JP2010124742A - 両軸受リールの制動ディスク - Google Patents
両軸受リールの制動ディスク Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010124742A JP2010124742A JP2008301989A JP2008301989A JP2010124742A JP 2010124742 A JP2010124742 A JP 2010124742A JP 2008301989 A JP2008301989 A JP 2008301989A JP 2008301989 A JP2008301989 A JP 2008301989A JP 2010124742 A JP2010124742 A JP 2010124742A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- disk
- spool
- disc
- drag
- annular groove
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【解決手段】制動ディスク22は、スプール軸5に装着され、スプールと一体回転可能な摩擦ディスクに接触してスプール4を制動するディスクである。制動ディスク22は、筒状の装着部24と、ディスク部25と、抜け止め部材27と、を備えている。装着部25は、外周面に環状溝20が形成されスプール軸に装着ている。ディスク部25は、装着部24に一体回転可能かつ摩擦ディスクから離反する方向に移動不能に連結されている。抜け止め部材27は、環状溝20に装着されディスク部25の摩擦ディスクと対向する面に接触してディスク部25を抜け止めする。ディスク部25から離反する側の環状溝の第1壁面20aが、外周側が溝底20c側よりディスク部から離反するように傾斜したテーパ面で構成されている。
【選択図】図7
Description
リール本体1は、たとえばアルミニウム合金等の金属製の部材である。リール本体1は、フレーム10と、フレーム10の両側方を覆う第1及び第2側板13a,13bとを有している。なおこの実施形態では、第2側板13bは、フレーム10と一体形成されているが、別体でフレームに固定される構成でもよい。フレーム10は、ハンドル3側の第1筒部11aと、第1筒部11aとスプール軸方向に間隔を隔てて配置され第1筒部11aより小径の第2筒部11bと、両筒部11a,11bを前後及び下部で連結する複数の連結部12a〜12cと、を有している。たとえば第1筒部11aの外径は、第2筒部11bの外径の110%以上140%以下の範囲であり、この実施形態では第2筒部11bの径の110%〜120%となっている。複数の連結部12a〜12cは、第1及び第2筒部11a,11bと一体成形されており、下側の連結部12cは、図1及び図3に示すように、リールを釣り竿RDに装着するための前後に長い金属製の竿装着脚部8aが固定されている。竿装着脚部8aには、釣り竿RDを挟むロッドクランプ8bが対向して配置されている。
膨出部15のドラグ調整レバー2の下方には、ハンドル3装着用の突出筒16が外方に突出して形成されている。突出筒16の内部には、図3及び図4に示すように、スプール4の回転軸であるスプール軸5に平行に筒状のハンドル軸31が配置されている。ハンドル軸31は、突出筒16の両端に配置された2つの軸受32、33により突出筒16に回転自在に支持されており、一方(図4左方)の軸端は軸受32より軸方向内側に突出して配置されている。ハンドル軸31の軸受32側の突出部分には、メインギア60が回転自在に装着されている。
スプール軸5は、図3に示すように、リール本体1に軸方向移動可能かつ相対回転不能に支持された軸部材である。スプール軸5の図3左端は、第2側板13bの中心部に内向きに突出して形成されたボス部13cに軸方向移動自在かつ回転不能に支持されている。スプール軸5の左端側には、スプール軸5を回り止めするための回り止めピン5aがスプール軸5を貫通して配置されている。回り止めピン5aは、ボス部13cに形成された回り止め溝13dに係合している。
軸受32、33の間には、図4に示すように、ローラ型の第1ワンウェイクラッチ62が配置されている。第1ワンウェイクラッチ62は、ハンドル軸31の糸巻き取り方向の正転だけを許容し糸繰り出し方向の逆転を禁止する。また、スプール軸5の外周側には、爪式の第2ワンウェイクラッチ64が配置されている。第2ワンウェイクラッチ64はピニオンギア61を介してハンドル軸31の逆転を禁止するものである。
スプール4は、図3に示すように、スプール軸5の外周面と内周面が隙間をあけて配置され外周面に釣り糸を巻付可能な円筒状の糸巻胴部4aと、糸巻胴部4aの両側に形成され糸巻胴部4aより大径の第1フランジ部4b及び第2フランジ部4cとを有している。スプール4は、軸受20a、20bによりスプール軸5に回転自在に支持されている。また、スプール4のハンドル3側には、ドラグ機構6が設けられている。さらに、スプール4の第2側板13b側には、スプール4の回転により発音するスプール発音機構18が設けられている。
ドラグ調整機構7は、図3及び図4に示すように、スプール軸5に装着されたスプール4の糸繰り出し方向への回転に加えられるドラグ力を変更、調整するためのものであり、ドラグ機構6を移動させる移動機構として機能する。なお、図3及び図4では、スプール軸5の軸芯Xの下側が最大ドラグ時のスプール軸5の軸方向位置を示し、上側がドラグ解除時の軸方向位置を示している。
レバー発音機構45は、ドラグ調整レバー2の回動操作により発音するとともに、ドラグ調整レバー2を位置決めするものである。レバー発音機構45は、図4に示すように、ボス部34の外周面に装着された筒状の発音部材70と、発音部材70への衝突を繰り返す打撃部71と、を備えている。
ドラグ機構6は、スプール4とスプール軸5方向に相対移動してスプール4の糸繰り出し方向の回転を制動するものである。ドラグ機構6は、図4及び図5に示すように、スプール4の第1フランジ部4b側に形成された円形の収納空間36に収納されている。ドラグ機構6は、スプール4と一体回転可能な摩擦ディスク21と、摩擦ディスク21と対向して配置された制動ディスク22と、収納空間36をスプール軸方向外方から覆うカバー部材26と、を有している。
