JP2010125249A - X線ct撮影装置およびその信号処理方法 - Google Patents

X線ct撮影装置およびその信号処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】低コストで高解像度の画像を生成することのできるX線CT撮影装置を提供する。
【解決手段】X線CT撮影装置1は、X線撮像手段3を被写体Kの周りに回転させる旋回駆動手段5と、X線撮像手段3の出力信号を処理することで被写体の周りの回転位置にそれぞれ対応した複数の処理画像を生成するフレーム画像処理手段8と、画素を仮想的に分割したサブピクセルが配列された画像再構成エリアに対して処理画像を投影データとして逆投影することでCT用画像を生成するCT用画像処理手段10とを備え、フレーム画像処理手段8は、画素がその画素幅だけ移動する時間内の予め定められた複数のサンプリング時点のそれぞれにおいて、所定画素から出力される信号の値と、隣接画素から出力される信号の値とを所定画素用の各メモリ領域に積算することで、画素幅だけ移動するまでに取得した複数のフレーム画像を用いて1つの処理画像を生成することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、X線CT(Computed Tomography)撮影装置およびその信号処理方法に係り、特に、一般医療用や歯科用に撮影された断層画像の解像力を向上させるX線CT撮影装置およびその信号処理方法に関する。
従来、歯科用のX線断層撮影装置として、回転動作とスライド動作とを組み合わせたパノラマ撮影装置が知られている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。特許文献1および特許文献2に開示された装置は、水平面(XY平面)で位置合わせされた歯列の位置において、歯列の鉛直面方向(Z方向)の略円筒状の断層面を平面に展開した断層画像としてパノラマ画像を取得するものである。
また、歯科や一般医療において、さらに詳細な診断を行うために、X線CT撮影装置が利用される場合がある。CTでは、被写体を通過したX線を受光したX線撮像手段の出力信号をコンピュータで画像再構成することで画像表示が得られる。画像再構成法としては、X線撮像手段で検出された投影データを、フィルタ(画像再構成関数)を用いて再構成エリアに逆投影(back projection)する方法(FBP:Filtered Back Projection)が一般的である。また、CTでは、例えば、axial(軸位断、横断)画像、sajital(矢状断)画像、coronal(冠状断、前額断)画像を表示することが可能である。さらに、これらの断層画像(スライス画像)から得られるボクセル(voxel)データを活用すれば患部を3D(3-dimension)表示できる。これにより、歯科や一般医療の現場において、医師は患部を立体的に把握して診断を行っている。X線CT撮影装置には、CTによる断層画像(スライス画像)についての拡大表示機能やウィンドウ設定機能が設けられている場合がある。ここで、拡大表示機能は、例えば、512×512ピクセルの表示画面において拡大対象とする一部分を、例えば、256×256ピクセルで表示する機能であって解像度が上がるものではない。また、臨床においては、診断目的や診断対象とする患部といった条件に応じて、CTの各種フィルタ(画像再構成関数)の中から所望のフィルタが選択されて用いられている。投影データを変えることなく投影データに用いるフィルタを変化させることで、表示画像の空間周波数の応答特性を変化させることも可能である。
特開平10−211200号公報(0033〜0040、図4) 実公平4−48169号公報(第3〜第4頁、第4図)
例えば、歯科や一般医療において、診断の条件毎に適宜所望のフィルタを選択することで表示画像の空間周波数の応答特性を変化させることも可能であるが、それに加えて、条件によらずに汎用的に、CTの断層画像(スライス画像)の解像度を向上させることが要望されている。例えば、再構成エリアの画素数を512×512ピクセルから1024×1024ピクセルへ増加させると共に、それに対応して、より高画素数のX線撮像手段を用いるようにすれば、解像度が向上する。しかしながら、高画素数のX線撮像手段の開発は技術的に困難であり、また開発されたとしても高価になるので、このようなX線撮像手段を用いた場合には、製造コストが高くなってしまうという問題がある。
そこで、本発明では、前記した問題を解決し、低コストで高解像度の画像を生成することのできるX線CT撮影装置およびその信号処理方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、請求項1に記載のX線CT撮影装置は、被写体にX線を照射するX線源と、前記被写体の所定点を通過したX線を受光する複数の画素が予め定められた画素幅を有して2次元配列されたX線撮像手段と、前記X線源および前記X線撮像手段を前記被写体の周りに回転させる旋回駆動手段と、前記X線撮像手段から出力される信号をフレーム画像として記憶するフレーム画像記憶手段と、前記X線撮像手段から出力される信号を処理することで前記被写体の周りの回転位置にそれぞれ対応した複数の処理画像を生成するフレーム画像処理手段と、前記画素を前記画素幅より細かく分割した領域に対応した複数個のメモリ領域を前記画素ごとに有して前記生成された複数の処理画像を記憶するフレーム処理画像記憶手段と、前記画素を仮想的に分割したサブピクセルが配列された画像再構成エリアに対して前記複数の処理画像を投影データとしてそれぞれ逆投影することでCT用画像を生成するCT用画像処理手段と、を備え、前記フレーム画像処理手段が、前記被写体の周りの回転によるX線入射方向に直交する方向への前記X線撮像手段の移動に伴って前記X線撮像手段の所定画素がその画素幅だけ移動する時間内の予め定められた複数のサンプリング時点のそれぞれにおいて、前記所定画素から出力される信号の値を前記所定画素の移動中の前記各サンプリング時点に対応して前記所定画素用の各メモリ領域に積算すると共に、前記被写体の所定点を通過するX線を前記所定画素の次に受光する隣接画素の移動中の当該サンプリング時点に対応して前記隣接画素から出力される信号の値を前記所定画素用の各メモリ領域に積算することで、前記画素幅だけ移動するまでに取得した複数のフレーム画像を用いて1つの前記処理画像を生成することを特徴とする。
また、請求項4に記載の信号処理方法は、X線源と、X線撮像手段と、前記X線源および前記X線撮像手段を被写体の周りに回転させる旋回駆動手段と、フレーム画像記憶手段と、前記X線撮像手段から出力される信号を処理することで前記被写体の周りの回転位置にそれぞれ対応した複数の処理画像を生成するフレーム画像処理手段と、フレーム処理画像記憶手段と、CT用画像を生成するCT用画像処理手段とを備えるX線CT撮影装置における信号処理方法であって、前記フレーム画像処理手段によって、前記被写体の周りの回転によるX線入射方向に直交する方向への前記X線撮像手段の移動に伴って前記X線撮像手段の所定画素がその画素幅だけ移動する時間内の予め定められた複数のサンプリング時点のそれぞれにおいて、前記所定画素から出力される信号の値を前記所定画素の移動中の前記各サンプリング時点に対応して前記所定画素用の各メモリ領域に積算すると共に、前記被写体の所定点を通過するX線を前記所定画素の次に受光する隣接画素の移動中の当該サンプリング時点に対応して前記隣接画素から出力される信号の値を前記所定画素用の各メモリ領域に積算することで、前記画素幅だけ移動するまでに取得した複数のフレーム画像を用いて1つの前記処理画像を生成するステップと、前記CT用画像処理手段によって、前記画素を仮想的に分割したサブピクセルが配列された画像再構成エリアに対して、前記生成した複数の処理画像を前記投影データとしてそれぞれ逆投影することで前記CT用画像を生成するステップとを含んで実行することを特徴とする。
かかる構成のX線CT撮影装置およびその信号処理方法によれば、X線CT撮影装置は、フレーム処理画像記憶手段に、画素をその画素幅より細かく分割した領域に対応した複数個のメモリ領域を画素ごとに有しており、フレーム画像処理手段によって、X線撮像手段の出力信号を処理することで生成される処理画像を、フレーム処理画像記憶手段に記憶する。そして、X線CT撮影装置は、フレーム画像処理手段によって、X線撮像手段の所定画素がその画素幅だけ移動する間の複数のサンプリング時点のそれぞれにおいて、所定画素の出力信号と、次に受光する隣接画素の出力信号とを、それぞれの画素の位置に応じて案分して所定画素用のメモリ領域に積算することで、所定画素が画素幅だけ移動する時間毎に処理画像を生成する。
