JP2010135868A - 音響装置および電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】音響デバイスに水滴や塵が残存することを防ぐことができる音響装置を提供する。
【解決手段】音響デバイスであるレシーバの表側は、導音室内に突出しており、音響デバイスは、振動板の振動板の振動を許しつつ、該振動板を史実するフレームを備えており、該フレームは、前記導音室の切欠に取り付けられていると共に、その一部の面が前記導音室内に露出している。また、導音室の前記切欠と前記音響デバイスの前記フレームとの間に介在する環状パッキンを更に有し、該環状パッキンは、その一部の面が前記導音室内に露出している。
【選択図】図4

Description

本発明は、携帯電話機等の電子機器に搭載される音響装置であって、電子機器の筐体に一体に形成された導音室と、導音室と筐体内部とを連通するように導音室に形成された切欠から振動板が導音室内を臨むように導音室に配置された電気/音響変換をなすスピーカやマイクロホン等の音響デバイスと、導音室と筐体外部とを連通するように導音室に形成された音孔部とを有する音響装置に関し、特に、防水型電子機器に搭載されるのに適した音響装置に関する。
尚、本発明における防水型電子機器には、防塵型電子機器をも含むものとする。
この種の音響装置は、防水型電子機器を雨中や水中もしくは埃や粉塵の多い環境で使用した際に、音響デバイスの導音室に曝された表側である振動板のおもて面に水滴や塵が付着して故障しないようにする対策が施されることが多い。この対策は、例えば、音(または振動空気)を通す一方で水滴や塵を通し難い防塵フィルタを音孔部に設けること、音響デバイスの振動板とほぼ同じ動きをする一方で水滴や塵を通さない防水シートを振動板表側に間隙を置いて設けること、あるいは、音響デバイスの振動板を水滴を通さない素材で形成するか、水滴が浸透しない加工を施す(例えば、特許文献1に開示されている)等である。
そのような対策いずれにしても、導音室に入り込んだ水滴や塵は、ユーザが筐体を振って音孔部から排出させるといった対処を想定している。これに対し、導音室に入り込んだ水滴や塵を排出するための構成を設けた音響装置が、例えば、特許文献2、3に開示されている。特許文献2に開示された技術は、音響デバイスを電気的に駆動して振動板を振動させることによって空気振動を起こし、その振動空気によって導音室に入り込んだ水滴や塵を音孔部から筐体外に排出するものである。また、特許文献3に開示された技術は、折り畳み式筐体を構成する第1の筐体に搭載された音響装置の主音孔部から第2の筐体の折り畳み時の接近によって空気を流入させ、その流入空気によって導音室に入り込んだ水滴や塵を副音孔部から第1の筐体外に排出するものである。
図1を参照すると、特許文献2に開示された技術に類似した音響装置は、防水型携帯電話機の筐体60に一体に形成され、筐体60の図中上面部分と環状のリブ64とによって規定された所謂縦型の導音室63と、導音室63と筐体60の内部空間65とを連通するように、導音室63に形成された切欠から振動板72が導音室63内を臨むように導音室63に配置された(環状パッキン81を介して環状のリブ64に取り付けられた)電気/音響変換をなす音響デバイスとしてのスピーカの類であるレシーバ70と、導音室63と筐体60の外部とを連通するようにレシーバ70の中心軸に沿って導音室63に形成された音孔部61とを有している。環状パッキン81により、レシーバ70の裏側の筐体60の内部空間65は、レシーバ70の表側の導音室63から防水かつ防塵となっている。また、レシーバ70の振動板72表側には、振動板72とほぼ同じ動きをする一方で水滴や塵を通さない防水シート86が振動板72に間隙を置いて密着されている。防水シート86により、レシーバ70の振動板72のおもて面は、導音室63から防水かつ防塵となっている。図中、符号90は、防水型携帯電話機の電子回路が搭載された回路基板を示している。この音響装置は、レシーバ70を電気的に駆動して振動板72および防水シート86を振動させることによって空気振動を起こし、その振動空気によって導音室63に入り込んだ水滴や塵を音孔部61から筐体60外に排出する。
