JP2010128983A - 稼動実績帳票作成プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】迅速に調査することができる稼動実績帳票を作成することができる稼動実績帳票作成プログラムを提供する。
【解決手段】CPU424は、ACCスイッチ19のOFF時間とON時間との差をとることによって走行時間を計算するとともに、速度を積分することによって走行距離を計算し、計算した走行時間及び走行距離を日付及び車両又は乗務員と対応させてRAM414に記憶させる。その後、CPU424は、日付及び車両又は乗務員に対応付けした走行時間及び走行距離をRAM414から読み出し、日付を行方向に配置し、車両に対応する番号又は乗務員名を列方向に配置し、日付及び車両番号又は乗務員名に対応する走行時間及び走行距離を行列配置することによって、複数の車両又は乗務員の1ヶ月に亘る毎日の走行時間及び走行距離を示す一つの稼動実績帳票を作成する。
【選択図】図7

Description

本発明は、車両の走行時間と走行距離のうちの少なくとも一方に関する稼動実績帳票を作成する稼動実績帳票作成プログラムに関する。
現在、トラックやバスに運行管理システムが導入されている。このようなシステムは、デジタルタコグラフ、ドライブレコーダ等の運行管理端末を車両側に搭載し、車両の速度、走行距離、運転状況(例えば、急加速/急減速)等のデータを内部のメモリカードに記録している(例えば、特許文献1)。
メモリカードに記録されたデータは、コンピュータによって読み込まれ、運用管理ソフトによってデータ解析が行われ、解析されたデータは、車両又は乗務員ごとの日報や月報として出力される。
特開昭63−16785号公報
これまで、車両又は乗務員ごとの毎日の運行時間及び走行時間又は1ヶ月の総運行時間及び総走行距離に関する稼動実績帳票が、コンピュータによって作成されていた。しかしながら、コンピュータは、1ヶ月を通じた毎日の運行時間及び走行距離を一つの稼動実績帳票で作成することができず、毎日の運行時間及び走行時間を確認するためには、対応する日数の稼動実績帳票を参照する必要があった。
したがって、車両が特定の日に走行していたか否か(例えば、営業車両を休日に私用で走行させていたか否か)を調査するためには、複数の稼動実績帳票を参照する必要があり、調査時間が長くなるという不都合がある。
本発明の目的は、迅速に調査することができる稼動実績帳票を作成することができる稼動実績帳票作成プログラムを提供することである。
本発明による稼動実績帳票作成プログラムは、
車載機に記録された情報に基づいて車両の稼動実績に関する帳票を作成する稼動実績帳票作成プログラムであって、
前記車載機に記録された車両の走行に関する車両データを読み取るステップと、
読み取った車両データに基づいて、日ごとの走行時間と走行距離の少なくとも一方を車両毎、又は乗務員毎に算出するステップと、
算出された日ごとの走行時間と走行距離の少なくとも一方を、車両毎又は乗務員毎に対応させてリスト表示するステップと、
を含むことを特徴とする。
本発明による他の稼動実績帳票作成プログラムは、
車載機に記録された情報に基づいて車両の稼動実績に関する帳票を作成する稼動実績帳票作成プログラムであって、
前記車載機に記録された運行情報を読み取るステップと、
複数の車両又は乗務員のそれぞれについて、所定の日数に亘る毎日の走行時間と走行距離のうちの少なくとも一方を前記運行情報に基づいて算出するステップと、
前記所定の日数の日付を行方向と列方向のうちの一方に配置し、前記複数の車両又は乗務員のそれぞれについての情報を行方向と列方向のうちの他方に配置し、前記日付及び前記車両又は乗務員に対応する前記走行時間と走行距離のうちの少なくとも一方を行列配置することによって、前記複数の車両又は乗務員の所定の日数に亘る毎日の走行時間と走行距離のうちの少なくとも一方を示す一つの稼動実績帳票を作成するステップと、
を含むことを特徴とする。
本発明によれば、複数の車両又は乗務員の所定の日数(例えば、1ヶ月)に亘る毎日の走行時間と走行距離のうちの少なくとも一方を示す一つの稼動実績帳票を作成するので、迅速に調査することができる稼動実績帳票を作成することができる。
