本発明は、着脱可能な外部ストレージデバイスを接続するインターフェースと、ディスプレイ、マウスなどのユーザインターフェース、及びネットワークインターフェースを備えた電子計算機、この電子計算機上で動作する外部ストレージデバイスの認識情報のネットワーク共有処理方法、及びこの処理方法をコンピュータで実行するためのコンピュータプログラムに関する。
近年、コンピュータの扱うデータの大容量化に伴い、これらの大量のデータを着脱可能な外部ストレージデバイスに格納する技術が急速に普及してきた。これはサーバコンピュータ、パーソナルコンピュータのみならず組み込み機器でも同様であり、コンピュータ技術を基本とした電子計算機が多種多様な外部ストレージデバイスに対応する必要が発生しているが、サーバコンピュータ、パーソナルコンピュータ、組み込み機器の製造メーカがこれらの外部ストレージデバイスで全て動作を確認することは困難である。
そのためUSB(Universal Serial Bus)などの規格に準拠してサーバコンピュータ、パーソナルコンピュータ、組み込み機器と外部ストレージデバイスは製造される必要がある。しかし、組み合わせによって予期せぬ動作不良が発生することがあり、場合によってはサーバコンピュータ、パーソナルコンピュータ、組み込み機器のオペーレーションシステム(以下、OSと称す)の突然停止といった致命的なケースもあり、これによりユーザは突然の機器不具合で様々な損失を被ることがある。
図30は、従来から実施されている着脱可能な外部ストレージデバイス105とのI/F(インターフェース)を備える電子計算機の概略構成を示すブロック図である。同図において、電子計算機は、演算や処理を行うためのCPU100、RAM101、外部ストレージデバイス105とのI/F(インターフェース)である外部通信インターフェース102、プログラムやデータなどを格納する不揮発性記録媒体(以下、不揮発性メモリとも称する)103、ユーザからの操作を受け付けるユーザインターフェース104、ネットワークインターフェース107を備えている。CPU100にはバスを介して他の各部が接続され、CPU100がOS106に基づいて各部を制御する。なお、ユーザインターフェース104は、ユーザへの状況の表示を行い、ユーザからの指示を受け付けることから、例えば、操作装置及び表示装置、あるいは操作表示装置から構成される。
図31は、図30の電子計算機に外部ストレージデバイス105が接続された場合の処理手順を示すフローチャートである。同図において、外部ストレージデバイス接続処理は、外部ストレージデバイス105の検出、初期化処理として(ステップS201)、外部ストレージデバイス105への書き込み、読み出しが行われる(ステップS202)。次に、初期化処理の判定をし(ステップS203)、成功すれば接続終了(ステップS210)。失敗すれば、未接続状態で終了となる(ステップS211)。
しかしながら、ステップS202における書き込み、読み出し処理で予期せぬ不具合が発生した場合には、OS106が動作不可能といった致命的な状況になってしまい、OS106の再起動のため機器の電源再投入といった手順で復旧しなければならない。また、復旧後に同じ外部ストレージデバイス105を接続すると同様の問題が発生することになる。
これに対応するため、例えば特許文献1では、デバイスのディスクリプタ情報を記憶するディスクリプタ記憶手段と、エラー発生タイミングを識別するエラータイミング番号と、エラー発生を解消する対策の候補となるディスクリプタ情報とが関連付けられて予め定義された対策データ記憶手段と、ホストコンピュータとの間で実行するエニュメレーション中のエラー発生のタイミングを検出して、エラータイミング番号を特定するエラー検出手段と、エラー検出手段により特定したエラータイミング番号に関連付けられたディスクリプタ情報を対策データ記憶手段から読み出して、読み出したディスクリプタ情報を用いてディスクリプタ記憶手段の記憶内容を変更する変更手段と、自らリセットを実行するリセット手段とを備え、エニュメレーション中の発生するエラーを解消する発明が記載されている。この発明では、エニュメレーションというUSB外部デバイスが接続された際に行われる当該デバイスの認識処理において、認識エラーとなった場合のエラー復帰処理として、USB外部デバイスの認識情報とエラー復帰処理をUSB外部デバイスで対応付けて記録を行うようになっている。
また、特許文献2には、通信回線によって画像情報を転送する外部装置に対して接続を要求する接続制御手段と、前記接続制御手段による接続の要求に対して前記外部装置から応答が得られなかった場合には接続エラーの内容を分析する通信制御手段と、前記通信制御手段によって分析された接続エラーの内容を表示手段に表示する表示制御手段と、を備えた撮像装置であって、当該撮像装置と前記外部装置とを接続して画像を転送する場合に、接続エラーが生じたときは、撮像装置側で接続エラーの内容を把握し、適切な対応ができるようにする発明が記載されている。具体的には、USB外部デバイスとの接続に関するエラーの内容をLCDに表示し、ユーザの適切な処理を促すようにしている。
特開2006−185012号公報
特開2007−88816号公報
前記特許文献1及び2記載の発明では、USB外部デバイスを接続された側が、外部デバイスを使用したためOSの不具合などで、どのような処理もできなくなる状況は想定されておらず、このような状況に陥った場合、ユーザは機器の電源再投入などのリセット処理を行う必要があり、その際にUSB外部デバイスの認識情報を記録するような処理は行われていない。
そこで、本発明が解決すべき課題は、着脱可能な外部ストレージデバイスを使用した際に、予期せぬ動作不良が発生しないように外部ストレージデバイスを使用している当該機器のユーザだけでなく、他の機器で前記外部ストレージデバイスを使用するユーザについても予期せぬ動作不良が発生しないようにすることにある。
前記課題を解決するため、第1の手段は、ユーザへ状況の表示を行い、ユーザからの指示を受け付けるユーザインターフェースと、不揮発性の記憶手段と、外部ストレージデバイスの認識情報を取得する認識情報取得手段と、前記認識情報取得手段により取得した認識情報を識別情報として前記記憶手段に書き込む識別情報書き込み手段と、前記外部ストレージデバイスへの読み書きが可能かどうかを判別する読み書き可能判断手段と、前記読み書き可能判断手段によって読み書き可能と判断されたとき、前記記憶手段に書き込まれた該当する外部ストレージデバイスに対応する識別情報を削除する識別情報削除手段と、前記読み書き可能判断手段よる前記判断に応じて、前記ユーザインターフェースに警告または使用継続を表示する使用継続確認手段と、前記識別情報書き込み手段によって書き込まれた識別情報の内容を、ネットワークインターフェースを使用して当該ネットワーク接続された機器間で共有する識別情報ネットワーク共有手段と、を備えた電子計算機を特徴とする。
第2の手段は、第1の手段において、前記識別情報書き込み手段によって書き込まれる識別情報に管理情報を付加する情報付加手段を備えていることを特徴とする。
第3の手段は、第2の手段において、前記情報付加手段は動作しているオペレーションシステムのバージョンを付加することを特徴とする。
第4の手段は、第1ないし第3のいずれかの手段において、前記使用継続確認手段は、前記外部ストレージデバイスが接続された際、前記認識情報取得手段によって取得された前記認識情報が前記記憶手段に識別情報として記憶されていた場合には、前記外部ストレージデバイスの使用継続を表示することを特徴とする。
