部のうちの第1回動部材605と可動部のうちの第2回動部材607との間に介在して、上記駆動部の動作に対する上記可動部の動作を変則的にするための変則動作手段として軸挿通部604と、を備える構成となっているので、駆動部により駆動されて可動部が動作するが、該駆動部と可動部との間に変則動作手段が介在することにより、可動部が駆動部の動作に直接的に連動するのではなく、変則的に連動する。換言すれば、駆動部から可動部へ動力が直接的に伝達されるのではなく、変則動作手段を介することにより変則化されて伝達される。したがって、可動部の動作が駆動部の動作よりも複雑化され、例えば駆動部の動作が一定の単調な動作すなわち第1回動部材605の定速回動であっても、可動部の動作は変則的となって、より複雑な動作も表現されるようになっている。
このとき、駆動部のうちの第1回動部材605と可動部のうちの第2回動部材607との間に変則動作手段として軸挿通部604を介在させることによって可動部の動作を変則化しているので、例えば複雑な制御プログラムによって可動部の動作を制御することは不要となっており、さらには仮に例えば制御が複雑化されるとしても、可動部の動作をさらに複雑化することができる。
また、駆動部が、回動自在に設けられた第1回動部材605を有し、該第1回動部材605の所定位置すなわち周面に形成された平面部605Pに駆動磁力部606が設けられ、可動部が、回動自在に設けられた第2回動部材607を有し、該第2回動部材607の所定位置すなわち連絡部607Jの位置の内部に可動磁力部608が設けられ、駆動磁力部606と可動磁力部608との間に働く磁力により第2回動部材607が第1回動部材605の回動に連動して回動する程度に上記第1回動部材と第2回動部材とが近接して配置され、変則動作手段が、第2回動部材607に外周寄りの位置で摺動自在に接する抵抗部材である軸挿通部604となっているので、駆動磁力部606と可動磁力部608との間に磁力が働くことで、第1回動部材605の回動に連動して第2回動部材607が回動する、即ち第1回動部材605の回動により第2回動部材607が駆動されて回動するが、このとき、第2回動部材607が外周寄りの位置で軸挿通部604に摺動自在に接していることにより、該軸挿通部604との間に比較的に大きな抵抗力を生じ、この抵抗力によって、第1回動部材605の回動に対して第2回動部材607がスムーズに連動せずにズレないし遅れを生じて変則的に連動するようになっている。即ち、例えば仮に第2回動部材が内周寄りの位置で抵抗部材に摺動自在に接していると、第2回動部材と抵抗部材との間に働く摩擦力は大きな抵抗力とはならないが、本実施形態においては第2回動部材607が外周寄りの位置で抵抗部材である軸挿通部604に摺動自在に接しているので、これらの間に働く摩擦力が比較的に大きな抵抗力となり、この抵抗力が第2回動部材607のズレないし遅れを生じることとなっている。これにより、第1回動部材605が一定速度で規則的に回動するにもかかわらず、可動部の動作はこれに対し多少ともずれた変則的なものとなっている。
また、上記のように連動しながら第1回動部材605および第2回動部材607が回動する途上で、摩擦力F4により生じる抵抗力と、駆動磁力部606と可動磁力部608との間に働く磁力F1との大小関係は一定ではなく常に変動するから、これにともない第2回動部材607のズレないし遅れの量も変動し、これにより可動部の動作が変則化されるようになっている。
またこのとき、抵抗部材である軸挿通部604と第2回動部材607との材質の組み合わせとして、特に摩擦を生じ得るような組み合わせとする必要がないので、簡潔な材質・構造により変則動作手段が構成されて駆動部から可動部への動力伝達が変則化される構成となっている。
また、駆動部が、回動自在に設けられた第1回動部材605を有し、該第1回動部材605の所定位置すなわち周面に形成された平面部605Pに駆動磁力部606が設けられ、可動部が、回動自在に設けられた第2回動部材607を有し、該第2回動部材607の所定位置すなわち連絡部607Jの位置の内部に可動磁力部608が設けられ、駆動磁力部606と可動磁力部608との間に働く磁力により第2回動部材607が第1回動部材605の回動に連動して回動する程度に上記第1回動部材と第2回動部材とが近接して配置され、変則動作手段が、第1回動部材605の回動に対して第2回動部材607が遅れて回動する位置で該第2回動部材607に摺動自在に接する抵抗部材すなわち軸挿通部604となっているので、軸挿通部604により第1回動部材605の回動に対して第2回動部材607が遅れて回動することで、可動部の動作が駆動部の動作に対し多少ともずれた変則的なものとなっている。
また、駆動部が、回動自在に設けられた第1回動部材605を有し、該第1回動部材605の所定位置すなわち周面に形成された平面部605Pに駆動磁力部606が設けられ、可動部が、回動自在に設けられた第2回動部材607を有し、該第2回動部材607の所定位置すなわち連絡部607Jの位置の内部に可動磁力部608が設けられ、駆動磁力部606と可動磁力部608との間に働く磁力により第2回動部材607が第1回動部材605の回動に連動して回動する程度に上記第1回動部材と第2回動部材とが近接して配置され、変則動作手段が、第2回動部材607に内周側から摺動自在に接する抵抗部材すなわち軸挿通部604となっているので、軸挿通部604が第2回動部材607に内周側から摺動自在に接することで抵抗力が効果的に作用し、これにより可動部の動作が駆動部の動作に対し多少ともずれた変則的なものとなっている。