したがって、鉛スリットを撮影し、画素がその画素幅だけ移動する時間内の各サンプリング時点において積算することで、画素幅だけ移動する時間毎に生成された処理画像を投影データとして画像再構成エリアに逆投影すると、逆投影された画像再構成エリアにおいてサブピクセル別に画像の濃淡が生じる。このとき、画素がその画素幅だけ移動する時間内において積算された画像信号の波形が三角波となる。この三角波を線対称の軸で切断した鋸歯状波形がこの画像再構成処理のインパルスレスポンスとなる。一方、旋回駆動手段によって被写体の周りに回転させることでX線撮像手段をX線入射方向に直交する方向に移動させたとしても、X線撮像手段の所定画素がその画素幅だけ移動する時間内に取得されたX線強度信号を各メモリ領域に積算しなければ、このようにはならず、同じ時間内の各サンプリング時点のフレーム画像の画像信号の波形は矩形波形となる。この矩形は従来の画像再構成処理のインパルスレスポンスとなる。解像力は波形周期の逆数から求められるので、LSF(Line Spread Function)が矩形波である場合よりも、LSFが三角波である場合の方がLSFの幅が同じであれば、スペクトル領域でみるとカットオフ周波数は2倍に高くなる。すなわち、解像度が高くなることが知られている。そのため、かかる構成のX線CT撮影装置および信号処理方法によれば、X線撮像手段を高解像度のものに変更することなく、再構成された画像として高解像度の画像を生成することができる。
また、請求項2に記載のX線CT撮影装置は、請求項1に記載のX線CT撮影装置において、前記X線撮像手段に配列された複数の画素が、受光面上でそれぞれ直交する一方の軸および他方の軸に沿ってマトリクス状に配列され、前記X線撮像手段が、前記受光面上で前記一方の軸および前記他方の軸に沿った複数の画素の配列方向を、前記X線撮像手段の移動方向からそれぞれ傾斜させて配設されていることを特徴とする。
かかる構成によれば、X線CT撮影装置は、X線撮像手段が、受光面上で一方の軸および他方の軸に沿った複数の画素の配列方向を、X線撮像手段の移動方向からそれぞれ傾斜させて配設されているので、解像度が向上する方向は、横方向(一方の軸方向)および縦方向(他方の軸方向)の2方向となる。そのため、かかる構成によれば、X線撮像手段を高解像度のものに変更することなく、横方向および縦方向に高解像度の画像を生成することができる。
また、請求項3に記載のX線CT撮影装置は、被写体にX線を照射するX線源と、前記被写体の所定点を通過したX線を受光する複数の画素が予め定められた画素幅を有して2次元配列されたX線撮像手段と、前記X線源および前記X線撮像手段を前記被写体の周りに回転させる旋回駆動手段と、前記X線撮像手段から出力される信号を前記被写体の周りの回転位置にそれぞれ対応した複数のフレーム画像として記憶するフレーム画像記憶手段と、前記画素を仮想的に分割したサブピクセルが配列された画像再構成エリアに対して前記複数のフレーム画像を投影データとして逆投影することでCT用画像を生成するCT用画像処理手段と、を備え、前記CT用画像処理手段が、前記被写体の周りの回転によるX線入射方向に直交する方向への前記X線撮像手段の移動に伴って前記X線撮像手段の画素がその画素幅だけ移動する時間内の予め定められた複数のサンプリング時点にそれぞれ取得された複数のフレーム画像を前記投影データとして、前記画像再構成エリアに対してそれぞれ逆投影する処理を行うことで前記CT用画像を生成することを特徴とする。
また、請求項5に記載の信号処理方法は、X線源と、X線撮像手段と、前記X線源および前記X線撮像手段を被写体の周りに回転させる旋回駆動手段と、前記X線撮像手段から出力される信号を前記被写体の周りの回転位置にそれぞれ対応した複数のフレーム画像として記憶するフレーム画像記憶手段と、CT用画像を生成するCT用画像処理手段とを備えるX線CT撮影装置における信号処理方法であって、前記X線撮像手段によって、前記被写体の周りの回転によるX線入射方向に直交する方向への前記X線撮像手段の移動に伴って前記X線撮像手段の画素がその画素幅だけ移動する時間内の予め定められた複数のサンプリング時点それぞれに前記フレーム画像を取得するステップと、前記CT用画像処理手段によって、前記画素を仮想的に分割したサブピクセルが配列された画像再構成エリアに対して、前記取得された複数のフレーム画像を前記投影データとして、前記画像再構成エリアに対してそれぞれ逆投影する処理を行うことで前記CT用画像を生成するステップとを含んで実行することを特徴とする。
かかる構成のX線CT撮影装置およびその信号処理方法によれば、X線CT撮影装置は、旋回駆動手段によってX線撮像手段が画素幅だけ移動する間の時間よりも短い間隔でサンプリングされたフレーム画像をそれぞれ投影データとして取得し、かつ、画素を仮想的に分割したサブピクセルが配列されている画像再構成エリアに対して逆投影すると、逆投影された画像再構成エリアにおいてサブピクセル別に画像の濃淡が生じる。この処理を、被写体の周りに1回転させる間実行すると、再構成された画像としてCT用画像が生成される。これにより、X線撮像手段を高解像度のものに変更することなく、再構成された画像として高解像度のCT用画像を生成することができる。
一方、かかる構成とすることなく、画像再構成エリアにサブピクセルを配列したとしても、X線撮像手段が画素幅だけ移動する時間よりも長い間隔でサンプリングされたフレーム画像を逆投影したと仮定した場合には、画像再構成エリアにおいて回転中心部近くのある部分では解像度が向上するが、サブピクセルを設けた効果が全エリアでは有効にはたらくことはなない。
本発明によれば、X線CT撮影装置は、低コストで高解像度のCT画像を生成することができる。その結果、X線CT撮影装置が一般医療用や歯科用として利用された場合に、生成される高解像度の断層画像によって、診断精度を向上させることができる。
以下、図面を参照して本発明のX線CT撮影装置を実施するための最良の形態(以下「実施形態」という)について詳細に説明する。
(第1実施形態)
[X線CT撮影装置の構成]
図1は、本発明の第1実施形態に係るX線CT撮影装置を模式的に示す構成図である。X線CT撮影装置1は、例えば歯科用コーンビームCTであって、被写体(人物)Kの上顎または下顎をX線撮影して取得したフレーム画像を積算処理して構成した処理画像を投影データ(profile;プロフィール画像)としてFBPにより画像再構成することでCT用画像としてアキシャル画像(axial画像)を生成するものである。X線CT撮影装置1は、コーンビームCTなので一気に3次元のボクセルサイズを小さくすることができる。このX線CT撮影装置1は、図1に示すように、X線源2と、X線撮像手段3と、アーム4と、旋回駆動手段5と、A/D変換手段6と、大容量フレーム画像記憶手段7と、フレーム画像処理手段8と、フレーム処理画像記憶手段9と、CT用画像処理手段10と、CT処理画像記憶手段11と、CT用画像表示記憶手段12と、出力手段13とを備えている。
X線源2は、例えば鉛からなる図示しない筐体に設けられたスリット(鉛スリット)を介してX線を照射することにより生成されるスリット状のコーンビーム(X線ビーム)を所定のタイミングで被写体Kに照射するものである。
X線撮像手段3は、X線源2から照射されて被写体Kを通過したX線を受光する複数の画素が配列され、被写体KのX線が通過した部分を所定のフレームレートで撮像するものである。X線撮像手段3は、X線イメージセンサやX線検出器、またはそれらの組合せである。ここで、イメージセンサは、例えば、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ、CMOSイメージセンサ、TFT(Thin Film Transistor)センサ、CdTeセンサ等である。また、X線検出器は、X線イメージインテンシファイア(Image Intensifier:I.I.)、フラットパネル検出器(Flat Panel Detector:FPD)等である。本実施形態では、X線撮像手段3は、一般的な市販されているシンチレータ(scintillator)を備えたCCDイメージセンサであるものとして説明する。この場合、画素の1画素サイズを、例えば100μm×100μmとして、例えば水平方向512画素×垂直方向128画素で配列されたものとしてX線撮像手段3を構成することができる。
