JP2010123420A - 押しボタン式スイッチ装置 - Google Patents

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Hidetoshi Yoshikawa
英俊 吉河
Tomoyoshi Kobayashi
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Abstract

【課題】 照明上の不都合を招くことなく、且つ、低コストなスイッチ部を使用でき、しかも、適度な節度感を与えることができる押しボタン式スイッチ装置を提供する。
【解決手段】 押しボタン(26)と、この押しボタンを押圧操作可能に収容するケース(21)と、この押しボタンの押圧操作に追従して前記ケース内を移動するスライダ(24)と、このスライダの移動に伴ってオンオフするスイッチ(23)と、このスイッチの近くに位置して前記押しボタンを照明する光源(22c)とを有する押しボタン式スイッチ装置(20)において、前記スライダの外面に形成された収容部(24j)に装着される板バネ(24i)と、前記ケース内面に形成または取り付けられる突起(28)とを有し、前記板バネ(24i)の曲面部(24i_1)を前記突起(28)に当接させたことを特徴する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、押しボタン式スイッチ装置に関し、詳しくは、内部照光式の押しボタンを備えたものであって、ボタン操作時の節度感を与えるための機構を組み込んだ押しボタン式スイッチ装置に関する。
指先で容易にスイッチ操作を行うことができる押しボタン式スイッチ装置(プッシュスイッチともいう)は様々な分野で使用されているが、特に、夜間等の暗い環境下での操作が求められる用途、たとえば、車両のエンジンスタートスイッチなどにあっては、そのスイッチの所在を示すためなどの目的から、照明式の押しボタンを備えるものが多用されている。
このような照明式の押しボタンを備えたスイッチ装置としては、たとえば、下記の特許文献1〜3に記載のものが知られている。以下、特許文献1に記載のスイッチ装置を第1従来技術、特許文献2に記載のスイッチ装置を第2従来技術、特許文献3に記載のスイッチ装置を第3従来技術ということにする。
第1従来技術は、押しボタンとして機能するノブの背面に、スイッチ本体、ランプ及び反射部を順次に配置して構成し、ランプからの光を反射部で反射し、その反射光によりノブを透過照明している。また、第2の従来技術は、押しボタンとして機能する筒状部の真下に光源を配置すると共に、その筒状部の両肩から延びる第1腕部と第2腕部の一方側をスイッチユニットに連結し、他方側をコイルスプリングを介してケースに弾性支持する構成とし、光源からの光で筒状部を透過照明している。また、第3従来技術は、押しボタンとして機能するキートップの真下にスイッチを配置すると共に、そのスイッチの隣りに光源を配置し、光源とキートップとの間に平行2面のリフレクタを斜設した構成とし、光源からの光をリフレクタでキートップまで導き、その光でキートップを透過照明している。
したがって、これらの第1〜第3従来技術は、いずれも、押しボタンを明るく照明することができるので、特に、夜間等の暗い環境下での操作が求められる、たとえば、車両のエンジンスタートスイッチなどに用いて好適なものとすることができる。
実開平3−7221号公報 実公平4−51375号公報 実開平5−59722号公報
しかしながら、従来の押しボタン式スイッチ装置(第1〜第3従来技術)にあっては、押しボタンを明るく照明することができるものの、ボタン操作時の節度感、つまり、スイッチをオンオフしたときの適度な感触(クリック感ともいう)を与える点で、不十分であり改善すべき余地がある。
スイッチをオンオフしたときの適度な感触は、次の理由から必要とされる。
図4(a)は、押しボタン式スイッチ装置のオンオフ特性図である。この図において、縦軸は押しボタンにかかる荷重であり、この荷重の量は縦軸の上に行くほど大きくなっている。横軸は押しボタンの押圧変位量(スイッチストローク)であり、このストロークは横軸の右に行くほど大きくなっている。T0は電気的切替点、P1〜P2は押しボタンを押したときの荷重設定値、P3〜P4は押しボタンを押し離すときの荷重設定値である。
一般的に、押しボタン式スイッチ装置のオンオフ切り替え点(電気的切替点T0)の付近では、微小なスイッチストロークで電気的切替(スイッチのオンオフ)が行われる。このため、この電気的切替点T0付近で不安定なスイッチ操作(微細な振動等)が行われると、いわゆるチャッタリング現象が生じ、ユーザが意図しないスイッチ出力になることがある。
この不都合を回避するためには、押しボタンがある程度押されるまでは高い荷重を与え(P0からP1)、その後、ある程度のストロークを超えたら低い荷重を与える(P1からP2)ように、スイッチ操作の荷重を設定し、且つ、低い荷重で移動可能の区間(P1からP2)の間に電気的切替点T0を設定すればよい。
このようにすれば、比較的高い荷重(P1)で押しボタンを押していたユーザは、P1〜P2の区間でも、そのまま、P1地点で必要としたのと同程度の荷重で押しボタンを押すことになり、結局、この区間(P1〜P2)に含まれる電気的切替点T0付近の不安定さを招かずに、一気に押しボタンをストロークさせることができ、チャッタリングを回避することができる。加えて、適切な節度感(P1〜P2)の付与により、押しボタン操作に高級感を持たせることができ、しかも、ユーザに対して電気的切替点への到達を感覚的に認識させることができる。
前記の第1〜第3従来技術にあっては、このような「ボタン操作時の節度感」についての記載はない。ただし、いずれのスイッチ部も(図面の記載からして)タクタイルスイッチ(スイッチ操作部を備えた小さな箱形ケース内にスイッチ機構を収容したもの)のようなものであると考えられるため、それらのスイッチ部に「ボタン操作時の節度感」を付与するための機構が内蔵されていると推測すれば、これらの第1〜第3従来技術においても、押しボタンを明るく照明することができ、且つ、ボタン操作時の節度感を与えることができるものと思われる。
しかし、昨今、押しボタン式スイッチ装置に対するコスト削減の要求が著しいことから、タクタイルスイッチの如き値段が嵩むものに代えて、より低価格なスイッチ部の搭載が一般化してきており、ラバースイッチはその代表格である。
図4(b)は、ラバースイッチの構造図である。この図において、ラバースイッチは基板1と、その基板1に併設されたラバー2と、それらの基板1とラバー2の各対向面に設けられた接点3〜5とにより構成されている。ここでは、基板1に一対の金属製の接点3、4を設け、ラバー2に導電体からなる接点5を設けている。ラバー2の接点部分は図中上側に膨らんでおり、定常状態では基板1の接点3、4とラバー2の接点5が離れているが、ラバー2に対して図中下向き(白抜き矢印方向)の力を加えることにより、基板1の接点3、4とラバー2の接点5とを接触させることができるようになっている。つまり、この接触状態においては、接点3、4の間が接点5によって電気的に接続されるので、スイッチオンになる。
前記の第1〜第3従来技術のスイッチ部に、かかるラバースイッチを用いた場合は当然ながら、ボタン操作時の節度感を与えることができず、一方、節度感付与機構を有するタクタイルスイッチを用いた場合はコストがアップするという不都合を招く。
そこで、本件発明者らは、次のような節度感付与機構を考えた。
図5(a)は、節度感付与機構の構成図である。この図において、節度感付与機構6は、圧縮コイルバネ(押しバネともいう)7と、その圧縮コイルバネ7の先端(図面に正対して下端)に位置する球体8と、突起9とにより構成されている。なお、圧縮コイルバネ7の基端(図面に正対して上端)は、不図示の部材によってその位置が固定されており、且つ、圧縮された状態にある。突起9は二つの連続斜面(第1斜面9aと第2斜面9b)を有しており、球体8を突起9の二つの連続斜面(第1斜面9aと第2斜面9b)に沿って動かすことにより、その第1斜面9aから第2斜面9bへまたはその逆への乗り越え時に所要の節度感を与えることができるようになっている。
しかしながら、この節度感付与機構6を押しボタン式スイッチ装置に組み込んだ場合、照明上の不都合を招くことが見い出された。
図5(b)は、照明上の不都合を説明する図である。この図において、押しボタン式スイッチ装置10は、円筒状のケース11と、そのケース11の一端側(この図では右端側)を閉鎖するキャップ12と、そのケース11の他端側(この図では左端側)に取り付けられたリング13と、このリング13の内側に装着された押しボタン14と、押しボタン14と一体となってケース11の内部を左右に移動可能なスライダ15と、キャップ12の内側に取り付けられた基板16と、この基板16のほぼ中央に取り付けられた光源17とを備える。
このような構成の押しボタン式スイッチ装置10に、前記の節度感付与機構6を組み込む場合、スライダ15の側面に、そのスライダ15の移動方向(図面の左右方向)に直交する凹状の収容部18を形成し、その収容部18の内部に圧縮コイルバネ7を縮設するとともに、その圧縮コイルバネ7の先端に球体8を位置させ、且つ、ケース11の内壁に突起9を形成することが考えられる。