以下、本発明に係る実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明の技術的範囲はこれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ。また、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を付加した形態で実施することも可能である。
最初に、ドライブレコーダにおける情報の記録について説明する。図1は、車両1にドライブレコーダ2を搭載した例を示す図である。車両1内にドライブレコーダ2が設置され、車両1の前方を撮影する第1カメラ3及び車両1の後方を撮影する第2カメラ4と接続されている。第1カメラ3及び第2カメラ4による映像情報をドライブレコーダ2内の半導体記憶部15に循環的に記憶する。半導体記憶部15に記憶された映像情報は、メモリカード6に記録される。
また、ドライブレコーダ2は、映像情報の他に、車両の速度情報などを含む運行情報を取得して、ドライブレコーダ2内の半導体記憶部15に循環的に記憶する。運行情報は、映像情報と関連付けられて映像情報と供にメモリカード6に記録される。運行情報の詳細については後述する。
図2は、ドライブレコーダ2を車両1に設置した例を示す図である。ドライブレコーダ2は、例えば、ハンドルの左下方でセンターパネルの端等に固定され、第1カメラ3(及び図2には図示されない第2カメラ4)、GPSセンサ9、不図示の車速センサ10、不図示のバッテリ21、車載用の表示部30等と電気的に接続されている。第1カメラ3は車室内ミラーの裏側のフロントガラス面に取り付けられ、車両前方を撮影し、映像情報をドライブレコーダ2へ送信する。
図3は、ドライブレコーダ2の本体の斜視図である。ドライブレコーダ2には、マイクロフォン7、撮影スイッチ8、電源スイッチ20、LED25、ブザー26、不図示の開閉センサ27、開閉ノブ31等を有している。マイクロフォン7は車両1内の音声を集音する。撮影スイッチ8は、ドライブレコーダ2の初期化等のための諸入力に利用される。LED25及びブザー26は、発光や警告音等を発生させることによって、ドライブレコーダ2の状況をユーザに知らせる機能を有している。
開閉ノブ31は、メモリカード6が後述するI/F11を構成するスロットに挿入された後に、メモリカード6を保護するようにその上部にスライドされて位置決めされる(図3の状況)。メモリカード6を抜く場合には、開閉ノブ31を矢印Aの方向にスライドさせる。また、ドライブレコーダ2は、開閉ノブ31に連動した開閉センサ27を有しており、開閉ノブ31がメモリカード6の上部にスライドされている状態(図3の状態)で、閉状態を示すOFF信号を出力し、メモリカード6を抜き出せる状態で、開状態を示すON信号を出力するように構成されている。
図4は、再生装置の外観例を示す図である。メモリカード6に記録された映像情報及び運行情報等はパーソナルコンピュータ等から構成される再生装置400により再生される。メモリカード6はパーソナルコンピュータに接続されたI/Fに挿入され、映像情報及び運行情報等が読み取られる。ユーザは再生された映像情報及び運行情報等を検証することによって、車両の走行状態又は事故原因の究明等を行うことができる。
図5は、ドライブレコーダ2の電気的構成を示すブロック図である。第1カメラ3は、車両1の前方を撮影してアナログのビデオ信号を第1映像情報500として出力するよう制御され、例えば二次元イメージセンサとしてのCCDイメージセンサ(Charge Coupled Device Image Sensor)やCMOSイメージセンサ(Complementary Metal Oxide Semiconductor Image Sensor)から構成される。
第2カメラ4は、2台目のカメラとして車両1に設置され、車両後方や車室内等の第1カメラ3と異なる方向を撮影してアナログのビデオ信号を第2映像情報501として出力するよう制御される。なお、カメラを1台のみ必要とする場合には第2カメラ4をドライブレコーダ2に接続する必要はない。
加速度センサ5は、車両1に加わる衝撃の大きさを重力加速度として検出する、いわゆるGセンサ(Gravity Accelerative Sensor)で構成される。加速度センサ5は、衝撃を受けるとその重力加速度に基づいた電流を発生する半導体からなり、車両の前後方向及び左右方向の重力加速度の大きさを検出して重力加速度情報502をCPU24へ出力する。
