JP2010135082A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な機構、かつ、少ない消費電力で、気液分離器とは反対側の水を抜くことができる燃料電池システムを提供する。
【解決手段】燃料電池スタック10のアノード連通孔の一方に配管a5が接続され、他方にドレン通路R2が接続されている。ドレン通路R2には、燃料電池スタック10側と気液分離器25の入口側に、気液分離器25側に流れる方向のみを許容する逆止弁28,29が設けられている。車両が傾斜した場合には、燃料電池スタック10内の圧力がドレン通路R2の配管a13の圧力よりも高い場合、逆止弁28が作動して、燃料電池スタック10内の生成水が配管a13に移動し、配管a13内の圧力が燃料電池スタック10内の圧力よりも高い場合、逆止弁29が作動して、配管a13内の生成水が気液分離器25内に移動する。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池のアノードから排出された生成水を溜めておく気液分離器を備えた燃料電池システムに関する。
燃料電池システムでは、水素と酸素との反応により水が生成されるが、この生成水によって燃料電池スタックの電極層へのガス供給が阻害され、発電性能が低下する問題がある。このため、燃料電池システムにおいては、燃料電池スタック内から生成水を排出することが発電を安定的に継続する上で必須の事項となっている。例えば、アノード系においては循環ポンプを用いて循環させ、気液分離器で液滴を除去し、系外に排出する技術が提案されている(特許文献1参照)。
特開2007−87718号公報(図1)
ところで、通常、気液分離器は、燃料電池スタックの出口側に1つ設けられており、重力作用によって気液を分離している。よって、車両に適用した場合、気液分離器側が持ち上がるように車両が傾斜した姿勢が保持されると、燃料電池スタックの気液分離器が接続された側とは反対側の水の排水性が確保できない問題が発生する。このような問題の解決手法としては、気液分離器とは反対側にドレンラインを接続して、ジェットポンプやポンプで気液分離器とは逆側の水を抜く揚水機能を持たせた技術が提案されている。
しかしながら、ジェットポンプを用いた場合、極低出力での揚水能力はほとんど確保できず、また揚水能力を確保しようとすると、メインラインを相当絞る必要があり、圧力損失の増加により、過大な循環性能を備えた循環ポンプが必要となり、消費電力の増加、ストイキ(酸素と反応させるのに必要な水素の供給量)の低下などの様々な課題が発生する。
また、ポンプを用いた場合、パッケージ性が損なわれ、水位や傾斜を検知して制御する必要があり、制御が複雑になる。ちなみに、傾斜を検知できないまたは傾斜を検知しないシステムの場合には、ポンプを常時動かす必要があるため、振動および騒音、消費電力の増加が問題となる。
本発明は、前記従来の課題を解決するものであり、簡単な機構、かつ、少ない消費電力で、気液分離器とは反対側の水を抜くことができる燃料電池システムを提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、アノードに燃料ガスが供給され、カソードに酸化剤ガスが供給されて発電を行う燃料電池スタックと、前記燃料電池スタックの積層方向に連通するアノード連通孔の一方側に接続される前記燃料ガスの燃料排ガス流路と、前記燃料排ガス流路に設けられる1つの気液分離器と、を備え、前記気液分離器により生成水を外部に排出する燃料電池システムにおいて、前記燃料電池スタックの積層方向の前記アノード連通孔の他方側に接続されるとともに前記気液分離器に接続されるドレン通路を備え、前記ドレン通路には、前記アノード連通孔の他方側に前記気液分離器側に流れる方向のみを許容する逆止弁が設けられ、かつ、前記気液分離器の入口側に前記気液分離器側に流れる方向のみを許容する第2逆止弁または開閉可能な制御弁が設けられていることを特徴とする。
これによれば、燃料電池スタック内および気液分離器内の圧力が、逆止弁と第2逆止弁(または制御弁)との間のドレン通路内の圧力より高くなったときに、燃料電池スタックから逆止弁と第2逆止弁(または制御弁)との間のドレン通路に向かって生成水が流れ、その後にドレン通路内の圧力が、燃料電池スタック内および気液分離器内の圧力よりも高くなったときに、前記ドレン通路内の生成水が、気液分離器に向かって流れるようになる。なお、燃料電池スタック側の圧力は、制御圧であるため、燃料電池システムの運転状態に応じて変化するものである。このように、燃料電池スタック側の圧力が脈動することにより、燃料電池スタックの気液分離器とは反対側に溜まった生成水を、気液分離器側に排出することが可能になる。
請求項2に係る発明は、前記ドレン通路には、前記逆止弁と前記第2逆止弁または前記制御弁との間に、一時的に生成水を溜めておくバッファが設けられていることを特徴とする。バッファ(貯留部)を設けることにより、ドレン通路に燃料電池スタック内の生成水を溜めることができなくなるといった不都合を防止できる。また、バッファを設けることにより、生成水を一時的に溜めておいて気液分離器内に一気に排出することができる。
本発明によれば、簡単な機構で、かつ、少ない消費電力で、気液分離器とは反対側の水を抜くことができる。
(第1実施形態)
図1は第1実施形態の燃料電池システムを示す全体構成図、図2は燃料電池スタックの構造を示し、(a)は外観斜視図、(b)は(a)のA−A線断面図、図3は第1実施形態の燃料電池システムの主要部を示す模式図である。なお、第1実施形態(第2実施形態も同様)の燃料電池システムは、燃料電池自動車(四輪、二輪などを含む)、船舶、航空機など、燃料電池スタックが傾斜状態を保持する可能性を有するあらゆるものに適用できる。
図1に示すように、第1実施形態の燃料電池システム1Aは、燃料電池スタック10、アノード系20、カソード系30、制御系40などで構成されている。
燃料電池スタック10は、固体高分子型燃料電池(Polymer Electrolyte Fuel Cell:PEFC)であり、MEA(Membrane Electrode Assembly、膜電極接合体)を一対のセパレータ(図示しない)で挟持してなる単セル11(図2参照)が複数積層されて構成されている。MEAは、電解質膜(固体高分子膜)、これを挟持するアノードおよびカソードなどを備えている。カソードおよびアノードは、白金等の触媒がカーボンブラック等の触媒担体に担持された電極触媒層である。また、アノードに対向するセパレータの表面には、水素(燃料ガス)が流通する流路が形成され、カソードに対向するセパレータの表面には、空気(酸化剤ガス)が流通する流路が形成されている。
図2(a),(b)に示すように、燃料電池スタック10は、複数の単セル11が厚み方向に積層されて、積層方向の両端側に設けられたエンドプレート12a,12bにより挟まれて支持されている。また、一方のエンドプレート12aには、水素の入口となる水素導入孔12a1が上側で、水素(アノードオフガス)の出口となる水素導出孔12a2が下側で、互いに対角線上に位置するように形成されている。また、エンドプレート12aには、空気の入口となる空気導入孔12a3が上側で、空気等(カソードオフガス)の出口となる空気導出孔12a4が下側で、互いに対角線上に位置するように形成されている。
図2(b)に示すように、各単セル11には、水素導入孔12a1に対応する位置に、隣接する単セル11に連通するとともにアノード(供給側)側の流路に連通する水素導入連通孔11a1が形成されている。また、各単セル11には、水素導出孔12a2に対応する位置に、隣接する単セル11に連通するとともにアノード側(排出側)の流路に連通する水素導出連通孔11a2が形成されている。また、もう一方のエンドプレート12bには、単セル11の水素導出連通孔11a2に連通する生成水排出孔12b1が形成されている。なお、水素導出孔12a2、水素導出連通孔11a2および生成水排出孔12b1は、燃料電池スタック10(単セル11)の積層方向に連通して形成され、本実施形態におけるアノード連通孔R1に相当する。
なお、図示していないが、各単セル11には、空気導入孔12a3に対応する位置に、隣接する単セル11に連通するとともにカソード側(供給側)の流路に連通する空気導入連通孔が形成され、空気導出孔12a4に対応する位置に、隣接する単セル11に連通するととともにカソード側(排出側)の流路に連通する空気導出連通孔が形成されている。また、図示していないが、各セパレータには、燃料電池スタック10を冷却する冷媒が流通する流路が、水素や空気と混ざらないように形成されている。
このような燃料電池スタック10では、アノードに水素が供給され、カソードに酸素を含む空気が供給されると、アノード及びカソードに含まれる触媒上で電極反応が起こり、燃料電池スタック10が発電可能な状態となる。燃料電池スタック10は、外部負荷50(図1参照)と電気的に接続され、電流が取り出されると、燃料電池スタック10が発電するようになっている。なお、外部負荷50とは、走行用のモータ、バッテリやキャパシタなどの蓄電装置、後記するエアコンプレッサ31などである。
図1に示すように、アノード系20は、水素タンク21、遮断弁22、減圧弁23、エゼクタ24、気液分離器25、パージ弁26、ドレン弁27、逆止弁28、逆止弁29(第2逆止弁)などで構成されている。
水素タンク21は、高純度の水素を高圧で充填したものであり、配管a1を介して遮断弁22と接続されている。遮断弁22は、電磁作動式のものであり、後記するECU(Electronic Control Unit)によって開閉制御される。
減圧弁23は、配管a2を介して遮断弁22と接続され、水素タンク21から供給された水素を所定の圧力に減圧する機能を有する。なお、この減圧弁23は、後記するカソード系30のカソード圧力をパイロット圧として動作するものであってもよく、電気的な制御によって動作するものであってもよい。
エゼクタ24は、配管a3を介して減圧弁23と接続され、配管a4を介して燃料電池スタック10のアノード側の入口10aと接続され、配管a6を介して気液分離器25と接続され、燃料電池スタック10のアノードから排出された未反応の水素を配管a5,a6,a4を介して再び燃料電池スタック10のアノードに戻して再循環させる機能を有する。
気液分離器25は、内部に空間を有し、アノード循環経路(配管a4〜a6、燃料電池スタック10のアノード側内部の流路)に残留する生成水を貯留する機能を有する。例えば、気液分離器25の下部には配管a5が接続され、上部には配管a6が接続され、重力の作用によって水素と生成水とを分離する。なお、ここでの生成水は、カソードから電解質膜を介してアノードに透過したものである。
パージ弁26は、配管a7を介して配管a6と接続され、燃料電池スタック10の発電時などにおいて、例えば定期的に開弁されて、アノード循環経路に蓄積した窒素などの不純物や生成水を外部に排出する機能を有する。これにより、アノードに供給される水素濃度の低下が防止され、燃料電池スタック10における発電安定性が確保される。また、パージ弁26は、配管a8を介して後記する希釈器34と接続されている。
ドレン弁27は、配管a9を介して気液分離器25と接続され、例えば定期的または発電量に応じて開弁されて、気液分離器25に蓄積された生成水を排出する機能を有する。また、ドレン弁27は、配管a10を介して配管a8と接続されている。
逆止弁28は、配管a11を介して燃料電池スタック10のアノード連通孔R1の生成水排出孔12b1(出口10c)と接続され、燃料電池スタック10側に設けられている。なお、逆止弁28は、燃料電池スタック10側から気液分離器25側への流れのみを許容する弁である。
逆止弁29(第2逆止弁)は、配管a12を介して気液分離器25の下部と接続され、配管a13を介して逆止弁28と接続されている。なお、逆止弁29は、逆止弁28と同様に、燃料電池スタック10側から気液分離器25側への流れのみを許容する弁である。
なお、前記した配管a5,a6,a7,a8,a9,a10は、本実施形態における燃料排ガス流路に相当する。また、前記した配管a11,a12,a13は、本実施形態におけるドレン通路R2に相当する。
カソード系30は、エアコンプレッサ31、加湿器32、背圧弁33、希釈器34などで構成されている。
エアコンプレッサ31は、例えばモータで駆動される機械式の過給器であり、外気を圧縮して燃料電池スタック10に供給する機能を有する。
加湿器32は、エアコンプレッサ31から配管c1を介して供給された空気を加湿して、配管c2を介して燃料電池スタック10のカソード側の入口10dに供給する機能を有する。また、加湿器32は、燃料電池スタック10のカソード側の出口10eから排出されたカソードオフガス(多湿な空気など)が流通する配管c3と接続され、カソードオフガスによって、燃料電池スタック10に供給される側の空気が加湿される。
背圧弁33は、加湿器32のカソードオフガスの出口に接続された配管c4と接続され、燃料電池スタック10のカソード側の圧力(カソード圧)を調節する機能を有し、例えばバタフライ弁などの開度調節可能な弁で構成されている。
希釈器34は、配管c5を介して背圧弁33と接続され、パージ弁26などから排出された水素をカソードオフガスで希釈して外部(車外)に排出する機能を有する。
制御系40は、ECU41、電流センサ42、加速度センサ(Gセンサ)43などで構成されている。
ECU41は、CPU(CentralProcessing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などで構成され、遮断弁22、パージ弁26、ドレン弁27、エアコンプレッサ31、背圧弁33、電流センサ42、Gセンサ43と電気的に接続されている。
電流センサ42は、燃料電池スタック10から取り出される電流値を検出する機能を有し、ECU41によって、積算電流量を演算する。積算電流量を算出することにより、燃料電池スタック10の発電により発生する生成水量を算出することが可能になる。
加速度センサ43は、車両の傾きを検出するセンサであり、気液分離器25が持ち上がるように燃料電池スタック10が傾斜したことを検知する機能を有する。
次に、本実施形態の燃料電池システム1Aにおける生成水排出の動作について図3を参照して説明する。なお、以下では、燃料電池スタック10の後方または前方に気液分離器25が接続された場合を例に挙げて説明する。
ところで、図3に示すように、気液分離器25が持ち上がるように燃料電池システム1A(車両)が傾斜した状態が保持された場合には、発電による生成水が図示されているように溜り、アノードの電極面が生成水で覆われることになる。生成水で覆われることによって、アノードへの水素の拡散(供給)が阻害され、アノードの発電可能面積が減少して発電性能が損なわれることになる。
そこで、本実施形態では、燃料電池スタック10および気液分離器25内の圧力をP1とし、逆止弁28と逆止弁29との間の配管a13内の圧力をP2としたときに、燃料電池スタック10の運転状態によって、燃料電池スタック10の圧力P1が配管a13の圧力P2よりも高くなる状態と、燃料電池スタック10の圧力P1が配管a13の圧力P2よりも低くなる状態とが発生する。P1>P2の場合には、逆止弁28が作動して、燃料電池スタック10内の生成水は、逆止弁28を介して図示の矢印A方向に流れ、配管a13に流れ込む。その後、P2>P1となった場合には、逆止弁29が作動して、配管a13内の生成水は、逆止弁29を介して図示の矢印B方向に流れ、気液分離器25内に流れ込む。ちなみに、燃料電池スタック10内の圧力P1は、車両の停車時や低速走行時など燃料電池スタック10からの発電電流の取り出しが少ない場合には、燃料電池スタック10への水素の供給量が低下し、P1<P2となる。また、車両の加速時など燃料電池スタック10からの発電電流の取り出しが多い場合には、燃料電池スタック10への水素の供給量が増加し、P1>P2となる。
このような燃料電池システム1Aでは、燃料電池スタック10内の圧力P1は、運転状態において可変であるため必ず圧力変動が発生し、P1>P2の状態のときに、燃料電池スタック10内の生成水が配管a13に移動し、P1<P2の状態のときに、配管a13内の生成水が気液分離器25内に移動する。そして、ドレン弁27が開弁したときに、生成水が外部(車外)に排出される。なお、本実施形態では、圧力損失を考慮せず、燃料電池スタック10内の圧力と気液分離器25内の圧力とは、同じ圧力P1であるとする。
なお、このような圧力P1の脈動(圧力変動)は、通常の運転状態にしたがって動作させるようにしてもよいが、図4に示すように、ROMに記憶された制御プログラムによって圧力P1を強制的に脈動させるようにしてもよい。すなわち、ステップS1において、ECU41は、Gセンサ43から得られる検出値(傾き)が、閾値を超えたか否かを判断する(傾斜状態判定手段)。なお、ここでの閾値は、車両が傾斜したときに、生成水によって発電性能が損なわれると判断される値に設定され、例えば、予め実験等によって求められた閾値(傾斜角度)に設定される。
ステップS1において、ECU41は、Gセンサ値が所定の閾値を超えていると判断した場合には(Yes)、ステップS2に進み、Gセンサ値が閾値を超えていないと判断した場合には(No)、ステップS4に進み、P1の脈動制御を実施することなく、リターンする。なお、脈動制御を実施するか否かの条件としては、Gセンサ値のみで判断することに限定されず、Gセンサ値が所定の閾値を超えた状態が所定時間続いたときに、脈動制御を実施するようにしてもよい。
ステップS2において、ECU41は、圧力P1の脈動制御を実施する(燃料電池脈動制御手段)。この圧力P1の脈動制御とは、前記したように、P1>P2の状態と、P2>P1の状態とを切り替える制御であり、例えば、燃料電池スタック10への水素の供給圧を上下させることである。なお、供給圧を上下させる手法としては、減圧弁23(図1参照)が電気作動式のものであれば、減圧弁23による減圧率を制御すること、つまり減圧率を高めることにより供給圧が下がり、減圧率を下げることにより供給圧が高められる。
また、圧力P1の脈動制御を実施する他の手法としては、パージ弁26を開弁してパージを行ってもよい。すなわち、パージ弁26を開弁してパージを行うことにより、圧力P1を圧力P2よりも下げることが可能になり、パージ弁26を閉弁することにより、圧力P1を圧力P2よりも高めることが可能になる。なお、パージ弁26の制御に限定されるものではなく、パージ弁26に替えてドレン弁27を制御してもよく、パージ弁26およびドレン弁27の双方を制御してもよい。
また、圧力P1の脈動制御を実施するさらに他の手法としては、カソード側のエア圧を上下させることにより行ってもよい。ただし、これは、アノードとカソードとの極間差圧を一定に制御する燃料電池システムに適用することができる。極間差圧を一定に制御する燃料電池システムとは、減圧弁23にカソード圧力をパイロット圧(信号圧)として入力して、パイロット圧に応じてアノード圧(供給圧)を制御するものである。したがって、エアコンプレッサ31(図1参照)のモータの回転速度を上昇させたり、背圧弁33(図1参照)を閉じる方向に開度を絞ることによりカソード圧が上昇し、それによりアノード圧(供給圧)が上昇し、また、エアコンプレッサ31のモータの回転速度を低下させたり、背圧弁33を開く方向に開度を拡大することによりカソード圧が低下し、それによりアノード圧(供給圧)が低下する。
なお、ステップS2の燃料電池スタック10の内圧P1を変動させる脈動制御は、運転時に所定の頻度、つまり運転者に違和感を与えないような頻度で実施することが好ましい。
ステップS3において、ECU41は、脈動制御を開始してからの経過時間が閾値を超えたかどうかを判断する。なお、ここでの閾値は、アノード側の生成水を所定量、気液分離器25に送り込める程度の時間に設定される。つまり、車両が傾斜した状態において、ドレン弁27を開放して排出する生成水の量相当が、脈動制御によって燃料電池スタック10内から排出されたと判断される時間を閾値として設定する。生成水が発生した量は、発電した発電量等に基づいて計算によって求められ、気液分離器25内の生成水が所定量を超えないようにドレン弁27を開弁する。なお、発電量は、電流センサ42の電流値を積算することにより算出することができる。また、発電量は、電流に限定されず、電力(電流×電圧)量に基づいて判断してもよい。
ステップS3において、ECU41は、脈動制御の経過時間が閾値を超えていないと判断した場合には(No)、ステップS1に戻り、脈動制御の経過時間が閾値を超えていると判断した場合には(Yes)、ステップS4に進み、圧力P1の脈動制御を停止する。
以上説明したように、本実施形態の燃料電池システム1Aによれば、燃料電池スタック10の圧力を脈動させることにより、燃料電池スタック10の気液分離器25とは反対側に溜まった生成水を、ドレン通路R2を介して気液分離器25側に排出することが可能になる。よって、傾斜が保持されたときであっても、燃料電池スタック10の発電安定性を確保することができる。しかも、ポンプなどを搭載する必要がないので、パッケージ性が損なわれることがなく、さらにポンプなどを駆動させることがないので、電力を大幅に消費することがなく、大きな騒音や振動を発生させることもない。さらに、図4に示すように、脈動制御を、車両の傾斜時に限定することにより、パージ弁26やドレン弁27などのバルブ制御による騒音および振動の悪化を抑えることができる。
(第2実施形態)
図5は第2実施形態の燃料電池システムの主要部を示す模式図である。第2実施形態の燃料電池システム1Bは、第1実施形態の燃料電池システム1Aにおける逆止弁29に替えて制御弁60とし、さらに、逆止弁28と制御弁60との間の配管a13にバッファ61(貯留部)を追加した構成である。
制御弁60は、ECU41によって開閉制御される開閉弁により構成されている。バッファ61は、燃料電池スタック10から逆止弁28を介して流れ込んできた生成水を一時的に溜めておく空間である。
第2実施形態の燃料電池システム1Bの動作について説明すると、生成水が燃料電池スタック10から逆止弁28を通って配管a13に流れ込む動作については、第1実施形態と同様に燃料電池スタック10の圧力(内圧)P1が、配管a13の圧力(内圧)P2よりも高い場合に動作する。配管a13に送り込まれた生成水は、バッファ61に溜められる。そして、脈動制御によってバッファ61内に生成水を一時的に溜めておき、その後、P2>P1のときに制御弁60を開弁して、バッファ61内の生成水を気液分離器25に一気に排出する。
このように第2実施形態の燃料電池システム1Bによれば、生成水をバッファ61に一時的に溜めておくことにより、脈動制御を頻繁に行う必要がなくなり、パージ弁26やドレン弁27などのバルブ制御による騒音や振動の悪化を抑制できる。
第1実施形態の燃料電池システムを示す全体構成図である。 燃料電池スタックの構造を示し、(a)は外観斜視図、(b)は(a)のA−A線断面図である。 第1実施形態の燃料電池システムの主要部の模式図である。 第1実施形態の燃料電池システムにおける脈動制御を示すフローチャートである。 第2実施形態の燃料電池システムの主要部の模式図である。
符号の説明
1A,1B 燃料電池システム
10 燃料電池スタック
11 単セル
11a2 水素導出連通孔
12a,12b エンドプレート
12a2 水素導出孔
12b1 生成水排出孔
23 減圧弁
25 気液分離器
26 パージ弁
27 ドレン弁
28 逆止弁
29 逆止弁(第2逆止弁)
31 エアコンプレッサ
33 背圧弁
41 ECU
42 電流センサ
43 加速度センサ
60 制御弁
61 バッファ
a5〜a10 配管(燃料排ガス流路)
a11〜a13 配管
R1 アノード連通孔
R2 ドレン通路

Claims (2)

  1. アノードに燃料ガスが供給され、カソードに酸化剤ガスが供給されて発電を行う燃料電池スタックと、
    前記燃料電池スタックの積層方向に連通するアノード連通孔の一方側に接続される前記燃料ガスの燃料排ガス流路と、
    前記燃料排ガス流路に設けられる1つの気液分離器と、を備え、
    前記気液分離器により生成水を外部に排出する燃料電池システムにおいて、
    前記燃料電池スタックの積層方向の前記アノード連通孔の他方側に接続されるとともに前記気液分離器に接続されるドレン通路を備え、
    前記ドレン通路には、前記アノード連通孔の他方側に前記気液分離器側に流れる方向のみを許容する逆止弁が設けられ、かつ、前記気液分離器の入口側に前記気液分離器側に流れる方向のみを許容する第2逆止弁または開閉可能な制御弁が設けられていることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記ドレン通路には、前記逆止弁と前記第2逆止弁または前記制御弁との間に、一時的に生成水を溜めておくバッファが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
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