第5の手段は、第1ないし第4のいずれかの手段において、前記ネットワーク接続された他機器との間で前記識別情報が情報共有してもよい識別情報かどうかを判断する識別情報確定判別手段をさらに備え、前記識別情報は前記記憶手段への書き込み内容が確定前なのか確定済みなのかを示す識別情報確定経過情報を含み、前記識別情報書き込み手段は前記識別情報確定経過情報に確定検査中であることを示す情報及び確定済みであることを示す情報を書き込み、前記識別情報確定判別手段は前記確定済みであることを示す情報に基づいて情報共有してもよい識別情報かどうかを判断することを特徴とする。
第6の手段は、第1ないし第5のいずれかの手段において、前記識別情報が、製造者を示す情報、製品名を示す情報、リリースバージョンを示す情報、及び製造番号を示す情報の1つを含んでいることを特徴とする。
第7の手段は、第1ないし第6のいずれかの手段において、前記識別情報書き込み手段は識別情報ごとに電子計算機上で動作する発生条件を書き込むことを特徴とする。
第8の手段は、第1ないし第7のいずれかの手段において、前記識別情報書き込み手段により新しい識別情報が追加されたとき、同一ネットワークに存在する他の機器に追加された新規識別情報を同報する新規識別情報ネットワーク同報手段を備えていることを特徴とする。
第9の手段は、第1ないし第8のいずれかの手段において、前記識別情報書き込み手段は、前記識別情報を書き込み完了した時間を当該識別情報と共に前記記憶手段に書き込む完了時間書き込み手段と、前記ネットワーク経由で情報を取得できなかったある時点からある時点までの期間を記憶するアクセス不可能期間記録手段と、前記アクセス不可能期間記録手段で記録された前記期間分の更新情報をネットワーク経由で取得要求するアクセス不可能期間分情報更新要求手段と、前記アクセス不可能期間分情報更新要求手段による要求を受けたとき、当該要求に格納された期間に新たに書き込み完了した識別情報の有無を判断し、返答するアクセス不可能期間分情報更新要求回答手段と、を備えていることを特徴とする。
第10の手段は、第1ないし第9のいずれかの手段において、請求項1ないし9のいずれか1項に記載の電子計算機において、前記識別情報ネットワーク共有手段によって発生する問い合わせに対し、回答処理を遅延させる識別情報ネットワーク共有遅延手段をさらに備えていることを特徴とする。
第11の手段は、ユーザへ状況の表示を行い、ユーザからの指示を受け付けるユーザインターフェースと、不揮発性の記憶手段と、外部ストレージデバイスの認識情報を取得する認識情報取得手段と、前記認識情報取得手段により取得した認識情報を識別情報として前記記憶手段に書き込む識別情報書き込み手段と、を備えた電子計算機で実行される外部ストレージデバイスの認識情報のネットワーク情報共有処理方法であって、前記外部ストレージデバイスへの読み書きが可能かどうかを判別し、前記判別により読み書き可能と判断されたとき、前記記憶手段に書き込まれた該当する外部ストレージデバイスに対応する識別情報を削除し、前記外部ストレージデバイスが接続された際に、前記認識情報取得手段で取得した認識情報が前記記憶手段に識別情報として記憶されていた場合には、前記ユーザインターフェースを使用してユーザにその外部ストレージデバイスの使用を継続することを確認し、前記識別情報書き込み手段によって書き込まれた識別情報の内容を、前記ネットワークインターフェースを使用して当該ネットワーク接続された機器間で共有することを特徴とする。
第12の手段は、ユーザへ状況の表示を行い、ユーザからの指示を受け付けるユーザインターフェースと、不揮発性の記憶手段と、外部ストレージデバイスの認識情報を取得する認識情報取得手段と、前記認識情報取得手段により取得した認識情報を識別情報として前記記憶手段に書き込む識別情報書き込み手段と、を備えた電子計算機の前記外部ストレージデバイスの認識情報のネットワーク情報共有処理を当該電子計算機で実行するためのコンピュータプログラムであって、前記外部ストレージデバイスへの読み書きが可能かどうかを判別する手順と、前記判別により読み書き可能と判断されたとき、前記記憶手段に書き込まれた該当する外部ストレージデバイスに対応する識別情報を削除する手順と、前記外部ストレージデバイスが接続された際に、前記認識情報取得手段で取得した認識情報が前記記憶手段に識別情報として記憶されていた場合には、前記ユーザインターフェースを使用してユーザにその外部ストレージデバイスの使用を継続することを確認する手順と、前記識別情報書き込み手段によって書き込まれた識別情報の内容を、前記ネットワークインターフェースを使用して当該ネットワーク接続された機器間で共有する手順と、を備えていることを特徴とする。
なお、後述の実施形態では、ユーザインターフェースは符号104に、不揮発性の記憶手段は不揮発性記録媒体(不揮発性メモリ)103に、外部ストレージデバイスは符号105に、認識情報取得手段はステップS202に、識別情報書き込み手段はステップS205に、読み書き可能判断手段はステップS1102に、使用継続確認手段はステップS204に、識別情報削除手段はステップS303及びS1302に、識別情報ネットワーク共有手段は符号1000に、情報付加手段はCPU100あるいはメモリコントローラに、識別情報確定判別手段は識別情報完了判別手段ステップS1500に、新規識別情報ネットワーク同報手段はSQ1310に、完了時間書き込み手段はステップS1307に、アクセス不可能期間記録手段はステップS1307に、アクセス不可能期間記録手段はSQ1402,SQ1405に、アクセス不可能期間分情報更新要求手段はSQ1406に、アクセス不可能期間分情報更新要求回答手段はSQ1407に、識別情報ネットワーク共有遅延手段はSQ1408に、それぞれ対応する。
本発明によれば、着脱可能な外部ストレージデバイスを使用した際に、予期せぬ動作不良が発生しないように外部ストレージデバイスを使用している当該機器のユーザだけでなく、他の機器で前記外部ストレージデバイスを使用するユーザについても予期せぬ動作不良が発生しないようにすることができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
着脱可能な外部ストレージデバイスを使用した際に、予期せぬ動作不良が発生しないように外部ストレージデバイスを使用している機器のユーザだけでなく、他の機器で前記外部ストレージデバイスを使用するユーザに前記警告を与えることができるようにするためには、まず、前記外部ストレージデバイスを使用している機器のユーザに警告するという技術が前提となる。まず、この前提となる外部ストレージデバイスを使用している機器のユーザに警告する処理から説明する。なお、電子写真計算機の構成自体は、前述の図30に示した構成と同様であり、同一の構成要素には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
図30は着脱可能な外部ストレージデバイスを使用した電子計算機の構成を示し、この構成を前提として下記の処理が実行される。図19は、外部ストレージデバイス105の外部通信インターフェース102への接続処理の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートでは、外部ストレージが接続され、外部ストレージデバイス105の認識情報の読み出しを行った後(ステップS202)、外部ストレージデバイス105の認識情報と不揮発性メモリ103上の識別情報の比較処理を行い(ステップS204)、外部ストレージデバイス105の認識情報を不揮発性メモリ103へ記憶する(ステップS205)。なお、ステップS202が認識情報取得手段を、ステップS204が使用継続確認手段を、ステップS205が識別情報書き込み手段をそれぞれ構成する。したがって、ここでは、認識情報取得手段、使用継続確認手段、及び識別情報書き込み手段は、CPU100が実行するプログラムの処理に対応する。
図20はステップS204の処理の詳細を示すフローチャートである。図20において、ステップS202において読み出した認識情報が不揮発性メモリ103に蓄積されている識別情報と一致するか否か判定する(ステップS2041)。ここで、蓄積されていなければステップS203において成功と判定する(ステップS2044)。一致すれば、ユーザインターフェース104上にその外部ストレージデバイス105が過去に問題を発生したことを警告する旨を表示する(ステップS2042)。ここで、ユーザが継続使用を選択したか否かを判定し(ステップS2043)、継続使用ならばステップS203における判定を成功とする(ステップS2044)。使用中止が選択されれば、失敗と判定する(ステップS2045)。
図21はステップS205の処理の詳細を示すフローチャートである。図21において、ステップS202で読み出した認識情報が不揮発性メモリ103に蓄積されている識別情報と一致するか否かを判定し(ステップS2051)、一致すればそのまま終了する(ステップS2053)。識別情報がなければ、読み出した識別情報を不揮発性メモリ103上へ書き込んだ後(ステップS2052)、処理を終える(ステップS2053)。
このように外部ストレージデバイス105の実際の使用前に、その識別情報を記録し、また、以前問題が発生した外部ストレージデバイス105を再度使用しようとしている場合は、ユーザにその旨を伝え、問題が発生する前に、その外部ストレージデバイス105の使用を取り止めるよう促す。これに基づいて、その外部ストレージデバイス105の使用を停止すれば、様々な動作不良を未然に防ぎ、様々な損失を回避することが可能となる。
ステップS205において、記録する情報は問題が発生した外部ストレージデバイス105の認識情報であるため、使用に問題がなかった場合には、当該情報は不揮発性メモリ103上に記録している必要はない。その際、外部ストレージデバイス105への読み書きが可能か否かの判断処理を行い、可能であれば認識情報に対応する不揮発性メモリ103上の識別情報を削除する削除処理を行う。
図22は外部ストレージデバイス105へのデータ書き込み/読み出し処理の処理手順を示すフローチャートである。前記削除処理はこのフローチャートのステップS303に対応する。すなわち、図22のフローチャートに示すように、一度でも読み書きに成功したか否かを判断し(ステップS301)、成功していれば、その外部ストレージデバイスの識別情報を不揮発性メモリ上から削除して(ステップS303)処理を終える(ステップS304)。また、一度も成功しなかった場合には、エラー発生時の処理を行って(ステップS302)、処理を終える(ステップS304)。
このように処理することにより、市販されるような外部ストレージデバイスを使用した際に、予期せぬ動作不良が発生しても、問題が発生した外部ストレージデバイスの識別情報を記憶し、次回、問題発生した外部ストレージデバイスを使用した際に、ユーザに警告を与えることにより、様々な損失を回避することが可能である。
不揮発性メモリ103上に記録される前記識別情報は、USB(Universal Serial Bus)の規格に従い、製造者を示すVenderID、製品名を示すProductIDを用いると、図23の識別情報400のように構成される。図23は識別情報400を記憶する不揮発性メモリ103のメモリマップを示す説明図である。識別情報400は製造者(VenderID)、製品名(ProductID)で構成される最も基本的な識別情報である。なお、これは情報付加手段による特殊な管理情報は付加されていない例である。なお、情報付加手段にはCPU100が、あるいはCPU100に制御され、不揮発性メモリ103のメモリ制御を行う図示しないメモリコントローラが対応する。
識別情報蓄積領域500は、不揮発性メモリ103のある一定の専用に割り当てられた領域であり、ここに識別情報400が複数配置される。識別情報400を用いることによって具体的な外部ストレージデバイスの認識情報の取得が可能となる。識別情報蓄積領域500に、これらの識別情報がいくつ配置できるかは、後述するそれぞれの識別情報のサイズ、及び識別情報蓄積領域のサイズから決まってくる。このように識別情報400として、製造者(VenderID)、製品名(ProductID)を記憶しておくと、USBの規格に沿った外部ストレージデバイスの製造者、製品名を読み取ることができ、これにより製品単位で記憶することが可能になる。
図24は識別情報401を記憶する不揮発性メモリ103のメモリマップを示す説明図である。同図において、識別情報401は、上記識別情報400に加えてリリースバージョン(bcdDevice)を追加、拡張した例である。なお、この例は情報付加手段による特殊な管理情報は付加されていない例である。これにより製品のバージョン単位での記録が可能となり、古いバージョンでは問題が発生し、新しいバージョンでは問題が発生しないといった場合のバージョンの差異の認識も可能となる。このようにリリースバージョンも記憶すると、USBの規格に沿った外部ストレージデバイスの製造者、製品名に加えて製品のバージョンを読み取ることができ、これにより製品のバージョン単位で記憶することが可能になる。
図25は識別情報402を記憶する不揮発性メモリ103のメモリマップを示す説明図である。同図は、さらに識別情報401に加えて製造番号(SerialNumber)を追加、拡張した例である。なお、この例では情報付加手段による特殊な管理情報は付加されていない。この例では、外部ストレージデバイスの個体単位での記録が可能になり、製造者、製品名、バージョンが同一でも、1つは問題が発生し、異なるものでは問題が発生しない、いわゆる個体不良の場合の個体認識も可能となる。このように製造番号も記憶すると、USBの規格に沿った外部ストレージデバイスの製造者、製品名、製品のバージョンに加えて製品番号を読み取ることができ、これにより製品の固体単位で記憶することが可能になる。
図26は識別情報403を記憶する不揮発性メモリ103のメモリマップを示す説明図である。同図において、識別情報403は、識別情報400,401,402及び後述の404のいずれかの識別情報に対してOS106のバージョンの追加、拡張を行った例である。OS106のバージョンは、識別情報蓄積領域500内において、識別情報403とは別領域にて記録する。なお、これは情報付加手段により一括して識別情報1ないしNにOS106のバージョンが付加された例である。
このようにOS106のバージョンも識別情報とあわせて記憶することにより、どの外部ストレージデバイス105がどのOS106のバージョンで問題が発生したか特定することができる。問題発生を特定し、問題発生後にOS106を修正した場合には、自動で古いバージョンのOS106で問題が発生した外部ストレージデバイス105に対応した識別情報記録は削除する。
図27はOS修正と同時に識別情報を更新する際の処理手順を示すフローチャートである。通常、OS106を更新した場合は、それ専用の更新処理や、再起動処理が行われる(ステップS600)。その後、更新されたOS106のバージョンと識別情報蓄積領域500に記録されているOS106とを比較し(ステップS601)、同じであればそのまま終了する(ステップS604)。更新されていれば、識別情報蓄積領域内の識別情報を全て消去する(ステップS602)。次いで、記録済みのOS106のバージョンを現在のOS106のバージョンに変更し(ステップS603)、終了する(ステップS604)。
これらの処理により、OS106を修正、更新した後、これが更新された際には過去の問題が発生した外部ストレージデバイス105の識別情報はクリアされ、ユーザへの警告が出ないように初期設定に戻すことが可能となる。このように、問題が発生した際にOS106を修正すると、自動的に古いバージョンのOS106で問題が発生した外部ストレージデバイス105の識別情報記録を削除するので、問題に対応したOS106の修正が自動的に反映されるようになる。