図2を参照すると、特許文献3に開示された技術に類似した音響装置は、防水型携帯電話機の折り畳み式筐体を構成する第1の筐体60Aに一体に形成され、第1の筐体60Aの図中上面部分と略環状のリブ64とによって規定された所謂横型の導音室63と、導音室63と筐体60の内部空間65とを連通するように、導音室63に形成された切欠から振動板72が導音室63内を臨むように導音室63に配置された(環状パッキン81を介してリブ64に取り付けられた)電気/音響変換をなす音響デバイスとしてのスピーカの類であるレシーバ70と、導音室63と筐体60の外部とを連通するようにレシーバ70の中心軸に沿って導音室63に形成された主音孔部61と、導音室63と筐体60の外部とを連通するようにレシーバ70の中心軸に垂直な方向に沿って導音室63に形成された副音孔部62とを有している。環状パッキン81により、レシーバ70の裏側の筐体60の内部空間65は、レシーバ70の表側の導音室63から防水かつ防塵となっている。また、レシーバ70の振動板72表側には、振動板72とほぼ同じ動きをする一方で水滴や塵を通さない防水シート86が振動板72に間隙を置いて密着されている。防水シート86により、レシーバ70の振動板72のおもて面は、導音室63から防水かつ防塵となっている。図中、符号90は、防水型携帯電話機の電子回路が搭載された回路基板を示している。また、符号60Bは、図示しないヒンジで結合された第1の筐体60Aと共に折り畳み式筐体を構成する第2の筐体の一部を示している。この音響装置は、主音孔部61から第2の筐体60Bの折り畳み時の接近によって空気を流入させ、その流入空気によって導音室63に入り込んだ水滴や塵を副音孔部62から第1の筐体60A外に排出する。
特開2005−094270号公報 特開2000−201388号公報 特開2008−167097号公報
図1、図2に示された水滴や塵を積極的に排出する構造や、前述したユーザが筐体を振る対策いずれにしもて、水滴や塵が完全には排出されない場合がある。導音室に水滴や塵が僅かに残存したとしても、振動板表側に防水シートが設けられているか、音響デバイスの振動板のおもて面に防水コーティングが施されていれば、防水型電子機器の音響デバイスやその他のデバイスが故障する可能性は低い。しかし、水滴や塵が音響デバイスや防水シートに残存した場合は、音がビリつくなどの不具合が生ずる。
それ故、本発明の課題は、音響デバイスに水滴や塵が残存することを防ぐことができる音響装置を提供することである。
本発明の他の課題は、そのような音響装置を有する電子機器を提供することである。
本発明によれば、電子機器に搭載される音響装置であって、電子機器の筐体に一体に形成された導音室と、前記導音室と筐体内部とを連通するように該導音室に形成された切欠から振動板が該導音室内を臨むように配置された電気/音響変換をなす音響デバイスと、前記導音室と筐体外部とを連通するように該導音室に形成された音孔部とを有する音響装置において、前記音響デバイスの表側は、前記導音室内に突出していることを特徴とする音響装置が得られる。
前記音響デバイスは、前記振動板の振動を許しつつ該振動板を支持するフレームを備えており、該フレームは、前記導音室の前記切欠に取り付けられていると共に、その一部の面が前記導音室内に露出しており、前記音響デバイスの表側は、前記フレームの当該露出面よりも前記導音室内に突出していてもよい。
前記導音室の前記切欠と前記音響デバイスの前記フレームとの間に介在する環状パッキンをさらに有し、該環状パッキンは、その一部の面が前記導音室内に露出しており、前記音響デバイスの表側は、前記環状パッキンの当該露出面よりも前記導音室内に突出していてもよい。
前記振動板を振動させるべく前記音響デバイスを電気的に駆動する駆動回路をさらに有し、前記駆動回路によって前記振動板を振動させることによって空気振動を起こし、当該振動空気によって前記導音室に入り込んだ水滴や塵を前記音孔部から筐体外に排出するものであってもよい。
前記電子機器の筐体は、ヒンジで結合された第2の筐体と共に折り畳み式筐体を構成する第1の筐体であり、前記音孔部は、第2の筐体を臨む主音孔部と、第2の筐体を臨まない副音孔部とを含み、前記主音孔部から第2の筐体の折り畳み時の接近によって空気を流入させ、当該流入空気によって前記導音室に入り込んだ水滴や塵を前記副音孔部から第1の筐体外に排出するものであってもよい。
振動空気を通す一方で水滴や塵を通し難い防塵フィルタが、前記音孔部に設けられていてもよい。
前記振動板は、水滴を通さない素材で形成されるか、水滴が浸透しない加工が施されていてもよい。
前記音響デバイスの表側には、水滴や塵を通さない防水シートが、前記振動板に間隙を置いて設けられており、前記防水シートは、前記導音室内に突出していてもよい。
前記振動板は、その表面に撥水性コーティングまたは親水性コーティングが施されていてもよい。
前記防水シートは、その表面に撥水性コーティングまたは親水性コーティングが施されていてもよい。前記撥水性コーティングは、フッ素コーティングであってもよい。
本発明によればまた、前記音響装置と、前記筐体と、該筐体内に搭載され、前記音響デバイスに電気的に接続された電子回路とを有することを特徴とする電子機器が得られる。
本発明による音響装置は、音響デバイスに水滴や塵が残存することを防ぐことができる。
本発明による音響装置は、電子機器に搭載される音響装置であって、電子機器の筐体に一体に形成された導音室と、導音室と筐体内部とを連通するように導音室に形成された切欠から振動板が導音室内を臨むように配置された電気/音響変換をなす音響デバイスと、導音室と筐体外部とを連通するように導音室に形成された音孔部とを有している。本音響装置においては特に、音響デバイスの表側が、導音室内に突出している。即ち、音響デバイスの表側は、導音室の壁面から突出している。
このような構成により、本発明による音響装置は、導音室に入り込んだ水滴や塵をユーザが筐体を振って音孔部から排出させたり、音響デバイスを電気的に駆動し、その振動空気によって水滴や塵を音孔部から排出したり、あるいは、第1の筐体の主音孔部から第2の筐体の折り畳み時の接近によって空気を流入させ、その流入空気によって水滴や塵を副音孔部から排出した際に、振動板または防水シートから導音室に弾かれた水滴が振動板や防水シートに逆流することがない。したがって、振動板や防水シートに水滴が残存することがなく、音質劣化が回避される。尚、音孔部から音孔部から排出されず、かつ、振動板や防水シートに逆流もしなかった水滴や塵が導音室内に残存することもあり得るが、そのような位置に残存する水滴や塵は、音質劣化を引き起こすことはない。
以下、図面を参照して、本発明による音響装置および電子機器のより具体的な実施例を詳細に説明する。
[実施例1]
図3(a)および(b)を参照すると、本発明の実施例1による音響装置を有する電子機器は、いずれも図示しない無線基地局およびネットワークを介して固定電話機、他の携帯電話機、あるいはサーバ等と通信を行う防水型携帯電話機であり、後に詳述する音響装置の他に、第1の筐体10Aと、第2の筐体10Bと、第1の筐体10Aおよび第2の筐体10Bを開閉可能に結合するヒンジ部10Cとによって構成された折り畳み式の筐体10と、筐体10内に搭載され、携帯電話機の音響デバイスをも含む電子デバイス類に電気的に接続された電子回路が形成された後述する回路基板とを有している。
第1の筐体10Aには、ディスプレイ16と、ハンズフリー通話等のためのスピーカ用の音孔部11と、スピーカの類である筐体を握っての通常通話のためのレシーバ用の音孔部11’とが備えられている。第2の筐体10Bには、操作キー17と、通常通話およびハンズフリー通話等のためのマイクロホン用の音孔部11”とが備えられている。
本携帯電話機は、音響デバイスとしてのスピーカおよび音孔部11を含む音響装置と、音響デバイスとしてのレシーバおよび音孔部11’を含む音響装置と、音響デバイスとしてのマイクロホンおよび音孔部11”を含む音響装置との3つの音響装置を有している。3つの音響装置いずれも本発明の構成を採用することができるが、実施例1においては、スピーカおよび音孔部11を含む音響装置について、以下に説明する。
図4を併せ参照すると、本実施例の音響装置は、第1の筐体10Aに一体に形成された導音室13と、導音室13と第1の筐体10Aの内部15とを連通するように導音室13に形成された切欠から振動板22が導音室13内を臨むように配置された電気/音響変換をなす音響デバイスとしてのスピーカ20と、導音室13と第1の筐体10Aの外部とを連通するように導音室13に形成された音孔部11とを有している。
尚、図4において、符号14は、第1の筐体10Aの内部に形成された略環状のリブを示している。符号40は、本携帯電話機の電子回路が形成された回路基板を示している。また、符号37は、振動空気を通す一方で水滴や塵を通し難い防塵フィルタを示している。リブ14は、導音室13の側壁を兼ねている。
特に、本音響装置においては、スピーカ20の表側が、導音室13内に突出している。
スピーカ20は、振動板22と、振動板22の振動を許しつつ振動板22を支持するフレーム21と、振動板22の背面に結合され、図示しないリードを介して回路基板40上の電子回路に電気的に接続されたボイスコイル23と、フレーム21に支持された永久磁石24およびヨーク25とを備えている。
フレーム21は、導音室13の切欠(リブ14の先端)に取り付けられている。さらに、導音室13の切欠とフレーム21との間には、環状パッキン31が介在している。環状パッキン31は、その一部の面が導音室13内に露出している。そして、スピーカ20の表側は、環状パッキン31の露出面よりも導音室13内に突出している。
振動板22は、水滴を通さない素材で形成されるか、あるいは、水滴が浸透しない加工が施されている。さらに、振動板22の表面には、撥水性コーティングまたは親水性コーティングが施されていていてもよい。撥水性コーティングまたは親水性コーティングは既知のことであるため、詳述はしないが、撥水性コーティングの具体例としては、例えば、フッ素コーティングがある。
また、本音響装置は、振動板22を振動させるべくスピーカ20を電気的に駆動する駆動回路をさらに有している。この駆動回路は、回路基板40上に形成されている。そして、駆動回路によって振動板22を振動させることによって空気振動を起こし、その振動空気によって導音室13に入り込んだ水滴や塵を音孔部から第1の筐体10Aの外部に排出する。
尚、駆動回路は、携帯電話機の音声出力回路と兼用とし、振動板22から通常の音声、ミュージック、カメラのシャッタ音、筐体の開閉合図音、ハンズフリー通話音等の可聴周波数範囲の音声を所定時間(例えば、数秒)出力させるものであってもよい。あるいは、駆動回路を水滴や塵の排出のために特化して設け、水滴や塵の排出に適した周波数で振動板22を所定時間(例えば、数秒)振動させるものであってもよい。この場合は可聴範囲外の周波数であってもよく、可聴範囲外の周波数で振動板22を振動させる場合には、周囲の者に気付かれることなく、水滴や塵を排出することができる。
次に、本音響装置の動作を説明する。
図5(a)に示されるように、音孔部11の開通方向が下に向けられた状態で、ユーザの操作によってオンとなった駆動回路が、スピーカ20の振動板22を振動させることによって空気振動を起こし、その振動空気により、導音室13に入り込んだ水滴や塵が音孔部11から第1の筐体10Aの外部に排出される。
この際、水滴や塵の一部は、振動板22に対向する導音室13の天井面で反射して振動板22側に戻る。このため、従来の音響装置においては、振動板22を所定時間振動させた後であっても、水滴や塵が振動板22の表面に残存する可能性があった。しかし、本音響装置においては、振動板22の表面を含むスピーカ20の表側が環状パッキン31の露出面よりも導音室13内に突出しているため、導音室13の天井面で反射した水滴や塵は、重力に従って下向きの音孔部11ならびにスピーカ20の表側よりも一段凹んだ環状パッキン31の露出面に落下するように向かう。したがって、水滴や塵が振動板22の表面に残存することが回避され、音がビリつくなどの不具合が生ずることがない。
あるいは、図5(b)に示されるように、音孔部11の開通方向が水平に向けられた状態で、ユーザの操作によってオンとなった駆動回路が、スピーカ20の振動板22を振動させることによって空気振動を起こし、その振動空気により、導音室13に入り込んだ水滴や塵が音孔部11から第1の筐体10Aの外部に排出される。
この際、水滴や塵の一部は、振動板22に対向する導音室13の天井面で反射し、かつ、重力に従い、振動板22側に戻る。このため、従来の音響装置においては、振動板22を所定時間振動させた後であっても、水滴や塵が振動板22の表面に残存する可能性があった。しかし、本音響装置においては、振動板22の表面を含むスピーカ20の表側が環状パッキン31の露出面よりも導音室13内に突出しているため、導音室13の天井面で反射した水滴や塵は、スピーカ20の表側よりも一段凹んだ環状パッキン31の露出面に落下するように向かう。したがって、水滴や塵が振動板22の表面に残存することが回避され、音がビリつくなどの不具合が生ずることがない。
[実施例2]
本発明の実施例2による音響装置は、スピーカの表側に水滴や塵を通さない防水シートが設けられている点と、振動板が水滴を通さない素材で形成されたり、水滴が浸透しない加工が施されていない点と、防塵フィルタが設けられていない点とで、実施例1と異なっている。このため、実施例2における実施例1と同一または同様の部分については、同一符号を付すと共に、詳細な説明を省略する。
図6を参照すると、本発明の実施例2による音響装置は、第1の筐体10Aに一体に形成された導音室13と、導音室13と第1の筐体10Aの内部15とを連通するように導音室13に形成された切欠から振動板(図示せず)が導音室13内を臨むように配置された音響デバイスとしてのスピーカ20’と、導音室13と第1の筐体10Aの外部とを連通するように導音室13に形成された音孔部11とを有している。図6において、符号14は、第1の筐体10Aの内部に形成された略環状のリブを示している。また、符号40は、本携帯電話機の電子回路が形成された回路基板を示している。リブ14は、導音室13の側壁を兼ねている。
スピーカ20’は、フレーム21と、図示しない振動板、ボイスコイル、永久磁石、およびヨークとを備えている。フレーム21は、導音室13の切欠(リブ14の先端)に取り付けられている。さらに、導音室13の切欠とフレーム21との間には、環状パッキン31が介在している。環状パッキン31は、その一部の面が導音室13内に露出している。
特に、本音響装置においては、スピーカ20’の表側に、水滴や塵を通さない防水シート36が、振動板に間隙を置いて設けられている。防水シートは、振動板に追従して同様の振動をなす。防水シート36は、水滴を通さない素材で形成されるか、あるいは、水滴が浸透しない加工が施されている。例えば、防水シート36は、ポリプロピレンやポリエチレンテレフタレートを材料とした柔軟性を持つ樹脂フィルムによって構成される。そして、スピーカ20’の表側である防水シート36は、環状パッキン31の露出面よりも導音室13内に突出している。
さらに、防水シート36の表面には、撥水性コーティングまたは親水性コーティングが施されていてもよい。撥水性コーティングまたは親水性コーティングは既知のことであるため、詳述はしないが、撥水性コーティングの具体例としては、例えば、フッ素コーティングがある。
また、本音響装置も、スピーカ20’の振動板を振動させるべくスピーカ20’を電気的に駆動する駆動回路をさらに有している。この駆動回路は、回路基板40上に形成されている。そして、駆動回路によって振動板を振動させることにより、防水シート36を振動させて空気振動を起こし、その振動空気によって導音室13に入り込んだ水滴や塵を音孔部から第1の筐体10Aの外部に排出する。
次に、本音響装置の動作を説明する。
ユーザの操作によってオンとなった駆動回路が、スピーカ20’の振動板を振動させることによって防水シート36も振動し、これによって空気振動を起こし、その振動空気により、導音室13に入り込んだ水滴や塵が音孔部11から第1の筐体10Aの外部に排出される。
この際、水滴や塵の一部は、防水シート36に対向する導音室13の天井面で反射して防水シート36側に戻る。このため、従来の音響装置においては、防水シート36を所定時間振動させた後であっても、水滴や塵が防水シート36の表面に残存する可能性があった。しかし、本音響装置においては、防水シート36の表面を含むスピーカ20の表側が環状パッキン31の露出面よりも導音室13内に突出しているため、導音室13の天井面で反射した水滴や塵は、スピーカ20の表側(防水シート36の表面)よりも一段凹んだ環状パッキン31の露出面に向かう。したがって、水滴や塵が防水シート36の表面に残存することが回避され、音がビリつくなどの不具合が生ずることがない。
[実施例3]
本発明の実施例3による音響装置は、電気/音響変換をなす音響デバイスとしてのスピーカの類であるレシーバを有している点と、音孔部がレシーバの正面に形成されている点と、防塵フィルタが設けられていない点とで、実施例1と異なっている。このため、実施例3における実施例1と同一または同様の部分については、同一符号を付すと共に、詳細な説明を省略する。
図7を参照すると、本発明の実施例3による音響装置は、第1の筐体10Aに一体に形成された導音室13’と、導音室13’と第1の筐体10Aの内部15とを連通するように導音室13’に形成された切欠から振動板22”が導音室13’内を臨むように配置された音響デバイスとしてのスピーカの類である筐体を握っての通常通話のためのレシーバ20”と、導音室13’と第1の筐体10Aの外部とを連通するように導音室13に形成された音孔部11’とを有している。図7において、符号14’は第1の筐体10Aの内部に形成された略環状のリブを示している。また、符号40は、本携帯電話機の電子回路が形成された回路基板を示している。リブ14’は、導音室13’の側壁を兼ねている。
レシーバ20”は、フレーム21”と、振動板22”と、ボイスコイル23”と、永久磁石24”およびヨーク25”とを備えている。フレーム21は、導音室13’の切欠(リブ14’の先端)に取り付けられている。さらに、導音室13’の切欠とフレーム21”との間には、環状パッキン31が介在している。環状パッキン31は、その一部の面が導音室13’内に露出している。
そして、振動板22”を含むレシーバ20”の表側は、環状パッキン31”の露出面よりも導音室13’内に突出している。
振動板22”は、水滴を通さない素材で形成されるか、あるいは、水滴が浸透しない加工が施されている。さらに、振動板22”の表面には、撥水性コーティングまたは親水性コーティングが施されていていてもよい。撥水性コーティングまたは親水性コーティングは既知のことであるため、詳述はしないが、撥水性コーティングの具体例としては、例えば、フッ素コーティングがある。
次に、本音響装置の動作を説明する。
音孔部11’の開通方向が下に向けられた状態で、ユーザの操作によってオンとなった駆動回路が、レシーバ20’の振動板22”を振動させることによって空気振動を起こし、その振動空気により、導音室13’に入り込んだ水滴や塵が音孔部11’から第1の筐体10Aの外部に排出される。
一方、音孔部11’の開通方向が下以外に向けられた際は、水滴や塵の一部は、振動板22”に対向する導音室13’の天井面で反射して振動板22”側に戻る。このため、従来の音響装置においては、振動板を所定時間振動させた後であっても、水滴や塵が振動板の表面に残存する可能性があった。しかし、本音響装置においては、振動板22”の表面を含むレシーバ20”の表側が環状パッキン31の露出面よりも導音室13’内に突出しているため、導音室13’の天井面で反射した水滴や塵は、レシーバ20”の表側(振動板22”)よりも一段凹んだ環状パッキン31の露出面に向かう。したがって、水滴や塵が振動板22”の表面に残存することが回避され、音がビリつくなどの不具合が生ずることがない。
[実施例4]
実施例1〜3においては、水滴や塵の排出構成が音響デバイスの駆動回路を用いるものであったが、本発明は、図2に示された関連技術のような水滴や塵の排出構成を採用することもできる。
即ち、本発明の実施例4による音響装置は、その導音室が、ヒンジで結合された第2の筐体と共に折り畳み式筐体を構成する第1の筐体と一体に形成されている。音孔部は、第2の筐体を臨む主音孔部と、第2の筐体を臨まない副音孔部との2つを含んでいる。
音響デバイスの表側は、導音室内に突出している。
そして、主音孔部から第2の筐体の折り畳み時の接近によって空気を流入させ、流入空気によって導音室に入り込んだ水滴や塵を副音孔部から第1の筐体外に排出する。
この際、音響デバイスの表側が導音室内に突出しているため、導音室の天井面で反射した水滴や塵は、音響デバイスの表側よりも一段凹んだ導音室の壁面に向かう。したがって、水滴や塵が音響デバイスの振動板の表面に残存することが回避され、音がビリつくなどの不具合が生ずることがない。
以上説明した実施例に限定されることなく、本発明は、当該特許請求の範囲に記載された技術範囲内であれば、種々の変形が可能であることは云うまでもない。
例えば、音響デバイスは、スピーカやレシーバに限らず、マイクロホンであってもよい。また、本音響装置は、防水型電子機器に限らず、非防水型電子機器にも適用できる。さらに、本発明は、携帯電話機に限らず、PHS電話機、ページャ、PDA、携帯型パーソナルコンピュータ、デジタルカメラ、ムービーカメラ、携帯型ゲーム機、携帯型テレビ機器等の音響装置を有する電子機器に適用可能である。
本発明の関連技術による音響装置を示す断面図である。 本発明の他の関連技術による音響装置を示す断面図である。 本発明の実施例1による電子機器を示す図であり、(a)は折り畳み式の筐体が開かれた状態を示し、(b)は閉じられた状態を示す。 本発明の実施例1による音響装置を示す断面図である。 図に示された音響装置の動作を説明するための図であり、(a)は音孔部が横向きにされた状態を示し、(b)は音孔部が下向きにされた状態を示す。 本発明の実施例2による音響装置を示す断面図である。 本発明の実施例3による音響装置を示す断面図である。
符号の説明
10A 第1の筐体
10B 第2の筐体
11、11’、11” 音孔部
13、13’ 導音室
14、14’ リブ
16 ディスプレイ
17 操作キー
20、20’ スピーカ
20” レシーバ
21、21” フレーム
22、22” 振動板
23、23” ボイスコイル
24、24” 永久磁石
25、25” ヨーク
31 環状パッキン
36 防水シート
37 防塵フィルタ
40 回路基板

Claims (12)

  1. 電子機器に搭載される音響装置であって、電子機器の筐体に一体に形成された導音室と、前記導音室と筐体内部とを連通するように該導音室に形成された切欠から振動板が該導音室内を臨むように配置された電気/音響変換をなす音響デバイスと、前記導音室と筐体外部とを連通するように該導音室に形成された音孔部とを有する音響装置において、
    前記音響デバイスの表側は、前記導音室内に突出していることを特徴とする音響装置。
  2. 前記音響デバイスは、前記振動板の振動を許しつつ該振動板を支持するフレームを備えており、該フレームは、前記導音室の前記切欠に取り付けられていると共に、その一部の面が前記導音室内に露出しており、
    前記音響デバイスの表側は、前記フレームの当該露出面よりも前記導音室内に突出している請求項1に記載の音響装置。
  3. 前記導音室の前記切欠と前記音響デバイスの前記フレームとの間に介在する環状パッキンをさらに有し、該環状パッキンは、その一部の面が前記導音室内に露出しており、
    前記音響デバイスの表側は、前記環状パッキンの当該露出面よりも前記導音室内に突出している請求項2に記載の音響装置。
  4. 前記振動板を振動させるべく前記音響デバイスを電気的に駆動する駆動回路をさらに有し、
    前記駆動回路によって前記振動板を振動させることによって空気振動を起こし、当該振動空気によって前記導音室に入り込んだ水滴や塵を前記音孔部から筐体外に排出する請求項1乃至3のいずれか一項に記載の音響装置。
  5. 前記電子機器の筐体は、ヒンジで結合された第2の筐体と共に折り畳み式筐体を構成する第1の筐体であり、
    前記音孔部は、第2の筐体を臨む主音孔部と、第2の筐体を臨まない副音孔部とを含み、
    前記主音孔部から第2の筐体の折り畳み時の接近によって空気を流入させ、当該流入空気によって前記導音室に入り込んだ水滴や塵を前記副音孔部から第1の筐体外に排出する請求項1乃至3のいずれか一項に記載の音響装置。
  6. 振動空気を通す一方で水滴や塵を通し難い防塵フィルタが、前記音孔部に設けられている請求項1乃至5のいずれか一項に記載の音響装置。
  7. 前記振動板は、水滴を通さない素材で形成されるか、水滴が浸透しない加工が施されている請求項1乃至6のいずれか一項に記載の音響装置。
  8. 前記音響デバイスの表側には、水滴や塵を通さない防水シートが、前記振動板に間隙を置いて設けられており、
    前記防水シートは、前記導音室内に突出している請求項1乃至6のいずれか一項に記載の音響装置。
  9. 前記振動板は、その表面に撥水性コーティングまたは親水性コーティングが施されている請求項1乃至7のいずれか一項に記載の音響装置。
  10. 前記防水シートは、その表面に撥水性コーティングまたは親水性コーティングが施されている請求項8に記載の音響装置。
  11. 前記撥水性コーティングは、フッ素コーティングである請求項9または10に記載の音響装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれか一項に記載の音響装置と、前記筐体と、該筐体内に搭載され、前記音響デバイスに電気的に接続された電子回路とを有することを特徴とする電子機器。
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