JP2010127086A - 内燃機関の燃焼制御装置 - Google Patents

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圭一 赤尾
Yoshiki Tanabe
圭樹 田邊
Fumitaka Komatsu
文隆 小松
Shinji Nakayama
真治 中山
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Abstract

【課題】エンジンの燃焼モードの切り替え等にも適切に対応した燃焼制御を行うことで、スモークの排出を抑制し、排ガス性能を向上させることのできる内燃機関の燃焼制御装置を提供すること。
【解決手段】急加速時等で予混合燃焼モードから通常燃焼モードへと燃焼モードが切り替わるときには、EGRバルブ開度指令値θを通常燃焼モードにおけるEGR開度よりも小さい所定の急閉弁角度θEaまで瞬時に閉弁する。
【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関の燃焼制御装置に係り、詳しくは急加速時における燃焼を制御する技術に関する。
内燃機関は、運転状態に応じて複数の燃焼モードを有しており、例えばディーゼルエンジンでは、筒内の圧縮された空気に燃料を噴射し、当該燃料噴射中に自発着火によって燃焼させる所謂ディーゼル燃焼モード(通常燃焼モード)がある。また、燃料の噴射時期を進角側とし、予め燃料と空気とを混合させてから燃焼を生起させる予混合燃焼モードがある。
当該予混合燃焼モードでは、EGRガスを多量に導入する等してNOx及びスモークの発生を抑えることが可能となる。
ただし、予混合燃焼モードはエンジンの運転が低負荷低回転速度である領域に限られており、高負荷高回転速度領域では通常燃焼モードに切り替える必要がある。
このように燃焼モードを切り替える際には、燃料噴射や吸気状態を変更することになるが、吸気状態の変化には遅れが発生し、燃焼が不安定となるおそれがある。
例えば、予混合燃焼モードから通常燃焼モードへ移行させる場合、燃料噴射量が増加するのに対し、吸気圧力増加の遅れやEGRガス減少の遅れ等から酸素量が不足し、燃料過多となってスモークが発生するという問題がある。
そこで、予混合燃焼モードから通常燃焼モードへ移行する際には、通常燃焼モードにおける目標EGRガス量に変更するようEGR弁に対して指令が出された後、第一所定期間は、予混合燃焼モードにおける燃料噴射制御を維持し、第一所定期間経過時点から、変更されるEGRガス量に応じて、通常燃焼モードにおいて行われる燃料噴射制御に変更する技術が開示されている(特許文献1参照)。
特開2007−100678号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された技術は、EGRガス量の遅れに対応するため燃料噴射制御の予混合燃焼モードの燃料噴射制御維持しているため、通常燃焼モードへの移行が遅くなるという問題がある。
また、上記特許文献1では通常燃焼モード時にはEGR弁の開度指令0として全閉状態としているが、これではEGRガスの慣性を遮断してしまい、通常燃焼モードで再度EGRガスを導入する際や、通常燃焼モードから予混合燃焼モードへ移行する際等、EGR弁を開弁する際のEGRガスの応答性をより悪化させることとなり、好ましくない。一方、通常燃焼モードでEGRガスを導入する場合に、燃焼モード移行時に当該通常燃焼モードに対応した開度にまで閉弁した場合、EGRガスが導入され過ぎて、スモークが排出されることとなる。
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、燃焼モード移行等の過渡時において、EGRガスの応答性を極力速くし、且つ吸気状態に応じた燃焼噴射を行うことで、燃焼モード切替を素早くすることができるとともに、過渡時におけるスモークの排出を抑制し、排ガス性能を向上させることのできる内燃機関の燃焼制御装置を提供することにある。
上記した目的を達成するために、請求項1の内燃機関の燃焼制御装置では、燃焼モードとして、第1の燃焼モードと、該第1の燃焼モードよりも進角側で燃料が噴射され、EGRガスの還流量が多く設定された第2の燃焼モードとを有した内燃機関と、前記内燃機関の排気通路及び吸気通路とを連通し排気の一部を前記EGRガスとして該吸気通路へ還流させるEGR通路と、前記EGRガスの還流量を調整するEGR弁と、筒内の吸気状態を目標とする吸気状態となるよう、フィードバック制御により少なくとも前記EGR弁の開度を制御する吸気状態制御手段と、を備えた内燃機関の燃焼制御装置において、前記第1の燃焼モードで設定されるEGR弁の開度は、前記第2の燃焼モードで設定されるEGR弁の開度よりも小さく、前記吸気状態制御手段は、前記第2の燃焼モードから第1の燃焼モードへ切り替わる場合に、前記フィードバック制御からオープン制御とし、前記EGR弁の開度を前記第1の燃焼モードで設定されるEGR弁開度よりも小さい所定の急閉弁開度まで閉弁する急閉弁制御を行うことを特徴としている。
請求項2の内燃機関の燃焼制御装置では、請求項1において、前記内燃機関に作用する負荷を検出する負荷検出手段を備え、前記吸気状態制御手段は、前記負荷検出手段により検出される負荷の変化率が所定値以上である場合に前記急閉弁制御を行うことを特徴としている。
請求項3の内燃機関の燃焼制御装置では、請求項2において、前記内燃機関の吸気を過給する過給機と、該過給機による過給圧を検出する過給圧検出手段とを有しており、前記吸気状態制御手段は、前記急閉弁制御における所定の急閉弁開度を、前記過給圧検出手段により検出された過給圧と、前記負荷検出手段により検出された負荷とに基づき設定することを特徴としている。
請求項4の内燃機関の燃焼制御装置では、請求項1から3のいずれかにおいて、前記吸気状態制御手段は、燃料量に対する空気量がスモークの発生する所定の閾値未満となると、前記内燃機関の燃料噴射量を制限することを特徴としている。
請求項5の内燃機関の燃焼制御装置では、請求項1から4のいずれかにおいて、前記内燃機関はディーゼルエンジンであって、前記第1の燃焼モードは、燃料噴射中に燃焼を生起させる拡散燃焼による運転を行う通常運転モードであり、前記第2の燃焼モードは、噴射した燃料と空気とを予め混合させた後に燃焼を生起させる予混合燃焼モードであることを特徴としている。
上記手段を用いる本発明の請求項1の内燃機関の燃焼制御装置によれば、第1の燃焼モードと、進角側で燃料が噴射され、EGRガスの還流量が多く設定された第2の燃焼モードとを有した内燃機関において、通常はフィードバック制御により少なくともEGR弁の開度を制御して目標とする吸気状態とし、第2の燃焼モードから第1の燃焼モードへと切り替わる場合には、フィードバック制御からオープン制御とし、EGR弁の開度を第1の燃焼モードで設定されるよりも小さい所定の急閉弁角度まで閉弁する急閉弁制御を行う。
つまり、第2の燃焼モードから第1の燃焼モードへと切り替わるような場合には、EGR弁の開度を燃焼モード切替後の第1の燃焼モードのEGR弁開度よりも閉じることで、EGRガスの応答性を上げることができる。
このように、燃焼モード切替等の過渡時において、EGRガスの応答性を極力速くすることができることで、燃焼モードの切替を迅速に行うことができるとともに、当該過渡時におけるスモークの排出を抑制し、排ガス性能を向上させることができる。
請求項2に係る内燃機関の燃焼制御装置によれば、内燃機関の負荷の変化率が所定値以上であるような場合に急閉弁制御を行う。
つまり、急加速で燃焼モードが切り替わるとき等の運転状態が大きく変動する際に急閉弁制御によりEGRガスの応答性を上げることで、燃焼モード切替の迅速化やスモークの低減を効果的に行うことができる。
請求項3に係る内燃機関の燃焼制御装置によれば、EGR弁の急閉弁制御における所定の急閉弁開度は過給圧と負荷に基づき設定する。
このように、EGRガスの還流に影響する過給圧と負荷に基づきEGR弁の急閉弁開度を設定することで、適切なEGR弁開度に制御することができ、より確実にEGRガスの応答性を向上させることができる。
請求項4に係る内燃機関の燃焼制御装置によれば、燃料噴射量に対する空気量がスモークの発生する所定の閾値未満となると、燃料噴射量を制限する。
つまり、EGRガスの応答性を上げても、燃料噴射量に対して空気量が少なくなりスモークが発生するような場合には、燃料噴射量を制限してスモークの発生を防止する。
これにより、燃焼モード切替時におけるスモークの発生を確実に防止することができる。
請求項5に係る内燃機関の燃焼制御装置によれば、内燃機関を、第1の燃焼モードを拡散燃焼を行う通常燃焼モード、第2の燃焼モードを予混合燃焼モードとしたディーゼルエンジンとする。
EGRガスを多量に導入可能なディーゼルエンジンにおいて予混合燃焼モードから通常燃焼モードへの切替時にEGR弁の急閉弁制御を行うことで、燃焼モード切替の迅速化やスモークの低減を効果的に行うことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1を参照すると本発明に係る内燃機関の燃焼制御装置の概略構成図が示されており、以下、同図に基づき説明する。
図1に示すエンジン1(内燃機関)は、図示しないコモンレールに蓄圧された高圧燃料を各気筒2内に直接噴射する4気筒コモンレール式ディーゼルエンジンである。なお、図1には4気筒のうちの1つの気筒の断面が示されている。
エンジン1は、複数の気筒2が形成されたシリンダブロック4の上部に、シリンダヘッド6が載置されて構成されている。
各気筒2には上下摺動可能にピストン8が設けられおり、当該ピストン8の頂面と気筒2の内壁、及びシリンダヘッド6下面に囲まれて燃焼室10が形成されている。
シリンダヘッド6には、燃焼室10内に直接燃料を噴射する燃料噴射弁12、及び当該燃焼室10内の圧力、即ち筒内圧を検出する筒内圧センサ14が、それぞれ燃焼室10内に臨むように設けられている。
また、シリンダヘッド6には、燃焼室10と連通しエンジン1の幅方向一側に延びた吸気ポート16及び燃焼室10と連通しエンジン1の幅方向他側に延びた排気ポート18が形成されている。さらに、当該シリンダヘッド6には、吸気ポート16及び排気ポート18に対応して、当該各ポート16、18と燃焼室10との連通及び遮断を行う吸気バルブ20及び排気バルブ22がそれぞれ設けられている。なお、当該吸気ポート16及び排気ポート18は1気筒につきそれぞれ2箇所設けられており、それに対応して吸気バルブ20及び排気バルブ22はそれぞれ2本設けられている。
そして、エンジン1の幅方向一側には、吸気ポート16と連通する吸気管24が接続されている。
当該吸気管24には、吸気上流側に図示しないエアクリーナが設けられており、その吸気下流側にはエンジン1に吸気量を検出するエアフローセンサ26が設けられている。また、当該吸気管24には、エアフローセンサ26より吸気下流側に、吸気を過給するターボチャージャ28のコンプレッサ28a、過給された吸気を冷却するインタークーラ30、吸気量を調整するスロットルバルブ32が順に設けられている。
一方、エンジン1の幅方向他側には排気ポート18と連通する排気管34が接続されている。
当該排気管34には、上記ターボチャージャ28のコンプレッサ28aと回転軸が連結され排気流により回転するタービン28bが設けられている。
また、当該排気管34の排気上流側部分と、吸気管24の吸気下流側部分とは、EGR通路36を介して連通されており、排気を吸気系に還流可能に構成されている。当該EGR通路36には、EGRガスを冷却するEGRクーラ38及び吸気系へ還流させるEGRガス量を調整するEGRバルブ40(EGR弁)が設けられている。
また、当該エンジン1を搭載した車両には、エンジン1の運転制御等をはじめとして総合的な制御を行うための制御装置としてECU42(吸気状態制御手段)が設けられている。当該ECU42は、CPU、メモリ、タイマカウンタなどから構成され、様々な制御量の演算を行うとともに、その制御量に基づき各種デバイスの制御を行っている。
例えば、ECU42の入力側には、上記筒内圧センサ14、エアフローセンサ26、エンジン1のクランク角を検出するクランク角センサ44、アクセルの踏み込み度合いを検出するアクセル開度センサ46(負荷検出手段)、吸気ポート16に臨んでおりブースト圧(過給圧)を検出するブースト圧センサ48(過給圧検出手段)等の各種センサ類が接続されており、これらの検出値から、燃焼噴射量に対する空気量の割合に相当する空気過剰率、アクセル開度に応じたエンジン1に作用する負荷、エンジン回転速度、ブースト圧等が算出可能である。また、ECU42の出力側には各気筒の燃料噴射弁12、スロットルバルブ32、EGRバルブ40などの各種デバイス類が接続されている。
そして、ECU42は、上記各種センサ類から取得される情報に基づき、エンジン1の燃焼モードの切替制御や各気筒における燃焼制御を行う。
具体的にはECU42によるエンジン1の燃焼モードの切替制御では、ECU42はエンジン1に作用する負荷及びエンジン回転速度に応じて、予め設定された燃焼モードの切り替えを行う。
例えば、運転状態が低負荷低回転速度領域にある場合には、比較的進角側に燃料噴射時期を設定し、予め空気と燃料とを混合した後に自発着火による燃焼を生起させる予混合燃焼モード(第2の燃焼モード)とする。なお、当該予混合燃焼モードでは、EGRガスの還流量を増加させることで低温化を図り、NOxの発生を抑制させる。
上記予混合燃焼モードが成立する低負荷低回転速度領域外の運転状態である場合には、比較的遅角側に燃料噴射時期を設定し、燃料噴射中に燃焼を生起させる拡散燃焼を行う通常燃焼モード(第1の燃焼モード)とする。
これら、予混合燃焼モード及び通常燃焼モードの定常運転時では、例えば空気過剰率に基づくEGRバルブ40の開度やスロットルバルブ32の開度等のフィードバック制御を行っている。
ここで、急加速等により、予混合燃焼モードから通常燃焼モードへと切り替える過渡時には、ECU42は、フィードバック制御からオープン制御に切り替えてEGRバルブ40の開度を急閉弁するとともに、スロットルバルブ32を全開に制御する。
詳しくは、図2に本発明に係る内燃機関の燃焼制御装置による過渡時の燃焼制御ルーチンがフローチャートにより示されており、図3には当該燃焼制御を行った場合の各運転状態を示すタイムチャート、図4には急閉弁開度の制御マップがそれぞれ示され、図3、4を参照しつつ図2フローチャートに沿って過渡時の燃焼制御について説明する。なお、図3に示す破線は、本制御における燃料噴射制限を行わなかった場合の運転状態を示している。
まず、ECU42はステップS1として、急加速か否かを判別する。これはアクセル開度の変化率ΔAが所定値ΔAa以上の変化率であるか、すなわちエンジン1に所定以上の負荷がかかっているか否かを判別することで行う。当該判別結果が偽(No)である場合、つまり負荷の少ない定常運転時である場合は、ステップS2進む。
ステップS2では、空気過剰率λに基づきEGRバルブ40、スロットルバルブ32、及び燃料噴射量のフィードバック制御を行い、当該ルーチンを抜ける。
一方、上記ステップS1の判別結果が真(Yes)である場合、即ちアクセル開度の変化率ΔAが所定値ΔAa以上の急加速であるときにはステップS3に進む。
ステップS3では、図3のEGRバルブ開度指令値θに示すように、EGRバルブ開度指令値θを全閉近傍の所定の開度である急閉弁開度θEaまで閉弁するようEGRバルブ開度指令値θを瞬時に下げる急閉弁制御を行う。なお、当該急閉弁角度θEaは通常燃焼モードの定常運転時におけるEGRバルブ開度指令値θよりも小さくなるよう設定されている。
また、当該EGRバルブ40の急閉弁制御と同時にスロットル開度θを全開とする。
続くステップS4では、EGRバルブ40の急閉弁開度θEaを、図4に示すアクセル開度変化率ΔA及びブースト圧Bに基づくマップによりオープン制御する。当該図4のマップは、アクセル開度変化率ΔAが大きいほど、ブースト圧Bが小さいほど、急閉弁時のEGR開度θを小さくするよう設定されている。
そして、ステップS5では、空気過剰率λがスモーク発生ラインである閾値λa未満であるか否かを判別する。当該判別結果が偽(No)である場合、即ち空気過剰率λがスモーク発生ラインには達しておらず、スモークの発生のおそれがない場合には、当該ルーチンを抜ける。
一方、ステップS5の判別結果が真(Yes)である場合、即ちスモークの発生するおそれがある場合にはステップS6に進む。
ステップS6では、空気過剰率λが閾値λa未満とならない燃料噴射量の減少量ΔGを演算する。
当該燃料噴射量減少量ΔGは下記式(1)により算出する。なお、Gは指示燃料噴射量である。
ΔG=G×(1−λ/λa) ・・・ (1)
そしてステップS7において、図3の燃料噴射量qに示すように、上記ステップS6で算出されたΔGを指示噴射量Gから差し引いた減量噴射量による燃料噴射を行い(燃料噴射減量制御)、当該ルーチンを抜ける。
以上のように、当該燃焼制御では、急加速等で燃焼モードが切り替わる過渡時には、EGRバルブ40を燃焼モード切替後の通常燃焼モードで設定される開度よりも小さく全閉近傍の所定の急閉弁角度まで瞬時に閉弁するよう指示する。このように瞬時にEGRバルブ40を急閉弁開度まで閉弁させることで、EGRガスが排気系から吸気系へ還流させるまでの遅れを低減し、EGRガスの応答性を向上させることができる。
当該急閉弁開度は、EGRガスの還流に影響するブースト圧Bとアクセル開度の変化率ΔAに基づきEGRバルブ40の急閉弁開度を設定することで、適切なEGRバルブ開度に制御することができる。さらに、急閉弁角度を全閉状態とはしないことでEGRガスの慣性を遮断するのを防止し、EGR弁が開弁する際のEGRガスの応答性を維持することができる。
また、このときスロットルバルブ32を全開とすることで、吸気の流通を促進させ、ひいてはEGRガスの還流も促進させることができる。
そして、EGRガスの応答性を上げても、空気過剰率λがスモークの発生する閾値λa未満となるような場合には、当該閾値未満とならないよう燃料噴射減少量ΔGを演算して燃料噴射量qを減少させることで、確実にスモークの発生を防止することができる。
以上のことから、本発明に係る内燃機関の燃焼制御装置によれば、EGRガスを多量に導入可能なディーゼルエンジンにおいて、燃焼モード切替等の過渡時において、EGRガスの応答性を極力速くし、且つ吸気状態に応じた燃焼噴射を行うことで、燃焼モードの切替を迅速に行うことができるとともに、当該過渡時におけるスモークの排出を抑制し、排ガス性能を向上させることができる。
以上で本発明に係る内燃機関の燃焼制御装置の実施形態についての説明を終えるが、実施形態は上記実施形態に限られるものではない。
例えば、上記実施形態では、エンジン1は4気筒コモンレール式ディーゼルエンジンだが、当該構成のエンジンに限るものではなく、他の構成のディーゼルエンジンであっても構わない。
上記実施形態では、予混合燃焼モード及び通常燃焼モードの定常運転時では、空気過剰率に基づくEGRバルブ40やスロットルバルブ32等のフィードバック制御を行っているが、当該フィードバック制御は空気過剰率に基づくものに限られず、燃料噴射量に対する空気量に相当する値であればよく、例えば吸気の酸素(O)濃度に基づくフィードバック制御としても構わない。
本発明に係る内燃機関の燃焼制御装置の概略構成図である。 本発明に係る内燃機関の燃焼制御装置による燃焼制御ルーチンを示すフローチャートである。 本発明に係る内燃機関の燃焼制御装置による燃焼制御を行った場合の各種運転状態の変化を示したタイムチャートである。 急閉弁開度の制御マップである。
符号の説明
1 エンジン(内燃機関)
2 気筒
12 燃料噴射弁
14 筒内圧センサ
32 スロットルバルブ
36 EGR通路
40 EGRバルブ(EGR弁)
42 ECU(吸気状態制御手段)
46 アクセル開度センサ(負荷検出手段)
48 ブースト圧センサ(過給圧検出手段)

Claims (5)

  1. 燃焼モードとして、第1の燃焼モードと、該第1の燃焼モードよりも進角側で燃料が噴射され、EGRガスの還流量が多く設定された第2の燃焼モードとを有した内燃機関と、
    前記内燃機関の排気通路及び吸気通路とを連通し排気の一部を前記EGRガスとして該吸気通路へ還流させるEGR通路と、
    前記EGRガスの還流量を調整するEGR弁と、
    筒内の吸気状態を目標とする吸気状態となるよう、フィードバック制御により少なくとも前記EGR弁の開度を制御する吸気状態制御手段と、を備えた内燃機関の燃焼制御装置において、
    前記第1の燃焼モードで設定されるEGR弁の開度は、前記第2の燃焼モードで設定されるEGR弁の開度よりも小さく、
    前記吸気状態制御手段は、前記第2の燃焼モードから第1の燃焼モードへ切り替わる場合に、前記フィードバック制御からオープン制御とし、前記EGR弁の開度を前記第1の燃焼モードで設定されるEGR弁開度よりも小さい所定の急閉弁開度まで閉弁する急閉弁制御を行うことを特徴とする内燃機関の燃焼制御装置。
  2. 前記内燃機関に作用する負荷を検出する負荷検出手段を備え、
    前記吸気状態制御手段は、前記負荷検出手段により検出される負荷の変化率が所定値以上である場合に前記急閉弁制御を行うことを特徴とする請求項1記載の内燃機関の燃焼制御装置。
  3. 前記内燃機関の吸気を過給する過給機と、
    該過給機による過給圧を検出する過給圧検出手段とを有しており、
    前記吸気状態制御手段は、前記急閉弁制御における所定の急閉弁開度を、前記過給圧検出手段により検出された過給圧と、前記負荷検出手段により検出された負荷とに基づき設定することを特徴とする請求項1または2記載の内燃機関の燃焼制御装置。
  4. 前記吸気状態制御手段は、燃料量に対する空気量がスモークの発生する所定の閾値未満となると、前記内燃機関の燃料噴射量を制限することを特徴とする請求項1から3のいずれか記載の内燃機関の燃焼制御装置。
  5. 前記内燃機関はディーゼルエンジンであって、
    前記第1の燃焼モードは、燃料噴射中に燃焼を生起させる拡散燃焼での運転を行う通常燃焼モードであり、
    前記第2の燃焼モードは、噴射した燃料と空気とを予め混合させた後に燃焼を生起させて運転を行う予混合燃焼モードであることを特徴とする請求項1から4のいずれか記載の内燃機関の燃焼制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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