アーム4は、X線源2とX線撮像手段3とを所定の間隔を空けて保持するものである。この間隔は、X線源2とX線撮像手段3との間に被写体Kが収まるように、例えば、30cm〜1mに設定される。なお、X線源2の照射部とX線撮像手段3の受光面とは対向して配置される。また、アーム4は、回転中心Oの周りに回動可能に構成されている。アーム4は、X線撮像手段3側では、図示しない基台を介してX線撮像手段3を固定保持している。
旋回駆動手段5は、X線源2およびX線撮像手段3を被写体の周りに回転させることでX線撮像手段3をX線入射方向に直交する方向に移動させるものである。旋回駆動手段5は、モータやアクチュエータ等から構成され、アーム4を所定の角速度で回転するように旋回させる。本実施形態では、旋回駆動手段5は、アームを回転させることで、X線撮像手段3を回転中心Oの周りに回転させる。
したがって、被写体Kから見た場合に、X線源2とX線撮像手段3の両方が移動していることになる。そのため、X線源2からある瞬間に照射されて被写体Kの例えば水平方向に並んだ複数の点を通過したX線は、X線撮像手段3の移動方向に隣り合った複数の画素に受光されることになる。逆に言えば、X線源2から連続的に照射されて被写体Kの1つの点を通過したX線は、X線撮像手段3の移動方向に隣り合った複数の画素に受光されることになる。
ここで、X線源2とX線撮像手段3との配置例について図2および図3を参照して説明する。図2は、X線撮像手段を受光面と反対側から視た状態を示し、図3は、X線撮像手段を受光面側から視た状態を示している。本実施形態においては、図2に示すように、X線源2から照射されるX線は、X線遮蔽部材15に穿設されたスリット16を通過する。このスリット16を通過したX線ビームは、被写体Kを通過しX線撮像手段3に受光される。図2および図3に示すように、X線撮像手段3は、その移動方向から傾斜している。また、図2に示すように、X線源2側のスリット16もX線撮像手段3と同じ角度で傾斜している。なお、図2では、矩形のX線撮像手段3の辺の方向と画素の配列方向とは同じものとしている。
図3に示すように、X線撮像手段3は、受光面上の複数の画素Gの配列方向(縦方向および横方向)を、X線撮像手段3の移動方向からそれぞれ45度傾斜させて配設されている。つまり、X線撮像手段3の受光面上の横方向(OX方向)と縦方向(OY方向)とは、移動方向(図3において左)に対して45度ずつ傾斜している。ここで、各画素Gにおいて、画素幅dより細かく分割した領域を想定する。図3に示す例では、各画素Gは縦方向および横方向にそれぞれ仮想的に10等分されているものとする。例えば、X線撮像手段3が、左に
Figure 2010125249
だけ移動すると、X線撮像手段3は、受光面上の縦方向(OX方向)と、横方向(OY方向)にそれぞれ(d/10)だけ移動することとなる。この間に旋回駆動手段5がアーム4を旋回しながらX線源2がX線を照射することができる。なお、図3において、X線は、紙面に垂直な方向手前の位置から被写体に照射され、X線撮像手段3は、紙面に垂直な方向で被写体Kよりも奥の位置で左方に移動する。
図1に戻ってX線CT撮影装置1の構成の説明を続ける。
この旋回駆動手段5と、X線源2と、X線撮像手段3とは、図示しないコントローラにより制御され、旋回駆動手段5がアーム4を旋回しながら、1周の撮影においてX線源2がX線の照射を繰り返し、X線の照射タイミングに同期してX線撮像手段3が被写体Kのフレーム画像(単純X線撮影像)を撮像してA/D変換手段6に出力する。
A/D変換手段6は、X線撮像手段3の出力信号(フレーム画像)を取得し、A/D変換し、A/D変換したX線撮像手段3の出力信号(フレーム画像)を、大容量フレーム画像記憶手段7に格納する。フレーム画像処理手段8は、大容量フレーム画像記憶手段7から、そのフレーム画像を読み出す。
大容量フレーム画像記憶手段7と、フレーム画像処理手段8と、フレーム処理画像記憶手段9と、CT用画像処理手段10と、CT処理画像記憶手段11と、CT用画像表示記憶手段12とは、例えば、一般的なコンピュータ(計算機)で実現することができ、CPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)と、ROM(Read Only Memory)と、HDD(Hard Disk Drive)と、入力/出力インタフェースとを含んで構成されている。
大容量フレーム画像記憶手段7は、A/D変換されたX線撮像手段3の出力信号(フレーム画像)を記憶するものであり、一般的な画像メモリやハードディスク等から構成される。
フレーム画像処理手段8は、大容量フレーム画像記憶手段7から、フレーム画像を読み出して、これを用いて積算処理した結果を、処理画像としてフレーム処理画像記憶手段9に保存する。つまり、フレーム画像処理手段8は、A/D変換手段6が変換して出力したフレーム画像を取得してそれを積算処理する。
以下では、画素Gが2次元配列されたX線撮像手段3を用いた信号処理の説明を簡単にするために、便宜上、X線撮像手段3を1次元のCCDイメージセンサに置き換え、これをX線撮像手段3aと表記して説明に用いることとする。
フレーム画像処理手段8は、被写体Kの周りの回転によるX線入射方向に直交する方向へのX線撮像手段3aの移動に伴ってX線撮像手段3aの所定画素がその画素幅だけ移動する間の複数のサンプリング時点のそれぞれにおいて、所定画素から出力される信号の値を所定画素の移動中の各サンプリング時点に対応して所定画素用の各メモリ領域に積算する。また、フレーム画像処理手段8は、被写体Kの所定点を通過するX線を所定画素の次に受光する隣接画素の移動中の当該サンプリング時点に対応して隣接画素から出力される信号の値を所定画素用の各メモリ領域に積算する。フレーム画像処理手段8は、X線撮像手段3aの備える各画素について、このような所定画素および隣接画素の受光信号をそれぞれ積算することで、画素幅だけ移動する時間毎に処理画像を生成する。以下では、所定画素を第1画素と呼び、隣接画素を第2画素と呼ぶこととする。
具体的には、フレーム画像処理手段8は、画素がその画素幅だけ移動する時間を、例えば10個に分割したそれぞれのタイミングにフレーム画像を取得することができる。すなわち、画素がその画素幅だけ移動する時間に、例えば10枚のフレーム画像を取得することができる。フレーム画像処理手段8は、各サンプリング時点の画素出力信号(フレーム画像)を、大容量フレーム画像記憶手段7から読み出し、フレーム処理画像記憶手段9において、各サンプリング時点で書き換えつつ積算するので、画素毎のメモリ領域としては、1画素分のメモリを、10枚のフレーム画像に対応して10個に分割したメモリ領域で対応できる。そして、フレーム画像処理手段8は、例えば、連続した10枚のフレーム画像を積算することで、投影データ用の1枚の処理画像を生成することができる。画素の出力信号を案分する具体例については後記する。
ここで、1つの画素に対する積算用の各メモリ領域の個数は、画素がその画素幅だけ移動する時間に取得するフレーム画像の個数(画素の仮想的な分割数)と同じであるものとする。この個数は、「10」に限定されず、任意である。解像度の改善効果、装置の処理負荷や処理時間等を考慮すると、1つの画素に対する積算用の各メモリ領域の個数は、例えば、3〜20であることが好ましく、特に5〜10であることがさらに好ましい。
フレーム処理画像記憶手段9は、X線撮像手段3aの備える画素をその画素幅より細かく分割した領域に対応した複数個のメモリ領域を画素ごとに有する。ここで、フレーム処理画像記憶手段9による大容量メモリについて図4を参照して説明する。図4は、本発明の第1実施形態に係るX線CT撮影方法の説明図であって、(a)は、回転軸方向から視た撮影領域と、フレーム処理画像記憶手段によるメモリ空間上の大容量メモリとの対応関係、(b)は1画素分移動毎のメモリ領域の詳細をそれぞれ示している。
本実施形態では、図4(a)に示すように、X線源2とX線撮像手段3aとは、回転中心Oの周りを同じ半径の回転軌跡21で回転するものとするが、それぞれの半径が異なっていてもよい。また、この例では、X線源2は反時計回りに回転するが、回転方向は任意である。符号23は、フレーム処理画像記憶手段9による大容量メモリを示している。