制動ディスク22は、図4から図7に示すように、スプール軸5に軸受20cを介して回転自在に装着され、摩擦ディスク21に接触してスプール4を制動する。制動ディスク22は、第2ワンウェイクラッチ64に連結されており、糸繰り出し方向の回転が禁止されている。制動ディスク22は、スプール軸5に装着される装着部24と、装着部24に一体回転可能に連結されたディスク部25と、ディスク部25を抜け止めする抜け止め部材27と、を有している。
このような構成の制動ディスク22を組み立てる際には、装着部24の回り止め部24cにディスク部25の係合孔25aを嵌合させて回り止めする。そして、ディスク部25の対向面25bと逆側の面を規制面24dに接触させる。このとき、対向面25bは、環状溝23の第2壁面23bより摩擦ディスク21側に位置するようにディスク部25の厚みが設定されている。
このような構成のドラグ機構6を組み立てる際には、スプール4をスプール軸5に装着した後に、たとえば、カバー部材26側に制動ディスク22及び摩擦ディスク21を載置する。このとき、摩擦ディスク21の係合凹部21aとカバー部材26の係合突起26eとを係合させる。そして、スプール軸5を挿通して第1フランジ部4bの端面にカバー部材26の突出部26fを密着させる。このとき、突出部26fが密着しないときは、係合突起26eが係合凹部21aに正確に係合していないので、再度係合突起26eと係合凹部21aとを係合させる。最後にねじ孔4jとねじ通過孔26gとの位相を合わせてねじ部材28によりカバー部材26を第1フランジ部4bに固定する。これにより、摩擦ディスク21がスプール4に対して回り止めされる。なお、前述したように、係合突起26eが係合凹部21aに係合していないと、突出部26fと第1フランジ部4bの端面との間に隙間が生じるため、係合突起26eと係合凹部21aとが係合しているか否かが目視により簡単に把握できる。ここでは、収納空間36ではなくカバー部材26で摩擦ディスク21を回り止めしている。このため、収納空間36にカバー部材26の円筒部26aを嵌合させることができ、カバー部材26と収納空間36との隙間を小さくすることができる。しかも、突出部26fが第1フランジ部4bの端面に密着する。したがって、収納空間36をシールしやすい形状にしても摩擦ディスク21を回り止めできるようになる。
このように構成された両軸受リールにおいて、ドラグ機構6のドラグ力の調整範囲を設定する場合には、ドラグ調整つまみ51を使用する。ドラグ調整つまみ51を反時計回りに回動させると、図4下側の軸方向左側に少しだけ移動しドラグ力の調整範囲が僅かに弱くなる方向にシフトする。また、ドラグ調整つまみ51を時計回りに回動させると図4下側の軸方向右側に少しだけ移動しドラグ力の調整範囲が僅かに強くなる方向にシフトする。具体的には、釣り糸の先に所定の質量の重りを結び、ストライクポジションにドラグ調整レバー2を操作した状態でそれを引っ張ったときに、ドラグが作動するようにドラグ調整範囲を調整する。
(a)前記実施形態では、ハンドル側に設けられたドラグ機構6を例に本発明を説明したが、本発明はこれに限定されない。たとえば、ハンドルと逆側にドラグ機構がある場合にも本発明を適用できる。この場合は、制動ディスクは、スプール軸に一体回転可能に連結されかつワンウェイクラッチにより糸繰り出し方向の回転が禁止されている。
5 スプール軸
6 ドラグ機構
20 環状溝
20a 第1壁面
20b 第2壁面
20c 溝底
21 摩擦ディスク
22 制動ディスク
24 装着部
25 ディスク部
25b 対向面
27 抜け止め部材
W 溝幅
Claims (4)
- スプール軸に装着され、スプールと一体回転可能に連結された摩擦ディスクに接触して前記スプールを制動する両軸受リールの制動ディスクであって、
外周面に環状溝が形成され前記スプール軸に装着された筒状の装着部と、
前記装着部に一体回転可能かつ前記摩擦ディスクから離反する方向に移動不能に連結されたディスク部と、
前記環状溝に装着され前記ディスク部の前記摩擦ディスクと対向する面に接触して前記ディスク部を抜け止めする弾性を有するリング状の抜け止め部材と、を備え、
前記ディスク部から離反する側の前記環状溝の第1壁面が、外周側が溝底側より前記ディスク部から離反するように傾斜した傾斜面で構成されている、 - 前記抜け止め部材は、弾性を有する金属線材を内径が前記環状溝の前記溝底の外径以下になるようにC字状に曲げて形成されている、請求項1に記載の両軸受リールの制動ディスク。
- 前記ディスク部は前記装着部に連結された状態で、前記ディスク部の前記摩擦ディスクと対向する面が前記第1壁面と対向する前記環状溝の第2壁面より前記摩擦ディスク側に配置されている、請求項2に記載の両軸受リールの制動ディスク。
- 前記環状溝の外周側の前記スプール軸方向に沿った溝幅は、前記抜け止め部材の前記スプール軸方向に沿った厚みより大きい、請求項3に記載の両軸受リールの制動ディスク。
Priority Applications (9)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008301989A JP2010124742A (ja) | 2008-11-27 | 2008-11-27 | 両軸受リールの制動ディスク |
AT09251560T ATE538647T1 (de) | 2008-07-08 | 2009-06-15 | Bremsmechanismus für doppelt gelagerte angelrolle |
EP09251560A EP2143329B1 (en) | 2008-07-08 | 2009-06-15 | Drag mechanism for dual-bearing reel |
SG200904201-1A SG158045A1 (en) | 2008-07-08 | 2009-06-15 | Drag mechanism for dual-bearing reel |
MYPI20092624A MY142545A (en) | 2008-07-08 | 2009-06-22 | Drag mechanism for dual-bearing reel |
