JP2010117927A - 棒金出金装置および棒金出金方法 - Google Patents

棒金出金装置および棒金出金方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010117927A
JP2010117927A JP2008291236A JP2008291236A JP2010117927A JP 2010117927 A JP2010117927 A JP 2010117927A JP 2008291236 A JP2008291236 A JP 2008291236A JP 2008291236 A JP2008291236 A JP 2008291236A JP 2010117927 A JP2010117927 A JP 2010117927A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display unit
bar
reading
bar metal
information display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008291236A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5225034B2 (ja
Inventor
Sadahiko Miyamoto
貞彦 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Omron Terminal Solutions Corp
Original Assignee
Hitachi Omron Terminal Solutions Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Omron Terminal Solutions Corp filed Critical Hitachi Omron Terminal Solutions Corp
Priority to JP2008291236A priority Critical patent/JP5225034B2/ja
Publication of JP2010117927A publication Critical patent/JP2010117927A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5225034B2 publication Critical patent/JP5225034B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】棒金出金装置1において、棒金トレー14に取付けられたパターン情報表示部24の判読性を向上させ,パターン情報表示部24の汚損による読取り状態のばらつき、位置ズレによる誤読を防止する。
【解決手段】棒金トレー14に金種別の情報を示すパターン情報表示部24を取付ける。バケット部16にはセンサ部18が取付けられ、エンコーダ26でバケット部16の上下移動に同期しながらセンサ部18の信号を読取る。パターン情報表示部24に2×2のマス目からなる白黒パターンを金種別に対応づけて設ける。この白黒パターンに、開始位置表示部24aとしての機能を兼用させる。
【選択図】図2

Description

この発明は、例えば釣銭交換機や両替機等に用いられて棒金を出金するような棒金出金装置および棒金出金方法に関する。
従来、同一金種の棒金を複数装填した複数の棒金トレーと、この棒金トレーから棒金を1本ずつ繰出す機構と、繰出した棒金を放出する機能を備えたバケットにより構成された棒金出金装置が提案されている(特許文献1参照)。このような棒金出金装置は、上下動するバケットを正しい金種の棒金トレーの位置で停止させ、棒金を繰り出す動作をさせる必要がある。
この棒金トレーの金種を判別する方法として、棒金トレーに棒金金種を示すパターン情報を付加し、パターン情報を読取るためのセンサをバケットに備える構成が考えられる。このように構成しておけば、棒金トレーに正しい金種の棒金を収納しておくだけで、棒金出金装置のどの段に棒金トレーを装填しても、装填された棒金トレーの金種を検知して正しい金種の棒金を繰り出すことができる。
しかし、このように構成した場合、パターン情報を読取るセンサを備えたバケットと棒金トレーとは独立関係にあるため、相互間の位置ズレが発生し、トレー毎に付加されたパターン情報の読取状態にバラツキが発生して、パターン情報の誤読、判読不可能となってしまうことが考えられた。
