JP2010136301A - 撮像装置及びその固体撮像素子 - Google Patents

撮像装置及びその固体撮像素子 Download PDF

Info

Publication number
JP2010136301A
JP2010136301A JP2008312667A JP2008312667A JP2010136301A JP 2010136301 A JP2010136301 A JP 2010136301A JP 2008312667 A JP2008312667 A JP 2008312667A JP 2008312667 A JP2008312667 A JP 2008312667A JP 2010136301 A JP2010136301 A JP 2010136301A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
imaging
unit
solid
input
evaluation value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008312667A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4678053B2 (ja
Inventor
Tsutomu Haruta
勉 春田
Eiji Makino
栄治 牧野
Takeshi Yamaguchi
猛史 山口
Shinsuke Shimomoto
進介 下本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2008312667A priority Critical patent/JP4678053B2/ja
Priority to US12/591,334 priority patent/US8692899B2/en
Priority to CN2009102538022A priority patent/CN101750713B/zh
Publication of JP2010136301A publication Critical patent/JP2010136301A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4678053B2 publication Critical patent/JP4678053B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules
    • H04N23/67Focus control based on electronic image sensor signals
    • H04N23/673Focus control based on electronic image sensor signals based on contrast or high frequency components of image signals, e.g. hill climbing method

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Focusing (AREA)