TW098121405A TWI452966B (zh) | 2008-07-08 | 2009-06-25 | 雙軸承捲線器的牽引機構 |
US12/493,244 US7661618B2 (en) | 2008-07-08 | 2009-06-29 | Drag mechanism for dual-bearing reel |
KR1020090060762A KR101590938B1 (ko) | 2008-07-08 | 2009-07-03 | 듀얼 베어링 릴의 드래그 기구 |
CN2009101522703A CN101622979B (zh) | 2008-07-08 | 2009-07-07 | 两轴承卷线器的拖拉机构 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008301989A JP2010124742A (ja) | 2008-11-27 | 2008-11-27 | 両軸受リールの制動ディスク |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010124742A true JP2010124742A (ja) | 2010-06-10 |
JP2010124742A5 JP2010124742A5 (ja) | 2011-12-08 |
Family
ID=42325560
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008301989A Pending JP2010124742A (ja) | 2008-07-08 | 2008-11-27 | 両軸受リールの制動ディスク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010124742A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5598836U (ja) * | 1978-12-28 | 1980-07-09 | ||
JP2002274448A (ja) * | 2001-03-16 | 2002-09-25 | Komatsu Ltd | 履帯のリンクとピンとの固定構造 |
JP2003102350A (ja) * | 2001-09-27 | 2003-04-08 | Daiwa Seiko Inc | 魚釣用両軸リール |
-
2008
- 2008-11-27 JP JP2008301989A patent/JP2010124742A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5598836U (ja) * | 1978-12-28 | 1980-07-09 | ||
JP2002274448A (ja) * | 2001-03-16 | 2002-09-25 | Komatsu Ltd | 履帯のリンクとピンとの固定構造 |
JP2003102350A (ja) * | 2001-09-27 | 2003-04-08 | Daiwa Seiko Inc | 魚釣用両軸リール |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5097630B2 (ja) | 両軸受リールの発音装置 | |
JP5143648B2 (ja) | レバードラグ型の両軸受リール | |
JP5135091B2 (ja) | 両軸受リールのドラグ調整機構 | |
JP2010017099A5 (ja) | ||
JP5159479B2 (ja) | 両軸受リールのドラグ機構 | |
JP5324819B2 (ja) | レバードラグリールの逆転防止機構 | |
US7661618B2 (en) | Drag mechanism for dual-bearing reel | |
JP5507374B2 (ja) | 両軸受リールのドラグ発音装置 | |
JP2010017098A5 (ja) | ||
JP5291904B2 (ja) | 両軸受リールのキャストコントロール機構 | |
JP2009273378A5 (ja) | ||
JP2010017100A5 (ja) | ||
KR101913237B1 (ko) | 듀얼 베어링 릴 | |
JP2012024037A5 (ja) | ||
KR20140113475A (ko) | 낚시용 릴의 래칫 휠 | |
TWI641318B (zh) | 雙軸承捲線器的離合器復位機構 | |
JP6200287B2 (ja) | 両軸受リール | |
JP2015092876A5 (ja) | ||
JP2006025763A (ja) | 釣り用リールのハンドル組立体 | |
JP2010124742A (ja) | 両軸受リールの制動ディスク | |
JP5624069B2 (ja) | スピニングリール及びスピニングリールのドラグ切換装置 | |
KR101403928B1 (ko) | 스피닝 릴의 드랙 손잡이 조립체 | |
JP4451744B2 (ja) | 両軸受リールのドラグ調整装置 | |
JP2013146245A5 (ja) | ||
JP2009148173A5 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20111020 |
|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20111020 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120810 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120814 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20121204 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |