JP2010128900A - スケルチ回路 - Google Patents

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Tomoyuki Tanaka
智之 田中
Kazuhiro Ueda
和宏 上田
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Abstract

【課題】入力信号に高周波成分が含まれていても、安定した検出が可能なスケルチ回路を提供する。
【解決手段】閾値生成器7は、閾値信号を出力する。ミキサ回路5は、少なくとも入力信号が変化するタイミングで変化する信号で閾値信号を変調する。比較器6は、入力信号と変調された閾値信号とを比較して、入力信号が送信側から伝送された有効な信号であるか、あるいはノイズであるかを表わすスケルチ信号を出力する。
【選択図】図3

Description

本発明は、スケルチ回路に関し、特に入力信号が送信側から伝送された有効な信号であるか、あるいはノイズであるかを検出するスケルチ回路に関する。
USB(Universal Serial Bus)2.0規格またはSATA(Serial Advanced Technology Attachment)規格に従うデータ転送装置では、有効なデータが転送されている状態であるのか、あるいはデータが転送されていない状態であるのかを検知するためにスケルチ回路が用いられている(たとえば、特許文献1を参照)。
スケルチ回路は、受信ブロックへ入力される信号が所定の閾値より大きい振幅であれば、有効なデータが転送されている状態であると判断して通信を開始/維持することを上位層に伝達し、閾値より小さい振幅であれば雑音として無信号状態であることを上位層に伝達する。
特開平9−326712号公報
しかしながら、特許文献1に記載のスケルチ回路では、入力信号に高周波成分が含まれていると、次のような問題が発生する。
図12は、パワーカットからの復帰時の問題を説明するための図である。
図12(a)は、パワーカットからの復帰時の入力信号と閾値とを重ねて表わした図である。
図12(a)に示すように、受信ブロックには、パワーカットからの復帰時に、連続して送られてくるバースト信号(バースト1、バースト2、バースト3)が入力される。
図12(b)は、図12(a)におけるバースト2の部分を拡大した図である。
図12(b)に示すように、差動入力信号がクロスする箇所では、差動入力信号は、閾値Vth_H,Vth_Lを越えない。差動入力信号の遷移密度が高い箇所(つまり、高周波数成分が含まれる箇所)では、閾値を越えないポイントが増加する。その結果、図12(c)に示すように、差動入力信号の遷移密度が高い箇所で、データが転送されている状態か否かを表わすスケルチ信号がスパイクのような波形となり、誤検出が発生する。
図13は、通信時の入力信号と閾値とを重ねて表わした図である。
図13に示すような、差動入力信号の周波数成分が高い箇所では、差動入力信号がクロスする箇所が多く、閾値を越えないポイントが増加する。その結果、図13に示すように、高周波成分が含まれる箇所では、通信中にもかかわらず、データが転送されている状態か否かを表わすスケルチ信号のレベルが下がり、誤検出が発生する。
図14は、従来のスケルチ回路の構成を表わす図である。図15は、図14のスケルチ回路99の各部における信号の波形を表わす図である。
図15(a)は、入力端子1,2から入力された差動入力信号RX_P,RX_Nの波形を表わす図である。区間Aにおいて、差動入力信号RX_P,RX_Nの変化する頻度が多くなっている。
図15(b)は、第1の差動増幅回路から出力された差動入力増幅信号Din_P,Din_Nの波形を表わす図である。区間Aにおいて、差動入力増幅信号Din_P,Din_Nは減衰している。これは、第1の差動増幅回路を通すことによって、差動入力増幅信号が減衰するためである。
図15(c)は、閾値生成器7から出力される差動閾値信号Vth_H,Vth_Lの波形を表わす図である。
図15(d)は、第2の差動増幅回路4から出力される差動閾値増幅信号Rin_P,Rin_Nの波形を表わす図である。
図15(e)は、比較器6における比較対象である差動入力増幅信号Din_P,Din_Nと、差動閾値増幅信号Rin_P,Rin_Nとを重ねて表わした図である。区間Aにおいて、差動入力増幅信号Din_P,Din_Nの振幅は、差動閾値増幅信号Rin_P,Rin_Nの振幅よりも小さいため、スケルチ信号OUTは、「L」レベルとなる。つまり、本来は、区間Aにおいて、差動入力信号の振幅は高く、データが伝送されている状態であるにも係らず、スケルチ回路は、データが転送されていないと判断する。
以上のように、入力信号の周波数が高くなると入力データ遷移密度が高くなり、閾値を越えず、従来のスケルチ回路は正常な検出ができない。また信号の減衰によっても、閾値を越えず誤検出となる。信号の減衰を考慮し、閾値生成器の閾値を低く厳密に設定すると、製造ばらつきによる変動が大きくなる。
それゆえに、本発明の目的は、入力信号に高周波成分が含まれていても、安定した検出が可能なスケルチ回路を提供することである。
本発明の一実施例のスケルチ回路によれば、閾値信号を生成する閾値生成器と、少なくとも入力信号が変化するタイミングで変化する信号で閾値信号を変調するミキサと、入力信号と変調された閾値信号とを比較して、比較結果を表わす信号を出力する比較回路とを備える。
本発明のスケルチ回路によれば、入力信号に高周波成分が含まれていても、安定した検出が可能である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
(全体構成)
図1は、本発明の実施形態のデータ処理システムの構成を表わす図である。
図1を参照して、データ処理システムは、パーソナルコンピュータ51と、ハードディスク52からなる。パーソナルコンピュータ51とハードディスク52の間の通信は、SATA(Serial Advanced Technology Attachment)規格にしたがう。
パーソナルコンピュータ51は、内部回路53と、ロジック回路部57およびアナログ回路部58からなるIF部54とを備える。
ハードディスク52も、パーソナルコンピュータ51と同様に、内部回路56と、ロジック回路部60およびアナログ回路部59からなるIF部55とを備える。
図2は、図1のアナログ回路部59の構成を表わす図である。図1のアナログ回路部58の構成もこれと同様である。
図2を参照して、送信用アナログ回路部61は、TxPLL(Phase-Locked Loop)63と、シリアライザ64と、フロントエンド(FE)65とを備える。
TxPLL63は、端子75からクロックCLKAを受けて、クロックCLKB,/CLKBを出力する。
シリアライザ64は、クロックCLKB,/CLKBに同期して、ロジック回路部60の端子77から出力されるパラレルの送信信号S1をシリアルの送信信号S2,/S2に変換する。
フロントエンド(FE)65は、送信用のフロントエンド回路であり、送信信号S3,/S3を出力端子71,72に出力する。
受信用アナログ回路部62は、フロントエンド(FE)66と、CDR(Clock Data Recovery)回路67と、デシリアライザ68と、スケルチ回路10とを備える。
フロントエンド(FE)66は、受信用のフロントエンド回路であり、入力端子73,74から受信信号RX_P,RX_Nを受けて、信号R1,/R1をCDR回路67に出力する。
CDR回路67は、フロントエンド(FE)から出力される信号R1,/R1からクロックCLK,/CLKを復元する。
