JP2010123303A - 導光板、配線モジュールおよび電子機器 - Google Patents

導光板、配線モジュールおよび電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】 光の利用効率を高めることで、省電力化と薄型化が実現できる導光板、当該導光板を用いた配線モジュールおよび当該導光板または当該配線モジュールを用いた電子機器を提供する。
【解決手段】 略平板状で、光源から出射される照明光を側面に設けられた受光面から導入し、第1の主面およびその反対側の第2の主面の少なくともいずれか一方の主面上に形成された光出射部から外部へ取り出す、電子機器のバックライト用導光板であって、前記第1の主面および前記第2の主面の少なくともいずれか一方の主面上に、前記照明光が進行する方向を偏向するための、主面に対して傾斜する面を持つ偏向構造を有している。そのため、照明光は導光板内を全反射しながら伝搬していくため、光出射部から効率的に光を取り出すことができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、導光板、配線モジュールおよび電子機器に関し、より具体的には、携帯電話等の電子機器に組み込まれ、入力キーや液晶表示画面等を照光するために用いられる導光板、当該導光板を用いた配線モジュールおよび当該導光板または当該配線モジュールを用いた電子機器に関するものである。
携帯電話機をはじめとする電子機器において、入力キーや液晶表示画面を照光するために従来では入力キーの背面にLED等の光源を複数配置していたが、最近ではバックライト光源として導光板が用いられつつある。ここで導光板とは、LED等の光源からの照明光を側面から入射し、導光板の主面から光を出射することで、入力キーや液晶表示画面を照光するものである。この導光板を用いることで、LED等の光源の数を1〜2個程度まで減らすことができ、消費電力を低減できるとともに、薄型化を実現することができる。
そこで、さらに消費電力の低減化を進める上では、光利用効率を高める必要があり、そのために導光板表面に光出射構造を設けたものも提案されている(特許文献1)。また、導光板を薄型化しても光源からの照明光の導光板への結合効率(入射効率)を高めるため、導光板の側面にテーパ状に光源となるLEDの大きさまで広げた受光部を有する導光板も提案されている(特許文献2)。
特開平5−210014号公報 特開2004−69751号公報
携帯電話機等の電子機器では、さらに高機能化が図られており、消費電力が増大する傾向にあることから省電力化の要求がますます強まっている。さらに搭載すべき部品の数が増大する傾向にあることから搭載スペースが限られるため搭載部品の薄型化も要求されている。そのため、これらに搭載する導光板やこれを用いた配線モジュールにも同様に省電力化や薄型化が要求されている。
一般に、導光板に入射した光は導光板の上下の表面で全反射を繰り返しながら伝搬されていく。そこで、上記の特許文献1に開示された導光板では、この全反射条件を崩して伝搬された光を導光板の主面から取り出すべく光出射構造が導光板主面に設けられているが、それでも出射されず入力キーや液晶表示画面を照光しないまま導光板を透過してしまい、無駄となる光が多く、光利用効率の観点からは十分とはいえない。
また、導光板の薄型化を進めると導光板の側面に設けられている受光面の面積が減少し、光源から出射した光を導光板に入射させ結合する際にロスが大きくなり、光の結合効率が落ちてしまう。そこで、上記の特許文献2に開示された導光板では、側面をテーパ状に広げることで光源からの光の導光板への結合効率を高めようとしているが、同様に光出射構造で出射されることなく無駄になる光が多く、結合効率が高まっても出射効率が低いという問題が依然としてある。