また、駆動磁力部606と可動磁力部608との間に働く磁力を調整する磁力調整手段としてスライド機構を備えるので、このスライド機構で相対位置を調整して磁力を調整することにより、第1回動部材605から第2回動部材607へ伝達される動力の強弱を調整することができ、したがって第2回動部材607の連動のズレないし遅れの程度も調整することができるようになっている。
また、駆動磁力部606と可動磁力部608との間に働く磁力を急激に減少させたり増大させるようにして第1回動部材605から第2回動部材607への動力伝達を断絶したり開始したりするといったように、動作をより多様化することもできるようになっている。
また、可動部が、駆動部からの動力を変則動作手段すなわち軸挿通部604を介して入力する入力部である可動磁力部608と、可撓性を有する連結部である糸609と、遊動体であるウキ610とをこの順に連結してなる構成を備えるので、駆動部からの動力が糸609を介しウキ610に伝達されて該ウキ610が動作するが、このとき、糸609が可撓性を有することにより、ウキ610が揺動したり慣性により余剰の動きを生じたりすることとなってその動作がさらに変則的となっている。即ち、可動部の変則動作が増幅されるようになっている。
また、ウキ610が、液体すなわち上層液602Cおよび下層液602Bに浮遊した状態に保持され、糸609により沈下する方向に引っ張られることにより動作するので、ウキ610を糸609により沈下する方向に引っ張るように動力を伝達すると、ウキ610には常に浮力が作用しているから、この引っ張る動力と浮力とが互いに引き合うようにウキ610に作用し、なおかつ、この動力は一様に伝達されるのではなく変則動作手段等により変則化されているから、該ウキ610が変則的に上下動するようになっており、これにより動作がさらに複雑化されている。
また、ウキ610を沈下した後に浮力を利用して元の位置に復帰させることができ、これにより該ウキ610が液中を浮揚する動作も表現されるようになっている。
さらにまた、ウキ610が上層液602Cないし下層液602Bに浮遊した状態に保持されることで、該上層液602Cないし下層液602Bが緩衝体となってウキ610が衝撃から防護され、これによりウキ610の損傷が防止されるようになっている。
また、液体すなわち上層液602Cと下層液602Bとの境界面602Mが遊技者から視認可能となっているので、遊動体であるウキ610の動作にともない境界面602Mが揺動することで該ウキ610の僅かな動きも示唆され、また境界面602Mに波紋が生じることで該ウキ610の動きが強調されるようになっており、これらのことから該ウキ610の動きが視覚的にさらにわかりやすくなっている。
また、ウキ610の全体が上層液602Cないし下層液602B中に浸漬した状態に保持されているので、ウキ610の全体が衝撃から防護され、これによりウキ610の損傷がさらに確実に防止されるようになっている。
また、互いに異なる2種類の液体である上層液602Cと下層液602Bとが上下に分離した状態で重なって配置され、上層液602Cと下層液602Bとの境界面602Mに交わるようにしてウキ610が浮遊した状態に保持されているので、ウキ610の動きにともなってこの境界面602Mも揺動するが、例えば液体が上方の空間と接する境界面(液面)の場合に比して、この上下に重なる上層液602Cと下層液602Bとの境界面602Mの場合には、この境界面602Mの動きがより緩慢となっており、したがってこれによりウキ610の動きが視覚的にさらにわかりやすくなっている。
また、液体すなわち上層液602Cないし下層液602Bが接触し得る部位であるウキ610に、該上層液602Cの液面に浮遊する材料よりなる塗料が塗布され、上層液602Cの液面および下層液602Bの底をそれぞれ前方から覆う不透明部として上部装飾板612Tおよび下部装飾板612Bと、該上層液602Cの液面と下層液602Bの底との間において前記可動部の動作の主要部を遊技者から視認可能とする透明部すなわち透明樹脂よりなる前面壁601Fとを備える容器である液槽601に上層液602Cおよび下層液602Bが収容されているので、特にウキ610の動作を繰り返すうちに、この塗料がウキ610から剥離し、ゴミとなって漂うこととなりやすいが、たとえこのように塗料が剥離してゴミとなっても、このゴミは上層液602Cの液面に浮遊し、上部装飾板612Tにより前方から覆われて遊技者から隠蔽されるため、ウキ動作ユニット600の美観がゴミにより損なわれることなく良好に維持されるようになっている。
また、上記パチンコ機10においては、外部から視認し得る位置である、遊技盤30の中央における装飾図柄表示装置42の右方の位置に、演出用の可動装置としてウキ動作ユニット600が設けられた構成において、上記ウキ動作ユニット600は、第1回動部材605、モータ91、ギア等より構成される駆動部と、第2回動部材607等より構成され、上記駆動部の動作に連動する可動部と、を備え、上記可動部は、上記駆動部からの動力を入力する入力部である可動磁力部608と、可撓性を有する連結部である糸609と、液体すなわち上層液602Cおよび下層液602Bに浮遊した状態に保持され、該糸609により沈下する方向に引っ張られることにより動作する遊動体としてウキ610とをこの順に連結してなる構成を備える構成としたので、駆動部からの動力が糸609を介し可動部を構成するウキ610に伝達されて該ウキ610が動作するが、このとき、糸609が可撓性を有することにより、ウキ610が駆動部の動作に直接的に連動するのではなく、揺動したり慣性により余剰の動きを生じたりすることとなってその動作が変則的となっている。換言すれば、駆動部からウキ610へ動力が直接的に伝達されるのではなく、可撓性を有する糸609を介することにより変則化されて伝達されるようになっている。