Abstract

【課題】オートフォーカス制御機能を設けた場合であっても、内部の配線増加や構成の複雑化を抑制することができる撮像装置及びその固体撮像素子を提供する。
【解決手段】固体撮像素子10に、撮像光学系により結像された被写体像を撮像する撮像部11と、撮像部11で撮像した被写体像の画像データ及びその輝度データを生成するデジタル画像信号処理部14と、データの入出力を行うための入出力部18と、デジタル画像信号処理部14から出力される輝度データに基づいて被写体像のフォーカス評価値を生成し、このフォーカス評価値を入出力部18から出力するフォーカス評価値生成部16と、入出力部18から撮像指示信号を入力すると、撮像部11による撮像動作を開始させ、当該撮像動作を終了すると、撮像終了タイミング信号を入出力部18へ出力する撮像駆動部17と設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮像装置及びその固体撮像素子に関し、特にフォーカス制御を行うことができる撮像装置及びその固体撮像素に関する。
近年、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラなど、固体撮像素子を用いて画像を撮像して保存できる撮像装置が広く普及している。このような撮像装置に用いる撮像素子としては、CCD型イメージセンサが最も一般的であったが、近年では、撮像素子の一層の多画素化が進むのに従って、CMOS型イメージセンサが注目されている。CMOS型イメージセンサは、画素信号のランダムアクセスが可能である点や、CCD型イメージセンサと比較して読み出しが高速で、高感度、低消費電力といった特徴がある。
ところで、この種の撮像装置には、一般に被写体に対するフォーカスを自動的に合わせるオートフォーカス(AF)機構が搭載されている(例えば、特許文献1参照。)。フォーカスの撮影条件は、固体撮像素子から出力された画像信号に基づいて調整される。例えば、画像信号の高域輝度成分を積分したものをフォーカス評価値とし、フォーカス評価値が最大となるように焦点調節レンズの位置が調整される。
図11に、従来の撮像装置の構成を示す。この従来の撮像装置100では、固体撮像素子101、DSP102、エッジ検出部103、フォーカス評価値生成部104、制御部105、焦点調節レンズ106,レンズ移動機構107、絞り108,絞り駆動部109などを備える。
オートフォーカス制御を行うとき、制御部105は、まず、固体撮像素子101から画像信号を出力させ、インターフェース(I/F)を介してDSP102へ入力する。DSP102は画像信号から画像輝度信号を生成し、エッジ検出部103へ出力する。エッジ検出部103は、画像輝度信号の高周波成分(以下、「高域輝度成分」と呼ぶ。)を抽出し、この高域輝度成分より撮像画像のエッジ部分を検出し、制御部105へ出力する。制御部105は、エッジ検出部103から取得した情報に基づいてフォーカスエリアをそのエッジ部分の周辺に限定する。
制御部105は、固体撮像素子101を制御して、フォーカスエリアの画像信号を固体撮像素子101から出力させ、I/F、DSP102及びエッジ検出部103を介して高域輝度成分をフォーカス評価値生成部104へ出力する。フォーカス評価値生成部104は、高周波成分を積分したものをフォーカス評価値として、制御部105へ出力する。制御部105は、レンズ移動機構107を制御して焦点調節レンズ106を移動させ、同様の処理を行ってフォーカス評価値が最大値となる焦点調節レンズ106の位置を合焦位置と判定して、焦点調節レンズ106をこの合焦位置に配置する。
特開2004−289870号公報
しかしながら、上記従来の撮像装置では、オートフォーカス制御機構が分散しており、複数の半導体チップやモジュール、それらの間に入るインターフェース(I/F)を必要とするため、撮像装置内の配線増加や構成の複雑化を招く虞がある。
そこで、本発明はオートフォーカス制御機能を設けた場合であっても、内部の配線増加や構成の複雑化を抑制することができる撮像装置及びその固体撮像素子を提供することを目的とする。
そこで、上記目的を達成すべく、請求項1に記載の発明は、焦点調節レンズと、前記焦点調節レンズを光軸方向に移動させるレンズ移動機構と、利用者によって操作可能な操作部と、撮像光学系により結像された被写体像を撮像する撮像部と、前記撮像部で撮像した被写体像の画像データ及びその輝度データを生成するデジタル信号処理部と、データの入出力を行うための入出力部と、前記デジタル信号処理部から出力される輝度データに基づいて前記被写体像のフォーカス評価値を生成し、当該フォーカス評価値を前記入出力部から出力するフォーカス評価値生成部と、前記入出力部から撮像指示信号を入力すると、前記撮像部による撮像動作を開始させ、当該撮像動作を終了すると、撮像終了タイミング信号を前記入出力部から出力する撮像駆動部と、を備えた固体撮像素子と、前記操作部への利用者による操作に応じて、前記レンズ移動機構と前記固体撮像素子と制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記操作部へのオートフォーカス指示操作を検出すると、前記固体撮像素子の前記入出力部へ撮像指示信号を出力し、前記固体撮像素子の前記入出力部から撮像終了タイミング信号を入力すると、前記レンズ移動機構を制御して前記焦点調節レンズを移動させ、前記固体撮像素子の前記入出力部から出力されるフォーカス評価値に基づいて、前記焦点調節レンズの合焦位置を判定する撮像装置とした。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の撮像装置において、前記制御部は、前記操作部へのオートフォーカス指示操作を検出すると、前記固体撮像素子の前記入出力部へ撮像指示信号を出力し、前記固体撮像素子の前記入出力部から撮像終了タイミング信号を入力したとき、前記レンズ移動機構を制御して前記焦点調節レンズを移動させると同時に前記固体撮像素子の前記入出力部から出力されるフォーカス評価値を取得する処理を、前記固体撮像素子の前記入出力部から出力されるフォーカス評価値がピークとなるまで繰り返すこととした。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の撮像装置において、前記制御部は、前記固体撮像素子から取得したフォーカス評価値が所定条件を満たすとき、前記固体撮像素子の前記入出力部から撮像終了タイミング信号を入力したときに前記焦点調節レンズを移動させず、前記固体撮像素子からフォーカス評価値を取得し、当該取得したフォーカス評価値に応じた移動量で前記焦点調節レンズを移動させることとした。
また、請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の撮像装置において、前記制御部は、前記焦点調節レンズを移動させている途中に前記固体撮像素子からフォーカス評価値を取得すると、当該フォーカス評価値に応じて前記焦点調節レンズの移動を停止するものである。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記制御部は、前記操作部へのオートフォーカス指示操作を検出すると、前記固体撮像素子の前記入出力部へ撮像指示信号を出力し、前記固体撮像素子の前記入出力部から撮像終了タイミング信号を入力したとき、前記レンズ移動機構を制御して前記焦点調節レンズを所定量移動させると同時に前記固体撮像素子の前記入出力部から出力されるフォーカス評価値を取得する処理を、前記焦点調節レンズの移動範囲内で行い、前記焦点調節レンズの各移動位置で前記固体撮像素子の前記入出力部から出力されるフォーカス評価値が最大となる位置を前記焦点調節レンズの合焦位置と判定することとした。
また、請求項6に記載の発明は、撮像光学系により結像された被写体像を撮像する撮像部と、前記撮像部で撮像した被写体像の画像データ及びその輝度データを生成するデジタル信号処理部と、データの入出力を行うための入出力部と、前記デジタル信号処理部から出力される輝度データに基づいて前記被写体像のフォーカス評価値を生成し、当該フォーカス評価値を前記入出力部から出力するフォーカス評価値生成部と、前記入出力部から撮像指示信号を入力すると、前記撮像部による撮像動作を開始させ、当該撮像動作を終了すると、撮像終了タイミング信号を前記入出力部へ出力する撮像駆動部と、を備えた固体撮像素子とした。