本発明は、光の利用効率を高め、省電力化と薄型化が実現できる導光板、当該導光板を用いた配線モジュールおよび当該導光板または当該配線モジュールを用いた電子機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1発明に係る導光板は、略平板状で、光源から出射される照明光を側面に設けられた受光面から導入し、第1の主面およびその反対側の第2の主面の少なくともいずれか一方の主面上に形成された光出射部から外部へ取り出す、電子機器のバックライト用導光板であって、前記第1の主面および前記第2の主面の少なくともいずれか一方の主面上に、前記照明光が進行する方向を偏向するための、主面に対して傾斜する面を持つ偏向構造を有するものである。
この発明によれば、光源から出射し導光板の受光面から入射した照明光は、導光板の主面に設けられた偏向構造によって進行する方向が強制的に偏向されることになるため、入射した多くの照明光は導光板内を全反射しながら伝搬していくことになる。そのため、導光板内をストレートに透過してしまう照明光は減少し、導光板の主面に設けられた光出射部に伝搬した際、効率よく照明光が出射され、入力キーや液晶表示画面を照光することができる。すなわち、これまで主面から出射されることなく無駄になっていた光を有効利用することで、光利用効率を高めることができ、省電力化を実現することができる。また、導光板を薄くすることにより光源および導光板間での照明光の結合効率が低下した場合であっても、導光板内に入射した照明光の利用効率を高めることができるので、入力キーや液晶表示画面を照光する明るさを維持することができ、当該発明に係る導光板は薄型化する上でも適している。
また、第2発明に係る導光板は、第1発明において、前記偏向構造は、前記第1の主面上および第2の主面上に形成された凹部であり、該凹部の底面が、前記光源から遠ざかるほど深くなる傾斜面を有している。
これにより、導光板の主面と略平行に入射した照明光は、この凹部の傾斜面で反射され進行する方向が偏向されることになるため、ストレートに導光板を透過する照明光が減少し、光出射部へ高確率で伝搬され主面から出射されるので、光の利用効率を向上させることができる。また、凹部を形成するだけなので、比較的容易に導光板を作製することができ、製造プロセスを簡略化でき、低コストで導光板を作成するのに好適である。なお、当該傾斜面は平面であっても、曲面であってもよい。
また、第3発明に係る導光板は、第2発明において、前記凹部は、前記主面を平面的にみて、前記光源から遠ざかるほど幅が広がるように形成されている。
この発明によれば、導光板に入射した照明光は、当該凹部により、導光板の上下方向(導光板厚み方向)だけでなく、同時に左右方向(導光板の幅方向)にも進行する方向が偏向されることになる。一般に光源から出射される照明光は指向性を有することが多い。従って、上下方向に偏向されることで上述の通り、光の利用効率を高められる。さらに、左右方向にも偏向されることで、照明光を導光板の主面全体から均一に出射することができるので、更なる省電力化を図ることができる。
また、第4発明に係る導光板は、第2発明または第3発明において、前記第1の主面上に形成された凹部と前記第2の主面上に形成された凹部のそれぞれの深さが最大となる位置が、前記主面を平面的にみて、異なる位置に形成されている。
第1および第2の主面上にそれぞれ形成された偏向構造である凹部の深さが最大となる位置が、主面を平面的にみて同じ位置に形成されていれば、当該箇所での照明光が透過できる導光板の厚みが少なくなるため、照明光が透過できず、逆に光利用効率が低下しかねない。従って、第1および第2の主面上にそれぞれ形成された凹部の深さが最大となる位置は、主面を平面的にみて重ならないように、異なる位置に形成されていることが好ましい。
また、第5発明に係る導光板は、第2発明〜第4発明において、前記第1の主面上および第2の主面上に凸部を有し、前記凸部は、前記凹部が形成された反対側の主面上であり、かつ、前記凹部と対応する位置に形成されたものである。
凹部を形成すると、当該箇所では導光板の厚みが薄くなるため、透過できる照明光が制限される場合もある。しかし、たとえば凹部が形成された主面と反対側の主面上に、当該凹部と対応して凸部を形成すれば、導光板の厚みを薄くせずに済む。すなわち、当初からの導光板の厚みを維持したまま、あるいは、できる限り当初の厚みより薄くすることなく偏向構造を形成することが可能となる。そのため、透過する照明光が制限されることがない、あるいは少ないので、光利用効率を高める上で、さらに好適である。
