JP2010127602A - 冷凍装置 - Google Patents

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剛 山田
Junichi Shimoda
順一 下田
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Abstract

【課題】ホットガスが通るバイパスによって室外機底板上の氷を融解させる冷凍装置において、バイパスを開ける弁から異音が発生することを抑制する。
【解決手段】空気調和装置1では、除霜運転時に室外熱交換器23に向う冷媒の一部を迂回させるホットガスバイパス10hが、室外機2の底板2b上に配置されている。ホットガスバイパス10hの途中には、ホットガスバイパス弁27が設けられている。制御部11は、除霜運転において、冷媒の循環方向が暖房運転時と逆の方向になるように四路切換弁22を切り替える前に、ホットガスバイパス弁27を介してホットガスバイパス10hを開ける。
【選択図】図7

Description

本発明は、蒸気圧縮式冷凍サイクルを利用する冷凍装置に関する。
空気調和装置の室外熱交換器は、暖房運転時に冷媒の蒸発器として機能するので、屋外の空気に含まれる水分が室外熱交換器の表面で結露する。その状態で、室外熱交換器が低温環境下にさらされたとき、結露水が氷結するので、室外熱交換器の表面は氷で覆われ熱交換性能が低下する。室外熱交換器の表面を覆った氷は、除霜運転時にホットガスを室外熱交換器に流すことによって融解させることができるが、そのときに発生したドレン水が、室外熱交換器を支える底板に溜まり再び凍結する。それが繰り返されて成長した氷は、後に室外熱交換器近傍に配置された室外ファンと接触して室外ファンの回転を阻害する。
そのような事態を回避するために、底板の上面側にヒータを設置してドレン水の凍結を防止する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に係る発明によれば、ヒータによって融けた水は、底板に設けられた水抜き孔を介して排水されるので、底板の上面での氷の成長を抑制することができる。しかしながら、上記のような空気調和装置では、新たにヒータを備える必要があるので、部品点数が増加しコストが増大していた。
そこで、「弁を介してホットガスの一部を迂回させるバイパスを底板上に設置し、除霜運転時にバイパスにホットガスを流して底板に堆積した氷を融解させる」という冷凍装置が出願人によって開発された。
特開2008−96018号公報
しかしながら、このホットガスによる方式において、暖房運転から除霜運転に切り替わる際に、バイパスを開ける弁から異音が発生することが判明し、その異音を解消するという新たな課題が提起された。
本発明の課題は、ホットガスが通るバイパスによって室外機底板上の氷を融解させる冷凍装置において、バイパスを開ける弁から異音が発生することを抑制することにある。
第1発明に係る冷凍装置は、蒸気圧縮式の冷凍サイクルを行い、除霜運転時の冷媒の循環方向が暖房運転時と逆になる冷凍装置であって、熱交換器と、バイパスと、第2加熱対象部材と、弁と、制御部とを備えている。熱交換器は、除霜運転時に高圧の冷媒によって加熱される。バイパスは、除霜運転時に熱交換器に向う冷媒の一部を迂回させる。第2加熱部材は、除霜運転時の熱交換器以外の加熱対象であり、バイパスを通る冷媒によって加熱される。弁は、バイパスに設けられる。制御部は、弁を制御する。さらに、制御部は、除霜運転において、冷媒の循環方向が暖房運転時と逆の方向に切り替わる前に、弁を介してバイパスを開ける。
従来、冷媒の循環方向が暖房運転時と逆の方向に切り替わるときに、同時にバイパスの弁を開いていたので、高低圧差によって冷媒が急激に弁を通過し、異音が発生していた。しかし、この冷凍装置では、弁が開き冷媒の流通が開始された後に冷媒の循環方向が暖房運転時と逆の方向に切り替わるので、弁前後の高低圧差がほとんどなく異音の発生が抑制される。
第2発明に係る冷凍装置は、第1発明に係る冷凍装置であって、制御部が、冷媒の循環方向が暖房運転時と逆の方向である冷凍サイクルが解消された後に或は同時に、弁を介してバイパスを閉じる。
この冷凍装置では、一旦、弁が開き冷媒の流通が開始された後は、弁前後の高低圧差がほとんどないので、冷媒の循環方向が暖房運転時と逆の方向である冷凍サイクルが解消された後に或は同時に、弁が閉じても異音の発生は防止される。
第3発明に係る冷凍装置は、第1発明に係る冷凍装置であって、制御部が、バイパスを開ける前に、除霜運転を要求するための除霜要求信号を発信する。この冷凍装置では、除霜要求信号を起点に、除霜運転準備動作へ移行することが可能となる。例えば、圧縮機の運転周波数を低減する制御が行なわれ、冷媒の循環方向が逆になったときの衝撃が緩和される。
第4発明に係る冷凍装置は、第1発明に係る冷凍装置であって、バイパスの弁の下流側に、冷媒の流通路の断面積を減じる絞り部が設けられている。この冷凍装置では、除霜運転時、熱交換器を流通する冷媒とバイパスを流通する冷媒との割合が一定に保たれる。
第5発明に係る冷凍装置は、第1発明に係る冷凍装置であって、第2加熱対象部材が、熱交換器の下方に位置し、バイパスは、第2加熱対象部材上に配置されている。
この冷凍装置では、除霜運転で生じた水が第2加熱対象部材に滞留し凍結した場合でも、除霜運転毎に氷を融解させるので、第2加熱対象部材に氷が堆積することが抑制され、第2加熱対象部材の上方にある熱交換器等を圧迫することが防止される。
第6発明に係る冷凍装置は、第5発明に係る冷凍装置であって、第2加熱対象部材が、鉛直方向に貫通する排水口を有している。バイパスは、排水口の近傍を通っている。
この冷凍装置では、排水口が水の凍結によって塞がれている場合でも、除霜運転毎に氷が融解して排水されるので、第2加熱対象部材に氷が堆積することが抑制され、第2加熱対象部材の上方にある熱交換器等を圧迫することが防止される。
第1発明に係る冷凍装置では、弁が開き冷媒の流通が開始された後に冷媒の循環方向が暖房運転時と逆の方向に切り替わるので、弁前後の高低圧差がほとんどなく異音の発生が抑制される。
第2発明に係る冷凍装置では、一旦、弁が開き冷媒の流通が開始された後は、弁前後の高低圧差がほとんどないので、弁が閉じても異音の発生は防止される。
第3発明に係る冷凍装置では、除霜要求信号を起点に、除霜運転準備動作へ移行することが可能となる。
第4発明に係る冷凍装置では、除霜運転時、熱交換器を流通する冷媒とバイパスを流通する冷媒との割合が一定に保たれる。
第5発明または第6発明に係る冷凍装置では、第2加熱対象部材に氷が堆積することが抑制され、第2加熱対象部材の上方にある熱交換器等を圧迫することが防止される。
以下図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
<空気調和装置>
図1は、本発明の一実施形態に係る冷凍装置を用いた空気調和装置の冷媒回路図である。図1において、空気調和装置1では、熱源側装置としての室外機2と、利用側装置としての室内機4とが冷媒配管によって接続され、蒸気圧縮式冷凍サイクルを行う冷媒回路10が形成されている。
室外機2は、圧縮機21、四路切換弁22、室外熱交換器23、膨張弁24、アキュームレータ25、室外ファン26、ホットガスバイパス弁27、キャピラリチューブ28および電磁誘導加熱ユニット6を収容している。室内機4は、室内熱交換器41および室内ファン42を収容している。
冷媒回路10は、吐出管10a、ガス管10b、液管10c、室外側液管10d、室外側ガス管10e、アキューム管10f、吸入管10g、及びホットガスバイパス10hを有している。
吐出管10aは、圧縮機21と四路切換弁22とを接続している。ガス管10bは、四路切換弁22と室内熱交換器41とを接続している。液管10cは、室内熱交換器41と膨張弁24とを接続している。室外側液管10dは、膨張弁24と室外熱交換器23とを接続している。室外側ガス管10eは、室外熱交換器23と四路切換弁22とを接続している。
アキューム管10fは、四路切換弁22とアキュームレータ25とを接続している。電磁誘導加熱ユニット6は、アキューム管10fの一部分に取り付けられている。アキューム管10fのうち、少なくとも電磁誘導加熱ユニット6によって覆われている被加熱部分では、銅管の周囲がステンレス鋼管で覆われている。冷媒回路10を構成する配管のうち、そのステンレス鋼管以外の部分は銅管である。
吸入管10gは、アキュームレータ25と圧縮機21の吸入側とを接続している。ホットガスバイパス10hは、吐出管10aの途中に設けられた分岐点A1と室外側液管10dの途中に設けられた分岐点D1とを接続している。
