JP2007059539A - 積層型コモンモードフィルタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 高周波特性を向上させることが可能な積層型コモンモードフィルタを提供することを目的とする。
【解決手段】 第1の導体21は、スパイラル形状を呈し、第1の端子電極に接続される。第2の導体22は、スパイラル形状を呈し、第2の端子電極に接続される。第3の導体23は、第1の導体21の内側端部21bに対応する位置から第2の端子電極まで伸びて当該第2の端子電極に接続される。第4の導体24は、第2の導体22の内側端部22bに対応する位置から第4の端子電極まで伸びて当該第4の端子電極に接続される。第1及び第2の導体21、22と第3及び第4の導体23、24とが、積層方向で間をあけて配置されている。第1の導体21と第2の導体22とが互いに磁気結するとともに、第3の導体23と第4の導体24とが互いに磁気結合する
【選択図】 図2

Description

本発明は、積層型コモンモードフィルタに関するものである。
この種の積層型コモンモードフィルタとして、複数の絶縁体が積層された積層体と、積層体に形成された第1〜第4の端子電極と、積層体内に配されると共に、互いに電気的に接続される第1及び第3の導体を含む第1のコイルと、積層体内に配されると共に、互いに電気的に接続される第2及び第4の導体を含む第2のコイルと、を備えるものが知られている(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1に記載された積層型コモンモードフィルタでは、第1及び第2の導体が磁気結合している。
特開平8−203737号公報(特許第3601619号公報)
特許文献1では、信号が流れる際に第3及び第4の導体に発生する磁束の影響について検討されていない。信号が流れることにより発生する磁束によって、第3及び第4の導体はコイルとして機能してしまう。特に、流れる信号が高周波になると、第3及び第4の導体によるコイルのインダクタンス値が大きくなり、信号に対して高インピーダンスを示すようになってしまう。したがって、高周波の場合には、第3及び第4の導体によるコイルの影響がより顕著になる。また、信号に対するインピーダンスが高くなってしまうと信号が通りにくくなる上、ノイズの十分な除去も困難となる。
本発明は、上記問題点を解消するためになされたものであり、高周波特性を向上させることが可能な積層型コモンモードフィルタを提供することを目的とする。
このような目的を達成するために、本発明による積層型コモンモードフィルタは、複数の絶縁体層が積層された積層体と、積層体の側面上に形成された第1〜第4の端子電極と、積層体内に配されており、スパイラル形状を呈するとともに、外側端部が第1の端子電極と電気的に接続される第1の導体と、積層体内に配されており、スパイラル形状を呈するとともに、外側端部が第2の端子電極と電気的に接続される第2の導体と、積層体内に配されており、一端が第1の導体の内側端部と電気的に接続されるとともに、他端が第3の端子電極と電気的に接続される第3の導体と、積層体内に配されており、一端が第2の導体の内側端部と電気的に接続されるとともに、他端が第4の端子電極と電気的に接続される第4の導体と、を備え、第1及び第2の導体と第3及び第4の導体とが、積層方向で間隔を有して配置されており、第1の導体と第2の導体とが互いに磁気結合するとともに、第3の導体と第4の導体とが互いに磁気結合することを特徴とする。
上記の本発明の積層型コモンモードフィルタでは、第1の導体と第2の導体とが磁気結合するだけでなく、第3の導体と第4の導体とも磁気結合するため、作動信号が流れた際に第3及び第4の導体において発生する磁束は互いに打ち消し合うように作用する。したがって、高周波の信号に対し高いインピーダンスを示し、信号を通りにくくするといった問題を抑制することができる。また、第1及び第2の導体と第3及び第4の導体とが積層体の積層方向で間隔を有して配置されている。そのため、第1及び第2の導体と第3及び第4の導体との間で形成される浮遊容量を小さくすることも可能となる。これらの結果、高周波特性を向上させることが可能となる。
好ましくは、第1の導体と第2の導体とが、積層方向で間隔を有して配置されている。この場合、第1の導体と第2の導体との電気的絶縁を確実に行うことができる。
また、好ましくは、第3の導体と第4の導体とが、積層方向で間隔を有して配置されている。この場合、第3の導体と第4の導体との電気的絶縁を確実に行うことができる。