メモリカード6は、ドライブレコーダ2から取り外し可能な記録媒体であり、プログラム可能な不揮発性半導体メモリカードであるSDカード(Secure Digital Memory Card)で構成される。メモリカード6には、映像情報及び運行情報が記録される。また、メモリカード6には、車両のID、メモリカード6の固有のID、メモリカード6を利用する利用者(例えば、タクシー乗務員等)のID又は氏名のデータ等の諸情報が別途記録される。さらに、メモリカード6には、ディップスイッチが設けられており、ディップスイッチの操作によってメモリカード6を書き込み禁止状態にすることができるように構成されている。
なお、本実施の形態では取り外し可能な記憶媒体としてSDカードを用いているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、取り外し可能な他のメモリカード(例えば、CFカード(Compact Flash Card)又はメモリスティック等)、ハードディスク等を利用することもできる。また、メモリカード6の替わりに、ドライブレコーダ2にハードディスクを内蔵して用いることも可能であり、この場合にはドライブレコーダ2に送信回路を設け無線通信によりハードディスクに記録した映像情報及び運行情報を再生装置400へ送信するよう構成すればよい。
マイクロフォン7は、CPU24と電気的に接続され、車両1の車室内又は車外の音声を集音して音声情報503としてCPU24へ送信するよう構成される。音声情報503はCPU24内のアナログ/デジタル変換器でデジタル信号に変換される。なお、道路上の騒音を不必要に集音しないように、マイクロフォンの正面の感度が高い単一指向性マイクロフォンを用いることが好ましい。
撮影スイッチ(撮影SW)8は、ユーザにより操作されることによって、電気的に接続されたCPU24へ信号を送信する。これにより、CPU24は、第2RAM15に記憶された映像情報及び運行情報をメモリカード6に記録させるよう制御する。なお、撮影SW8が操作された瞬間の映像情報のみをメモリカード6に記録するようにしてもよい。
GPS(Global Positioning System;全地球測位システム)受信機9は、複数のGPS衛星から衛星の軌道と、衛星に搭載された原子時計からの時刻データを含む電波信号を受信し、受信した電波の時間差により各衛星との相対的距離差を算出して現在地情報を得る。3個の衛星の電波を捉えれば地球上の平面での位置が判別できる。GPS受信機9は、かかる現在地情報を検出すると、位置情報及び時刻情報からなるGPS情報504をCPU24へ送信する。
車速センサ10は、磁気センサ又は光センサにより構成され、車両1の車輪軸に設けられたローターの回転を回転パルス信号505として出力する。なお、CPU24は車速センサ10から受信するパルス信号から単位時間当たりの車輪回転数を算出することで車両1の速度情報を算出している。
インターフェイス(I/F)11は、ドライブレコーダ2に設けられたメモリカード6の差込口、いわゆるスロット部をも構成する。I/F11は、ドライブレコーダ2から送信される映像情報及び運行情報を含む記録情報506を、差し込まれたメモリカード6へ転送し、ドライブレコーダ2に予め記憶されている、諸情報507をCPU24へ転送する。
ビデオスイッチ(以下「ビデオSW」)12は、複数のカメラが設けられる場合に撮影するカメラを切り換えるためのスイッチである。本実施の形態では、第1カメラ3及び第2カメラ4が接続され、CPU24からの選択信号508により一方のカメラが選択されるよう構成されている。選択されたカメラからの映像情報を選択映像情報509として画像処理回路13へ出力する。なお、ビデオSW12に計時機能を持たせ、一定の時間間隔で切り換えを行うように構成してもよい。
画像処理回路13は、第1カメラ3及び第2カメラ4からビデオSW12を介して入力される選択映像情報509をデジタル信号に変換し、画像データ510を作成して出力する。画像処理回路13は、JPEG−IC(Joint Photographic coding Experts Group−Integrated Circuit)から構成され、JPEG形式のデータを作成する。この場合、JPEG−ICはアドレスを指定してデータを出力する機能を有さないため、毎秒30ファイルを第1RAM(Random Access Memory)14へ書込み、1ファイル毎に上書き処理を行う。