また、第6発明に係る導光板は、第2発明〜第5発明において、前記第1の主面上に形成された凹部の深さ(t)と、前記第2の主面上に形成された凹部の深さ(t)と、前記導光板の厚さ(d)との関係が、t+t≧dとなるように形成されている。
凹部の深さと導光板の厚みがこの関係を満たせば、導光板に入射した照明光は、一方の主面上に形成された凹部で進行する方向が偏向されなくても、必然的に他方の主面上に形成された窪みで偏向されることになる。すなわち、ストレートに導光板を透過してしまう照明光をさらに低減し、光の利用効率を向上させる上で好適である。
なお、第2発明〜第5発明における凹部は、導光板の主面を平面的にみて、連続的に直線状に形成されていてもよく、不連続的にランダムに形成されていてもよい。また、ライン上に形成されている場合、受光面に平行であってもよく、また、光源を中心とする円弧状に形成されていてもよい。
また、第7発明に係る導光板は、第1発明において、前記偏向構造は、前記受光面の厚み中央と、前記導光板の厚み中央とが異なるように、前記第1の主面および前記第2の主面の少なくともいずれか一方の主面の一部が、前記主面に対して傾斜するように形成されている。
一般に光源の中央から出射される照明光の強度が強いことが多い。また、光の結合効率の観点からは、光源の中央と受光面の中央が一致するように配置されることになる。そこで、この発明によれば、最も入射する照明光の強度が強くなる受光面の厚み中央の位置を導光板の厚み中央とずらすことにより、主面と略平行となる照明光の多くの成分が、傾斜した主面の一部に到達し、進行する方向が偏向させられることになる。これにより、ストレートに導光板を透過する照明光を低減し、その照明光を光出射部へ高確率で伝搬し主面から出射されることになる。そのため、光の利用効率を向上させることができるので、省電力化や薄型化を図る上で好適である。
また、第8発明に係る導光板は、第1発明〜第7発明において、前記光出射部は前記主面上に形成された突起あるいは窪みによる凹凸パターン、または光散乱剤を含む印刷パターンであり、前記光源から離れるほどパターンの密度が大きくなるように、前記パターン間の距離を小さくするあるいは前記パターンの大きさを大きくするように形成されている。
この発明によれば、光源から遠くなるほど光出射部を構成するパターンの密度が高められているため、導光板を平面的に見た場合、全体として入力キーや液晶表示画面を光の利用効率を高めつつムラなく均一に照明することができる。
また、第9発明に係る配線モジュールは、光源の配置部およびスイッチ部を有するフレキシブルプリント配線板と、前記フレキシブルプリント配線板上に積層された光反射部材と、前記光反射部材の上部に配置された前記導光板とを有している。
この発明によれば、光の利用効率を高め、省電力化と薄型化を実現できる電子機器のキースイッチを照光する配線モジュールを得ることができる。
また、第10発明に係る電子機器は、第1発明〜第8発明の導光板、または第9発明に記載の配線モジュールを備えている。
この発明によれば、省電力化および薄型化を図りながら確実に照明することができる、携帯電話機、携帯情報端末等を得ることができる。
本発明によれば、光の利用効率を高め、省電力化と薄型化が実現できる導光板、当該導光板を用いた配線モジュールおよび当該導光板または当該配線モジュールを用いた電子機器を提供することができる。
(実施の形態1)
図1は、本発明における携帯電話機の構造を模式的に示す斜視図である。図1に示すように、携帯電話機10は、伝達すべき情報を入力する入力部13と、各種情報を表示するための表示部12を備えており、ヒンジ部14を介して回転可能に接続されており、開閉可能な構造(折りたたみ可能な構造)とされている。また、入力部13にはヒンジ部14と反対側の位置にマイク17が、また、表示部12にはヒンジ部14と反対側の位置にスピーカー16がそれぞれ設けられている。
入力部13には、各種情報を入力するために、数字や文字等が印刷された入力キー21が複数配置されており、入力モジュール20を構成している。表示部12には、各種情報を表示するために液晶表示装置15が設けられている。
