JP2010124742A - 両軸受リールの制動ディスク - Google Patents

両軸受リールの制動ディスク Download PDF

Info

Publication number
JP2010124742A
JP2010124742A JP2008301989A JP2008301989A JP2010124742A JP 2010124742 A JP2010124742 A JP 2010124742A JP 2008301989 A JP2008301989 A JP 2008301989A JP 2008301989 A JP2008301989 A JP 2008301989A JP 2010124742 A JP2010124742 A JP 2010124742A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
disk
spool
disc
drag
annular groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008301989A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010124742A5 (ja
Inventor
Kunio Takechi
邦生 武智
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimano Inc
Original Assignee
Shimano Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimano Inc filed Critical Shimano Inc
Priority to JP2008301989A priority Critical patent/JP2010124742A/ja
Priority to AT09251560T priority patent/ATE538647T1/de
Priority to EP09251560A priority patent/EP2143329B1/en
Priority to SG200904201-1A priority patent/SG158045A1/en
Priority to MYPI20092624A priority patent/MY142545A/en
Priority to TW098121405A priority patent/TWI452966B/zh
Priority to US12/493,244 priority patent/US7661618B2/en
Priority to KR1020090060762A priority patent/KR101590938B1/ko
Priority to CN2009101522703A priority patent/CN101622979B/zh
Publication of JP2010124742A publication Critical patent/JP2010124742A/ja
Publication of JP2010124742A5 publication Critical patent/JP2010124742A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】両軸受リールの制動ディスクにおいて、簡素な構成でディスク部をがたつきにくくする。
【解決手段】制動ディスク22は、スプール軸5に装着され、スプールと一体回転可能な摩擦ディスクに接触してスプール4を制動するディスクである。制動ディスク22は、筒状の装着部24と、ディスク部25と、抜け止め部材27と、を備えている。装着部25は、外周面に環状溝20が形成されスプール軸に装着ている。ディスク部25は、装着部24に一体回転可能かつ摩擦ディスクから離反する方向に移動不能に連結されている。抜け止め部材27は、環状溝20に装着されディスク部25の摩擦ディスクと対向する面に接触してディスク部25を抜け止めする。ディスク部25から離反する側の環状溝の第1壁面20aが、外周側が溝底20c側よりディスク部から離反するように傾斜したテーパ面で構成されている。
【選択図】図7