第1RAM14は、画像処理回路13によって変換された画像データ510を一時的に記憶する。なお、第1RAM14はCPU24内のDMA(Direct Memory Access)回路と接続されており、入力された映像のうち3枚に1枚、即ち、毎秒10ファイルがDMAの機能により第2RAM15へ転送されて循環的に記憶される。
第2RAM15は、画像処理回路13により画像データに変換された映像情報、及び運行情報を循環的に記憶する。なお、第1RAM14及び第2RAM15には、例えばSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)が用いられる。SDRAMはCPUのクロックに同期して動作するよう設計されているため、入出力の待ち時間が短く、従来のDRAM(Dynamic Random Access Memory)に比較してアクセスを高速に行うことができ、大容量の映像データを高速に処理する制御に適しているためである。
不揮発性ROM16は、ドライブレコーダ2を構成するハードウェア資源を統括的に制御するための制御プログラム17等を記憶する。不揮発性ROM16には、マスクROMを用いてもよいが、プログラム可能な不揮発性半導体メモリであるフラッシュメモリ、EEPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、強誘電体メモリ等を用いればプログラムの書き込みや消去が可能となる。
制御プログラム17は、不揮発性ROM16内に記憶されドライブレコーダ2の起動時にCPU24に読み出され、各部の制御やデータ演算処理のプログラムとして機能する。アクセサリスイッチ(ACCスイッチ)19は、車両1に備えられたエンジン始動用のキーシリンダと電気的に一体に構成されている。ユーザのキー操作によりスイッチがオンとされるとアクセサリオン信号511をドライブレコーダ2のCPU24及び電源制御回路22へ送信する。ドライブレコーダ2はACCスイッチ19のアクセサリオン信号511を受信することにより、電源制御回路22から電源が供給され制御を開始する。なお、ACCスイッチ19の出力信号に代わりに、イグニッションキー出力信号(IGオン信号)を利用することも可能である。
電源スイッチ(電源SW)20は、ユーザによりスイッチ操作がなされると、電源オン信号をドライブレコーダ2のCPU24及び電源制御回路22へ送信する。ACCスイッチ17をオンさせずにドライブレコーダ2を動作させたい場合に用いることができる。
バッテリ21は、車両1内に備えられ、ドライブレコーダ2の本体に電源を供給する。また、バッテリは、電源制御回路22へ電源を供給する。なお、バッテリ21は車両に装備可能で12Vの起電力を発生できるものであればよい。電源制御回路22は、バッテリ21からの電源をCPU24及びドライブレコーダ2の各部へ供給する。電源制御回路22の詳細は後述する。
CPU(Central Processing Unit)24は、ドライブレコーダ2の制御装置として動作し、マイクロコンピュータ等により構成される。CPU24は、制御プログラム17に基づき、ドライブレコーダ2の各部の制御やデータ演算処理等を実行する。
LED25は、CPU24から電源が供給されることによるドライブレコーダ2の起動中は点灯し、ユーザへ起動中であることを報知する。また、ドライブレコーダ2に異常が生じた場合等には、CPU24によって所定の点滅を行い、異常の発生をユーザへ報知するよう構成されている。
ブザー26は、ドライブレコーダ2に異常が生じた場合等には、CPU24によって所定の警告音を発生し、異常の発生をユーザへ報知するよう構成されている。開閉センサ27は、メモリカード6の抜き差しに伴う開閉ノブ31の移動に応じて、開信号及び閉信号を出力するように構成されている。RTC(Real Time Clock)28は、現在時刻に対応した信号を発生し、CPU24へ送信する。
表示部30は、液晶ディスプレイ等から構成され、メモリカード6に記録された映像情報を再生する。図2では、車両に搭載されたナビゲーション装置のディスプレイを表示部30として用いる場合を示したが、別体のディスプレイを表示部30として利用するようにしても良い。表示部30の利用によって、事故が発生した場合にその場で事故原因を検証することが可能となる。いずれにしても、ドライブレコーダ2は、映像情報を出力するための出力ポートを有していることが好ましい。
なお、ドライブレコーダ2は映像記録専用の装置として第1カメラ3、第2カメラ4、GPS受信機9、及び/又は表示部30等と同一の筐体内に収容して一体的に構成してもよい。また、ドライブレコーダ2は、車載用ナビゲーション装置の一機能として構成することもできる。
図6は、電源制御回路22の電気的構成を示すブロック図である。電源制御回路22は、第1電源回路40、第2電源回路41、第3電源回路42、第1検出部43、第2検出部44、第3検出部45、及びバックアップバッテリ46等から構成されている。
第1電源回路40は、ACCスイッチ19又は電源スイッチ20がオンすることにより動作を開始し、12.0V定格のバッテリ21から電力の供給を受け、6.0Vの出力を行う定電圧電源として機能する。第1電源回路40からの出力は、第1カメラ3及び第2カメラ4等へ供給されている。
第2電源回路41は、6.0V定格の第1電源回路40から電力の供給を受け、3.3Vの出力を行う定電圧電源として機能する。第2電源回路41からの出力は、画像処理回路13を構成するJPEG回路、GPS受信機9、CPU24等へ供給されている。
第3電源回路42は、3.3V定格の第2電源回路41から電力の供給を受け、1.8Vの出力を行う定電圧電源として機能する。第3電源回路41からの出力は、CPU24等へ供給されている。
第1検出部43は、バッテリ21の出力電圧を検出し、バッテリ21からの出力電圧が8.0V以下に低下した場合に、第1減電圧信号S1をCPU24へ出力する。また、第2検出部44は、第1電源回路40の出力電圧を検出し、第1電源回路40からの出力電圧が3.7V以下に低下した場合に、第2減電圧信号S2をCPU24へ出力する。さらに、第3検出部45は、第2電源回路41の出力電圧を検出し、第2電源回路41の出力電圧が3.0V以下に低下した場合に、リセット信号S3を、画像処理回路13を構成するJPEG回路、GPS受信機9、CPU24へ出力し、低電圧による誤動作防止のために各要素のリセットを行う。
バックアップバッテリ46は、2つのコンデンサから構成され、バッテリ21の出力電圧が、低下した場合でも、所定時間、少なくとも画像処理回路13を構成するJPEG回路、GPS受信機9及びCPU24が駆動できるような電力を供給できるように構成されている。衝突事故等により車両に衝撃が加わると、バッテリ21の破損やバッテリ21と電源制御回路22と接続線の断線が発生する恐れがある。バックアップバッテリ46は、蓄電された電源をCPU24等へ供給することで、そのような場合でも処理中の映像情報等を極力保存できるようにしている。
図7は、再生装置400の電気的構成を示すブロック図である。インターフェイス(I/F)411は、再生装置400に設けられたメモリカード6の差込口、いわゆるスロット部を構成する。I/F411は、メモリカード6に記録された、映像情報及び運行情報等を再生装置400側に転送する。
RAM414は、CPU424がメモリカード6から転送された映像情報の画像処理及び運行情報の情報処理等を行う際に一時的にデータを記憶するために利用される。RAM414には、例えばSDRAMが用いられる。
不揮発性ROM416は、再生装置400を構成するハードウェア資源を統括的に制御するための制御プログラム417等を記憶する。不揮発性ROM16には、例えば、EEPROM、強誘電体メモリ等が用いられる。
稼動実績帳票作成プログラムとしての制御プログラム417は、不揮発性ROM416内に記憶され、再生装置400の起動時にCPU424に読み出され、各部の制御やデータ演算処理のプログラムとして機能する。
コンピュータとしてのCPU424は、再生装置400の制御装置として動作し、マイクロコンピュータ等により構成される。CPU424は、制御プログラム417に基づき、再生装置400の各部の制御やデータ演算処理等を実行する。
操作部430は、キーボード、マウス等から構成され、ユーザが再生装置400を操作する場合に、CPU424への操作入力を行うための手段として利用する。表示部440は、液晶表示装置等から構成され、メモリカード6に記録された映像情報及び運行情報等を適宜表示するために利用される。
地図情報記録部450は、ハードディスク、DVD等の記録媒体によって構成され、道路情報及び制限速度情報等を含んだ地図情報が記録されている。カード情報記録部460は、ハードディスク等の記録媒体によって構成され、メモリカード6に記録された映像情報及び運行情報等を、記録するために利用される。
運行情報とは、以下の情報を言う。
1.加速度センサ5の各軸で検出した重力加速度情報(G1、G2)。
2.GPS受信機9から検出した車両1の位置情報及び時刻情報。
3.車速センサ10から検出した速度情報。
4.ACCスイッチ19のON/OFF情報。
なお、運行情報は、例えばウィンカー等の灯火類の点灯状態やハンドル操舵角のような車両1の運行や走行に関する情報を含めるようにしても良い。
図8は、稼動実績帳票作成の処理フローを示す図である。図8に示す処理フローは、主に再生装置400のCPU424が制御プログラム417に従って再生装置400の各構成要素と共同することによって実行される。
図8において、K(Kは2以上の整数)個の車両又はK人の乗務員のうちの1番目の車両又は乗務員に対する処理を行うために、先ず、ステップS1において、CPU424は、不図示の第1のカウンタを1にする。
次いで、ステップS2において、CPU424は、カード情報記録部460に記録された月初めの日付を読み出す。次いで、ステップS3において、CPU424は、運行情報に含まれる対応する日付のACCスイッチ19のON/OFF情報及び速度情報をカード情報記録部460から読み出す。
次いで、ステップS4において、CPU424は、ACCスイッチ19のOFF時間とON時間との差をとることによって走行時間を計算するとともに、速度を積分することによって走行距離を計算し、計算した走行時間及び走行距離を日付及び車両又は乗務員と対応させてRAM414に記憶させる。次いで、ステップS5において、CPU424は、日付が月末であるか否か判断する。月末でない場合、ステップS6において、CPU424は、次の日付にするために不図示の第2のカウンタに1を加算し、ステップS3に戻る。したがって、ステップS3〜S5を月初めから月末まで繰り返すことによって、所定の車両又は乗務員の1ヶ月に亘る毎日の走行時間及び走行距離が計算される。
それに対し、ステップS5において月末であると判断された場合、ステップS7において、CPU424は、NがKに等しいか否か、すなわち、K個の車両又はK人の乗務員の1か月に亘る毎日の走行時間及び走行距離が計算されたか否か判断する。NがKに等しくない場合、次の車両又は乗務員について1ヶ月に亘る毎日の走行時間及び走行距離を計算するために、ステップS8において、不図示の第1のカウンタに1を加算し、ステップS2に戻る。
それに対し、ステップS7においてNがKに等しいと判断された場合、ステップS9において、CPU424は、日付及び車両又は乗務員に対応付けした走行時間及び走行距離をRAM414から読み出し、日付を行方向に配置し、車両に対応する番号又は乗務員名を列方向に配置し、日付及び車両番号又は乗務員名に対応する走行時間及び走行距離を行列配置することによって、複数の車両又は乗務員の1ヶ月に亘る毎日の走行時間及び走行距離を示す一つの稼動実績帳票を作成し、制御フローを終了する。この際、車両又は乗務員の走行時間及び走行距離の合計を稼動実績帳票に追加してもよい。また、加速度センサ5から出力可能な急ハンドルに関する運転履歴を追加してもよい。急ハンドルに関する運転履歴は、急ハンドルが検出された作成された日付及び車両番号又は乗務員名に対応する走行時間及び走行距離をマーキング(例えば、黄文字での表示)することによって行う。稼動実績帳票は、カード情報記録部460に記録され、操作部430による操作を通じてCPU424により表示部440に表示される。稼動実績帳票については、後述する。
図9は、特定曜日のマーキングの処理フローを示す図である。先ず、ステップS11において、CPU424は、カード情報記録部460に記録された月初めの日付を読み出し、不図示の第3のカウンタを1にする。次いで、ステップS12において、CPU424は、対応する日付の曜日を、稼動実績表の日付に書き込む。
次いで、ステップS13において、ステップS12で書き込んだ曜日が特定曜日(例えば、土日)であるか否か判断する。特定曜日である場合、ステップS14において、CPU424は、曜日にマーキング(例えば、点滅、赤文字での表示)を行い、ステップS15において、CPU424は、日付が月末であるか否か判断する。それに対し、特定曜日でない場合、ステップS14をスキップしてステップS15に進む。
ステップS15において月末でないと判断された場合、ステップS16において、CPU424は、次の日付にするために不図示の第3のカウンタに1を加算し、ステップS12に戻る。したがって、ステップS12〜S14を月初めから月末まで繰り返すことによって、日付に曜日が付される。それに対し、月末であると判断された場合、処理フローを終了する。
図10は、特定曜日の特定走行時間のマーキングの処理フローを示す図である。図10において、K個の車両又はK人の乗務員のうちの1番目の車両又は乗務員に対する処理を行うために、先ず、ステップS21において、CPU424は、不図示の第4のカウンタを1にする。
ステップS22において、CPU424は、カード情報記録部460に記録された月初めの日付を読み出し、不図示の第5のカウンタを1にする。次いで、ステップS23において、CPU424は、日付に対応する曜日が特定曜日(例えば、土日)であるか否か判断する。特定曜日である場合、ステップS24において、CPU424は、対応する日付の走行期間を読み出し、ステップS25において、走行時間がt1(例えば、20分)を超えるか否か判断する。走行時間がt1を超える場合、ステップS24において、CPU424は、走行時間にマーキング(例えば、点滅、赤文字での表示)を行い、ステップS27において、CPU424は、日付が月末であるか否か判断する。
このように走行時間が所定時間を超えた場合にマーキングするとともに、車両の駐車位置の変更のように走行時間が所定時間内であるときにはマーキングを行わないようにすることによって、営業日以外に車両を私用で運転したか否かを正確に判断することができる。なお、ステップS23において特定曜日でないと判断され又はステップS25で走行時間がt1以下でないと判断された場合、ステップS27に進む。
ステップS27において月末でないと判断された場合、ステップS28において、CPU424は、次の日付にするために不図示の第5のカウンタに1を加算し、ステップS23に戻る。それに対し、月末であると判断された場合、ステップS29において、CPU424は、NがKに等しいか否か判断する。
NがKに等しくない場合、NがKに等しくない場合、次の車両又は乗務員について1ヶ月に亘る毎日の走行時間及び走行時間を計算するために、ステップS30において、不図示の第6のカウンタに1を加算し、ステップS22に戻る。それに対し、ステップS29においてNがKに等しいと判断された場合、処理フローを終了する。
図11は、特定曜日の特定走行時間のマーキングの処理フローを示す図である。図11において、K個の車両又はK人の乗務員のうちの1番目の車両又は乗務員に対する処理を行うために、先ず、ステップS31において、CPU424は、不図示の第6のカウンタを1にする。
ステップS32において、CPU424は、カード情報記録部460に記録された月初めの日付を読み出し、不図示の第7のカウンタを1にする。次いで、ステップS33において、CPU424は、日付に対応する曜日が特定曜日(例えば、土日)であるか否か判断する。特定曜日である場合、ステップS34において、CPU424は、対応する日付の走行期間を読み出し、ステップS35において、走行距離がt2(例えば、500m)を超えるか否か判断する。走行距離がt2を超える場合、ステップS34において、CPU424は、走行距離にマーキング(例えば、点滅、赤文字での表示)を行い、ステップS37において、CPU424は、日付が月末であるか否か判断する。
このように走行距離が所定の距離を超えた場合にマーキングするとともに、車両の駐車位置の変更のように走行距離が所定の距離内であるときにはマーキングを行わないようにすることによって、営業日以外に車両を私用で運転したか否かを正確に判断することができる。なお、ステップS33において特定曜日でないと判断され又はステップS35で走行距離がt2以下でないと判断された場合、ステップS37に進む。
ステップS37において月末でないと判断された場合、ステップS38において、CPU424は、次の日付にするために不図示の第7のカウンタに1を加算し、ステップS33に戻る。それに対し、月末であると判断された場合、ステップS39において、CPU424は、NがKに等しいか否か判断する。
NがKに等しくない場合、NがKに等しくない場合、次の車両又は乗務員について1ヶ月に亘る毎日の走行時間及び走行時間を計算するために、ステップS40において、不図示の第6のカウンタに1を加算し、ステップS32に戻る。それに対し、ステップS39においてNがKに等しいと判断された場合、処理フローを終了する。
図12は、本発明により作成された稼動実績帳票の一例を示す図である。図12の稼動実績帳票において、8/1〜8/31までの日付及び曜日を行方向に配置し、車両番号0001〜0003を列方向に配置し、これらの日付及び車両番号に対応する走行時間及び走行距離を行列配置している。稼動実績帳票は、車両ごとの総走行時間及び総走行距離も含む。
図12において、8月2日(土)の車両0002及び0003、8月3日(日)の車両0001及び0003並びに8月31日(日)の車両0001及び0002は、走行時間が20分を超えるとともに走行距離が200mを超えているので私用で運転されたと判断され、マーキングされる。一方、8月31日(日)の車両0003は、走行時間が20分を超えず、かつ、走行距離が200mを超えていないので私用で運転されたと判断されない。
図13は、本発明により作成された稼動実績帳票の他の例を示す図である。図13の稼動実績帳票において、車両番号の代わりに乗務員名が列方向に配置されている。なお、稼動実績帳票は、図12及び図13に示す例に限定されるものではなく、例えば、車両番号又は乗務員名を行方向に配列するとともに日付を列方向に配列することもできる。
ドライブレコーダを車両に搭載した例を示す図である。 ドライブレコーダの等を車両に設置した例を示す図である。 ドライブレコーダ本体の斜視図である。 再生装置の外観例を示す図である。 ドライブレコーダの電気的構成を示すブロック図である。 電源制御回路の電気的構成を示すブロック図である。 再生装置の電気的構成を示すブロック図である。 稼動実績帳票作成の処理フローを示す図である。 特定曜日のマーキングの処理フローを示す図である。 特定曜日の特定走行時間のマーキングの処理フローを示す図である。 特定曜日の特定走行距離のマーキングの処理フローを示す図である。 本発明により作成された稼動実績帳票の一例を示す図である。 本発明により作成された稼動実績帳票の他の例を示す図である。
符号の説明
6 メモリカード
400 再生装置
411 インターフェイス(I/F)
414 RAM
416 不揮発性ROM
417 制御プログラム
424 CPU
430 操作部
440 表示部
450 地図情報記録部
460 カード情報記録部

Claims (4)

  1. 車載機に記録された情報に基づいて車両の稼動実績に関する帳票を作成する稼動実績帳票作成プログラムであって、
    前記車載機に記録された車両の走行に関する車両データを読み取るステップと、
    読み取った車両データに基づいて、日ごとの走行時間と走行距離の少なくとも一方を車両毎、又は乗務員毎に算出するステップと、
    算出された日ごとの走行時間と走行距離の少なくとも一方を、車両毎又は乗務員毎に対応させてリスト表示するステップと、
    を含むことを特徴とする稼動実績帳票作成プログラム。
  2. 車載機に記録された情報に基づいて車両の稼動実績に関する帳票を作成する稼動実績帳票作成プログラムであって、
    前記車載機に記録された運行情報を読み取るステップと、
    複数の車両又は乗務員のそれぞれについて、所定の日数に亘る毎日の走行時間と走行距離のうちの少なくとも一方を前記運行情報に基づいて算出するステップと、
    前記所定の日数の日付を行方向と列方向のうちの一方に配置し、前記複数の車両又は乗務員のそれぞれについての情報を行方向と列方向のうちの他方に配置し、前記日付及び前記車両又は乗務員に対応する前記走行時間と走行距離のうちの少なくとも一方を行列配置することによって、前記複数の車両又は乗務員の所定の日数に亘る毎日の走行時間と走行距離のうちの少なくとも一方を示す一つの稼動実績帳票を作成するステップと、
    を含むことを特徴とする稼動実績帳票作成プログラム。
  3. 前記走行時間と走行距離のうちの少なくとも一方が所定の値を越える場合には前記走行時間と走行距離のうちの少なくとも一方のマーキングを行うステップを含む請求項1に記載の稼動実績帳票プログラム。
  4. 前記複数の車両又は乗務員の前記走行時間と走行距離のうちの少なくとも一方の合計を前記稼動実績帳票に追加するステップを含む請求項1に記載の稼動実績帳票プログラム。
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