JP2010120031A - 部分はんだ付け用はんだ槽ノズル - Google Patents

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昌之 尾嶋
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真志 鈴木
Shinya Oka
臣也 岡
Hideki Abe
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Abstract

【課題】長時間安定したはんだ付け品質が確保でき、かつ、最適なはんだ付けポイントの設定を短時間で容易に行う事ができる部分はんだ付け装置を提供すること。
【解決手段】部分はんだ付けのためのはんだ噴流を行うはんだ槽ノズル先端開口部と、はんだ槽ノズル先端開口部と垂直に接続された外壁とはんだ槽ノズル先端開口部と30〜60°の角度をもった外壁により下方に行くに従い幅が広がるはんだ噴流往路と、はんだ噴流往路の30〜60°の角度をもった外壁に平行なはんだ噴流帰路とを備え、はんだ噴流往路からはんだ槽ノズル先端開口部を経由して120〜150°の角度ではんだ噴流帰路へスムーズなはんだ噴流を行うことにより、はんだ槽ノズル先端開口部から安定したはんだ噴流を行うことが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、プリント基板に電子部品を溶融はんだで、局所的にはんだ付けするはんだ付け装置に関するものである。
プリント基板に電子部品をはんだ付けする部分はんだ付け装置について説明する。図6は、従来の部分はんだ付け装置の概要図である。
図6のように、部分はんだ付け装置100は、フラックス・スプレー塗布装置200と、プリント基板予備加熱ヒーター(プリヒート)300と、はんだ槽400の3つの工程を行う装置および、プリント基板搬送機構550と操作パネル600とから構成されている。
フラックス・スプレー塗布装置200は、プリント基板700に、霧状にしたフラックスを、電子部品をはんだ付けする場所にのみ、局所的に吹き付けするものである。
基板予備加熱ヒーター(プリヒート)300は、プリント基板700に塗布されたフラックスを加熱する事により、フラックスを活性化させ、ランドにできた酸化膜を除去するものである。
はんだ槽400は、プリント基板700にはんだを局所的に噴き上げる事により、電子部品のはんだ付けを行うものである。
プリント基板搬送機構550は、上述した3つの工程を行う各装置へプリント基板700を一枚ずつ順番に搬送するものである。
更に、操作パネル600は、各構成部の設定値などを入力し、部分はんだ付け装置100の全体を動作させる為のものである。
次に、従来の部分はんだ付け装置のはんだ槽について詳細に説明する。図7は、従来の部分はんだ付け装置のはんだ槽の概要図である。
図7において、はんだ槽400は、噴流ポンプ410と、噴流ダクト420と、ノズル板430と、はんだ槽ノズル520および開閉弁411から構成されている。
はんだ槽400のはんだ付け時の動作は、噴流ポンプ410を下方に押し込む事により、噴流ポンプ410に取り付けられた可動可能な開閉弁411が、はんだにかかる圧力により、噴流ポンプ410に押し付けられ、噴流ポンプ穴412を塞ぎ、はんだを下方に押し込む事が可能となる。
更に、噴流ポンプ410を押し込む事により、はんだがはんだ噴流ダクト420、ノズル板430を通過して、はんだ槽ノズル520に達し、はんだ槽ノズル先端開口部525から噴き上り、プリント基板700に電子部品をはんだ付けをする。
次に、はんだ付け終了後、噴流ポンプ410は、上方の噴流ポンプ原点位置413まで押し上げられる。
この時、開閉弁411ははんだにかかる圧力から開放されて、自重により噴流ポンプ410より離れ、噴流ポンプ穴412を開放状態とする。この為、噴流ポンプ410ははんだ圧も無く、スムーズに動作可能となる。
次に、従来の部分はんだ付け装置によるはんだ付けのメカニズムについて説明する。図8は、従来の部分はんだ付け装置によるはんだ付けのメカニズムの概要図で、図8(a)は、ノズル清掃・加熱(初期噴流)工程の図、図8(b)は、待機・予備過熱/基板下降工程の図、図8(c)は、はんだ付け工程の図、図8(d)は、はんだ仕上げ(離脱)/基板上昇工程の図、図8(e)は、はんだ噴流停止/基板移動工程の図である。
まず、図8(a)のように、プリント基板700が、はんだ槽400の上方に到着後、はんだレール待機位置551にて、はんだ初期噴流530が開始される。このはんだ初期噴流530の目的は、はんだ槽ノズル520内部に残っているはんだカスを外部に放出と、はんだの温度低下を防止する為、冷えているはんだ槽ノズル520の加熱である。
次に、はんだ噴流が、はんだ初期噴流530から図8(b)のようにはんだ待機噴流531に移行後、プリント基板700が、はんだレール待機位置551より、はんだレールはんだ付け位置552に降下する。その直後、はんだ噴流がはんだ待機噴流531からはんだ予熱噴流532に移行する。はんだ待機噴流531の目的は、プリント基板700が降下する際、はんだ噴流からの、はんだボール飛散による、プリント基板700への付着防止である。また、はんだ予熱噴流532の目的は、はんだ付け直前でのプリント基板700の再プリヒートである。
次に、はんだ噴流がはんだ予熱噴流532から、図8(c)のようにはんだ付け噴流533に移行する。これにより、はんだ噴流が上昇し、プリント基板700に部品を挿入した箇所のみに開口部を設けたはんだ槽ノズル520により、はんだを噴流させ、局所的にプリント基板700のランド及びスルーホール部へ、浸漬時間3.0〜5.0秒ではんだ付けを行う。
次に、はんだ噴流がはんだ付け噴流533から、図8(d)のようにはんだ付け仕上げ噴流534に移行する。その直後、プリント基板700が、はんだレールはんだ付け位置552より、はんだレールはんだ離れ位置553に上昇し、プリント基板700とはんだ噴流を離脱させる。はんだ付け仕上げ噴流534の目的は、ゆっくりと段階的にはんだ噴流を降下させる事により、電子部品のリードの長いもの、又は、リードの短いものとの、はんだ離れスピードを一定に保つことである。また、同時に、プリント基板700を垂直方向に上昇する事により、相対スピードを利用して、ツララやブリッジなどの不良発生を防いでいる。
最後に、はんだ噴流が、はんだ付け仕上げ噴流534から、図8(e)のように噴流停止状態535に移行する。そのとき、プリント基板700は、はんだレール待機位置551に上昇し、基板搬送装置より次工程へ移行されて、一連のはんだ付けが終了する。
また、従来の部分はんだ付け装置は、はんだ槽400で直方体のはんだ槽ノズルを使用して、局所的にはんだ付けを行っている。このはんだ槽ノズルについて説明する。
図9は、従来の部分はんだ付け装置に使用するはんだ槽ノズルの図で、図9(a)は斜視図、図9(b)は断面図である。
図9において、従来の部分はんだ付け装置のはんだ槽ノズル520は、プリント基板700に電子部品を部分はんだ付けするために、はんだ付けをする面積としてはんだ槽ノズル先端開口部525の幅S、例えば、S=13mmが決定される。そして、はんだ槽ノズル先端開口部525の下部は、はんだ槽ノズル先端開口部525に垂直に接続された一定幅T1=10mmのはんだ噴流往路523と、板厚1mmのはんだ噴流往路523の外壁と、はんだ噴流往路523に平行で方向が180°反転するはんだ噴流排出口526まで一定幅U=2mmのはんだ噴流帰路524で構成されている。
これらにより、はんだ噴流排出口526より排出されるはんだ量を、はんだ噴流往路523より供給されるはんだ量と比較して少量とし、はんだ槽ノズル先端開口部525からはんだが噴出するようにしている。
また、はんだ噴流往路523ははんだノズルベース部527からはんだ槽ノズル先端開口部525まで81mmの高さで、はんだ噴流帰路524ははんだ槽ノズル先端開口部525からはんだ噴流排出口526まで20mmの高さである。このようにはんだ噴流帰路524をはんだ噴流往路523より短くすることで、はんだ噴流排出口526からはんだが逆流しないようにしている。
しかしながら、この従来のはんだ槽ノズル520は、このような構造のため、はんだ槽ノズル開口部521付近ではんだカスの滞積が発生し、このはんだカスの滞積の影響によりはんだ槽ノズル先端開口部525より押し上げられるはんだ波高さが不安定となる問題を有している。この従来の部分はんだ付け装置でのノズルにはんだカスが付着するメカニズムについて説明する。
図10は、従来の部分はんだ付け装置で、はんだカス536が発生するメカニズムの概要図で、図10(a)は、はんだ初期噴流時のはんだカス排出図、図10(b)は、はんだ待機・予熱噴流時のはんだカスがダクト内に進入した図、図10(c)は、はんだ付け噴流時のはんだカスがダクト内を進行している図、図10(d)は、はんだ仕上げ噴流時のはんだカスが更に進行している図、図10は、(e)はんだ噴流停止直後にはんだ液面がノズル開口部より下がった図、図10(f)は、はんだ噴流が完全に停止し、はんだ液面とはんだカスが、ノズル開口部に残った図、図10(g)は、図10(a)〜図10(f)の動作を繰り返し行った時の、はんだカスがはんだ槽ノズル開口部に付着した図である。
まず、はんだ初期噴流は、図10(a)のようにはんだ槽ノズル開口部521付近にあるはんだカス536を、はんだ槽ノズル520の外に排出する事を目的として、噴流ポンプ410を強く押し込む。これより、噴流ダクト420とはんだ噴流往路523を通過したはんだが、はんだ槽ノズル開口部521付近にある、はんだカス536と共に、はんだ槽ノズル先端開口部525より押し出される。また、押し出されたはんだは、はんだ液面と大気との接触面積が大きくなり、多く発生したはんだカス536が、はんだ槽420内の、はんだ表面付近で浮遊・拡散する。
次に、図10(b)のように、噴流ポンプ410の下方付近にあったはんだカス536が、はんだ待機・予熱噴流動作により、噴流ポンプ410を押し込む事により、噴流ダクト420下方に移動する。
そして、図10(c)のように、はんだ付け噴流動作によって、噴流ポンプ410が更に押し込まれる事により、噴流ダクト420内部のはんだカス536が、はんだ槽ノズル520側へと移動する。更に、図10(d)のように、はんだ仕上げ噴流動作よって、噴流ポンプ410が押し込まれる事により、噴流ダクト420内部のはんだカス536が移動し、はんだ槽ノズル520付近まで達する。
次に、図10(e)のように、はんだ噴流が停止した直後に、噴流ダクト420内部のはんだ液面が、自重により、一時的にはんだ槽ノズル開口部521より、下がる状態となる。この時、はんだ液面に多量のはんだカス536が浮遊している。
最後に、図10(f)のように、はんだ噴流が完全に停止したとき、はんだ液面がはんだ槽ノズル520下面位置となる。この時、はんだ液面に多量にあったはんだカス536が、はんだ槽ノズル520に直接触れる事により、特にはんだ槽ノズル開口部521付近に、多量のはんだカスが付着する。
また、はんだ槽ノズル開口部521付近に発生したはんだカスが、図10(a)〜(f)の動作を繰り返し行った事により、一定時間経過後にはんだの固まりとなり、はんだ槽ノズル開口部521付近に滞積する。このはんだカス536の滞積により、はんだ槽ノズル開口部521面積が小さくなり、はんだ流量の減少と、はんだ槽ノズル先端部525での不安定なはんだの噴流波高さを発生させる。
最後に、従来の部分はんだ付け装置の噴流時について説明する。図11は、従来の部分はんだ付け装置の噴流時の概要図で、従来の部分はんだ付け装置のはんだ付け噴流時のはんだ噴流波高さのバラツキ状態及び、はんだ噴流波高さの測定方法を示している。
はんだ槽ノズル520の内部、特に、はんだ槽ノズル開口部521に堆積したはんだカスの影響により、はんだ付け噴流時のはんだ噴流がはんだ槽ノズル上面528に対して平行でなく、波を打った状態となる。同様に、はんだ仕上げ噴流時においても、はんだ噴流が波を打った状態で不安定となる。
このため、プリント基板からはんだが離れるピールバックポイントが大きく変化し、多足リード部品では、多数のブリッジ不良の発生に繋がる。また、はんだ槽ノズル端部535においてはんだ波高さが不足し、赤目不良や穴あき不良の発生に繋がる。
また、日常管理時における、はんだ噴流波高さ測定は、はんだ槽ノズル520の横にスケール800を当て、目視で、数字を読み取っていた。この為、数字の微量差が生じ、はんだ噴流波高さの正確な測定が不可能で、品質に大きな影響を及ぼしていた。また、250℃にもなる溶融はんだにスケールを近づけて測定するので、火傷の危険も有していた。
特開昭57−109566号公報
しかしながら、前記従来の構成では、長時間はんだ付けをしているとノズル内部にはんだカスが付着して噴流高さが不安定になり、品質が悪化する。また、ノズル表面のはんだ噴流高さが計量化できず、そのためプリント基板のはんだ槽への浸漬時間を正確に測定できないため安定したはんだ付けが困難である。また、プリント基板及びはんだ噴流の動作設定が、夫々単独になっているため最適なはんだ付けポイントの設定に時間を要するという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、長時間安定したはんだ付け品質が確保でき、かつ、最適なはんだ付けポイントの設定を短時間で容易に行う事ができる部分はんだ付け装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の部分はんだ付け用はんだ槽ノズルは、部分はんだ付けのためのはんだ噴流を行うはんだ槽ノズル先端開口部と、はんだ槽ノズル先端開口部と垂直に接続された外壁とはんだ槽ノズル先端開口部と30〜60°の角度をもった外壁により下方に行くに従い幅が広がるはんだ噴流往路と、はんだ噴流往路の30〜60°の角度をもった外壁に平行なはんだ噴流帰路とを有し、はんだ噴流往路からはんだ槽ノズル先端開口部を経由して120〜150°の角度ではんだ噴流帰路へスムーズなはんだ噴流を行う。
本構成によって、はんだ槽ノズル先端開口部から安定したはんだ噴流を行うことが可能となる。
本発明の部分はんだ付け装置によれば、長時間安定したはんだ付け品質が確保でき、かつ、最適なはんだ付けポイントの設定を短時間で容易に行う事ができる。
以下本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1における部分はんだ付け装置について説明する。
本発明の実施の形態1における部分はんだ付け装置の全体の概要は、従来のはんだ付け装置の図7及び図8とほぼ同じなので、同じ内容については説明を省略する。また、本発明の実施の形態1における部分はんだ付け装置と従来の部分はんだ付け装置の異なる点は、はんだ槽ノズルの形状と、噴流高さの測定装置と、装置のシーケンスであるので、これらについて詳細に説明する。
まず、本発明の実施の形態1における部分はんだ付け装置に使用するノズルについて説明する。図1は、本発明の実施の形態1における部分はんだ付け装置に使用するはんだ槽ノズルの図である。図1(a)は斜視図、図1(b)は断面図である。
図1において、本発明の実施の形態1における部分はんだ付け装置のはんだ槽ノズル510は、プリント基板700に電子部品を部分はんだ付けするために、はんだ付けをする面積としてはんだ槽ノズル先端開口部515の幅S、例えば、S=13mmが決定される。そして、はんだ槽ノズル先端開口部515の下部は、はんだ槽ノズル先端開口部515の幅T1=10mmからはんだ槽ノズル開口部511の幅T2=16mmへ幅が下方に行くに従い広がるように、はんだ槽ノズル先端開口部515に垂直に接続された外壁と60°の角度で接続された外壁で構成されたはんだ噴流往路513と、板厚1mmのはんだ噴流往路513の外壁と、はんだ噴流往路513の60°の角度の外壁に平行で方向が180°反転するはんだ噴流排出口516まで一定幅U=2.5mmのはんだ噴流帰路514で構成されている。
これらにより、はんだ噴流排出口516が従来のU=2.0mmからU=2.5mmへと1.25倍となり流れ出すはんだ量を増加させた。特に、はんだ噴流往路513のはんだはT2=16mmで従来の1.6倍で入力し、はんだ噴流出口516U=2.5mm、従来の1.25倍で排出する為、はんだの排出スピード及び流量の増加を実現している。更に、はんだ噴流往路513からはんだ噴流帰路514への角度が150°(=90°+60°)であるため、本発明の実施の形態1におけるはんだ槽ノズル510は、従来のはんだ槽ノズル(180°)に比べ、はんだ噴流往路513から噴流帰路514へスムーズにはんだを噴流することができる。これらにより、はんだ先端開口部515付近での、はんだ流量およびスピードが増加した為、従来はんだ付け時に電子部品に奪われていた熱量よりも、より大きな熱量を加えられる事により、より高い温度でのはんだ付けを可能として、ピールバックポイントでの切れ性も大幅に向上しはんだ付け品質の安定化につなげることができた。更に、従来は、はんだ噴流帰路514付近に引掛っていた外径2mm程度の大きなはんだカスによりはんだの流れが遮られてブリッジが発生し、はんだ噴流帰路514付近のはんだカスを除去する為の清掃をたびたび実施する必要があった。本発明ではんだ噴流帰路514及びはんだ噴流排出口516をU=2.5mmにすることにより、外径2mm程度の大きなはんだカスもはんだ噴流帰路514及びはんだ噴流排出口516をスムーズに通過しはんだ槽ノズル520の外へ排出される様になり、はんだ品質の安定化及び清掃回数の削減につなげることができた。
また、図1のように、はんだ槽ノズル510は、はんだ槽往路513と、はんだノズルベース部517との間に、はんだ槽往路513より広幅で、はんだ槽ノズル510の高さの略半分の高さ42mmのはんだ槽ノズルチャンバー512を設けた。このように、はんだ槽ノズルチャンバー512を設けることにより、図10(e)のようにはんだ噴流が停止した状態でも、はんだ液面とはんだ槽ノズル開口部511との間に高低差を付けることができ、はんだ噴流が停止しているときにはんだ液面上に多数あるはんだカスは広幅のはんだ槽ノズルチャンバー512の側壁に接触するのみで、はんだ槽ノズル開口部511との接触を防ぎ、はんだ槽ノズル開口部511付近へのはんだカス付着及び堆積を防止することができる。
ゆえに、狭幅のはんだ槽ノズル開口部511付近へのはんだカス付着が無くなった事により、はんだ槽往路513での、はんだ流量が一定となり、はんだノズル先端開口部515での噴流波レベルを長時間安定させる事ができる。
次に、本発明の実施の形態1における部分はんだ付け装置に使用するはんだ噴流波高さ測定装置について説明する。図2は、本発明の実施の形態1における部分はんだ付け装置に使用するはんだ噴流波高さ測定装置の概要図で、図2(a)は斜視図、図2(b)はデジタル計測部の拡大図、図2(c)ははんだ噴流測定図(マイナスレベル)である。
図2(a)のように、はんだ噴流波高さ測定装置900は、X軸方向901、Y軸方向902スライドする機構を有し、X軸及びY軸方向のどの位置にも自在に移動可能である。そして、Z軸方向903のはんだ噴流波高さを、図2(b)のようにデジタル表示ノギス904により0.1mmの桁まで正確に測定できる。
図2(c)のように、可動アーム907の先端に設けた測定端子部922によって、はんだとの接触による導通チェックで、はんだ噴流波高さを測定する。特に、測定端子部922ははんだ槽ノズル先端開口部515より狭幅であるので、はんだ槽ノズル先端開口部515からはんだ槽ノズル520の内部に挿入可能で、これまで測定困難であったはんだ槽ノズル上面(基準)924よりマイナス方向にある、はんだ噴流上面921が下降したときも正確な測定ができる。
測定方法として、デジタル表示ノギス904の一端をはんだ噴流波高さ測定装置900に固定し、もう一方の端をZ軸が微量ずつ移動可能なスライドベアリング905の動きに連動するようにスライドベアリング905に固定している。これにより、スライドベアリング905のZ軸上昇下降用動作つまみ906を回転させる事により、スライドベアリング905に固定されたデジタル表示ノギス904がZ方向に微量ずつ上昇下降でき、正確な測定が可能となる。
また、はんだ噴流波高さ測定時において、はんだ噴流と測定端子部922が接触した瞬間に、測定端子部922に連動した導通感知ボックス923が電気的導通が感知し、ブザー音の発音とLEDの発光を行う。この時にデジタル表示ノギス904のデジタル表示部908に表示されている寸法がはんだ噴流波高さである。
これらにより、0.1mmの桁までの精度向上とはんだ槽ノズル上面(基準)924より下側のマイナスレベルまで、正確にはんだ噴流波高さを測定可能とした。
最後に、本発明の実施の形態1における部分はんだ付け装置のシーケンスについて説明する。図3は、本発明の実施の形態1における部分はんだ付け装置のシーケンスの説明図で、図3(a)ははんだ噴流/プリント基板上下動作データ、図3(b)はプリント基板の各寸法/動作/時間、図3(c)ははんだ噴流とプリント基板の上下動作のタイミングチャートである。
図3において、部分はんだ付け装置の設定データとプリント基板動作を入力する事による、各々の動作のタイミングチャートを同時に作成できるシーケンスである。
はじめに本発明のシーケンスの設定データ入力手順について説明する。
図3(a)において、部分はんだ付け装置のはんだ噴流を制御する設定データ930を入力、このデータに基づいて部分はんだ付け装置が、はんだ噴流動作を行う。その後、各動作時のはんだ噴流波高さを測定した実測値931を入力する。合わせて、基板上下動作のタイミング932位置も入力する。
次に、図3(b)において、はんだ噴流ノズルと基板のクリアランス(基板下933)、基板に挿入された電子部品の足の長さ最長934と足の長さ最短935の寸法、また、仕上噴流時のはんだが下降した後の、基板の上昇する動作タイミング936、基板上昇後の位置937、基板上昇時間938を入力する事により、図3(c)のタイミングチャートが自動作成される。
このタイミングチャートは、はんだ噴流動作939と基板動作940、プリント基板に挿入された電子部品の足の長さの最長動作941と足の長さ最短動作942が表示される。
従来ははんだ噴流波高さを正確に測定出来ず、このタイミングチャートの作製が困難であった為、はんだ噴流と電子部品の足が、どのタイミングで離れているのか分からず、都度、品質状況を確認しながら、直接部分はんだ付け装置の設定データを変更していた為、最適なはんだ付け条件を見つけるまでに長時間掛かってしまっていた。
本発明においては、図3(c)タイミングチャートにより、はんだ噴流動作939動作6のはんだ噴流を下降しながら電子部品の足の長さ最長941及び足の長さ最短942が上昇するタイミングをはんだ噴流動作939動作6の間で、同時に行えるポイントを画面上で見ることを可能とした。
よって、はんだ噴流が下降しながら、同時にプリント基板が上昇するという、相対スピードを利用した最適なはんだ離れ条件を設定可能としたことにより、はんだの切れが良くなり安定したはんだ付けを短時間で実現可能とした。
上記の3点により改善された部分はんだ付け装置の噴流及びはんだ付け品質について説明する。図4は、本発明の実施の形態1における部分はんだ付け装置の噴流時の概要図である。図5は、本発明の実施の形態1における部分はんだ付け装置のはんだ付け品質の図で、図5(a)は不良内容と不良率の関係、図5(b)は清掃後経過時間と不良率の関係を示している。
図4のように、本発明のはんだ噴流上面519ははんだ槽ノズル上面518に平行でフラットな安定した液面高さとなった。このため、図5(a)のように、ブリッジ、穴あきの不良率が従来の97%、12.3%に比べて、本発明は10分の1以下の6.5%、0.5%となった。また、赤目、その他の不良率は、従来の1.2%、0.5%に比べて、本発明は0%となった。
これは、従来ははんだ槽ノズルにはんだカスが堆積する事により、はんだ噴流波高さがばらつき、よって、ピールバックポイントが不安定になり、ブリッジ、穴あき、赤目などの不良を発生させていたが、本発明ははんだ槽ノズルにはんだカスが堆積しなくなったので、はんだ噴流波高さが安定し、ピールバックポイントも安定したためである。
更に、本発明のはんだ噴流上面519は図4のフラットな安定した液面高さを長時間維持している。そのため、はんだ槽ノズルに付着したはんだカスの清掃後の経過時間に対する不良率は、図5(b)のように、従来はある一定時間を経過すると、はんだ槽ノズルに、はんだカスが付着し始め、急激に不良率が悪化する。そのため、従来の不良率は32%が100分後に262%に変動していた。従来に比べ、本発明の不良率は100分の間5〜10%の不良率で殆ど経過時間に対する変動はしなくなった。
かかる構成によれば、はんだ槽ノズル先端開口部と垂直に接続された外壁とはんだ槽ノズル先端開口部と30〜60°の角度をもった外壁により下方に行くに従い幅が広がるはんだ噴流往路と、はんだ噴流往路の30〜60°の角度をもった外壁に平行なはんだ噴流帰路とを有することにより、はんだ噴流往路からはんだ槽ノズル先端開口部を経由して120〜150°の角度ではんだ噴流帰路へスムーズなはんだ噴流を行うこととなりはんだ槽ノズル先端開口部から安定したはんだ噴流を行うことが可能となる。することができる。
なお、本実施の形態において、はんだ噴流往路のはんだ槽ノズル先端開口部との角度を60°としたが、30〜60°としても良い。30°より小さい場合、はんだが略水平状態に噴流されることになり、はんだが跳ねたりして火傷の危険性を有する。60°より大きい場合、はんだ噴流往路の下方の幅をあまり大きくできず、はんだの入力を多くすることができなくなる。また、はんだ噴流往路からはんだ噴流帰路の角度が150°以上になるため、スムーズなはんだ噴流を行えなくなる。すなわち、30〜60°にすることにより、最適なはんだ噴流を行うことができる。
本発明にかかる部分はんだ付け装置は、はんだ付け品質の確保と短時間で最適なはんだ付け設定が可能となるので、プリント基板を部分的にはんだ付けする装置に使用するはんだ槽ノズルとはんだ波高さの正確な測定法、最適なはんだ付け条件を生むシーケンスプログラム等として有用である。
本発明の実施の形態1における部分はんだ付け装置に使用するはんだ槽ノズルの図 本発明の実施の形態1における部分はんだ付け装置に使用するはんだ噴流波高さ測定装置の概要図 本発明の実施の形態1における部分はんだ付け装置のシーケンスの説明図 本発明の実施の形態1における部分はんだ付け装置の噴流時の概要図 本発明の実施の形態1における部分はんだ付け装置のはんだ付け品質の図 本発明の実施の形態1における部分はんだ付け装置の概要図 本発明の実施の形態1における部分はんだ付け装置のはんだ槽の概要図 本発明の実施の形態1における部分はんだ付け装置によるはんだ付けのメカニズムの概要図 従来の部分はんだ付け装置に使用するはんだ槽ノズルの図 従来の部分はんだ付け装置ではんだカスが発生するメカニズムの概要図 従来の部分はんだ付け装置の噴流時の概要図
符号の説明
100 部分はんだ付け装置
200 フラックス・スプレー塗布装置
300 基板予備加熱ヒーター(プリヒート)
400 はんだ槽
410 噴流ポンプ
411 開閉弁
412 噴流ポンプ穴
413 噴流原点位置
420 噴流ダクト
430 ノズル板
510 はんだ槽ノズル
511 はんだ槽ノズル開口部
512 はんだ槽ノズルチャンバー部(H=42mm)
513 はんだ噴流往路(H=39mm)
514 はんだ噴流帰路(W=2.5mm、角度60°)
515 はんだ槽ノズル先端開口部
516 はんだ噴流排出口
517 はんだノズルベース部
519 はんだ噴流上面
520 はんだ槽ノズル
521 はんだ槽ノズル開口部
523 はんだ噴流往路(H=81mm)
524 はんだ噴流帰路(W=2.0mm)
525 はんだ槽ノズル先端開口部
526 はんだ噴流排出口
527 はんだノズルベース部
528 はんだ槽ノズル上面
529 はんだ噴流波上面
530 はんだ初期噴流
531 はんだ待機噴流
532 はんだ予熱噴流
533 はんだ付け噴流
534 はんだ仕上げ噴流
535 はんだ槽ノズル端部
536 はんだカス
550 プリント基板搬送機構
551 はんだレール待機位置
552 はんだレールはんだ付け位置
553 はんだレールはんだ離れ位置
600 操作パネル
700 プリント基板
800 スケール
900 はんだ噴流波高さ測定装置
901 X軸方向
902 Y軸方向
903 Z軸方向
904 デジタル表示ノギス
905 スライドベアリング
906 Z軸上昇下降用動作つまみ
907 可動アーム
908 デジタル表示部
921 はんだ噴流上面
922 測定端子部
923 導通感知ボックス
924 ノズル上面(基準)
930 設定データ
931 実測値
932 基板上下動作のタイミング
933 基板下
934 足の長さ最長
935 足の長さ最短
936 基板の上昇する動作タイミング
937 基板上昇後の位置
938 基板上昇時間
939 はんだ噴流動作
940 基板動作
941 足の長さ最長動作
942 足の長さ最短動作

Claims (2)

  1. 部分はんだ付けのためのはんだ噴流を行うはんだ槽ノズル先端開口部と、
    前記はんだ槽ノズル先端開口部と垂直に接続された外壁と前記はんだ槽ノズル先端開口部と30〜60°の角度をもった外壁により下方に行くに従い幅が広がるはんだ噴流往路と、
    前記はんだ噴流往路の30〜60°の角度をもった外壁に平行なはんだ噴流帰路とを備えた部分はんだ付け用はんだ槽ノズル。
  2. 前記はんだ噴流往路の下方に、前記はんだ噴流往路より広幅のはんだ槽ノズルチャンバーを備え、
    はんだ槽ノズルチャンバーは、はんだ噴流が停止したときはんだ液面が側壁にのみ接触する高さであることを特徴とする請求項1に記載の部分はんだ付け用はんだ槽ノズル。
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