図28は識別情報404を記憶する不揮発性メモリ103のメモリマップを示す説明図である。この識別情報404は、識別情報400,401,402,403のいずれかに対して、外部ストレージデバイス105の最終認識時刻の追加、拡張を行っている。なお、これは情報付加手段により識別情報1ないしNに最終認識時刻が付加された例である。外部ストレージデバイス105の最終認識時刻とは、当該外部ストレージデバイス105が最後に認識情報を取得した時刻であり、外部ストレージデバイスが最後に外部通信インターフェースに接続された時刻でもある。
図29は外部ストレージデバイス105の識別情報の不揮発性メモリ103への記憶処理、ここでは、図28に図示された識別情報404における最終認識時刻を更新する処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートでは、識別情報記憶手段は、まず、ステップS202で読み出した認識情報が不揮発性メモリ103に蓄積されている識別情報と一致するか否かを判定し(ステップS2055)、一致すれば、該当する識別情報の最終認識時刻をOS106から取得し、現在時刻で更新した後(ステップS2059)、終了する(ステップS205E)。識別情報がなければ、不揮発性メモリ103の識別情報蓄積領域の空き容量を確認し(ステップS2056)、空き容量がなければ、記録されている全ての識別情報中で最も認識時刻が古い情報を探し出し、削除してから(ステップS2057)、現在時刻をOS106より取得して識別情報を書き込み(ステップS2058)、その後、処理を終える(ステップS205E)。
このように処理すると、ステップS2056で空き容量を確認し、空き容量がなければ、古いデータを削除するので、不揮発性メモリ103への識別情報を追加しても識別情報蓄積領域の容量オーバを起こすことなく、問題が発生した外部ストレージデバイス105の識別情報400,401,402,403を記録し、管理することが可能である。
このようにして、電子計算機と多品種で事前の組み合わせの検証が難しい市販されているような着脱可能な外部ストレージデバイス105の組み合わせで機器の停止など致命的なケースが発生した場合、同様の問題の発生を事前回避するため、問題が発生した外部ストレージデバイス105の認識情報を電子計算機側に記録し、同じ外部ストレージデバイス105が接続され、使用されようとしたらユーザに使用の警告を行うことができる。
すなわち、このように識別情報を使用して記憶し、処理することにより、問題発生した外部ストレージデバイス105を使用した際に、ユーザに警告を与え、外部ストレージデバイス105が使用できない、機器停止(この場合は機器のリセットが必要)といった損失を回避することが可能となる。
しかし、この方式では、問題が発生した機器でのみ問題が発生した外部ストレージデバイスの認識情報を記録しているため、ある機器で問題が発生する外部ストレージデバイスだと判明しても、他の機器で同じ外部ストレージデバイスを使用しようとしたときに問題が発生する可能性を事前に検出して、ユーザに警告することはできない。
そこで、本実施形態では、下記の各実施例に示した構成において、詳述するように処理し、ネットワーク経由で情報共有した機器全てで、問題が発生した外部ストレージデバイスを使用しようとした際に、ユーザの様々な損失を回避することができるようにした。
この実施例1は、識別情報書き込み手段によって書き込まれた識別情報の内容を、ネットワークインターフェースを使用して機器間で共有する識別情報ネットワーク共有手段を備えた例で、本実施形態の基本となる構成である。
図1は実施例1における電子計算機システムの概略構成を示すブロック図である。
同図において、電子計算機1500は、CPU100、RAM101、外部通信インターフェース(以下、インターフェースはI/Fと記す。)102、ネットワークI/F107、ユーザI/F104、及び不揮発性メモリ103を備え、外部通信I/F102を介して外部ストレージデバイス105と通信する。ネットワークI/F107では、ネットワークNTを介して、他の電子計算機1510,1520,・・・15N0と通信を行うことができる。なお、各電子計算機1510,1520,・・・15N0においても、ユーザI/F1041,1042,・・・104N、不揮発性メモリ1031,1032,・・・103Nを備えている。また、CPU100、RAM101、外部通信I/F102、ネットワークI/F107、ユーザI/F104、及び不揮発性メモリ103は前記図30に示したCPU100、RAM101、外部通信I/F102、ネットワークI/F107、ユーザI/F104、及び不揮発性メモリ103と同等である。
この図1に示したシステムにおいては、以下のような処理が行われる。
すなわち、外部ストレージデバイス105が電子計算機1500に接続されるが、読み書きNGと判断された場合(1)には、外部ストレージデバイス105の認識情報は不揮発性メモリ103に識別情報として記憶される(2)。そして、ユーザが同じ外部ストレージデバイス105を使用しようとすると、ユーザI/F104によりユーザに外部ストレージデバイス105の使用について警告が促される(3)。この警告は、例えば、ディスプレイに使用すると障害が発生する等のメッセージ表示により行われる。また、電子計算機1500で記憶された認識情報は、ネットワーク経由で他の電子計算機1510,1520,・・・15N0にも、その情報が共有される(4)。そして、他の電子計算機1510,1520,・・・15N0で外部ストレージデバイス105を使用しようとしたら、ユーザI/F104により警告を促す(5)。
このうち、(4)の認識情報のネットワーク共有(ネットワーク接続先の電子計算機では、認識情報を記録)及び(5)の外部ストレージデバイス105の使用時に警告することが電子計算機1500に新規追加した処理であり、これによってネットワークNT経由で情報共有した機器全てで、問題が発生した外部ストレージデバイス105を使用しようとした際に、ユーザに警告を与えることができるようになり、ユーザの様々な損失を回避することができるようになる。以下、詳細に説明する。
図2は本実施例1における識別情報ネットワーク共有手段1000の処理手順を示すフローチャートである。図2において左側に示した第1の電子計算機1001の処理は前述したように電子計算機により、問題が発生する外部ストレージデバイス105の接続が2回目以降検知されたら、ユーザに警告を促す処理の概要を示したものである。すなわち、電子計算機1001では、外部ストレージデバイス105が電子計算機1001に接続され(ステップS1101)、外部ストレージデバイス105が読み書き可能かどうかを読み書き可能判断手段が判断し、不可能と判断されると(ステップS1102)、識別情報書き込み手段は不揮発性メモリ103に外部ストレージデバイス105の識別情報を書き込む(ステップS1103)。外部ストレージデバイス105への書き込みが不能なとき、場合によっては機器停止などの致命的な問題が発生する(ステップS1104)。そこで、ステップS1102で読み書き不可能と判断された外部ストレージデバイス105が接続されたときは、使用継続確認手段は使用継続を確認し、ユーザI/F104である例えば表示操作部に警告表示を行い、ユーザに機器停止などの致命的な問題が発生する可能性があることを知らせる。これによりユーザはこのような致命的は問題の発生を事前に回避すること(ステップS1105)ができる。
なお、この電子計算機1001では、CPU100が実行するプログラムの処理が読み書き可能判断手段、識別情報書き込み手段、使用継続確認手段として機能している。
一方、図2において右側に示した第2の電子計算機1002では、第1の電子計算機1001のステップS1101からステップS1104間での処理を、処理1000Aとして識別情報ネットワーク供給手段1000によって受信する。このようにすると、第2の電子計算機1002におけるステップS1101’からステップS1104’までの処理1000Aを、第2の電子計算機1002が共有する。これにより、第2の電子計算機1002では、ステップS1105’で、第1の電子計算機1001で処理されるステップS1105と同様の処理を行うことにより、第2の電子計算機1002で同様の致命的な問題が発生することを未然に防止できる。
すなわち、前記前提となる例では、第1の電子計算機1001と異なる第2の電子計算機1002では、第1の電子計算機1001と同様の問題が発生する外部ストレージデバイス105が一度接続され、読み書き可能判断手段によって判断されて、初めて2回目以降の接続でユーザに警告を与えることができた。すなわち第1の電子計算機1001で機器停止などの致命的な問題が発生する外部ストレージデバイス105が存在し、それが分かっていても、異なる第2の電子計算機1002に接続した場合、同様の問題が発生するが必須であり、この問題の発生を未然に防ぐことができなかったが、本実施例のように、第1の電子計算機1001で記憶された識別情報を識別情報ネットワーク共有手段1000によって異なる第2の電子計算機1002に送信し、情報共有することによって第2の電子計算機1002でも同様の致命的な問題が発生することを未然に防止できることになる。なお、ここでは、第2の電子計算機1002は識別情報ネットワーク共有手段1000によって識別情報を第1の電子計算機1001と共有しているが、図1に示すようにN台(Nは2以上の正の整数)の電子計算機と識別情報ネットワーク共有手段1000によって識別情報を共有することができる。なお、識別情報ネットワーク共有手段1000は各電子計算機のCPU100とこのCPU100によって実行されるプログラムの処理が対応する。
その他、特に説明しない各部は前記前提技術と同等に構成され、同等に機能する。
このように、本実施例1によれば、市販されるような外部ストレージデバイス105を使用した際に予期せぬ動作不良が発生したら、このような問題が発生した外部ストレージデバイス105の認識情報1100を記憶し、ネットワーク経由でこの認識情報1100を共有することによって、次回、問題が発生した外部ストレージデバイス105を同一機器のみならず、他機器で使用した際にもユーザに警告を与えることができる。これにより、ユーザは問題が発生した外部ストレージデバイス105の使用を回避することが可能となる。その結果、他機器で該当する外部ストレージデバイス105を使用する際に、同様な動作不良の発生を未然に防ぐことができ、前記動作不良によって引き起こされる様々な損失を回避することが可能となる。
この実施例2は、実施例1における識別情報が、記載内容が確定前なのか確定済みなのかを示す識別情報確定経過情報を保持し、識別情報書き込み手段が、前記識別情報確定経過情報に確定検査中であることを示す情報を書き込む識別情報確定前設定手段と、確定済みであることを示す情報を書き込む識別情報確定設定手段とを備え、ネットワーク経由で識別情報を他機器へ情報共有してもいい識別情報かどうかを判断する例である。図1及び図2の構成が前提である。
図3は前述した識別情報400,401,402,403,404のいずれか(以下、識別情報1101と称す)に識別情報経過情報1102を追加した新たな識別情報1100を記憶する不揮発性メモリ103のメモリマップを示す説明図である。識別情報確定経過情報1102には、識別情報未完了設定手段により書き込み中であることを示す情報1103が、また、識別情報完了設定手段により書き込み完了であることを示す情報1104が、書き込まれる。なお、識別情報未完了設定手段及び識別情報完了設定手段はCPU100によって実行されるプログラムの処理が対応する。
図4は外部ストレージデバイス105の認識情報を不揮発性メモリ103へ記憶する処理において、識別情報確定経過情報に書き込み中であることを示す情報が書き込まれる処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートに示した処理手順は、図21に示した外部ストレージデバイス105の認識情報を不揮発性メモリ103へ記憶する処理のステップS2052の後段にステップS1203の処理を追加して処理する処理例である。
すなわち、図4において、ステップS202で読み出した認識情報が不揮発性メモリ103に蓄積されている識別情報と一致するか否かを判定し(ステップS1201)、一致すればそのまま終了する(ステップS1204)。識別情報がなければ、読み出した識別情報を不揮発性メモリ103上へ書き込んだ後(ステップS1202)、図3に示すように識別情報確定前設定手段により識別情報確定経過情報1102に書き込み中であることを示す情報1103が書き込まれ(ステップS1203)、処理を終える(ステップS1204)。
図5は外部ストレージデバイス105へのデータ書き込み/読み出し処理において、識別情報確定経過情報に書き込み完了であることを示す情報が書き込まれる処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートに示した処理手順は、図22に示した外部ストレージデバイス105へのデータ書き込み/読み出し処理のステップS302の前段に書き込み完了であることを示す情報を書き込む処理ステップS1303を追加して処理する処理例である。
すなわち、図5において、まず、一度でも読み書きに成功したか否かを判断し(ステップS1301)、成功していれば、その外部ストレージデバイス105の識別情報を不揮発性メモリ103上から削除して(ステップS1302)処理を終える(ステップS1305)。また、一度も成功しなかった場合には、識別情報1100の識別情報書き込み経過情報1102に識別情報確定設定手段によって書き込み完了情報1104を書き込み(ステップS1303)、エラー発生時の処理を行って(ステップS1304)、処理を終える(ステップS1305)。
なお、図3に示す識別情報確定経過情報1102に書き込み中情報(確定検査中であることが示される情報)1103が書き込まれている場合、その識別情報が指定する外部ストレージデバイス105について問題が発生するか否か、識別情報として記録されるべきかどうかまだ判断されてないことを示している。それゆえ、書き込み中情報1103が書き込まれた識別情報は、他機器と共有する識別情報としては適切ではない。ゆえに識別情報のネットワーク共有処理においては、その都度、1つの識別情報がネットワーク共有していいいかどうか判断する必要が発生する。そこで、本実施例では、図6に示すように処理し、共有可能な識別情報を選定する。図6は識別情報確定経過情報1102の情報を用いて識別情報をネットワーク共有していいかどうか判断する処理手順を示すフローチャートである。
図6において、他機器への識別情報共有処理(ステップS1401)が開始されると、識別情報完了判別処理が実行される(ステップS1500)。識別情報完了判別処理は、ステップS1501からステップS1504の4つの処理から構成される。識別情報完了判別処理では、まず、各識別情報1100について、識別情報確定経過情報1102に確定済みである情報(書き込み完了情報1104)が入っているかどうかを判定する(ステップS1501)。この判定で、確定済みである情報が入っていれば、判定対象となった識別情報1100について識別情報確定経過情報1102の書き込みが完了し、確定しているので、ネットワークNT経由で他機器と情報を供給しても問題がないとして処理する(ステップS1502)。他方、ステップS1501で確定済みである情報が入っていない場合、判定対象となった識別情報1100について識別情報確定経過情報1102を使用することはできないので、ネットワークNT経由でまた他機器と情報を共有することができないとして処理する(ステップS1503)。このステップS1502,S1503の処理が終了すれば、ステップS1504で識別情報完了判別処理(ステップS1500)の処理が終了し(ステップS1504)、他機器と共有して問題のない識別情報が見つかれば処理を継続する(ステップS1402)。
その他、特に説明しない各部は、前記前提技術及び前記実施例1と同等に構成され、同等に機能する。
このように本実施例2によれば、非同期に行われるネットワークNT経由での認識情報1100の共有処理と、認識情報1100の書き込み処理が同時に発生しても、書き込み中の認識情報が誤って共有されることがなくなる。これにより、確定していない識別情報確定経過情報1102が共有されることがないので、ネットワークNT経由で認識情報1100を共有する際に、他機器の動作不良の発生を未然に防ぐことができ、前記動作不良によって引き起こされる様々な損失を回避することが可能となる。
この実施例3は、実施例1または2において、識別情報1100を書き込む際に、識別情報1100ごとに電子計算機上で動作する発生条件も書き込むようにした例である。すなわち、ネットワークには様々な構成、機種、ソフトウェアバージョンの機器が同時に存在する。そのためある機器である外部ストレージデバイスにて問題が発生しても、他の機器ではその発生条件が満たされないため、問題が発生しないという可能性もある。そこで、本実施例では、不揮発性メモリ103に記憶する識別情報1200にそのような発生条件も合わせて記憶することにより、そのような違いを吸収して情報を共有するようにしている。
図7は前述した識別情報400,401,402,403,404のいずれか(以下、識別情報1201と称す)にOSバージョン情報1202を追加した新たな識別情報1200を記憶する不揮発性メモリ103のメモリマップを示す説明図である。この実施例3は、発生条件の1つとしてOSバージョンを記憶して機器間の違いを吸収する一例である。
この実施例3では、不揮発性メモリ103の識別情報蓄積領域500に追加、格納していく識別情報1ないしNにOSバージョン1202を追加することによって、ネットワークNTに存在するOSバージョンの異なる他機器の識別情報も自機器に取り込み、記憶することができる。これにより、ネットワークNT内に存在する電子計算機150〜15N0の外部ストレージデバイス105への読み書きの制御処理も含むOS106のバージョンを気にすることなく、識別情報を共有することが可能となる。
図8は実施例3における他機器からネットワーク経由で取得した新規識別情報の記憶処理S1600の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートでは、ネットワークNTに存在するOSバージョンの異なる他機器の識別情報の自機器への取り込み、記憶処理についてはOSバージョンの差異を考慮した処理が実装される。すなわち、他機器より取り込み、記憶しようとした新規識別情報1200のOSバージョン1202に格納されたOSバージョンが自機器にとっては古いかどうかを判定し(ステップS1601)、古いものであると判定されれば、古いOSバージョンの識別情報は自機器で稼働しているOSのバージョン以降では問題が発生しないと考えられるため記憶処理は不要として処理を終える(ステップS1602,S1604)。他方、ステップS1601で新しいものと判定されれば、新しいOSバージョンでは問題が発生しないと考えられるので、新規識別情報1200と同じ識別情報の有無を判断し、なければ不揮発性メモリ103の識別情報蓄積領域500に新たに記憶し、処理を終える(ステップS1603,S1604)。問題のない識別情報が記憶されていることになり、ネットワークNT経由で認識情報1200を共有する際に、他機器の動作不良の発生を未然に防ぐことができ、前記動作不良によって引き起こされる様々な損失を回避することが可能となる。
また、機器で稼動するOS106のバージョンアップが行われた際には、同様に新しいOSバージョンにとって、古いOSバージョンで記憶された旧識別情報1200に記憶された外部ストレージデバイス105の情報は、新しいOSバージョンでは問題が発生しないと考えられる。よってOS106のバージョンアップが行われた際には、バージョンアップの特定の処理を契機として、古いOSバージョンで記憶された旧識別情報1200は削除される。図9は、このバージョンアップに関連して行われる識別情報の記憶処理の処理手順を示すフローチャートである。
このフローチャートでは、まず、OS106の更新処理、OSの再起動処理などが実行されると(ステップS1701)、古いOS106で記録された識別情報を削除する処理(S1800)が実行される。このステップS1800の処理では、まず、不揮発性メモリ103上に蓄積された識別情報1200の数だけ削除する処理が繰り返される(ステップS1801)。その際、図26を参照して説明した識別情報403のOS106のバージョンが現在CPU100上で動作するOS106のバージョンより低いかどうかを判定し(ステップS1802)、低くなければステップS1801の繰り返し動作を終了し(ステップS1804)、さらに、このステップS1800における識別情報を削除する処理を終了する(ステップS1805)。他方、ステップS1802で、OS106のバージョンが現在CPU100上で動作するOS106のバージョン以上であれば、該当する識別情報403を不揮発性メモリ103から削除し(ステップS1803)、ステップS1801の繰り返し動作を終え(ステップS1804)、このステップS1800における識別情報を削除する処理を終了する(ステップS1805)。
その他、特に説明しない各部は、前記前提技術並びに前記実施例1及び2と同等に構成され、同等に機能する。
このように本実施例3によれば、複数機器間で、機器の構成、機種情報、OSのバージョンが異なっている場合に、これらの発生条件によって問題が発生した外部ストレージデバイスの認識情報が異なったとしても、これらの差異を吸収して機器間で識別情報を共有することが可能となる。
この実施例4は、実施例1ないし3において、識別情報書き込み手段により新しい識別情報が追加されたとき、同一ネットワークに存在する機器に新規識別情報を同報するようにした例である。
図10は図5の識別情報の外部ストレージデバイス105へのデータ書き込み/読み出し処理(ステップS1300)において、ステップS1303で書き込み完了情報を書き込むことに代え、新規識別情報が確定済みである情報(書き込み完了情報1104)を書き込み(ステップS1303a)、その後、ネットワークNT経由で他機器へ新規識別情報の共有処理(ステップS1306)を追加したものである。
すなわち、まず、一度でも読み書きに成功したか否かを判断し(ステップS1301)、成功していれば、その外部ストレージデバイス105の識別情報を不揮発性メモリ103上から削除して(ステップS1302)処理を終える(ステップS1305)。また、一度も成功しなかった場合には、識別情報1100の識別情報書き込み経過情報1102に識別情報確定設定手段によって確定済みである情報を書き込み(ステップS1303a)、エラー発生時の処理(ステップS1304)とは別にネットワーク経由で他機器へ新規識別情報の共有処理を実行する(ステップS1306)。なお、ステップS1306の処理は、ステップS1300の処理とは非同期で実行される。このように新規識別情報が確定した後、共有処理(ステップS1306)を行うことにより、新たな識別情報を他の機器と共有することが可能となる。
図11はこの実施例4のステップS1306で実行される共有処理におけるハード構成を示す図である。ネットワークNT経由で他機器へ新規識別情報を送信する場合、図11に示すようなオフィスPCネットワークに代表されるローカルネットワークが利用される。図11では、ネットワークNTに対して複数の電子計算機1301,1302,1303,1304,・・・130Nが接続されている。
図12ないし図14は第1の電子計算機1301と第Nの電子計算機130N間の情報の送受のシーケンスを示す図であり、第Nの電子計算機130Nは、ここでは、1または2以上の複数の電子計算機をあらわしている。
図12は、同一ネットワークに存在する機器に新規識別情報を同報するときの第1の電子計算機1301と第Nの電気計算機130N間の情報の送受のシーケンスを示す図である。図12の例では、第1の電子計算機1301から同一ネットワークNTに存在する第Nの電子計算機130Nに新規識別情報を同報する(SQ1310)。この新規識別情報を受け取った第Nの電子計算機130Nは、受け取った新規識別情報の取り込みが完了したことを第1の電子計算機1301に回答する(SQ1311)。SQ1310は第1の電子計算機1301の新規識別情報ネットワーク同報手段によって実行され、SQ1311は第Nの電子計算機130Nの新規識別情報ネットワーク同報に対する完了回答手段によって実行される。なお、新規識別情報ネットワーク同報手段及び新規識別情報ネットワーク同報に対する完了回答手段は、それぞれ各電子計算機のCPU100によって実行されるプログラムの処理が対応する。したがって、サーバのような新たな機器を設置することなく、機器間で自律的に情報を共有することができる。
図13は、図12の例において、第Nの電子計算機130Nから第1の電子計算機1301に取り込みの完了を知らせる回答が届かなかった場合のシーケンスを示す図である。この例では、第1の電子計算機1301と第Nの電子計算機130Nの間で、前記新規識別情報ネットワーク同報手段と新規識別情報ネットワーク同報に対する完了回答手段の2つで同報処理と完了回答処理を行うように構成したとき、例えば完了回答(SQ1311)が一定時間内にない場合は、再度同報を行う(SQ1310)ようになっている。
図14は、図13の例において、完了回答(SQ1311)の前に何かしらのエラー通知が返ってきた場合(SQ1312)は、再度同報を行い(SQ1310)、あるいは図12のSQ1311に代えてエラー通知が返ってきた(SQ1312)場合に、再度同報を行う(SQ1310)例のシーケンスを示す図である。
その他、特に説明しない各部は、前記前提技術並びに前記実施例1ないし3と同等に構成され、同等に機能する。
このように本実施例4によれば、問題が発生した外部ストレージデバイス105の識別情報1100を新たにある1台の機器(電子計算機)で検出できたならば、サーバ等の特別な機器を用意しなくても、複数機器(電子計算機)間で識別情報を共有することが可能となる。
この実施例5は、実施例1ないし4において、識別情報書き込み手段が、識別情報完了時間書き込み、ネットワークアクセス不可能期間記録、ネットワークアクセス不可能期間分情報更新要求、及びネットワークアクセス不可能期間分情報更新要求回答を行う例である。図15は実施例5における処理シーケンスを示すシーケンス図である。このシーケンスでは、電子計算機1400が電源OFF、省エネ待機状態などのネットワークアクセス不可状態に遷移する場合も考慮し、新たな識別情報を機器間で共有する手順を示している。
図15において、ある電子計算機1400が、電源オフ、省エネ待機状態などへ状態遷移し(SQ1401)、その状態遷移に伴いネットワークアクセス不可になる場合は、この不可になった時点の時刻をネットワークアクセス不可能期間記録手段によって記憶する(SQ1402)。そして、電源OFF、省エネ待機状態などからネットワークアクセス可能な状態に遷移すると(SQ1404)、ネットワークアクセスが可能になった時点の時刻をネットワークアクセス不可能期間記憶手段によって記憶する(SQ1405)。なお、SQ1402からSQ1404までの期間がネットワークアクセス不可期間(SQ1403)である。
SQ1405でネットワークアクセスが可能なった時点の時刻を記憶した後、ネットワークアクセス不可能期間記録手段で記憶した期間に新たな識別情報がないかネットワークアクセス不可能期間分情報更新要求手段がネットワークを経由して、第Nの電子計算機(1つ以上複数の電子計算機)140Nに問い合わせる(SQ1406)。この問い合わせを受け取った前記第Nの電子計算機140Nは、SQ1406の問い合わせ処理に含まれる期間内に新たに追加された識別情報の有無を調べ、ネットワークアクセス不可能期間分情報更新要求回答手段によって回答する(SQ1407)。
このように処理することにより、ある電子計算機1400は電源OFF、省エネ待機状態などネットワークアクセスができない時間帯があっても、他機器である第Nの電子計算機140Nと最新の識別情報を共有することが可能となる。
なお、SQ1406でネットワークアクセス不可能期間分情報更新要求1407を受け取った第Nの電子計算機140Nは、問い合わせに含まれる期間内に新たに追加された識別情報の有無を調べる必要がある。そのため、本実施例では、図16のメモリマップに示すように識別情報1410に書き込み完了時刻1412を追加している。すなわち、この書き込み完了時刻1412に書き込まれた時刻が、問い合わせに含まれる期間内の時刻であれば問い合わせに対して回答を行う対象となり、また、問い合わせに含まれる期間内の時刻でなければ回答の対象外となる。
不揮発性メモリ103の識別情報蓄積領域500の識別情報1410の書き込み完了時刻(領域)1412への時刻の記録は、図17のフローチャートに示す手順で行われる。図17のフローチャートは、図10のフローチャートのステップS1303aにステップS1307の処理を追加したものである。すなわち、一度でも読み書きに成功したか否かを判断し(ステップS1301)、成功していれば、その外部ストレージデバイス105の識別情報を不揮発性メモリ103上から削除して(ステップS1302)処理を終える(ステップS1305)。また、一度も成功しなかった場合には、識別情報1100の識別情報書き込み経過情報1102に識別情報確定設定手段によって確定済みである情報を書き込み(ステップS1303a)、エラー発生時の処理(ステップS1304)とは別にネットワーク経由で他機器へ新規識別情報の共有処理を実行する(ステップS1306)。なお、ステップS1306の処理は、ステップS1300の処理とは非同期で実行される。
このような処理において、本実施例では、ステップS1303aにおける識別情報確定設定手段により確定済みである情報を書き込む処理に、不揮発性メモリ103の識別情報1410の書き込み完了時刻(領域)1412にその時点の時刻を書き込む処理(ステップS1307)を追加する。これにより、ネットワークアクセス不可能期間分情報更新要求1407を受け取った第Nの電子計算機140Nは、問い合わせに含まれる期間内に新たに追加された識別情報の有無を調べることができる。
その他、特に説明しない各部は、前記前提技術並びに前記実施例1ないし4と同等に構成され、同等に機能する。
このように本実施例5によれば、電源OFF、省エネ待機中といったネットワークアクセスができない状態があっても、識別情報には書き込み完了時間も付加され、また、機器が自らネットワークアクセスできなかった時間帯を把握することにより、自機器においてネットワーク機能が動作していない期間の他機器の新規識別情報を取得できる。これにより電源OFF、待機中、稼動中の各ステータスの機器が存在するネットワークで識別情報が共有できる。
この実施例6は、実施例1ないし5において、識別情報ネットワーク共有手段によって発生するネットワーク経由による問い合わせ、回答などの処理を遅延させることができるようにした例である。この遅延は、複数機種間での情報の問い合わせ、回答を行う識別情報ネットワーク共有処理の際に、機器の処理負荷状況を見て行われる。
図18は、実施例6の処理シーケンスを示すシーケンス図である。この実施例6では、SQ1406においてネットワークアクセス不可能期間記録手段で記憶した期間に新たな識別情報がないかネットワークアクセス不可能期間分情報更新要求手段がネットワークを経由して、第Nの電子計算機(1つ以上複数の電子計算機)140Nに問い合わせる(SQ1406)。この問い合わせを受け取った前記第Nの電子計算機140Nは、SQ1406の問い合わせ処理に含まれる期間内に新たに追加された識別情報の有無を調べ、ネットワークアクセス不可能期間分情報更新要求回答手段によって回答する(SQ1407)。この回答を行う際、第Nの電子計算機140Nは、非同期の問い合わせに対して、一定時間に終了させる必要のある高優先度の処理を行っている場合があり、その場合はネットワークアクセス不可能期間分情報後輪要求回答手段の回答処理を遅延させる(SQ1408)。
すなわち、電源ON、省エネ待機状態などからの復帰時は、電子計算機1400が処理不可である場合が多く、そのとき他の処理を行うと起動時間等に影響しかねず、動作可能となるまでの待ち時間が長くなるので、ユーザにとってストレスとなりかねない。そこで、ネットワークアクセス不可能期間分情報更新要求処理を遅延させると、起動を優先させてから、問い合わせのためのネットワークアクセス不可能期間分情報更新要求処理が実行できるようになる。
また、前記SQ1408で示したように、ネットワークアクセス不可能期間分情報更新要求の回答処理を遅延させる必要がある場合がある。このような場合には、例えば、ネットワークアクセス不可能期間記録手段により、前記遅延を実行させると、機器(電子計算機)は本来優先させるべき処理に機器のリソースを割り当てることができる。その結果、優先度の高い処理が終ってから、ネットワークアクセス不可能期間分情報更新要求の回答処理を実行することができる。例えば、識別情報が記憶された不揮発性メモリ103への書き込み、読み込みは、通常、処理時間が長く機器の負荷が高い。そこで、この処理を上記のように後回しにすることにより、本来機器が行うべき処理を優先的に行うことができる。
その他、特に説明しない各部は、前記前提技術並びに前記実施例1ないし5と同等に構成され、同等に機能する。
このように本実施例6によれば、ネットワーク経由での識別情報の共有処理を、機器の負荷が低くなった際に行うことが可能なので、機器が本来もっているときの機能に影響を与えないようにしながら、識別情報を共有することができる。
なお、本発明は本実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項の全てが対象となることは言うまでもない。
本発明の実施例1における電子計算機システムの概略構成を示すブロック図である。
実施例1における識別情報ネットワーク共有手段の処理手順を示すフローチャートである。
本発明の実施例2における識別情報に識別情報経過情報を追加した新たな識別情報を記憶する不揮発性メモリのメモリマップを示す説明図である。
実施例2の外部ストレージデバイスの認識情報を不揮発性メモリへ記憶する処理において、識別情報確定経過情報に書き込み中であることを示す情報が書き込まれる処理手順を示すフローチャートである。
実施例2の外部ストレージデバイスへのデータ書き込み/読み出し処理において、識別情報確定経過情報に書き込み完了であることを示す情報が書き込まれる処理手順を示すフローチャートである。
実施例2における識別情報確定経過情報の情報を用いて識別情報をネットワーク共有していいかどうか判断する処理手順を示すフローチャートである。
本発明の実施例3における識別情報にOSバージョン情報を追加した新たな識別情報を記憶する不揮発性メモリのメモリマップを示す説明図である。
実施例3における他機器からネットワーク経由で取得した新規識別情報の記憶処理の処理手順を示すフローチャートである。
実施例3におけるOSのバージョンアップに関連して行われる識別情報の記憶処理の処理手順を示すフローチャートである。
本発明の実施例4の外部ストレージデバイスへのデータ書き込み/読み出し処理における処理手順を示すフローチャートである。
実施例4のステップS1306で実行される共有処理におけるハード構成を示す図である。
実施例4における同一ネットワークに存在する機器に新規識別情報を同報するときの第1の電子計算機と第Nの電気計算機間の情報の送受のシーケンスを示す図である。
図12において第Nの電子計算機から第1の電子計算機に取り込みの完了を知らせる回答が届かなかった場合のシーケンスを示す図である。完了回答手段の前に何かしらのエラー通知が返ってきた場合は、再度同報を行う機能を示す図である。
図13において、完了回答の前に何かしらのエラー通知が返ってきた場合のシーケンスを示す図である。
本発明の実施例5のネットワークアクセス不可状態に遷移する場合も考慮して新たな識別情報を機器間で共有するシーケンスを示す図である。
実施例5において書き込み完了時刻を書き込む識別情報を記憶する不揮発性メモリのメモリマップを示す説明図である。
実施例5における不揮発性メモリへの識別情報の書き込み完了時刻の記録時の処理手順を示すフローチャートである。
本発明の実施例6の識別情報ネットワーク共有手段によって発生するネットワーク経由による問い合わせ、回答などの処理を遅延させる遅延処理を含むシーケンスを示す図である。
前提技術における外部ストレージデバイスの外部通信インターフェースへの接続処理の処理手順を示すフローチャートである。
図19のステップS204の処理の詳細を示すフローチャートである。
図19のステップS205の処理の詳細を示すフローチャートである。
前提技術における外部ストレージデバイスへのデータ書き込み/読み出し処理の処理手順を示すフローチャートである。
前提技術における識別情報を記憶する不揮発性メモリのメモリマップを示す説明図である。
前提技術における他の識別情報を記憶する不揮発性メモリのメモリマップを示す説明図である。
前提技術におけるさらに他の識別情報を記憶する不揮発性メモリのメモリマップを示す説明図である。
前提技術におけるさらに他の識別情報を記憶する不揮発性メモリのメモリマップを示す説明図である。
前提技術におけるOS修正と同時に識別情報を更新する際の処理手順を示すフローチャートである。
前提技術におけるさらに他の識別情報を記憶する不揮発性メモリのメモリマップを示す説明図である。
前提技術における外部ストレージデバイスの識別情報の不揮発性メモリへの記憶処理の処理手順を示すフローチャートである。
従来から実施されている着脱可能な外部ストレージデバイスのインターフェースを備える電子計算機の概略構成を示すブロック図である。
図30の電子計算機に外部ストレージデバイスが接続された場合の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
100 CPU
101 RAM
102 外部通信インターフェース
103,1031〜103N 不揮発性記録媒体(不揮発性メモリ)
104,1041〜104N ユーザインターフェース
105 外部ストレージデバイス
106 OS
107 ネットワークインターフェース
1301〜1304,130N 電子計算機
1401〜140N 電子計算機
1501,1510,1520・・・15N0 電子計算機
1502 RAM
1503 外部通信I/F
1504 ネットワークI/F1504
1505,1513,1523,15N3 ユーザI/F
1506,1516,1526,15N6 不揮発性記録媒体
1507 外部ストレージデバイス