JP2010125538A - ワーク位置決め装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構成で、位置決めされたワークを確実且つ安定して取り出す。
【解決手段】ワーク位置決め装置10における押出機構18は、シリンダ部12のピストンロッド24に連結された連結ロッド54と、前記連結ロッド54及び位置決めピン16の外側に設けられ、軸線方向に沿って変位自在に設けられる円筒状の移動体66と、前記連結ロッド54と移動体66とを連結する連結ピン96とからなり、前記位置決めピン16に位置決めされたワークを、前記シリンダ部12の駆動作用下に連結ロッド54を介して移動体66を上方へと移動させることにより、該移動体66の第2シート面100によって上方へと押し出している。
【選択図】図3

Description

本発明は、ワークを所定の位置に位置決めするためのワーク位置決め装置に関する。
従来から、例えば、自動車等の構成部品であるワーク(例えば、パネル材等)を溶接する際、そのワークを所定位置に位置決めするためのワーク位置決め装置が用いられる。このようなワーク位置決め装置は、例えば、ワークのロケート孔に嵌合するロケートピンと、該ロケートピンを介して位置決めされた前記ワークをクランプ可能なクランプアームとを備え、前記ロケートピンをロケート孔に嵌合させることによって前記ワークを位置決めし、該ロケート孔に設けられたスリットからクランプアームを突出させ、該クランプアームによってワーク受け部との間にワークを挟んで保持する。
また、ロケートピンによって位置決めされたワークを取り出す場合には、シリンダ本体に設けられた押出ピストンを圧力流体の供給作用下に上方へと変位させることにより、該押出ピストンに連結された押出具の押出棒材がワーク受け部から突出し、ワークの下面を上方へと押し出している(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−229777号公報
しかしながら、特許文献1に係る従来技術においては、ワークを取り出す際に、押出具を構成する複数の押出棒材をそれぞれワークに当接させて押し出しているため、この棒状に形成された前記押出棒材では前記ワークに対して当接する面積が限られているため、前記ワークをロケートピンに沿って安定して水平に押し出すことが困難であり、該ワークの変形を招くことが懸念される。
さらに、ワークの位置決め精度を高めるために、ロケートピンの外周径とロケート孔の直径との差を小さく設定した場合、例えば、ワークを位置決めして溶接を行う際、該ワークに歪み等が生じてロケートピンに対して取り外すことができないという問題が生じることがある。さらに、このような状態でワークを強制的に位置決め装置から取り外そうとした場合に、前記ワークの変形や位置決め装置の不具合等の原因となることが懸念される。
本発明は、前記の課題を考慮してなされたものであり、簡素な構成で、位置決めされたワークを確実且つ安定して取り出すことが可能なワーク位置決め装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、ワークが保持される第1保持面を有する本体部と、
前記本体部に連結され、該本体部の軸線方向に沿って変位自在な変位ロッドを有する駆動部と、
前記本体部に設けられ、前記ワークに設けられた位置決め孔が挿通される位置決めピンと、
前記駆動部の駆動作用下に前記第1保持面に保持された前記ワークを上方へと押し出す押出機構と、
を備え、
前記押出機構は、前記ワークに当接する環状の第2保持面を有し、前記変位ロッドに連結されて軸線方向に沿って変位自在な押出体を備えることを特徴とする。
本発明によれば、ワークの位置決め孔の挿通される位置決めピンが本体部に設けられると共に、前記本体部の第1保持面に保持されたワークを駆動部の駆動作用下に押出機構で上方へと押し出す。この押出機構は、駆動部を構成する変位ロッドに連結された押出体を有し、環状に形成された第2保持面をワークに当接させ、上方へと押し出して取り出し可能とする。
従って、位置決めピンにワークの位置決め孔を挿通させることによって簡便に該ワークの位置決めを行うことができると共に、駆動部を構成する変位ロッドに押出体を連結し、軸線方向に沿って変位させることによって前記ワークを環状の第2保持面で上方へと押し出すことができるため、簡素な構成で、前記ワークを変形させることなく安定して取り出すことが可能となる。
また、位置決めピンは、軸状に形成され、同一直径からなる位置決め部と、
前記位置決め部の上方に形成され、該上方に向かって徐々に先細状となるように形成されたテーパ部と、
を備え、
前記位置決め部の直径を、前記位置決め孔の直径と略同一に設定するとよい。