デシリアライザ68は、CDR回路67で復元されたクロックCLK,/CLKに同期して、シリアルの受信信号R1,/R1をパラレル変換して、パラレルの受信信号R3をロジック回路部60の端子78へ出力し、復元されたクロックCLKを端子79へ出力する。
スケルチ回路10は、通信相手側との間で通信のハンドシェークを行ない、受信信号RX_P,RX_Nが通信相手側から伝送された有効な信号であるか、あるいはノイズであるかを検出し、ロジック回路部60の端子80へ出力する。ロジック回路部60は、パワーカット時に、有効な信号を受信したときに、OFF状態の回路を動作させる。
(スケルチ回路の構成)
図3は、本発明の第1の実施形態のスケルチ回路の構成を表わす図である。
図3を参照して、このスケルチ回路10は、入力端子1,2と、同一の増幅率を有する第1および第2の差動増幅回路3,4と、閾値生成器7と、ミキサ回路5と、出力端子8とから構成される。
第1の差動増幅回路3は、入力端子1,2から入力された差動入力信号RX_P,RX_Nを増幅して、差動入力増幅信号Din_P,Din_Nを比較器6およびミキサ回路5へ出力する。
閾値生成器7は、可変抵抗R1およびR2からなり、抵抗R2の両端のノードから差動閾値信号Vth_H,Vth_Lを第2の差動増幅回路4へ出力する。
第2の差動増幅回路4は、差動閾値信号Vth_H,Vth_Lを増幅して、差動閾値増幅信号A_H,A_Lをミキサ回路5へ出力する。
ミキサ回路5は、差動入力増幅信号Din_P,Din_Nによって、差動閾値増幅信号A_H,A_Lを変調して比較器6へ出力する。すなわち、ミキサ回路5は、差動入力増幅信号Din_P,Din_Nと同一の変化パターンの差動閾値増幅周波数変換信号Rin_P,Rin_Nを比較器6へ出力する。したがって、差動閾値増幅周波数変換信号Rin_P,Rin_Nの変化するタイミングは、差動入力増幅信号Din_P,Din_Nの変化するタイミングと同一となる。
比較器6は、差動入力増幅信号Din_P,Din_Nの振幅と差動閾値増幅周波数変換信号Rin_P,Rin_Nの振幅を比較して、比較結果を表わすスケルチ信号OUTを出力端子8へ出力する。すなわち、比較器6は、差動入力増幅信号Din_P,Din_Nの振幅が差動閾値増幅周波数変換信号Rin_P,Rin_Nの振幅よりも大きい場合には、「H」レベルのスケルチ信号を出力する。比較器6は、差動入力増幅信号Din_P,Din_Nの振幅が差動閾値増幅周波数変換信号Rin_P,Rin_Nの振幅と等しいか小さい場合には、「L」レベルのスケルチ信号を出力する。
(差動増幅回路)
図4は、第1の差動増幅回路3の構成の一例を表わす図である。第2の差動増幅回路4の構成も、これと同様である。
図4を参照して、第1の差動増幅回路3は、定電流源IC1と、ソースが定電流源に共通に接続されたNチャネルMOSトランジスタN1,N2と、NチャネルMOSトランジスタN1,N2のドレインにそれぞれ接続される抵抗R3,R4とを備える。
NチャネルMOSトランジスタN1,N2のゲートには、それぞれ、差動入力信号RX_P,RX_Nが入力される。NチャネルMOSトランジスタN1,N2のドレイン端子から差動入力増幅信号Din_P,Din_Nが出力される。
(ミキサ)
図5は、ミキサ回路5の構成の一例を表わす図である。
図5を参照して、ミキサ回路5は、スイッチSW1〜SW4を備える。
差動入力増幅信号の一方側のDin_Pが「H」レベルで、かつ差動入力増幅信号の他方側Din_Nが「L」レベルのときには、スイッチSW1とスイッチSW2が閉じて、スイッチSW3とスイッチ4が開く。その結果、差動閾値増幅信号A_H,A_Lの値が差動閾値増幅周波数変換信号Rin_P,Rin_Nの値となる。
一方、差動入力増幅信号の一方側のDin_Pが「L」レベルで、かつ差動入力増幅信号の他方側Din_Nが「H」レベルのときには、スイッチSW1とスイッチSW2が開き、スイッチSW3とスイッチSW4が閉じる。その結果、差動閾値増幅信号A_H,A_Lの値が差動閾値増幅周波数変換信号Rin_N,Rin_Pの値となる。
したがって、差動入力増幅信号Din_P,Din_Nの変化するパターンは、差動閾値増幅信号A_H,A_Lの変化するパターンと同一となる。
(比較器6)
図6は、比較器6の構成の一例を表わす図である。
図6を参照して、比較器6は、いわゆるDCレベル比較器であって、第1段の比較回路95と、第2段の論理閾値まで増幅するアンプ96とを備える。
第1段の比較回路95は、PチャネルMOSトランジスタP1,P2と、NチャネルMOSトランジスタN3〜N6と、定電流源IC2とを含む。
第2段のアンプ96は、PチャネルMOSトランジスタP3,P4と、NチャネルMOSトランジスタN7,N8と、定電流源IC3とを含む。
NチャネルMOSトランジスタN3,N4のゲートには、差動入力増幅信号Din_P,Din_Nが入力される。NチャネルMOSトランジスタN5,N6のゲートには、差動閾値増幅周波数変換信号Rin_P,Rin_Nが入力される。NチャネルMOSトランジスタN8のドレイン端子からスケルチ信号OUTが出力される。
以上のように、第1の実施形態のスケルチ回路は、ミキサ回路によって閾値が入力信号と同じタイミングで変化するので、入力信号に高周波成分が含まれており入力データ遷移密度が高くなっている箇所でも、入力信号が有効な信号であるのか、あるいはノイズであるかの検出を安定して行なうことができる。また、第1の実施形態のスケルチ回路は、従来のスケルチ回路に、ミキサ回路を追加しただけのものであり、低消費電力で冗長性のあるシステムを構築することができる。
[第1の実施形態の変形例]
(スケルチ回路の構成)
図7は、第1の実施の形態の変形例のスケルチ回路の構成を表わす図である。
図7のスケルチ回路20は、ミキサ回路5の置かれる位置を除いて、図3のスケルチ回路10と同一である。すなわち、図3のスケルチ回路10では、ミキサ回路5が、第2の差動増幅回路4の後段に配置されているのに対して、図7のスケルチ回路20では、ミキサ回路5が、第2の差動増幅回路4の前段に配置されている。
図7を参照して、各構成を説明する。
第1の差動増幅回路3は、入力端子1,2から入力された差動入力信号RX_P,RX_Nを増幅して、差動入力増幅信号Din_P,Din_Nを比較器6へ出力する。
閾値生成器7は、可変抵抗R1およびR2からなり、抵抗R2の両端のノードから差動閾値信号Vth_H,Vth_Lをミキサ回路5へ出力する。
ミキサ回路5は、差動入力信号RX_P,RX_Nによって、差動閾値信号Vth_H,Vth_Lを変調して第2の差動増幅回路4へ出力する。すなわち、ミキサ回路5は、差動入力信号RX_P,RX_Nと同一の変化パターンの差動閾値周波数変換信号M_H,M_Lを第2の差動増幅回路4へ出力する。したがって、差動閾値周波数変換信号M_H,M_Lの変化するタイミングは、差動入力信号RX_P,RX_Nの変化するタイミングと同一となる。
第2の差動増幅回路4は、差動閾値周波数変換信号M_H,M_Lを増幅して、差動閾値増幅周波数変換信号Rin_P,Rin_Nを比較器6へ出力する。
比較器6は、差動入力増幅信号Din_P,Din_Nの振幅と差動閾値増幅周波数変換信号Rin_P,Rin_Nの振幅を比較して、比較結果を表わすスケルチ信号OUTを出力端子8へ出力する。すなわち、比較器6は、差動入力増幅信号Din_P,Din_Nの振幅が差動閾値増幅周波数変換信号Rin_P,Rin_Nの振幅よりも大きい場合には、「H」レベルのスケルチ信号を出力する。比較器6は、差動入力増幅信号Din_P,Din_Nの振幅が差動閾値増幅周波数変換信号Rin_P,Rin_Nの振幅と等しいか小さい場合には、「L」レベルのスケルチ信号を出力する。
(信号波形)
図8は、図7のスケルチ回路20の各部における信号の波形を表わす図である。
図8(a)は、入力端子1,2から入力された差動入力信号RX_P,RX_Nの波形を表わす図である。区間Aにおいて、差動入力信号RX_P,RX_Nの変化する頻度が多くなっており、高周波成分が含まれている。
図8(b)は、第1の差動増幅回路3から出力された差動入力増幅信号Din_P,Din_Nの波形を表わす図である。高周波成分が含まれている区間Aにおいて、差動入力増幅信号Din_P,Din_Nは減衰している。
図8(c)は、閾値生成器7から出力される差動閾値信号Vth_H,Vth_Lの波形を表わす図である。
図8(d)は、ミキサ回路5から出力される差動閾値周波数変換信号M_H,M_Lの波形を表わす図である。差動閾値周波数変換信号M_H,M_Lの変化するタイミングは、図8(a)で示される差動入力信号RX_P,RX_Nと同一となる。
図8(e)は、第2の差動増幅回路4から出力される差動閾値増幅周波数変換信号Rin_P,Rin_Nの波形を表わす図である。高周波成分が含まれている区間Aにおいて、差動入力増幅信号Din_P,Din_Nと同様に、差動閾値増幅周波数変換信号Rin_P,Rin_Nは、減衰している。
図8(f)は、比較器6における比較対象である差動入力増幅信号Din_P,Din_Nと、差動閾値増幅周波数変換信号Rin_P,Rin_Nとを重ねて表わした図である。区間Aにおいても、差動入力増幅信号Din_P,Din_Nの振幅は、差動閾値増幅周波数変換信号Rin_P,Rin_Nの振幅よりも大きいため、スケルチ信号OUTは、「H」レベルとなる。
以上のように、第1の実施形態の変形例のスケルチ回路によれば、第1の実施形態と同様に、入力信号に高周波成分が含まれており入力データ遷移密度が高くなっている箇所でも、入力信号が有効な信号であるのか、あるいはノイズであるかの検出を安定して行なうことができるとともに、低消費電力で冗長性のあるシステムを構築することができる。さらに、この変形例によれば、ミキサ回路を第2の差動増幅回路の前段に配置している。これによって、入力信号が第1の差動増幅回路を通すことによって入力信号が減衰するのと同様に、閾値も減衰させることができ、入力信号が減衰して閾値との比較が正確に行なえなくなるという問題を解決することができる。
[第2の実施形態]
(スケルチ回路の構成)
図9は、第2の実施の形態のスケルチ回路の構成を表わす図である。
図9のスケルチ回路30が、図3のスケルチ回路10と相違する点は、ミキサ回路5に入力される周波数変換用の信号である。すなわち、図3のスケルチ回路10では、ミキサ回路5は、第1の差動増幅回路3が出力した差動入力増幅信号Din_P,Din_Nを周波数変換用の信号として受けていたのに対して、図9のスケルチ回路30では、ミキサ回路5は、CDR回路67で復元されたクロック信号CLK,/CLKを周波数変換用の信号として受ける。
図9を参照して、各構成を説明する。
第1の差動増幅回路3は、入力端子1,2から入力された差動入力信号RX_P,RX_Nを増幅して、差動入力増幅信号Din_P,Din_Nを比較器6およびミキサ回路5へ出力する。
閾値生成器7は、可変抵抗R1およびR2からなり、抵抗R2の両端のノードから差動閾値信号Vth_H,Vth_Lを第2の差動増幅回路4へ出力する。
第2の差動増幅回路4は、差動閾値信号Vth_H,Vth_Lを増幅して、差動閾値増幅信号A_H,A_Lをミキサ回路5へ出力する。
ミキサ回路5は、CDR回路67で復元されたクロック信号CLK,/CLKによって、差動閾値増幅信号A_H,A_Lを変調して比較器6へ出力する。すなわち、ミキサ回路5は、CDR回路67で復元されたクロック信号CLK,/CLKと同一の変化パターンの差動閾値増幅周波数変換信号Rin_P,Rin_Nを比較器6へ出力する。したがって、差動閾値増幅周波数変換信号Rin_P,Rin_Nの変化するタイミングは、差動入力増幅信号Din_P,Din_Nの最も高い周波数成分であるクロック信号CLK,/CLKの変化するタイミングと同一となる。
比較器6は、差動入力増幅信号Din_P,Din_Nの振幅と差動閾値増幅周波数変換信号Rin_P,Rin_Nの振幅を比較して、比較結果を表わすスケルチ信号OUTを出力端子8へ出力する。すなわち、比較器6は、差動入力増幅信号Din_P,Din_Nの振幅が差動閾値増幅周波数変換信号Rin_P,Rin_Nの振幅よりも大きい場合には、「H」レベルのスケルチ信号を出力する。比較器6は、差動入力増幅信号Din_P,Din_Nの振幅が差動閾値増幅周波数変換信号Rin_P,Rin_Nの振幅と等しいか小さい場合には、「L」レベルのスケルチ信号を出力する。
以上のように、第2の実施形態のスケルチ回路は、ミキサ回路によって閾値がCDR回路で復元されたクロックと同じタイミングで変化するので、入力信号に高周波成分が含まれており入力データ遷移密度が高くなっている箇所でも、入力信号が有効な信号であるのか、あるいはノイズであるかの検出を安定して行なうことができる。低消費電力で冗長性のあるシステムを構築することができる。また、第2の実施形態のスケルチ回路は、従来のスケルチ回路に、ミキサ回路を追加しただけのものであり、低消費電力で冗長性のあるシステムを構築することができる。
[第2の実施形態の変形例]
(スケルチ回路の構成)
図10は、第2の実施の形態の変形例のスケルチ回路の構成を表わす図である。
図10のスケルチ回路40は、ミキサ回路5の置かれる位置を除いて、図9のスケルチ回路30と、同一である。すなわち、図9のスケルチ回路30では、ミキサ回路5が、第2の差動増幅回路4の後段に配置されているのに対して、図10のスケルチ回路40では、ミキサ回路5が、第2の差動増幅回路4の前段に配置されている。
図10を参照して、各構成を説明する。
第1の差動増幅回路3は、入力端子1,2から入力された差動入力信号RX_P,RX_Nを増幅して、差動入力増幅信号Din_P,Din_Nを比較器6へ出力する。
閾値生成器7は、可変抵抗R1およびR2からなり、抵抗R2の両端のノードから差動閾値信号Vth_H,Vth_Lをミキサ回路5へ出力する。
ミキサ回路5は、CDR回路67で復元されたクロック信号CLK,/CLKによって、差動閾値信号Vth_H,Vth_Lを変調して第2の差動増幅回路4へ出力する。すなわち、ミキサ回路5は、CDR回路67で復元されたクロック信号CLK,/CLKと同一の変化パターンの差動閾値周波数変換信号M_H,M_Lを比較器6へ出力する。したがって、差動閾値周波数変換信号M_H,M_Lの変化するタイミングは、クロック信号CLK,/CLKの変化するタイミングと同一となる。
第2の差動増幅回路4は、差動閾値周波数変換信号M_H,M_Lを増幅して、差動閾値増幅周波数変換信号Rin_P,Rin_Nを比較器6へ出力する。
比較器6は、差動入力増幅信号Din_P,Din_Nの振幅と差動閾値増幅周波数変換信号Rin_P,Rin_Nの振幅を比較して、比較結果を表わすスケルチ信号OUTを出力端子8へ出力する。すなわち、比較器6は、差動入力増幅信号Din_P,Din_Nの振幅が差動閾値増幅周波数変換信号Rin_P,Rin_Nの振幅よりも大きい場合には、「H」レベルのスケルチ信号を出力する。比較器6は、差動入力増幅信号Din_P,Din_Nの振幅が差動閾値増幅周波数変換信号Rin_P,Rin_Nの振幅と等しいか小さい場合には、「L」レベルのスケルチ信号を出力する。
(信号波形)
図11は、図10のスケルチ回路40の各部における信号の波形を表わす図である。
図11(a)は、入力端子1,2から入力された差動入力信号RX_P,RX_Nの波形を表わす図である。区間Aにおいて、差動入力信号RX_P,RX_Nの論理レベルの変化する頻度が多くなっており、高周波成分が含まれている。
図11(b)は、第1の差動増幅回路3から出力された差動入力増幅信号Din_P,Din_Nの波形を表わす図である。高周波成分が含まれている区間Aにおいて、差動入力増幅信号Din_P,Din_Nは減衰している。
図11(c)は、閾値生成器7から出力される差動閾値信号Vth_H,Vth_Lの波形を表わす図である。
図11(d)は、CDR回路67から出力される復元されたクロックCLK,/CLKの波形を表わす図である。
図11(e)は、ミキサ回路5から出力される差動閾値周波数変換信号M_H,M_Lの波形を表わす図である。差動閾値周波数変換信号M_H,M_Lの変化するタイミングは、図11(d)で示されるクロックCLK,/CLKの変化するタイミングと同一となる。
図11(f)は、第2の差動増幅回路4から出力される差動閾値増幅周波数変換信号Rin_P,Rin_Nの波形を表わす図である。高周波成分が含まれている区間Aにおいて、差動入力増幅信号Din_P,Din_Nと同様に、差動閾値増幅周波数変換信号Rin_P,Rin_Nは、減衰している。
図11(g)は、比較器6における比較対象である差動入力増幅信号Din_P,Din_Nと、差動閾値増幅周波数変換信号Rin_P,Rin_Nとを重ねて表わした図である。区間Aにおいても、差動入力増幅信号Din_P,Din_Nの振幅は、差動閾値増幅周波数変換信号Rin_P,Rin_Nの振幅よりも大きいため、スケルチ信号OUTは、「H」レベルとなる。
以上のように、第2の実施形態の変形例のスケルチ回路によれば、第2の実施形態と同様に、入力信号に高周波成分が含まれている箇所でも、入力信号が有効な信号であるのか、あるいはノイズであるかの検出を安定して行なうことができるとともに、低消費電力で冗長性のあるシステムを構築することができる。さらに、この変形例によれば、ミキサ回路を第2の差動増幅回路の前段に配置している。これによって、入力信号が第1の差動増幅回路を通すことによって入力信号が減衰するのと同様に、閾値も減衰させることができ、入力信号が減衰して閾値との比較が正確に行なえなくなるという問題を解決することができる。また、ミキサ回路に供給するCLKを外部制御可能にすることで、冗長性のある構成にすることも可能である。
(変形例)
(1) ミキサ回路
本発明の実施形態では、ミキサは、閾値を差動入力信号またはCDR回路で復元されたクロックで変調したが、これに限定するものではない。閾値信号を変調するための信号は、少なくとも差動入力信号が変化するタイミングで必ず変化する信号であれば、どのようなものであってもよい。たとえば、CDR回路で復元されたクロックの整数倍の周波数を有する信号であってもよい。
(2) 通信
本発明の実施形態では、パーソナルコンピュータとハードディスクの間は、SATA規格に従って通信が行なわれるものとしたが、これに限定するものではなく、たとえば、USB2.0規格に従って通信が行なわれるものであってもよい。
また、本発明の実施形態では、パーソナルコンピュータとハードディスクの間の通信を前提としたが、これに限定するものではなく、本発明は、有線の通信が行なわれるシステムに適用することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施形態のデータ処理システムの構成を表わす図である。 図1のアナログ回路部の構成を表わす図である。 本発明の第1の実施形態のスケルチ回路の構成を表わす図である。 第1の差動増幅回路の構成の一例を表わす図である。 ミキサ回路の構成の一例を表わす図である。 比較器の構成の一例を表わす図である。 第1の実施の形態の変形例のスケルチ回路の構成を表わす図である。 図7のスケルチ回路の各部における信号の波形を表わす図である。 第2の実施の形態のスケルチ回路の構成を表わす図である。 第2の実施の形態の変形例のスケルチ回路の構成を表わす図である。 図10のスケルチ回路の各部における信号の波形を表わす図である。 パワーカットからの復帰時の問題を説明するための図である。 通信時の入力信号と閾値とを重ねて表わした図である。 従来のスケルチ回路の構成を表わす図である。 図14のスケルチ回路の各部における信号の波形を表わす図である。
符号の説明
1,2,73,74 入力端子、3 第1の差動増幅回路、4 第2の差動増幅回路、5 ミキサ回路、6 比較器、7 閾値生成器、8,71,72 出力端子、10,20,30,40,99 スケルチ回路、51 パーソナルコンピュータ、52 ハードディスク、53,56 内部回路、54,55 IF部、57,60 ロジック回路部、58,60 アナログ回路部、61 送信用アナログ回路部、62 受信用アナログ回路部、63 TxPLL、64 シリアライザ、65,66 フロントエンド,67 CDR回路、68 デシリアライザ、75〜80 端子、95 第1段の比較回路、96 第2段のアンプ、SW1〜SW4 スイッチ、R1〜R4 抵抗、P1〜P4 PチャネルMOSトランジスタ、N1〜N8 NチャネルMOSトランジスタ、IC1,IC2,IC3 定電流源。

Claims (7)

  1. 入力信号が送信側から伝送された有効な信号であるか、あるいはノイズであるかを検出するスケルチ回路であって、
    閾値信号を生成する閾値生成器と、
    少なくとも前記入力信号が変化するタイミングで変化する信号で前記閾値信号を変調するミキサと、
    前記入力信号と前記変調された閾値信号とを比較して、比較結果を表わす信号を出力する比較回路とを備えたスケルチ回路。
  2. 前記ミキサは、前記入力信号によって前記閾値信号を変調する、請求項1記載のスケルチ回路。
  3. 前記入力信号を増幅して、前記比較器へ出力する第1の増幅器と、
    前記閾値出力器から出力される閾値信号を増幅する第2の増幅器とをさらに備え、
    前記ミキサは、前記第1の増幅器から出力された増幅された入力信号によって、前記第2の増幅器から出力された増幅された閾値信号を変調して、前記比較器へ出力する、請求項2記載のスケルチ回路。
  4. 前記ミキサは、前記入力信号によって、前記閾値出力器から出力された閾値信号を変調し、
    前記入力信号を増幅して、前記比較器へ出力する第1の増幅器と、
    前記ミキサから出力される変調された閾値信号を増幅して、前記比較器へ出力する第2の増幅器とをさらに備える、請求項2記載のスケルチ回路。
  5. 前記ミキサは、クロックデータデカバリ回路で前記入力信号に基づいて復元されたクロック信号によって前記閾値信号を変調する、請求項1記載のスケルチ回路。
  6. 前記入力信号を増幅して、前記比較器へ出力する第1の増幅器と、
    前記閾値出力器から出力される閾値信号を増幅する第2の増幅器とをさらに備え、
    前記ミキサは、前記復元されたクロックによって、前記第2の増幅器から出力された増幅された閾値信号を変調して、前記比較器へ出力する、請求項5記載のスケルチ回路。
  7. 前記ミキサは、前記復元されたクロックによって、前記閾値出力器から出力された閾値信号を変調し、
    前記入力信号を増幅して、前記比較器へ出力する第1の増幅器と、
    前記ミキサから出力される変調された閾値信号を増幅して、前記比較器へ出力する第2の増幅器とをさらに備える、請求項5記載のスケルチ回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104007399A (zh) * 2013-02-21 2014-08-27 精工电子有限公司 磁传感器装置

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