図4(a)に示したメモリ空間上の大容量メモリ23は、説明のために円環状に示したものであり、1回転360°する間の微少移動距離に対応した1画素分移動毎のメモリ(10サンプルのメモリ)24を多数有している。図4(b)は、X線撮像手段3aが画素Gを水平方向に例えば10個有している場合に対応した、1画素分移動毎のメモリ24を模式的に示す図である。この場合に、1画素分移動毎のメモリ24は、画素に対応したメモリ25を10個有している。画素に対応したメモリ25は、それぞれ、横10×縦10の100個の領域に分割されている様子を図示しているが、これは、実質的には、1画素分移動するまでの距離(画素幅)を仮想的に10個に分割したこと(横方向)を示すものである。ここで、縦方向の10分割は、1画素分移動するまでに取得した10枚のフレーム画像(10サンプル)を示している。つまり、画素に対応したメモリ25は、1画素分移動するまでの時間を10等分したサンプリング時点に対応した100(10×10)個の記憶領域を有している。これらのメモリ領域は、フレーム画像処理手段8によって処理画像を生成するための積算処理に利用されるものである。メモリ領域に積算される信号強度の具体例については後記する。
図1に戻ってX線CT撮影装置1の構成の説明を続ける。
CT用画像処理手段10は、例えばCPUから構成され、画素を仮想的に分割したサブピクセル33(図5参照)が配列された画像再構成エリア31に対して、フレーム画像処理手段8で生成した処理画像を投影データ(プロフィール画像)として逆投影することでCT用画像を生成する。
例えば、1回転のうちに生成した「1000」の処理画像を用いる場合には、CT用画像処理手段10は、「1000」のプロフィール画像を用いてCT用画像を生成する。なお、1回転で生成するプロフィール画像の枚数は、これに限らず、例えば、5120枚や10240枚とすることもできる。その他の例としては、被写体Kを中心にして半径300mmの地点において、X線撮像手段3aとして、1画素サイズが100μmのFPDを移動させる場合には、半径300mmの円周(1884mm)において、1画素を10分割した長さ(例えば10μm)ずつ、FPDを移動させてフレーム画像を取得すると、プロフィール画像の枚数、すなわち、1画素分移動毎のメモリ24の個数は、「188400」となる。
CT用画像処理手段10は、公知のFBPを用いて、被写体の1断面を画像再構成エリアにおいて格子状に分割したときの各部位の吸収率を未知数とし、その合計が実際の吸収量と等しくなるように連立方程式を立てて、これを解く。FBPに用いるフィルタとしては、例えば、Ramp,Shepp-Logan,Chesler等のフィルタを用いることができる。また、前処理フィルタとして、ButterWorth,Hanning,Hamming,Gauss等のフィルタを用いることができる。さらに、ぼけ補正フィルタとして、例えばWinnerフィルタを用いることができる。
[画像再構成エリア]
ここで、画像再構成エリアについて図5を参照して説明する。図5は、本発明の第1実施形態に係るにX線CT撮影方法において回転軸方向から視た画像再構成エリアの模式図である。図5(a)の例では、画像再構成エリア31を縦10×横10の100個のピクセル(画素)32で構成した。画像再構成エリア31の中心は回転中心Oに一致しており、この回転中心Oの周りにX線撮像手段3a等が回転する。なお、図5(a)の例では、X線撮像手段3aを1画素×10画素(1画素サイズは100μm×100μm)とした。1つ1つのピクセルは、図5(a)に符号αで代表して示すように、さらに分割されている。符号αで代表して示す部分の拡大図を図5(b)に示す。この例では、ピクセル32は、さらに、縦10×横10の100個のサブピクセル33で構成されている。
ここで、ピクセル32の一辺の分割数は、画素がその画素幅だけ移動する時間に生成するフレーム画像の個数(画素の仮想的な分割数)と同じであるものとする。この分割数は、「10」に限定されず、任意である。解像度の改善効果、装置の処理負荷や処理時間等を考慮すると、ピクセル32の一辺の分割数は、例えば、3〜20であることが好ましく、特に5〜10であることがさらに好ましい。
図1に戻ってX線CT撮影装置1の構成の説明を続ける。
CT処理画像記憶手段11は、CT用画像処理手段10によるCT用画像の生成処理のために使用される記憶手段であり、一般的な画像メモリ等から構成される。
CT用画像表示記憶手段12は、CT用画像処理手段10で生成されたCT用画像(表示対象とする画像)を記憶するものであり、一般的な画像メモリ等から構成される。このCT用画像は、例えば、輝度値で表される。
出力手段13は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)、EL(Electronic Luminescence)等から構成される。
なお、フレーム画像処理手段8およびCT用画像処理手段10は、CPUがROM等に格納された所定のプログラムをRAMに展開して実行することによりその機能が実現されるものである。このプログラムは、通信回線を介して提供することも可能であるし、CD−ROM等の記録媒体に書き込んで提供することも可能である。
[X線CT撮影装置の動作]
第1実施形態のX線CT撮影装置の動作について図6を参照(適宜図1参照)して説明する。図6は、本発明の第1実施形態に係るX線CT撮影装置の動作を示すフローチャートである。まず、第1実施形態のX線CT撮影装置1は、旋回駆動手段5によって、被写体Kの周りにX線撮像手段3を回転させることにより、X線撮像手段3をX線入射方向に直交する方向へ移動させ、X線撮像手段3によって、X線撮像手段3の画素がその画素幅だけ移動する間において予め設定された複数のサンプリング時点それぞれに被写体Kを撮影する(ステップS1)。このとき、被写体Kの所定点を通過したX線がX線撮像手段3で受光される。A/D変換手段6は、X線撮像手段3の各画素から出力される信号をA/D変換し、大容量フレーム画像記憶手段7に格納する。そして、X線CT撮影装置1は、フレーム画像処理手段8によって、大容量フレーム画像記憶手段7から、画素幅だけ移動する間に取得された各フレーム画像を読み出し、第1画素の出力信号および第2画素の出力信号を、フレーム処理画像記憶手段9の第1画素用のメモリ領域に積算して処理画像を生成する(ステップS2)。なお、フレーム画像処理手段8は、X線撮像手段3の画素幅だけ移動する時間に対応して処理画像を生成する。そして、X線CT撮影装置1は、CT用画像処理手段10によって、フレーム処理画像記憶手段9から、生成した処理画像を、サブピクセル33に対応した画像再構成エリア31に対してプロフィール画像として逆投影することでCT用画像を生成し(ステップS3)、生成されたCT用画像をCT用画像表示記憶手段12に格納する。そして、X線CT撮影装置1は、CT用画像表示記憶手段12から、生成されたCT用画像を読み出して出力手段13に出力する(ステップS4)。
ここで、図7を参照してフレーム処理画像記憶手段9の画素毎のメモリ領域について説明する。図7は、フレーム処理画像記憶手段の説明図であって、(a)は、被写体の所定点にコンボリューション(convolution)される記録系のLSFを求める方法の一例を模式的に示しており、(b)は画素ごとのメモリ領域を示している。図7(a)に示すX線撮像手段3aは、縦1画素(ピクセル)×横12画素(ピクセル)の1ラインのCCDイメージセンサであるものとする。この1ラインのCCDイメージセンサは、画素(ピクセル)G1,…,G12を有し、各画素幅をdとする。
ある時点では、図7(a)において上側に示すように、画素G1が被写体のエッジEの左側に配置され、画素G2がエッジEの右側に配置されている。図7において、X線撮像手段3aは、左側に移動するものとする。
フレーム処理画像記憶手段9は、各画素を画素幅dより細かく分割した領域に対応した複数個のメモリ領域を画素ごとに有している。これをアドレス群と呼ぶ。例えば、画素G1に対応してアドレス群A1、画素G2に対応してアドレス群A2等が設けられている。この例では、図7(a)において上側に示すように、各画素はX線撮像手段3aの移動方向(図7において水平方向)に仮想的に10個に分割されている。そして、画素を仮想的に分割した分割領域に対応して、当該画素用のメモリ領域(アドレス群)は、10個の記憶領域(アドレス)に分割されている。図7において、画素が被写体のエッジEの右側にあるときにエッジEに最も近い分割領域に対応したアドレスの識別情報(領域ID)をR1として、以下、順にR2,…,R10とする。この場合、フレーム処理画像記憶手段9は、図7(b)に示すように、領域IDR1,…,R10に対応した10個のメモリ領域を12個の画素ごとに有している。なお、図7(b)において、アドレス群A1〜アドレス群A3に記載された数字は、信号強度の一例を示している。