好ましくは、第1〜第4の導体が、積層方向に併置されており、第2の導体が、積層体の積層方向で第1の導体と第3の導体との間に配置され、第3の導体が、積層体の積層方向で第2の導体と第4の導体との間に配置されている。このような配置の場合、第1の導体と第3の導体とで形成される浮遊容量と、第2の導体と第4の導体とで形成される浮遊容量とをバランス良く形成することができる。その結果、逆極性のノイズ成分を均等に除去することが可能となる。
好ましくは、第1〜第4の導体が、積層方向に併置されており、第1及び第2の導体と第3及び第4の導体との積層方向での間隔が、第1の導体と第2の導体との積層方向での間隔及び第3の導体と第4の導体との積層方向での間隔の何れよりも大きい。この場合、第1及び第2の導体と第3及び第4の導体との間で発生する浮遊容量を小さくすることが可能となる。
本発明によれば、高周波特性を向上させることが可能な積層型コモンモードフィルタを提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。また、説明中、「上」及び「下」なる語を使用することがあるが、これは各図の上下方向に対応したものである。
まず、図1、図2を参照して、本実施形態に係る積層型コモンモードフィルタCFの構成を説明する。図1は、本実施形態に係る積層型コモンモードフィルタを示す斜視図である。図2は、本実施形態に係る積層型コモンモードフィルタに含まれる素体を分解して示した構成図である。
積層型コモンモードフィルタCFは薄膜タイプのコモンモードフィルタであって、図1に示されるように、直方体形状の素体1と、素体1の側面に形成された第1〜第4の端子電極3〜6とを備えている。
素体1は、図2に示すように、複数(本実施形態においては、4層)の絶縁体層11〜14と第1〜第4の導体21、23、25、27とが交互に積層された積層体LSと、積層体LSを間に挟む一対の磁性基板MB1、MB2とが積層されることにより構成される。積層体LSは、複数の層が薄膜成形技術により積層形成されたものである。絶縁体層12は、絶縁体層11、13に比べ厚い。
絶縁体層11〜14には、図2に示されるように、磁性基板MB1と磁性基板MB2との間に閉磁路を形成するための磁性体(図示せず)を配置するための開口11a〜14aがそれぞれ設けられている。
積層体LS内に配される第1の導体21は、絶縁体層11上に位置する。第1の導体21は、スパイラル状、すなわち、積層体LSにおける絶縁体層11〜14の積層方向(以下、単に積層方向という)に直交する平面内でスパイラル状に巻回された形状を呈している。第1の導体21の外側端部21aは、積層体LSの側面まで引き出されるように伸びて当該側面に露出しており、第1の端子電極3に電気的に接続される。第1の導体21の外側端部21aは、引き出し導体として機能する。
絶縁体層11における第1の導体21の内側端部21bに対応する位置には、絶縁体層11に設けられた開口部11bを絶縁体層11の厚み方向に貫通するスルーホール導体31aが形成されている。第1の導体21は、その内側端部21bにおいてスルーホール導体31aに電気的に接続されている。
積層体LS内に配される第2の導体22は、絶縁体層12上に位置する。第1の導体21と第2の導体22との間に絶縁体層11が存在し、第1の導体21と第2の導体22とは積層方向で間隔を有して配置される。
第2の導体22は、スパイラル状、すなわち、積層体LSの積層方向に直交する平面内でスパイラル状に巻回された形状を呈している。第2の導体22の外側端部22aは、積層体LSの側面(第1の導体21の外側端部21aが引き出される側面)まで引き出されて当該側面に露出しており、第2の端子電極4に接続される。第2の導体22の外側端部22aは、引き出し導体として機能する。
絶縁体層12における第1の導体21の内側端部21bに対応する位置には、絶縁体層12に設けられた開口部12bを絶縁体層12の厚み方向に貫通するスルーホール導体31bが形成されている。絶縁体層12における第2の導体22の内側端部22aに対応する位置には、絶縁体層12に設けられた開口部12cを絶縁体層12の厚み方向に貫通するスルーホール導体32aが形成されている。
積層体LS内に配される第3の導体23は、絶縁体層13上に位置している。第2の導体22と第3の導体23との間に絶縁体層12が存在し、第2の導体22と第3の導体23とは積層方向で間隔を有して配置される。
第3の導体23の一端部23aは、積層体LSの側面(第1の導体21の外側端部21aが引き出される側面に対向する側面)まで引き出されて当該側面に露出しており、第3の端子電極5に接続される。第3の導体23の他端部23bは、スルーホール導体31bが形成された位置、すなわち第1の導体21の内側端部21bに対応する位置まで伸びている。第3の導体23の一端部23aは、引き出し導体として機能する。