ホットガスバイパス10hは、途中にホットガスバイパス弁27が配置されている。制御部11は、ホットガスバイパス弁27を開閉して、ホットガスバイパス10hを冷媒の流通を許容する状態と許容しない状態とに切換える。また、ホットガスバイパス弁27の下流側には、冷媒の流通路の断面積を減じるキャピラリチューブ28が設けられており、除霜運転時、室外熱交換器23を流通する冷媒とホットガスバイパス10hを流通する冷媒との割合が一定に保たれている。
四路切換弁22は、冷房運転サイクルと暖房運転サイクルとを切り替えることができる。図1では、暖房運転を行うための接続状態を実線で示し、冷房運転を行うための接続状態を点線で示している。暖房運転時、室内熱交換器41は凝縮器として、室外熱交換器23は蒸発器として機能する。冷房運転時、室外熱交換器23は凝縮器として、室内熱交換器41は蒸発器として機能する。
室外熱交換器23の近傍には、室外熱交換器23に室外空気を送る室外ファン26が配置されている。室内熱交換器41の近傍には、室内熱交換器41に室内空気を送る室内ファン42が配置されている。
制御部11は、室外制御部11aと室内制御部11bとを有している。室外制御部11aと室内制御部11bとは通信線11cによって接続されている。そして、室外制御部11aは室外機2内に配置される機器を制御し、室内制御部11bは室内機4内に配置されている機器を制御する。
(室外機の外観)
図2は正面側から視た室外機の外観斜視図である。図2において、室外機2の外殻は、天板2a、天板2aと対向する底板(不可視)、フロントパネル2c、ファンガード2k、右側面パネル2f、右側面パネル2fと対向する左側面パネル(不可視)、フロントパネル2c及びファンガード2kと対向する背面パネル(不可視)によって略直方体形状に形成されている。
(室外機の内部)
図3は、フロントパネル、右側面パネルおよび背面パネルを取り除いた室外機の斜視図である。図3において、室外機2は、仕切り板2hによって送風機室と機械室とに区分されている。送風機室には室外熱交換器23及び室外ファン(不可視)が配置され、機械室には電磁誘導加熱ユニット6、圧縮機21、及びアキュームレータ25が配置されている。
図4は、底板、室外熱交換器および室外ファン以外の部材を取り除いた室外機の斜視図である。図4において、室外熱交換器23は、L字形状に成形されているフィン・アンド・チューブ式熱交換器である。そして、2台の室外ファン26が、ファンガード2k(図3参照)と室外熱交換器23との間に、支持台を介して鉛直方向に隣接するように配置されている。室外ファン26が回転することによって、室外空気が左側面パネル及び背面パネルの通気口から吸い込まれ、室外熱交換器23のフィン間を通過し、ファンガード2kから吹き出される。
(室外機の底板近傍の構造)
図5は、底板および機械室以外の部材を取り除いた室外機の平面図である。なお、図5には、室外熱交換器23の位置が分かるように室外熱交換器23が2点鎖線で描かれている。ホットガスバイパス10hは底板2b上に配置されており、圧縮機21が位置する機械室側から送風機室側に延び、送風機室側底部を一周して機械室側に戻る。ホットガスバイパス10hの全長の約半分は、室外熱交換器23の下方に位置する。また、底板2bのうちの室外熱交換器23の下方に位置する部分には、底板2bを板厚方向に貫通する排水口86a〜86eが形成されている。
(電磁誘導加熱ユニット)
図6は、電磁誘導加熱ユニットの断面図である。図6において、電磁誘導加熱ユニット6は、アキューム管10fのうち被加熱部分を径方向外側から覆うように配置されており、電磁誘導加熱によって被加熱部分を加熱する。アキューム管10fの被加熱部分は、内側の銅管と外側のステンレス鋼管100fとによって二重管構造となっている。ステンレス鋼管100fに使用されるステンレス材料は、クロムを16〜18%含むフェライト系ステンレス、或はニッケルを3〜5%、クロムを15〜17.5%、銅を3〜5%含む析出硬化系ステンレスが選択される。
電磁誘導加熱ユニット6は、先ずアキューム管10fに位置決めされ、次に上端近傍が第1六角ナット61によって固定され、最後に下端近傍が第2六角ナット66によって固定される。
コイル68は、ボビン本体65の外側に螺旋状に巻き付けられている。コイル68は、フェライトケース71の内側に収容されている。フェライトケース71は、第1フェライト部69及び第2フェライト部70をさらに収容している。