このようにすれば、押しボタン14を操作すると、この押しボタン14と一緒にスライダ15が移動するので、たとえば、スライダ15と基板16との間に前記のラバースイッチ(図4(b)参照)を設けておけば、押しボタン14の操作によってラバースイッチをオンオフさせることができ、さらに、節度感付与機構6により、所要の節度感を与えることができる。
しかしながら、この構成においては、スライダ15の内側に凹状の収容部18が大きく突出する構造になっているため、光源17から出た光が収容部18によって遮られ、影19ができるという不都合がある。つまり、光源18から出た光は本来であればL1〜L2の範囲で押しボタン14の全体を満遍なく透過照明しなければならないところ、収容部18の存在によってL2とL3の範囲が影19になってしまい、違和感のある照明になってしまうという不都合がある。ちなみに、光源17の位置を図中上方にずらすことによって影19の部分を少なくできるが、そのようにすると、今度は、光源17からの光が押しボタン14に対して斜めに照射することとなり、押しボタン14の上側に対して下側が暗くなるという不都合を招く。
そこで本発明は、照明上の不都合を招くことなく、且つ、低コストなスイッチ部を使用でき、しかも、適度な節度感を与えることができる押しボタン式スイッチ装置を提供することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、押しボタンと、この押しボタンを押圧操作可能に収容するケースと、この押しボタンの押圧操作に追従して前記ケース内を移動するスライダと、このスライダの移動に伴ってオンオフするスイッチと、このスイッチの近くに位置して前記押しボタンを照明する光源とを有する押しボタン式スイッチ装置において、前記スライダの外面に形成された収容部に装着される板バネと、前記ケース内面に形成または取り付けられ突起とを有し、前記板バネの曲面部を前記突起に当接させたことを特徴とする押しボタン式スイッチ装置である。
請求項2に記載の発明は、前記突起は、前記押しボタンの非押圧時に前記板バネの曲面部が当接する第1斜面と、前記押しボタンの押圧時に、この第1斜面を乗り越えた先に続く第2斜面とを有することを特徴とする請求項1記載の押しボタン式スイッチ装置である。
請求項3に記載の発明は、前記第1斜面と第2斜面の傾斜は、前記第1斜面が第1の所定角度を有する上り坂であり、前記第2斜面が、前記第1の所定角度よりは小さな第2の所定角度を有する下り坂であることを特徴とする請求項2記載の押しボタン式スイッチ装置である。
請求項4に記載の発明は、前記スイッチは、ラバースイッチであることを特徴とする請求項1から3いずれかに記載の押しボタン式スイッチ装置である。
本発明によれば、板バネによって適度な節度感を与えることができると共に、図5(b)の圧縮コイルバネ7に比べて全長が短い板バネを用いるので、この板バネの存在によって光源からの光を遮るおそれがなく、照明上の不都合を招くことがない。また、スイッチにラバースイッチを使用すれば、コストを削減することもできる。
したがって、照明上の不都合を招くことなく、且つ、低コストなスイッチ部を使用でき、しかも、適度な節度感を与えることができる押しボタン式スイッチ装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明における様々な細部の特定ないし実例および数値や文字列その他の記号の例示は、本発明の思想を明瞭にするための、あくまでも参考であって、それらのすべてまたは一部によって本発明の思想が限定されないことは明らかである。また、周知の手法、周知の手順、周知のアーキテクチャおよび周知の回路構成等(以下「周知事項」)についてはその細部にわたる説明を避けるが、これも説明を簡潔にするためであって、これら周知事項のすべてまたは一部を意図的に排除するものではない。かかる周知事項は本発明の出願時点で当業者の知り得るところであるので、以下の説明に当然含まれている。
図1は、実施形態に係る押しボタン式スイッチ装置の構成図であり、(a)は組み立て完成状態の外観図、(b)は分解図、(c)は要部拡大図である。これらの図において、押しボタン式スイッチ装置(以下、単にスイッチ装置という。)20は、略円筒状のケース21の背面端をコネクタ付きの背面キャップ22で閉鎖し、そのケース21の内部にラバースイッチ23と、スライダ24と、押しボタン25と、リングラバー26とを順次に入れ、ケース21の前面端に嵌め込んだ前面キャップ27により、それらの内蔵部品(ラバースイッチ23、スライダ24、押しボタン25及びリングラバー26)が脱落しないようにして組み立てられている。
