JP2010118808A - 画像データ処理装置、画像データ処理方法、プログラム及び記録媒体 - Google Patents

画像データ処理装置、画像データ処理方法、プログラム及び記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】透過率の高い媒体にカラー画像を両面印刷した場合でも、印刷画像の判別がしやすい両面印刷原稿を得るための画像データ処理装置を提供する。
【解決手段】プリンタ1の画像データ処理装置21は、用紙の表裏両面に印刷する際、表面用の画像データを補正する画像補正部21aを有する。画像補正部21aは、表面用の画像データから、裏面側に印刷する画像データの画像を表裏反転させた画像データに媒体の透過率に相当する係数を掛け合わせた透過画像データを減算処理する補正を行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、両面印刷に用いられる画像データ処理装置、画像データ処理方法、プログラム及び記録媒体に関する。
一般オフィスにおいてもカラー印刷物の普及に伴い、例えば電子写真方式を採用したカラー画像形成装置が普及してきている。カラー印刷物では、様々な色を用いて情報を示すことができるため、表やグラフを印刷した場合などに、モノクロ印刷では表現できない情報を示すことができる。
また、近年の地球環境保護意識の高まりを受けて、紙等の媒体の使用量を削減するために、1枚の紙の裏表にカラー画像を両面に印刷するケースが多くなっている。
ところが、透過率の高い用紙にカラー画像を両面印刷する場合、一方の面(表面)に印刷された文字や画像の色が薄い色で、その裏面に印刷された文字や画像が濃い色であったときなどにおいて、裏面画像が透過する裏写りにより表面画像が見づらくなる問題があった。
例えば、図10の茶色の落ち葉(の画像)X1を絵柄にした画像Xを示す画像データに基づき、透過率の高い薄い用紙の一方の面(表面)に印刷し、図11の紅葉色(マゼンタ色)のもみじ(の画像)Y1を絵柄にした画像Yを示す画像データに基づき上記用紙の裏面に印刷し、両面印刷したとする。この場合、得られた両面印刷原稿を表面側から見た場合の画像Zは、図12に示すように、図10の画像Xに図11の画像Yが裏写りした画像となり、表面に印刷された画像(落ち葉Z1)の形状等が判別しにくくなる。
なお、特許文献1には、両面印刷された原稿を読み取る際の裏写り除去方法が開示されている。この方法では、両面印刷原稿を読み取った画像データに対する裏写り除去のレベルを、画像サンプルを表示してユーザに設定させ、設定されたレベルの裏写り除去処理を、読み取った画像データに行う。
この特許文献1に開示の方法は、裏写りした両面印刷原稿から裏写りを除去した画像データが得るためのものであるが、裏写りの影響が低減された両面印刷原稿を得るためのものではない。
特開2004−96245号公報
本発明は、上述課題に鑑み、透過率の高い媒体にカラー画像を両面印刷した場合でも、印刷画像の判別がしやすい両面印刷原稿を得るための画像データ処理装置、画像データ補正方法、プログラム及び記録媒体を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、印刷用の画像データ処理装置であって、所定の媒体の表裏両面に印刷する際、表面側に印刷する画像データから、裏面側に印刷する画像データの画像を表裏反転させた画像データに前記媒体の透過率に相当する係数を掛け合わせた透過画像データを、減算処理することを特徴としたものである。
本発明の第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記係数が、前記媒体の種類に応じて設定されることを特徴としたものである。
本発明の第3の技術手段は、第1または第2の技術手段において、前記係数が、使用環境に応じて補正されることを特徴としたものである。
本発明の第4の技術手段は、第1〜第3のいずれか1の技術手段において、前記表面側に印刷する画像データが所定の濃度値を超える黒色で印刷される画像データである場合、前記減算処理を省略することを特徴としたものである。
本発明の第5の技術手段は、印刷用の画像データ処理方法であって、所定の媒体の表裏両面に印刷する際、表面側に印刷する画像データを処理する場合は、裏面側に印刷する画像データの画像を表裏反転させた画像データに前記媒体の透過率に相当する係数を掛け合わせた透過画像データを形成し、当該表面側に印刷する画像データから前記透過画像データを減算処理することを特徴としたものである。
本発明の第6の技術手段は、上記画像データ処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
本発明の第7の技術手段は、上記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
本発明では、表裏両面に印刷する際、表面について、裏面用画像データの反転画像データに、媒体の透過率に相当する所定の係数を掛け合わせて、裏面に印刷した画像が裏写りした画像データに相当する透過画像データを生成し、この透過画像データを減算用の画像データとして、表面用画像データに合成する補正を行う。この補正後の画像データに基づいて媒体の表面に印刷を行ったとき、両面印刷済みの媒体を表面側から見たユーザには、元の(補正前の)表面用画像データが示す画像とほぼ同じものを認識させることができる。
以下、本発明の一実施形態に係る画像データ処理装置を備える画像形成装置について、添付図面に基づき詳細に説明する。
<全体構成>
図1は、本発明の画像データ処理装置を備える画像形成装置の内部構成例を説明するための概略断面図である。
図1のプリンタ1として例示される、本発明の画像データ処理装置を備える画像形成装置は、外部から伝達された画像データに応じて、所定の用紙(媒体)の片面または両面に多色の画像を形成するもので、4つの画像形成ユニット2K,2C,2M,2Yを備えるタンデム方式のカラープリンタである。
第1〜第4の画像形成ユニット2K,2C,2M,2Yはそれぞれ、黒トナー像、シアントナー像、マゼンタトナー像、イエロートナー像を形成するためのものである。これら第1〜第4の画像形成ユニット2K,2C,2M,2Yは、感光体ドラム3を含む。この感光体ドラム3の周囲には、帯電器4、現像装置5、感光体ドラムクリーナ6が感光体ドラム3の回転方向Rdに沿ってこの順で配置されている。
帯電器4は、感光体ドラム3を所定の電位に帯電させる。この帯電器4にて所定の電位に帯電された感光体ドラム3の外周面上には、後述のLSU7からのレーザ走査による露光が行なわれ静電潜像が形成される。現像装置5は、感光体ドラム3上に形成された静電潜像を、K,C,M,Yのトナーにより顕像化するものである。
感光体ドラムクリーナ6は、現像・画像転写後における感光体ドラム3上の表面に残留したトナーを除去する。
4つの画像形成ユニット2K,2C,2M,2Yの下方には、レーザスキャニングユニット(LSU:Laser Scanning Unit)7が配設されている。このLSU7は、各画像形成ユニット2K,2C,2M,2Yに対して、レーザ発光信号に応じたレーザ走査による露光を行なう。
上記4つの画像形成ユニット2K,2C,2M,2Yの上方には、無端ベルト状の中間転写ベルト8が配設されている。この中間転写ベルト8は、左右に間隔を隔てて設けられた2つの支持ローラ9に巻き掛けられ、図1において矢印Rにて示すように反時計方向に回転するようになっている。一方の支持ローラ9側(図1において左側)には2次転写ローラ10が配置されている、2次転写位置を基準として、上流及び下流を表現する。
中間転写ベルト8の回転方向Rの上流側から下流側に向かって、第1の画像形成ユニット2K、第2の画像形成ユニット2C、第3の画像形成ユニット2M、及び第4の画像形成ユニット2Yがこの順に配置されている。
中間転写ベルト8の内側には、1次転写ローラ11が各画像形成ユニット2K,2C,2M,2Yに対向するように各々設けられている。各画像形成ユニット2K,2C,2M,2Yで形成された単色トナー像は、1次転写ローラ11によって中間転写ベルト8上に重ね合うように転写され、1つのカラー画像を形成する。
第4の画像形成ユニット2Yよりも中間転写ベルト8の回転方向Rの下流側には、中間転写ベルト8上に形成されたカラー画像を用紙に転写する2次転写ローラ10が配設されている。この2次転写ローラ10よりも中間転写ベルト8の回転方向Rの下流側には、中間転写ベルト8の表面をクリーニングするためのベルトクリーニングユニット12が設けられている。
また、プリンタ1には、LSU7の下方に配設された給紙トレイ13の用紙及びプリンタ1の側方に配設された手差し給紙トレイ14の用紙を転写部(中間転写ベルト8と二次転写ローラ10との対向部)や定着ユニット15を経由させて排紙トレイ16に送るための用紙搬送路Sが設けられている。この用紙搬送路Sにおける給紙トレイ13,14から排紙トレイ16までの部分には、給紙トレイ13から用紙を1枚ずつ用紙搬送路Sに供給するピックアップローラ17、中間転写ベルト8上のトナー像の先端と上記搬送路Sを搬送されている用紙の先端とを合わせるタイミングで用紙を転写部に搬送するレジストローラ18、2次転写ローラ10を備えた転写部、用紙に転写されている各色トナー像を用紙に対して熱定着させる定着ユニット15、及び、用紙の搬送を促進・補助するための小型のローラである搬送ローラ19(a〜f)等が配されている。
次に、用紙搬送路Sによる用紙搬送動作について説明する。
プリンタ1には、上記のように、給紙トレイ13及び手差し給紙トレイ14が配置されており、これらに収納された用紙は、ピックアップローラ17により1枚ずつ用紙搬送路Sに供給される。
(片面印字の場合)
給紙トレイ13や手差し給紙トレイ14から搬送される用紙は、搬送ローラ19aによりレジストローラ18まで搬送され、このレジストローラ18により適切なタイミングで転写部に搬送される。転写部では用紙上にトナー像が転写され、このトナー像は定着ユニット15にて用紙上に定着される。その後、用紙は、搬送ローラ19bを経て排紙ローラ19cから排紙トレイ16上に排出される。
(両面印字の場合)
上記のようにして片面印字が終了し定着ユニット15を通過した用紙は、後端が排紙ローラ19cにてチャックされる。次に、用紙は、排紙ローラ19cが逆回転することによって搬送ローラ19d,19eに導かれ、レジストローラ18を経て裏面印字が行われた後に、排紙トレイ16に排出される。
次に、プリンタ1における印刷時の情報処理動作について図2のブロック図を用いて説明する。
図示のプリンタ1は、RAM(Random Access Memory)等の一時的記憶手段を用いて、データ処理、画像形成処理及び用紙Pの搬送処理等をROM(Read Only Memory)に予め記憶されたプログラムにしたがって実行する制御部20を備える。なお、ROMやRAMに代えてHDD(ハードディスクドライブ)等の記憶手段を用いることができる。
制御部20からは、共通BUSライン24が延びており、このBUSライン24には、第1〜第4の画像形成ユニット2K,2C,2M,2Y、画像データ処理装置21、LSU制御装置22、NIC(Network Interface Card)23等が接続されている。制御部20は、共通BUSライン24に接続されたこれらの各構成部を制御して、上述のデータ処理、画像形成処理等を行う。
また、プリンタ1は、NIC23がインタフェースとして機能するLAN(Local Area Network)のネットワークNに接続されており、当該ネットワークNを介してパーソナルコンピュータ(PC:Personal Computer)100と接続される。PC100は、プリンタ1の画像データ処理装置21に入力する画像データ(入力画像データ)を生成する装置であり、図形描画ツール等の画像データ作成用のアプリケーションプログラムと、プリンタ1に対するプリントジョブを生成するプリンタドライバを有する。このPC100は、キーボード等の操作信号に基づいて、文字データ及び図形データ等を含む画像データを生成し、プリンタドライバにより画像データをページ記述言語(PDL:Page Description Language)データに変換しプリントジョブとしてプリンタ1に出力する。プリントジョブには、PDLデータとしての入力画像データの他に、印刷設定情報(例えば、両面印刷か片面印刷かの情報や白黒印刷かカラー印刷かの情報、余白の情報等)や後述の使用環境設定情報が含まれる。
プリンタ1では、PC100からプリントジョブを受けると、制御部20がプリントジョブを実行し、当該制御部20の制御により後述の画像データ処理装置21が印刷設定情報に従って入力画像データを印刷用画像データに変換しLSU制御部22に出力する。LSU制御部22は、印刷用画像データをレーザ発光信号に変換しLSU7(図1参照)の図示しないレーザ発振部に送る。レーザ発振部は、各画像形成ユニット2K,2C,2M,2Yに対してレーザ発光信号に応じたレーザ走査による露光を行い、静電潜像を感光体ドラム3上に形成する。そして、制御部20が中間転写ローラ等から成る中間転写ユニットや用紙搬送経路Sに沿って配された各部の駆動装置等を制御することにより、プリンタ1では、用紙の両面または片面にカラー画像または白黒画像を形成することができる。
続いて、本発明における特徴的な動作を行う画像データ処理装置21について説明する。
画像データ処理装置21は、例えば、CPUやROM、RAMを含むASIC(Application Specific Integrated Circuit)から構成される。
プリンタ1において、画像データ処理装置21は、上述のように入力画像データを印刷用画像データに変換するデータ処理を行って出力しており、その処理は、白黒印刷の場合やカラー印刷を片面に行う場合は従来と同様である。
しかし、カラー画像を両面印刷する場合、用紙の一方の面(表面)の入力画像データについては、当該画像データが示す画像が、裏面画像が透けて見えることにより変化してしまわないように、印刷用画像データへの変換出力の際に画像データ補正部21aで以下のように補正する。すなわち、画像データ補正部21aは、表面について、裏面の画像データの画像を表裏反転させた反転画像データに係数(用紙の透過率に相当)を掛け合わせて得られる透過画像データを、減算用の画像データとして、当該表面の画像データに合成する補正を行う。なお、反転画像データは用紙の余白を考慮して生成される。また、画像データ処理装置21では、入力画像データはPDLデータであるので、PDLデータをRGBデータに変換し、さらに、CMYKデータに変換してから、画像データ補正部21aによる上記の補正を行う。
画像データ補正部21aが行う補正について、図3〜図7を用いて、より具体的に説明する。
ここで、用紙の表面への印刷用に、図3の茶色の落ち葉の画像51と黄色のAの文字の画像52とを有する画像50を示す入力画像データがあり、上記用紙の裏面への印刷用に、図4の紅葉色(マゼンタ)のもみじの画像61と青色(シアン)のBの文字の画像62を有する画像60を示す入力画像データがあるとする。
これらの入力画像データに対し、本発明のデータ処理(すなわち上記の補正)を実行せずに用紙の表裏両面に印刷した場合、図5に示すように、用紙の表面側から見た画像70では、茶色の落ち葉の画像71と、マゼンタ色のもみじの画像が裏写り(透過)した画像72とが重なる画像領域71aは、重ならない画像領域71bに比べて濃く見えることから、表面用入力画像データが示す図3の落ち葉の画像51を認識することが難しくなる(すなわち落ち葉の画像71の形状が判別しにくくなる)。同様に、画像70では、黄色のAの文字の画像73と、シアン色のBの文字の画像が透過した画像74とが重なる画像領域73aは、重ならない画像領域73bに比べて濃く見えることから、Aの文字の画像73の形状が判読(判別)しにくくなる。
これを避けるため、画像データ補正部21aは、まず裏面の画像が表面側に透過した透過画像を示す透過画像データを算出する。図6は、図4の画像の透過画像80を示すもので、当該画像80は、図5のマゼンタ色のもみじの画像61が透過した薄いマゼンタ色の反転もみじ画像81と、図5のシアン色のBの文字の画像62が透過した薄いシアン色のBの反転文字画像82とを有する。図6の透過画像を示す透過画像データの算出は、図4の画像を示す裏面の入力画像データの反転画像データに、用紙の透過率に相当する所定の係数(25%)を掛け合わせることによって行われる。
そして、画像データ補正部21aは、図3の表面用の入力画像データに対し、算出した透過画像データを減算用の画像データとして合成する補正を行う。すなわち、上記透過画像データを表面用の入力画像データから減算処理する(差し引く)補正を行う。これにより、赤色(マゼンタ)の落ち葉の画像と薄いマゼンタ色の反転もみじ画像とが重なる画像領域のマゼンタ成分が、重ならない画像領域より小さく、また、黄色のAの文字の画像と薄いシアン色のBの反転文字画像とが重なる画像領域のシアン成分が、重ならない画像領域より小さい画像を示す画像データが得られる。
この補正後の表面用の画像データに基づき用紙の表面側に印刷を行い、図4の裏面用の入力画像データが裏面に印刷されたときに表面側から見た画像を図7に示す。裏面側の印刷画像が裏写りして表面側の印刷画像に重なる領域では、補正により表面側の印刷画像については上述のようにマゼンタ成分やシアン成分が減少しているが、表面側から見た場合、裏面の印刷画像の裏写りにより、減少分の画像濃度が補完され、図7の画像90のように、元の(補正前の)表面用入力画像データが示す図4の落ち葉の画像51やAの文字の画像52を認識することができる。
この発明は、透過率が高い薄い紙を用いてカラー画像を両面印刷した場合、裏写り等の影響で、画像濃度が不均一になり画像の形状を認識しにくくなるのを、少なくとも一面(表面)については防ぐものである。
上述のような画像データ補正部21aを有する画像データ処理装置21のデータ処理例を図8のフローチャートを用いて説明する。
プリンタ1にプリントジョブが入力されると、PDLデータとしての入力画像データや印刷設定情報が画像データ処理装置21に入力される(ステップS1)。画像データ処理装置21では、当該装置21の制御部が、印刷設定情報に基づき、今回のプリントジョブがカラー印刷且つ両面印刷であるか否か判定する(ステップS2)。
カラー印刷かつ両面印刷でない場合(NOの場合)、すなわち白黒印刷や片面印刷の場合、従来と同様に、データ処理を行い、入力画像データを印刷用画像データに変換して出力する。この場合のデータ処理は、従来と同様であるので説明を省略する。
それに対し、今回のプリントジョブが両面印刷である場合(YESの場合)は、表面用の入力画像データについて裏面用の画像データを用いて行う補正のために、入力時にPDLデータである表面用及び裏面用の入力画像データに所定のデータ処理を行い(ステップS3)、CMYK(C:シアン、M:マゼンタ、Y:イエロー、K:黒)の階調データに変換する。
そして、画像データ補正部21aが、CMYKの階調に変換された裏面用の画像データの反転画像データに、所定の係数を掛け合わせて、透過画像データを算出する(ステップS4)。その後、算出した透過画像データを減算用の画像データとして、CMYKの階調データに変換されている表面用の画像データに合成する補正を行う(ステップS5)。その後、補正した画像データに対し、必要に応じてさらにデータ処理を実行して、表面用の印刷用画像データとしてLSU制御部22に出力する(ステップS6)。
なお、上述では、透過画像データの生成の際に反転画像データに掛け合わせる係数として定数を用いる構成であったが、係数は可変としてもよい。可変とする場合は、例えば、印刷設定情報として、用紙の種類の情報や給紙トレイとしていずれのトレイを用いるかの情報を取得するようにし、さらに、予め用紙の種類や給紙トレイと上記係数との対応テーブルを記憶部に格納しておけばよい。画像データ補正部21aで、印刷設定情報と、対応テーブルとに基づき、透過画像データ算出のための係数を決定することで、当該係数を可変とすることができる。
このように係数を、媒体の種類等に応じて設定できるようにすることで、透過率の異なる複数の媒体に対して、最適な係数を設定することができ、紙の厚さ等に対応できる。
なお、透過率が同じ媒体であっても、印刷物の使用環境すなわち印刷物を見る時の環境(背景の明るさ)が異なる場合(例えば、青空の下でみる場合と黒い机の上で見る場合では)、媒体の反射光に対する透過光の割合が変わる。そのため、裏写りの影響をさらに低減するには、透過画像データの生成の際に反転画像データに掛け合わせる係数を、印刷物を使用する環境に応じて補正することが好ましい。補正の形態としては、例えば、明るい蛍光灯の下、白のオフィス机上での閲覧を基準にした場合、黒い机の上では、記録紙の表面に当たって反射する光量に対して、記録紙の背面から入る透過光が少なくなるので、透過率をマイナス方向に補正し、青空の下では、記録紙の表面に当たって反射する光量に対して、記録紙の背面から入る透過光が多くなるので透過率をプラス方向に補正するとよい。
使用環境に応じて係数を補正する場合は、例えば、ユーザが指定した印刷物の使用環境(青空の下、明るい白を基調とした明るいオフィス、黒や茶色を基調とした書斎等)の情報を使用環境情報として取得するようにし、さらに、予め使用環境と上記補正値との対応テーブルを記憶部に格納しておけばよい。これにより画像データ補正部21aで、この対応テーブルと使用環境情報と、に基づき、透過画像データ算出のための係数の補正値を決定することができる。
このように係数を使用環境に応じて補正できるようにすることで、使用環境に対して最適な係数を用いることができ、使用環境等に対応できる。
また、高濃度の黒で印刷される画像データは、裏写りが生じにくく、また、当該データに対して減算処理を行うと、画像表面の反射率が異なるため、かえって読みにくくなる。そのため、表面側に印刷する画像データが所定の濃度値を超える黒色で印刷される画像データである場合、減算処理を行わずに(省略して)、上述の点を防止することが好ましい。
所定の濃度値としては、トナーの付着量やトナーの透明性を考慮して設定でき、例えば、反射濃度(ID)が1.3以上である黒色の画像データに対して、減算処理を行わないようにすればよい。例えば、CMYKデータの画像データの黒の諧調(Kデータ)が200以上255以下の場合、当該画像データは反射濃度(ID)が1.3以上のものである。なお、反射濃度(ID)は、ID=−log(反射光量/照射光量)で算出される。
以下では、上述の画像データ処理装置21の構成例を図9を用いて説明する。
画像データ処理装置21は、入力画像データをスクリーン処理によって所定の階調の画像データ(印刷用画像データ)に変換して出力するための装置であり、両面印刷の際は一方の面に対する画像データについて上述のような補正も行う。この画像データ処理装置21には、ラスタライズ部21b、入力階調補正部21c、色変換部21d、出力階調補正部21e、画像データ補正部21a、中間調生成部21f、制御部21g及び記憶部21hが含まれる。
制御部21gは、各構成部をROMに予め記憶されたプログラムにしたがって制御する。記憶部21hは、制御部21gが実行させる各種のワーキングメモリ等として機能するもので、処理中及び処理後の各種のデータが保存される。
ラスタライズ部21bは、PC100で生成されたPDLデータとしての入力画像データを階調データに変換する。このように、入力画像データをラスタライズ部21bで階調データに変換するのは、PDLデータでは、テキスト、ベクタ及びラスタの3種のオブジェクトデータが混在しており、テキストデータは文字コードを含んだデータであり、ベクターデータは線分を座標表示してコード化したデータであり、ラスタデータはドットで表されたデータであるからである。このラスタライズ部21bでは、入力画像データを画素ごとに各色8ビットの階調データに変換する。ラスタライズ部21bで変換される階調データは、RGB(R:赤、G:緑、B:青)のカラーデータであるので、ラスタライズ部21bは、24ビットの階調データに変換する。
入力階調補正部21c及び色変換部21dは、ラスタライズ部21bで変換されたRGBの階調データをCMYKの階調データに変換する。出力階調補正部21eは、CMYKの階調データを、プリンタの機差等によるCMYK階調特性の変化を吸収するため、所定の変換テーブルを用いて変換(補正)する。
画像データ補正部21aは、片面印刷の場合、入力されたCMYKデータに対して特にデータ処理を行わず、中間調生成部21fに出力する。言い換えると、片面印刷の場合は、出力階調補正部21eが補正したCMYKデータは中間調生成部21fに直接出力される。
また、画像データ補正部21aは、両面印刷の場合であって、CMYKデータが補正対象である表面用のものであった場合は、裏面用のCMYKデータも取得し、裏面用のCMYKデータの反転画像データに、所定の係数を掛け合わせて得られる透過画像データを、減算用の画像データとして、表面用のCMYKデータに合成する補正を行い、中間調生成部21fに渡す。なお、画像データ補正部21aは、両面印刷の場合であって、出力階調補正部21eから入力されたCMYKデータが補正対象でない裏面用のものであった場合は、特にデータ処理を行わずに中間調生成部21fに出力する。
中間調生成部21eは、補正後の画像データ等を、印刷用画像データに変換処理し、LSU制御装置22に出力する。
このような構成により、図10の画像データ処理装置21を有するプリンタ1で両面印刷した印刷物をユーザが見たときに、元の(補正前の)表面用の入力画像データが示す画像とほぼ同じものを認識することができる。
以上の例では、プリンタにおいて、装置全体を制御する全体制御部と画像データ処理装置とが独立して存在していたが、画像データ処理装置は、プログラムとして構成することも可能であるので、全体制御部のCPUにそのプログラムを実行させることにより、上述の画像データ処理装置の機能を実行させることも可能である。
また、以上の例では、補正を行う画像データ補正部を有する画像データ処理装置をプリンタが備えていたが、プリンタにプリントジョブを指示するPCが本発明の画像データ処理装置を備える構成であってもよい。
本発明に関わるプログラムは、本発明に関わる画像データ処理装置の機能を実現するようにCPU等を制御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)、または、本発明の画像データ処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。そして、これら装置で取り扱われる情報は、その処理時に一時的にRAMに蓄積され、その後、各種ROMやHDDに格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行われる。
プログラムを格納する記録媒体としては、半導体媒体(例えば、ROM、不揮発性メモリカード等)、光記録媒体(例えば、DVD、MO、MD、CD、BD等)、磁気記録媒体(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスク等)等のいずれであってもよい。
また、ロードしたプログラムを実行することにより、上述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、オペレーティングシステムあるいは他のアプリケーションプログラム等と共同して処理することにより、本発明の機能が実現される場合もある。
また市場に流通させる場合には、可搬型の記録媒体にプログラムを格納して流通させたり、インターネット等のネットワークを介して接続されたサーバコンピュータに転送することができる。この場合、サーバコンピュータの記憶装置も本発明の記録媒体に含まれる。
本発明の画像データ処理装置を備える画像形成装置の内部構成例を説明するための概略断面図である。 図1の画像形成装置(プリンタ)における印刷時の情報処理動作を説明するためのブロック図である。 本発明の画像データ処理装置に入力される表面用の画像データの一例が表す画像を示す図である。 本発明の画像データ処理装置に入力される裏面用の画像データの一例が表す画像を示す図である。 本発明のデータ処理を実行せずに図3及び図4の画像データに基づき両面印刷したときに表面側から見た画像を示す図である。 裏面に形成された図4の画像が表面側に透過した透過画像を示す図である。 本発明のデータ処理後(補正後の)の表面用の画像データに基づき用紙の表面側に印刷を行い、図4の入力画像データを裏面に印刷したときに表面側から見た画像を示す図である。 本発明の画像データ処理装置におけるデータ処理例を説明するためのフローチャートである。 本発明の画像データ処理装置の構成例を説明するためのブロック図である。 画像データの一例が表す画像を示す図である。 画像データの他の例が表す画像を示す図である。 従来の画像形成装置において、図10及び図11の画像データに基づき両面印刷したときに表面側から見た画像を示す図である。
符号の説明
1…プリンタ、2K…第1の画像形成ユニット、2C…第2の画像形成ユニット、2M…第3の画像形成ユニット、2Y…第4の画像形成ユニット、3…感光体ドラム、4…帯電器、5…現像装置、6…感光体ドラムクリーナ、7…LSU、8…中間転写ベルト、9…支持ローラ、10…2次転写ローラ、11…1次転写ローラ、12…ベルトクリーニングユニット、13…給紙トレイ、14…手差し給紙トレイ、15…定着ユニット、16…排紙トレイ、17…ピックアップローラ、18…レジストローラ、19a〜19e…搬送ローラ、20…制御部、21…画像データ処理装置、21a…画像データ補正部、21b…ラスタライズ部、21c…入力階調補正部、21d…色変換部、21e…出力階調補正部、21f…中間調生成部、21g…制御部、21h…記憶部、22…LSU制御装置、23…NIC、24…BUSライン。

Claims (7)

  1. 印刷用の画像データ処理装置であって、
    所定の媒体の表裏両面に印刷する際、表面側に印刷する画像データから、裏面側に印刷する画像データの画像を表裏反転させた画像データに前記媒体の透過率に相当する係数を掛け合わせた透過画像データを、減算処理することを特徴とする画像データ処理装置。
  2. 前記係数は、前記媒体の種類に応じて設定されることを特徴とする請求項1に記載の画像データ処理装置。
  3. 前記係数は、使用環境に応じて補正されることを特徴とする請求項1または2に記載の画像データ処理装置。
  4. 前記表面側に印刷する画像データが所定の濃度値を超える黒色で印刷される画像データである場合、前記減算処理を省略することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像データ処理装置。
  5. 印刷用の画像データ処理方法であって、
    所定の媒体の表裏両面に印刷する際、表面側に印刷する画像データを処理する場合は、裏面側に印刷する画像データの画像を表裏反転させた画像データに前記媒体の透過率に相当する係数を掛け合わせた透過画像データを形成し、
    当該表面側に印刷する画像データから前記透過画像データを減算処理することを特徴とする画像データ処理方法。
  6. 請求項5に記載の画像データ処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  7. 請求項6に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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