第1フェライト部69は、透磁率の高いフェライトによって成形されており、コイル68に電流を流した際に、ステンレス鋼管100fと共に磁束の通り道を形成する。第1フェライト部69は、フェライトケース71の両端側に位置する。
第2フェライト部70は、位置および形状は第1フェライト部69と異なるが、その機能は第1フェライト部69と同様であり、フェライトケース71の収容部のうちボビン本体65の外側近傍に配置される。
<空気調和装置の動作>
空気調和装置1は、四路切換弁22によって、冷房運転および暖房運転のいずれか一方に切り換えることが可能である。
(冷房運転)
冷房運転では、四路切換弁22が、図1の点線で示された状態に設定される。この状態で圧縮機21が運転されたとき、冷媒回路10では、室外熱交換器23が凝縮器となり、室内熱交換器41が蒸発器となる蒸気圧縮冷凍サイクルが行われる。
圧縮機21から吐出された高圧の冷媒は、室外熱交換器23で室外空気と熱交換して凝縮する。室外熱交換器23を通過した冷媒は、膨張弁24を通過する際に減圧され、その後に室内熱交換器41で室内空気と熱交換して蒸発する。そして、冷媒との熱交換によって温度低下した空気は、空調対象空間に吹き出される。室内熱交換器41を通過した冷媒は、圧縮機21へ吸入されて圧縮される。
(暖房運転)
暖房運転では、四路切換弁22が、図1の実線で示された状態に設定される。この状態で圧縮機21が運転されたとき、冷媒回路10では、室外熱交換器23が蒸発器となり、室内熱交換器41が凝縮器となる蒸気圧縮冷凍サイクルが行われる。
圧縮機21から吐出された高圧の冷媒は、室内熱交換器41で室内空気と熱交換して凝縮する。そして、冷媒との熱交換によって温度上昇した空気は、空調対象空間に吹き出される。凝縮した冷媒は、膨張弁24を通過する際に減圧された後、室外熱交換器23で室外空気と熱交換して蒸発する。室外熱交換器23を通過した冷媒は、圧縮機21へ吸入されて圧縮される。
暖房運転の起動時、特に、圧縮機21が十分に暖まっていないとき、電磁誘導加熱ユニット6がアキューム管10fを加熱することによって、圧縮機21は暖められた冷媒を圧縮することができる。その結果、圧縮機21から吐出するガス冷媒の温度が上昇し、起動時の暖房能力不足が補われる。
(除霜運転)
暖房運転がおこなわれたとき、空気中に含まれる水分が室外熱交換器23の表面で結露し、霜となり或は氷結して室外熱交換器の表面を覆い、熱交換性能を低下させる。このため、室外熱交換器23に付着した霜、或は氷を融かすために除霜運転が行われる。除霜運転は、冷房運転と同じサイクルで行われる。
圧縮機21から吐出された高圧の冷媒は、室外熱交換器23で室外空気と熱交換して凝縮する。その冷媒からの放熱によって、室外熱交換器23を覆う霜、或は氷が融かされる。放熱して凝縮した冷媒は、膨張弁24を通過する際に減圧され、その後に室内熱交換器41で室内空気と熱交換して蒸発する。このとき、室内ファン42は停止している。なぜなら、室内ファン42が稼動すると、空調対象空間に冷やされた空気が吹き出されて快適性を損なうからである。室内熱交換器41を通過した冷媒は、圧縮機21へ吸入されて圧縮される。
また、除霜運転時、電磁誘導加熱ユニット6がアキューム管10fを加熱することによって、圧縮機21は暖められた冷媒を圧縮することができる。その結果、圧縮機21から吐出するガス冷媒の温度が上昇し、除霜能力が向上する。
また、除霜運転時、ホットガスバイパス10hにも圧縮機21から吐出された高圧の冷媒が流される。室外機2の底板2b上に霜、或は氷が成長している場合でも、その氷はホットガスバイパス10hを通る冷媒からの放熱によって融かされる。そのとき発生した水は、排水口86a〜86eから排水される。また、排水口86a〜86eもホットガスバイパス10hによって加熱されるので、排水口86a〜86eが凍結によって塞がれることは防止される。
図7は、除霜運転前後の四路切換弁、圧縮機およびホットガスバイパス弁の動作を示すタイムチャートである。図7において、除霜要求信号が発信されて所定時間が経過したとき、四路切換弁22が図1の実線で示す状態(暖房側)から点線で示す状態(冷房側)へ切り換わる。圧縮機21の運転周波数は、四路切換弁22が切り換わった以降に予め設定されている周波数に変わる。また、空気調和装置1では、除霜要求信号を起点に、圧縮機の運転周波数を低減する制御が行なわれているので、冷媒の循環方向が逆になったときの衝撃が緩和される。