これにより、ワークの位置決め孔が、位置決め部に挿通されることによって前記ワークがワーク位置決め装置によって高精度に位置決めされると共に、前記ワークが押出機構によって上方へと押し出された際、該位置決め部より先細状に形成されたテーパ部によって前記ワークを簡便に取り出すことができる。
さらに、押出体が、円筒状に形成され、本体部に設けられたガイド面に沿って軸線方向へと案内されることにより、第2保持面でワークを保持した状態で押出体を鉛直方向(軸線方向)に沿って確実に変位させることが可能となり、ワークを位置決めピンから安定した状態で取り出すことができる。
さらにまた、押出機構は、ワークを上方へと押し出した際、位置決め孔がテーパ部に臨む位置となるように配置することにより、前記位置決め孔とテーパ部との間のクリアランスが、位置決め部に対するクリアランスと比較して大きくなるため、前記ワークを位置決めピンから容易に取り出すことが可能となる。換言すれば、位置決め孔を位置決め部に対して予め大きく設定することなく、簡便に取り出すことができる。
またさらに、押出体の軸線方向に沿った変位位置を検出する検出機構を備えることにより、前記検出機構によって前記押出体の位置を検出し、ワークが第1保持面に保持された位置決め状態であるか、該押出体によって上方へと押し出された取り出し可能な状態であるかを容易に確認することが可能となる。
また、ワークを保持可能なクランプ機構を備えることにより、位置決めピンによって位置決めされたワークを確実に保持することができる。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、押出機構が、駆動部を構成する変位ロッドに連結された押出体を有し、本体部の第1保持面、押出体の第2保持面に保持されたワークを、駆動部の駆動作用下に上方へと押し出すことができるため、簡素な構成で前記ワークを位置決めピンから取り出すことができると共に、環状に形成された第2保持面で前記ワークを変形させることなく安定して取り出すことが可能となる。
本発明に係るワーク位置決め装置について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
図1において、参照符号10は、本発明の第1の実施の形態に係るワーク位置決め装置を示す。
このワーク位置決め装置10は、図1〜図3に示されるように、シリンダ部(駆動部)12と、該シリンダ部12の上部に連結されるハウジング(本体部)14と、前記ハウジング14に固定され、ワークWを位置決め可能な位置決めピン16と、前記位置決めピン16に位置決めされたワークWを前記シリンダ部12の駆動作用下に上方(矢印A方向)へと押し出す押出機構18とを含む。なお、このワーク位置決め装置で保持されるワークWは、例えば、板材からなる自動車用パネルであり、該自動車用パネルを保持して溶接作業が行われる製造ラインに用いられる。
シリンダ部12は、有底筒状のシリンダチューブ20と、該シリンダチューブ20の内部に変位自在に設けられるピストン22と、該ピストン22に連結されるピストンロッド(変位ロッド)24と、前記シリンダチューブ20の端部を閉塞し、該ピストンロッド24を支持するロッドカバー26とを含む。
シリンダチューブ20は、その開口した上端部がハウジング14を構成するエンドプレート28に連結されると共に、その内部には軸線方向(矢印A、B方向)に沿ってシリンダ孔30が形成される。また、シリンダチューブ20の側面には、圧力流体の供給・排出される第1及び第2ポート32、34が形成され、前記シリンダチューブ20の軸線方向に沿って互いに所定間隔離間して設けられる。なお、第1及び第2ポート32、34は、連通路36を通じてそれぞれシリンダ孔30に連通している。すなわち、第1及び第2ポート32、34に供給された圧力流体が、連通路36を通じてシリンダ孔30の内部へと導入される。
ピストン22は、シリンダ孔30に沿って変位自在に設けられ、その外周面には環状溝を介してピストンパッキン38及びマグネット40が装着される。また、ピストン22の中央部には孔部が貫通し、長尺なピストンロッド24の一端部が挿通されて連結される。
ピストンロッド24は、シリンダチューブ20の開口した上端部側(矢印A方向)へと所定長さで延在し、ロッドカバー26のロッド孔42に挿通されて支持されると共に、その先端となる他端部がエンドプレート28の貫通孔46aに挿入される。ロッド孔42には、環状のロッドパッキン48及びブッシュ50が装着され、前記ロッドパッキン48がピストンロッド24の外周面に摺接することによりシリンダ孔30の気密が保持されると共に、前記ブッシュ50によって前記ピストンロッド24が軸線方向に沿って変位自在に支持される。
一方、ピストンロッド24の他端部には、中央部に設けられたねじ穴52を介して押出機構18を構成する連結ロッド54が螺合されて一体的に連結される。