また、ウキ610を糸609により沈下する方向に引っ張るように動力を伝達すると、ウキ610には常に浮力が作用しているから、この引っ張る動力と浮力とが互いに引き合うようにウキ610に作用し、なおかつ、この動力は一様に伝達されるのではなく糸609等により変則化されているから、該ウキ610が変則的に上下動するようになっており、これにより動作がさらに複雑化されている。
したがって、駆動部の動作に対しウキ610の動作がより変則的とされ、これにより複雑な動作も表現されるようになっており、例えばウキ610の動作を制御する制御プログラムをより複雑化することは不要となっている。
また、ウキ610を沈下した後に浮力を利用して元の位置に復帰させることができ、これにより該ウキ610が液中を浮揚する動作も表現されるようになっている。
さらにまた、ウキ610が上層液602Cないし下層液602Bに浮遊した状態に保持されることで、該上層液602Cないし下層液602Bが緩衝体となってウキ610が衝撃から防護され、これによりウキ610の損傷が防止されるようになっている。
(変更態様)
上記パチンコ機10には、例えば以下に列挙するように様々な変更を加えることが可能である。
(1)前記実施形態においては、第2回動部材607に摺動自在に接する抵抗部材が樹脂製の軸挿通部604となっていたが、例えば抵抗部材の表面ないし第2回動部材の内周面(即ち接触部)をゴム等の材質で構成したり、表面処理を施す、凹凸を形成する、表面粗さを変える等の方法により摩擦力を調整し、これにより第2回動部材に作用する抵抗力を調整して該第2回動部材のズレないし遅れの量を増減させるようにしてもよい。
(2)さらには、抵抗部材が、第2回動部材と接する位置により異なる抵抗力を生じるようにしてもよい。例えば、抵抗部材の表面ないし第2回動部材の内周面(即ち接触部)を、上記(1)で例示した方法により、周方向に沿って規則的ないし不規則的に次第に密度が変化するように凹凸を形成したり、次第に表面粗さが変化するように構成し、これにより、位置により異なる摩擦力を生じるようにすればよい。この構成によれば、第2回動部材が回動する途上で抵抗部材から受ける抵抗力が位置により異なることとなり、これにより第2回動部材の回動をさらに変則的とすることができる。
(3)前記実施形態においては、駆動部を構成する内周側の第1回動部材605から、可動部を構成する外周側の第2回動部材607へ動力が伝達される構成となっていたが、これとは逆に、内周側の部材を可動部、外周側の部材を駆動部として、外周側から内周側へ動力が伝達される構成としてもよい。
(4)あるいは、例えば図17に示すように、駆動部側の第1回動部材と可動部側の第2回動部材とを軸方向に並置して動力が軸方向に伝達される構成としてもよい。同図に示す例においては、液槽613の背面壁613Rの外面に接するようにして円板状の第1回動部材614が回動自在に配置され、該第1回動部材614は、背面壁613Rに対し垂直に後方へ延びてモータ91およびギア(図示せず)に連動するように連結された回動軸615により駆動されて回動するようになっている。一方、液槽613の背面壁613Rの内面に接するようにして、円板状の第2回動部材616が、上記回動軸615と同一軸上にある枢支軸617に回動自在に支持されている。第1回動部材614の前面部において径方向の両端部にはそれぞれ駆動磁力部618が配置され、第2回動部材616の背面部において上記駆動磁力部618に対応する位置にはそれぞれ可動磁力部619が配置されており、駆動磁力部618と可動磁力部619とが磁力により吸引しあうことで、第1回動部材614の回動に連動して第2回動部材616が回動する、即ち第1回動部材614の回動により第2回動部材616が駆動されて回動するようになっている。駆動磁力部618と可動磁力部619とが磁力により吸引しあうことにより、第2回動部材616の背面が背面壁613Rの内面に圧しつけられ、この状態で回動することで、第2回動部材616の背面と背面壁613Rの内面との間に摩擦力が生じるようになっている。即ち、この例においては、背面壁613Rが抵抗部材となっている。この場合、第2回動部材616が背面の全面、即ち内周寄りの位置および外周寄りの位置のいずれも含む全ての位置で背面壁613Rの内面に摺動自在に接することにより、これらの間に働く摩擦力が、例えば内周寄りの位置のみで摺動自在に接する場合に比して、第2回動部材616に対し大きな(特にこの場合は最大の)抵抗力として作用するようになっている。
(5)前記実施形態においては、スライド機構が、駆動磁力部606の可動磁力部608に対する相対位置を調整することにより駆動磁力部606と可動磁力部608との間に働く磁力を調整する磁力調整手段となっていたが、磁力調整手段としてはこのようなもの以外にも、例えば、駆動磁力部および可動磁力部の少なくとも一方を電磁石により構成して該電磁石に通電する電流を調整することにより磁力を調整するもの等であってもよい。