Description

本発明は、制動ディスク、特に、スプール軸に装着され、スプールと一体回転可能に連結された摩擦ディスクに接触してスプールを制動する両軸受リールの制動ディスクに関する。
両軸受リールには、スプールの糸繰り出し方向の回転を制動して急激な強い引きによる釣り糸の切断を防止するためのドラグ機構が装着されている。両軸受リールにおいて、ドラグ機構がスプール軸の周囲に配置されたレバードラグ式の両軸受リールが従来知られている。レバードラグ式のドラグ機構は、スプール軸に装着された制動ディスクと、スプールに装着された摩擦ディスクと、スプール軸回りに回動自在に装着されたドラグ調整レバーを含むドラグ調整機構と、を備えている。このドラグ調整機構によりスプールがスプール軸方向に移動してドラグ力が調整される。
従来のレバードラグ式の両軸受リールのドラグ機構では、例えば制動ディスクがスプール軸に回転自在に装着されている。制動ディスクは、スプールと一体回転する摩擦ディスクに圧接して摩擦ディスクを介してスプールを制動する。摩擦ディスクは、ドラグ調整レバーの揺動操作によりスプール軸方向に移動して制動ディスクに接触する。制動ディスクは、摩擦ディスクから離反する方向に移動できないように、その方向の移動が規制されている。また、制動ディスクはワンウェイクラッチに連結されて糸繰り出し方向の回転が禁止されている。
このようなドラグ機構の制動ディスクにおいては、例えば、スプール軸に回転自在に装着され、ピニオンギアと一体回転する筒状の装着部と、装着部に一体回転可能かつ軸方向移動不能に装着されたディスク部と、を有する二分割の制動ディスクが従来知られている(例えば、特許文献1参照)。装着部は、スプール軸に軸方向移動不能に装着されている。ディスク部の摩擦ディスクから離反した一面は、装着部に形成された段差に接触しており、ディスク部は、摩擦ディスクから離反する方向に移動不能である。ディスク部の摩擦ディスクに対向する他面は、抜け止め部材により抜け止めされている。装着部の外周面には環状溝が形成されており、環状溝に、例えば、弾性を有する金属線材をC字状に曲げて形成された抜け止め部材が装着されている。この抜け止め部材がディスク部の他面に接触してディスク部が抜け止めされる。
実開昭62−64281号公報(第1図)
前記従来の構成では、抜け止め部材でディスク部を抜け止めしているだけである。このため、寸法公差による厚みの変動がディスク部に生じると、抜け止め部材とディスク部との間に隙間が生じることがある。このような隙間が生じると、特にディスク部の厚みが薄い場合に、ディスク部がスプール軸方向にがたつくおそれがある。ディスク部ががたつくと糸巻き時に不快な音が発生することがある。このがたつきを抑えるために、従来、皿ばね等の弾性部材を装着して隙間が生じるのを防止している。しかしながら、皿ばね等の弾性部材を使用すると、部品が増加して構成が複雑になる。しかも、皿ばね等の弾性部材が繰り返し荷重によって変形を起こし、長期の使用においては隙間が生じてディスク部ががたつくおそれがある。
本発明の課題は、両軸受リールの制動ディスクにおいて、簡素な構成でディスク部をがたつきにくくすることにある。
発明1に係る両軸受リールの制動ディスクは、スプール軸に装着され、スプールと一体回転可能に連結された摩擦ディスクに接触してスプールを制動するディスクであって、筒状の装着部と、ディスク部と、抜け止め部材と、を備えている。装着部は、外周面に環状溝が形成されスプール軸に装着されたものである。ディスク部は、装着部に一体回転可能かつ摩擦ディスクから離反する方向に移動不能に連結されたものである。抜け止め部材は、環状溝に装着されディスク部の摩擦ディスクと対向する面に接触してディスク部を抜け止めする部材である。ディスク部から離反する側の環状溝の第1壁面が、外周側が溝底側よりディスク部から離反するように傾斜した傾斜面で構成されている。
この制動ディスクでは、ディスク部を装着部に装着すると、両者が一体回転可能にかつ摩擦ディスクから離反する方向に移動不能に連結される。ここで、環状溝の第1壁面がディスク部に徐々に接近する傾斜面で構成されている。このため、抜け止め部材を装着すると、第1壁面に接触して溝底側にいくにつれてディスク部側に抜け止め部材が移動する。ここでは、寸法公差による厚みの変動がディスク部に生じても、装着時に抜け止め部材が傾斜した第1壁面に沿ってディスク部側に移動するので、抜けて止め部材とディスク部との間に隙間が生じにくくなる。このため、簡素な構成でディスク部をがたつきにくくすることができる。
発明2に係る両軸受リールの制動ディスクは、発明に1記載のディスクにおいて、抜け止め部材は、弾性を有する金属線材を内径が環状溝の溝底の外径以下になるようにリング状に曲げて形成されている。この場合には、金属線材を曲げて形成された抜け止め部材を環状溝に装着すると、弾性により第1壁面に沿って溝底に向かって抜け止め部材が移動する。このとき、第1壁面がテーパ面であるので、第1壁面に沿って移動する抜け止め部材はディスク部に接近する方向にも移動する。このため、抜け止め部材が確実にディスク部に接触し、簡素な構成でディスク部をさらにがたつきにくくすることができる。
発明3に係る両軸受リールの制動ディスクは、発明2に記載のディスクにおいて、ディスク部は装着部に連結された状態で、ディスク部の摩擦ディスクと対向する面が第1壁面と対向する環状溝の第2壁面より摩擦ディスク側に配置されている。
この場合には、ディスク部の摩擦ディスクとの対向面が、環状溝の第2壁面より摩擦ディスク側にあるので、環状溝を抜け止め部材の厚み(軸方向長さ)より幅広にしても、抜け止め部材がディスク部の対向面に確実に接触する。
発明4に係る両軸受リールの制動ディスクは、発明3に記載のディスクにおいて、環状溝の外周側のスプール軸方向に沿った溝幅は、抜け止め部材のスプール軸方向に沿った厚みより大きい。この場合には、抜け止め部材が第1壁面に接触してディスク部に向かって移動しやすくなる。
本発明によれば、寸法公差による厚みの変動や皿ばねの変形がディスク部に生じても、装着時に抜け止め部材が傾斜した第1壁面に沿ってディスク部側に移動するので、抜けて止め部材とディスク部との間に隙間が生じにくくなる。このため、簡素な構成でディスク部をがたつきにくくすることができる。
本発明の一実施形態を採用した両軸受リールは、図1から図3に示すように、釣り糸を釣り竿と食い違う軸回りに巻取可能な小型のレバードラグ型のものである。両軸受リールは、リール本体1と、リール本体1の側方に回動自在に配置されたドラグ調整レバー2を含むドラグ調整機構7と、ドラグ調整レバー2の下方でリール本体1に回転自在に支持されたハンドル3と、リール本体1の内部に配置されたスプール4とを備えている。また両軸受リールは、スプール4を回転自在に支持するスプール軸5と、スプール4の糸繰り出し方向の回転を制動するドラグ機構6と、を備えている。
<リール本体の構成>