図2は、図1に示す携帯電話機の入力モジュールを模式的に示す拡大平面図である。また、図3は、図2に示すII−II線における断面模式図である。
図2、図3に示すように、入力モジュール20は、光源22と、光源22から出射される照明光を伝搬するとともに入力された情報を電気的に伝達する配線モジュール31と、配線モジュール31の上に配置されたラバーシート28と、ラバーシート28の上部に配置され、ラバーシート28で支持されている入力キー21とを備えている。
配線モジュール31は、ドームスイッチ25を有するフレキシブルプリント配線板23と、その上部に積層された光反射部材24と、その上部に配置され光源22から出射される照明光を伝搬するとともに主面から照明光を出射する導光板27とを備えており、導光板27の主面27aから出射した照明光はラバーシート28を透過して入力キー21を照光している。
光源22はフレキシブルプリント配線板23上に電気的に接続するように配置されており、例えばLED(発光ダイオード)が用いられ、他にもLD(レーザーダイオード)や冷陰極管など照明光を発光するものが使用できる。
フレキシブルプリント配線板23は、導体層と絶縁層(図示せず)とからなる可撓性を有する電気回路が形成された配線板であって、入力キー21が押されれば、フレキシブルプリント配線板23上に設けられたドームスイッチ25により発生した信号を制御部(図示せず)に電気的に伝達する。また、光源22に対して電力の供給も行っている。
光反射部材24は、導光板27から下面側(フレキシブルプリント配線板23側)に漏れ出た光を上面側(入力キー21側)に反射し、入力キー21の照光に再利用することで光の利用効率を向上させている。また、光源22から導光板27に入射せず下部側に漏れた光も同様に上部側に反射させることで光の利用効率をさらに向上させている。この光反射部材24は、例えばフレキシブルプリント配線板の上部に白色のインクを印刷することにより形成され、当該インクに光散乱剤等が含まれていればさらに反射率を向上させることができる。また、光反射部材24は別途、シート状で形成しておき、フレキシブルプリント配線板23の上に載置してもよい。
ラバーシート28は入力キー21を支持するとともに入力キーの押し圧をドームスイッチ25に伝達するために弾性体で形成されており、例えばゴム等から形成されている。さらにラバーシート28の下部側には突起状の押し子29が設けられており、入力キー21の押し圧をドームスイッチ25に確実に伝達するとともに、クリック感を向上させている。
ドームスイッチ25を構成する半円状のドームは、例えばステンレスをプレス加工して形成されており、スイッチを押した時のクリック感を出す上で好適な構造である。また当該ドームは導電性があるものであればよく、銅や銅合金などの金属を用いることができる。また、当該ドームの厚みは例えば0.01mm〜0.1mmであり、ドームスイッチ25の高さは例えば0.15mm〜0.5mmである。
導光板27の光源22側の側面には受光面30が設けられている。光源22から出射された照明光は受光面30から導光板27内に導入され、全反射を繰り返しながら導光板17内を伝搬する。
また、導光板27の下面側(フレキシブルプリント配線23側)の主面27bの入力キー21に対応する位置に光出射部26が設けられている。光出射部26は、導光板27の主面27b上に設けた凹凸パターンである。導光板27は、射出成形や金型を用いた型押し等の常法で作製することができ、凹凸を有する光出射部26は、導光板27と同時に形成されてもよく、あるいは導光板27を事前に作製し、その後さらに型押しやレザー加工、サンドプラスト等により形成することもできる。また、光出射部26は光散乱剤を含有したインクを用いた印刷や導光板27の材質とは異なる屈折率を有するインクを用いた印刷により形成されていてもよい。これは例えばスクリーン印刷やインクジェット印刷等の常法で作製することができる。なお、光出射構造26は導光板27の主面27aおよび27bにいずれに形成されていてもよい。
受光面30より導入された照明光は全反射しながら導光板27内を伝搬するが、光出射部26により全反射条件が崩され、導光板27の上面側(入力キー21側)の主面から出射することで入力キー21が照光されることになる。一方、上述した通り、光反射部26で全反射条件が崩され、導光板27の下面側に出射した照明光は光反射部材24により上面側に戻され、入力キー21を照光するのに再度利用されることになる。
また、導光板27は、透光性のある材料、例えばポリカーボネート樹脂、ポリエチレンフタレート樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン樹脂、シクロオレフィン系樹脂、シリコン樹脂などによって形成されている。また、導光板17の厚みは例えば50μm〜200μmであり、携帯電話機の薄型化の観点からは50μm〜100μmであればより好ましい。
図4(a)は図3における導光板の受光面近傍のA部の拡大断面図である。同図に示すように、導光板27の主面27a、27b上には、偏向構造として凹部32a、32bが形成されている。そして、当該凹部32a、32bは、光源から遠ざかるほど深さが深くなるような傾斜面を有している。
同図に示すように、光源22から出射され導光板27に入射した照明光のうち、導光板の主面と略平行な照明光は当該傾斜面により進行する方向を偏向されることになる。これにより、全反射することなく導光板をそのままストレートに透過していた照明光を低減することができる。そして、方向を偏向させられた照明光は、全反射を繰り返しながら導光板27内を伝搬することになる。このように全反射を繰り返しながら照明光が伝搬すれば、光出射部26において全反射条件が崩されることにより、導光板27の主面27aから上面側に出射され、入力キー21を照光することになる。従って、本発明に係る導光板を用いれば、光の利用効率を高めることができ、省電力化を実現することができる。
また、導光板を薄くした場合、受光面30の面積が狭くなり、光源22と導光板27との間で光の結合効率が低下する。しかし、本発明の導光板を用いれば、導光板27内に入射した照明光の利用効率は高まるので、入力キー21を照光する明るさを維持することができ、薄型化により低下する照光度をカバーすることができる。
図4(b)は図4(a)に示す導光板の変形例である。同図によれば、凹部32a、32bの傾斜面が平面ではなく、曲面となっている点で図4(a)と異なっている。このように曲面であっても同様に照明光の進行する方向を偏向することができる。また、製造のしやすさという観点からも、曲面の方が有利な場合がある。例えば、金型を用いた型押しでは、曲面の方が平面に比べて金型から剥離しやすいため、導光板の作製が容易となる。
また、図4(a)および(b)に示す導光板において、凹部32a、32bの最大深さt、tと導光板27の厚みdは、t+t≧dとなる関係を有していることが望ましい。これによれば、主面27aと略平行に導光板27に入射した照明光は、仮に一方の主面上に形成された凹部で進行する方向が偏向されなくても、必然的に他方の主面上に形成された凹部で偏向されることになる。すなわち、照明光がストレートに導光板27を透過することが防止でき、さらに光の利用効率を向上させることができる。
図5(a)〜(d)は図4(a)に示す導光板の主面を平面的に見た図である。図5(a)に示すように、凹部32a、32bは受光面30と略平行に連続的かつ直線状となるように形成されている。これにより、受光面30から入射した照明光のうち、主面27aと略平行な光成分が進行する方向を効率的に偏向させることができる。
図5(b)は図5(a)の変形例である。同図に示すように、凹部32a、32bは連続的かつ光源22を中心とした緩やかな円弧状(曲線状)となるように形成されている。これにより、光源22から出射光の広がりに対応して、凹部32が形成されているので、照明光が進行する方向をより効率的かつ均一に偏向することができる。
図5(c)は図5(a)の変形例である。同図に示すように、凹部32a、32bは不連続的に形成されている。このような凹部32を複数形成することによっても、同様の効果を得ることができる。また、製造プロセスを簡略化することもできる。
図5(d)は図5(a)の変形例である。同図に示すように、凹部32a、32bは不連続的であり、さらに光源から離れるほど幅が広がるように形成された底面を有している。これにより、導光板27に入射した照明光の進行する方向が、当該凹部32により、導光板の上下方向(導光板厚み方向)だけでなく、同時に左右方向(導光板の幅方向)にも偏向されることになる。一般に光源から出射される照明光は指向性を有することが多い。従って、上下方向に偏向されることで上述の通り、光の利用効率を高められる。さらに、左右方向にも偏向されることで、導光板全体から出射される照明光を導光板の主面全体から均一に出射することができるので、更なる省電力化を図ることができる。
また、主面27a上に形成された凹部32aの最大深さtの位置と、主面27b上に形成された32bの最大深さtの位置が、主面を平面的にみて、異なる位置に形成されている。これにより、少なくとも最大深さt,tの位置が異なっているため、照明光をできるだけ遮ることなく、伝搬させることができる。逆に、最大深さt、tの位置が同じ位置に形成されていれば、当該位置での導光板27の厚みは極端に薄くなり、照明光が遮られることになり、逆に光利用効率を低下させてしまうことになってしまうからである。
なお、ここでは図4(a)に係る導光板について説明したが、いうまでもなく、図4(b)、および後述する図6(a)、(b)、図7(a)、(b)に係る導光板についても同様に形成することができる。また、凹部32の数は本説明に限定されることなく、複数形成されていてもよい。
(変形例1)
図6(a)は図4(a)に示す実施の形態1に係る導光板の変形例である。同図によれば、さらに凸部33a、33bが設けられている点で異なっている。凹部が形成された箇所で導光板の厚みが薄くなるため透過できる照明光が制限される場合もある。しかし、たとえば凹部が形成された主面と反対側の主面上に、当該凹部と対応して凸部を形成すれば、導光板の厚みを薄くせずに済む。そのため、透過する照明光が制限されることがないので、光利用効率を高める上で、さらに好適である。
図6(b)は図6(a)に示す導光板の変形例である。同図によれば、凹部32a、32bの傾斜面が平面ではなく、曲面となっている点で図6(a)と異なっている。このように曲面であっても同様に照明光の進行する方向を偏向することができる。また、製造のしやすさという観点からも、曲面の方が有利な場合がある。
(変形例2)
図7(a)は図4(a)に示す実施の形態1に係る導光板の変形例である。同図に示すように、偏向構造として、主面27bの光源22側の一部が、光源22に向かって導光板27の厚みが厚くなるような傾斜面を有している。さらに、受光面30の厚み中央36と導光板27の厚み中央37が異なるように形成されている。
一般に光源の中央から出射される照明光の強度が強い。そこで、光の結合効率の観点からは、光源の中央と受光面の中央が一致するように配置されることが多い。しかし、変形例2に係る導光板によれば、最も入射する照明光の強度が強くなる受光面30の厚み中央36の位置を導光板27の厚み中央37とずらすことにより、主面と略平行となる照明光の多くの成分が、傾斜面34に到達し、照明光が進行する方向が偏向させられることになる。これにより、ストレートに導光板を透過する照明光を減少させ、光出射部から効率的に照明光を出射することが可能となる。従って、当該導光板は光の利用効率を向上させることができるので、省電力化を図る上で好適である。
さらに、当該導光板では、導光板27の厚みに比べ受光面30の厚みを大きくすることができるので、導光板27を薄型化しても光の結合効率を高められ、導光板全体として光の利用効率を向上させることができる点でも有利である。
図7(b)は図7(a)の変形例である。主面27a、27bの両方に傾斜面35a、35bが形成されている点で図6(a)と異なっている。同図によれば、受光面30の厚み中央36と導光板27の厚み中央37をさらにずらすことができるため、主面と略平行に入射する照明光を減らすことでき、より一層光の利用効率を高めることができる。
(実施の形態2)
図8は、実施の形態の変形例3に係る導光板の主面上に形成された光出射部のパターンを示す平面図である。
同図に示すように、光出射部26は光源22から遠くなるほど光出射部26を構成するパターンの間隔を小さくすることで密度を大きくしている。これにより、光源22から離れても光出射部26から出射する照光量が少なくなることがなく、導光板27全体として均一に入力キー21を均一に照光することができる。すなわち、光利用効率を高めて省電力化を図りながらも確実に照光をすることができる。
(変形例3)
図9は、図8に示す実施の形態の2に係る導光板の変形例である。
同図に示すように、光出射部26は光源22から遠くなるほど光出射部26を構成するパターンの大きさを大きくすることで密度を大きくしている。これにより、光源22から離れても光出射部26から出射する照光量が少なくなることがなく、導光板27全体として均一に入力キー21を均一に照光することができる。すなわち、光利用効率を高めて省電力化を図りながらも確実に照光をすることができる。
(変形例4)
図10は、図8に示す実施の形態の2に係る導光板の変形例である。
同図に示すように、光出射部26は入力キー21に対応する位置に設けられており、かつ、光源22から遠くなるほど光出射部26を構成するパターンの数を多くすることで密度を大きくしている。これにより、本来照光したい入力キー21のみを光らすことができるとともに、光源22から離れても導光板17全体として均一に入力キー21を均一に照光することができる。また、入力キー21以外の所では光を出射しないため、光利用効率を高め、省電力化を図る上でも適している。
ここでは入力キー21に対応する位置においてパターンの数を増やすこと(パターンの間隔を小さくすること)で均一に入力キー21を照光することについて説明したが、実施の形態2や変形例3に係る導光板においても、図示はしないが、入力キー21に対応した位置にのみ光出射部26を形成することで、同様に効果を得ることができる。
なお、ここでいうパターンとは、形状は特に限定されず、円形、矩形、文字・記号の形等いずれの形状であってもよい。また、当該パターンは、主面22に設けられた突起を有する凸型形状だけでなく、窪みを有する凹型形状でもよい。さらに、当該パターンは光散乱剤を含有したインクを印刷により形成されていてもよく、光源22から離れるほど光散乱剤の反射率を高くする、光散乱剤の含有量を多くする、あるいはインクの屈折率を変化させることにより、入力キー21を均一に照光することもできる。
ここでは、本発明に係る導光板を用いて携帯電話機の入力キーを照光する場合について説明したが、例えば、キーパッドを有するPDA(Personal Digital Assistants;個人用携帯端末)などの電子機器にも同様に用いることもできる。また、本発明に係る導光板は、液晶表示装置のバックライトとしても同様に用いることができる。また、配線モジュールを構成し、電気信号等の伝達回路基板としてフレキシブルプリント配線板を用いて説明したが、リジッドタイプのプリント配線板であってもよい。
上記開示された本発明の実施の形態の構造は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内でのすべての変更を含むものである。
本発明の導光板、配線モジュールは、携帯電話機等の電子機器に組み込まれ、キースイッチや液晶画面等を照光するために用いられる。
本発明における携帯電話機の構造を模式的に示す斜視図である。 図1に示す携帯電話機の入力モジュールを模式的に示す拡大平面図である。 図2に示すII−II線における断面模式図である。 図4(a)は図3における導光板の受光面近傍のA部の拡大断面図であり、図4(b)は図4(a)の変形例である。 図5(a)は図4(a)に示す導光板の主面を平面的に見た図であり、図5(b)〜(c)は図5(a)の変形例である。 図6(a)は図4(a)に示す実施の形態1に係る導光板の変形例であって、図6(b)は図6(a)の変形例である。 図7(a)は図4(a)に示す実施の形態1に係る導光板の変形例であって、図7(b)は図7(a)の変形例である。 実施の形態2に係る導光板の主面上に形成された光出射部のパターンを示す平面図である。 図8に示す実施の形態2に係る導光板の変形例である。 図8に示す実施の形態2に係る導光板の変形例である
符号の説明
10 携帯電話機
12 表示部
13 入力部
14 ヒンジ部
15 液晶表示装置
16 スピーカー
17 マイク
20 入力モジュール
21 入力キー
22 光源
23 フレキシブルプリント配線板
24 光反射部材
25 ドームスイッチ
26 光出射部
27 導光板
27a 主面
27b 主面
28 ラバーシート
29 押し子
30 受光面
31 配線モジュール
32 凹部
32a 凹部
32b 凹部
33 凸部
33a 凸部
33b 凸部
34 傾斜面
35a 傾斜面
35b 傾斜面
36 受光面の厚み中央
37 導光板の厚み中央
深さ
深さ
d 厚み

Claims (10)

  1. 略平板状で、光源から出射される照明光を側面に設けられた受光面から導入し、第1の主面およびその反対側の第2の主面の少なくともいずれか一方の主面上に形成された光出射部から外部へ取り出す、電子機器のバックライト用導光板であって、
    前記第1の主面および前記第2の主面の少なくともいずれか一方の主面上に、前記照明光が進行する方向を偏向するための、主面に対して傾斜する面を持つ偏向構造を有することを特徴とする導光板。
  2. 請求項1に記載の導光板であって、
    前記偏向構造は、前記第1の主面上および第2の主面上に形成された凹部であり、
    該凹部の底面が、前記光源から遠ざかるほど深くなる傾斜面を有していることを特徴とする導光板。
  3. 請求項2に記載の導光板であって、
    前記凹部の底面が、前記主面を平面的にみて、前記光源から遠ざかるほど幅が広がるように形成されていることを特徴とする導光板。
  4. 請求項2または請求項3に記載の導光板であって、
    前記第1の主面上に形成された凹部と前記第2の主面上に形成された凹部のそれぞれの深さが最大となる位置が、前記主面を平面的にみて、異なる位置に形成されていることを特徴とする導光板。
  5. 請求項2〜請求項4のいずれか1項に記載の導光板であって、
    前記第1の主面上および第2の主面上に凸部を有し、
    前記凸部は、前記凹部が形成された反対側の主面上であり、かつ、前記凹部と対応する位置に形成されていることを特徴とする導光板。
  6. 請求項2〜請求項5のいずれか1項に記載の導光板であって、
    前記第1の主面上に形成された凹部の深さ(t)と、前記第2の主面上に形成された凹部の深さ(t)と、前記導光板の厚さ(d)との関係が、t+t≧dとなることを特徴とする導光板。
  7. 請求項1に記載の導光板であって、
    前記偏向構造は、前記受光面の厚み中央と、前記導光板の厚み中央とが異なるように、前記第1の主面および前記第2の主面の少なくともいずれか一方の主面の一部が、前記主面に対して傾斜するように形成されたものであることを特徴とする導光板。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の導光板であって、
    前記出射部は前記主面上に形成された突起あるいは窪みによる凹凸パターン、または光散乱剤を含む印刷パターンであり、
    前記光源から離れるほどパターンの密度が大きくなるように、前記パターン間の距離を小さくするあるいは前記パターンの大きさを大きくするように形成されていることを特徴とする導光板。
  9. 光源の配置部およびスイッチ部を有するフレキシブルプリント配線板と、
    前記フレキシブルプリント配線板上に積層された光反射部材と、
    前記光反射部材の上部に配置された、請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の導光板とを備える、配線モジュール。
  10. 請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の導光板、または請求項9に記載の配線モジュールを備える電子機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017072837A (ja) * 2015-10-08 2017-04-13 パナソニックIpマネジメント株式会社 液晶表示装置

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