JP2010133154A - 工事用足場 - Google Patents

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Abstract

【課題】高層住宅のベランダに設置され、ビル風が吹いても傾くことなくベランダに堅固に支持された工事用足場を提供すること。
【解決手段】工事用足場Mは、ベランダ床面4とベランダ天井壁5とを突っ張るように構成される単体ユニット10を少なくとも3基並設して1足場ユニット1を構成し、足場ユニット1に足場台16を架け渡すことにより構成する。単体ユニット10は、下部胴体部111と上部胴体部112とを備える胴体部11と、ベランダ床面4に設置可能なベース部12と、ベランダ天井壁5を押圧可能な押圧部13と、胴体部11からベランダ外壁6の外方に突出する足場台用ステー15とを備えて構成する。押圧部13は、ベランダ室内側からベランダ室外側に沿って並設する第1の押圧部18と第2の押圧部19とを備える。また、足場ユニット1の各足場台用ステー15の先端部に足場台16を架け渡す。
【選択図】図1

Description

本発明は、高層住宅又は超高層住宅等におけるベランダに設置してベランダ側壁の清掃工事や改修工事を行うための工事用足場に関する。この工事用足場は、ベランダの長手方向が短く移動足場として使用できない場所や、あるいは、ベランダの長さが短くても障壁がなく移動できる場所や、さらには地上から積み上げて構成するピケ足場として使用できない場所に好適に使用することができる。
地上20階以上を越える高層住宅や超高層住宅でのベランダ側壁の清掃工事や改修工事等の外壁工事を行う場合、高層で発生するビル風が建物に当たって舞い上がったり、また吹き抜けたりすることによって、地上では考え難い風の影響を受けやすい。このため、従来から行われていたベランダ側壁工事、例えば、屋上からゴンドラを吊り下げて行う作業は、危険が大きいことから実施できにくい状況にあった。近年、超高層住宅が立ち並ぶ中、ベランダ側壁工事の際にゴンドラの落下する事故が発生している。また、地上から積み上げて構成するピケ足場の場合、高層住宅の場合では、足場作りが大掛かりな作業となって工事の長期化又は莫大な工事費用がかかり、現実には足場を構成することに無理が生じていた。
このことから、従来においては、特許文献1に知られるように、ベランダで組み付けることができる足場が提供されていた。これによると、足場は、ベランダの床面と天井壁とを突っ張るように支持する支柱を設けて足場本体を構成し、足場本体からベランダ外側に、張り出し枠体を突出させて作業枠体としていた。これによって、足場本体を簡略化することができるとともに、工期も短くすることができ、工事費用も廉価にすることができることとなっていた。
特開平11−223012公報
しかし、高層住宅が20階を越えて50階以上に至る、いわゆるタワー型超高層マンション群では、冒頭に述べた、ビル風の影響を大いに受けることとなり、少しでも危険な作業を想定できるような構成にすることはできない。つまり100%近い安全な足場を構成する必要があり、また、工事の長期化を防止して廉価な費用で提供できる足場でなくてはならなかった。
特許文献1の足場では、確かに簡略された構成の足場が開示されているものの、100%近い安全な足場とはいえない。つまり、ベランダ天井壁とベランダ床面とを突っ張って支持する支柱は、ベランダ床面に接地する4本とベランダ天井壁に接地するベランダ室内側の端部2本の上部支柱で構成されている。また、作業を行うための張り出し枠は、上段枠の外側部分からスライド可能又は回動可能に張出しているから組立作業は利便に構成されているものの、万が一、天井壁を突っ張っている支柱が破損した場合には、ベランダ天井壁に干渉する部位がなくなり、張り出し枠体にかかる曲げモーメントにより足場自体がベランダの外側に大きく傾く。張り出し枠が傾くことによって、最悪の場合には、足場自体が落下する虞を生じ、また落下しないまでも、張り出し枠に仮置きした道具や金具等が落下する虞がある。たとえ小さなものでも、高層住宅の上層階から落下したものは、地上に達する際には、加速度を大きくして事故の要因となりやすい。したがって、上記のような高層住宅で清掃工事や改修工事を行うための足場としては、足場の破損防止はもちろんのこと、例えば、ベランダに設置した足場が何らかの要因で傾くような場合においても、その傾きを最小限にできるように構成して100%近い安全を第1に考慮することが特に必要となっていた。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、ビル風が発生してもベランダ床面とベランダ天井壁との間に堅固に配置されて安全に構成された工事用足場を提供することを目的とする。そのため、本発明に係る工事用足場は、以下のように構成するものである。すなわち、
請求項1記載の発明は、高層住宅のベランダに設置する工事用足場であって、前記ベランダは、ベランダ床面とベランダ天井壁とベランダ側壁とからなり、前記ベランダ床面に当接するベース部と、前記ベース部から立ち上がる胴体部と、前記胴体部の上方に配設されて前記ベランダ天井壁に押圧可能な押圧部と、前記胴体部から前記ベランダ側壁の外方に突出して配設される足場台用ステーと、を備えて前記工事用足場の単体ユニットが構成され、前記押圧部は、前記胴体部の上面全体にわたって支持されるとともに、前記胴体部の上方延長線上に配設される第1の押圧部と、前記第1の押圧部からベランダ室内側に向かって突出して配設される第2の押圧部と、を有し、前記第1の押圧部は、第1の昇降手段で昇降可能な第1の押圧部材を備え、前記第2の押圧部は、第2の昇降手段で昇降可能な第2の押圧部材を備え、前記第1の押圧部材は、前記ベランダ室内側からベランダ室外側に向かって長尺となるような面を有して前記ベランダ天井壁に面接触可能に形成され、前記単体ユニットが、前記ベランダ床面の長手方向に沿って、少なくとも3基並設して足場ユニットが構成され、前記足場ユニットにおいて、それぞれの前記足場台用ステーの先端部に、足場台が架け渡されていることを特徴とするものである。
請求項2記載の発明は、請求項1の発明に係るものであって、前記第2の押圧部材は、前記ベランダ天井壁に面接触可能に形成されていることを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2の発明に係るものであって、前記第2の押圧部は、前記第1の押圧部に対して、前記ベランダ室内側に向かう方向に移動可能なアームに装着されていることを特徴としている。
請求項4記載の発明は、請求項1,2又は3のいずれかに発明にかかわるものであって、前記胴体部は、前記ベース部側に配設される下部胴体部と、前記下部胴体部に着脱可能な上部胴体部と、を有し、前記上部胴体部は前記下部胴体部に対して高さ調整可能に配設されていることを特徴としている。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかの発明に係るものであって、前記足場台用ステーが、複数の補強材を連続的に配設した骨組み構造で構成されていることを特徴としている。
請求項6記載の発明は、請求項5の発明に係るものであって、前記足場台用ステーは、前記単体ユニットにおけるそれぞれの前記胴体部の前後面を連結する一対の横ステーに支持されていることを特徴とすることを特徴としている。
請求項7記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかの発明に係るものであって、前記足場ユニットに配設される前記足場台は、隣り合う前記足場ユニットに配設される前記足場台と、前記足場ユニットの端部に配設された足場台用ステーにおいて、ジョイント部材で連結可能に構成されていることを特徴としている。
請求項8記載の発明は、請求項1乃至7のいずれかの発明に係るものであって、前記足場台には、複数本の縦支柱が配設され、前記縦支柱が上下階のいずれかの前記ベランダに配設された足場台に連結可能に構成されていることを特徴としている。
請求項9記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかの発明に係るものであって、前記胴体部は角筒状に形成されるとともに、前記足場台用ステーは前記胴体部の上部に配設されて角筒状に形成されていることを特徴としている。
請求項10記載の発明は、請求項9の発明に係るものであって、少なくとも隣り合う2基の前記単体ユニットの胴体部には、前記足場台用ステーと前記胴体部とに支持される支持板がそれぞれ配設され、それぞれの前記支持板を架け渡す踏み台を有して階段が構成されていることを特徴としている。
本発明の請求項1の構成によれば、押圧部を備えた単体ユニットを少なくとも3基備えて足場ユニットが構成され、足場ユニットの各足場台用ステーに足場台を架け渡すことによって工事用足場が構成されている。各単体ユニットにおいて、ベランダ天井壁を押圧する押圧部には、ベランダ室内側からベランダ室外側に向かって、第1の押圧部と第2の押圧部とが並設されている。そのため、下部においてベース部がベランダ床面に当接し、上部において胴体部の上面全体にわたって支持された押圧部によりベランダ天井壁を2箇所で押圧することになり、単体ユニットをベランダ内で強固に支持することができる。これによって3基の単体ユニットで構成する足場ユニットは、ベランダ内で強固に支持されることになる。したがって、ベランダ側壁の外方に突出した各足場台用ステーに足場台を架け渡し、架け渡した足場台に作業者が載っても、工事用足場は傾くことなく作業者は安全な作業を行うことができる。
さらに、第1の押圧部材は、ベランダ室内側から室外側に向かって長尺となるような面を有してベランダ天井壁に当接しているから、各単体ユニットが傾き易い方向に対して防護することができる。
また、本発明の請求項2の構成によれば、第2の押圧部材もベランダ天井壁に面接触可能に形成されていることから、離隔して配置された第1の押圧部と第2の押圧部の2箇所でベランダ天井壁を面接触で押圧することになり、各単体ユニットは、ベランダ側壁から落下する方向には傾き難い。
また、本発明の請求項3の構成によれば、第2の押圧部材は第1の押圧部材に対して、ベランダ室内側に向かって移動可能なアームに装着されている。そのため、ベランダの幅寸法が異なる高層住宅であっても、各ベランダの幅寸法に合わせて、ベランダ天井壁の適度な位置で係止できるように調整することができる。
本発明の請求項4の構成によれば、胴体部を構成する上部胴体部が下部胴体部に着脱可能に構成されているから、工事用足場を作業する階層に移動する際、上部胴体部と下部胴体部とを分割することによって、持ち運びを容易にすることができる。
本発明の請求項5の構成によれば、足場台用ステーを、トラス構造やラーメン構造等の骨組み構造で構成しているから、足場台用ステーの強度を高くしている。そのため、足場台用ステーの先端部に作業者が載って、曲げモーメントがかかっても、足場台用ステーは破損しにくく、安全な作業を行うことができる。
本発明の請求項6の構成によれば、足場台用ステーは、各単体ユニットのそれぞれの胴体部の前後面に装着する一対の横ステーに支持されていることから、足場台用ステーの傾きを防止することができる。
本発明の請求項7の構成によれば、この工事用足場は、ベランダの長さによって、複数の足場ユニットを設置することができる。この場合、足場ユニットの端部に配設された足場台用ステーで隣り合う足場ユニットの足場台をジョイント部材で連結する。つまり、ジョイント部材は足場台用ステー上で支持されていることから、足場台の端部が撓むことなく、隣り合う足場台と安定して接続することができる。
本発明の請求項8の構成によれば、足場ユニットを同時に、上下階のいずれかのベランダに設置して、縦支柱で連結することによって、上下階のいずれかのベランダの外壁工事を同時に行えるとともに、階層の異なるベランダに設置された足場ユニットを連結するので、一対の工事用足場でベランダを挟持することになり、足場ユニットはさらに強固に支持されることとなる。そのため、足場ユニットが傾いて落下することをさらに防止することができる。
本発明の請求項9の構成によれば、ベランダの長さが短い場所であれば、工事用足場は、1足場ユニットで構成される。この場合、胴体部を角筒状に形成して足場台用ステーを胴体部の上部から外方に突出するように装着する。また、足場台用ステーを、トラスでなく単に角筒状のもので構成してもよい。角筒状の足場台用ステーは、1人の作業者を支持する強度を充分に備えている。
本発明の請求項10の構成によれば、請求項9の発明に係る工事用足場には、階段が設置されている。つまり、少なくとも2基の胴体部と足場台用ステーとに支持板を装着し、一対の支持板に踏み台を架け渡すことによって、階段を構成することができる。足場台用ステーを胴体部の上部に配設しているから、階段を設けることによって足場台に容易に上ることができる。
次に、本発明の工事用足場に係る実施形態を図面に基づいて説明する。本発明の工事用足場は、ビル風が吹き付ける超高層住宅に設置する足場として好適に使用できるものであるが、もちろん超高層住宅でなくても、ベランダが設置されている高層住宅にも適用することができる。なお、ベランダは、ベランダ床面と、ベランダ天井壁と、ベランダ側壁とからなるものとする。なお、以下の説明では、ベランダにおける部屋側をベランダ室内側といい、部屋から遠ざかる方向をベランダ室外側という。また、足場におけるベランダ室内側からベランダ室外側を前後方向といい、ベランダ床面に沿って移動する方向をベランダの長手方向あるいは長さ方向という。
図1は第1実施形態の工事用足場(以下、単に足場という)Mを示す一部を簡略化した全体斜視図であり、図2はその正面図である。足場Mは、ベランダ3のベランダ床面4とベランダ天井壁5を突っ張るように配置され、ベランダ側壁6の外側でベランダ側壁6の清掃工事や改修工事を行うように構成されている。また、この足場Mは、超高層住宅で作業を行うために、例えば、ビル風にあおられても、傾くことなくまた落下することのないように、ベランダ3に強固に支持されて安全な作業を行えるように構成されている。
図1〜2に示すように、第1実施形態の足場Mは、ベランダ床面4とベランダ天井壁5とを突っ張るように構成される単体ユニット10を少なくとも3基並設して1足場ユニット1を構成し、足場ユニット1に足場台16を架け渡すことにより構成されている。
単体ユニット10は、胴体部11と、胴体部11を間にしてベランダ床面4に当接するベース部12と、ベランダ天井壁5に当接してベランダ天井壁5を押圧する押圧部13とを備えている。また、胴体部11の前後面には、3基の単体ユニット10の胴体部11を架け渡す横ステー14が一対装着されている。一対の横ステー14には、胴体部11からベランダ側壁6の外方に突出する足場台用ステー15の一端が配置され、3基の単体ユニット10の足場台用ステー15の先端側には、足場台16が各足場台用ステー15上を架け渡すように配置されている。
胴体部11は、下部胴体部111と上部胴体部112とに分割されて、上部胴体部112が下部胴体部111に着脱可能に構成されている。下部胴体部111は、内部が中空状の矩形枠体状に形成されていればよく、例えば、図2〜3に示すように、4隅に等辺山形鋼で形成する4個のL字状支柱111aを立設して形成されている。4個のL字状支柱111aの上端部には、各L字状支柱111aの外面を各片で連結する4個の連結板113が配置され、下端部には、各L字状支柱111aの外面を各片で連結する4個の連結板114が配置されている。各L字状支柱111aには、縦方向に沿って複数の挿通孔111bが形成されている。
上部胴体部112は、図3に示すように、4隅に下部胴体部111のL字状支柱111aに内嵌するL字状支柱(等辺山形鋼)112aを立設して形成されている。4個のL字状支柱112aの上端部には、各L字状支柱112aの外面を各片で連結する4個の連結板115(図2参照)が配置され、下端部には、各L字状支柱112aの内面を各片で連結する4個の連結板116が配置されている。各L字状支柱112aには、縦方向に沿って複数の挿通孔112bが形成されている。
上部胴体部112の各L字状支柱112aは、下部胴体部111の各L字状支柱111a内に挿入され、適度な高さの位置において、各挿通孔111b、112bの1箇所にボルト又はピンを挿通することにより締結される。これによって胴体部11が形成される。
また、下部胴体部111には、前後面に、各単体ユニット10の各下部胴体部111を連結するL字状の横ステー(等辺山形鋼)14が固着されている。
横ステー14上には、下部胴体部111からベランダ側壁6の外方に向かって延設する足場台用ステー15の一端側が装着されている。足場台用ステー15は、第1実施形態の場合、下部胴体部111の内部、つまりベランダ3の長さ方向に並設された2個のL字状支柱111a、111a間を通って配置されている。この足場台用ステー15は、下部胴体部111の内部ではなく、外部側面を通るように配置してもよい。
ベース部12は、胴体部11を支持するベースプレート121とベースプレート121に螺合してベランダ床面4に接地するアジャスタ122とを備えている。アジャスタ122は、下部に、ベランダ床面4に面接触で設置する設置部122aとベースプレート121に螺合するネジ部122bとを有して形成されて、ベースプレート121の4隅に配置されている。
押圧部13は、図1〜2及び図4に示すように、上部胴体部112の上面全面にわたって配置する角筒状の押圧部ベース17を備えている。押圧部ベース17の直上には、第1の押圧部18が配置され、第1の押圧部18よりベランダ室内側に突出して第2の押圧部19が配置されている。第2の押圧部19は、押圧部ベース17に移動可能に内嵌する角筒状のアーム20の先端に装着されている。角筒状の押圧部ベース17には、アーム20の移動方向に沿って複数個の挿通孔171が形成され、アーム20には、アーム20の移動方向に沿って複数個の挿通孔201が形成されている。押圧部ベース17の挿通孔171とアーム20の挿通孔201の選択された1箇所の位置にボルトまたはピンを挿通することによって、第2の押圧部19がベランダ天井壁5を押圧する位置、を調整することができる。
第1の押圧部18は、詳細には、図4〜5に示すように、押圧部ベース17の長手方向の略中間位置で昇降する主ジャッキ(第1の昇降手段)21と、主ジャッキ21の上面で、コ字状支持体22に挿入された主押圧部材(第1の押圧部材)23とを備えている。
実施形態の主ジャッキ21は、自動車付属部品で使用されるパンダジャッキを採用している。もちろん、これに限定することなくシリンダを使用する油圧ジャッキあるいはそれ以外のねじ式によるジャッキであってもよい。コ字状支持体22及び主押圧部材23は、ベランダ室内側からベランダ室外側に向かう方向に長く形成されている。つまり、単体ユニット10が、外方に傾く方向に曲げモーメントがかかった場合に、その曲げモーメントに対抗することができるように形成されている。また、主押圧部材23は、直方体であってベランダ天井壁5に対して面接触可能に形成され、ベランダ天井壁5を押圧可能に配置されている。
第2の押圧部19は、アーム20の先端部に固着された雌ねじ部材25と雌ねじ部材25に螺合する雄ねじ部261を有する副押圧部材(第2の押圧部材)26とを備えている。副押圧部材26は、矩形板状に形成されてベランダ天井壁5に面接触可能に形成され、ベランダ天井壁5を押圧した後、ナット部材27によってロック位置に固定される。
胴体部11からベランダ側壁6の外方に延設する足場台用ステー15は、実施形態の場合、図2〜3に示すように、骨組み構造で構成されている。つまり、ベランダ室内側からベランダ室外側に沿って、隙間を有して上下一対に配置するL字状部材を、その両端部を連結板で連結して構成する基枠151、151を背中合わせに一対配置し、その間に補強部材152を、連続したV字状に形成して一対の基枠151、151に固着して構成している。この場合、補強部材152に関し、複数の補強部材152を、節点を介してV字状に連接するとともに、その節点を滑節したトラス構造、あるいはまた、剛節で連結するラーメン構造に構成してもよい。
上述の単体ユニット10を少なくとも3基備えて1足場ユニット1が構成される。この足場ユニット1の各単体ユニット10における足場台用ステー15に足場台16を架け渡すことによって足場Mが構成される。足場台16は、ベランダ側壁6の外壁工事を行う作業者が作業できる広さに形成されているものであれば、1枚の後述の床板パネルを足場台用ステー15上に載置してもよく、また複数の床板パネルを並設したものであってもよい。
実施形態では、図6にその詳細を示すように、それぞれの足場台用ステー15上に敷設板159を敷設する。敷設板159上に複数の角パイプ台160を各敷設板159に架け渡すように載置し、角パイプ台160上に2枚の床板パネル161を並設する。床板パネル161は、3枚以上であってもよい。なお、図6に示すように、床板パネル161に隣接して、足場台16におけるベランダ室内側に角パイプ部材163を配置してもよい。
床板パネル161と角パイプ部材163を挟持するように、両側にL字状支柱162、162を一対配置する。一対のL字状支柱162、162は、それぞれ下辺部を対向するように配置して、2枚の床板パネル161と角パイプ部材163を隙間のないように当接させている。一対のL字状支柱162の外側には、L字状支柱162の上面より上方に突出する落下防止用カバー板164が装着されている。落下防止用カバー板164には、縦方向に開口する筒状部材165が所定位置に固着され、筒状部材165に防護柵29が挿入される。防護柵29は、図7に示すように、作業者が足場Mから落下する可能性のある場所(足場台16の周りを囲む位置)に配置して、落下することを防止する形状に形成されている。実施形態では、防護柵29を、格子状に配置した支柱構造、あるいは、複数の横支柱を幅狭に配置する支柱構造で形成し、足場台16の側端面部および外側端面部に配置している。もちろん、防護柵29を枠体状に形成するものではなく、板状に形成して足場台16の周りを塞ぐようにしてもよい。
なお、ベランダ3の長さが長いものであれば、足場Mを複数に並設して構成することができる。この場合、図8に示すように、隣接する床板パネル161の端部同士をジョイント部材30で連結する。ジョイント部材30は、足場ユニット1の端部に配置される足場台用ステー15に固着されている。実施形態のジョイント部材30は、溝形鋼で形成され、足場台用ステー15上に背中合わせに1対配置されて、それぞれの溝部に各床板パネル161の端部を挿入して固着する。
また、所定の階層に設置された足場Mは、上下の階層のいずれかに設置された足場Mと連結することができる。この場合、図6〜7に示すように、各階層の足場Mにおいて、足場台用ステー15の先端面を掛け渡すように取付け板31を配置する。取付け板31の所定位置に複数の筒状部材32を縦方向に配置する。上下の2階層に渡るように連結支柱33を筒状部材32に挿入して2階層の足場Mを連結することになる。この際、筒状部材32の上下に連結支柱33を挿入可能にすれば、3階層あるいはそれ以上の階層にわたって足場Mどうしを連結することができる。
また、図1に示すように、連結支柱33と並列して、足場台16上に内部連結支柱34を設け、複数の連結支柱33と内部連結支柱34をそれぞれ横連結支柱35で連結すれば、足場台16とベランダ天井壁5との間に、中間足場台36を設けることができる。なお、中間足場台36を設置する場合には、図示しない、ステップ足場を、床板パネル161上に設置して、中間足場台36に上りやすいようにしてもよい。ステップ足場は、板部材を段状に配置して組み付けたものであり、これに限定するものでなく、単に高さの異なる台を並設してもよい。
次に、上述のように構成された足場Mの組立手順や外壁工事の作業手順について説明する。
まず、作業を行う階層に、分割された複数の単体ユニット10のそれぞれの部位をエレベータによって運搬する。分割された部位は、胴体部11、ベース部12、押圧部13、足場台用ステー15、足場台16が主であり、それに各部位を組み付ける道具や、ボルト・ナット等の締結部材、及び作業を行うための清掃道具等となる。これ等は、全てエレベータに収納できる大きさに形成されている。
上記の部位をベランダ3内に持ち運んだ後、足場Mの単体ユニット10を組み立てる。まず、ベースプレート121に4個のアジャスタ122を取り付けてベランダ床面4に接地する。この際、ベース部12をできるだけ室内側に配置して組み付けを行う。これによって、その後の組み付けをベランダ側壁6内でできるようにすることができて安全に作業できることになる。その後、下部胴体部111を組み付けてベース部12上に取り付ける。そして、上部胴体部112を組み付けて下部胴体部111内に挿入する。
この際、その後の作業において、上部胴体部112上に押圧部13を装着するために、上部胴体部112を所定位置より下げた状態で仮止めしておくことが望ましい。
その後、押圧部13を胴体部11の上部に取り付ける。この際、アーム20は、押圧部ベース17内を摺動してベランダ室外側に突出するようにしておく。この状態で、押圧部13の主押圧部材23と副押圧部材26の上面がベランダ天井壁5に当接しない程度に上部胴体部112を上昇させて、適度な位置において下部胴体部111にボルト又はピンで仮固定する。
次に、主押圧部材23を主ジャッキ21の操作でベランダ天井壁5に軽く押圧させるとともに、副押圧部材26を回転させてベランダ天井壁5に軽く押圧させて胴体部11をベランダ3内に仮位置固定させる。
3基の単体ユニット10における胴体部11を組み付けた後、3基の胴体部11を並設して仮位置固定させる。そして、3基の各胴体部11、詳細には下部胴体部111の前後面に架け渡すように横ステー14を一対取り付ける。この状態で、足場台用ステー15の一端側を前後一対の横ステー14に取り付ける。これによって仮組体の単体ユニット10が3基構成されて仮組体の足場ユニット1が構成される。
この位置においては、足場台用ステー15の先端は、ベランダ側壁6内に収納されているため、次に足場台16を3本の足場台用ステー15上に取り付ける。この際、各足場台用ステー15には、敷設板159を装着し、各敷設板159上に角パイプ台160を架け渡した後、床板パネル161、角パイプ部材163及び一対のL字状支柱162、162を架け渡す。さらに、一対のL字状支柱162、162の外側に落下防止用カバー板164を取付け、防護柵29を挿入する。
なお、床板パネル161を足場台用ステー15上に組み付ける際、床板パネル161を装着した一対のL字状支柱162全体を、ベランダ室内側からベランダ室外側に向かって押し込むように組み付ける。この際、ベランダ室外側に配置されたL字状支柱162と足場台用ステー15の先端に固着した取付け板31との間で、ワンタッチ差込み機構を設けてもよい。これによって、ベランダ側壁6付近でボルトで締結することによる作業をなくして、安全な組付作業を行うことができる。
これによって足場Mが構成され、押圧部13のベランダ天井壁5への仮固定を解除して、足場Mをベランダ側壁6側に向けて所定の位置に移動させる。そして、押圧部13のアーム20の仮固定を解除してアーム20をベランダ室内側に向けて移動させ、副押圧部材26を、部屋の外壁付近に設置する。上部胴体部112を下部胴体部111に固定し、主押圧部材23と副押圧部材26とをベランダ天井壁5に押圧して固定する。これによって、足場Mがベランダ3の所定の位置に堅固に支持されて配置されることとなる。
なお、中間足場台36を設置する場合には、足場Mが組み込まれているのであれば、足場Mのベランダ側壁6側に移動する前であっても、移動後であってもよい。また、上下の階層を連結する連結支柱33を挿入する場合には、足場Mが定位置に移動された後に挿入することになる。
足場Mの組付が完了すると、次に、例えば、ベランダ清掃作業を行う。清掃作業を行うにあたって、水洗浄やバイオ洗浄を行うために、清掃作業を行う場所に図示しない防水シートを掛けて水や塗料等の地上への落下防止を図ることが望ましい。
次に、清掃作業を行う。作業者は、足場台16の床板パネル161に上って所定の作業を行う。
床板パネル161は、つまりベランダ側壁6の外方に位置しているから、作業者が床板パネル161に載ることによって、足場Mは、外側に向かう曲げモーメントがかかる。しかし、主押圧部材23が、ベランダ室内側から室外側に向かって長くなるような面接触でベランダ天井壁5を押し付けているから、ベランダ床面4とベランダ天井壁5とを突っ張るようにして足場Mを強固に支持している。そのため、足場Mがベランダ側壁6側に傾く虞はほとんどない。
実施形態の足場Mを使用して作業する作業内容は、清掃工事の場合、主に、ベランダ側壁6の水洗浄あるいはバイオ洗浄作業を行うものであって、床板パネル161の長手方向に沿ってベランダ側壁6の清掃作業を順に行う。ベランダ3の長さが長いものであって、足場Mが複数の足場ユニット1を連結している場合では、作業者は複数の足場ユニット1に架け渡された床板パネル161の移動範囲内で清掃作業を行う。また、上下にわたって2階層のベランダ3に設置した足場Mの場合では、足場Mを組み付けた状態で、順に作業を行う。この場合では、2人の作業者が同時に作業を行うこともできる。
床板パネル161の高さ位置は、通常の背の高さ(170CM前後)を有する作業者の場合、目の位置が上層階のベランダ側壁6より僅かに上方となるように設定されているから、床板パネル161上に載った作業者が作業を容易に行うことができるが、床板パネル161上で立ち姿勢では作業できない場合に、中間足場台36に載って細かな作業を行うこともできる。
所定の場所での作業を終了すると、作業者は足場台16からベランダ3に移動して足場Mを分解する。この場合、第1の押圧部18の主押圧部材23と第2の押圧部19の副押圧部材26を緩めてベランダ天井壁5との間にわずかな隙間を作り、アーム20をベランダ室外側に移動させる。そして、足場Mをベランダ室内側に向けて、足場台16がベランダ側壁6内に入るまで移動する。主押圧部材23及び副押圧部材26をベランダ天井壁5に仮固定した状態で、足場台16及び足場台用ステー15を取外す。そして順に、押圧部13、胴体部11、ベース部12を分解して、エレベータで次の階層まで搬送する。
上述のように、実施形態の足場Mでは、胴体部11、ベース部12、押圧部13、足場台用ステー15を備えて単体ユニット10が構成され、3基の単体ユニットで足場ユニット1を構成し、足場ユニット1に足場台16を架け渡すことによって、足場Mを移動することができないベランダ3であっても、足場台16の長さの範囲内でベランダ側壁6の清掃工事や改修工事を行うことができる。したがって、1台の足場で広い範囲の清掃作業や改修作業行うことができることから工期を短縮できて廉価な費用で外壁工事を行うことができる。
また、主押圧部材23と副押圧部材26がベランダ室内側からベランダ室外側に沿って並設されるとともに、主押圧部材23が直方体状に形成されてその長手方向がベランダ室内側からベランダ室外側に沿って延設されているから、単体ユニット10が傾き難い。しかも、超高層住宅の上層階で作業する際に、突発的なビル風が発生しても、胴体部11の上面前体に渡って支持されている主押圧部材23及び副押圧部材26がベランダ天井壁に面接触可能に押圧することから、単体ユニット10(足場M)は、破損することなくベランダ3内で強固に支持されることになり、足場Mの落下の虞はほとんどない。
次に、本発明の工事用足場における第2実施形態について図9〜10に基づいて説明する。第2実施形態の工事用足場は、ベランダ長さが短いものであり、しかも、ベランダ3上で移動可能な場所に設置する場合に好適に使用できるものである。
図9〜10に示すように、第2実施形態の足場M1は、第1実施形態の足場Mと同様、ベランダ床面4とベランダ天井壁5とを突っ張るように構成される単体ユニット50を3基並設して1足場ユニット40を構成し、各足場ユニット40に足場台56を架け渡すことにより構成されている。なお、第1実施形態と同様の部位は、同一の符号を付記するものとする。
単体ユニット50は、胴体部51と、胴体部51を間にしてベランダ床面4に当接するベース部52と、ベランダ天井壁5に当接する押圧部13とを備えている。また、胴体部51の上部には、胴体部51からベランダ側壁6の外方に突出する足場台用ステー55の一端が配置され、3基の単体ユニット50の足場台用ステー55の先端側には、足場台56が各足場台用ステー55上を架け渡すように配置されている。
胴体部51は、下部胴体部511と上部胴体部512とを備え、上部胴体部512は、下部胴体部511に挿入可能な大きさに形成されて着脱可能に配置されている。下部胴体部511の側面には、上下方向に沿って挿通孔511aが複数個形成され、上部胴体部512の側面には、上下方向に沿って挿通孔512aが複数個形成されている。下部胴体部511の上端には連結部513が配置され、上部胴体部512が下部胴体部511内に挿入されると連結部513で連結される。この際、上部胴体部512のいずれかの挿通孔512aが、下部胴体部511のいずれかの挿通孔511aと対向して、ボルト又はピンを挿通することによって胴体部51の高さ位置を設定することになる。
ベース部52は、ベースプレート521とベースプレート521から上方に立ち上がる胴体部収納パイプ522と、ベースプレート521の4隅でベースプレート521に螺合するアジャスタ523と、ベランダ床面4上を走行可能なキャスタ524と、を備えて構成されている。胴体部収納パイプ522は、角筒状に形成されて下部胴体部511を挿入可能に形成されている。胴体部収納パイプ522とベースプレート521とは、ベースプレート521に補強リブで溶着された受けパイプ部材525を介して連結されている。
アジャスタ523は、足場M1が設置されて作業を行うときには、ベランダ床面4に接地され、足場M1が移動するときには、キャスタ524の下面より上昇してベランダ床面4から離隔する。
押圧部13は、第1実施形態と同様に構成され、胴体部51の上端部に配置される押圧部ベース17と、第1の押圧部18と第2の押圧部19とを備えている。押圧部ベース17の直上には、第1の押圧部18が配置され、第1の押圧部18よりベランダ室内側に向かって第2の押圧部19が突出して配置されている。第2の押圧部19は、押圧部ベース17に摺動可能に内嵌する角筒状のアーム20の先端に装着されている。
押圧部ベース17内に移動可能に配置するアーム20は第1の実施形態の通りであり、第1の押圧部18、第2の押圧部19の構成も第1実施形態の通りである。つまり、第1の押圧部18は、主ジャッキ21、コ字状支持体22、主押圧部材23を備えている。主押圧部材23は、ベランダ室内側からベランダ室外側に向かう方向に長い直方体状に形成され、ベランダ天井壁5に対して面接触可能に形成されている。
また、第2の押圧部19は、雌ねじ部材25、雄ねじ部261を有する副押圧部材26を備えている。副押圧部材26は、矩形板状に形成されてベランダ天井壁5に面接触可能に形成されている。
足場台用ステー55は、角パイプで形成されるとともに、元部に上部胴体部512に外嵌する支持パイプ部551を備えている。足場台用ステー55の先端部には、3基の単体ユニット50の各足場台用ステー55上を架け渡す足場台56が載置されている。足場台56は、足場ユニット40の両端に配置される2本の足場台用ステー55にそれぞれ配置された支持シャフト57、57に、床板パネル58の両端部を掛止して配置されている。
各足場ユニット40の各足場台用ステー55の先端には、筒状部材59が配置され、筒状部材59に第1実施形態と同様の防護柵29が、足場台56を囲むように挿入される。
また、隣り合う単体ユニット50の足場台用ステー55の側面には、足場台用ステー55と上部胴体部512とに支持された支持ベース板(支持板)61が配置されている。支持ベース板61は、枠状に形成され、内部に中空部を有する外枠部611と、中空部を前後方向に2分割する仕切り縦枠612と、仕切り縦枠612の後方部の中空部を上下に2分割する仕切り横枠613とを有して形成されている。
外枠部611における仕切り縦枠612の前方部に形成された底枠部は、階段の踏み台62を支持する踏み台支持部614として形成され、仕切り横枠613は、階段踏み台63を支持する踏み台支持部613として形成されている。
階段踏み台62、63には、例えば、図示しない脚立やステップ階段等を利用して上ることができ、階段踏み台62、63から足場台56に上ることができる。なお、足場台56には、階段踏み台63から足場台56に移動するための開閉ドア561が配置されている。
なお、図9〜10に示すように、単体ユニット50を補強するために、胴体部51における下部胴体部511と押圧部13におけるアーム20の先端部とを連結するように補強アーム65が配置されている。補強アーム65の一端は、下部胴体部511におけるいずれかの挿通孔511aに止着され、補強アーム65の他端は、アーム20におけるいずれかの挿通孔201に止着されている。補強アーム65は、アーム20が移動可能に配置されているため、伸縮可能に構成されている。
上記のように構成された第2実施形態の足場M1は、ベランダ3の長さによって、複数台設置することができる。そして、この足場M1の組立手順及び作業手順は、第1実施形態の足場Mと原則的に同一である。但し、足場M1には、キャスタ524が装着されていることから、第1実施形態と異なり、所定の箇所での作業を終了すると、キャスタ524をベランダ床面4に沿って移動して次の作業を行うことになる。
上述のように、第2実施形態の足場M1は、3基の単体ユニット50で1足場ユニット40を構成し、各足場台用ステー55に足場台56を架け渡すことによって構成されている。そのため第1実施形態と同様に、ベランダ3内で足場M1を組み付けて作業をすることができる。また、足場M1は、走行可能に構成されているから、1台の足場で広い範囲の清掃作業や改修作業行うことができる。そのため、工期を短縮できて廉価な費用で外壁工事を行うことができる。
また、主押圧部材23と副押圧部材26がベランダ室内側からベランダ室外側に沿って並設されるとともに、主押圧部材23が直方体状に形成されてその長手方向がベランダ室内側からベランダ室外側に沿って延設されているから、単体ユニット50が傾き難い。しかも、超高層住宅の上層階で作業する際に、突発的なビル風が発生しても、主押圧部材23及び副押圧部材26がベランダ天井壁に面接触可能に押圧することから、単体ユニット50(足場M1)は、破損することなくベランダ3内で強固に支持されることになり、足場M1の落下の虞はほとんどない。
また、実施形態の足場M1における胴体部51の構成が、角パイプで構成されていても、ベース部52と胴体部51の上面全体にわたって支持されている押圧部13で堅固に支持されているから、単体ユニット50が傾く虞はない。さらに、足場台用ステー55が角パイプで構成されるものであっても、足場台用ステー55の元部に上部胴体部512に外嵌する支持パイプ部551を備えていることから、足場台用ステー55が胴体部51から傾いて落下する虞がない。
本発明における第1実施形態の足場の全体斜視図である。 同正面図である。 図1における足場の下部胴体部周りの詳細を示す斜視図である。 図1における足場の押圧部を示す一部分解正面図である。 図1における足場の押圧部を示す側面組付図である。 図1における足場台周りを示す正面図である。 図1における足場台周りに配置する防護柵の配置状態を示す一部分解側面図である。 図1における足場台の連結状態を示す一部側面断面図である。 本発明の第2実施形態の足場の全体斜視図である。 同正面図である。
符号の説明
M、足場
1、足場ユニット
3、ベランダ
4、ベランダ床面
5、ベランダ天井壁
6、ベランダ側壁
10、単体ユニット
11、胴体部
111、下部胴体部
112、上部胴体部
12、ベース部
13、押圧部
14、横ステー
15、足場台用ステー
16、足場台
161、床板パネル
162、落下防止用カバー板
17、押圧部ベース
18、第1の押圧部
19、第2の押圧部
20、アーム
21、主ジャッキ
23、主押圧部材
26、副押圧部材
29、防護柵
30、ジョイント部材
M1、足場
40、足場ユニット
50、単体ユニット
51、胴体部
511、下部胴体部
512、上部胴体部
52、ベース部
524、キャスタ
55、足場台用ステー
551、支持パイプ部
56、足場台
58、床板パネル
61、支持ベース板
62、階段踏み台
63、階段踏み台
65、補強アーム

Claims (10)

  1. 高層住宅のベランダに設置する工事用足場であって、
    前記ベランダは、ベランダ床面とベランダ天井壁とベランダ側壁とからなり、
    前記ベランダ床面に当接するベース部と、前記ベース部から立ち上がる胴体部と、前記胴体部の上方に配設されて前記ベランダ天井壁に押圧可能な押圧部と、前記胴体部から前記ベランダ外壁の外方に突出して配設される足場台用ステーと、を備えて前記工事用足場の単体ユニットが構成され、
    前記押圧部は、前記胴体部の上面全体にわたって支持されるとともに、前記胴体部の上方延長線上に配設される第1の押圧部と、前記第1の押圧部からベランダ室内側に向かって突出して配設される第2の押圧部と、を有し、
    前記第1の押圧部は、第1の昇降手段で昇降可能な第1の押圧部材を備え、前記第2の押圧部は、第2の昇降手段で昇降可能な第2の押圧部材を備え、
    前記第1の押圧部材は、前記ベランダ室内側からベランダ室外側に向かって長尺となるような面を有して前記ベランダ天井壁に面接触可能に形成され、
    前記単体ユニットが、前記ベランダ床面の長手方向に沿って、少なくとも3基並設して足場ユニットが構成され、
    前記足場ユニットにおいて、それぞれの前記足場台用ステーの先端部に、足場台が架け渡されていることを特徴とする工事用足場。
  2. 前記第2の押圧部材は、前記ベランダ天井壁に面接触可能に形成されていることを特徴とする請求項1記載の工事用足場。
  3. 前記第2の押圧部は、前記第1の押圧部に対して、前記ベランダ室内側に向かう方向に移動可能なアームに装着されていることを特徴とする請求項1又は2記載の工事用足場。
  4. 前記胴体部は、前記ベース部側に配設される下部胴体部と、前記下部胴体部に着脱可能な上部胴体部と、を有し、前記上部胴体部は前記下部胴体部に対して高さ調整可能に配設されていることを特徴とする請求項1,2又は3のいずれかに記載の工事用足場。
  5. 前記足場台用ステーが、複数の補強材を連続的に配設した骨組み構造で構成されていることを特徴とする請求項1,2,3又は4のいずれかに記載の工事用足場。
  6. 前記足場台用ステーは、前記単体ユニットのそれぞれの前記胴体部の前後面を連結する一対の横ステーに支持されていることを特徴とすることを特徴とする請求項5記載の工事用足場。
  7. 前記足場ユニットに配設される前記足場台は、隣り合う前記足場ユニットに配設される前記足場台と、前記足場ユニットの端部に配設された足場台用ステーにおいて、ジョイント部材で連結可能に構成されていることを特徴とする請求項1,2,3,4又は5のいずれかに記載の工事用足場。
  8. 前記足場台には、複数本の縦支柱が配設され、前記縦支柱が上下階のいずれかの前記ベランダに配設された足場台に連結可能に構成されていることを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6又は7のいずれかに記載の工事用足場。
  9. 前記胴体部は角筒状に形成されるとともに、前記足場台用ステーは前記胴体部の上部に配設されて角筒状に形成されていることを特徴とする請求項1,2,3又は4のいずれかに記載の工事用足場。
  10. 少なくとも隣り合う2基の前記単体ユニットの胴体部には、前記足場台用ステーと前記胴体部とに支持される支持板がそれぞれ配設され、それぞれの前記支持板を架け渡す踏み台を有して階段が構成されていることを特徴とする請求項9記載の工事用足場。
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