ロッドカバー26は、シリンダチューブ20の上端部において、シリンダ孔30に挿入され、該シリンダ孔30の内周面に係合された係止リング56によって固定される。
ハウジング14は、シリンダチューブ20の上端部に装着されるエンドプレート28と、該エンドプレート28の上部に装着されるアダプタ58と、該アダプタ58の上部に設けられ、ワークWを保持する第1シート面(第1保持面)72を有したカバー部材60とを含む。エンドプレート28及びアダプタ58の中央部には、それぞれピストンロッド24及び連結ロッド54の挿通される貫通孔46a、46bが形成されている。
カバー部材60は、円筒状に形成された筒部62と、該筒部62の下端部に形成された鍔部64とからなり、該鍔部64がアダプタ58の上部に設けられ、複数のボルト44でシリンダチューブ20に対して前記アダプタ58及びエンドプレート28と共に連結される。なお、シリンダ部12、エンドプレート28、アダプタ58及びカバー部材60は、同軸上となるように配置されている。
筒部62の内部には、位置決めピン16及び移動体(押出体)66が設けられると共に、上端部には該位置決めピン16及び移動体66が挿通自在な第1開口部68が形成される。第1開口部68は、筒部62の内周面に対して半径内方向に膨出し、該第1開口部68と内周面との境界部には段部70が形成される。
また、筒部62の上端面には、カバー部材60の軸線と直交した平面状に形成され、ワークWの当接する第1シート面72が設けられる。すなわち、第1シート面72は、その中央部に第1開口部68が開口した環状に形成される。
第1開口部68は、第1シート面72から下方に向かって所定深さで形成され、同一内周径で形成されている。この第1開口部68の内周面は、内部に設けられる移動体66の軸線方向(矢印A、B方向)に沿った変位を案内可能なガイド面として機能する。
位置決めピン16は、カバー部材60の内部に設けられ、ハウジング14に固定されるフランジ部74と、該フランジ部74に直交して上方に向かって延在するロケート部(位置決め部)76と、前記ロケート部76の上端からさらに上方へと先細状に延在する先細部(テーパ部)78とを含む。そして、環状に形成されたフランジ部74が、カバー部材60とアダプタ58との間に挟持されることによりハウジング14に対して固定されると共に、先細部78がカバー部材60の第1開口部68を通じて上方に所定高さだけ突出している。
ロケート部76は、フランジ部74の上部に接合された大径部80と、該大径部80の上部に形成され半径内方向に縮径した小径部82とからなり、前記大径部80及び小径部82はそれぞれ異なる直径で形成される。
大径部80の内部には、下方から上方に向かって連結ロッド54の挿入される挿入溝84が形成される。挿入溝84は、位置決めピン16の軸線方向に沿って所定長さで延在すると共に、該軸線と直交する方向に貫通している。すなわち、挿入溝84は、大径部80に対してスリット状に形成されている。
小径部82は、ワークWに設けられる位置決め孔Whと略同一径、且つ、軸線方向(矢印A、B方向)に沿って所定長さで形成され、その外周面が移動体66の第2開口部104に当接するように設けられる。そして、ワークWの位置決め孔Whが小径部82に挿通されることによって該小径部82の外周径と略同一径で形成された該位置決め孔Whの移動が規制され、ワークWが位置決めピン16に対して位置決めされる。
先細部78は、ロケート部76における小径部82に接合され、略同一径からなる該小径部82に対して先端に向かって徐々に縮径するように形成され、その先端部が半球状に形成されている。
押出機構18は、シリンダ部12のピストンロッド24に連結された連結ロッド54と、前記連結ロッド54及び位置決めピン16の外側に設けられ、軸線方向に沿って変位自在に設けられる円筒状の移動体66と、前記連結ロッド54と移動体66とを連結する連結ピン96とを含む。
連結ロッド54は、円盤状に形成されたベース部86と、該ベース部86の下部に設けられ、ピストンロッド24のねじ穴52に螺合されるねじ部88と、前記ベース部86の上部に設けられ、位置決めピン16の挿入溝84に挿通される挿入部90とからなる。
ベース部86は、ねじ部88がピストンロッド24に螺合された際、該ピストンロッド24の上端部に当接する。挿入部90は、両側部が円弧状に形成された断面略長方形状に形成され、該両側部の間を貫通するように第1ピン孔92が形成される。そして、挿入部90が挿入溝84へと挿入される際、第1ピン孔92の開口した両側部が挿入溝84の開口した部位側となるように挿入される。すなわち、挿入部90は、断面略長方形状に形成され、且つ、挿入溝84も対応した断面形状で形成されているため、前記挿入部90が位置決めピン16に対して相対的に回転することが防止される。
移動体66は、下部側に形成され、第2ピン孔94に挿入された連結ピン96を介して連結ロッド54に連結される拡径部98と、該拡径部98の上部に半径内方向に膨出し、ワークWに当接する第2シート面(第2保持面)100を有した膨出部102とを含む。この第2シート面100は、移動体66の軸線と直交するように平面状に形成される。
また、膨出部102の中央には、位置決めピン16が挿通される第2開口部104が開口し、該第2開口部104の内周面が前記位置決めピン16における小径部82の外周面に摺接するように設けられている。
本発明の第1の実施の形態に係るワーク位置決め装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。なお、ここでは、図1及び図3に示されるように、押出機構18を構成する移動体66が下方(矢印B方向)へと移動し、その第2シート面100がカバー部材60の第1シート面72と略同一平面となった状態を初期状態として説明する。この初期状態では、図示しない圧力流体供給源から第1ポート32に対して圧力流体が供給され、連通路36を通じてシリンダ孔30へと導入された該圧力流体によってピストン22が押出機構18から離間する方向(矢印B方向)へと押圧されているため、ピストンロッド24を介して連結ロッド54及び移動体66が下方へと変位し、その第2シート面100がカバー部材60の第1シート面72と略同一平面となる。
先ず、この初期状態において、図示しない搬送手段によってワークW(例えば、自動車用パネル)が搬送され、その位置決め孔Whが位置決めピン16に挿通されるように載置される。これにより、ワークWは、その下面がワーク位置決め機構における第1シート面72及び第2シート面100に当接して保持されると共に、位置決め孔Whが位置決めピン16におけるロケート部76に挿通される(図3及び図4参照)。この際、ロケート部76の外周径は、位置決め孔Whの直径に対して略同等若しくは若干だけ小さくなるように設定されているため、該位置決め孔Whが前記ロケート部76に挿通されることによってワークWが高精度に位置決めされることとなる。また、位置決めピン16は、上方に向かって先細状となる先細部78を有しているため、位置決め孔Whを上方から挿通させる際に挿通させやすいという利点がある。
そして、このように、例えば、製造ライン等における所定位置に位置決めされたワークWに対して溶接等の作業が行われる。
次に、このようなワークWに対する所定の作業が完了した後、該ワークWの位置決め状態を解除し、図示しない搬送装置によって前記ワークWを製造ライン等における別の作業場所へと搬送する。
この場合には、先ず、図示しない切換機構の切換作用下に第1ポート32に供給されていた圧力流体を第2ポート34へと供給すると共に、前記第1ポート32を大気開放状態とする。これにより、ピストン22の下方となるシリンダ孔30に導入された圧力流体によってピストン22が上方(矢印A方向)へと押圧され、それに伴って、ピストンロッド24、連結ロッド54が上方へと変位する。その結果、連結ロッド54にピンを介して連結された移動体66がカバー部材60の第1開口部68に沿って上方へと移動し、その第2シート面100がカバー部材60の第1シート面72に対して上方へと突出していく。
これにより、ワークWの下面が移動体66によって上方へと押圧され、第1及び第2シート面100に当接して位置決めピン16のロケート部76によって位置決めされていた状態から徐々に上方へと押し上げられる。この場合、第2シート面100は、移動体66の変位方向に対して直交する水平面であり、且つ、前記移動体66がガイド面のガイド作用下に軸線方向に沿って変位するため、前記第2シート面100によって水平な状態で保たれたままワークWが上方へと変位すると共に、ワークWの位置決め孔Whが位置決めピン16の先細部78に臨む位置まで移動する。すなわち、先細部78は、位置決め孔Whの内周径に対して小さく形成されているため、該位置決め孔Whの内周面と前記先細部78との間には、所定間隔のクリアランスが設けられる。
そして、移動体66は、下方に設けられた拡径部98がカバー部材60の内部に設けられた段部70に当接することによって移動体66の上方への変位が規制されて停止する。すなわち、カバー部材60に設けられた段部70は、移動体66によるワークWの上方への押出量を制御するストッパとして機能する。
最後に、押出機構18によって上方へと所定高さだけ押し出され、位置決めピン16による位置決め状態の解除されたワークWが、図示しない搬送手段によって把持されて上方へと搬送され、その位置決め孔Whを位置決めピン16から離脱させた後、製造ラインにおける作業場所へと搬送する。この際、位置決め孔Whが、位置決めピン16の先細部78に対して半径方向にクリアランスをもって挿通されているため、搬送手段によってワークWをワーク位置決め装置10から取り出す際も円滑に行うことができる。
以上のように、第1の実施の形態に係るワーク位置決め装置10では、位置決めピン16が、略同一径で形成され、位置決め孔Whを介してワークWを位置決め可能なロケート部76と、前記ロケート部76の上方に形成され、該ロケート部76の直径に対して徐々に先細状に形成される先細部78とから形成することにより、前記ワークWが位置決めされた後、押出機構18によってワークWを前記先細部78の位置(高さ)まで押し出してやることにより、前記位置決め孔Whより小径に形成された先細部78との間に半径方向のクリアランスを設けることができる。
すなわち、押出機構18によって上方へと押し出されたワークWは、位置決めピン16のロケート部76による位置決め状態が完全に解除され、クリアランスを介して水平方向に若干だけ移動可能な状態となる。その結果、図示しない搬送手段によってワークWを搬送する際に、ワーク位置決め装置10に対して確実且つ簡便に取り出して搬送することができる。換言すれば、ワークWを位置決め装置10から取り出す際、環状に形成された第2シート面100を介して変形させることなく円滑に押し出して取り出すことが可能となる。
また、ワークWを位置決め装置10によって位置決めする際、該ワークWを上方から下降させ、その位置決め孔Whを位置決めピン16へと挿通させる場合に、該位置決めピン16の先端部に設けられた先細部78が上方に向かって徐々に先細状となるように形成されているため、その先端部から挿通させて位置決めすることが容易である。
さらに、ワークWを位置決め装置10から取り出す際、環状に形成された移動体66の第2シート面100を介して前記ワークWを変形させることなく円滑に押し出して取り出すことが可能となる。
さらにまた、移動体66は、シリンダ部12の駆動作用下に上方へと変位する際、その外周面がカバー部材60の第1開口部68の内周面に当接し、且つ、第2開口部104が位置決めピン16のロケート部76の外周面に当接することによって軸線方向に確実に案内される。その結果、移動体66が、上部に設けられた第2シート面100を略水平な状態で維持したまま、ワークWを上方へと押し出すことが可能となる。
なお、上述したワーク位置決め装置10に対してワークWを保持可能なクランプ機構(図示せず)を設け、位置決めピン16に位置決めされたワークWを保持可能な構成としてもよい。これにより、例えば、位置決めされたワークWに対して溶接等の作業が行われる際、該ワークWが確実に保持された状態で作業を行うことが可能となる。
次に、第2の実施の形態に係るワーク位置決め装置150を図7及び図8に示す。なお、上述した第1の実施の形態に係るワーク位置決め装置10と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この第2の実施の形態に係るワーク位置決め装置150では、ワークWが位置決めピン16に対して位置決めされた状態であるか否かを検出可能な検出機構152を設けている点で、第1の実施の形態に係るワーク位置決め装置10と相違している。
このワーク位置決め装置150では、カバー部材154の内部に空間部156が設けられ、該空間部156の上面に検出機構152を構成する検出センサ158が設けられる。この検出センサ158は、例えば、磁気変化を検出可能な磁気センサからなる。一方、移動体66の側面には、断面L字状に形成され、該側面から空間部156内に突出した検出子160が設けられる。この検出子160は、例えば、金属製材料から形成され、検出センサ158に対向する位置まで水平方向に突出して設けられている。
すなわち、検出子160が移動体66と共に軸線方向(矢印A、B方向)に沿って変位することにより、該検出子160と検出センサ158との離間距離Lが変化するため、該離間距離Lの変化に応じて変化する磁界の変化から前記移動体66を含む押出機構18の動作状態(動作位置)を検出することができる。詳細には、図7に示されるように、ワークWが位置決めピン16によって位置決めされた状態では、検出子160が移動体66と共に下方に位置しているため、該検出子160と検出センサ158との離間距離Lが大きい。
これに対して、図8に示されるように、移動体66が上方へと変位し、該移動体66によってワークWが上方へと押し出された位置決め解除状態では、検出子160が上方へと移動して検出子160と検出センサ158とが接近して離間距離Lが小さくなるため、磁界の変化から前記移動体66が上方へと変位してワークWが位置決め状態から押し出された状態であることが確認できる。
上述した第2の実施の形態に係るワーク位置決め装置150では、移動体66の軸線方向(矢印A、B方向)に沿った変位位置を検出機構152によって検出することにより、該移動体66を含む押出機構18によってワークWが位置決めピン16に対して位置決めされた状態か、又は、該ワークWをワーク位置決め装置150から取り出し可能な状態であるかを確認することが可能となる。その結果、例えば、ワークWの位置決めが解除されたことを検出機構152によって検出し、その検出信号を図示しないコントローラに出力して搬送手段を駆動させて該ワークWの搬送を行うようにしてもよい。
また、検出機構152の代わりに、ピストン22の外周に設けられたマグネット40の磁気を検知する検出機構(例えば、磁気センサ)を設け、該検出機構によって前記ピストン22のストローク位置を検出することにより、ワークWが位置決めピン16に対して位置決めされた状態か、又は、該ワークWをワーク位置決め装置150から取り出し可能な状態であるかを確認可能な構成としてもよい。この場合には、予めピストン22に設けられたマグネット40を利用することができるため、検出子160を設ける必要がなく、ワーク位置決め装置150の簡素化をさらに促進することができる。
なお、本発明に係るワーク位置決め装置は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
本発明の第1の実施の形態に係るワーク位置決め装置の外観斜視図である。 図1に示すワーク位置決め装置におけるハウジング及び押出機構の分解斜視図である。 図1に示すワーク位置決め装置の全体断面図である。 図3のIV−IV線に沿った断面図である。 図3のワーク位置決め装置において、ワークが上方へと押し上げられた状態を示す全体断面図である。 図5における位置決めピンの先細部近傍を示す拡大断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るワーク位置決め装置の全体断面図である。 図7のワーク位置決め装置において、ワークが上方へと押し上げられた状態を示す全体断面図である。
符号の説明
10、150…ワーク位置決め装置 12…シリンダ部
14…ハウジング 16…位置決めピン
18…押出機構 22…ピストン
24…ピストンロッド 26…ロッドカバー
28…エンドプレート 54…連結ロッド
58…アダプタ 60、154…カバー部材
66…移動体 68…第1開口部
70…段部 72…第1シート面
76…ロケート部 78…先細部
84…挿入溝 86…ベース部
90…挿入部 96…連結ピン
100…第2シート面 104…第2開口部
152…検出機構 158…検出センサ
160…検出子

Claims (6)

  1. ワークが保持される第1保持面を有する本体部と、
    前記本体部に連結され、該本体部の軸線方向に沿って変位自在な変位ロッドを有する駆動部と、
    前記本体部に設けられ、前記ワークに設けられた位置決め孔が挿通される位置決めピンと、
    前記駆動部の駆動作用下に前記第1保持面に保持された前記ワークを上方へと押し出す押出機構と、
    を備え、
    前記押出機構は、前記ワークに当接する環状の第2保持面を有し、前記変位ロッドに連結されて軸線方向に沿って変位自在な押出体を備えることを特徴とするワーク位置決め装置。
  2. 請求項1記載の装置において、
    前記位置決めピンは、軸状に形成され、同一直径からなる位置決め部と、
    前記位置決め部の上方に形成され、該上方に向かって徐々に先細状となるように形成されたテーパ部と、
    を備え、
    前記位置決め部の直径が、前記位置決め孔の直径と略同一に設定されることを特徴とするワーク位置決め装置。
  3. 請求項1又は2記載の装置において、
    前記押出体は、円筒状に形成され、前記本体部に設けられたガイド面に沿って軸線方向へと案内されることを特徴とするワーク位置決め装置。
  4. 請求項2又は3記載の装置において、
    前記押出機構は、前記ワークを上方へと押し出した際、前記位置決め孔が前記テーパ部に臨む位置となるように配置することを特徴とするワーク位置決め装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の装置において、
    前記押出体の軸線方向に沿った変位位置を検出する検出機構を備えることを特徴とするワーク位置決め装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の装置において、
    前記ワークを保持可能なクランプ機構を備えることを特徴とするワーク位置決め装置。
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