JP2010134051A - 画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】利用者が表示画像から外界情景に視線をずらし、再度表示画像に視線を合わせたときにでも鮮明に表示画像を見ることができる画像表示装置を提供する。
【解決手段】利用者の眼80の網膜82と共役な位置に配置され、網膜82上に所定像を形成する赤外線を出射する赤外線光源61と、網膜82と共役な位置に配置され、赤外線により網膜上に形成された所定像を撮像する赤外線撮像手段62と、赤外線撮像手段62によって撮像した所定像の状態に応じてフォーカス制御を行うフォーカス制御部64とを備え、瞳孔81位置において画像情報に応じて出射される光の射出瞳径よりも赤外線撮像手段62の射出瞳径を大きくする。
【選択図】図5

Description

本発明は、画像表示装置に関し、特に、画像情報に応じた強度の光を走査して瞳孔に入射し、その入射光により網膜上に画像を投影し、利用者に画像情報に応じた画像を視認させる画像表示装置に関する。
近年、画像情報に応じた強度の光を走査して瞳孔に入射し、その入射した光により網膜上に画像を投影することにより、利用者に画像情報に応じた画像を表示画像として視認させる画像表示装置が提案されている。
この種の画像表示装置は、例えば、画像情報に応じた強度の光を出射する光出射手段、この光出射手段から出射された光を2次元方向に走査する走査手段、この走査手段により走査された光を観察者である利用者の瞳孔に入射させるための接眼レンズなどを有している(例えば、特許文献1参照)。
そして、走査手段により走査された光が利用者の眼の瞳孔に入射することによって、利用者の網膜上に画像情報に応じた画像が直接に投影され、利用者は、その瞳孔前方に虚像として画像情報に応じた画像を表示画像として視認できる。
特開2007−178941号公報
しかしながら、上記従来の画像表示装置では、画像表示装置の表示画像を見ている途中に利用者が視線をずらして外界情景を見ることがある場合に次のような問題があった。
すなわち、画像表示装置の表示画像から利用者が視線をずらして外界情景を見ると、その外観情景に利用者の眼の焦点が合う。その後、利用者が画像表示装置の表示画像を再度見始めたとき、その時点の利用者の眼の焦点は外界情景に合っていることから、画像表示装置の表示画像と外界情景の焦点位置がずれていると、画像表示装置の表示画像に焦点を合わせるまでに時間がかかり、利用者に不快感を与える虞があった。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、利用者が表示画像から外界情景に視線をずらし、再度表示画像に視線を合わせたときにでも鮮明に表示画像を見ることができる画像表示装置を提供することを目的とする。
そこで、上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、画像情報に応じた強度の光を利用者の眼に投射して、前記利用者に前記画像情報に応じた画像を視認させる画像表示装置において、前記利用者の眼の網膜と共役な位置に配置され、前記網膜上に所定像を形成する赤外線を出射する赤外線光源と、前記利用者の眼の網膜と共役な位置に配置され、前記赤外線により前記網膜上に形成された前記所定像を撮像する赤外線撮像手段と、前記赤外線撮像手段によって撮像した前記所定像の状態に応じてフォーカス制御を行う制御手段と、を備え、前記利用者の眼の瞳孔位置において前記画像情報に応じた強度の光の射出瞳径よりも前記赤外線撮像手段の射出瞳径を大きくしたしたものである。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像表示装置において、前記画像情報に応じた強度の光を前記利用者の眼に導く接眼レンズと、前記接眼レンズの位置を光軸方向に移動可能とする接眼レンズ移動機構と、を備え、前記制御手段は、前記接眼レンズ移動機構を制御して前記接眼レンズを光軸方向に沿って移動させることによりフォーカス制御を行うものである。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の画像表示装置において、前記利用者の眼の瞳孔と共役な位置に配置され、前記利用者の眼の瞳孔を撮像するための第2の赤外線撮像手段を備え、前記制御手段は、前記第2の赤外線撮像手段によって撮像された前記瞳孔の中心位置が前記画像情報に応じた強度の光の前記瞳孔への入射位置から所定以上離れているときに前記フォーカス制御を行うものである。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像表示装置において、前記画像情報に応じた強度の光を当該画像情報に応じた画像の画素毎単位で順次出射する光出射手段と、前記光出射手段から出射された光を2次元走査する光走査手段と、を備えるものである。
請求項1に記載の発明によれば、利用者の眼の瞳孔位置において画像情報に応じた強度の光よりも射出瞳径を大きくした赤外線撮像手段による撮像結果に応じてフォーカス制御を行うので、利用者が表示画像から外界情景に視線をずらし、再度表示画像に視線を合わせたときにでも鮮明に表示画像を見ることができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、利用者が瞳孔に画像情報に応じた強度の光が入射する方向から視線をずらしたときのみフォーカス制御を行うようにしており、これにより、常にフォーカス制御する場合に比べ消費電力や処理負荷を抑制することができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、接眼レンズ移動機構を制御して接眼レンズを光軸方向に沿って移動させることによりフォーカス制御を行うようにしており、これによりフォーカス機構の小型化が可能となる。
また、請求項4に記載の発明によれば、光走査型の画像表示装置において、請求項1の効果と同様に、利用者が表示画像から外界情景に視線をずらし、再度表示画像に視線を合わせたときにでも鮮明に表示画像を見ることができる。
以下に、本発明の画像表示装置について好適な実施形態について説明する。ここでは、画像表示装置の一例として、走査した画像光を利用者の少なくとも一方の眼の網膜に投射して利用者に画像を視認させる網膜走査型の画像表示装置(以下、「網膜走査ディスプレイ」と称す。)について説明する。
〔1.網膜走査ディスプレイの全体構成〕
以下、本実施形態における網膜走査ディスプレイについて図面を参照して説明する。図1は本実施形態における網膜走査ディスプレイの構成を示す図である。
図1に示すように、網膜走査ディスプレイ1には、表示制御部10、光源部20、光ファイバ30、光走査部40、接眼レンズ50、フォーカス部60が設けられる。そして、光源部20から出射された光を光走査部40で走査し、接眼レンズ50を介して利用者の少なくとも一方の眼80の瞳孔81を投射対象として投射することで、利用者の網膜82上に画像が投影表示され、利用者に表示画像を視認させる。
表示制御部10には、外部から画像情報である画像信号Sが入力される。この画像信号Sには、複数の画素を行列状に配列した2次元画像を生成するための各画素の情報(輝度、色彩などの情報)が含まれる。表示制御部10には、画像信号Sに基づいて画像を合成するための要素となる各信号を発生する画像信号供給回路11と、Rレーザドライバ13R,Gレーザドライバ13G,Bレーザドライバ13Bとが設けられる。画像信号供給回路11は、赤(R),緑(G),青(B)の各画像信号12R,12G,12B、水平駆動信号18、垂直駆動信号19などを出力して、光源部20や光走査部40を制御している。この画像信号12R,12G,12Bは画像信号供給回路11からそれぞれ出力される。また、画像信号供給回路11から出力される各画像信号12R,12G,12Bに応じた強度の光となるようにRレーザドライバ13R,Gレーザドライバ13G,Bレーザドライバ13Bにより光源部20の各レーザを駆動する。
光源部20は、Rレーザ21,Gレーザ22,Bレーザ23を有しており、画像信号12R,12G,12Bに応じた強度のレーザ光を出射する。すなわち、Rレーザ21,Gレーザ22,Bレーザ23は、Rレーザドライバ13R,Gレーザドライバ13G,Bレーザドライバ13Bから出力される駆動信号により画像信号12R,12G,12Bに応じて強度変調されたレーザ光を出射する。さらに、光源部20には、各レーザ21〜23より出射されたレーザ光を平行光にコリメートするように設けられたコリメート光学系24と、それぞれコリメートされたレーザ光を合波するダイクロイックミラー25と、合波されたレーザ光を光ファイバ30に導く結合光学系26とが設けられている。
光源部20から光ファイバ30に導かれたレーザ光は光走査部40に入射される。この光走査部40には、光ファイバ30から出射されたレーザ光をコリメートするコリメート光学系41、このコリメートされたレーザ光を水平方向(第1走査方向)に走査する水平走査部42と、この水平方向に走査されたレーザ光を後述の垂直走査部44に導くリレー光学系43と、リレー光学系43を介して入射されたレーザ光を水平方向と略直交する垂直方向(第2走査方向)に走査する垂直走査部44とを有している。
水平駆動回路42cは、表示制御部10から出力される水平駆動信号18に基づいて、光走査素子42aの反射ミラー42bを駆動する。光走査素子42aは共振型光走査素子とし、表示制御部10から出力される水平駆動信号18は、例えば、正弦波形状の信号としており、水平駆動回路42cは反射ミラー42bを共振状態で駆動して、光源部20から出射されたレーザ光を水平有効走査範囲で走査する。
垂直駆動回路44cは、表示制御部10から出力される垂直駆動信号19に基づいて、光走査素子44aの反射ミラー44bを駆動する。表示制御部10から出力される垂直駆動信号19は、例えば、鋸歯形状の信号としており、垂直駆動回路44cは反射ミラー44bを非共振状態で強制駆動して、水平走査部42で水平方向に走査されたレーザ光を垂直有効走査範囲で走査する。
そして、このように光走査部40で走査されたレーザ光は2次元画像を形成する光(以下、「画像光」とも呼ぶ。)として、接眼レンズ50を介して利用者の眼80の瞳孔81に入射され、画像光により形成される2次元画像が利用者の眼80の網膜82上に投影される。
また、表示制御部10には、制御部14、画像信号入力I/F15,操作部16が設けられる。
制御部14は、CPU(Central Processing Unit)100、ROM(Read Only Memory)101、RAM(Random Access Memory)102、表示させる画像データを記憶しておくVRAM(Video Random Access Memory)103を備えている。
そして、これらCPU100、ROM101、RAM102、VRAM103は、データ通信用のバスにそれぞれ接続されており、このデータ通信用のバスを介して各種情報の送受信を行う。
CPU100は、ROM101に記憶されている情報処理プログラムを実行することにより、制御部14としての各種機能を実行する。例えば、制御部14は、画像信号入力I/F15を介して入力した画像信号Sから画像を構成する各画素の画像データを内部のVRAM103に展開し、水平駆動信号18に同期したタイミングでVRAM103に展開した画像データを順次読み出して画像信号供給回路11へ出力する。
〔2.フォーカス部60〕
本実施形態における網膜走査ディスプレイ1は、フォーカス部60により、利用者が表示画像から外界情景に視線をずらし、再度表示画像に視線を合わせたときにでも鮮明に表示画像を見ることができるようにフォーカス制御しており、以下においてこのフォーカス部60の構成及びその制御処理を具体的に説明する。図2は光走査素子44aと利用者の瞳孔81との光学的関係の説明図である。なお、以下においては説明の都合上、各光路上の光のうち一部の光のみを記載しており、残りの光は省略している。
〔2.1.フォーカス部60の構成〕
フォーカス部60は、図1に示すように、フォーカス用画像を網膜82上に形成するために赤外線を出射する赤外線光源61と、赤外線光源61からの赤外線により網膜82上に形成された網膜投影像M1を撮像する第1の赤外線撮像手段62と、利用者の瞳孔81を撮像するための第2の赤外線撮像手段63と、赤外線撮像手段62,63の撮像結果に基づいて、フォーカス制御を行うフォーカス制御部64とを備えている。
また、フォーカス部60は、入射する光のうち可視光は透過し、赤外線は反射する第1のミラー65と、入射する赤外線の一部を反射し、一部を透過するハーフミラー66と、赤外線光源61から出射される赤外線の一部を通過させ、残りの一部を第1の赤外線撮像手段62へ向けて反射する第2のミラー67と、赤外線光源61からの赤外線を集光する正のパワーを持つ第1のレンズ68と、第2のミラー67で反射した赤外線を集光する正のパワーを持つ第2のレンズ69と、接眼レンズ50の位置を光軸Ls方向に移動可能とする接眼レンズ移動機構70とを備えている。
以上のように構成されたフォーカス部60の動作について説明する。なお、接眼レンズ50は、光走査素子44aの反射ミラー44bと利用者の瞳孔81とが共役の関係となるように配置されており、図2に示すように、接眼レンズ50の射出瞳は利用者の瞳孔81の位置になる。なお、光走査素子44aの反射ミラー44bと利用者の瞳孔81との関係のような共役を、ここでは「瞳共役」とも呼ぶ。
まず、赤外線光源61から網膜82へフォーカス用画像を投影する点につき説明する。図3は赤外線光源61と利用者の網膜82との光学的関係の説明図、図4は赤外線光源61の赤外線出射パターンの説明図である。
図4に示すように、赤外線光源61は所定のパターン90(ここでは、十字形状)で赤外線を出射し、この赤外線は第1のレンズ68、第2のミラー67及びハーフミラー66を介して第1のミラー65に入射する。この第1のミラー65は、赤外線光源61のパターン90の像(以下、「フォーカス用画像」とも呼ぶ。)は第1のレンズ68により第1のミラー65に結像する。赤外線光源61と第1のミラー65との関係のような共役を、ここでは「像共役」とも呼ぶ。
第1のミラー65は、入射した光が赤外線のときその赤外線を反射する機能を有しており、赤外線光源61から入射した光をその入射角度に応じて反射する。第1のミラー65の位置は、赤外線光源61からの赤外線は第1のミラー65により利用者の網膜82に向けて反射され、接眼レンズ50を介して利用者の瞳孔81に入射する。これにより、赤外線光源61から出射する赤外線によるフォーカス用画像が利用者の網膜82に投影される。
このように、赤外線光源61と利用者の網膜82とは、第1のレンズ68、第2のミラー67、ハーフミラー66、第1のミラー65及び接眼レンズ50を介して共役(像共役)な関係であり、赤外線光源61の画像が利用者の網膜82に投影される。このときに利用者の網膜82に投影される像を「網膜投影像M1」と呼ぶこととする。
次に、網膜82上に投影された網膜投影像M1を第1の赤外線撮像手段62により撮像する点につき説明する。図5は第1の赤外線撮像手段62と利用者の網膜82との光学的関係の説明図、図6は利用者の瞳孔位置EPPにおける第1の赤外線撮像手段62の射出瞳径と画像光の射出瞳との関係を示す図、図7は第2のミラー67の形状を示す図である。
図5に示すように、網膜82上に網膜投影像M1を形成する赤外線は、網膜82で反射して瞳孔81から出射する。上述のように、接眼レンズ50により網膜82と第1のミラー65は、共役(像共役)な関係にあることから、網膜82に形成される網膜投影像M1が第1のミラー65に投影される。
第1のミラー65は網膜82の反射光のうち赤外線(以下、「反射赤外線」とも呼ぶ。)をハーフミラー66を介して第2のミラー67へ導く。第2のミラー67は利用者の瞳孔81と共役(瞳共役)な関係にあり、反射赤外線を第2のレンズ69へ向けて反射する。第2のレンズ69は、利用者の網膜82と第1の赤外線撮像手段62とが共役(像共役)な関係となるように配置されており、第2のレンズ69により網膜投影像M1が赤外線撮像手段62に結像される。赤外線撮像手段62は、網膜上に形成される網膜投影像M1を撮像して、この撮像データをフォーカス制御部64へ出力する。
このように、第1の赤外線撮像手段62と利用者の網膜82とは、接眼レンズ50、第1のミラー65、ハーフミラー66、第2のミラー67及び第2のレンズ69を介して共役(像共役)な関係であり、赤外線光源61の画像が利用者の網膜82に投影される。
フォーカス制御部64は、赤外線撮像手段62で撮像された網膜投影像M1に基づいて、利用者の眼80の現在の焦点位置を判定する。すなわち、利用者の眼80の焦点位置が予め規定した焦点位置にないときには、複数のフォーカス用画像が網膜投影像M1として網膜82上に現れることから、網膜82上のフォーカス用画像間の離れ具合などから眼80の現在の焦点位置を判定する。なお、「規定した焦点位置」とは、光走査部40から利用者の眼80に入射される画像光の焦点位置であり、換言すれば、利用者が画像光による画像を視認しているときの眼80の焦点位置である。
網膜走査ディスプレイ1では、利用者の眼80の瞳孔位置EPPにおいて、図6に示すように、画像光の射出瞳径よりも赤外線撮像手段の射出瞳径を大きくしており、利用者が視線を動かして瞳孔81に画像光が入射しない状態において、第1の赤外線撮像手段62により網膜上に形成される網膜投影像M1を撮像することができる。なお、第2のミラー67は図7に示すように、画像光の射出瞳径よりも小さな径の第1反射部67aと、所定角度おきにスリット67cを挟んで複数の第2反射部67bとが設けられたミラーであり、第1の赤外線撮像手段62の射出瞳径と同程度以上の大きさにしている。このような形状にすることで、網膜投影像M1を効果的に撮像することができる。
次に、利用者の眼80の瞳孔81を第2の赤外線撮像手段63により撮像する点につき説明する。図8は第2の赤外線撮像手段63と利用者の網膜82との光学的関係の説明図である。
上述のように赤外線光源61から出射された赤外線は利用者の網膜82で反射する。第2の赤外線撮像手段63は、接眼レンズ50、第1のミラー65及びハーフミラー66を介して、利用者の瞳孔81と共役(瞳共役)な関係に配置される。従って、利用者の瞳孔81で反射した赤外線は、図8に示すように、接眼レンズ50を通過し、第1のミラー65及びハーフミラー66で反射して第2の赤外線撮像手段63に入射する。
第2の赤外線撮像手段63の撮像範囲は、画像光の射出瞳径と同程度の大きさとしており、利用者が瞳孔81に画像光が入射しない方向に視線を移動させたときには、瞳孔81から出射する赤外線が第2の赤外線撮像手段63へ入射しない。
フォーカス制御部64は、第2の赤外線撮像手段63での撮像結果に基づいて、利用者の視線方向を判定する。すなわち、利用者が瞳孔81に画像光が入射しない方向に視線を移動させたときには、瞳孔81から出射する赤外線が第2の赤外線撮像手段63へ入射しないことから、第2の赤外線撮像手段63での赤外線の撮像量が規定値よりも少ないときには、利用者が瞳孔81に画像光が入射しない方向に視線を移動させたと判定する。
〔2.2.フォーカス部60の制御処理〕
上記のように構成されたフォーカス部60のフォーカス制御部64による制御処理について説明する。図9はフォーカス制御部64による制御処理のフローチャートである。なお、フォーカス制御部64による以下の処理は、網膜走査ディスプレイ1への電源投入操作やリセット操作によりその処理を開始する。また、表示制御部10は、操作部16への利用者の操作などにより動作し、動作開始指示の情報、画像表示中か否かの情報、動作終了指示の情報などを制御信号110によりフォーカス制御部64へ通知する。ここで、「画像表示中」とは、表示制御部10の制御に応じて光源部20から画像信号Sに応じたレーザ光を出射し光走査部40で走査している状態を意味する。
フォーカス制御部64は、表示制御部10からの制御信号110に動作開始指示の情報が含まれているとき、図9に示すステップS10〜S13の処理を開始する。
この処理を開始すると、フォーカス制御部64は、まず表示制御部10からの制御信号110に基づいて画像表示中か否かを判定する(ステップS10)。この処理において、画像表示中であると判定すると(ステップS10:YES)、処理をステップS11に移行する。
ステップS11の処理において、フォーカス制御部64は、視線と装置の光軸Lsが不一致であるか否かを判定する。具体的には、利用者が瞳孔81に画像光が入射する方向に視線を位置させているときには視線と装置の光軸Lsが不一致ではないと判定し、利用者が瞳孔81に画像光が入射しない方向に視線を位置させているときには視線と装置の光軸Lsが不一致であると判定する。フォーカス制御部64は、第2の赤外線撮像手段63による撮像データを入力するようにしており、この撮像データから利用者が瞳孔81に画像光が入射する方向に視線を位置させているか否かを判定する。上述のように、フォーカス制御部64は、第2の赤外線撮像手段63での赤外線の撮像量が規定値よりも少ないときには、利用者が瞳孔81に画像光が入射しない方向に視線を位置させていると判定する。
ステップS11の処理において、視線と装置の光軸Lsが不一致であると判定すると(ステップS11:YES)、フォーカス制御部64は、フォーカス制御を実行する(ステップS12)。
フォーカス制御部64が実行するフォーカス制御は、第1の赤外線撮像手段62で撮像された網膜投影像M1に基づいて、利用者の眼80の現在の焦点位置を判定し、画像光の焦点位置が利用者の眼80の現在の焦点位置となるように、接眼レンズ移動機構70を制御して接眼レンズ50の位置を光軸Ls方向に移動する。
ステップS12の処理が終了したとき、ステップS11において画像表示中ではないと判定したとき(ステップS11:NO)、ステップS12において視線と装置の光軸Lsが不一致ではないと判定したとき(ステップS12:NO)、フォーカス制御部64は、表示制御部10からの制御信号110に基づいて動作終了指示があったか否かを判定する(ステップS13)。この処理において、動作終了指示があったと判定すると(ステップS13:YES)、制御処理を終了し、動作終了指示がないと判定すると(ステップS13:NO)、ステップS10からの処理を繰り返す。
以上のように、本実施形態における網膜走査ディスプレイ1では、利用者が瞳孔81に画像光が入射する方向から視線をずらして外界情景を視認したとき、画像光の焦点位置がこのときの利用者の眼80の現在の焦点位置となるように制御するので、利用者が再度瞳孔81を画像光が入射する方向に戻したときに、利用者の眼80の焦点に合った表示画像を視認することができる。すなわち、利用者が表示画像から外界情景に視線をずらし、再度表示画像に視線を合わせたときにでも鮮明に表示画像を見ることができる。
また、本実施形態における網膜走査ディスプレイ1では、利用者の眼の瞳孔を撮像するための第2の赤外線撮像手段63を備え、この第2の赤外線撮像手段63によって撮像された瞳孔81の中心位置が画像情報に応じた強度の光の瞳孔への入射位置から所定以上離れているときに利用者が瞳孔81に画像光が入射する方向から視線をずらしたと判定してフォーカス制御を行うようにしている。すなわち、利用者が瞳孔81に画像光が入射する方向から視線をずらしたときのみフォーカス制御を行うようにしており、これにより、常にフォーカス制御する場合に比べ消費電力や処理負荷を抑制することができる。「入射位置から所定以上離れている」か否かの判定は、予め設定した範囲から瞳孔81が外れたか否かにより判定し、この設定範囲は適宜調整可能である。
なお、第2の赤外線撮像手段63ではなく、利用者の眼80を撮像するCCD撮像素子などを用いて利用者の眼を撮像し、この撮像結果から利用者の眼80の瞳孔81の位置を検出することにより、利用者が瞳孔81に画像光が入射する方向から視線をずらしたか否かを判定するようにしてもよい。
また、利用者の瞳孔81と共役な関係にある第2のミラー67の第1反射部67aを画像光の射出瞳径よりも大きな径(例えば、2倍以上の径)とすることができる。このようにすることにより、利用者が瞳孔81に画像光が入射する方向から視線をずらしたときにのみ赤外線光源61からの赤外線が瞳孔81に入射する。その結果、第1の赤外線撮像手段62では、利用者が瞳孔81に画像光が入射する方向から視線をずらしたときにのみ網膜投影像M1を撮像することができる。従って、第1の赤外線撮像手段62が網膜投影像M1を撮像したときにフォーカス制御を行うようにすれば、第2の赤外線撮像手段63が不要となり小型化や低コスト化を実現できる。
また、本実施形態における網膜走査ディスプレイ1では、接眼レンズ移動機構70を制御して接眼レンズ50を光軸Ls方向に沿って移動させることによりフォーカス制御を行うようにしており、これによりフォーカス機構の小型化が可能となる。
また、本実施形態における網膜走査ディスプレイ1では、ハーフミラー66を用いたが、反射面径が小さなミラーを用いてもよい。このようにすることで光量のロスを低減させることができる。
以上、本発明の実施の形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
本発明の一実施形態における網膜走査ディスプレイの構成を示す図である。 図1に示す垂直走査部の光走査素子と利用者の瞳孔との光学的関係の説明図である。 図1に示す第1の赤外線光源と利用者の網膜との光学的関係の説明図である。 図1に示す第1の赤外線光源の赤外線出射パターンの説明図である。 図1に示す第1の赤外線撮像手段と利用者の網膜との光学的関係の説明図である。 利用者の瞳孔位置EPPにおける第1の赤外線撮像手段の射出瞳径と画像光の射出瞳との関係を示す図である。 図1に示す第2のミラーの形状を示す図である。 図1に示す第2の赤外線撮像手段と利用者の網膜との光学的関係の説明図である。 制御部による制御処理のフローチャートである。
符号の説明
1 網膜走査ディスプレイ
10 表示制御部
11 画像信号供給回路
14 制御部(制御手段)
20 光源部
30 光ファイバ
40 光走査部
50 接眼レンズ
60 フォーカス部
61 赤外線光源
62 第1の赤外線撮像素子
63 第2の赤外線撮像手段
64 フォーカス制御部
65 第1のミラー
66 ハーフミラー
67 第2のミラー
68 第1のレンズ
69 第2のレンズ
70 接眼レンズ移動機構
80 利用者の眼
81 利用者の眼の瞳孔
82 利用者の眼の網膜

Claims (4)

  1. 画像情報に応じた強度の光を利用者の眼に投射して、前記利用者に前記画像情報に応じた画像を視認させる画像表示装置において、
    前記利用者の眼の網膜と共役な位置に配置され、前記網膜上に所定像を形成する赤外線を出射する赤外線光源と、
    前記利用者の眼の網膜と共役な位置に配置され、前記赤外線により前記網膜上に形成された前記所定像を撮像する赤外線撮像手段と、
    前記赤外線撮像手段によって撮像した前記所定像の状態に応じてフォーカス制御を行う制御手段と、を備え、
    前記利用者の眼の瞳孔位置において前記画像情報に応じた強度の光の射出瞳径よりも前記赤外線撮像手段の射出瞳径を大きくしたことを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記画像情報に応じた強度の光を前記利用者の眼に導く接眼レンズと、
    前記接眼レンズの位置を光軸方向に移動可能とする接眼レンズ移動機構と、を備え、
    前記制御手段は、前記接眼レンズ移動機構を制御して前記接眼レンズを光軸方向に沿って移動させることによりフォーカス制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記利用者の眼の瞳孔と共役な位置に配置され、前記利用者の眼の瞳孔を撮像するための第2の赤外線撮像手段を備え、
    前記制御手段は、前記第2の赤外線撮像手段によって撮像された前記瞳孔の中心位置が前記画像情報に応じた強度の光の前記瞳孔への入射位置から所定以上離れているときに前記フォーカス制御を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像表示装置。
  4. 前記画像情報に応じた強度の光を当該画像情報に応じた画像の画素毎単位で順次出射する光出射手段と、前記光出射手段から出射された光を2次元走査する光走査手段と、を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像表示装置。
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