JP2010126749A - イオンプレーティング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】チャンバ内におけるプラズマ濃度の偏りを小さくし、ワークに抵抗値のばらつきの小さな被膜を成膜することができるイオンプレーティング装置を提供すること。
【解決手段】真空チャンバ3と、真空チャンバ3内にプラズマビームPを発生するプラズマガン4と、真空チャンバ3内においてプラズマビームPが照射されるハース5と、ハース5に収容されたタブレット21を真空チャンバ3内に露出するように支持するタブレット支持棒25と、真空チャンバ3内にプラズマガン4に対向する位置に設けられた電極部7と、真空チャンバ3内にプラズマガン4と電極部7との対向空間を挟んで、ハース5に対向する位置にワークWを支持する搬送部6とを備え、電極部7は、ハース5に照射されるプラズマビームPの一部を分流し、分流したプラズマビームPが照射される構成とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、イオンプレーティング装置に関し、特に、プラズマビームを利用したイオンプレーティング装置に関する。
従来、プラズマビームを利用したイオンプレーティング装置として、チャンバの一側面側にプラズマビーム発生源が設けられたイオンプレーティング装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このイオンプレーティング装置においては、チャンバの底面側に設けられたハースに膜材としてのタブレットが収容され、タブレットの上方に位置するようにチャンバの上面側にワークとしての基板が設けられている。そして、チャンバ内に発生したプラズマビームがステアリングコイル等によりハースに向かって誘導され、タブレットの上面を照射することにより、照射により発生した気体がプラズマビームを通過してイオン化し、基板の表面に付着して成膜している。
特開2002−30422号公報
しかしながら、上記したイオンプレーティング装置においては、チャンバの一側面側のプラズマビーム発生源から発生したプラズマビームがハースの位置する底面側に曲げられてるため、チャンバ内に発生したプラズマがプラズマビーム発生源から離間するにつれてプラズマ濃度が薄くなり、チャンバ内におけるプラズマ濃度を一様にすることができなかった。この場合、プラズマビーム発生源の近傍のプラズマ濃度が高い部分においては、酸素の活性化が強く、その上方において抵抗値の高い膜が成膜され、プラズマビーム発生源から離間するにつれて、その上方において抵抗値の低い膜が成膜されるため、基板に成膜された被膜の抵抗分布が不均一になるという問題があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、チャンバ内におけるプラズマ濃度の偏りを小さくし、ワークに抵抗値のばらつきの小さな被膜を成膜することができるイオンプレーティング装置を提供することを目的とする。
本発明のイオンプレーティング装置は、チャンバと、陰極として機能し、前記チャンバ内にプラズマビームを発生するプラズマビーム発生源と、陽極として機能し、前記チャンバ内においてプラズマビームが照射されるハースと、前記ハースに近接配置された成膜用の膜材を前記チャンバ内に露出するように支持する膜材支持部と、前記チャンバ内に前記プラズマビーム発生源に対向する位置に設けられた電極部と、前記チャンバ内に前記プラズマビーム発生源と前記電極部との対向空間を挟んで、前記ハースに対向する位置にワークを支持するワーク支持部とを備え、前記プラズマビーム発生源から前記ハースに照射されるプラズマビームの一部を前記電極部に分流し、分流したプラズマビームが前記電極部に照射されている状態で成膜することを特徴とする。
この構成によれば、電極部がプラズマビーム発生源に対向する位置に設けられ、プラズマビーム発生源からハースに照射されるプラズマビームの一部が分流されて電極部が照射されるため、チャンバ内のプラズマ濃度の偏りを小さくすることができる。また、ハースにプラズマビームが照射されることにより気化した膜材が、プラズマ濃度の偏りが小さくなったプラズマ雰囲気中を通過してイオン化し、ワークに付着するので、ワークに抵抗値のばらつきの小さな被膜を成膜することができる。
また本発明は、上記イオンプレーティング装置において、前記膜材支持部は、導電性であり、前記ハースは、前記チャンバ内において前記膜材と絶縁され、前記チャンバ外において第1の抵抗を介して前記膜材支持部に電気的に接続され、前記電極部は、第2の抵抗を介して前記ハースと前記膜材支持部との接続点に電気的に接続されていることを特徴とする。