各部の構成を具体的に説明すると、まず、ケース21は、対向二側面が平坦に形成された本体部21aと、その二側面に各々形成された断面半矢形の係止部21b(図では上面のものしか示していないが、陰に隠れた下面にも同様のものが形成されている。)と、本体部21aに連続する円筒状首部21cと、この円筒状首部21cの外周に沿って等間隔に形成された軸方向に延びる4つの凹部21d〜21gと、そのケース21の内面の所定位置に取り付けられる突起28とを有する。
この突起28は、冒頭で説明した節度感付与機構6(図5参照)の突起9に相当するものであり、図示の突起28も冒頭の突起9と同様に、少なくとも第1斜面28aと、その第1斜面28aに連続する第2斜面28bとを有している。
第1斜面28a、および第2斜面28bの傾きは、前記図4(a)の説明において触れた「適切な節度感」を付与するように設定することが望ましい。一例として、第1斜面28aを約30度の傾斜を持つ上り坂に設定し、第2斜面28bを約15度の傾斜を持つ下り坂に設定することが考えられる。これにより、図4(a)で図示したP1地点において、比較的高い荷重で押しボタン25を押したユーザは、その後もこれと同程度の荷重で押しボタンを押すことになる。このとき、押しボタン25をさらに奥へと押し続ける際に必要となる荷重が、ある地点で急に下がると、それがユーザに違和感を与える原因となり得る。このような事態を防ぐためには、必要となる荷重が緩やかに低下するのが望ましい。したがって、第2斜面28bは比較的緩やかな下り坂、具体的には第1斜面28aの傾斜よりは小さな傾斜を持つ下り坂とすることが有用である。ただし、以上説明した例以外にも、前記「適切な節度感」を付与するような第1斜面28a、第2斜面28bの傾斜の例は多数考えられる。
なお、図示の例では、突起28を独立した部品としているが、これに限定されない。ケース21と共に一体成形するものであってもよい。むしろ、部品点数や組み立て工数の削減の観点からは一体成形することが望ましい。
背面キャップ22は、その一方面側(図面に向かって奥側)に一体形成され、不図示の配線が接続されるコネクタ22aと、同他方面側に取り付けられる基板22bと、この基板22bに実装される光源22c及びスイッチ接点22d、22eとを有する。光源22cは白熱球またはLEDであり、また、スイッチ接点22d、22eは基板22bの上に形成された、たとえば、一対のパターン電極によってそれぞれ構成されている。
ラバースイッチ23は、ゴム等の弾性体からなる本体の二箇所に断面凸状の窪み23a、23bを形成したものであり、且つ、その窪み23a、23bの裏側(図面に向かって奥側)に不図示の電極(図4の接点5参照)を取り付けたものである。ラバースイッチ23の窪み23a、23bは、基板22bのスイッチ接点22d、22eの真上に位置しており、通常は、ラバースイッチ23の接点と基板22bのスイッチ接点22d、22eは離反(オフ)しているが、ラバースイッチ23の窪み23a、23bを押圧変形させることにより、ラバースイッチ23の接点と基板22bのスイッチ接点22d、22eが接触(オン)するようになっている。
また、ラバースイッチ23の二つの窪み23a、23bの間には凹状の切り欠き部23cが形成されており、この切り欠き部23cを通して基板22bの光源22cからの光が押しボタン25の方向に照射されるようになっている。
スライダ24は、特にそれに限定されないが変形8面体の筒状の本体部24aと、この本体部24aの外周面の上下左右4箇所に形成された突起状の滑動部24b〜24e(ただし、図面では2箇所の滑動部24b、24cだけが見えており、残り2箇所の滑動部24d、24eは本体部24aの陰に隠れて見えていない。)と、本体部24aの裏側(図面に向かって奥側)に形成された二つの棒状突起部24f、24g(ただし、図面では手前の棒状突起部24fだけが見えており、奥の棒状突起部24gは本体部24aの陰に隠れて見えていない。)と、奥の棒状突起部24gに装着される圧縮コイルバネ(別称:押しバネ)24hと、本体部24aの外面に形成された収容部(後述)に装着される板バネ24iとを有する。
板バネ24iは、(c)に示すように、中央部分に形成された曲面部24i_1と、その曲面部24i_1の両側に連続して形成された末広がり部24i_2、24i_3と、それぞれの末広がり部24i_2、24i_3の端部に形成された水平部24i_4、24i_5とからなる。
