JP2010119585A - 脈拍数算出プログラム、脈拍数算出装置、脈拍数算出方法および携帯端末装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】脈拍数算出装置は、人体をセンシングして検出された脈動に応じた振幅値を有する脈波データのピークを検出し、検出された連続する各ピークについて、過去のピークよりも極小値が浅いピークを信頼性の低いピークであるとして、当該信頼性の低いピークを除去対象として抽出し、検出されたピークの間隔が過去のピーク間隔平均よりも長く(もしくは、2倍〜4倍程度の範囲内であり)、かつ、除去対象として抽出された信頼性の低いピークが含まれる場合に、当該ピーク間隔に補完処理を実施し、補完されたピークの数と、除去対象とならない信頼性の高いピークの数とを用いて脈拍数を算出する。
【選択図】 図1
Description
最初に、図1を用いて、実施例1に係る脈拍数算出装置の概要を説明する。図1は、実施例1に係る脈拍数算出装置の概要を説明するための図である。
次に、図2を用いて、実施例1に係る脈拍数算出装置の構成を説明する。図2は、実施例1に係る脈拍数算出装置の構成例を示す図である。
次に、図8を用いて、実施例1に係る脈拍数算出処理の流れを説明する。図8は、実施例1に係る脈拍数算出処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、脈拍数算出装置10は、脈波データの各ピークについて信頼性を判定し、過去のピーク間隔平均と比較して長いピーク間隔で、かつ、信頼性の低いピークを含む長いピーク間隔に対して補完処理を実施し、補完されたピークと信頼性の高いピークとを用いて脈拍数を算出するので、過去のピーク間隔よりも長いピーク間隔全てに対して補完処理を実施する従来技術と比較して、正確な脈拍数を算出することが可能である。
種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、(1)特徴点の検出、(2)補完処理、(3)脈拍数算出、(4)脈拍数算出装置の構成、(5)携帯端末装置、(6)プログラム、において異なる実施例を説明する。
上記実施例1では、脈波データのピーク検出において、脈波データの下り部分ピークとして捉える場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、脈波データの上り部分をピークとして捉えることもできる。
また、上記実施例1では、補完処理において、「過去の平均ピーク間隔×N×0.75≦信頼性の低いピーク間隔≦過去の平均ピーク間隔×N×1.25」を満たす整数Nを算出する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、定数である「0.75」或いは「1.25」の値を、実データに基づいた好適な値に変更することもできる。また、検出された特徴点の間隔の所定範囲内で、2倍〜4倍として説明したが、同様に、実データに基づいた好適な値に変更することもできる。
また、上記実施例1では、脈拍数算出に20秒以内におけるピークやピーク間隔の値などを用いる場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、15秒や25秒などの好適な値に変更することもできる。また、20秒などの時間ではなく、20個などの個数のピークやピーク間隔の値などを用いることとしても良い。
上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメタを含む情報(例えば、除去部31によるピーク検出とピークの信頼性判定との処理手順など)については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、上記実施例1では、脈拍数算出装置としての脈拍数算出処理を説明したが、脈拍数算出装置を含んだ携帯端末として実現することもできる。ここで、図9を用いて、携帯端末装置の構成例を説明する。図9は、携帯端末装置の構成例を示す図である。なお、図9では、脈拍数算出装置10と同様の構成要素には同一の符号を付し、実施例1とは同様の処理内容については説明を省略して、実施例1とは異なる表示部110と、受信部134と、出力部135とについて説明する。また、携帯端末装置100は、例えば、携帯電話機やPDAなどの端末装置であり、通話やメール送受信など、図9の構成例に図示しない様々な機能を有している。
ところで、上記実施例では、ハードウェアロジックによって各種の処理を実現する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、あらかじめ用意されたプログラムをコンピュータで実行することによって実現するようにしてもよい。そこで、以下では、図10を用いて、上記実施例に示した脈拍数算出装置10と同様の機能を有する脈拍数算出プログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。図10は、脈拍数算出プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
20 記憶部
30 制御部
31 除去部
32 間隔補完部
33 脈拍数算出部
100 携帯端末装置
110 表示部
130 制御部
131 除去部
133 脈拍数算出部
134 受信部
135 出力部
Claims (5)
- 脈動に応じた振幅値を有する脈波データの特徴点から信頼性の低い特徴点を除去対象として抽出する除去手順と、
前記特徴点の間隔が所定範囲外、かつ、前記除去手順によって除去対象として抽出された特徴点が含まれる場合に、当該所定範囲外である特徴点の間隔を補完する間隔補完手順と、
前記間隔補完手順によって補完された特徴点の数と、前記除去対象とならない信頼性の高い特徴点の数とを用いて脈拍数を算出する脈拍数算出手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする脈拍数算出プログラム。 - 前記間隔補完手順は、前記所定範囲外である特徴点の間隔を過去の特徴点の間隔の平均で割った商を特徴点の数として、前記所定範囲外である特徴点の間隔を当該特徴点の数で割った値を前記所定範囲内である特徴点の新たな間隔として補完することを特徴とする請求項1に記載の脈拍数算出プログラム。
- 脈動に応じた振幅値を有する脈波データの特徴点から信頼性の低い特徴点を除去対象として抽出する除去部と、
前記特徴点の間隔が所定範囲外、かつ、前記除去部によって除去対象として抽出された特徴点が含まれる場合に、当該所定範囲外である特徴点の間隔を補完する間隔補完部と、
前記間隔補完部によって補完された特徴点の数と、前記除去対象とならない信頼性の高い特徴点の数とを用いて脈拍数を算出する脈拍数算出部と、
を有することを特徴とする脈拍数算出装置。 - 脈動に応じた振幅値を有する脈波データの特徴点から信頼性の低い特徴点を除去対象として抽出する除去工程と、
前記特徴点の間隔が所定範囲外、かつ、前記除去工程によって除去対象として抽出された特徴点が含まれる場合に、当該所定範囲外である特徴点の間隔を補完する間隔補完工程と、
前記間隔補完工程によって補完された特徴点の数と、前記除去対象とならない信頼性の高い特徴点の数とを用いて脈拍数を算出する脈拍数算出工程と、
を含んだことを特徴とする脈拍数算出方法。 - 脈動に応じた振幅値を有する脈波データを受信する受信部と、
前記受信部によって受信された脈波データの特徴点から信頼性の低い特徴点を除去対象として抽出する除去部と、
前記特徴点の間隔が所定範囲外、かつ、前記除去部によって除去対象として抽出された特徴点が含まれる場合に、当該所定範囲外である特徴点の間隔を補完する間隔補完部と、
前記間隔補完部によって補完された特徴点の数と、前記除去対象とならない信頼性の高い特徴点の数とを用いて脈拍数を算出する脈拍数算出部と、
前記脈拍数算出部によって算出された脈拍数を表示出力させる出力部と、
を有することを特徴とする携帯端末装置。
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