この構成によれば、ハースが膜材と絶縁されているため、ハースおよび膜材に別々に電流を流すことができると共に、チャンバ内においてハースと膜材との異常放電を抑制することができる。また、ハースが第1の抵抗を介して膜材支持部に電気的に接続され、電極部が第2の抵抗を介してハースと膜材支持部との接続点に電気的に接続されているため、第1、第2の抵抗の抵抗値に応じて、プラズマビームの分流量を適切に調整することができる。よって、チャンバ内のプラズマ濃度が一様となるようにプラズマビームの分流量を調整すれば、ワークに成膜された被膜の抵抗分布を均一にすることができる。
また本発明は、上記イオンプレーティング装置において、前記第1の抵抗および前記第2の抵抗のうち少なくとも一方が可変抵抗であることを特徴とする。
この構成によれば、第1の抵抗および第2の抵抗の抵抗値を可変させることにより、プラズマビームの分流量を調整できるため、第1の抵抗および第2の抵抗の付け替え作業を減らして、簡易な調整作業とすることができる。
また本発明は、上記イオンプレーティング装置において、前記ハースに対するプラズマビームの照射量よりも前記電極部に対するプラズマビームの照射量の方が多いことを特徴とする。
この構成によれば、チャンバ内のプラズマ濃度の偏りをより小さくすることができる。
また本発明は、上記イオンプレーティング装置において、前記ワークは基板であり、前記電極部に前記基板の表面と平行な平面が交わることで形成される交線の線方向における前記電極部の幅寸法が、前記プラズマビーム発生源と前記電極部とが対向する方向における前記基板の幅寸法以上であることを特徴とする。
この構成によれば、チャンバ内のプラズマ濃度の偏りの改善が基板全面に及ぶようにすることができる。
本発明によれば、チャンバ内におけるプラズマ濃度の偏りを小さくし、ワークに抵抗値のばらつきの小さな被膜を成膜することができる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施の形態に係るイオンプレーティング装置は、真空チャンバ内においてプラズマビームを分流させてプラズマ濃度の隔たりを抑制し、ワークに均一な抵抗分布で成膜することができるようにしたものである。
図1を参照して、イオンプレーティング装置の全体構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るイオンプレーティング装置の模式図であり、(a)は側面図、(b)は上面図をそれぞれ示している。
図1(a)、(b)に示すように、イオンプレーティング装置1は、気密性の真空チャンバ3を備えており、真空チャンバ3の一の側壁3aには陰極として機能するプラズマビーム発生源としてのプラズマガン4が設けられ、真空チャンバ3の底壁3bには陽極として機能するハース5が設けられている。真空チャンバ3の上壁3cには成膜対象のワークWを搬送する搬送部6が設けられ、真空チャンバ3内に、前記プラズマビーム発生源としてのプラズマガン4に対向する位置に電極部7が設けられている。また、側壁3dには電極部7の下方に位置し、酸素ガスおよびアルゴンガス等のキャリアガスを導入するガス導入口8が形成されている。
プラズマガン4は、ハース5に対してプラズマビームPを照射するものであり、プラズマビームPを発生させるプラズマガン本体11と、プラズマガン本体11の真空チャンバ3側においてプラズマガン本体11と同軸上に配置された第1の中間電極12および第2の中間電極13とを有して構成されている。プラズマガン本体11は、導体板14を介して直流電源16のマイナス端子に接続されており、導体板14とハース5との間、導体板14と電極部7との間で放電を生じさせることによりプラズマビームPを発生させている。第1の中間電極12および第2の中間電極13には、それぞれ永久磁石が内蔵されており、この永久磁石によりプラズマガン4により発生されたプラズマビームPが収束される。
また、プラズマガン4の真空チャンバ3の外部に突出した部分には、周囲を取り囲むように第1のコイル15が設けられており、この第1のコイル15により第1の中間電極12および第2の中間電極13まで引き出されたプラズマビームPが真空チャンバ3の内部に誘導される。
ハース5は、プラズマガン4から出射されたプラズマビームPを下方に吸引するものであり、導電材料で形成され、第1の抵抗17を介して直流電源16のプラス端子に接続されている。また、ハース5には、プラズマビームPが入射される中央部分に貫通孔5aが形成されており、この貫通孔5aに円柱状のタブレット21が充填されている。貫通孔5aの周囲には絶縁パイプ23が設けられており、ハース5とタブレット21とが真空チャンバ3の内部において絶縁されている。これにより、真空チャンバ3内においてハース5とタブレット21の異常放電が防止される。なお、本実施の形態における真空チャンバ3の内部とは、絶縁パイプ23とタブレット21との対向空間等のように図示しないパッキン等により真空雰囲気が保たれている部分を含むものである。