(6)前記実施形態においては、遊動体であるウキ610が上層液602Cおよび下層液602Bに浮遊した状態に保持され、可撓性を有する連結部材である糸609により沈下する方向に引っ張られることにより動作するようになっていたが、例えば図18に示すように、遊動体を空間内(空気中)に保持したり、可撓性を有していない連結部材により遊動体を駆動したりするようにしてもよい。同図に示す例においては、変則動作手段を介して駆動部により駆動される(この駆動機構は前記実施形態の場合と同様であるため図示省略)第2回動部材620に、連結部材として径方向に延出する腕部620Hが一体的に形成され、該腕部620Hの先端にキャラクタ621が固定されている。この構成によれば、第2回動部材620の回動に一体的に連動してキャラクタ621が空中を周回するが、第2回動部材620は変則動作手段により変則的に回動するので、キャラクタ621の周回運動も変則的なものとなっている。このとき、遊動体を浮遊した状態に保持するための液体が使用されていないので、特にケーシング620Cを密閉構造とすることも不要であること等から構成が簡略なものとなっている。
(7)また、例えば図19に示すように、変則動作手段を介して駆動部により駆動される(この駆動機構は前記実施形態の場合と同様であるため図示省略)第2回動部材622から所定の距離をおいた位置にプーリ623を配置し、第2回動部材622とプーリ623とにベルト624を架設してベルト機構を構成し、ベルト624にキャラクタ625を固定するようにしてもよい。この構成によれば、第2回動部材622を回動させることでキャラクタ625をベルト624に沿って往復動させることができ、この場合にも、遊動体を浮遊した状態に保持するための液体を不要とすることができる。
(8)また、例えば図20に示すように、遊動体を風力によって浮遊した状態に保持するようにしてもよい。同図に示す例では、風船状に薄肉の外皮からなる中空体のキャラクタ626が糸627により下方の第2回動部材628(変則動作手段および駆動機構は前記実施形態の場合と同様であるため図示省略)に係留され、下方に設置された送風機629からの送風により、空中に浮遊した状態に保持されるようになっている。この構成によれば、風力を受けることにより、揺動したり上下動したりといったキャラクタ626の変則的な動きも表出されるようになっている。
(9)あるいは、例えば、上方に第2回動部材を配置し、該第2回動部材から糸等により遊動体を吊下して空中に浮遊した状態に保持するようにしてもよい(図示省略)。この構成によれば、送風機は不要とすることができるが、例えば、側方に送風機を設置して遊動体に側方から風をあて、これにより遊動体を揺動させてその動きにさらに変化を付与するようにしてもよい。
(10)前記実施形態におけるウキ動作ユニット600の構成において、例えば図21に示すように、一定速度で回動する第1回動部材630に直接的に糸631を介してウキ632(遊動体)を連結し、これにより、変則動作手段を省略した構成を有するウキ動作ユニット633(可動装置)としてもよい。この構成においては、駆動部を構成する第1回動部材630からの動力が、変則動作手段を介することなく可撓性を有する連結部である糸631に入力され(このため、糸631の固定端が入力部である)、遊動体であるウキ632に伝達されることとなる。この構成によれば、糸631が第1回動部材630により定速で巻き取られ、ウキ632に一定の規則的な引張力がかかることとなるが、この場合にも、前記実施形態の場合と同様に、ウキ632が液体634に浮遊した状態に保持され、可撓性を有する連結部である糸631により沈下する方向に引っ張られることにより動作することで、複雑な動作が表出される。この場合、第1回動部材630が間欠的に回動するように(例えば一定間隔をおいて一定角度ずつ回動するように)制御して、前記実施形態の場合とほぼ同様の間欠的な動作とするようにしてもよい。この構成においては、遊動体であるウキ632を浮遊した状態に保持するための液体634ならびに可撓性を有する連結部である糸631を用いることで動作の複雑性がある程度まで確保されているため、そのぶん、第1回動部材630の制御を複雑化させることは不要である。
(11)前記実施形態においては、第1回動部材605が正面視反時計回り方向に回動し、この回動により第2回動部材607も駆動されて同方向に回動するようになっていたが、第1回動部材605および第2回動部材607がそれぞれこれとは逆方向すなわち正面視時計回り方向に回動する構成としてもよく、さらには両方向(正逆方向)に回動するようにしてウキ610が正面視左下方向および右下方向のいずれにも沈下していく構成としてもよい。第2回動部材607が正面視時計回り方向に回動する場合、ウキ610が正面視右下方向に沈下していく途上で、糸609が横木部611に抵触することとなるが、このように糸609を横木部611に抵触させることにより動作が規制され、その一方で、糸609は横木部611よりも正面視左側方向や前後方向へは動作が規制されず自由に移動できるので、そのぶん動作の変則性も確保されることとなる。
(12)前記実施形態においては、遊動体であるウキ610が、下端部を糸609で係留されるようにして上層液602Cおよび下層液602Bの中に浮遊した状態に保持されており、糸609が届く範囲内であれば、基本的に動作は制限されず任意方向(上下左右前後)に自由に揺動し得る状態に保持されるようになっていたが、遊動体の動作が特定方向に規制される構成としてもよい。例えば、任意方向に延びる筒状体の内部に、該筒状体の内面形状に沿った外周部を有する遊動体が収容され、該遊動体が筒状体内を長さ方向に往復し得るようにした構成や、あるいは遊動体が任意の方向に架設された直線状、屈曲形状、曲線状等の任意形状に延びるレール上をスライド移動し得るようにした構成等(図示せず)が可能である。
(13)前記実施形態においては、ウキ610に塗布される塗料が、剥離した場合に上層液602Cの液面に浮遊するものとなっていたが、例えば、ウキ610に塗布された塗料内に気泡を形成するようにしてもよく、これによれば塗料が上層液602Cよりもいくぶん比重が上回る材質のものであっても液面に浮遊するものとすることができる。あるいは逆に、例えば下層液602Bよりも比重の大きい材料よりなる塗料を用いて、剥離した場合に下層液602B内で沈むようにしてもよく、これによれば、塗料が剥離してゴミとなっても、このゴミは下層液602Bの底に沈殿し、下部装飾板612Bにより前方から覆われて遊技者から隠蔽されることとなる。
また、ウキ610以外にも、例えば第2回動部材607や液槽601の内面等のような、液体すなわち上層液602Cないし下層液602Bが接触し得る部位であれば任意の部位に、上記のような上層液602Cの液面に浮遊または下層液602Bの底に沈殿する材料よりなる塗料を塗布するようにしてもよい。
(14)駆動磁力部および可動磁力部としては、互いの間に磁力が働き得るものであればよく、例えば、駆動磁力部および可動磁力部の一方を磁石とし、他方を金属または合金等の磁性体とした構成や、あるいは両者を磁石として一方のN極と他方のS極とが吸引しあうかあるいは両者のN極同士またはS極同士が反発し合うようにした構成等とすればよい。
また、磁石としては、永久磁石以外にも、電磁石を用いてもよい。さらに、永久磁石としても、アルニコ磁石、フェライト磁石、ネオジム磁石等の各種の磁石がいずれも使用できる。
(15)可撓性を有する連結部としては、可撓性を有するように構成されたものであればよく、例えば、樹脂、金属、綿等よりなる糸、紐、ワイヤ等の線材、樹脂フィルム、金属箔等よりなるテープ、樹脂、金属等よりなるチェーン等で構成されたものが挙げられる。
さらには、連結部を例えばゴムよりなる線材、テープ等で構成されたものとすると、弾性により動作にさらに複雑性を付与することができる。
また、前記実施形態においては、入力部である可動磁力部608、連結部である糸609および遊動体であるウキ610がそれぞれ別体として構成されていたが、入力部、連結部および遊動体のうちの連続する二者(即ち、入力部と連結部、または連結部と遊動体)あるいは三者(即ち入力部、連結部および遊動体の全て)が一体に構成されていてもよい。例えば、連結部としての樹脂、ゴム、金属等よりなる線状体の先端に、任意の形状で膨出する中実または中空の遊動体を一体的に成形するようにした構成が挙げられる。
(16)前記実施形態においては、水よりなる上層液602Cと、水より比重が大である非水溶性液体よりなる下層液602Bとが、互いに混じり合うことなくほぼ中央で上下に分離した状態で重なっている構成となっていたが、液体としては上記のようなものに限定されず、任意のものが使用できる。ただし、複数の液体を用いる場合には、前記実施形態におけるように互いに混じり合うことなく分離した状態を保持し得るものを用いると、液体間の界面を形成して可動部の動作を強調したり補助したりし得る構成要素とすることができる。
また、液体にかえて、空気等の任意の気体を用いるようにしてもよく、さらにまた、例えば1層または複数層の液体の上に気体を配置する構成等も可能である。
(17)前記実施形態においては、パチンコ機10が例示されていたが、遊技機としては、パチンコ機以外にも、スロット機、パチンコ機とスロット機を融合させた遊技機も例示される。
スロット機の基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、あるいは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備えた遊技機」となる。
この場合、有価物体はコイン、メダル等が代表例として挙げられる。
パチンコ機とスロット機を融合させた遊技機の基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、あるいは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、有価物体として球を使用するとともに、前記識別情報の動的表示の開始に際しては所定数の球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの球が払い出されるように構成されている遊技機」となる。
(課題を解決するための手段への追加)
本発明にかかる遊技機は、手段2として、手段1の遊技機において、
前記駆動部が、回動自在に設けられた第1回動部材を有し、該第1回動部材の所定位置に駆動磁力部が設けられ、
前記可動部が、回動自在に設けられた第2回動部材を有し、該第2回動部材の所定位置に可動磁力部が設けられ、
前記駆動磁力部と前記可動磁力部との間に働く磁力により前記第2回動部材が前記第1回動部材の回動に連動して回動する程度に前記第1回動部材と第2回動部材とが近接して配置され、
前記変則動作手段が、前記第2回動部材に少なくとも外周寄りの位置で摺動自在に接する抵抗部材であることを特徴とする。
本発明において、「回動」とは、一方向のみへの回転動作と、正逆両方向への回転動作とのいずれも含意する。
また、「駆動磁力部」および「可動磁力部」としては、互いの間に磁力が働き得るものであればいずれも含意し、例えば、駆動磁力部および可動磁力部の一方を磁石とし、他方を金属または合金等の磁性体とした構成や、あるいは両者を磁石として一方のN極と他方のS極とが吸引し合うかあるいは両者のN極同士またはS極同士が反発し合うようにした構成等がいずれも含まれる。またこのため、「駆動磁力部と可動磁力部との間に働く磁力により第2回動部材が第1回動部材の回動に連動する」とは、駆動磁力部と可動磁力部とが磁力により吸引し合うことにより連動する場合と磁力により反発し合うことにより連動する場合とのいずれも含意する。
また、「第2回動部材の回動が第1回動部材の回動に連動する」とは、第2回動部材の回動が第1回動部材の回動に遅れて追従するようにして連動することを意味する。
また、第2回動部材における「外周寄りの位置」とは、第2回動部材の回動中心と外周との間の中間の位置よりも外周寄りの位置、即ち第2回動部材の回動中心から、該第2回動部材が回動するときの軌道における最大の半径の1/2より大きい距離をおいた位置のことである。
上記手段2の構成によれば、駆動磁力部と可動磁力部との間に磁力が働くことで、第1回動部材の回動に連動して第2回動部材が回動する、即ち第1回動部材の回動により第2回動部材が駆動されて回動するが、このとき、第2回動部材が外周寄りの位置で抵抗部材に摺動自在に接していることにより、該抵抗部材との間に比較的に大きな抵抗力を生じ、この抵抗力によって、第1回動部材の回動に対して第2回動部材がスムーズに連動せずにズレないし遅れを生じて変則的に連動するようになる。即ち、例えば仮に第2回動部材が内周寄りの位置で抵抗部材に摺動自在に接していると、第2回動部材と抵抗部材との間に働く摩擦力は大きな抵抗力とはならないが、第2回動部材が外周寄りの位置で抵抗部材に摺動自在に接していると、これらの間に働く摩擦力が比較的に大きな抵抗力となり、この抵抗力が第2回動部材のズレないし遅れを生じることとなる。これにより、第1回動部材が一定速度で規則的に回動したとしても、可動部の動作はこれに対し多少ともずれた変則的なものとなる。
また、上記のように連動しながら第1回動部材および第2回動部材が回動する途上で、摩擦力により生じる抵抗力と、駆動磁力部と可動磁力部との間に働く磁力との大小関係は一定ではなく常に変動するから、これにともない第2回動部材のズレないし遅れの量も変動し、これにより可動部の動作が変則化されることとなる。
またこのとき、抵抗部材と第2回動部材との材質の組み合わせとして、特に摩擦を生じ得るような組み合わせとする必要がないので、簡潔な材質・構造により変則動作手段を構成して駆動部から可動部への動力伝達を変則化することができる。
また、本発明にかかる遊技機は、手段3として、手段1の遊技機において、
前記駆動部が、回動自在に設けられた第1回動部材を有し、該第1回動部材の所定位置に駆動磁力部が設けられ、
前記可動部が、回動自在に設けられた第2回動部材を有し、該第2回動部材の所定位置に可動磁力部が設けられ、
前記駆動磁力部と前記可動磁力部との間に働く磁力により前記第2回動部材が前記第1回動部材の回動に連動して回動する程度に前記第1回動部材と第2回動部材とが近接して配置され、
前記変則動作手段が、前記第1回動部材の回動に対して前記第2回動部材が遅れて回動する位置で該第2回動部材に摺動自在に接する抵抗部材であることを特徴とする。
上記手段3の構成によれば、抵抗部材により第1回動部材の回動に対して第2回動部材が遅れて回動することで、可動部の動作が駆動部の動作に対し多少ともずれた変則的なものとなる。
また、本発明にかかる遊技機は、手段4として、手段1の遊技機において、
前記駆動部が、回動自在に設けられた第1回動部材を有し、該第1回動部材の所定位置に駆動磁力部が設けられ、
前記可動部が、回動自在に設けられた第2回動部材を有し、該第2回動部材の所定位置に可動磁力部が設けられ、
前記駆動磁力部と前記可動磁力部との間に働く磁力により前記第2回動部材が前記第1回動部材の回動に連動して回動する程度に前記第1回動部材と第2回動部材とが近接して配置され、
前記変則動作手段が、第2回動部材に内周側から摺動自在に接する抵抗部材であることを特徴とする。
上記手段4の構成によれば、抵抗部材が第2回動部材に内周側から摺動自在に接することで抵抗力が効果的に作用し、これにより可動部の動作が駆動部の動作に対し多少ともずれた変則的なものとなる。
また、本発明にかかる遊技機は、手段5として、手段2から手段4のいずれかの遊技機において、
前記駆動磁力部と前記可動磁力部との間に働く磁力を調整する磁力調整手段を備えることを特徴とする。
本発明において、「磁力調整手段」には、駆動磁力部と可動磁力部との相対位置を調整することにより磁力を調整するものと、駆動磁力部および可動磁力部の少なくとも一方を電磁石により構成して該電磁石に通電する電流を調整することにより磁力を調整するものとのいずれも含意する。
上記手段5の構成によれば、磁力調整手段で磁力を調整することにより、第1回動部材から第2回動部材へ伝達される動力の強弱を調整することができ、したがって第2回動部材の連動のズレないし遅れの程度も調整することができる。
また、駆動磁力部と可動磁力部との間に働く磁力を急激に減少させたり増大させるようにして第1回動部材から第2回動部材への動力伝達を断絶したり開始したりするといったように、動作をより多様化することもできる。
また、本発明にかかる遊技機は、手段6として、手段2から手段5のいずれかの遊技機において、
前記抵抗部材が、前記第2回動部材と接する位置により異なる抵抗力を生じるものであることを特徴とする。
上記手段6の構成によれば、第2回動部材が回動する途上で抵抗部材から受ける抵抗力が位置により異なることとなり、これにより第2回動部材の回動がさらに変則的となる。
また、本発明にかかる遊技機は、手段7として、手段1から手段6のいずれかの遊技機において、
前記可動部が、駆動部からの動力を変則動作手段を介して入力する入力部と、可撓性を有する連結部と、遊動体とをこの順に連結してなる構成を備えることを特徴とする。
本発明において、「可撓性を有する連結部」には、可撓性を有するように構成されたものであれば任意のものを含意し、例えば、糸、紐、ワイヤ等の線材、テープ、チェーン等で構成されたものがいずれも含まれる。
また、入力部、連結部および遊動体としては、これらがそれぞれ別体として構成されたものと、これらのうちの連続する二者(即ち、入力部と連結部、または連結部と遊動体)あるいは三者(即ち入力部、連結部および遊動体の全て)が一体に構成されたものとのいずれも含む。
上記手段7の構成によれば、駆動部からの動力が連結部を介し遊動体に伝達されて該遊動体が動作するが、このとき、連結部が可撓性を有することにより、遊動体が揺動したり慣性により余剰の動きを生じたりすることとなってその動作がさらに変則的となる(即ち、可動部の変則動作が増幅される)。
また、本発明にかかる遊技機は、手段8として、手段7の遊技機において、
前記遊動体が、液体に浮遊した状態に保持され、前記連結部材により沈下する方向に引っ張られることにより動作することを特徴とする。
本発明において、「液体に浮遊する」とは、液面上に浮きながら静止ないし揺動する状態と、液中に浸漬されながら静止ないし揺動する状態とをいずれも含意する。
上記手段8の構成によれば、遊動体を連結部材により沈下する方向に引っ張るように動力を伝達すると、遊動体には常に浮力が作用しているから、この引っ張る動力と浮力とが互いに引き合うように遊動体に作用し、なおかつ、この動力は一様に伝達されるのではなく前記変則動作手段により変則化されているから、該遊動体が変則的に上下動するような動きも可能となり、これにより動作をさらに複雑化することができる。
また、遊動体を沈下した後に浮力を利用して元の位置に復帰させることができ、これにより該遊動体が液中を浮揚する動作も表現することができる。
さらにまた、遊動体が液体に浮遊した状態に保持されることで、該液体が緩衝体となって遊動体が衝撃から防護され、これにより遊動体の損傷が防止されるという利点も得られる。
また、本発明にかかる遊技機は、手段9として、手段8の遊技機において、
前記液体の境界面が遊技者から視認可能となっていることを特徴とする。
本発明において、「液体の境界面」とは、液体が上方の空間ないし下方の底部と接する境界面だけでなく、異なる2種類の液体の間に形成される境界面も含意する。
上記手段9の構成によれば、遊動体の動作にともない液体が揺動して境界面に波紋が生じることで、該遊動体の僅かな動きも示唆されたり該遊動体の動きが強調されたりすることとなり、これにより該遊動体の動きが視覚的にさらにわかりやすくなる。
また、本発明にかかる遊技機は、手段10として、手段8または手段9の遊技機において、
前記遊動体の全体が液体中に浸漬した状態に保持されることを特徴とする。
上記手段10の構成によれば、遊動体の全体が衝撃から防護され、これにより遊動体の損傷がさらに確実に防止される。
また、本発明にかかる遊技機は、手段11として、手段10の遊技機において、
互いに異なる2種類の液体が上下に分離した状態で重なって配置され、上下の液体の境界面に交わるようにして前記遊動体が浮遊した状態に保持されていることを特徴とする。
上記手段11の構成によれば、遊動体の動きにともなって上下の液体の境界面も揺動するが、例えば液体が上方の空間と接する境界面(液面)の場合に比して、上下に重なる液体の境界面の場合にはこの境界面の動きがより緩慢となり、したがってこれにより遊動体の動きが視覚的にさらにわかりやすくなる。
また、本発明にかかる遊技機は、手段12として、手段8から手段11のいずれかの遊技機において、
前記液体が接触し得る部位に、該液体の液面に浮遊または底に沈殿する材料よりなる塗料が塗布され、
前記液体の液面および底を少なくとも前方から覆う不透明部と、該液体の液面と底との間において前記可動部の動作の少なくとも一部を遊技者から視認可能とする透明部とを備える容器に前記液体が収容されていることを特徴とする。
液体が収容される容器の内面や可動部の少なくとも一部等のような、液体が接触し得る部位に、例えば着色、表面保護等の目的で塗料が塗布されていると、特に可動部の動作をともなう可動装置の稼動を繰り返すうちに、この塗料が剥離してゴミとなり、液中に漂って可動装置の美観を損ないやすいという問題がある。そこで、上記手段12の構成によれば、塗料が剥離してゴミとなっても、このゴミは液体の液面に浮遊または底に沈殿し、容器の不透明部により少なくとも前方から覆われて遊技者から隠蔽されるため、可動装置の美観をゴミにより損なわれることなく良好に維持することができる。
また、本発明にかかる遊技機は、手段13として、手段1から手段12のいずれかの遊技機において、
遊技機がパチンコ機であることを特徴とする。
パチンコ機の基本構成としては、操作ハンドルを備え、その操作ハンドルの操作に応じて有価物体の一例である球を所定の遊技領域に発射し、球が遊技領域内の所定の位置に配設された作動口に入賞(または作動ゲートを通過)することを必要条件として、表示装置において動的表示されている識別情報(図柄等)が所定時間後に確定停止されるものが挙げられる。また、特別遊技状態の発生時には、遊技領域内の所定の位置に配設された可変入賞装置(特定入賞口)が所定の態様で開放されて球を入賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品球のみならず、磁気カード書き込まれるデータ等も含む)が付与されるものが挙げられる。
パチンコ機にあっては、駆動部と可動部との間に変則動作手段が介在することにより、駆動部から可動部へ動力が変則化されて伝達され、該可動部が駆動部の動作に変則的に連動するので、可動装置において、複雑な制御を必要とすることなく、複雑な動作を表現することができるようにしたパチンコ機が得られる。
また、本発明にかかる遊技機は、手段14として、手段1から手段12のいずれかの遊技機において、
遊技機がスロット機であることを特徴とする。
スロット機の基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、あるいは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備えた遊技機」となる。
この場合、有価物体はコイン、メダル等が代表例として挙げられる。
スロット機にあっては、駆動部と可動部との間に変則動作手段が介在することにより、駆動部から可動部へ動力が変則化されて伝達され、該可動部が駆動部の動作に変則的に連動するので、可動装置において、複雑な制御を必要とすることなく、複雑な動作を表現することができるようにしたスロット機が得られる。
また、本発明にかかる遊技機は、手段15として、手段1から手段12のいずれかの遊技機において、
遊技機がパチンコ機とスロット機を融合させた遊技機であることを特徴とする。
パチンコ機とスロット機を融合させた遊技機の基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、あるいは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、有価物体として球を使用するとともに、前記識別情報の動的表示の開始に際しては所定数の球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの球が払い出されるように構成されている遊技機」となる。
パチンコ機とスロット機を融合させた遊技機にあっては、駆動部と可動部との間に変則動作手段が介在することにより、駆動部から可動部へ動力が変則化されて伝達され、該可動部が駆動部の動作に変則的に連動するので、可動装置において、複雑な制御を必要とすることなく、複雑な動作を表現することができるようにした、パチンコ機とスロット機を融合させた遊技機が得られる。
本発明は、パチンコ機やスロットマシン等の遊技機であれば広汎に実施することが可能である。
パチンコ機の一例を示す正面図。 図1のパチンコ機の正面側の斜視図。 図1のパチンコ機の前面枠の斜視図。 遊技盤の一例を示す正面図。 図4の遊技盤の斜視図。 図1のパチンコ機の背面の構成を示す分解斜視図。 図4の遊技盤の背面側の斜視図。 図4の遊技盤の背面図。 パチンコ機の電気的構成の一例を示すブロック図。 可動装置であるウキ動作ユニットの斜視図である。 図10のA−A線部断面図である。 第1回動部材の要部斜視図である。 ウキ動作ユニットの動作(前半)を示す概略部分正面図である。 ウキ動作ユニットの動作(後半)を示す概略部分正面図である。 第1回動部材の回動動作に対する第2回動部材の回動動作の様態を示すグラフ図である。 遊動体であるウキの動きを示す模式図である。 可動装置の別の例を示す概略部分断面図である。 可動装置の別の例を示す概略部分正面図である。 可動装置の別の例を示す概略部分正面図である。 可動装置の別の例を示す概略部分正面図である。 可動装置の別の例を示す概略部分正面図である。
符号の説明
605:第1回動部材(駆動部)
607:第2回動部材(可動部)
604:軸挿通部(変則動作手段)

Claims (1)

  1. 外部から視認し得る位置に演出用の可動装置が設けられた遊技機であって、
    前記可動装置は、
    駆動部と、
    前記駆動部の動作に連動する可動部と、
    前記駆動部と前記可動部との間に介在して、前記駆動部の動作に対する前記可動部の動作を変則的にするための変則動作手段と、
    を備えることを特徴とする遊技機。
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