フレーム画像処理手段8は、第1画素が画素幅dだけ移動するまでの経過時間にしたがって、第1画素から出力される信号の値(例えば、輝度値)を、第1画素の移動中の位置に応じて第1画素用の各メモリ領域に積算すると共に、第2画素から出力される信号の値を、第2画素の移動中の位置に応じて第1画素用の各メモリ領域に積算する。ここで、フレーム画像処理手段8は、第1画素および第2画素から出力される信号の値を第1画素用の各メモリ領域に積算した後で、加算平均するようにしてもよい。例えば、第1画素および第2画素が出力する信号を合計10回加算した場合にその加算値(積算値)を10で割った値を記憶するようにしてもよい。このフレーム画像処理手段8の処理によって、フレーム画像別に各画素用の各メモリ領域に積算された信号の値に基づいて、前記した処理画像が形成されることとなる。このフレーム画像処理手段8は、処理結果である歯列の所定の断層面についての処理画像をフレーム処理画像記憶手段9に出力する。
[フレーム画像処理手段の動作の具体例]
図8は、各画素で時刻別に受光する信号強度を説明するため説明図である。この図8は、各画素が図8において左側に移動する様子を、画素幅dだけ移動する時間内について時系列に図8の縦方向に10段階で示している。ここでは、エッジEの左側にある画素G1を第1画素として、隣接画素G2を第2画素とする。図8において分割された領域に記載された数字は、信号強度の一例を示している。エッジEより左側において、画素G1が受光する信号の強度を「0」とする。したがって、画素G1が出力する信号は「0」である。また、エッジEより右側において、各画素G2,G3が受光する信号の強度を「100」とする。
フレーム画像処理手段8は、例えば、画素G2が受光する信号の強度が「90」の場合、すなわち、画素G2の画素幅dの10%の長さに相当する領域がエッジEより左側に移動した場合、フレーム処理画像記憶手段9のアドレス群A1の10個のメモリ領域のうち領域ID「R10」のアドレスに、信号の強度として「9(=90/10)」だけ加算する。また、フレーム画像処理手段8は、例えば、画素G2が受光する信号の強度が「80」の場合、すなわち、画素G2の画素幅dの20%の長さに相当する領域がエッジEより左側に移動した場合、フレーム処理画像記憶手段9のアドレス群A1の10個のメモリ領域のうち領域ID「R10」,「R9」のアドレスに、信号の強度として「8(=80/10)」だけ加算する。以下、同様である。
また、フレーム画像処理手段8は、画素G2を第1画素として、隣接画素G3を第2画素として、同様な処理を行う。具体的には、フレーム画像処理手段8は、画素G2の画素幅dの例えば20%の長さに相当する領域がエッジEより左側に移動した場合には、アドレス群A2の10個のメモリ領域のうち、領域ID「R1」ないし「R8」のアドレスに、信号の強度として「8」だけそれぞれ加算する。また、図8に示した区間例では、画素G3が受光する信号の強度は変化せずに「100」のままである。したがって、フレーム画像処理手段8は、例えば、画素G3の画素幅dの20%の長さに相当する領域が左側に移動した場合には、アドレス群A2の10個のメモリ領域のうち、領域ID「R10」,「R9」のアドレスに、信号の強度として「10」だけそれぞれ加算する。
フレーム画像処理手段8は、図8に示した信号強度の変化のうち、画素G1の出力信号と、画素G2のうちエッジEより左側に移動した領域に案分される画素G2の出力信号について、フレーム処理画像記憶手段9のアドレス群A1の各メモリ領域に積算する。また、フレーム画像処理手段8は、図8に示した信号強度の変化のうち、画素G2のうちエッジEより右側に配置されている領域に案分される画素G2の出力信号と、画素G3のうちエッジEより右側に画素幅dまでの範囲に配置されている領域に案分される画素G3の出力信号とについて、フレーム処理画像記憶手段9のアドレス群A2の各メモリ領域に積算する。さらに、フレーム画像処理手段8は、図8に示した信号強度の変化のうち、画素G3のうちエッジEより右側に画素幅dから2dまでの範囲に配置されている領域に案分される画素G3の出力信号と、画素G3に隣接した図示しない画素G4のうちエッジEより右側に画素幅dから2dまでの範囲に配置されている領域に案分される画素G4の出力信号とについて、フレーム処理画像記憶手段9のアドレス群A3の各メモリ領域に積算する。以下、同様である。このとき、アドレス群A、アドレス群A2およびアドレス群A3に格納される信号強度の推移を図9に示す。なお、図9では、図8に示した時系列の10段階をt=1〜10とした。
図9に示したアドレス群A1の10個のメモリ領域の時刻t=10の場合のそれぞれの信号強度と、アドレス群A2の10個のメモリ領域の時刻t=10の場合のそれぞれの信号強度とをグラフにすると、図10のグラフが得られる。具体的には、エッジEからの距離「−9」〜「0」の信号強度は、アドレス群A1の領域ID「R1」〜「R10」のアドレスの信号強度をそれぞれ示す。また、エッジEからの距離「1」〜「10」の信号強度は、アドレス群A2の領域ID「R1」〜「R10」のアドレスの信号強度をそれぞれ示す。なお、エッジEからの距離「11」の信号強度は、アドレス群A3の領域ID「R1」のアドレスの信号強度を示す。図10のグラフは、図9に示した信号強度の例についてのESF(Edge Spread Function)を示す。例えば、エッジからの距離が「1〜10」までの信号強度は、「55,64,72,79,85,90,94,97,99,100」である。
[LSF]
図10に示した“エッジからの距離「0」”を中心に左右対称の信号強度について差を求めると図11に示すグラフが得られる。この図11は、図10に示したESFを微分することで得ることができるLSFを示すグラフである。図11のグラフの横軸は、エッジEからの距離の差Δを示す。ここで、Δ=10は、画素幅dに相当する。Δ=−10は、エッジEからの距離「−10」の信号強度と、エッジEからの距離「−9」の信号強度との差を示す。また、Δ=−9は、エッジEからの距離「−9」の信号強度と、エッジEからの距離「−8」の信号強度との差を示す。以下、同様である。なお、エッジEからの距離「−10」の信号強度は「0」とした。この図11に示すように、エッジからの距離「0」を中心に左右対称の信号強度についての差から得られるX線強度信号は三角波形となる。第1実施形態のX線CT撮影装置1によれば、エッジEから得られるX線強度信号の形状が三角波となる。これは、エッジから右側の信号強度についての差から得られるX線強度信号の形状が鋸歯状波形となることを意味する。なお、この鋸歯状波形の底辺の長さは画素幅dとなる。
[生成される画像の解像度]
ここで、本実施形態のX線CT撮影装置1により生成される画像の解像度について、図12ないし図15を参照して説明する。図12は、図11に示したLSFの説明図であって、(a)は三角波、(b)は(a)をフーリエ変換した関数をそれぞれ示しており、図13は、図11に示したLSFの説明図であって、(a)は矩形波、(b)は(a)をフーリエ変換した関数をそれぞれ示している。また、図14は、空間周波数の説明図であって、(a)は静止時、(b)および(c)は信号処理時をそれぞれ示している。図15は、図11に示したLSFから求められたMTFを示すグラフである。
まず、図12を参照して第1実施形態のX線CT撮影装置1によって生成されるLSFに相当する三角波について説明する。エッジEにおいて、図12(a)に示した三角波A(x)をLSFとすると、MTF(Modulation Transfer Function)は、実空間領域(x空間)では、式(1)で示される演算により求められる。式(1)の「*」は、畳み込み積分の演算記号を示す。なお、式(1)中の三角波A(x)は式(2)で示される。また、エッジEを示す関数f(x)は式(3)で示される。
Figure 2010125249
前記した式(1)の演算を周波数領域で行うため、図12(a)に示した三角波A(x)をフーリエ変換すると式(4)が得られる。式(4)のωは、空間周波数(ω空間)を示す。この式(4)の右辺で示される複素積分を実行してその実数部分を求めると、式(5)が得られる。式(5)で示される波形を図12(b)に示す。これにより、前記した式(1)の演算を周波数領域で行うと、式(6)が得られることとなる。
Figure 2010125249
次に、第1実施形態のX線CT撮影装置1で生成されるLSFとの比較例について図13を参照して説明する。エッジEにおいて、図13(a)に示した矩形波C(x)を入力とするMTFは、実空間領域では、式(7)で示される演算により求められる。なお、式(7)中の矩形波C(x)は式(8)で示される。また、エッジEを示す関数f(x)は前記した式(3)で示される。
Figure 2010125249