第3の導体23の他端部23bは、絶縁体層11〜13が積層された状態でスルーホール導体31a、31bと電気的に接続される。これにより、第1の導体21及び第3の導体23は、相互に電気的に接続され、第1のコイルを構成することとなる。
絶縁体層13における第2の導体22の内側端部22bに対応する位置には、絶縁体層13に設けられた開口部13bを絶縁体層13の厚み方向に貫通するスルーホール導体32bが形成されている。
積層体LS内に配される第4の導体24は、絶縁体層14上に位置している。第3の導体23と第4の導体24との間に絶縁体層13が存在し、第3の導体23と第4の導体24とは積層方向で間をあけて配置される。
第4の導体24の一端部24aは、積層体LSの側面(第1及び第2の導体21、22の外側端部21a、22aが引き出される側面に対向する側面)まで引き出されて当該側面に露出しており、第4の端子電極6に接続される。第4の導体24の他端部24bは、スルーホール導体32bが形成された位置、すなわち第2の導体22の内側端部22bに対応する位置まで伸びている。第4の導体24の一端部24aは、引き出し導体として機能する。
第4の導体24の他端部24bは、絶縁体層12〜14が積層された状態でスルーホール導体32a、32bと電気的に接続される。これにより、第2の導体22及び第4の導体24は、相互に電気的に接続され、第2のコイルを構成することとなる。
第1の導体21と第2の導体22とは、当該各導体21,22における各内側及び外側端部21a、21b、22a、22bを除く、スパイラル状の部分の殆どが積層方向から見て互いに重なるように伸びている。また、第1の導体21と第2の導体22との間に位置する絶縁体層11は、第1の導体21と第2の導体22とが互いに磁気結合することができる程度に十分に薄い。ここで、「磁気結合する」とは、結合率が0.1を超えることをいう。
第3の導体23と第4の導体24とは、当該各導体23,24における各内側及び外側端部23a、23b、24a、24bを除く、直線状の部分の殆どが積層方向から見て互いに重なるように伸びている。また、第3の導体23と第4の導体24との間に位置する絶縁体層13は、第3の導体23と第4の導体24とが互いに磁気結合することができる程度に十分に薄い。
図2に示すように、第1〜第4の導体21〜24は、積層方向に併置されている。また、第2の導体22は、積層体LSの積層方向で第1の導体21と第3の導体23との間に配置されている。第3の導体23は、積層体LSの積層方向で第2の導体22と第4の導体24との間に配置されている。
絶縁体層11には、第2の導体22の外側端部22a、第3の導体23の一端部23a、及び第4の導体24の一端部24aに対応する位置に、第1の導体21と略同じ厚さの導体41が設けられている。絶縁体層12には、第1の導体21の外側端部21a、第3の導体23の一端部23a、及び第4の導体24の一端部24aに対応する位置に、第2の導体22と略同じ厚さの導体42が設けられている。絶縁体層13には、第1の導体21の外側端部21a、第2の導体22の外側端部22a、及び第4の導体24の一端部24aに対応する位置に、第3の導体23と略同じ厚さの導体43が設けられている。絶縁体層14には、第1の導体21の外側端部21a、第2の導体22の外側端部22a、及び第3の導体23の一端部23aに対応する位置に、第4の導体24と略同じ厚さの導体44が設けられている。
図3に、図1に示す積層型コモンモードフィルタCFのI−I矢印断面の構成を説明するための模式図を示す。図3では、絶縁体層11〜14に設けられた開口11a〜14aに配置される磁性体を省略している。なお、図3では、見易さのため各導体の厚さに対する各絶縁体層の厚さの比を実際より大きくして図示している。
絶縁体層11の厚さ、すなわち第1の導体21と第2の導体22との積層方向での間隔をd1とする。絶縁体層12の厚さ、すなわち第2の導体22と第3の導体23との積層方向での間隔をd2とする。絶縁体層13の厚さ、すなわち第3の導体23と第4の導体24との積層方向での間隔をd3とする。
絶縁体層12は、絶縁体層11、13と比べて厚い。したがって、第1及び第2の導体21、22と第3及び第4の導体23、24との積層方向での間隔d2は、第1の導体と第2の導体21、22との積層方向での間隔d1、及び第3の導体23と第4の導体24との積層方向での間隔d3の何れよりも厚い。
第1のコイルを形成する第1の導体21と第3の導体23との積層方向での間隔t1は、第2の導体22と第4の導体24との積層方向での間隔t2と略同じであることが好ましい。
積層型コモンモードフィルタCFでは、スパイラル形状を呈する第1の導体21及び第2の導体22が磁気結合する。したがって、積層型コモンモードフィルタCFは、ディファレンシャルモードの信号を十分良好に流し、さらにコモンモードのノイズを十分に除去するコモンモードフィルタの特性を発揮することができる。
積層型コモンモードフィルタCFでは、第1の導体21及び第2の導体22だけでなく、第3の導体23及び第4の導体24も磁気結合する。そのため、差動信号が流れた際に、第3及び第4の導体において発生する磁束は互いに打ち消うように作用する。したがって、高周波の信号が流れた場合であっても、インピーダンスの値が高騰することが抑制される。これにより、積層型コモンモードフィルタCFでは、高周波の信号の場合であっても、信号を十分良好に通し、さらにノイズを十分に除去することができる。このように、積層型コモンモードフィルタCFでは、高周波特性を向上させることが可能となる。
第2の導体22と第3の導体23との間には絶縁体層12が積層されており、第1及び第2の導体21、22と第3及び第4の導体23、24とは、積層体LSの積層方向で間隔を有している。そのため、第1及び第2の導体21、22と第3及び第4の導体23、24との間で形成される浮遊容量を小さくすることが可能となる。浮遊容量が大きいと高周波特性が低下してしまう。したがって、積層型コモンモードフィルタCFでは、この点からも高周波特性を向上させることができる。
第1の導体21と第2の導体22との間には絶縁体層11が積層されており、第1の導体21と第2の導体22とは積層方向で間隔を有して配置されている。したがって、第1の導体21と第2の導体22との電気的絶縁を確実に行うことができる。
また、第3の導体23と第4の導体24との間には絶縁体層13が積層されており、第3の導体23と第4の導体24とは積層方向で間隔を有して配置されている。したがって、第3の導体23と第4の導体24との電気的絶縁を確実に行うことができる。
積層型コモンモードフィルタCFでは、第1〜第4の導体21〜24が、積層方向に併置されている。さらに、第1〜第4の導体21〜24は、第2の導体22が積層体LSの積層方向で第1の導体21と第3の導体23との間に配置され、第3の導体23が積層体LSの積層方向で第2の導体22と第4の導体24との間に配置されている。このような配置の場合、第1の導体21と第3の導体23とで形成される浮遊容量と、第2の導体22と第4の導体24とで形成される浮遊容量とをバランス良く形成することができる。その結果、逆極性のノイズ成分を均等に除去することが可能となる。
特に、第1の導体21と第3の導体23との間隔t1と、第2の導体と第4の導体との間隔t2とが略同じである場合が、浮遊容量のバランスをさらに良好とし、逆極性のノイズ成分をより均等に除去できるようになる点から好ましい。
また、第1〜第4の導体21〜24が積層方向に併置されている積層型コモンモードフィルタCFでは、絶縁体層12の厚さが絶縁体層11、13のいずれの厚さよりも厚い。したがって、第1及び第2の導体21、22と第3及び第4の導体23、24との積層方向での間隔d2が、第1の導体21と第2の導体22との積層方向での間隔d1、及び第3の導体23と第4の導体24との積層方向での間隔d3の何れよりも大きい。そのため、第1及び第2の導体21、22と第3及び第4の導体23、24との間で発生する浮遊容量を小さくすることができ、高周波特性をさらに向上させることが可能となる。
次に、図4を参照して、本実施形態に係る積層型コモンモードフィルタCFの変形例の構成を説明する。図4は、本実施形態に係る積層型コモンモードフィルタの変形例に含まれる積層体を分解して示した構成図である。変形例に係る積層型コモンモードフィルタでは、第3及び第4の導体23、24の配置される位置に関して上述した実施形態に係る積層型コモンモードフィルタCFと相違する。
変形例に係る積層型コモンモードフィルタは、図1に示した積層型コモンモードフィルタCFと同じく、素体1と、第1〜第4の端子電極3〜6とを備えている。素体1には、複数の絶縁体層11〜14と第1〜第4の導体21、23、25、27とが交互に積層された積層体LSと、積層体LSを間に挟む一対の磁性基板(絶縁体層)MB1、MB2とが配されている。
本変形例では、絶縁体層13上には第4の導体24が位置し、絶縁体層14上には第3の導体23が位置する。したがって、第1〜第4の導体21〜24は、図4の上から下に向かう方向で、第1の導体21、第2の導体22、第3の導体23、第4の導体24の順で積層体LS内に配される。
絶縁体層13における第1の導体21の内側端部21bに対応する位置には、絶縁体層13に設けられた開口部13bを絶縁体層13の厚み方向に貫通するスルーホール導体31cが形成されている。第3の導体23の他端部23bは、絶縁体層11〜13が積層された状態でスルーホール導体31a〜31cと電気的に接続される。これにより、第1の導体21及び第3の導体23は、相互に電気的に接続され、第1のコイルを構成することとなる。