貫通孔5aの同軸上には、タブレット21を下方から支持するタブレット支持棒25が上下動可能に設けられており、このタブレット支持棒25によりタブレット21が突き上げられてハース5に対してタブレット21が供給される。タブレット支持棒25は、上下方向に延在し、上端においてタブレット21を弾性挟持し、下端において図示しない駆動機構に接続されている。そして、タブレット支持棒25は、タブレット21を弾性挟持した状態で駆動機構によりタブレット21の消費速度に合わせて上方に移動される。また、タブレット支持棒25は、導電材料で形成され、タブレット21を支持する支持面においてタブレット21と導通し、真空チャンバ3の外部において直流電源16のプラス端子に接続されている。
ハース5の真空チャンバ3の外部に突出した部分には、周囲を取り囲むように第2のコイル29が設けられており、この第2のコイル29によりハース5に入射されるプラズマビームPの向き等が修正される。
搬送部6は、真空チャンバ3内においてハース5の上方にワークWを支持している。ワークWは、矩形状の基板であり、真空チャンバ3内に水平に支持されている。なお、ワークWは、基板に限定されるものではなく、被膜対象となるものであればよい。
電極部7は、成膜前にプラズマビームPによる放電を安定させる他、成膜時にハース5と共にプラズマビームPを分流させるものである。電極部7は、矩形の平板状電極で構成されており、この場合、電極部7の横方向の幅寸法L1は、ワークWのプラズマガン4と電極部7とが対向する方向の幅寸法L2以上であることが好ましい。これにより、成膜時における真空チャンバ3内のプラズマ濃度の偏りをより小さくすることが可能となる。また、電極部7は、第2の抵抗18を介して直流電源16のプラス端子に接続されている。
タブレット21は、成膜用の膜材であり、酸化亜鉛および酸化ガリウムの粉末により円柱状に焼結成形されている。タブレット21の上面にプラズマビームPが照射されると、プラズマビームPにより加熱されて昇華し、タブレット21の上方に位置するワークWの表面にZnO膜が成膜される。
また、本実施の形態で使用されるタブレット21は、60[mm]以上のロングサイズのタブレット21であり、20[mm]程度のスモールサイズのタブレットを縦一列に重ねた状態と異なり、タブレット間の合わせ目を少なくしている。これにより、タブレット間の合わせ目で生じる異常放電を抑制している。また、タブレットが消費されて細かい破片だけが、残った場合には、破片が真空チャンバ3の内部に飛び散って汚染の原因となるが、タブレット間の合わせ目が少ないため、真空チャンバ3の内部の汚染を抑制することも可能となる。
直流電源16は、可変直流電源であり、直流電源16のマイナス端子に接続された電源ラインはプラズマガン4に直接接続され、直流電源16のプラス端子に接続された電源ラインは分岐点dにおいて3股に分岐し、1つめの分岐ラインは第1の抵抗17を介してハース5に接続され、2つめの分岐ラインはタブレット支持棒25に直接接続され、3つめの分岐ラインは第2の抵抗18を介して電極部7に接続されている。
第1、第2の抵抗17、18は、可変抵抗であり、第1、第2の抵抗17、18の抵抗値を可変させることにより、電極部7に対するプラズマビームPの照射量、ハース5に対するプラズマビームPの照射量、タブレット21に対するプラズマビームPの照射量が調整される。なお、本実施の形態においては、第1、第2の抵抗17、18を可変抵抗としたが、固定抵抗でもよい。また、本実施の形態においては、第1、第2の抵抗17、18を両方とも可変抵抗としたが、いずれか片方だけを可変抵抗としてもよい。
このように構成されたイオンプレーティング装置1において、直流電源16が電極部7とプラズマガン4との間、およびハース5とプラズマガン4との間に直流電圧を印加すると、真空チャンバ3内に発生したプラズマビームPが分流されて、真空チャンバ3内のプラズマ濃度を一様にした状態でワークWに成膜処理が行われる。なお、プラズマビームPの強度は、直流電源16の印加電圧に左右される。
次に、図2を参照して、イオンプレーティング装置によるワークの成膜処理について説明する。図2は、本発明の実施の形態におけるイオンプレーティング装置のワークの成膜処理の遷移図である。