前記した式(7)の演算を周波数領域で行うため、図13(a)に示した矩形波C(x)をフーリエ変換すると式(9)が得られる。この式(9)の右辺で示される複素積分を実行してその実数部分を求めると、式(10)が得られる。式(10)で示される波形を図13(b)に示す。これにより、前記した式(7)の演算(x空間の演算)を周波数領域(ω空間の演算)で行うと、式(11)が得られることとなる。
Figure 2010125249
ここで、空間周波数ωについて、図14を参照して説明する。X線CT撮影装置1のX線撮像手段3a(図7参照)が仮に静止している場合には、被写体の所定点にコンボリューションされる記録系のLSFは、図14(a)に示すように、矩形波となる。図14(a)に示す領域201において、矩形の幅は、画素幅d(図7参照)と同じである。表示される画像の連続する2つの画素を用いて等しい幅を持つ明暗の線対(ラインペア:Line Pair)を形成するとき、領域201と、この領域201と等しい幅を有する領域202とを合わせた部分は、矩形波の1周期(2d)に相当する。この場合、空間周波数ωは、式(12)で示される。例えば、画素幅dが0.1[mm]=100[μm]であれば、空間周波数ωは、5[cycles/mm]となる。
Figure 2010125249
また、図9に例示した信号強度の推移を利用してグラフを作成するときに、アドレス群A1およびアドレス群A2のすべてのメモリ領域の信号強度を用いる代わりに、時刻t=10の場合について、アドレス群A1うち領域ID「R10」のアドレスの信号強度と、アドレス群A2のすべてのメモリ領域の信号強度とに基づいて、エッジEより右側に画素幅dまでの範囲の信号強度を用いてグラフを作成することもできる。この場合には、図10に示したESFを示すグラフにおいてエッジEからの距離「0」〜「11」に対応した信号強度を用いた場合には、図11に示したLSFを示すグラフにおいてエッジEからの距離の差「0」の位置から右側の範囲のみの鋸歯状波形のグラフを作成することができる。このときに作成されるグラフを図14(b)に示す。図14(b)に示す波形は、表示される画像の1つの画素(単一画素)に相当する。なお、破線部分も含めると、図14(b)に示す波形は、図11に示したLSFに対応する。
図14(b)に実線で示す波形をつなげて構成した波形は、表示される画像において連続する画素に相当する。このときに作成されるグラフを図14(c)に示す。図14(c)に示す領域211,212,213は、表示される画像において連続する3つの画素に相当する。領域211,212,213は、鋸歯状波の1周期(d)に相当する。この場合、空間周波数ωは、式(13)で示される。例えば、鋸歯状波の幅dが0.1[mm]=100[μm]であれば、空間周波数ωは、10[cycles/mm]となる。
Figure 2010125249
次に、第1実施形態のX線CT撮影装置1により生成される画像のMTFについて、図15を参照して説明する。前記した式(6)において、ω=0の原点における振幅を1に正規化すると、MTFが得られる。図15に実線で示すように、MTFの値が「0」になるときのωの値は「1/d」である。一方、前記した式(11)において、ω=0の原点における振幅を1に正規化して得られたMTFは、図15に破線で示すように、MTFの値が「0」になるときのωの値が「1/(2d)」である。つまり、第1実施形態のX線CT撮影装置1により生成される画像は、このような信号処理を全く行わない場合と比較すると、図15に示すように、スペクトル領域でみるとカットオフ周波数の値が高くなる。すなわち、フレーム画像処理手段8により生成される画像は、高解像度の画像となる。なお、図14(b)に示した鋸歯状波をフーリエ変換した後の波形において、ω軸(横軸)との交点の位置は、図12(b)と同じ位置となる。したがって、この場合にも、矩形波の場合と比べて、スペクトル領域でみるとカットオフ周波数の値が高くなるので、画像の解像度を向上させることができる。
以上、簡便に説明するために、1次元のCCDイメージセンサであるX線撮像手段3aおよびそれに対応したメモリ領域を仮定してESFおよびLSFを説明したが、画素が2次元配列されたX線撮像手段3においても解像度が同様に向上することはもちろんである。
ここで、画素が2次元配列されたX線撮像手段3において1つの画素を縦横にそれぞれ10等分した領域に対応したアドレス群の具体例について、図16および図17を参照(適宜図3および図9参照)して説明する。図16は、図3に示したX線撮像手段に対応してメモリ領域に積算される信号強度を説明するため説明図であり、図17は、図16に示す積算された信号強度と画素の配列との対応関係を示す図である。
図16に示す記憶構造は、10行×10列が交差する100個のブロックを備えている。行M1〜M10は、それぞれが3段のデータを有し、1つの画素を縦に10等分した領域に対応した各アドレスを示している。また、図16に示す列N1〜N10は、1つの画素を横に10等分した領域に対応した各アドレスを示している。図16に示した左端最下部のブロック(行M10,列N1)を、図3に示した45度傾斜したX線撮像手段3の移動方向先頭の画素の左端であるものとして視るように、図16に示す記憶構造全体を時計回りに45度回転させると、図16に示した記憶構造を、図3に示したX線撮像手段3の移動方向先頭の1つの画素と対応させることができる。以下、各ブロックの3段のデータのそれぞれの意味を順次説明する。
<各ブロックの1段目>
例えば、図16の最下行M10の1段目の各数値は、図3に示したX線撮像手段3の移動方向先頭の画素の左端から下端へ向かう辺に対応した10個の仮想的なサブピクセルの各データに対応している。この図16に示す行M10の1段目の数値は、図9に示したアドレス群A2の時刻t=10までに積算された領域ID「R1」〜「R10」のアドレスの信号強度をそれぞれ示している。これは、1次元のCCDラインセンサを仮想的に(横に)10等分した場合の結果と同様である。その他の行M1〜M9の1段目の数値は、行M10の1段目の数値と同じである。
<各ブロックの2段目>
例えば、図16の最左列N1の各ブロックの2段目に、行M10の方から(下から)行M1へ向かって(上へ向かって)並べられた数値は、図3に示したX線撮像手段3の移動方向先頭の画素の左端から上端へ向かう辺に対応した10個の仮想的なサブピクセルの各データに対応している。この図16に示す列N1の各ブロックの2段目に下から並べられた数値は、図9に示したアドレス群A2の時刻t=10までに積算された領域ID「R1」〜「R10」のアドレスの信号強度をそれぞれ示している。これは、1次元のCCDラインセンサを仮想的に(縦に)10等分した場合の結果と同様である。その他の列N2〜N10の2段目の数値は、列N1の2段目の数値と同じである。
<各ブロックの3段目>
各ブロックにおいて、3段目の数値は、1段目の数値と2段目の数値との合計値である。つまり、これら3段目の数値が、2次元配列されたX線撮像手段3について1つの画素を100等分した領域に対応した各アドレスに時刻t=10までに積算された信号強度を示している。図17では、図16に示すブロック(M1,N1)〜(M10,N10)の3段目の数値を、図3に示したX線撮像手段3の画素配列方向の傾斜角に合わせて、時計回りに45度傾斜させている。なお、図17において各ブロックに示す数値は、フレーム処理画像記憶手段9において、1つの画素に対応した各メモリ領域に積算される信号値である。
図17において最も左に位置したブロックは、図3に示す画素Gを仮想的に分割した最も左に位置した領域に対応しており、移動方向の先頭なので信号値が最も低い。一方、図17において最も右に位置したブロックは、図3に示す画素Gを仮想的に分割した最も右に位置した領域に対応しており、移動方向の最後尾なので信号値が最も高い。図17において行L1〜L17は、図3に示すX線撮像手段3の移動方向に対応して連続するメモリ領域に積算された信号強度を示す。例えば、行L9では、左から右へ並べられた数値が、「110,128,144,158,170,180,188,194,198,200」なので、隣接した数値の差分は、「18,16,14,12,10,8,6,4,2」となっている。
また、行L9の信号値「110,128,144,158,170,180,188,194,198,200」は、図10に示したエッジからの距離が「1〜10」までの信号強度をそれぞれ2倍したものと同じである。したがって、画素が2次元配列されたX線撮像手段3においても図10と同様なESFを求めることが可能である。X線CT撮影装置1では、X線撮像手段3の受光面上に配列された画素の配列方向がX線撮像手段3の移動方向に対して45度傾斜しているので、横方向(水平方向)および縦方向(垂直方向)の2方向に対して均等に解像度が向上する。
第1実施形態によれば、X線CT撮影装置1は、X線撮像手段3の画素がその画素幅だけ移動する時間内において、第1画素(所定画素)および第2画素(隣接画素)の出力信号を位置に応じて案分してメモリ領域に積算することで処理画像を生成するので、処理画像の解像度が向上する。そして、X線CT撮影装置1は、この解像度の向上した処理画像を、サブピクセル33を有する画像再構成エリア31に対して投影データとしてFBPする。したがって、X線CT撮影装置1は、X線撮像手段3を高解像度のものに変更することなく、信号処理により、横方向(一方の軸方向)および縦方向(他方の軸方向)の2方向に対して、アキシャル画像の解像度を向上させることができる。そのため、低コストで高解像度のCT用画像を生成することができる。さらに、第1実施形態では、解像度の向上したプロフィール画像を通常のFBPにより処理するので、画像再構成の処理に要する時間を低減できる。
(第2実施形態)
図18は、本発明の第2実施形態に係るX線CT撮影装置を模式的に示す構成図である。図18に示すX線CT撮影装置1Bは、図1に示したフレーム画像処理手段8およびフレーム処理画像記憶手段9を備えておらず、CT用画像処理手段10Bの機能が異なるものである。したがって、第1実施形態と同様な構成には、同じ符号を付して説明を適宜省略する。
CT用画像処理手段10Bは、画素を仮想的に分割したサブピクセル33が配列された画像再構成エリア31(図5参照)に対してフレーム画像を投影データとして逆投影することでCT用画像を生成するものである。CT用画像処理手段10Bは、被写体Kの周りの回転によるX線入射方向に直交する方向へのX線撮像手段3の移動に伴ってX線撮像手段3の画素がその画素幅だけ移動する間において予め設定された複数のサンプリング時点にそれぞれ取得された各フレーム画像を投影データ(プロフィール画像)として、画像再構成エリア31に対して逆投影する処理を、画素幅だけ移動する時間毎に行うことでCT用画像を生成する。なお、CT用画像処理手段10Bは、公知のFBPを用いて、被写体の1断面を画像再構成エリア31において格子状に分割したときの各部位の吸収率を未知数とし、その合計が実際の吸収量と等しくなるように連立方程式を立てて、これを解く。
以下では、画素Gが2次元配列されたX線撮像手段3を用いた信号処理の説明を簡単にするために、便宜上、X線撮像手段3を1次元のCCDイメージセンサに置き換え、これをX線撮像手段3aと表記して説明に用いることとする。図19は、本発明の第2実施形態に係るX線CT撮影方法の説明図であって、(a)は、回転軸方向から視た撮影領域と、大容量フレーム画像記憶手段によるメモリ空間上の大容量メモリとの対応関係、(b)はサンプリング時点のメモリ領域の詳細をそれぞれ示している。図19は、図4にならって作図したものであるが、図19においては、符号23Bは、大容量フレーム画像記憶手段7による大容量メモリを示している。また、符号24Bは、「1画素分移動毎のメモリ(10サンプルのメモリ)」ではなく、1画素分移動する時間よりも短い「サンプリング時点」のメモリを表している。そのため、図19(b)は、図4(b)と比較すると、画素に対応したメモリ25は、分割されていない。
ここでは、CT用画像処理手段10Bは、具体的に、画素がその画素幅だけ移動する時間を例えば10個に分割したそれぞれのタイミングにフレーム画像を取得することとする。この場合、画素がその画素幅だけ移動する時間に、10枚のフレーム画像を取得することができる。また、例えば、1回転のうちに生成した「1000」のフレーム画像を用いる場合には、CT用画像処理手段10Bは、「1000」のプロフィール画像を用いてCT用画像を生成する。なお、1回転で生成するプロフィール画像の枚数は、これに限らず、例えば、5120枚や10240枚とすることもできる。
[X線CT撮影装置の動作]
図18に示したX線CT撮影装置の動作について図20を参照(適宜図18参照)して説明する。図20は、本発明の第2実施形態に係るX線CT撮影装置の動作を示すフローチャートである。まず、X線CT撮影装置1Bは、旋回駆動手段5によって、被写体Kの周りにX線撮像手段3aを回転させることにより、X線撮像手段3aをX線入射方向に直交する方向へ移動させ、X線撮像手段3aによって、X線撮像手段3aの画素がその画素幅だけ移動する間において予め設定された複数のサンプリング時点それぞれに被写体Kを撮影する(ステップS11)。このとき、被写体Kの所定点を通過したX線がX線撮像手段3aで受光される。A/D変換手段6は、X線撮像手段3aの各画素から出力される信号をA/D変換し、大容量フレーム画像記憶手段7に格納する。そして、X線CT撮影装置1Bは、CT用画像処理手段10Bによって、大容量フレーム画像記憶手段7から、フレーム画像を読み出すことで、サンプリング時点のフレーム画像を取得する(ステップS12)。そして、X線CT撮影装置1Bは、CT用画像処理手段10Bによって、各フレーム画像を、サブピクセル33に対応した画像再構成エリア31に対してプロフィール画像として逆投影(FBP)する処理を行うことでCT用画像を生成する(ステップS13)。CT用画像処理手段10Bは、生成したCT用画像をCT用画像表示記憶手段12に格納する。そして、X線CT撮影装置1Bは、CT用画像表示記憶手段12から、生成されたCT用画像を読み出して出力手段13に出力する(ステップS14)。
第2実施形態によれば、X線CT撮影装置1Bは、X線撮像手段3aの画素がその画素幅だけ移動する時間内の各サンプリング時点に取得したフレーム画像を、サブピクセル33を有する画像再構成エリア31に対して投影データ(プロフィール画像)としてFBPする。したがって、X線CT撮影装置1Bは、X線撮像手段3を高解像度のものに変更することなく、信号処理により、アキシャル画像の解像度を向上させることができる。そのため、低コストで高解像度のCT用画像を生成することができる。
以上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、その趣旨を変えない範囲で実施することができる。例えば、第1実施形態では、図7に示すようにX線撮像手段3aの画素を仮想的に等分割したが、図11に示した三角波の波形、または図14(b)に示した鋸歯状波と同様な波形を生成できるのであれば、必ずしも等分割する必要はない。この場合には、X線撮像手段3aを移動させる速度を一定とする必要がないので、X線撮像手段3aを複雑な動きで移動させることで、多様な画像を得ることができる。
また、第1実施形態では、X線撮像手段3の受光面上に配列された画素の配列方向を、X線撮像手段3の移動方向に対して45度傾斜させるものとして説明したが、傾斜角度はこれに限定されるものではない。ただし、傾斜角度が45度である場合には、フレーム画像処理手段8によって、横方向(一方の軸方向)および縦方向(他方の軸方向)の2方向に対して同様に積算処理を行えばよいので、他の傾斜角度で配設した場合と比べて容易に計算でき、処理負荷を低減できる。
また、第1実施形態では、X線撮像手段3の画素の配列方向およびスリット16が、X線撮像手段3の移動方向からそれぞれ傾斜させて配設されているベストモードとして説明したが、本発明は、これに限らず、スリット16が無くてもよく、X線撮像手段3の画素の配列方向が、X線撮像手段3の移動方向から傾斜させて配設されていれば、信号処理により処理画像(プロフィール画像)の縦横二次元の解像度を向上させることができる。なお、X線撮像手段3の画素の配列方向が、X線撮像手段3の移動方向から傾斜していなくても、処理画像(プロフィール画像)の横方向(移動方向)の解像度を向上することは可能である。
また、各実施形態では、歯科用のX線CT撮影装置1(1B)で説明したが、本発明は、歯科用のX線CT撮影に限定されるものではなく、一般医療用に用いることができる。例えば、内科用として、胸部X線CT撮影装置に適用してもよい。また、本発明において、被写体は人体に限定されるものではなく、例えば、鉱物等の自然に存在するものや各種産業の製品でもよい。この場合には、各種分析や被破壊検査等を行うことができる。
本発明の第1実施形態に係るX線CT撮影装置を模式的に示す構成図である。 X線撮像手段の移動方向から傾斜したX線撮像手段およびスリットの説明図である。 図1に示したX線撮像手段の一例を模式的に示す説明図である。 本発明の第1実施形態に係るX線CT撮影方法の説明図であって、(a)は、回転軸方向から視た撮影領域と、フレーム処理画像記憶手段によるメモリ空間上の大容量メモリとの対応関係、(b)は1画素分移動毎のメモリ領域の詳細をそれぞれ示している。 本発明の第1実施形態に係るにX線CT撮影方法において回転軸方向から視た画像再構成エリアの模式図である。 本発明の第1実施形態に係るX線CT撮影装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係るX線CT撮影装置のフレーム処理画像記憶手段の説明図であって、(a)は、X線撮像手段とメモリ領域との対応関係、(b)は画素ごとのメモリ領域をそれぞれ示している。 各画素で時刻別に受光する信号強度を説明するため説明図である。 図8に示した信号強度をメモリ領域に積算していく様子を時系列で示す図である。 図9に示す信号強度についてのESFを示すグラフである。 図10に示したESFから求められたLSFを示すグラフである。 図11に示したLSFの説明図であって、(a)は三角波、(b)は(a)をフーリエ変換した関数をそれぞれ示している。 図11に示したLSFの説明図であって、(a)は矩形波、(b)は(a)をフーリエ変換した関数をそれぞれ示している。 空間周波数の説明図であって、(a)は静止時、(b)および(c)は信号処理時をそれぞれ示している。 図11に示したLSFから求められたMTFを示すグラフである。 図3に示したX線撮像手段に対応してメモリ領域に積算される信号強度を説明するための説明図である。 図16に示す積算された信号強度と画素の配列との対応関係を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るX線CT撮影装置を模式的に示す構成図である。 本発明の第2実施形態に係るX線CT撮影方法の説明図であって、(a)は、回転軸方向から視た撮影領域と、大容量フレーム画像記憶手段によるメモリ空間上の大容量メモリとの対応関係、(b)はサンプリング時点のメモリをそれぞれ示している。 本発明の第2実施形態に係るX線CT撮影装置の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1,1B X線CT撮影装置
2 X線源
3(3a) X線撮像手段
4 アーム
5 旋回駆動手段
7 大容量フレーム画像記憶手段(フレーム画像記憶手段)
8 フレーム画像処理手段
9 フレーム処理画像記憶手段
10,10B CT用画像処理手段
11 CT処理画像記憶手段
12 CT用画像表示記憶手段
13 出力手段

Claims (5)

  1. 被写体にX線を照射するX線源と、
    前記被写体の所定点を通過したX線を受光する複数の画素が予め定められた画素幅を有して2次元配列されたX線撮像手段と、
    前記X線源および前記X線撮像手段を前記被写体の周りに回転させる旋回駆動手段と、
    前記X線撮像手段から出力される信号をフレーム画像として記憶するフレーム画像記憶手段と、
    前記X線撮像手段から出力される信号を処理することで前記被写体の周りの回転位置にそれぞれ対応した複数の処理画像を生成するフレーム画像処理手段と、
    前記画素を前記画素幅より細かく分割した領域に対応した複数個のメモリ領域を前記画素ごとに有して前記生成された複数の処理画像を記憶するフレーム処理画像記憶手段と、
    前記画素を仮想的に分割したサブピクセルが配列された画像再構成エリアに対して前記複数の処理画像を投影データとしてそれぞれ逆投影することでCT用画像を生成するCT用画像処理手段と、を備え、
    前記フレーム画像処理手段は、前記被写体の周りの回転によるX線入射方向に直交する方向への前記X線撮像手段の移動に伴って前記X線撮像手段の所定画素がその画素幅だけ移動する時間内の予め定められた複数のサンプリング時点のそれぞれにおいて、前記所定画素から出力される信号の値を前記所定画素の移動中の前記各サンプリング時点に対応して前記所定画素用の各メモリ領域に積算すると共に、前記被写体の所定点を通過するX線を前記所定画素の次に受光する隣接画素の移動中の当該サンプリング時点に対応して前記隣接画素から出力される信号の値を前記所定画素用の各メモリ領域に積算することで、前記画素幅だけ移動するまでに取得した複数のフレーム画像を用いて1つの前記処理画像を生成することを特徴とするX線CT撮影装置。
  2. 前記X線撮像手段に配列された複数の画素は、受光面上でそれぞれ直交する一方の軸および他方の軸に沿ってマトリクス状に配列され、
    前記X線撮像手段は、前記受光面上で前記一方の軸および前記他方の軸に沿った複数の画素の配列方向を、前記X線撮像手段の移動方向からそれぞれ傾斜させて配設されていることを特徴とする請求項1に記載のX線CT撮影装置。
  3. 被写体にX線を照射するX線源と、
    前記被写体の所定点を通過したX線を受光する複数の画素が予め定められた画素幅を有して2次元配列されたX線撮像手段と、
    前記X線源および前記X線撮像手段を前記被写体の周りに回転させる旋回駆動手段と、
    前記X線撮像手段から出力される信号を前記被写体の周りの回転位置にそれぞれ対応した複数のフレーム画像として記憶するフレーム画像記憶手段と、
    前記画素を仮想的に分割したサブピクセルが配列された画像再構成エリアに対して前記複数のフレーム画像を投影データとして逆投影することでCT用画像を生成するCT用画像処理手段と、を備え、
    前記CT用画像処理手段は、前記被写体の周りの回転によるX線入射方向に直交する方向への前記X線撮像手段の移動に伴って前記X線撮像手段の画素がその画素幅だけ移動する時間内の予め定められた複数のサンプリング時点にそれぞれ取得された複数のフレーム画像を前記投影データとして、前記画像再構成エリアに対してそれぞれ逆投影する処理を行うことで前記CT用画像を生成することを特徴とするX線CT撮影装置。
  4. X線源と、X線撮像手段と、前記X線源および前記X線撮像手段を被写体の周りに回転させる旋回駆動手段と、フレーム画像記憶手段と、前記X線撮像手段から出力される信号を処理することで前記被写体の周りの回転位置にそれぞれ対応した複数の処理画像を生成するフレーム画像処理手段と、フレーム処理画像記憶手段と、CT用画像を生成するCT用画像処理手段とを備えるX線CT撮影装置における信号処理方法であって、
    前記フレーム画像処理手段によって、
    前記被写体の周りの回転によるX線入射方向に直交する方向への前記X線撮像手段の移動に伴って前記X線撮像手段の所定画素がその画素幅だけ移動する時間内の予め定められた複数のサンプリング時点のそれぞれにおいて、前記所定画素から出力される信号の値を前記所定画素の移動中の前記各サンプリング時点に対応して前記所定画素用の各メモリ領域に積算すると共に、前記被写体の所定点を通過するX線を前記所定画素の次に受光する隣接画素の移動中の当該サンプリング時点に対応して前記隣接画素から出力される信号の値を前記所定画素用の各メモリ領域に積算することで、前記画素幅だけ移動するまでに取得した複数のフレーム画像を用いて1つの前記処理画像を生成するステップと、
    前記CT用画像処理手段によって、
    前記画素を仮想的に分割したサブピクセルが配列された画像再構成エリアに対して、前記生成した複数の処理画像を前記投影データとしてそれぞれ逆投影することで前記CT用画像を生成するステップとを含んで実行することを特徴とする信号処理方法。
  5. X線源と、X線撮像手段と、前記X線源および前記X線撮像手段を被写体の周りに回転させる旋回駆動手段と、前記X線撮像手段から出力される信号を前記被写体の周りの回転位置にそれぞれ対応した複数のフレーム画像として記憶するフレーム画像記憶手段と、CT用画像を生成するCT用画像処理手段とを備えるX線CT撮影装置における信号処理方法であって、
    前記X線撮像手段によって、前記被写体の周りの回転によるX線入射方向に直交する方向への前記X線撮像手段の移動に伴って前記X線撮像手段の画素がその画素幅だけ移動する時間内の予め定められた複数のサンプリング時点それぞれに前記フレーム画像を取得するステップと、
    前記CT用画像処理手段によって、前記画素を仮想的に分割したサブピクセルが配列された画像再構成エリアに対して、前記取得された複数のフレーム画像を前記投影データとして、前記画像再構成エリアに対してそれぞれ逆投影する処理を行うことで前記CT用画像を生成するステップとを含んで実行することを特徴とする信号処理方法。
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