JP2010123710A - 伝送線路装置と、これを用いた電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】クロストークノイズを低減させつつ、高密度化を実現できる伝送線路装置の実現。
【解決手段】本発明の伝送線路装置は、入力信号が差動伝送される第1伝送線路、第2伝送線路と、出力信号が差動伝送される第3伝送線路、第4伝送線路と、入力端子に第1伝送線路、第2伝送線路が電気的に接続され、出力端子に第3伝送線路、第4伝送線路が電気的に接続される回路素子とを備え、第2伝送線路が第4伝送線路よりも第3伝送線路に近接するように配置されており、第2伝送線路の入力端子における信号の位相と、第3伝送線路の出力端子における信号の位相が概ね等しく、第1伝送線路の入力端子における信号の位相と、第4伝送線路の出力端子における信号の位相が概ね等しいという構成を有している。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の伝送線路装置は、入力信号が差動伝送される第1伝送線路、第2伝送線路と、出力信号が差動伝送される第3伝送線路、第4伝送線路と、入力端子に第1伝送線路、第2伝送線路が電気的に接続され、出力端子に第3伝送線路、第4伝送線路が電気的に接続される回路素子とを備え、第2伝送線路が第4伝送線路よりも第3伝送線路に近接するように配置されており、第2伝送線路の入力端子における信号の位相と、第3伝送線路の出力端子における信号の位相が概ね等しく、第1伝送線路の入力端子における信号の位相と、第4伝送線路の出力端子における信号の位相が概ね等しいという構成を有している。
【選択図】図1
Description
本発明は、伝送線路等の構造に関するものであり、特に高密度化、高速伝送を必要とする多層配線基板に使用される伝送線路等に関する。
以下、携帯電話等に用いられる多層配線基板に形成された従来の伝送線路の構造について、図5を用いて説明する。図5は、多層配線基板に形成された従来の伝送線路の断面図である。
図5に示した多層配線基板の導体層62において、グランド62aと伝送線路62bが交互に配置されている。同様に導体層63においても、グランド63aと伝送線路63bが交互に配置されている。
更に、積層方向でも前記グランド62aと前記伝送線路62bが交互に配置されている。
これは、前記伝送線路62bを前記グランド62aおよび前記グランド63aで挟むことにより他の層の伝送線路からの影響(クロストークノイズ)を低減させたものである。
同様に、前記伝送線路63bを前記グランド63aおよび前記グランド62aで挟むことにより左右上下方向に他の伝送線路からの影響(クロストークノイズ)を低減させている。
尚、本出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開平10−41637号公報
しかし、図5のようにグランドにより左右上下方向を囲む伝送線路の構造では、伝送線路として用いることのできる面積は、実際の半分以下にしかならず、必要以上に基板面積が大きくなるという欠点があった。
そこで本発明は、クロストークノイズを低減させつつ、高密度化を実現できる伝送線路装置を実現することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明の伝送線路装置は、入力信号が伝送される入力信号伝送線路と、出力信号が伝送される出力信号伝送線路と、入力端子に入力信号伝送線路が電気的に接続され、出力端子に出力信号伝送線路が電気的に接続される回路素子とを備え、入力信号伝送線路は、第1グランドと、第1グランドの上方に絶縁状態で配置された第1伝送線路と、第1伝送線路と略平行で且つ前記第1グランドの上方に絶縁状態で配置された第2伝送線路とを有し、入力信号は、第1伝送線路と前記第2伝送線路を介して差動伝送されると共に、回路素子へ入力され、出力信号伝送線路は、第2グランドと、第1伝送線路と略平行で且つ第2グランドの上方に絶縁状態で配置された第3伝送線路と、第3伝送線路と略平行で且つ第2グランドの上方に絶縁状態で配置された第4伝送線路とを有し、出力信号は、第3伝送線路と第4伝送線路を介して差動伝送されると共に、回路素子から出力され、入力信号伝送線路と出力信号伝送線路とは、第2伝送線路が第4伝送線路よりも第3伝送線路に近接するように配置されており、第2伝送線路の入力端子における信号の位相と、第3伝送線路の出力端子における信号の位相が概ね等しく、第1伝送線路の入力端子における信号の位相と、第4伝送線路の出力端子における信号の位相が概ね等しいという構成を有している。
本発明の伝送線路装置は、第2伝送線路と第1グランドとの間に発生する磁界の向きと、第3伝送線路と第2グランドとの間に発生する磁界の向きが逆方向となるため、入力信号伝送線路と出力信号伝送線路との間のクロストークノイズを低減できるという有利な効果を有している。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1について図を用いて詳しく説明する。図1は本発明の一実施形態による伝送線路装置10のブロック図である。同図において、第1入力部1aは、第1伝送線路2aに接続され、前記第1伝送線路2aは、回路素子3の第1入力端子3aに接続される。同じく、第2入力部1bは、第2伝送線路2bに接続され、前記第2伝送線路2bは、回路素子3の第2入力端子3bに接続される。
以下、本発明の実施の形態1について図を用いて詳しく説明する。図1は本発明の一実施形態による伝送線路装置10のブロック図である。同図において、第1入力部1aは、第1伝送線路2aに接続され、前記第1伝送線路2aは、回路素子3の第1入力端子3aに接続される。同じく、第2入力部1bは、第2伝送線路2bに接続され、前記第2伝送線路2bは、回路素子3の第2入力端子3bに接続される。
回路素子3の第1出力端子3cは、第3伝送線路4aに接続され、前記第3伝送線路4aは、第1出力部5aに接続される。同じく、回路素子3の第2出力端子3dは、第4伝送線路4bに接続され、前記第4伝送線路4bは、第2出力部5bに接続される。
尚、第2伝送線路2bは、第4伝送線路4bよりも第3伝送線路4aに近接して配置されている。また、第1伝送線路2aと第2伝送線路2bと第3伝送線路4aと第4伝送線路4bとは概ね平行に配置されている。
入力信号は、第1入力部1aと第2入力部1bとから入力され、第1伝送線路2aと第2伝送線路2bとの2つの伝送線路を用いて差動伝送され、回路素子3に入力される。この回路素子に入力された入力信号は、回路素子3で所定の処理が行われ、回路素子3の第1出力端子3cと第2出力端子3dとから出力される。そしてこの回路素子3からの出力信号は、第3伝送線路4aと第4伝送線路4bとを用いて差動伝送されて、第1出力部5aと第2出力部5bとから信号処理回路(図示せず)へ出力される。信号処理回路において、信号は処理され、例えば、映像や音声が再生される。なお、本実施の形態における回路素子3は、入力信号の振幅が所定の振幅になるように入力信号を増幅または減衰させる素子である。
ここで、第1入力端子3aにおける信号の位相と、第1出力端子3cにおける信号の位相とは、概ね等しくなるように回路素子3は構成されており、また、第2入力端子3bにおける信号の位相と、第2出力端子3dにおける信号の位相とは、概ね等しくなるように回路素子3は構成されている。ここで、それぞれの信号の位相が概ね等しいとは、それぞれの信号の位相差が、概ね0度または±360*n(nは整数)となることを意味している。
尚、図1においては便宜上図示していないが、第1伝送線路2aと第2伝送線路2bとの下方には、第1グランドが第1伝送線路2aおよび第2伝送線路2bとそれぞれ絶縁された状態で配置されており、また、第3伝送線路4aと第4伝送線路4bとの下方には、第2グランドが第3伝送線路4aおよび第4伝送線路4bとそれぞれ絶縁された状態で配置されている。
図1に示した本発明の一実施例である伝送線路装置10は、以降、詳説するが、第2伝送線路と第1グランドとの間に発生する磁界の向きと、第3伝送線路と第2グランドとの間に発生する磁界の向きが逆方向となるため、入力信号伝送線路と出力信号伝送線路との間のクロストークノイズを低減できるという有利な効果を有している。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2について図を用いて詳しく説明する。図2は、配線基板に形成された本発明の一実施形態における伝送線路装置の上面図である。
以下、本発明の実施の形態2について図を用いて詳しく説明する。図2は、配線基板に形成された本発明の一実施形態における伝送線路装置の上面図である。
同図において、配線基板の表面には、第1伝送線路2aと第2伝送線路2bとが、略平行に形成されている。そして、第1伝送線路2aと第2伝送線路2bとに対向する配線基板の裏面には、第1グランド6が形成されている。また、配線基板の裏面には、第3伝送線路4aと第4伝送線路4bとが、第2伝送線路2bと略平行に形成されている。そして、第3伝送線路4aと第4伝送線路4bとに対向する配線基板の表面には、第2グランド7が形成されている。
入力信号は第1伝送線路2aと第2伝送線路2bとを介して差動伝送され、第1入力端子3aと第2入力端子3bとを介して回路素子3に入力される。以下、便宜上、第1伝送線路2aと第2伝送線路2bとを入力信号伝送線路と呼ぶ。
回路素子3の第1出力端子3cと第2出力端子3dとを介して出力された差動の出力信号は、第3伝送線路4aと第4伝送線路4bとを介して差動伝送され、信号処理回路(図示せず)へ入力される。
以下、便宜上、第3伝送線路4aと第4伝送線路4bとを出力信号伝送線路と呼ぶ。
本実施の形態において回路素子3は、IF周波数用の可変利得増幅器9と複数の伝送線路とにより構成されている。尚、図2において、伝送線路の記載は、表面に形成されている場合は実線で、裏面に形成されている場合は点線でなされている。第1入力端子3aと第2入力端子3bとを介して入力された入力信号は、それぞれ表面に形成された伝送線路を通過して可変利得増幅器9へ入力され、所望の増幅率で増幅される。増幅後、可変利得増幅器9からの出力信号は、差動で出力され、第1出力端子3cと第2出力端子3dとへ入力される。ここで、可変利得増幅器9と第2出力端子3dとを電気的に接続する第5伝送線路4cは、概ね配線基板の裏面に形成されており、可変利得増幅器9の信号出力端子(図示せず)とは配線基板に設けられたスルーホール(図示せず)を介して電気的に接続されている。このスルーホールは、図2においては、可変利得増幅器9の下方に配置されている。
第1出力端子3cと可変利得増幅器9とを電気的に接続する第6伝送線路4dは、可変利得増幅器9の信号出力端子(図示せず)からスルーホール4eまでの区間については、配線基板の表面に形成され、スルーホール4eから第1出力端子3cまでの区間は配線基板の裏面に形成されている。
このような構成とすることにより、第5伝送線路4cと第6伝送線路4dとは、途中、配線基板の表面と裏面とで立体交差している(図2における点Aにて立体交差している)。このような立体交差を設けることや、各伝送線路の線路長を調整することにより、第1入力端子3aにおける信号の位相と、第1出力端子3cにおける信号の位相とが概ね等しく、且つ、第2入力端子3bにおける信号の位相と、第2出力端子3dにおける信号の位相とが概ね等しくなるように、容易に調整する事ができる。
また、入力信号伝送線路と出力信号伝送線路は、略平行になるように配線されているので、配線基板におけるこれら伝送線路の占有面積を小面積化することができる。
尚、便宜上図示していないが、第1グランド6と第2グランド7とは、スルーホールまたは金属フレームによって、電気的に接続されている。スルーホールと金属フレームの両方によって、接続されてもよい。
また、特許請求の範囲における「入力端子」とは、第1入力端子3aと第2入力端子3bとを指しており、特許請求の範囲における「出力端子」とは、第1出力端子3cと第2出力端子3dとを指している。そして、第1入力端子3a、第2入力端子3b、第1出力端子3c、第2出力端子3dの位置は、第1伝送線路2a、第2伝送線路2b、第3伝送線路4a、第4伝送線路4bのそれぞれの伝送線路上で、且つ、それぞれの伝送線路に対して垂直な1本の任意線上に配置されている。
図2中のB線での断面図を図3に示す。図3において、入力信号伝送線路(第1伝送線路2a、第2伝送線路2b)は第1グランド6と対向して配置され、出力信号伝送線路(第3伝送線路4a、第4伝送線路4b)は第2グランド7と対向して配置されている。
そして、入力信号伝送線路(第1伝送線路2a、第2伝送線路2b)と第2グランド7とは配線基板の表面に配置され、入力信号伝送線路(第3伝送線路4a、第4伝送線路4b)と第1グランド6とは配線基板の表面に配置されている。
また、第2伝送線路2bは第4伝送線路4bよりも第3伝送線路4aに近接するように配置されている。
ここで、第1伝送線路2aと第1グランド6との間、第2伝送線路2bと第1グランド6との間、第3伝送線路4aと第2グランド7との間、第4伝送線路4bと第2グランド7との間をそれぞれ伝搬する信号は、TEM波として扱うことができる。
図2で示したように、入力信号伝送線路を流れる電流方向(図3における電流方向20)と、出力信号伝送線路を流れる電流方向(図3における電流方向21)とは逆方向となっている。この場合の基板絶縁層8における電界と磁界の向きを、図3中の電界22,23,24,25と磁界26、磁界27、磁界28、磁界29により図示する。
図3中の電界、磁界の様子からわかるように、電界の方向は配線基板面に対して概ね垂直であり、各々の電界22,23,24,25は概ね平行な位置関係にある。
これに対し、磁界の方向は配線基板面に対して概ね平行であり、各々の磁界26,27,28,29は概ね直線上にあるため、前記差動入力信号2と前記差動出力信号4同士の干渉は電界よりも磁界が支配的となる。
しかし、本願発明の伝送線路装置においては、図2中の第1入力端子3aにおける信号の位相と、第1出力端子3cにおける信号の位相とが概ね等しく、且つ、第2入力端子3bにおける信号の位相と、第2出力端子3dにおける信号の位相とが概ね等しい。このため、図3に示したように、第2伝送線路2bと第1グランド6との間の磁界26と、第3伝送線路4aと第2グランド7との間の磁界29との互いに隣接する2組の磁界の向きが逆向きであり、打ち消し合う方向に作用する。
すなわち、入力信号伝送線路と出力信号伝送線路との間の干渉を低減できるため、入力信号伝送線路と出力信号伝送線路は近接させて、平行に配置することが可能となる。
これを言い換えると、差動伝送される入力信号と出力信号の電流方向と、入力信号伝送線路、出力信号伝送線路、第1グランド6、第2グランド7の位置関係を図2、図3に説明したように設定することにより、第1伝送線路2aと第2伝送線路2bと第3伝送線路4aと第4伝送線路4bに発生する磁界を各々打ち消し合うことができ、これにより入力信号と出力信号との信号間干渉の低減を可能にしている。
(実施の形態3)
以下、本発明の実施の形態3について図を用いて詳しく説明する。
以下、本発明の実施の形態3について図を用いて詳しく説明する。
図4は、回路素子3を構成する可変利得増幅器9の出力端子部分の一実施例であり、配線基板上に形成された基板パターンの上面図を示している。
図4において、第5伝送線路4cは可変利得増幅器9のパッケージ下を通って配線され、可変利得増幅器9の出力端子30に接続される。
すなわち、可変利得増幅器9のパッケージの下方のスペースを利用する事により、第5伝送線路4cと第6伝送線路4dの交差を同一層で実現している。これにより、図2に示したように、両面の配線基板を用いることなく、第5伝送線路4cと第6伝送線路4dの交差を実現できるため、伝送線路装置を生産する上での効率を向上させることができる。
尚、本発明は、実施の形態1、2、3においては説明した構成のみに限定されるものではなく、基板絶縁層8における磁界が互いに打ち消し合うように、伝送線路が配置されれば良く、層数のより多い多層配線基板に適用することも可能である。
以上のように、本発明の伝送線路装置は、入力信号伝送線路と出力信号伝送線路とを近接させて配線基板上に形成しても、相互干渉しにくいという優れた効果を有しているため、小型の通信機器等に利用する事ができる。
1a 第1入力部
1b 第2入力部
2a 第1伝送線路
2b 第2伝送線路
3 回路素子
3a 第1入力端子
3b 第2入力端子
3c 第1出力端子
3d 第2出力端子
4a 第3伝送線路
4b 第4伝送線路
4c 第5伝送線路
4d 第6伝送線路
5a 第1出力部
5b 第2出力部
9 可変利得増幅器
10 伝送線路装置
30 出力端子
1b 第2入力部
2a 第1伝送線路
2b 第2伝送線路
3 回路素子
3a 第1入力端子
3b 第2入力端子
3c 第1出力端子
3d 第2出力端子
4a 第3伝送線路
4b 第4伝送線路
4c 第5伝送線路
4d 第6伝送線路
5a 第1出力部
5b 第2出力部
9 可変利得増幅器
10 伝送線路装置
30 出力端子
Claims (5)
- 入力信号が伝送される入力信号伝送線路と、
出力信号が伝送される出力信号伝送線路と、
入力端子に前記入力信号伝送線路が電気的に接続され、出力端子に前記出力信号伝送線路が電気的に接続される回路素子とを備え、
前記入力信号伝送線路は、第1グランドと、前記第1グランドの上方に絶縁状態で配置された第1伝送線路と、前記第1伝送線路と略平行で且つ前記第1グランドの上方に絶縁状態で配置された第2伝送線路とを有し、
前記入力信号は、前記第1伝送線路と前記第2伝送線路を介して差動伝送されると共に、前記回路素子へ入力され、
前記出力信号伝送線路は、第2グランドと、前記第1伝送線路と略平行で且つ前記第2グランドの上方に絶縁状態で配置された第3伝送線路と、前記第3伝送線路と略平行で且つ前記第2グランドの上方に絶縁状態で配置された第4伝送線路とを有し、
前記出力信号は、前記第3伝送線路と前記第4伝送線路を介して差動伝送されると共に、前記回路素子から出力され、
前記入力信号伝送線路と前記出力信号伝送線路とは、前記第2伝送線路が前記第4伝送線路よりも前記第3伝送線路に近接するように配置されており、
前記第2伝送線路の前記入力端子における信号の位相と、前記第3伝送線路の前記出力端子における信号の位相が概ね等しく、
前記第1伝送線路の前記入力端子における信号の位相と、前記第4伝送線路の前記出力端子における信号の位相が概ね等しい伝送線路装置。 - 入力信号が伝送される入力信号伝送線路と、
出力信号が伝送される出力信号伝送線路と、
入力端子に前記入力信号伝送線路が電気的に接続され、出力端子に前記出力信号伝送線路が電気的に接続される回路素子とを備え、
前記入力信号伝送線路は、第1グランドと、前記第1グランドの上方に絶縁状態で配置された第1伝送線路と、前記第1伝送線路と略平行で且つ前記第1グランドの上方に絶縁状態で配置された第2伝送線路とを有し、
前記入力信号は、前記第1伝送線路と前記第2伝送線路を介して差動伝送されると共に、前記回路素子へ入力され、
前記出力信号伝送線路は、第2グランドと、前記第1伝送線路と略平行で且つ前記第2グランドの下方に絶縁状態で配置された第3伝送線路と、前記第3伝送線路と略平行で且つ前記第2グランドの下方に絶縁状態で配置された第4伝送線路とを有し、
前記出力信号は、前記第3伝送線路と前記第4伝送線路を介して差動伝送されると共に、前記回路素子から出力され、
前記入力信号伝送線路と前記出力信号伝送線路とは、前記第2伝送線路が前記第4伝送線路よりも前記第3伝送線路に近接するように配置されており、
前記第1伝送線路の前記入力端子における信号の位相と、前記第3伝送線路の前記出力端子における信号の位相が概ね等しく、
前記第2伝送線路の前記入力端子における信号の位相と、前記第4伝送線路の前記出力端子における信号の位相が概ね等しい伝送線路装置。 - 第1層と第2層とを有する配線基板を備え、
前記第1層に前記第1伝送線路と前記第2伝送線路と前記第3伝送線路と前記第4伝送線路とが形成され、
前記第2層に前記第1グランドと前記第2グランドとが形成された請求項1に記載の伝送線路装置。 - 第1層と第2層とを有する配線基板を備え、
前記第1層に前記第1伝送線路と前記第2伝送線路と前記第2グランドとが、それぞれ絶縁された状態で形成され、
前記第2層に前記第3伝送線路と前記第4伝送線路と前記第1グランドとが、それぞれ絶縁された状態で形成された請求項2に記載の伝送線路装置。 - 請求項1または請求項2に記載の伝送線路装置と、
前記伝送線路装置の出力側に電気的に接続された信号処理回路とを備えた電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008295219A JP2010123710A (ja) | 2008-11-19 | 2008-11-19 | 伝送線路装置と、これを用いた電子機器 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017199930A1 (ja) * | 2016-05-17 | 2017-11-23 | 株式会社村田製作所 | 多層基板、および、電子機器 |
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2008
- 2008-11-19 JP JP2008295219A patent/JP2010123710A/ja active Pending
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WO2017199930A1 (ja) * | 2016-05-17 | 2017-11-23 | 株式会社村田製作所 | 多層基板、および、電子機器 |
JPWO2017199930A1 (ja) * | 2016-05-17 | 2018-11-08 | 株式会社村田製作所 | 多層基板、および、電子機器 |
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