図2(a)に示すように、成膜開始前においては、直流電源16により電極部7とプラズマガン4との間で電圧が印加され、プラズマビームPが電極部7に集中して照射される。このとき、電極部7には、プラズマガンがプラズマを発生することが出来る最小の電流が流れており、真空チャンバ3内におけるプラズマビームPの放電が安定するまで照射される。
プラズマビームPの放電が安定すると、この状態から直流電源16の電源電圧が上げられると共に、直流電源16によりハース5とプラズマガン4との間にも電圧が印加され始める。直流電源16によりハース5とプラズマガン4との間に電圧が印加されると、図2(b)に示すように、プラズマビームPがハース5の上方において分流し、分流した一方のプラズマビームPが電極部7に照射され、分流した他方のプラズマビームPが第2のコイル29等により形成される磁界に誘導されてハース5およびタブレット21に照射される。
図2(c)に示すように、プラズマビームPが分流されて成膜処理が開始されると、真空チャンバ3内におけるプラズマ濃度が一様となるように第1、第2の抵抗17、18が調整され、プラズマビームPの分流量が制御される。このとき、電極部7に対するプラズマビームPの照射量がハース5に対するプラズマビームPの照射量よりも多くなるように第1、第2の抵抗17、18が調整される。例えば、直流電源16から出力される電流を約150[A]とした場合に、電極部7に約70[A]、ハース5に約30[A]、タブレット21に約50[A]の電流が流れるように第1、第2の抵抗17、18が調整されている。
そして、タブレット支持棒25によりハース5に供給されたタブレット21は、プラズマビームPの照射により上面が加熱されて昇華される。昇華されたタブレット21の気体は、プラズマビームPを通過中にイオン化して、ワークWの表面に付着して被膜を形成する。このようにして形成された被膜は、ワークWの表面において均一な抵抗分布となる。具体的には、従来の成膜方法によりプラズマビームPを分流させずに成膜した場合、ワークWの被膜の抵抗値の最大値と最小値との比が1.2〜1.5倍程度であるのに対し、本実施の形態にける成膜方法により成膜した場合には、ワークWの被膜の抵抗値の最大値と最小値との比が1.2倍以下である。
以上のように、本実施の形態に係るイオンプレーティング装置1によれば、電極部7がプラズマガン4に対向する位置に設けられ、プラズマガン4からハース5に照射されるプラズマビームPの一部が分流されて電極部7が照射される。このとき、第1、第2の抵抗17、18の抵抗値に応じて、プラズマビームPの分流量を適切に制御されるため、真空チャンバ3内のプラズマ濃度が一様となる。また、ハース5にプラズマビームPが照射されることにより気化したタブレット21が、プラズマ濃度が一様なプラズマ雰囲気中を通過してイオン化し、ワークWに付着するので、ワークWに成膜された被膜を均一な抵抗分布とすることが可能となる。
なお、上記した実施の形態においては、真空チャンバ3内においてタブレット21とハース5とを絶縁して別々に電流を流す構成としたが、直流電源16からハース5を介してタブレット21に電流が流れる構成としてもよい。このような構成であっても、真空チャンバ3内におけるプラズマ濃度を一様とすることが可能である。
また、上記した実施の形態においては、第1、第2の抵抗17、18を動的に調整する構成とすることも可能である。この場合、イオンプレーティング装置1にプラズマガン4、電極部7、ハース5、タブレット21に流れる電流値をそれぞれ検出する電流計を設けると共に、この電流計に検出された電流値と第1、第2の抵抗17、18の抵抗値との真空チャンバ3内のプラズマ濃度が一様になるための関係をデータとして記憶しておく。そして、電流計に検出された電流値に応じて第1、第2の抵抗17、18を動的に可変させる。この構成により、より均一な抵抗分布でワークWに成膜することが可能となる。
また、上記した実施の形態においては、電極部7に対するプラズマビームPの照射量がハース5に対するプラズマビームPの照射量よりも多くなる構成としたが、抵抗分布のばらつきをある程度許容できるワークWであれば、電極部7に対するプラズマビームPの照射量がハース5に対するプラズマビームPの照射量よりも小さい構成としてもよい。これにより、タブレット21に対するプラズマビームPの照射量が増加し、成膜速度を向上させることが可能となる。
また、上記した実施の形態においては、ハース5を真空チャンバ3の底壁3bに設け、下方からワークWの表面に成膜する構成としたが、図3に示すように、複数のハース35を真空チャンバ33の側壁33dに設け、電極部37を真空チャンバの上壁33cに設け、側方からワークWの表面に成膜する構成としてもよい。この構成により、ワークWを立てた状態でワークWの表面に成膜することができ、ワークWを水平した状態のように自重により撓むことがないため、大面積の大型ワークに成膜することが可能となる。
また、上記した実施の形態においては、本発明をロングサイズのタブレット21に適用した例を挙げて説明したが、本発明をショートサイズのタブレット21に適用することも可能である。また、膜材として酸化亜鉛および酸化ガリウムの粉末により焼結成形したタブレットを使用したが、ワークWを成膜するものであればこれに限定されるもではない。
また、上記した実施の形態においては、ハース5の中央にタブレット21を収容して、ハース5とタブレット21とを近接配置した例を示して説明したが、タブレット21がハース5に近接配置されていれば、ハース5の中央にタブレット21を収容する構成に限定されない。
また、今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であってこの実施の形態に制限されるものではない。本発明の範囲は、上記した実施の形態のみの説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
以上説明したように、本発明は、チャンバ内におけるプラズマ濃度の偏りを小さくし、ワークに抵抗値のばらつきの小さな被膜を成膜することができるという効果を有し、特にプラズマビームを利用したイオンプレーティング装置に有用である。
本発明に係るイオンプレーティング装置の実施の形態を示す図であり、(a)はイオンプレーティング装置の側面模式図、(b)はイオンプレーティング装置の上面模式図をそれぞれ示している。 本発明に係るイオンプレーティング装置の実施の形態を示す図であり、イオンプレーティング装置によるワークの成膜処理の遷移図である。 本発明に係るイオンプレーティング装置の変形例を示す図である。
符号の説明
1 イオンプレーティング装置
3 真空チャンバ
4 プラズマガン
5 ハース
6 搬送部(ワーク支持部)
7 電極部
8 ガス導入口
11 プラズマガン本体(プラズマビーム発生源)
12 第1の中間電極
13 第2の中間電極
14 導体板
15 第1のコイル
16 直流電源
17 第1の抵抗
18 第2の抵抗
21 タブレット(膜材)
23 絶縁パイプ
25 タブレット支持棒(膜材支持部)
29 第2のコイル
W ワーク
P プラズマビーム

Claims (5)

  1. チャンバと、陰極として機能し、前記チャンバ内にプラズマビームを発生するプラズマビーム発生源と、陽極として機能し、前記チャンバ内においてプラズマビームが照射されるハースと、前記ハースに近接配置された成膜用の膜材を前記チャンバ内に露出するように支持する膜材支持部と、前記チャンバ内に前記プラズマビーム発生源に対向する位置に設けられた電極部と、前記チャンバ内に前記プラズマビーム発生源と前記電極部との対向空間を挟んで、前記ハースに対向する位置にワークを支持するワーク支持部とを備え、
    前記プラズマビーム発生源から前記ハースに照射されるプラズマビームの一部を前記電極部に分流し、分流したプラズマビームが前記電極部に照射されている状態で成膜することを特徴とするイオンプレーティング装置。
  2. 前記膜材支持部は、導電性であり、
    前記ハースは、前記チャンバ内において前記膜材と絶縁され、前記チャンバ外において第1の抵抗を介して前記膜材支持部に電気的に接続され、
    前記電極部は、第2の抵抗を介して前記ハースと前記膜材支持部との接続点に電気的に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のイオンプレーティング装置。
  3. 前記第1の抵抗および前記第2の抵抗のうち少なくとも一方が可変抵抗であることを特徴とする請求項2に記載のイオンプレーティング装置。
  4. 前記ハースに対するプラズマビームの照射量よりも前記電極部に対するプラズマビームの照射量の方が多いことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のイオンプレーティング装置。
  5. 前記ワークは基板であり、
    前記電極部に前記基板の表面と平行な平面が交わることで形成される交線の線方向における前記電極部の幅寸法が、前記プラズマビーム発生源と前記電極部とが対向する方向における前記基板の幅寸法以上であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のイオンプレーティング装置。
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