本発明によれば、撮像装置の構成簡素化を実現するコンパクトで高性能な固体撮像素子及びそれを備えた撮像装置を提供することができる。すなわち、従来必要であった固体撮像素子とデジタル信号処理部の間の入出力インターフェースが必要なくなり、装置規模の縮小とデータ転送の簡素化が実現できる。
以下、発明を実施するための最良の形態(以下、「実施形態」とする)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施形態(第1のオートフォーカス制御の例)
2.第2の実施形態(第2のオートフォーカス制御の例)
3.その他の実施形態
[1.第1の実施形態]
[1.1.撮像装置の構成]
まず、第1の実施形態おける撮像装置の構成について図面を用いて説明する。図1は第1の実施形態における撮像装置の構成を示す図である。
図1に示すように、本実施形態における撮像装置1は、固体撮像素子10、制御部20、焦点調節レンズ30,レンズ移動機構31、絞り40,絞り駆動部41、操作部50、LCD−I/F部60、LCD61、記憶部70などを備える。
撮像装置1は、被写体画像を固体撮像素子10で撮像させ、固体撮像素子10から出力される画像データをLCD−I/F部60を介してLCD61で表示させたり、記憶部70に記憶させるようにしている。
さらに、撮像装置1は、オートフォーカス機能を有しており、制御部20は、固体撮像素子10から出力されるフォーカス評価値に基づいて、レンズ移動機構31を制御して焦点調節レンズ30を合焦位置に移動させるようにしている。
本実施形態における固体撮像素子10では、オートフォーカス機能を実行するために必要なDSP機能、エッジ検出機能及びフォーカス評価値生成機能などを内蔵するようにしている。これにより、撮像装置1内の配線増加や構成の複雑化を抑制して、撮像装置1のコンパクト化を図っている。
図1に示すように、固体撮像素子10は、撮像部11、アナログ画像信号処理部12、A/D変換部13、デジタル画像信号処理部14,エッジ検出部15、フォーカス評価値生成部16、撮像駆動部17、入出力部18を有している。なお、入出力部18は、固体撮像素子10と制御部20との間の信号の入出力を行うためのインターフェースや入出力端子などから構成される。
撮像部11は、焦点調節レンズ30を含む図示しない撮像光学系により結像された被写体像を撮像する。すなわち、撮像部11は、2次元マトリクス状に配列された光電変換素子で光電変換された被写体像に応じた信号電荷をアナログの電気信号(以下、アナログ画像信号とする)に変換して、順次出力する。撮像部11は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型で構成することとするが、CCD(Charge Coupled Devices)型で構成してもよい。
アナログ画像信号処理部12は、撮像部11からアナログ画像信号に対して、OB(Optical Black)クランプ処理、CDS(Correllated Double Sampling)処理、AGC(Auto Gain Control)処理を行う。OBクランプ処理は、撮像部11のOB領域(遮光された光電変換部)の信号をクランプする処理であり、黒レベルを再生する。また、CDS処理は、二重相関サンプリング法に基づいた処理であり、S/N(Signal/Noise)比を良好に保つ。
A/D変換部13は、アナログ画像信号処理部12から出力されるアナログ画像信号をA/D(Analog/Digital)変換してデジタル画像信号を出力する。
デジタル画像信号処理部14は、A/D変換部13から入力したデジタル画像信号に基づいて、撮像部11で撮像した被写体像のデジタル画像データやその輝度データなどを生成して出力するデジタル信号処理部である。具体的には、デジタル画像信号処理部14は、まず、固体撮像素子10における欠陥画素の信号補正処理、レンズの周辺光量落ちを補正するシェーディング処理などを施してRAWデータを生成する。次に、デジタル画像信号処理部14は、RAWデータにデモザイク処理を施した後、AF制御、AE(Auto Exposure)制御、ホワイトバランス制御などのための信号検波処理や、ホワイトバランス調整に代表される信号補正処理などを実行する。この処理で、撮像部11で撮像した被写体像の画像データの輝度データが生成され、出力される。さらに、信号補正後の画像データを、例えば4:2:2などの所定フォーマットの輝度信号(Y)と色差信号(R−Y,B−Y)に変換後、所定の解像度に変換する。その後、画像データを圧縮符号化し、JPEG方式の符号化データを生成する。なお、JPEG方式以外の静止画圧縮方式、あるいは動画圧縮方式で符号化を行うようにしてもよい。
エッジ検出部15は、バンドパスフィルタ(BPF)を有しており、デジタル画像信号処理部14から出力される輝度データをバンドパスフィルタでフィルタリングして、撮像部11で撮像した被写体像の高周波成分(以下、「高域輝度成分」とする)を抽出する。その後、エッジ検出部15は、高域輝度成分から固体撮像素子10が撮像した画像の高周波成分を演算して画像のエッジ部分を割り出し、エッジ位置情報として入出力部18を介して制御部20へ出力する。
フォーカス評価値生成部16は、デジタル信号処理部から出力される輝度データに基づいてエッジ検出部15により生成される高域輝度成分を積分して、その数値をフォーカス評価値として入出力部18を介して制御部20へ出力する。
撮像駆動部17は、制御部20から出力される制御信号に基づいて撮像部11による撮像動作を制御する。この撮像駆動部17は、撮像部11に対して駆動信号を出力して撮像部11に被写体像を撮像させ、撮像部11から撮像した被写体像に応じたアナログ画像信号を出力する。また、制御部20から撮像指示信号を入力すると、撮像部11による撮像動作を開始させ、当該撮像動作を終了すると、撮像終了タイミング信号を出力する。
〔1.2.撮像装置1によるフォーカス制御処理〕
以上のように構成された撮像装置1におけるオートフォーカス動作について以下に具体的に説明する。
本実施形態における撮像装置1では、オートフォーカス機能を実行するために必要なデジタル画像信号処理部14、エッジ検出部15、フォーカス評価値生成部16などを固体撮像素子10に内蔵するようにしている。撮像装置1の制御部20は、後述するように、固体撮像素子10の撮像駆動部17を動作させることにより、固体撮像素子10からフォーカス評価値や撮像終了タイミング信号を取得することができ、これにより制御部20の処理負荷を軽減する。
本実施形態における撮像装置1のフォーカス制御処理は、フォーカス評価値がピークとなるまで繰り返す、所謂山登り制御である。図2は撮像装置1のフォーカス制御処理のタイミングチャートを示す図、図3はフォーカス評価値のピーク値の判断を説明するための図、図4は撮像装置1の制御部20が行うフォーカス制御処理を含む撮像処理の流れを示す図、図5は第1制御処理の流れを示す図、図6は第2制御処理の流れを示す図である。
本実施形態における撮像装置1の撮像処理は、図2に示すように、フォーカス制御処理を行った後、本撮像処理を行うことによって実行される。フォーカスエリアを指定した撮像指示が制御部20から固体撮像素子10に対して行われる(図2(a)参照)と、固体撮像素子10の撮像駆動部17は撮像部11を駆動して被写体の撮像を実行する(図2(b)参照)。
制御部20は、フォーカス制御処理を行うとき、図2に示すように、まず第1制御処理を行って固体撮像素子10からフォーカス評価値を取得していき、固体撮像素子10から出力されるフォーカス評価値がピーク値に近いと判定すると、第2制御処理を行う。そして、フォーカス評価値がピーク値になると、本撮像を開始する。
第1制御処理では、撮像部11による撮像結果であるアナログ画像信号の出力が終了すると、デジタル画像信号処理部14、エッジ検出部15及びフォーカス評価値生成部16による処理を実行させる(図2(c)参照)と同時に、焦点調節レンズ30の移動処理も開始する(図2(d)参照)。つまり、固体撮像素子10からのフォーカス評価値の出力を待つことなく、焦点調節レンズ30の移動をフォーカス評価値の生成と同時に開始する。
第2制御処理では、撮像部11による撮像結果であるアナログ画像信号の出力が終了すると、デジタル画像信号処理部14、エッジ検出部15及びフォーカス評価値生成部16による処理が終了した後、焦点調節レンズ30の移動処理を開始する。つまり、固体撮像素子10からのフォーカス評価値の出力を待ち、このフォーカス評価値に基づいて、焦点調節レンズ30の移動量を決定し、焦点調節レンズ30の移動を開始する。
フォーカス評価値がピーク値に近いこと、或はフォーカス評価値がピーク値となったことは、制御部20が固体撮像素子10から取得し内部のメモリに記憶したフォーカス評価値に基づいて行う。
具体的には、制御部20は、焦点調節レンズ30を順次移動させて固体撮像素子10からフォーカス評価値を取得していき、取得したフォーカス評価値が所定値以上であるときに、フォーカス評価値がピーク値に近いと判定する。また、固体撮像素子10から取得した複数のフォーカス評価値からフォーカス評価値のピーク値を推定し、この推定値をピーク値として、フォーカス評価値がピーク値になったことを検出する。
例えば、図3に示す例では、所定値αに基づいて、フォーカス評価値がピーク値に近いか否かを判定するようにしている。制御部20は、焦点調節レンズ30がタイミングt1の位置にあるときは、フォーカス評価値がピーク値に近いとは判定しない。一方、制御部20は、焦点調節レンズ30がタイミングt2〜t4の位置にあるときは、フォーカス評価値がピーク値に近いと判定する。そして、制御部20は、焦点調節レンズ30がタイミングt5の位置にあるときにフォーカス評価値がピーク値であると判定する。
従って、焦点調節レンズ30の位置をタイミングt1の位置からタイミングt2の位置へ移行するとき、及び焦点調節レンズ30の位置をタイミングt2の位置からタイミングt3の位置へ移行するときの処理は、第1制御処理で行われる。焦点調節レンズ30の位置がタイミングt2の位置にあるときにも第1制御処理が行われるが、これは、第1制御処理が焦点調節レンズ30の移動をフォーカス評価値の生成と同時に開始するためである。
一方、タイミングt3の位置からタイミングt4,t5の位置へ順次移行するときの処理は、第2制御処理で行われる。第1制御処理は、焦点調節レンズ30の移動をフォーカス評価値の生成と同時に開始することから、第2制御処理に比べフォーカス制御処理1回にかかる時間を低減させることができる。一方、フォーカス評価値がピーク値に近くなったときには、第2制御処理によりフォーカス評価値を取得した後にこのフォーカス評価値を用いて焦点調節レンズ30の移動量を決定する。従って、フォーカス評価値がピーク値となる焦点調節レンズ30への到達を早めることができる。
さらに、制御部20は、第1制御処理において、焦点調節レンズ30を移動させている途中に固体撮像素子10からフォーカス評価値を取得すると、当該フォーカス評価値に応じて焦点調節レンズ30の移動を停止することもできる。これにより、焦点調節レンズ30の移動量をより適切に設定することが可能となる。
以下、上述したフォーカス制御処理を含む撮像処理について、撮像装置1の制御部20が行う動作と撮像装置1の固体撮像素子10が行う動作についてそれぞれ図面を参照して説明する。
(制御部20による制御)
まず、フォーカス制御処理を含む撮像処理のうち、撮像装置1の制御部20が行う動作について説明する。
撮像装置1の電源ボタン(図示せず)がON操作されると、利用者の操作部50への操作によりオートフォーカス指示操作(以下、「AF撮像指示」とする。)を待つ。この処理において、制御部20は、操作部50に含まれるシャッターボタン(図示せず)が押下されたときに、AF撮像指示があったと判定し、図4に示す処理を開始する。
図4に示すように、制御部20は、まず固体撮像素子10にオートフォーカス撮像のための撮像指示信号を出力する(ステップS11)。次に、この撮像指示信号に対するエッジ位置情報を、固体撮像素子10から取得できたか否かを判定する(ステップS12)。
固体撮像素子10からエッジ位置情報を取得すると(ステップS12:YES)、制御部20は、固体撮像素子10が撮像可能な範囲のうちオートフォーカス制御処理に用いるフォーカスエリア(以下、「AFエリア」とする。)を判定する(ステップS13)。
次に、制御部20は、焦点調節レンズ30を移動させ、固体撮像素子10からフォーカス評価値を取得する第1制御処理を開始する(ステップS14)。この第1制御処理は、図5に示すステップS20〜S25の処理であり後で詳述する。
次に、制御部20は、第1制御処理又は後述する第2制御処理によって固体撮像素子10から取得したフォーカス評価値がピーク値であるか否かを判定する(ステップS15)。例えば、図3に示すように、固体撮像素子10の位置がタイミングt1の位置から順にタイミングt4の位置で被写体像が撮像され、固体撮像素子10からフォーカス評価値が出力されるとする。このとき、制御部20は、次のタイミングt5で焦点調節レンズ30を合焦位置と推定される位置に移動させる。このときに固体撮像素子10から出力されるフォーカス評価値がピーク値となる。
この処理において、取得したフォーカス評価値がピーク値ではないと判定すると(ステップS15:NO)、制御部20は、取得したフォーカス評価値がピーク値に近いか否かを判定する(ステップS16)。ここで、「フォーカス評価値がピーク値に近い」とは、フォーカス評価値が所定値以上であることを意味し、この所定値は予め制御部20のメモリに記憶されている。例えば、図3に示す例では、所定値α以上のときにフォーカス評価値がピーク値に近いと判定される。
ステップS16の処理において、フォーカス評価値がピーク値に近いと判定すると(ステップS16:YES)、制御部20は、固体撮像素子10からフォーカス評価値を取得した後に焦点調節レンズ30を移動させる第2制御処理を開始する(ステップS17)。この第2制御処理は、図6に示すステップS30〜S34の処理であり後で詳述する。
一方、ステップS16の処理において、フォーカス評価値がピーク値に近くないと判定したとき(ステップS16:NO)、制御部20は処理をステップS14に移行する。また、ステップS17の処理が終了したとき、制御部20は処理をステップS15に移行する。
ステップS15の処理において、取得したフォーカス評価値がピーク値であると判定すると(ステップS15:YES)、制御部20は、固体撮像素子に本撮像のための撮像指示信号を出力する(ステップS18)。その後、制御部20は、固体撮像素子から出力される画像データを記憶部70に記憶して(ステップS19)、処理を終了する。
次に、ステップS14に示す第1制御処理を図5を参照して説明する。
図5に示すように、第1制御処理を開始すると制御部20は、AFエリアを指定して固体撮像素子10へ撮像指示信号を出力する(ステップS20)。制御部20は、この撮像指示信号に対して撮像終了タイミング信号が固体撮像素子10から出力されるのを待つ(ステップS21)。
この処理において、固体撮像素子10から撮像終了タイミング信号を受信すると(ステップS21:YES)、制御部20は、内部のメモリに記憶しているフォーカス評価値に基づいて焦点調節レンズ移動量を決定し、焦点調節レンズ30を移動する(ステップS22)。
その後、制御部20は、固体撮像素子10からフォーカス評価値が出力されるのを待つ(ステップS23)。固体撮像素子10からフォーカス評価値が出力されると(ステップS23:YES)、制御部20は、このフォーカス評価値を内部のメモリに記憶する(ステップS24)。その後、制御部20は、焦点調節レンズ30の移動が終了したか否かを判定し(ステップS25)、焦点調節レンズ30の移動が終了したと判定すると(ステップS25:YES)、第1制御処理を終了する。
次に、ステップS17に示す第2制御処理を図6を参照して説明する。
図6に示すように、第2制御処理を開始すると制御部20は、AFエリアを指定して固体撮像素子10へ撮像指示信号を出力する(ステップS30)。制御部20は、この撮像指示信号に対して撮像終了タイミング信号が固体撮像素子10から出力されるのを待つ(ステップS31)。
この処理において、固体撮像素子10から撮像終了タイミング信号を受信すると(ステップS31:YES)、制御部20は、固体撮像素子10からフォーカス評価値が出力されるのを待つ(ステップS32)。
固体撮像素子10からフォーカス評価値が出力されると(ステップS32:YES)、制御部20は、このフォーカス評価値を内部のメモリに記憶する。さらに、内部のメモリに記憶しているフォーカス評価値に基づいて、焦点調節レンズ30の移動量を決定し、決定した移動量に応じてレンズ移動機構31を制御して焦点調節レンズ30を移動する(ステップS33)。その後、制御部20は、焦点調節レンズ30の移動が終了したか否かを判定し(ステップS34)、焦点調節レンズ30の移動が終了したと判定すると(ステップS34:YES)、第2制御処理を終了する。
(固体撮像素子10による制御)
まず、フォーカス制御処理を含む撮像処理のうち、撮像装置1の固体撮像素子10が行う動作について説明する。図7は撮像装置1の固体撮像素子10が行うフォーカス制御処理を含む撮像処理の流れを示す図である。
図7に示すように、制御部20から撮像指示信号が入力されると、固体撮像素子10の撮像駆動部17は、AFエリアの指定があるか否かを判定する(ステップS41)。この処理において、AFエリアの指定があると判定すると(ステップS41:YES)、撮像駆動部17は、AFエリアに撮像範囲を限定するAF制御用の駆動信号を撮像部11へ出力して、AFエリアの撮像を撮像部11に実行させる(ステップS42)。一方、AFエリアの指定がないと判定すると(ステップS41:NO)、撮像駆動部17は、撮像エリアを限定せずに通常撮影用の駆動信号を撮像部11へ出力して、エリアを限定しない撮像を撮像部11に実行させる(ステップS43)。
次に、撮像駆動部17は、撮像部11からのアナログ画像信号の出力が終了するまで待ち(ステップS44)、アナログ画像信号の出力が終了すると(ステップS44:YES)、撮像終了タイミング信号を、制御部20及びデジタル画像信号処理部14へ出力する(ステップS45)。デジタル画像信号処理部14は、撮像終了タイミング信号を入力すると、アナログ画像信号処理部12及びA/D変換部13を介して入力したデジタル画像信号に基づいて、各種デジタル処理を行う。例えば、デジタル画像信号処理部14は、撮像部11で撮像した被写体像のデジタル画像データやその輝度データなどを生成して出力する。
その後、デジタル画像信号処理部14から輝度データを入力したエッジ検出部15は、輝度データをバンドパスフィルタでフィルタリングすることにより、撮像部11で撮像した被写体像の高周波成分(高域輝度成分)を抽出する。その後、エッジ検出部15は、高域輝度成分から固体撮像素子10が撮像した画像の高周波成分を演算して画像のエッジ部分を割り出し、エッジ位置情報として制御部20へ出力する(ステップS46)。
また、フォーカス評価値生成部16は、エッジ検出部15により生成される高域輝度成分を積分して、その数値をフォーカス評価値として制御部20へ出力して(ステップS47)、撮像処理を終了する。
以上のように、第1の実施形態の撮像装置1では、焦点調節レンズ30と、焦点調節レンズ30を光軸方向に移動させるレンズ移動機構31と、固体撮像素子10と、レンズ移動機構31及び固体撮像素子10を制御する制御部20とを備えている。
また、固体撮像素子10は、撮像光学系により結像された被写体像を撮像する撮像部11と、撮像部11で撮像した被写体像の画像データ及びその輝度データを生成するデジタル画像信号処理部14と、データの入出力を行うための入出力部18とを備える。さらに、固体撮像素子10は、デジタル画像信号処理部14から出力される輝度データに基づいて被写体像のフォーカス評価値を生成し、当該フォーカス評価値を入出力部18から出力するフォーカス評価値生成部16と、撮像駆動部17とを備える。撮像駆動部17は、入出力部18から撮像指示信号を入力すると、撮像部11による撮像動作を開始させ、当該撮像動作を終了すると、撮像終了タイミング信号を入出力部18へ出力する。
一方、制御部20は、操作部50へのオートフォーカス指示操作を検出すると、固体撮像素子10の入出力部18へ撮像指示信号を出力する。さらに、固体撮像素子10の入出力部18から撮像終了タイミング信号を入力したとき、制御部20は、レンズ移動機構31を制御して焦点調節レンズ30を移動させる。そして、制御部20は、固体撮像素子10の入出力部18から出力されるフォーカス評価値に基づいて、焦点調節レンズ30の合焦位置を判定する。
このように、本実施形態における固体撮像素子10では、オートフォーカス機能を実行するために必要なDSP機能、エッジ検出機能及びフォーカス評価値生成機能などを内蔵するようにしている。これにより、撮像装置1内の配線増加や構成の複雑化を抑制して、撮像装置1のコンパクト化を図ることができる。また、オートフォーカスの撮像処理、フォーカス評価値の算出処理、レンズ移動制御のタイミングが最適化される。従って、オートフォーカス制御処理の精度向上、処理時間短縮、低消費電力化を図ることができる。
また、制御部20は、操作部50へのオートフォーカス指示操作を検出すると、固体撮像素子10の入出力部18へ撮像指示信号を出力する。その後、制御部20は、固体撮像素子10の入出力部18から撮像終了タイミング信号を入力したとき、レンズ移動機構31を制御し焦点調節レンズ30を移動させると同時に固体撮像素子10の入出力部18から出力されるフォーカス評価値を取得する処理を行う。制御部20は、この処理を固体撮像素子10の入出力部18から出力されるフォーカス評価値がピークとなるまで繰り返すようにしている。
このように、焦点調節レンズ30の移動をフォーカス評価値の生成と同時に開始することで、フォーカス制御処理1回にかかる時間を低減させることができる。
また、制御部20は、固体撮像素子10から取得したフォーカス評価値が所定条件を満たすとき、例えば、フォーカス評価値が所定値以上のとき、次のように制御を実行する。すなわち、制御部20は、固体撮像素子10の入出力部18から撮像終了タイミング信号を入力したときに焦点調節レンズ30を移動させず、固体撮像素子10からフォーカス評価値を取得する。そして、制御部20は、当該取得したフォーカス評価値に応じた移動量で焦点調節レンズ30を移動する。
このように、フォーカス評価値がピーク値に近くなると、フォーカス評価値を取得した後にこのフォーカス評価値を用いて焦点調節レンズ30の移動量を決定することで、フォーカス評価値がピーク値となる焦点調節レンズ30への到達を早めることができる。
さらに、制御部20は、焦点調節レンズ30を移動させている途中に固体撮像素子10からフォーカス評価値を取得すると、当該フォーカス評価値に応じて焦点調節レンズ30の移動を停止することもできる。これにより、焦点調節レンズ30の移動量をより適切に設定することが可能となる。
〔2.第2の実施形態〕
上記第1の実施形態では、オートフォーカス制御処理の方式として、山登り方式を採用した撮像装置1について説明したが、本第2の実施形態では、スキャン方式を採用した撮像装置1について説明する。なお、第2の実施形態の撮像装置は第1の実施形態の撮像装置1と同様の構成であり、固体撮像素子にオートフォーカス機能を実行するために必要なデジタル信号処理部、エッジ検出部、フォーカス評価値生成部などを内蔵するようにしている。なお、第1の実施形態の撮像装置1とは処理方法のみことなり、構成は同様であることから、第2の実施形態では第1の実施形態と同一符号を用いて説明する。
本実施形態における撮像装置1のフォーカス制御処理は、スキャン方式のフォーカス制御処理である。スキャン方式では、焦点調節レンズ30を所定量移動させて固体撮像素子10から出力されるフォーカス評価値を取得する処理を、焦点調節レンズ30の移動範囲の全域に亘って行い、フォーカス評価値が最大となる位置を焦点調節レンズ30の合焦位置と判定する。図8は撮像装置1のフォーカス制御処理のタイミングチャートを示す図、図9はフォーカス評価値のピーク値の判断を説明するための図、図10は撮像装置1の制御部20が行うフォーカス制御処理を含む撮像処理の流れを示す図である。
第2の実施形態における撮像装置1の撮像処理は、図8に示すように、フォーカス制御処理を行った後、本撮像処理を行うことによって実行される。制御部20からフォーカスエリアを指定した撮像指示を固体撮像素子10に対して行うための撮像指示信号を出力する(図8(a)参照)と、固体撮像素子10の撮像駆動部17は撮像部11を駆動して被写体の撮像を実行する(図8(b)参照)。
第2の実施形態における撮像装置1は、フォーカス制御処理を行うとき、図8に示すように、撮像部11による撮像結果であるアナログ画像信号の出力が終了すると、焦点調節レンズ30の移動とフォーカス評価値の生成と同時に開始する。
すなわち、アナログ画像信号の出力が終了すると、デジタル画像信号処理部14、エッジ検出部15及びフォーカス評価値生成部16による処理が実行され(図8(c)参照)、同時に焦点調節レンズ30の移動処理が開始される(図8(d)参照)。従って、固体撮像素子10からのフォーカス評価値の出力を待つことなく、焦点調節レンズ30が移動するので、オートフォーカス撮像1フレーム当たりの期間を短縮することができ、オートフォーカス期間の短縮を行うことができる。
制御部20は、焦点調節レンズ30を所定量移動させて固体撮像素子10から出力されるフォーカス評価値が最大となる焦点調節レンズ30の位置を判定し、この位置を焦点調節レンズ30の合焦位置として決定する。その後、この合焦位置に焦点調節レンズ30を移動させ、固体撮像素子10による本撮像処理を実行する。
例えば、図9に示す例では、記憶しているフォーカス評価値のうち最大のフォーカス評価値を取得したときの焦点調節レンズ30の位置βを焦点調節レンズ30の合焦位置として判定する。
以下、上述したフォーカス制御処理を含む撮像処理について、撮像装置1の制御部20が行う動作についてそれぞれ図面を参照して説明する。なお、撮像装置1の固体撮像素子10が行う動作は第1の実施形態と同様である。
撮像装置1の電源ボタン(図示せず)がON操作されると、利用者の操作部50への操作によりAF撮像指示を待つ。この処理において、制御部20は、操作部50に含まれるシャッターボタン(図示せず)が押下されたときに、AF撮像指示があったと判定し、図10に示す処理を開始する。
図10に示すように、制御部20は、まず固体撮像素子10に撮像指示信号を出力する(ステップS51)。次に、この撮像指示信号に対するエッジ位置情報を、固体撮像素子10から取得できたか否かを判定する(ステップS52)。
固体撮像素子10からエッジ位置情報を取得すると(ステップS52:YES)、制御部20は、固体撮像素子10が撮像可能な範囲のうちオートフォーカス制御処理に用いるフォーカスエリア(以下、「AFエリア」とする。)を判定する(ステップS53)。
次に、制御部20は、焦点調節レンズ30を始点位置に移動させ(ステップS54)、オートフォーカス制御処理を行う(ステップS55)。このオートフォーカスは、第1の実施形態におけるステップS14の第1制御処理(図5に示す処理)と同様の処理であるが、図5に示すステップS22の処理において、レンズ移動を予め定められた所定量だけ移動させる点で異なる。
ステップS55のオートフォーカス制御処理を終了すると、制御部20は、焦点調節レンズ30の位置が終点位置であるか否かを判定する(ステップS56)。換言すれば、焦点調節レンズ30の移動範囲の全域に亘ってフォーカス評価値を取得したか否かを判定する。
焦点調節レンズ30の位置が終点位置であると判定すると(ステップS56:YES)、制御部20は、ステップS55の処理で固体撮像素子10から取得したフォーカス評価値に基づいて、焦点調節レンズ30の合焦位置を判定する(ステップS57)。制御部20は、内部のメモリに記憶したフォーカス評価値のうち最大値となるフォーカス評価値を取得したときの焦点調節レンズ30の位置を焦点調節レンズ30の合焦位置と判定する。
次に、制御部20は、レンズ移動機構31を制御して、判定した合焦位置に焦点調節レンズ30を移動させ(ステップS58)、固体撮像素子10を制御して固体撮像素子10に本撮像のための撮像指示信号を出力する(ステップS59)。その後、制御部20は、固体撮像素子から出力される画像データを記憶部70に記憶して(ステップS60)、処理を終了する。
以上のように、第2の実施形態における撮像装置1では、第1の実施形態における撮像装置1と同様に、オートフォーカスの撮像処理、フォーカス評価値の算出処理、レンズ移動制御のタイミングが最適化される。従って、オートフォーカス制御処理の精度向上、処理時間短縮、低消費電力化を図ることができる。
特に、制御部20は、前記操作部へのオートフォーカス指示操作を検出すると、固体撮像素子10の入出力部18へ撮像指示信号を出力する。その後、制御部20は、固体撮像素子10の入出力部18から撮像終了タイミング信号を入力すると、レンズ移動機構31を制御して焦点調節レンズ30を所定量移動させて固体撮像素子の入出力部18から出力されるフォーカス評価値を取得する。この一連の処理を、焦点調節レンズ30の移動範囲の全域に亘って行い、焦点調節レンズ30の各移動位置で固体撮像素子10の入出力部18から出力されるフォーカス評価値が最大となる位置を焦点調節レンズ30の合焦位置と判定するようにしている。
このように、焦点調節レンズ30の移動をフォーカス評価値の生成と同時に開始することで、フォーカス制御処理1回にかかる時間を低減させることができる。
〔3.その他の実施形態〕
上述の実施形態では、制御部20が固体撮像素子10へ撮像指示信号を出力することで、固体撮像素子10での撮像を開始させているため、オートフォーカス撮像1フレームの期間が可変であったが、オートフォーカス撮像1フレームを固定としてもよい。この場合、固体撮像素子10の撮像駆動部17から撮像を開始するタイミングで同期信号を制御部20に出力する。制御部20は、焦点調節レンズ30を移動中のタイミングで撮像駆動部17から同期信号を入力したとき、焦点調節レンズ30の移動を中止する。
また、上述の実施形態では、画像信号の高域輝度成分から画像のエッジ部分を表すエッジ位置情報を生成し、フォーカスエリア(フォーカス評価値の算出に使用される画像エリア)をエッジ部分の移動に追尾させることとしたが、これに限られるものではない。例えば、オートフォーカス処理の時間短縮のため、フォーカスエリアを画像中央部のみに限定するようにしてもよい。
第1の実施形態における撮像装置の構成を示す図である。 第1の実施形態における撮像装置のフォーカス制御処理のタイミングチャートを示す図である。 第1の実施形態におけるフォーカス評価値のピーク値の判断を説明するための図である。 第1の実施形態における撮像装置の制御部が行うフォーカス制御処理を含む撮像処理の流れを示す図である。 図4に示す第1制御処理の流れを示す図である。 図4に示す第2制御処理の流れを示す図である。 第1の実施形態における撮像装置の固体撮像素子が行うフォーカス制御処理を含む撮像処理の流れを示す図である。 第2の実施形態における撮像装置のフォーカス制御処理のタイミングチャートを示す図である。 第2の実施形態におけるフォーカス評価値のピーク値の判断を説明するための図である。 第2の実施形態における撮像装置の制御部が行うフォーカス制御処理を含む撮像処理の流れを示す図である。 従来の撮像装置の構成を示す図である。
符号の説明
1 撮像装置
10 固体撮像素子
11 撮像部
12 アナログ画像信号処理部
13 A/D変換部
14 デジタル信号処理部
15 エッジ検出部
16 フォーカス評価値生成部
17 撮像駆動部
20 制御部
30 焦点調節レンズ
31 レンズ移動機構
40 絞り
41 絞り駆動部
50 操作部
60 LCDI/F部
61 LCD
70 記憶部

Claims (6)

  1. 焦点調節レンズと、
    前記焦点調節レンズを光軸方向に移動させるレンズ移動機構と、
    利用者によって操作可能な操作部と、
    撮像光学系により結像された被写体像を撮像する撮像部と、前記撮像部で撮像した被写体像の画像データ及びその輝度データを生成するデジタル信号処理部と、データの入出力を行うための入出力部と、前記デジタル信号処理部から出力される輝度データに基づいて前記被写体像のフォーカス評価値を生成し、当該フォーカス評価値を前記入出力部から出力するフォーカス評価値生成部と、前記入出力部から撮像指示信号を入力すると、前記撮像部による撮像動作を開始させ、当該撮像動作を終了すると、撮像終了タイミング信号を前記入出力部から出力する撮像駆動部と、を備えた固体撮像素子と、
    前記操作部への利用者による操作に応じて、前記レンズ移動機構と前記固体撮像素子と制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記操作部へのオートフォーカス指示操作を検出すると、前記固体撮像素子の前記入出力部へ撮像指示信号を出力し、前記固体撮像素子の前記入出力部から撮像終了タイミング信号を入力すると、前記レンズ移動機構を制御して前記焦点調節レンズを移動させ、前記固体撮像素子の前記入出力部から出力されるフォーカス評価値に基づいて、前記焦点調節レンズの合焦位置を判定する撮像装置。
  2. 前記制御部は、前記操作部へのオートフォーカス指示操作を検出すると、前記固体撮像素子の前記入出力部へ撮像指示信号を出力し、前記固体撮像素子の前記入出力部から撮像終了タイミング信号を入力したとき、前記レンズ移動機構を制御して前記焦点調節レンズを移動させると同時に前記固体撮像素子の前記入出力部から出力されるフォーカス評価値を取得する処理を、前記固体撮像素子の前記入出力部から出力されるフォーカス評価値がピークとなるまで繰り返す請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記制御部は、前記固体撮像素子から取得したフォーカス評価値が所定条件を満たすとき、前記固体撮像素子の前記入出力部から撮像終了タイミング信号を入力したときに前記焦点調節レンズを移動させず、前記固体撮像素子からフォーカス評価値を取得し、当該取得したフォーカス評価値に応じた移動量で前記焦点調節レンズを移動させる請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記制御部は、前記焦点調節レンズを移動させている途中に前記固体撮像素子からフォーカス評価値を取得すると、当該フォーカス評価値に応じて前記焦点調節レンズの移動を停止する請求項2又は3に記載の撮像装置。
  5. 前記制御部は、前記操作部へのオートフォーカス指示操作を検出すると、前記固体撮像素子の前記入出力部へ撮像指示信号を出力し、前記固体撮像素子の前記入出力部から撮像終了タイミング信号を入力したとき、前記レンズ移動機構を制御して前記焦点調節レンズを所定量移動させると同時に前記固体撮像素子の前記入出力部から出力されるフォーカス評価値を取得する処理を、前記焦点調節レンズの移動範囲内で行い、前記焦点調節レンズの各移動位置で前記固体撮像素子の前記入出力部から出力されるフォーカス評価値が最大となる位置を前記焦点調節レンズの合焦位置と判定する請求項1に記載の撮像装置。
  6. 撮像光学系により結像された被写体像を撮像する撮像部と、
    前記撮像部で撮像した被写体像の画像データ及びその輝度データを生成するデジタル信号処理部と、
    データの入出力を行うための入出力部と、
    前記デジタル信号処理部から出力される輝度データに基づいて前記被写体像のフォーカス評価値を生成し、当該フォーカス評価値を前記入出力部から出力するフォーカス評価値生成部と、
    前記入出力部から撮像指示信号を入力すると、前記撮像部による撮像動作を開始させ、当該撮像動作を終了すると、撮像終了タイミング信号を前記入出力部から出力する撮像駆動部と、を備えた固体撮像素子。
JP2008312667A 2008-12-08 2008-12-08 撮像装置 Expired - Fee Related JP4678053B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008312667A JP4678053B2 (ja) 2008-12-08 2008-12-08 撮像装置
US12/591,334 US8692899B2 (en) 2008-12-08 2009-11-17 Imaging apparatus with an input/output unit and a lens moving mechanism
CN2009102538022A CN101750713B (zh) 2008-12-08 2009-12-08 成像装置及其固态成像设备

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008312667A JP4678053B2 (ja) 2008-12-08 2008-12-08 撮像装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010136301A true JP2010136301A (ja) 2010-06-17
JP4678053B2 JP4678053B2 (ja) 2011-04-27

Family

ID=42230629

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008312667A Expired - Fee Related JP4678053B2 (ja) 2008-12-08 2008-12-08 撮像装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8692899B2 (ja)
JP (1) JP4678053B2 (ja)
CN (1) CN101750713B (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5685858B2 (ja) * 2010-08-27 2015-03-18 ソニー株式会社 カメラ装置、カメラシステム及びカメラ制御方法
JP5791285B2 (ja) * 2011-02-02 2015-10-07 キヤノン株式会社 撮像装置、焦点調整方法、プログラム
JP6834945B2 (ja) * 2015-04-07 2021-02-24 ソニー株式会社 画像信号処理装置、画像信号処理方法および撮像装置
WO2019187646A1 (ja) * 2018-03-30 2019-10-03 ソニー株式会社 撮像装置及びその制御方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004048446A (ja) * 2002-07-12 2004-02-12 Fuji Photo Film Co Ltd 自動焦点調節制御方法及び電子カメラ
JP2007143118A (ja) * 2005-09-12 2007-06-07 Victor Co Of Japan Ltd 撮像装置
JP2007293057A (ja) * 2006-04-25 2007-11-08 Canon Inc 光学機器およびその制御方法
JP2008116640A (ja) * 2006-11-02 2008-05-22 Renesas Technology Corp オートフォーカス制御装置及び半導体集積回路装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE69528918T2 (de) * 1994-02-28 2003-04-24 Canon Kk Bildaufnahmegerät
US7158182B2 (en) * 2001-09-28 2007-01-02 Nikon Corporation Camera that engages in a focusing operation through a contrast method
JP2005311783A (ja) * 2004-04-22 2005-11-04 Fuji Photo Film Co Ltd カメラシステムおよびカメラ本体
JP4271083B2 (ja) 2004-05-26 2009-06-03 三洋電機株式会社 ディジタルカメラ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004048446A (ja) * 2002-07-12 2004-02-12 Fuji Photo Film Co Ltd 自動焦点調節制御方法及び電子カメラ
JP2007143118A (ja) * 2005-09-12 2007-06-07 Victor Co Of Japan Ltd 撮像装置
JP2007293057A (ja) * 2006-04-25 2007-11-08 Canon Inc 光学機器およびその制御方法
JP2008116640A (ja) * 2006-11-02 2008-05-22 Renesas Technology Corp オートフォーカス制御装置及び半導体集積回路装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20100141796A1 (en) 2010-06-10
CN101750713B (zh) 2013-02-13
JP4678053B2 (ja) 2011-04-27
CN101750713A (zh) 2010-06-23
US8692899B2 (en) 2014-04-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4742242B2 (ja) 撮像装置及びそのプログラム
JP4149528B2 (ja) 自動焦点検出装置
US8736748B2 (en) Image capturing apparatus and control method controlling exposure time of image sensor
US20130016245A1 (en) Imaging apparatus
WO2013088917A1 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及び記録媒体
JP5132497B2 (ja) 撮像装置および撮像装置の制御方法
JP2007215091A (ja) 撮像装置及びそのプログラム
JP2011059337A (ja) 撮像装置
JP2007241288A (ja) 自動焦点実行方法及びこれを利用した自動焦点調整装置
JPWO2012132117A1 (ja) 撮像装置及びその駆動方法
WO2014041845A1 (ja) 撮像装置及び信号処理方法
JP2006245999A (ja) 撮像装置、およびプログラム
JP2007052061A (ja) 撮像装置、合焦動作制御方法および電子情報機器
JP4678053B2 (ja) 撮像装置
JP2010062987A (ja) 撮像装置及び方法
WO2017159336A1 (ja) 合焦位置検出装置及び合焦位置検出方法
JP2006243745A (ja) 自動焦点検出装置
JP2007310143A (ja) デジタルカメラ
JP4143395B2 (ja) 撮像装置及びオートフォーカス方法及びプログラム及び記憶媒体
JP4326997B2 (ja) 撮像装置および合焦方法、制御プログラム、記録媒体
JP4992382B2 (ja) ノイズ除去方法ならびにノイズ除去制御プログラム
JP5310315B2 (ja) 画像処理回路、画像処理方法及び撮像装置
JP2011077770A (ja) 固体電子撮像装置の制御装置およびその動作制御方法
JP2009194469A (ja) 撮像装置
JP2004120391A (ja) 固体撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100909

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100914

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101105

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110104

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140210

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees