JP2010136041A - 符号化ストリーム伝送方法,符号化ストリーム伝送装置,符号化ストリーム伝送制御プログラムおよびその記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】映像符号化制御部11は,音声符号化部20が映像よりも先行して符号化した音声発生符号量をもとに,映像ストリームの伝送に用いることができる音声の余剰符号量を利用して目標符号量を決め,映像フレーム符号化部12により符号化する。多重化部50は,映像と音声の符号化データを多重化して伝送するが,このとき音声符号化部20が符号化した音声フレームは,遅延バッファ40を用いて,伝送先におけるデコード直前のタイミングで伝送する。
【選択図】図1
Description
ISO/IEC 13818-2 Annex C, ITU-T Recomendation H.264 Annex C 映像情報メディア学会編,"総合マルチメディア選書MPEG",社団法人映像情報メディア学会,(株)オーム社発行,1996.4.20
B:送信側および受信側のバッファ滞留時間
C:映像・音声デコード
もし,上記(1)を実施しないで,音声フレームの発生符号量を得ずに映像を符号化すると,バッファ・遅延条件が破綻する可能性が生じる。それを回避するには,Bの時間を長くとる必要があり,デコード遅延が大きくなる。
次に,本発明の第1の実施例(実施例1という)を説明する。映像と音声の符号化は並行して行われる。実施例1では,映像フレームiと音声フレームjの表示時刻と表示期間は同じであるとする。
ここで,Samaxは,各音声フレームの最大発生符号量,Sa (x)は,x番目の音声フレームの発生符号量である。
GOP目標符号量G(n)が決まったならば,そのG(n)を今後のNフレームに対して配分し,次フレームの目標符号量T(i)を求める(ステップS103)。GOP(n)の目標符号量から,次フレームの目標符号量T(i)を算出する方法としては,例えば次の参考文献1に開示されている方法などがあり,周知技術であるため,ここでの詳細な説明は省略する。
[参考文献1]International Organisation for Standardisation, Test Model Editing Committee, 1993, Test Model 5, April, ISO-IEC/JTC1/SC29/WG11/N0400
次に,目標符号量T(i)が,デコーダバッファ占有量B(i)より大きいかどうかを判定する(ステップS104)。T(i)>B(i)の場合,T(i)=B(i)となるように目標符号量T(i)をデコーダバッファ占有量B(i)でクリッピングする(ステップS105)。
また,デコーダバッファ占有量を,下記のように余剰符号量Rr ()で更新する(ステップS109)。
次に,デコーダバッファに破綻が生じないかどうかのバッファ検定のため,デコーダバッファ占有量B(i+1)が,デコーダバッファサイズBmax (i+1)より大きいかどうかを判定する(ステップS110)。デコーダバッファ占有量B(i+1)が,デコーダバッファサイズBmax (i+1)より大きい場合,このまま転送したのでは,デコーダバッファのオーバーフローが生じるので,超過分のフィラーデータF(i)を挿入し,デコーダバッファ占有量を,デコーダバッファサイズBmax (i+1)となるように更新する(ステップS111)。
B(i+1)←B(i+1)−F(i)=Bmax (i+1)
その後,GOP(n)内の全フレームについて符号化が終了したかどうかを判定し,終了していなければ,ステップS103に戻って,全フレームについて符号化が終了するまで同様に処理を繰り返す(ステップS112)。
実施例1では,追加GOP目標符号量Gd (n)を,直前GOP(n−1)と同一の表示期間の音声フレームの余剰符号量やその時点までの映像符号化結果から決定していた。これに対し,実施例2では,これから符号化するGOP(n)と同一の表示期間の音声フレームの余剰符号量やその時点までの映像符号化結果から決定する。
ここで,Samaxは,各音声フレームの最大発生符号量,Sa (x)は,x番目の音声フレームの発生符号量である。
実施例1,2では,映像フレームiと音声フレームjの表示時刻と表示期間は同じとしていたが,この表示時刻と表示期間は必ずしも同じでなくてもよい。例えば音声フレームが映像フレームの2倍の長さで,映像フレームi〜i+1と音声フレームjとの表示期間が同じであるような場合にも,同様に本発明を実施することができる。
図1に示す多重化部50の処理フローを,図3に示す。まず,多重化部50は,次に出力する音声PESの出力ビットレートを音声符号化部20から取得する。また,最初に出力する音声TSパケット出力時刻を求める(ステップS201)。この最初の音声TSパケットの出力時刻は,当該音声フレームのデコード時刻の1フレーム期間前の時刻とする。また,次に出力する映像PESのデコード時刻を求める(ステップS202)。
続く,図2のステップS108では,デコーダバッファサイズを更新する。すなわち,図9(C)に示すBmax (i+1)を次式により算出する。
ここで,Rr (i+1)は,映像フレームiのデコード開始時刻から映像フレームi+1のデコード開始時刻の間に伝送される音声の余剰符号量である。Rr (i−D+1)におけるDは,映像フレームのエンコード終了からデコード開始までの時間を映像フレーム数に換算した値であり,図9の例では,D=6となっている。
以上のようにして算出したデコーダバッファ占有量B(i+1)が,デコーダバッファサイズBmax (i+1)よりも大きくなった場合,デコーダバッファにオーバーフローが生じることになる。したがって,B(i+1)>Bmax (i+1)の場合には,映像フレームi+1の伝送を遅らせるために,超過分のフィラーデータF(i)=B(i+1)−Bmax (i+1)を挿入し,デコーダバッファ占有量B(i+1)をデコーダバッファサイズBmax (i+1)の大きさに収める。
10 映像符号化部
11 映像符号化制御部
12 映像フレーム符号化部
13 出力バッファ
20 音声符号化部
30,40 遅延バッファ
50 多重化部
Claims (6)
- 映像符号化データと音声符号化データとを多重化した符号化ストリームを,所定のビットレートの範囲内で伝送する符号化ストリーム伝送方法であって,
符号化対象の音声信号を,伝送先で同時刻に復号する符号化対象の映像信号よりも先に符号化する過程と,
符号化済みの音声発生符号量から映像符号化制御単位の期間における音声の余剰符号量を算出する過程と,
前記余剰符号量の一部または全部を映像符号化制御単位における目標符号量に加え,次に符号化する映像符号化制御単位における目標符号量を決定する過程と,
前記決定された目標符号量に従って,映像符号化制御単位における映像信号を符号化する過程と,
符号化結果の映像符号化データと音声符号化データとを多重化して伝送する際に,音声符号化データについては,該音声符号化データの伝送先における復号直前のタイミングで伝送する過程とを有する
ことを特徴とする符号化ストリーム伝送方法。 - 請求項1に記載の符号化ストリーム伝送方法において,
前記符号化対象の音声信号を符号化する過程では,伝送先で同時刻に復号する符号化対象の映像信号よりも1映像符号化制御単位の期間分だけ先行して音声信号を符号化する
ことを特徴とする符号化ストリーム伝送方法。 - 請求項1または請求項2に記載の符号化ストリーム伝送方法において,
前記映像信号を符号化する過程では,前記音声の余剰符号量に従ってデコーダバッファサイズとデコーダバッファ占有量とを更新し,デコーダバッファが破綻しないかを検証するデコーダバッファ検定を行う
ことを特徴とする符号化ストリーム伝送方法。 - 映像符号化データと音声符号化データとを多重化した符号化ストリームを,所定のビットレートの範囲内で伝送する符号化ストリーム伝送装置であって,
符号化対象の音声信号を,伝送先で同時刻に復号する符号化対象の映像信号よりも先に符号化する手段と,
符号化済みの音声発生符号量から映像符号化制御単位の期間における音声の余剰符号量を算出する手段と,
前記余剰符号量の一部または全部を映像符号化制御単位における目標符号量に加え,次に符号化する映像符号化制御単位における目標符号量を決定する手段と,
前記決定された目標符号量に従って,映像符号化制御単位における映像信号を符号化する手段と,
符号化結果の映像符号化データと音声符号化データとを多重化して伝送する際に,音声符号化データについては,該音声符号化データの伝送先における復号直前のタイミングで伝送する手段とを備える
ことを特徴とする符号化ストリーム伝送装置。 - 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の符号化ストリーム伝送方法を,コンピュータに実行させるための符号化ストリーム伝送制御プログラム。
- 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の符号化ストリーム伝送方法を,コンピュータに実行させるための符号化ストリーム伝送制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017085603A (ja) * | 2011-10-14 | 2017-05-18 | アドバンスト・マイクロ・ディバイシズ・インコーポレイテッドAdvanced Micro Devices Incorporated | 領域ベースの画像圧縮 |
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JPH06216779A (ja) * | 1993-01-13 | 1994-08-05 | Casio Comput Co Ltd | 通信装置 |
JPH07202820A (ja) * | 1993-12-28 | 1995-08-04 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | ビットレート制御システム |
JPH1118090A (ja) * | 1997-06-19 | 1999-01-22 | Victor Co Of Japan Ltd | 可変レート符号化装置 |
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2008
- 2008-12-04 JP JP2008309293A patent/JP4878051B2/ja active Active
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