第4の導体24の他端部24bは、絶縁体層12、13が積層された状態でスルーホール導体32aと電気的に接続される。これにより、第2の導体22及び第4の導体24は、相互に電気的に接続され、第2のコイルを構成することとなる。
以上、本発明の好適な実施形態及び変形例について説明してきたが、本発明は必ずしもこれらの実施形態及び変形例に限定されるものではない。例えば、第1及び第2の導体が積層方向で間隔を有さずに配置されていてもよい。さらには、第3及び第4の導体が、積層方向で間隔を有さずに配置されていてもよい。
第1及び第2の導体と第3及び第4の導体との積層方向での間隔が、第1の導体と第2の導体との積層方向での間隔、及び第3の導体と第4の導体との積層方向での間隔の双方又はいずれか一方より小さいあるいは同じであってもよい。
また、スパイラル形状を有する第1及び第2の導体は各1層に限らず、各複数層であってもよい。
また、本実施形態に係る積層型コモンモードフィルタは、薄膜成形技術を用いて製造するコモンモードフィルタであるが、これに限られることなく、印刷技術あるいは積層技術を用いて製造するコモンモードフィルタであってもよい。
実施形態に係る積層型コモンモードフィルタを示す斜視図である。 実施形態に係る積層型コモンモードフィルタに含まれる積層体を分解して示した構成図である。 実施形態に係る積層型コモンモードフィルタの断面構成を説明するための模式図である。 変形例に係る積層型コモンモードフィルタに含まれる積層体を分解して示した構成図である。
符号の説明
CF…積層型コモンモードフィルタ、LS…積層体、1…素体、3…第1の端子電極、4…第2の端子電極、5…第3の端子電極、6…第4の端子電極、11〜14…絶縁体層、11a〜14a、11b〜14b、12c…開口、21…第1の導体、22…第2の導体、23…第3の導体、24…第4の導体、31a〜31c、32a、32b…スルーホール導体、41〜44…導体、MB1,MB2…磁性基板

Claims (5)

  1. 複数の絶縁体層が積層された積層体と、
    前記積層体の側面上に形成された第1〜第4の端子電極と、
    前記積層体内に配されており、スパイラル形状を呈するとともに、外側端部が前記第1の端子電極と電気的に接続される第1の導体と、
    前記積層体内に配されており、スパイラル形状を呈するとともに、外側端部が前記第2の端子電極と電気的に接続される第2の導体と、
    前記積層体内に配されており、一端が前記第1の導体の内側端部と電気的に接続されるとともに、他端が前記第3の端子電極と電気的に接続される第3の導体と、
    前記積層体内に配されており、一端が前記第2の導体の内側端部と電気的に接続されるとともに、他端が前記第4の端子電極と電気的に接続される第4の導体と、を備え、
    前記第1及び第2の導体と前記第3及び第4の導体とが、前記積層方向で間隔を有して配置されており、
    前記第1の導体と前記第2の導体とが互いに磁気結合するとともに、前記第3の導体と前記第4の導体とが互いに磁気結合することを特徴とする積層型コモンモードフィルタ。
  2. 前記第1の導体と前記第2の導体とが、前記積層方向で間隔を有して配置されていることを特徴とする請求項1に記載の積層型コモンモードフィルタ。
  3. 前記第3の導体と前記第4の導体とが、前記積層方向で間隔を有して配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の積層型コモンモードフィルタ。
  4. 前記第1〜第4の導体が、積層方向に併置されており、
    前記第2の導体が、前記積層体の積層方向で前記第1の導体と前記第3の導体との間に配置され、
    前記第3の導体が、前記積層体の積層方向で前記第2の導体と前記第4の導体との間に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の積層型コモンモードフィルタ。
  5. 前記第1〜第4の導体が、積層方向に併置されており、
    前記第1及び第2の導体と前記第3及び第4の導体との前記積層方向での前記間隔が、前記第1の導体と前記第2の導体との前記積層方向での間隔及び前記第3の導体と前記第4の導体との前記積層方向での間隔の何れよりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の積層型コモンモードフィルタ。
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