押しボタン25は、光を透過することができる半透明の素材からなり、その円形状前面部25aに、所要の文字または記号ないしはそれらの混在表記(図では“START STOP ENGINE”)が印刷若しくは刻印等されている。押しボタンを“ノブ”と呼称してもよい。
リングラバー26は、ゴムや軟質樹脂等の弾性素材で形成されたリング状の部品であり、押しボタン25のぐらつきを防止するための緩衝材である。
前面キャップ27は、外周4箇所に舌状部27a〜27dを有し、これらの舌状部27a〜27dをケース21の4つの凹部21d〜21gに係合させることによって、内蔵部品(ラバースイッチ23、スライダ24、押しボタン25及びリングラバー26)の脱落を阻止するためのものであり、また、その円形開口27eから押しボタン25の円形状前面部25aを露出させるためのものである。
以上の構成を有するスイッチ装置20は、図示を略すが、その組み立て完成状態(a)のまま、車両のダッシュボード等に形成されたスイッチ装着穴に、そのケース21の部分を差し込み、ケース21に形成された係止部21bと、スイッチ装着穴の内部の突起とを係合させて取り付けられ、且つ、車両側のハーネスを背面キャップ22のコネクタ22aに接続して用いられる。
図2は、各部の詳細図である。(a)はスライダ24の詳細図であり、この図では、スライダ24の本体部24aの棒状突起部24gに装着される圧縮コイルバネ24hと、スライダ24の外面に形成された収容部24jに装着される板バネ24iとを示している。図において、収容部24jは、スライダ24の軸に直交する方向が開いており、この開いた部分から板バネ24iを差し込んで装着(収容)できるようになっている。
(b)は圧縮コイルバネ24hの装着図である。この図に示すように、圧縮コイルバネ24hは、スライダ24の本体部24aに形成された二つの棒状突起部24f、24gの一方(棒状突起部24g)に装着される。これら二つの棒状突起部24f、24gの位置は、ラバースイッチ23の二つの窪み23a、23bの位置に対応しており、スライダ24を移動させると、これら二つの棒状突起部24f、24gによってラバースイッチ23の二つの窪み23a、23bが押され、スイッチがオンするようになっている。また、スライダ24の移動は、圧縮コイルバネ24hとラバースイッチ23の二つの窪み23a、23bの反発力による抗力が与えられており、通常は、この抗力によってスイッチがオフになっている。
(c)及び(d)は板バネ24iの詳細図である。これらの図に示すように、スライダ24の収容部24jに装着された板バネ24iは、通常は、ケース21の本体部21aの内面に取り付けられた突起28の第1斜面28aに、その中央部分の曲面部24i_1を当接させているが、上記の圧縮コイルバネ24hとラバースイッチ23の二つの窪み23a、23bの反発力による抗力を上回る力でスライダ24を移動させたときに、板バネ24iが変形し、ついには、その中央部分の曲面部24i_1が突起28の第1斜面28aを乗り越えてその先の第2斜面28bに至ることになり、その際(第1斜面28aを乗り越える際)に、スイッチ操作者に対して所要の節度感が与えられるようになっている。
(e)は本体部24aの外周面の上下左右4箇所に形成された突起状の滑動部24b〜24eの位置を示す図である。この図に示すように、左右2箇所の滑動部24c、24eは、本体部24aの軸心を通る線La上に位置しているが、上下2箇所の滑動部24b、24dは、本体部24aの軸心を通る線Lbから若干ずれた線Lc上に位置している。これは、本体部24aの外面に形成される収容部24jの邪魔をしないための対策である。なお、ここでは、上下2箇所の滑動部24b、24dを線Lc上に位置させているが、上記の主旨(収容部24jの邪魔をしない)からすれば、収容部24jを形成する部分の滑動部24dだけを線Lc上に位置させてもよい。
また、スライダ24の移動をスムーズにするために、グリス等の潤滑剤を所要部分に塗布してもよく、その塗布位置としては、たとえば、本体部24aの外周面の上下左右4箇所に形成された突起状の滑動部24b〜24eの表面や、本体部24aの棒状突起部24gに装着される圧縮コイルバネ24h、あるいは、板バネ24の周囲などが考えられる。つまり、スライダ24の移動に伴う摺動箇所に塗布すればよい。
以上のとおりの構成としたから、本実施形態では次の特有の効果を得ることができる。
(1)節度感の付与:
図3(a)は、本実施形態に係る節度感付与の概念図である。この図に示すように、ユーザによって押しボタン25が押圧操作されると、スライダ24が移動するが、このスライダ25には板バネ24iが装着されているので、同ユーザ操作に伴い、板バネ24iがケース21の本体部21aの突起28を乗り越え(第1斜面28aから第2斜面28b)、その乗り越えの際に、ユーザに対して所要の節度感を与える。つまり、冒頭で説明した強い荷重(P1)から弱い荷重(P2)への荷重変化を与える。したがって、この区間(P1〜P2)に含まれる電気的切替点T0(図4(b)参照)付近の不安定さを招かずに、一気に押しボタンをストロークさせることができ、チャッタリングを回避することができる。加えて、適切な節度感(P1〜P2)の付与により、押しボタン操作に高級感を持たせることができ、しかも、ユーザに対して電気的切替点への到達を感覚的に認識させることができる。
(2)照明上の不都合回避:
図3(b)は、本実施形態に係る照明上の不都合回避の概念図である。この図に示すように、本実施形態における節度感付与機構は、スライダ24の本体部24aに形成された収容部24jと、その収容部24jに装着された板バネ24iと、ケース21の本体部21aに形成された(または取り付けられた)突起28とにより構成されている。
冒頭で説明した節度感付与機構6(図5(b)参照)との相違は、圧縮コイルバネ7の代わりに板バネ24iを用いたことにあり、これによって、節度感付与機構の全長(押しボタン25の押圧方向に直交する方向の長さ)を抑えることができたことにある。すなわち、冒頭の節度感付与機構6にあっては、図5(b)に示すように、圧縮コイルバネ7の収容部18の存在によってL2とL3の範囲が影19になってしまい、違和感のある照明になってしまうという不都合があるが、本実施形態のように、圧縮コイルバネ7よりも全長を抑えることができる板バネ24iを用いた場合には、図3(b)に示すように、L1〜L2の間を満遍なく光源22cからの光で照明することができ、不要な影や照度ムラを生じることがないという特有の効果が得られる。
(3)実施形態の全体効果:
したがって、上記の(1)及び(2)より、本実施形態によれば、照明上の不都合を招くことなく、且つ、低コストなスイッチ部(ラバースイッチ23)を使用でき、しかも、適度な節度感を与えることができる押しボタン式スイッチ装置20を提供することができるのである。
実施形態に係る押しボタン式スイッチ装置の構成図であり、(a)は組み立て完成状態の外観図、(b)は分解図、(c)は要部拡大図である。 各部の詳細図である。 実施形態に係る節度感付与の概念図(a)及び照明上の不都合回避の概念図(b)である。 押しボタン式スイッチ装置のオンオフ特性図(a)及びラバースイッチの構造図(b)である。 節度感付与機構の構成図(a)及び照明上の不都合説明図(b)である。
符号の説明
20 押しボタン式スイッチ装置
21 ケース
22c 光源
23 ラバースイッチ(スイッチ)
24 スライダ
24i 板バネ
24j 収容部
25 押しボタン
28 突起
28a 第1斜面
28b 第2斜面

Claims (4)

  1. 押しボタンと、この押しボタンを押圧操作可能に収容するケースと、この押しボタンの押圧操作に追従して前記ケース内を移動するスライダと、このスライダの移動に伴ってオンオフするスイッチと、このスイッチの近くに位置して前記押しボタンを照明する光源とを有する押しボタン式スイッチ装置において、
    前記スライダの外面に形成された収容部に装着される板バネと、
    前記ケース内面に形成または取り付けられ突起とを有し、
    前記板バネの曲面部を前記突起に当接させたことを特徴とする押しボタン式スイッチ装置。
  2. 前記突起は、前記押しボタンの非押圧時に前記板バネの曲面部が当接する第1斜面と、前記押しボタンの押圧時に、この第1斜面を乗り越えた先に続く第2斜面とを有することを特徴とする請求項1記載の押しボタン式スイッチ装置。
  3. 前記第1斜面と第2斜面の傾斜は、前記第1斜面が第1の所定角度を有する上り坂であり、前記第2斜面が、前記第1の所定角度よりは小さな第2の所定角度を有する下り坂であることを特徴とする請求項2記載の押しボタン式スイッチ装置。
  4. 前記スイッチは、ラバースイッチであることを特徴とする請求項1から3いずれかに記載の押しボタン式スイッチ装置。
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WO2019181467A1 (ja) * 2018-03-23 2019-09-26 パナソニックIpマネジメント株式会社 入力装置

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