空気調和装置1では、四路切換弁22が暖房側から冷房側へ切り換わる前に、ホットガスバイパス弁27が開くように制御されている。これは、ホットガスバイパス弁27前後の高低圧差をなくしてから四路切換弁22が切り換わるようにするためである。なぜなら、冷媒の循環方向が暖房運転時と逆の方向に切り替わるときと同時にホットガスバイパス弁27を開いた場合、高低圧差によって冷媒が急激にホットガスバイパス弁27を通過し異音が発生するからである。しかし、先にホットガスバイパス弁27が開き冷媒の流通が開始された後に冷媒の循環方向が暖房運転時と逆の方向に切り替わるならば、ホットガスバイパス弁27前後の高低圧差をなくなり異音の発生が抑制される。
除霜運転が終了したとき、四路切換弁22は暖房側に切り換わり、ホットガスバイパス弁27は閉じる。このとき、ホットガスバイパス弁27前後の高低圧差はないので、四路切換弁22の切り換わりと同時または四路切換弁22の切り換わり後に、ホットガスバイパス弁27が閉じても異音の発生はない。
<特徴>
空気調和装置1では、除霜運転時に室外熱交換器23に向う冷媒の一部を迂回させるホットガスバイパス10hが、室外機2の底板2b上に配置されている。ホットガスバイパス10hの途中には、ホットガスバイパス弁27が設けられている。制御部11は、除霜運転において、冷媒の循環方向が暖房運転時と逆の方向になるように四路切換弁22を切り替える前に、ホットガスバイパス弁27を介してホットガスバイパス10hを開ける。その結果、ホットガスバイパス弁27前後の高低圧差がほとんどなく異音の発生が抑制される。
本発明によれば、寒冷地向け空気調和装置に有用である。
本発明の一実施形態に係る冷凍装置を用いた空気調和装置の冷媒回路図。 正面側から視た室外機の外観斜視図。 フロントパネル、右側面パネルと背面パネルを取り除いた室外機の斜視図。 底板、室外熱交換器および室外ファン以外の部材を取り除いた室外機の斜視図。 底板および機械室以外の部材を取り除いた室外機の平面図。 電磁誘導加熱ユニットの断面図。 除霜運転前後の四路切換弁、圧縮機およびホットガスバイパス弁の動作を示すタイムチャート。
符号の説明
2b 底板(第2加熱対象部材)
10h ホットガスバイパス
11 制御部
23 室外熱交換器
27 ホットガスバイパス弁
28 キャピラリ(絞り部)
86a〜86e 排水口

Claims (6)

  1. 蒸気圧縮式の冷凍サイクルを行い、除霜運転時の冷媒の循環方向が暖房運転時と逆になる冷凍装置であって、
    前記除霜運転時に高圧の前記冷媒によって加熱される熱交換器(23)と、
    前記除霜運転時に前記熱交換器(23)に向う前記冷媒の一部を迂回させるバイパス(10h)と、
    前記除霜運転時の前記熱交換器(23)以外の加熱対象であり、前記バイパス(10h)を通る前記冷媒によって加熱される第2加熱対象部材(2b)と、
    前記バイパス(10h)に設けられる弁(27)と、
    前記弁(27)を制御する制御部(11)と、
    を備え、
    前記制御部(11)は、前記除霜運転において、前記冷媒の循環方向が前記暖房運転時と逆の方向に切り替わる前に、前記弁(27)を介して前記バイパス(10h)を開ける、
    冷凍装置。
  2. 前記制御部(11)は、前記冷媒の循環方向が前記暖房運転時と逆の方向である前記冷凍サイクルが解消された後に或は同時に、前記弁(27)を介して前記バイパス(10h)を閉じる、
    請求項1に記載の冷凍装置。
  3. 前記制御部(11)は、前記バイパス(10h)を開ける前に、前記除霜運転を要求するための除霜要求信号を発信する、
    請求項1に記載の冷凍装置。
  4. 前記バイパス(10h)の前記弁(27)の下流側に、前記冷媒の流通路の断面積を減じる絞り部(28)が設けられている、
    請求項1に記載の冷凍装置。
  5. 前記第2加熱対象部材(2b)は、前記熱交換器(23)の下方に位置し、
    前記バイパス(10h)は、前記第2加熱対象部材(2b)上に配置されている、
    請求項1に記載の冷凍装置。
  6. 前記第2加熱対象部材(2b)は、鉛直方向に貫通する排水口(86a〜86e)を有しており、
    前記バイパス(10h)は、前記排水口(86a〜86e)の近傍を通っている、
    請求項5に記載の冷凍装置。
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