リール本体1は、たとえばアルミニウム合金等の金属製の部材である。リール本体1は、フレーム10と、フレーム10の両側方を覆う第1及び第2側板13a,13bとを有している。なおこの実施形態では、第2側板13bは、フレーム10と一体形成されているが、別体でフレームに固定される構成でもよい。フレーム10は、ハンドル3側の第1筒部11aと、第1筒部11aとスプール軸方向に間隔を隔てて配置され第1筒部11aより小径の第2筒部11bと、両筒部11a,11bを前後及び下部で連結する複数の連結部12a〜12cと、を有している。たとえば第1筒部11aの外径は、第2筒部11bの外径の110%以上140%以下の範囲であり、この実施形態では第2筒部11bの径の110%〜120%となっている。複数の連結部12a〜12cは、第1及び第2筒部11a,11bと一体成形されており、下側の連結部12cは、図1及び図3に示すように、リールを釣り竿RDに装着するための前後に長い金属製の竿装着脚部8aが固定されている。竿装着脚部8aには、釣り竿RDを挟むロッドクランプ8bが対向して配置されている。
第1側板13aは、図1〜図3に示すように、第1筒部11bの側方に装着される円筒部14と、円筒部14の軸方向外方(図2右側)に突出する膨出部15とを有している。第2側板13bは、図1及び図3に示すように、第2筒部11bの側方に一体形成された側面視略円形の部材である。円筒部14及び第2側板13bは、それぞれ第1及び第2筒部11a,11bと略同径の側面視略円形の部材であり、第1側板13aの外径は第2側板13bの外径より大径になるように形成されている。たとえば円筒部14の外径は、第2側板13bの外径の110%以上140%以下の範囲であり、本実施形態では第2側板13bの外径の110%〜120%となっている。
膨出部15は、円筒部14と一体成形され、内部に円筒部14と連通する空間を有するように軸方向外方(図2右側)に突出して形成されている。膨出部15は、小円弧部と大円弧部とを有する側面視略雨滴形状の部材であり、下部の大円弧部が円筒部14より下方に突出するように形成されている。膨出部15には、ドラグ調整レバー2及びハンドル3が外方に露出するように装着されている。
膨出部15のドラグ調整レバー2の装着部分には、図4に示すように、ドラグ調整レバー2を回動自在に支持するとともにスプール軸5を支持するためのボス部34が他の部分より外方に階段状に突出して形成されている。膨出部15のボス部34の前方には、図2に示すように、ドラグ調整レバー2の最大ドラグ位置を規制するためのストッパ35が固定されている。ストッパ35は、ドラグ調整レバー2に当接してドラグ調整レバー2の図2時計回りの回動を規制する。
<回転伝達系の構成>
膨出部15のドラグ調整レバー2の下方には、ハンドル3装着用の突出筒16が外方に突出して形成されている。突出筒16の内部には、図3及び図4に示すように、スプール4の回転軸であるスプール軸5に平行に筒状のハンドル軸31が配置されている。ハンドル軸31は、突出筒16の両端に配置された2つの軸受32、33により突出筒16に回転自在に支持されており、一方(図4左方)の軸端は軸受32より軸方向内側に突出して配置されている。ハンドル軸31の軸受32側の突出部分には、メインギア60が回転自在に装着されている。
ハンドル3は、図1から図3に示すように、ハンドル軸31の他方の端部(先端)に固定されている。ハンドル3は、ハンドル軸31の先端に固定されたハンドルアーム40と、ハンドルアーム40の先端に回動自在に支持されたハンドル把手41とを備えている。ハンドルアーム40は、ねじ部材42によりハンドル軸31の先端にハンドル軸31に一体回転可能に固定されている。ハンドル把手41は、力を入れて握りやすくするために、外形が丸みを帯びた略T字形状になるように形成されている。
メインギア60は、図4に示すように、回り止め部材63により回れ止めされてハンドル軸31と一体回転する。回り止め部材63は、ハンドル軸31に一体回転可能に連結されており、ハンドル軸31の一方の軸端にねじ込まれた固定ボルト65によりハンドル軸31に固定されている。回り止め部材63は、ハンドル軸31に一体回転可能に連結されるリング部63aと、リング部63aの外周部から径方向両側にL字状に屈曲してメインギア60を係止する1対の係止部63bとを有している。メインギア60には、係止部63bに係止される1対の係止孔60aが形成されている。メインギア60は、ピニオンギア61に噛み合っている。
ピニオンギア61は、スプール軸5の外周側にスプール軸5に対して回転可能に装着されている。ピニオンギア61は、第1側板13aのボス部34の内部に装着された軸受20dによりリール本体1に回転自在に支持されている。ピニオンギア61は、図5に示すように、メインギア60に噛み合うギア歯61aと、概ね矩形に形成されたディスク支持部61bと、を外周面に有している。ディスク支持部61bには、ギア歯61aを形成する際のギア切削工具の加工痕が残っている。また、内周面には、スプール軸5が貫通する貫通孔61cを有している。ピニオンギア61のディスク支持部61bには、ドラグ機構6を構成する後述する制動ディスク22の内周部が一体回転可能に連結されている。この結果、ハンドル3からの回転はメインギア60、ピニオンギア61、制動ディスク22を介して後述する摩擦ディスク21に伝達され、摩擦ディスク21からスプール4に伝達され、スプール4が回転する。また、ディスク支持部61bには、後述する第2ワンウェイクラッチ64を構成するばね支持板69も一体回転可能に装着されている。
<スプール軸及びその周辺の構成>
スプール軸5は、図3に示すように、リール本体1に軸方向移動可能かつ相対回転不能に支持された軸部材である。スプール軸5の図3左端は、第2側板13bの中心部に内向きに突出して形成されたボス部13cに軸方向移動自在かつ回転不能に支持されている。スプール軸5の左端側には、スプール軸5を回り止めするための回り止めピン5aがスプール軸5を貫通して配置されている。回り止めピン5aは、ボス部13cに形成された回り止め溝13dに係合している。
スプール軸5の外周には、スプール4を回転自在に装着するための軸受20a、20bと、制動ディスク22をスプール軸5に回転自在に装着するための軸受20cが装着されている。
<ワンウェイクラッチの構成>
軸受32、33の間には、図4に示すように、ローラ型の第1ワンウェイクラッチ62が配置されている。第1ワンウェイクラッチ62は、ハンドル軸31の糸巻き取り方向の正転だけを許容し糸繰り出し方向の逆転を禁止する。また、スプール軸5の外周側には、爪式の第2ワンウェイクラッチ64が配置されている。第2ワンウェイクラッチ64はピニオンギア61を介してハンドル軸31の逆転を禁止するものである。
第1及び第2ワンウェイクラッチ62,64は、主にドラグ機構6を動作させるために使用される。第2ワンウェイクラッチ64は、図5に示すように、制動ディスク22に一体回転可能に連結されたラチェットホイール66と、ラチェットホイール66を係止するラチェット爪67と、ラチェット爪67を付勢するばね部材68と、ばね部材68を装着するためのばね支持板69と、を有している。
ラチェットホイール66は、外周面にラチェット爪67に噛み合う概ね鋸歯形状のラチェット歯66aが形成され、内周部に制動ディスク22に係合する係合突起66bが形成された板状の部材である。係合突起66bは、制動ディスク22の後述する装着部24の端面に一体回転可能に連結されている。
ラチェット爪67は、第1側板13aの内側面にねじ込まれる回動軸72に回動自在に支持されている。ラチェット爪67は、回動軸72に支持される支持孔67aを有する回動支持部67bを基端部に有し、先端部にラチェットホイール66のラチェット歯66aに食い込む爪部67cを有している。中間部には、ばね部材68が係合する係合スロット67dが形成されている。ラチェット爪67は、ばね部材68の作用により、ラチェットホイール66に接触してラチェットホイール66の回転を禁止する接触位置と、それから離反してラチェットホイールの糸巻取方向の回転を静音化する離反位置との間で回動する。なお、第1側板13aの内側面に設けられた図示しない規制部により、ラチェット爪67の離反位置がラチェットホイール66から僅かに離反した位置に規制されている。
ばね部材68は、スプール4の糸巻取方向の回転のときにラチェット爪67をラチェットホイール66から離反させて第2ワンウェイクラッチ64の静音化を図るとともに、糸繰り出し方向の回転のときにラチェット爪67をラチェットホイール66に向けて付勢するためのものである。ばね部材68は、ばね性を有する金属線材製の部材であり、スプール4の回転方向に応じてラチェット爪67を異なる方向に付勢する。ばね部材68は、ばね支持板69の装着溝69aに摩擦係合するC字状の装着部68aと、装着部68aから径方向に延びるアーム部68bと、アーム部68bから屈曲してU字状に湾曲して係合スロット67dに係合する湾曲部68cと、を有している。ばね部材68は、スプール4が糸巻取方向に回転し、かつ制動ディスク22が同方向に回転すると、ラチェット爪67をラチェットホイール66から離反する方向に付勢する。また、スプール4が糸繰り出し方向に回転し、かつ制動ディスク22が同方向に回転すると、ラチェット爪67をラチェットホイール66に接近する方向に付勢する。これにより、制動ディスク22の糸繰り出し方向の回転を阻止する。
ばね支持板69は、円板状の部材であり、外周面にばね部材68の装着部68aが摩擦係合する装着溝69aが形成されている。内周部には、ピニオンギア61のディスク支持部61bに一体回転可能に連結される矩形の連結孔69bが形成されている。
<スプールの構成>
スプール4は、図3に示すように、スプール軸5の外周面と内周面が隙間をあけて配置され外周面に釣り糸を巻付可能な円筒状の糸巻胴部4aと、糸巻胴部4aの両側に形成され糸巻胴部4aより大径の第1フランジ部4b及び第2フランジ部4cとを有している。スプール4は、軸受20a、20bによりスプール軸5に回転自在に支持されている。また、スプール4のハンドル3側には、ドラグ機構6が設けられている。さらに、スプール4の第2側板13b側には、スプール4の回転により発音するスプール発音機構18が設けられている。
<ドラグ調整機構の構成>
ドラグ調整機構7は、図3及び図4に示すように、スプール軸5に装着されたスプール4の糸繰り出し方向への回転に加えられるドラグ力を変更、調整するためのものであり、ドラグ機構6を移動させる移動機構として機能する。なお、図3及び図4では、スプール軸5の軸芯Xの下側が最大ドラグ時のスプール軸5の軸方向位置を示し、上側がドラグ解除時の軸方向位置を示している。
ドラグ調整機構7は、ドラグ調整レバー2の回動をドラグ機構6のスプール軸方向への移動に変換するカム機構43と、ドラグ調整レバー2の回動により発音するレバー発音機構45と、を備えている。
ドラグ調整レバー2は、図2の時計回りに回動させるとドラグ力が強くなり、反時計回りに回動させるとドラグ力が弱くなる。又、実線で示す位置より僅かに時計回りに回動した位置がストライクポジションであり、2点鎖線で示す位置がドラグ解除位置であり、破線で示す位置が最大ドラグ位置である。ここで、ストライクポジションは、魚のヒットによる突然の強い引き込みにも釣り糸が切断せず、しかも魚の口に釣り針をしっかり刺すことのできるドラグ力に調整可能な位置であり、一般には釣り糸の切断強度の1/3程度の値である
レバー発音機構45は、ドラグ調整レバー2の回動操作により発音するとともに、ドラグ調整レバー2を位置決めするものである。レバー発音機構45は、図4に示すように、ボス部34の外周面に装着された筒状の発音部材70と、発音部材70への衝突を繰り返す打撃部71と、を備えている。
カム機構43は、カム部材50と、ドラグ調整レバー2の調整範囲を設定するためのドラグ調整つまみ51と、カム部材50に接触可能に設けられたカム受け部52と、カム部材50を移動させる第1付勢部材53と、を備えている。
カム部材50は、ボス部34の先端に回転不能かつ軸方向移動自在に装着されている。カム部材50の一面には、円周方向に傾斜するカム面49が180度間隔で形成されている。
ドラグ調整つまみ51は、図4に示すように、スプール軸5の先端に形成された雄ねじ部5cに螺合する部材である。ドラグ調整つまみ51は、ねじ込み量を調整することで、ストライクポジションでのドラグ力及びドラグ力の調整範囲を調整できる。ドラグ調整つまみ51には、操作時に発音するつまみ発音機構55が設けられている。
カム受け部52は、カム部材50に接触し、ドラグ調整レバー2の図2時計回りの回動によりカム部材50を第1軸方向(図4右方)に移動させる。カム受け部52は、ドラグ調整レバー2に立設された2本のカム受けピン52aを有している。カム受けピン52aは、たとえば、ステンレス合金製の棒状部材であり、カム受けピン52aがカム面49に接触してカム部材50を移動させる。
第1付勢部材53は、ドラグ調整レバー2の図2反時計回りの回動によりカム部材50をドラグ調整つまみ51を介してカム受け部52に接触する第2軸方向に移動させるコイルばねからなる部材である。第1付勢部材53は、軸受20bと軸受20cとの間でスプール軸5の外周に配置されている。第1付勢部材53は、スプール4をドラグ機構6から離反する方向に付勢して、カム部材50をカム受け部52に接触させている。第2付勢部材54は、軸受20aの軸方向外方(図3左側)のスプール軸5外周に配置されている。第2付勢部材54は、スプール軸5に対してスプール4を軸方向内方(図3右側)に付勢する。
また、ドラグ調整機構7は、図3に示すように、スプール4をスプール軸5に対して離反する方向(図3右方)に付勢する例えば4枚の皿ばねからなる第2付勢部材54を有している。第2付勢部材54は、スプール軸5に装着された止め輪5bと軸受20aの間に配置されている。第1付勢部材53は、第2付勢部材54に比して付勢力が弱くなっている。このため、ドラグ調整時にスプール軸5が軸方向右方に移動すると、まず第1付勢部材53が圧縮し、次に第2付勢部材54が圧縮するようになっている。第2付勢部材54はドラグ力を滑らかに変化させるために設けられている。
<ドラグ機構の構成>
ドラグ機構6は、スプール4とスプール軸5方向に相対移動してスプール4の糸繰り出し方向の回転を制動するものである。ドラグ機構6は、図4及び図5に示すように、スプール4の第1フランジ部4b側に形成された円形の収納空間36に収納されている。ドラグ機構6は、スプール4と一体回転可能な摩擦ディスク21と、摩擦ディスク21と対向して配置された制動ディスク22と、収納空間36をスプール軸方向外方から覆うカバー部材26と、を有している。
摩擦ディスク21は、収納空間36内でスプール4の第1フランジ部4bの外側面に接触して配置されている。摩擦ディスク21は、外周面に内周側に凹んで少なくとも一つ(例えば4つ)の係合凹部21aを有する円板状の部材である。摩擦ディスク21は、カバー部材26によりスプール4と一体回転可能に連結されている。摩擦ディスク21は、たとえばカーボン繊維の織布にフェノール樹脂等の耐熱樹脂を含浸させた繊維強化樹脂等の耐熱合成樹脂製である。
カバー部材26は、円筒部26aと底部26bとを有する有底筒状の例えばアルミニウム合金等の金属製の部材であり、第1フランジ部4bの端面に、複数本のねじ部材(図4参照)28により固定されている。カバー部材26は、底部26bの中心に制動ディスク22の装着部24が通過可能な通過孔26cを有している。円筒部26aは、収納空間36の内周面である第1フランジ部4bの内周面に嵌合する外周面26dを有している。円筒部26aは、カバー部材26が第1フランジ部4bに固定されたとき、その先端が摩擦ディスク21の側面に接近可能なスプール軸方向の長さを有している。円筒部26aの外周面26dには、外周面から円形に突出し、第1フランジ部4bの端面に密着可能な突出部26fが形成されている。突出部26fは、第1フランジ部4bの端面に対向して配置され、ねじ部材28(図4)が装着される複数のねじ通過孔26gが周方向に間隔を隔てて形成されている。第1フランジ部4bの端面には、ねじ部材28が螺合するねじ孔4j(図4)が形成されている。
また、カバー部材26は、円筒部26aの先端面に設けられ、係合凹部21aに係合する少なくとも一つの係合突起26eを有している。係合突起26eは、円筒部26aの先端に第1フランジ部4bの外側面に向けて周方向に間隔を隔てて突出して円弧状に複数(例えば4つ)形成されている。係合突起26eは、先端部と第1フランジ部4bの外側面との間に僅かな隙間が形成されるようなスプール軸方向の突出長さを有している。
<制動ディスクの構成>
制動ディスク22は、図4から図7に示すように、スプール軸5に軸受20cを介して回転自在に装着され、摩擦ディスク21に接触してスプール4を制動する。制動ディスク22は、第2ワンウェイクラッチ64に連結されており、糸繰り出し方向の回転が禁止されている。制動ディスク22は、スプール軸5に装着される装着部24と、装着部24に一体回転可能に連結されたディスク部25と、ディスク部25を抜け止めする抜け止め部材27と、を有している。
装着部24は、概ね筒状の例えばアルミニウム合金製合金製の部材である。装着部24は、軸受20cによりスプール軸5に回転自在にかつ軸方向移動不能に装着されている。装着部24のピニオンギア61側の内周面には、ピニオンギア61のディスク支持部61bが一体回転可能に係合する矩形の係合孔24a(図7)が形成されている。またピニオンギア61側の軸端面には、第2ワンウェイクラッチ64のラチェットホイール66を一体回転可能に連結するための連結溝24bが直径方向に沿って形成されている。この連結溝24bにラチェットホイール66の係合突起66bが係合することにより、ラチェットホイール66がピニオンギア61及び装着部24と一体回転する。
装着部24のピニオンギア61と逆側の外周面には、ディスク部25を一体回転可能に連結するための概ね矩形の回り止め部24cが形成されている。この回り止め部24cにディスク部の後述する係合孔25aが係合して装着部24とディスク部25が一体回転する。また、回り止め部24cには、抜け止め部材27を装着するための環状溝23が形成されている。さらに回り止め部24cの図7右側には、回り止め部24cより大径の規制面24dが形成されている。規制面24dは、ディスク部25の摩擦ディスク21から離反する方向の移動を規制する。
環状溝23は、図7に拡大して示すように、ディスク部25から離反する側に形成された第1壁面23aと、第1壁面23aと対向して配置された第2壁面23bと、両壁面23a,20bをつなぐ溝底23cとを有している。第1壁面23aは、外周側が溝底23c側よりディスク部25から離反するように傾斜したテーパ面(傾斜面の一例)で構成されている。第2壁面23bは、ディスク部25の摩擦ディスク21との対向面25bが摩擦ディスク21側に配置される位置に形成されている。また、環状溝23の外周側のスプール軸方向に沿った溝幅Wは、抜け止め部材27のスプール軸方向に沿った厚み(直径)より大きい。また、溝底のスプール軸方向に沿った長さは、抜け止め部材の厚みと実質的に同じである。
抜け止め部材27は、弾性を有する断面が円形の金属線材を内径が環状溝23の溝底23cの外径以下になるようにC字状に曲げて形成されている。抜け止め部材27は、環状溝23の第1壁面23aに接触すると径方向内方への移動に伴って、ディスク部25を摩擦ディスク21から離反する方向に付勢し、ディスク部25を規制面24dに確実に接触させる。これにより、ディスク部25と抜け止め部材27との間の隙間が生じにくくなり、ディスク部25ががたつきにくくなる。
図5及び図7に示すように、回り止め部24cと連結溝24bとの間の外周面には、カバー部材26の内部をシールするシール部材29を装着するための環状の装着溝24eが形成されている。装着部24は、ピニオンギア61に内周面で係合しているため、ピニオンギア61、軸受20dを介して、リール本体1により軸方向外方(図5右側)への移動が規制されている。
ディスク部25は、摩擦ディスク21に圧接可能に配置され、装着部24に摩擦ディスク21と離反する方向に移動不能に連結されている。ディスク部25は、たとえばステンレス等の耐熱耐食金属製である。ディスク部25は、摩擦ディスク21よりやや小径であり、抜け止め部材27により装着部24に抜け止めされている。ディスク部25は、中心に装着部24の回り止め部24cに一体回転可能に係合する矩形の係合孔25aを有している。
シール部材29は、外周部にリップ29aを有している。リップ29aは、図5のスプール軸芯Xの上側に示すドラグ解除状態のときには、カバー部材26に接触せず、スプール軸芯Xの下側に示す最大ドラグ状態になるとカバー部材26に接触して内部をシールするように構成されている。これにより、ドラグ解除状態に自由回転するときのスプール4の回転抵抗を減少させることができる。
<制動ディスクの組立手順>
このような構成の制動ディスク22を組み立てる際には、装着部24の回り止め部24cにディスク部25の係合孔25aを嵌合させて回り止めする。そして、ディスク部25の対向面25bと逆側の面を規制面24dに接触させる。このとき、対向面25bは、環状溝23の第2壁面23bより摩擦ディスク21側に位置するようにディスク部25の厚みが設定されている。
この状態で抜け止め部材27を拡径して摩擦ディスク21側の端部から環状溝23に装着する、環状溝23に抜け止め部材27を装着すると自身の弾性により抜け止め部材が第1壁面23aに沿って縮径する。すると、第1壁面23aが傾斜したテーパ面で構成されているので、抜け止め部材27が図7右側に徐々に移動し、ディスク部25を規制面に向けて押圧する。これにより、寸法公差による厚みの変動がディスク部25に生じても、抜けて止め部材27とディスク部25との間に隙間が生じにくくなる。このため、簡素な構成でディスク部25をがたつきにくくすることができる。
また、皿ばねを省略することによって制動ディスク22の構成を簡略化でき、ディスク部25の装着精度を高めることができる。具体的には、皿ばねではディスク部25の両面の平行度が保証されないので面が傾く可能性がある。制動力が大きいときにはあまり問題にならないが、制動力が小さいときには傾きのために制動力が変動したり、振動や異音のもとになる。
また、ディスク部25の摩擦ディスクとの対向面25bが、環状溝23の第2壁面23bより摩擦ディスク21側にあるので、環状溝23を抜け止め部材27の厚み(軸方向長さ)より幅広にしても、抜け止め部材27がディスク部25の対向面に確実に接触する。
さらに、環状溝23の外周側のスプール軸方向に沿った溝幅Wは、抜け止め部材27のスプール軸方向に沿った厚み(金属線材の直径)より大きいので、抜け止め部材27が第1壁面23aに接触してディスク部25に向かって移動しやすくなる。
<ドラグ機構の組立手順>
このような構成のドラグ機構6を組み立てる際には、スプール4をスプール軸5に装着した後に、たとえば、カバー部材26側に制動ディスク22及び摩擦ディスク21を載置する。このとき、摩擦ディスク21の係合凹部21aとカバー部材26の係合突起26eとを係合させる。そして、スプール軸5を挿通して第1フランジ部4bの端面にカバー部材26の突出部26fを密着させる。このとき、突出部26fが密着しないときは、係合突起26eが係合凹部21aに正確に係合していないので、再度係合突起26eと係合凹部21aとを係合させる。最後にねじ孔4jとねじ通過孔26gとの位相を合わせてねじ部材28によりカバー部材26を第1フランジ部4bに固定する。これにより、摩擦ディスク21がスプール4に対して回り止めされる。なお、前述したように、係合突起26eが係合凹部21aに係合していないと、突出部26fと第1フランジ部4bの端面との間に隙間が生じるため、係合突起26eと係合凹部21aとが係合しているか否かが目視により簡単に把握できる。ここでは、収納空間36ではなくカバー部材26で摩擦ディスク21を回り止めしている。このため、収納空間36にカバー部材26の円筒部26aを嵌合させることができ、カバー部材26と収納空間36との隙間を小さくすることができる。しかも、突出部26fが第1フランジ部4bの端面に密着する。したがって、収納空間36をシールしやすい形状にしても摩擦ディスク21を回り止めできるようになる。
また、円筒部26aは、カバー部材26が第1フランジ部4bに固定されたとき先端が摩擦ディスク21の側面に接近可能なスプール軸方向長さを有しているので、制動ディスク22が摩擦ディスク21から離反しても摩擦ディスク21ががたつきにくくなる。 さらに、係合突起26eは、第1フランジ部4bの外側面との間に隙間が形成されるようなスプール軸方向の長さを有している。このため、カバー部材26を第1フランジ部4bに固定しても、係合突起26eの先端部が第1フランジ部4bの外側面に接触しなくなり、カバー部材26と収納空間36との隙間をさらに小さくすることができる。
<ドラグの調整操作>
このように構成された両軸受リールにおいて、ドラグ機構6のドラグ力の調整範囲を設定する場合には、ドラグ調整つまみ51を使用する。ドラグ調整つまみ51を反時計回りに回動させると、図4下側の軸方向左側に少しだけ移動しドラグ力の調整範囲が僅かに弱くなる方向にシフトする。また、ドラグ調整つまみ51を時計回りに回動させると図4下側の軸方向右側に少しだけ移動しドラグ力の調整範囲が僅かに強くなる方向にシフトする。具体的には、釣り糸の先に所定の質量の重りを結び、ストライクポジションにドラグ調整レバー2を操作した状態でそれを引っ張ったときに、ドラグが作動するようにドラグ調整範囲を調整する。
ドラグ機構6のドラグ力を強弱調整する場合には、ドラグ調整レバー2を回動させる。ドラグ調整レバー2を図2に二点鎖線で示す最も手前側の回動位置であるドラグ解除位置から、図2時計回りにドラグ調整レバー2を回動操作すると、カム受け部52がカム面49に沿って移動し、付勢力が弱い第1付勢部材53が圧縮してカム部材50がスプール軸方向外方(図3右側)に徐々に移動し、スプール軸5及びスプール4を徐々に図3右側に移動させる。
そして、摩擦ディスク21が制動ディスク22に接触しドラグ力が発生する。さらにドラグ調整レバー2を回動させると、スプール軸5が移動するとともに、第2付勢部材54の皿ばねが徐々に圧縮する。この圧縮量に比例してドラグ力が強くなる。そして、ストライクポジションまで操作すると、ドラグ調整つまみ51の操作により調整された所定のドラグ力が得られる。ストライクポジションからさらにドラグ操作レバー2を回動操作すると、それ以前より増加の割合が小さくなり図2に破線で示す回動範囲の最終位置でドラグ力が調整範囲の最大になる。
一方、ドラグ調整レバー2を逆方向(図2反時計回り)に回動操作すると、4枚の皿ばねからなる第2付勢部材54及びコイルばねからなる第1付勢部材53によりスプール4及びスプール軸5が図3左側に付勢されドラグ力が徐々に弱くなる。そして、第2付勢部材54により付勢力が第1付勢部材53による付勢力より弱くなると、摩擦ディスク21が制動ディスク22から離反して制動解除状態になる。
<他の実施形態>
(a)前記実施形態では、ハンドル側に設けられたドラグ機構6を例に本発明を説明したが、本発明はこれに限定されない。たとえば、ハンドルと逆側にドラグ機構がある場合にも本発明を適用できる。この場合は、制動ディスクは、スプール軸に一体回転可能に連結されかつワンウェイクラッチにより糸繰り出し方向の回転が禁止されている。
(b)前記実施形態では、第1壁面の傾斜面を直線的な傾斜のテーパ面で形成したが、曲線的な傾斜面でもよい。
(c)前記実施形態では、抜け止め部材として金属線材を曲げて形成されたものを用いたが、本発明に係る抜け止め部材はこれに限定されない。たとえば、弾性を有する合成ゴム製のリング部材を用いても良い。
本発明の一実施形態を採用した両軸受リールの斜視図。 前記両軸受リールのハンドル側側面図。 前記両軸受リールの断面図。 ハンドル側の各部の構成を示す拡大断面図。 ドラグ機構を含む回転伝達系の構成を示す分解斜視図。 制動ディスクの正面図 図6のVII−VII断面図。
符号の説明
4 スプール
5 スプール軸
6 ドラグ機構
20 環状溝
20a 第1壁面
20b 第2壁面
20c 溝底
21 摩擦ディスク
22 制動ディスク
24 装着部
25 ディスク部
25b 対向面
27 抜け止め部材
W 溝幅

Claims (4)

  1. スプール軸に装着され、スプールと一体回転可能に連結された摩擦ディスクに接触して前記スプールを制動する両軸受リールの制動ディスクであって、
    外周面に環状溝が形成され前記スプール軸に装着された筒状の装着部と、
    前記装着部に一体回転可能かつ前記摩擦ディスクから離反する方向に移動不能に連結されたディスク部と、
    前記環状溝に装着され前記ディスク部の前記摩擦ディスクと対向する面に接触して前記ディスク部を抜け止めする弾性を有するリング状の抜け止め部材と、を備え、
    前記ディスク部から離反する側の前記環状溝の第1壁面が、外周側が溝底側より前記ディスク部から離反するように傾斜した傾斜面で構成されている、
  2. 前記抜け止め部材は、弾性を有する金属線材を内径が前記環状溝の前記溝底の外径以下になるようにC字状に曲げて形成されている、請求項1に記載の両軸受リールの制動ディスク。
  3. 前記ディスク部は前記装着部に連結された状態で、前記ディスク部の前記摩擦ディスクと対向する面が前記第1壁面と対向する前記環状溝の第2壁面より前記摩擦ディスク側に配置されている、請求項2に記載の両軸受リールの制動ディスク。
  4. 前記環状溝の外周側の前記スプール軸方向に沿った溝幅は、前記抜け止め部材の前記スプール軸方向に沿った厚みより大きい、請求項3に記載の両軸受リールの制動ディスク。
JP2008301989A 2008-07-08 2008-11-27 両軸受リールの制動ディスク Pending JP2010124742A (ja)

Priority Applications (9)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008301989A JP2010124742A (ja) 2008-11-27 2008-11-27 両軸受リールの制動ディスク
AT09251560T ATE538647T1 (de) 2008-07-08 2009-06-15 Bremsmechanismus für doppelt gelagerte angelrolle
EP09251560A EP2143329B1 (en) 2008-07-08 2009-06-15 Drag mechanism for dual-bearing reel
SG200904201-1A SG158045A1 (en) 2008-07-08 2009-06-15 Drag mechanism for dual-bearing reel
MYPI20092624A MY142545A (en) 2008-07-08 2009-06-22 Drag mechanism for dual-bearing reel
TW098121405A TWI452966B (zh) 2008-07-08 2009-06-25 雙軸承捲線器的牽引機構
US12/493,244 US7661618B2 (en) 2008-07-08 2009-06-29 Drag mechanism for dual-bearing reel
KR1020090060762A KR101590938B1 (ko) 2008-07-08 2009-07-03 듀얼 베어링 릴의 드래그 기구
CN2009101522703A CN101622979B (zh) 2008-07-08 2009-07-07 两轴承卷线器的拖拉机构

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008301989A JP2010124742A (ja) 2008-11-27 2008-11-27 両軸受リールの制動ディスク

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010124742A true JP2010124742A (ja) 2010-06-10
JP2010124742A5 JP2010124742A5 (ja) 2011-12-08

Family

ID=42325560

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008301989A Pending JP2010124742A (ja) 2008-07-08 2008-11-27 両軸受リールの制動ディスク

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010124742A (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5598836U (ja) * 1978-12-28 1980-07-09
JP2002274448A (ja) * 2001-03-16 2002-09-25 Komatsu Ltd 履帯のリンクとピンとの固定構造
JP2003102350A (ja) * 2001-09-27 2003-04-08 Daiwa Seiko Inc 魚釣用両軸リール

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5598836U (ja) * 1978-12-28 1980-07-09
JP2002274448A (ja) * 2001-03-16 2002-09-25 Komatsu Ltd 履帯のリンクとピンとの固定構造
JP2003102350A (ja) * 2001-09-27 2003-04-08 Daiwa Seiko Inc 魚釣用両軸リール

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5097630B2 (ja) 両軸受リールの発音装置
JP5143648B2 (ja) レバードラグ型の両軸受リール
JP5135091B2 (ja) 両軸受リールのドラグ調整機構
JP2010017099A5 (ja)
JP5159479B2 (ja) 両軸受リールのドラグ機構
JP5324819B2 (ja) レバードラグリールの逆転防止機構
US7661618B2 (en) Drag mechanism for dual-bearing reel
JP5507374B2 (ja) 両軸受リールのドラグ発音装置
JP2010017098A5 (ja)
JP5291904B2 (ja) 両軸受リールのキャストコントロール機構
JP2009273378A5 (ja)
JP2010017100A5 (ja)
KR101913237B1 (ko) 듀얼 베어링 릴
JP2012024037A5 (ja)
KR20140113475A (ko) 낚시용 릴의 래칫 휠
TWI641318B (zh) 雙軸承捲線器的離合器復位機構
JP6200287B2 (ja) 両軸受リール
JP2015092876A5 (ja)
JP2006025763A (ja) 釣り用リールのハンドル組立体
JP2010124742A (ja) 両軸受リールの制動ディスク
JP5624069B2 (ja) スピニングリール及びスピニングリールのドラグ切換装置
KR101403928B1 (ko) 스피닝 릴의 드랙 손잡이 조립체
JP4451744B2 (ja) 両軸受リールのドラグ調整装置
JP2013146245A5 (ja)
JP2009148173A5 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111020

A621 Written request for application examination

Effective date: 20111020

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120810

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120814

A02 Decision of refusal

Effective date: 20121204

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02