特開2006−4102号公報
この発明は、棒金トレーに付加されるパターン情報の判読性能を向上させ、棒金トレーの判読不可能によるトレー縮退を低減することを目的とする。
この発明は、棒金を収納する複数の棒金トレーと、該棒金トレーに収納されている棒金を取り出す棒金取出手段と、該棒金取出手段により取り出した棒金を保留するバケットと、該バケットを前記棒金トレーの配列方向に移動させるバケット移動手段とが備えられた棒金出金装置であって、前記棒金トレーの前記バケットとの対向面側に、収納している棒金の金種を示す識別情報表示部と、該識別情報表示部の位置を示す位置表示部とが設けられ、前記バケットに、前記識別情報表示部および位置表示部を読み取る読取手段が設けられた棒金出金装置であることを特徴とする。
前記位置表示部は、前記読取手段からみて前記識別表示部の周囲の濃淡と異なる濃淡に検知される色または部材により構成し、前記読取手段は、該濃淡の検知によって前記位置表示部を認識する構成とすることができる。
前記識別情報表示部は、情報を示す情報要素が複数組み合わせて構成され、該情報要素は、少なくとも前記読取手段による読取方向に対する読取幅方向に複数配置され、該情報要素の少なくとも1つが、前記位置表示部とされ、前記読取手段は、前記読取幅方向の全ての情報要素を読み取り可能に構成されて該情報要素に含まれている前記位置表示部を認識する構成とすることができる。
この発明により、棒金トレーに付加されるパターン情報の判読性能を向上させ、棒金トレーの判読不可能によるトレー縮退を低減することができる。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
図1は、棒金出金装置1の内部構造を右側面から示した構成図であり、図2は、バケット部16と棒金トレー14を拡大して説明する説明図である。
棒金出金装置1は、昇降部12とワゴン部13が前後に配置されて構成されている。
ワゴン部13は、複数の棒金トレー14が内部に格納されている。この複数の棒金トレー14は、左右2列で上下方向にまっすぐ複数配置されている。
それぞれの棒金トレー14は、昇降部12に面する側が下方になるように、斜めに配置されている。そして、棒金トレー14の内部には、図2(A)の拡大斜視図に示すように、横倒しにした棒金15が前後方向に整列して複数収納されている。このため、棒金トレー14の手前側から棒金15を1つずつ順番に取り出せ、1つ取り出すと残りの棒金15が自重によって手前へ詰まってくるようになっている。
昇降部12と対面する棒金トレー14の正面(図1の左側、図2(A)の手前側)は、ほぼ中心付近に装填された棒金15の金種を表すためのパターン情報表示部24が付加されており、該パターン情報表示部24の左右に開口部14aが設けられている。
パターン情報表示部24は、図2(B)に示すように、左側領域24Lと右側領域24Rで左右に分かれており、さらにそれぞれ上下に分かれて、左側上領域24L(U)、左側下領域24L(L)、右側上領域24R(U)、および右側下領域24R(L)の4つの領域に分かれている。このように、パターン情報表示部24は、2×2の4領域(2×2のマス目)からなる正方形状の薄い物であり、各領域(マス目)が黒または白に着色されている。この各領域の白黒パターンにより、各棒金トレー14に装填される金種を判別可能に示している。この実施形態のパターン情報表示部24は、500硬貨、100円硬貨、50円硬貨、10円硬貨、5円硬貨、または1円硬貨といった各金種を表す。
棒金15は、これらの各金種について、同一金種を所定枚数重ね合わせて棒状に包装したものである。そして、棒金トレー14は、この棒金15が同一金種毎にまとめて横長状態で前後方向へ一列に整列して置き装填されている。
開口部14aは、図2(A)に示すように、棒金取出手段としての繰出しアーム17(図1参照)により棒金15を取り出すための開口部である。2つ設けられた開口部14aのうちの右側は、棒金トレー14の棒金15が空になったことを検知可能にするための開口部としても機能する。
また、各棒金トレー14は、全て同一形状に形成されており、図1に示すワゴン部13内の何れの位置にも配置できる構造となっている。このため、例えば1段目の棒金トレー14と2段目の棒金トレー14を入れ替えるなど、自由に装填できる構造になっている。
また、ワゴン部13は、各棒金トレー14の定位置状態を検出するトレー定位置センサ25を、棒金トレー14に対応させて複数備えている。このトレー定位置センサ25は、棒金トレー14の底面に接触する構造であり、これによって棒金トレー14が定位置にあるか否かを検知する。
昇降部12は、バケット部16とバケット移動手段としてのバケット昇降モータ19とで主に構成されている。また、昇降部12の内面側壁には、上下に長い2本のスライドレール20と、上下に長いスリットレール21とが設けられている。
スライドレール20は、バケット部16が該スライドレール20に沿って上下方向に安定移動できるようにする。
スリットレール21は、ワゴン部13と昇降部12との対向部分、すなわち各棒金トレー14とバケット部16との間に設けられている。このスリットレール21は、上下に昇降移動するバケット部16の繰出し停止位置を示す複数の検知溝21a(図2(A)参照)が設けられている。各検知溝21aは、各棒金トレー14の位置に対応しており、各棒金トレー14のバケット対向面と同じ高さに設けられている。
バケット昇降モータ19は、適宜のプーリとベルトによってバケット部16に連結されており、回転駆動力を伝達する。このバケット昇降モータ19は、回転駆動力により、バケット部16をスライドレール20に沿って上下移動させる。
また、バケット昇降モータ19には、エンコーダ26が取付けられている。このエンコーダ26は、バケット部16の上下移動に同期しながら回転できるものであり、バケット部16の上下移動に同期しながら信号を出力することができる。
バケット部16は、上面が開口した直方体形状である。このバケット部16は、繰出しアーム17が設けられている。この繰出しアーム17は、T字型のハンマ形状であり、円弧状に回転運動する構造になっている。この構造により、繰出しアーム17は、棒金トレー14に装填された最前列の棒金15を、下方から上方バケット部16側へ向かって円弧状に繰り出し、この棒金15をバケット部16内部に保留させる。
また、バケット部16は、ワゴン部13の棒金トレー14に対面する面に、センサ部18を備えている。このセンサ部18は、図2(A)に示すように、各棒金トレー14に付加された識別情報表示部としてのパターン情報表示部24を読取る読取手段31、スリットレール21の検知溝21aを検知するスリットセンサ32、および、棒金トレー14の空状態を検知する空検知センサ33を備えている。
読取手段31は、読取幅方向である左右に並列配置された左側読取りセンサ31Lと右側読取りセンサ31Rとにより構成されている。左側読取りセンサ31Lは、2×2の情報要素で構成されるパターン情報表示部24のうち向かって左側の2マスの白黒パターンを読取る。右側読取りセンサ31Rは、2×2の情報要素で構成されるパターン情報表示部24のうち向かって右側の2マスの白黒パターンを読取る。
スリットセンサ32は、バケット部16が上下移動した時にスリットレール21の各検知溝21aを検知することで、棒金トレー14の高さにバケット部16が位置していることを検知することができる。
空検知センサ33は、バケット部16が上下移動したときに、棒金トレー14の開口部14aに対向し、棒金トレー14の棒金15の空を検知することができる。空検知センサ33は、棒金15からの反射波を検出することができれば棒金トレー14に棒金15が装填されていると判定し、反射波を検出することができなければ棒金15が空であると判定する。
これらの左側読取りセンサ31L、右側読取りセンサ31R、スリットセンサ32、および空検知センサ33の検知信号は、エンコーダ26(図1参照)の出力信号を同期信号とすることにより、同期することができる。
昇降部12の上面には、各棒金トレー14より繰出した棒金15をバケット部16から取出すために水平方向に開閉移動できる取出口シャッタ22が設けられている。取出口シャッタ22の付近位置には、バケット部16内に手を挿入したかを検出する挿入検知センサ23が設けられている。
図3は、棒金トレー14に表示されるパターン情報表示部24と、該パターン情報表示部24が示す金種とを対応付けた金種識別データKの構成図を示す。
金種識別データKは、ナンバーK1、パターン情報K2、および金種情報K3により構成されており、パターン情報K2と金種情報K3とが対応づけられている。
この例では、1円硬貨、5円硬貨、10円硬貨、50円硬貨、100円硬貨、および500硬貨の6金種を判別可能にしている。
パターン情報K2は、白黒二階調のいずれか一方の階調で表される情報要素(element)が上下左右に2×2の4マス設けられており、この4つの情報要素の白黒の組合せによって構成されている。
また、このパターン情報K2は、読み取り方向の前段側となる下方部分に、周囲14b(図2(B)参照)と逆の階調である白階調(白色)の開始位置表示部24aが必ず1つ以上配置されている。この開始位置表示部24aは、図3のパターン情報K2に示すように、左右どちらに設けられても良く、左右両方に設けられても良い。そして、この開始位置表示部24aを含めた2×2の4マスの表示により、パターン情報K2が構成されている。
なお、図2(B)に示した周囲14bは、棒金トレー14におけるパターン情報表示部24の周囲(特に上下)、およびワゴン部13内の各棒金トレー14の隙間を指している。これらの周囲14bは、左側読取りセンサ31Lと右側読取りセンサ31Rの送信波を反射しないため、左側読取りセンサ31Lと右側読取りセンサ31Rにダーク(黒)と検知される。
このように構成された棒金出金装置1の出金時の主な動作について説明する。
棒金出金装置1は、図示省略する情報処理手段としての制御部と記憶手段としての記憶部を有しており、記憶部に記憶されたプログラムに従って制御部が各種動作を実行する。この棒金出金装置1は、バケット部16が昇降部12の上端位置に停止している状態を初期状態としている。この初期状態から、以降の動作を実行する。
出金動作を実行する際、棒金出金装置1は、バケット昇降モータ19を駆動させて昇降部12の上端位置にあるバケット部16を下端位置まで移動させる。
この下端移動時に、棒金出金装置1は、左側読取りセンサ31Lおよび右側読取りセンサ31Rにより、移動中の上下全体に渡って複数個所にて白黒二階調のいずれであるかを検知し、この検知結果を全体読取データとして記憶する。この検知は、エンコーダ26によって同期をとりつつ、パターン情報K2の1マスサイズの中で複数個所の検知が行えるように細かく実行する。なお、記憶する検知結果は、白黒二階調を示す0または1とする、あるいは明度のレベルとするなど、濃淡変化を判別可能な適宜のデータとすることができる。また、白黒二階調を示す0または1といった値を記憶する場合は、濃淡の基準値を基にして濃淡判定を行った上で判定結果を0または1として記憶することができる。
そして、棒金出金装置1は、後述のパターン情報の下端位置検出処理(図4参照)、および情報要素判定処理(図5参照)を実行し、各棒金トレー14に装填されている金種を確認する。
また、棒金出金装置1は、適宜の出金指示受付手段により出金指示された金額に応じて、繰出しを行う棒金トレー14、および繰出し本数を決定する。この出金指示受付手段は、例えば棒金出金装置1に設けられたタッチパネルモニタなどの入力装置、あるいは棒金出金装置1が組み込まれた釣銭交換機や両替機などから出金指示信号を受け取る通信装置など、適宜の装置とすることができる。
その後、棒金出金装置1は、バケット昇降モータ19を駆動してバケット部16を上昇させ、出金する金種が装填されている各棒金トレー14の位置で一時停止して棒金15を繰出して保留する動作を繰り返しつつ、バケット部16を最上部まで上昇させて取出口シャッタ22を開ける。
取出口シャッタ22を開くと、バケット部16の内部が露出するため、利用者が棒金15を取り出すことを許容できる。挿入検知センサ23がバケット部16内の棒金15の取り出しを検知すると、棒金出金装置1は、取出口シャッタ22を閉じる。
次に、図4に示す下端位置検出処理のフローチャートと共に、棒金出金装置1の制御部がパターン情報表示部24の位置を検出する処理を実行する。この処理では、上述した全体読取データ(左側読取りセンサ31Lおよび右側読取りセンサ31Rが下方移動中に検知した全てのデータ)を利用し、この全体読取データに含まれているパターン情報読取データ(パターン情報表示部24を読取ったデータ)の位置を検出する。
まず、制御部は、変数nに左側読取りセンサ31Lの読取り開始値をセットする(ステップs11)。この変数nは、左側読取りセンサ31Lの検知結果がバケット部16の上下移動方向に上から順に並んでいる全体読取データ(L側分)について、開始値から順番に読取方向40(図2(B)参照)へ検知結果を参照するために用いるものである。読取り開始値は、例えば読取方向40の最初の棒金トレー14のパターン情報表示部24が検知され得る位置とする、あるいは、図2(B)に示した検知溝21aの開始位置となる読取開始位置41(同期するスリットセンサ32により検知)とするなど、適宜の位置とすることができる。
制御部は、変数nの位置から連続する3つのデータを読み取り、このデータの総和が判定値以上であるか否かを判定する(ステップs12)。この判定では、開始位置表示部24aも含むパターン情報表示部24の白部分を検出している。詳述すると、パターン情報表示部24以外の部分(周囲14b)は黒として検知されるため、例えば白検知が3つ連続するなど、連続するデータの総和が判定値以上であれば、パターン情報表示部24の白部分(開始位置表示部24aも含む)に差し掛かっていると判定できる。
制御部は、判定値以下の場合(ステップs12:N)、変数nを次に進めて(ステップs13)次のデータを取込み、判定値以上になるか(ステップs12:Y)、あるいは終了値になる(ステップs14:Y)まで、この動作を繰返す。終了値は、例えば読取方向40の最後の棒金トレー14のパターン情報表示部24が検知され得る位置とする、あるいは、図2(B)に示した検知溝21aの終了位置となる読取終了位置42(同期するスリットセンサ32により検知)とするなど、適宜の位置とすることができる。
次に右側読取りセンサ31Rについても同様に、制御部は、変数mに右側読取りセンサ31Rの読取り開始値をセットし(ステップs15)、読込んだ3つのデータの総和が判定値以上であるか否かを判定する(ステップs16)。
制御部は、判定値以下の場合(ステップs16:N)、変数mを次に進めて(ステップs17)次のデータを取込み、判定値以上になるか(ステップs16:Y)、あるいは終了値なる(ステップs18:Y)まで、この動作を繰返す。
制御部は、L側(変数n)、R側(変数m)について、それぞれの繰返した回数が同等(ステップs19:Y)でかつ終了値(ステップs20:Y)に達した場合、パターン情報表示部24の下端位置未検出(ステップs21)とする。
L側回数(n)がR側回数(m)より少ない場合(ステップs22:Y)、制御部は、L側回数(n)に1プラスして(ステップs24)これをパターン情報表示部24の下端位置とする。また、L側回数がR側回数より多い場合(ステップs22:N)は、R側回数(m)に1プラスして(ステップs23)これをパターン情報表示部24の下端位置とする。このとき、下端位置を検知した下端より少し上(情報要素の中心側)にずらす(1プラスする)ことで、端部の欠けなどによる検知精度低下を防止している。
このようにして、パターン情報表示部24の下端位置を取得した後、制御部は、全体読取データにおける下端位置から一定範囲(読取範囲)のデータをパターン情報表示部24から読み取ったパターン情報読取データとする読取範囲決定処理を行う。このパターン情報読取データは、パターン情報表示部24の各領域を明確に認識するため、左側読取りセンサ31Lによるパターン情報読取データのうち下端から一定範囲を左側下領域24L(L)データとし、さらにその上方一定範囲を左側上領域24L(U)データとする。同様に、右側読取りセンサ31Rによるパターン情報読取データのうち下端から一定範囲を右側下領域24R(L)データとし、さらにその上方一定範囲を右側上領域24R(U)データとする。
これにより、各棒金トレー14のパターン情報表示部24を検知したパターン情報読取データを取得することができ、各領域についての領域データも取得することができる。
図5は、パターン情報表示部24における4マスの各領域(情報要素)が白か黒かを判定する情報要素判定処理のフローチャートである。この情報要素判定処理は、L側、R側のそれぞれにおける上下の各領域(24L(U),24R(U),24L(L),24R(L))データについて、白の判定数、黒の半定数より、その領域が白であるか、黒であるかを判定する。この動作は、上述した下端位置検出処理を実行してパターン情報読取データを取得した時に毎回行う。
棒金出金装置1の制御部は、1つの領域データについて、最初のデータから順に、基準値よりレベルが高いか否かを判定する(ステップs31)。基準値よりも高ければ(ステップs31:Y)、制御部は、白データ数を1計数する(ステップs32)。基準値よりも低ければ(ステップs31:N)、制御部は、黒データ数を1計数する(ステップs33)。これらを1つの領域データの全データについて繰り返し行う(ステップs34:N)。
全データについて、計数が終了すると(ステップs34:Y)、制御部は、白データ数と黒データ数を比較する(ステップs35)。白データ数が多ければ(ステップs35:Y)、制御部は、その領域を白と判定し(ステップs36)、黒データ数が多ければ(ステップs35:N)、その領域を黒と判定する(ステップs37)。
以上の1領域についての白黒判定を、制御部は、パターン情報読取データの全ての領域(4領域)について行う。そして、制御部は、4領域の白黒状態と、図3に示した金種識別データKのテーブルを参照し、各棒金トレー14の金種を判別する金種判別処理を実行する。すなわち、このようにして判定した2×2のパターン情報表示部24における左半面:上段/下段白黒パターン、および、右半面:上段/下段白黒パターンを元に、制御部は、対応するパターン情報K2を検索、選択することができる。
このようにして1つの棒金トレー14に装填されている金種を判別した後、制御部は、終了値の次あるいは適宜の位置を次の読取り開始値とし、次の棒金トレー14についてステップs11〜S37を行う継続処理を実行する。
以上に説明した構成および動作により、棒金トレー14に付加されるパターン情報表示部24の判読性能を向上させ、棒金トレー14の判読不可能によるトレー縮退を低減することができる。
詳述すると、棒金トレー14のパターン情報表示部24の位置(この実施形態では下端)を検知し、この位置を基準にしてパターン情報表示部24を読み取るため、棒金トレー14が傾き等によって位置ズレしていたり読取りセンサ(31L,31R)の取付け位置精度が低くても、パターン情報表示部24を正確に読み取ることができる。従って、判読不可能や誤読を防止できる。
また、開始位置表示部24aを、棒金出金装置1内で読取りセンサ(31L,31R)が検知し得る他の部分(棒金トレー14におけるパターン情報表示部24の上下部や棒金トレー14間の隙間などの周囲14b)から判別できるようにしたため、開始位置表示部24aを明確に判別することができる。特に、周囲14bが暗く検知されることに対して開始位置表示部24aを白とした上に、読取りセンサ(31Lまたは31R)が検知する複数のデータ(実施形態では3データ)の総和で判別するため、誤検知を防止して精度良く開始位置を検知できる。
また、このパターン情報表示部24の位置検知は、複数備えた読取りセンサ(31L,31R)のいずれか1つが最初に検知した端部に基づいて実行するため、パターン情報表示部24の一部を位置検知用の開始位置表示部24aとすることができる。これにより、パターン情報表示部24と別に開始位置表示部24aを備える必要がなく、棒金トレー14正面の限られたスペースを有効活用することができる。従って、パターン情報表示部24の情報要素となる領域(24L(U),24R(U),24L(L),24R(L))のサイズを大きくすることができる。
このスペースの有効活用について詳述すると、棒金トレー14の正面は、繰出しアーム17によりバケット部16へ棒金を繰り出すための開口部14aが必要であり、また多数の棒金トレー14を多段配置するために上下幅も制限されることから、パターン情報表示部24を設けられるスペースが狭くなる。従って、狭いスペースの中で金種判別を可能とし位置判別も可能とする必要が生じる。この狭いスペースに、仮に金種判別用のマークと位置判別用のマークを別個独立して設けると、それぞれのマークにおける情報要素のサイズが小さくなってしまう。そうすると、汚損による誤読や判別不能に繋がりやすくなるという問題が生じる。
これに対し、上述した実施形態により、パターン情報表示部24の一部に開始位置表示部24aとしての機能を兼用させることで、1つの領域(情報要素)の面積を広くとることができる。このため、1つの領域内で読取りセンサ(31L,31R)が読み取るデータ数を多数得ることができる。従って、1領域が白か黒かを多数のデータに基づいて濃淡判定により判別でき、汚損による誤読や判別不可能を防止することができる。
またこのようにパターン情報表示部24の一部に開始位置表示部24aとしての機能を兼用させることで、限られたすスペース内での判別可能な金種数の向上と読取精度の向上という2つの相反する課題を両立することができる。
以上のように、パターン情報表示部24の左右いずれかにおいて、上下方向に白黒パターンに変化をつけ、平均値から白黒変化の基準値を求め、さらに白黒判定したデータ数について多数決処理により各面の白黒を判定するため、パターン情報の汚損、位置ズレによる誤読、判別不能を防止することができる。
なお、この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
たとえば、上述した実施形態では、全体読取データについて下方から上方へ順次読取りして開始位置を検索する例を示したが、逆に上方から下方への読取りを行って開始位置を検索してもよい。この場合は、パターン情報表示部24における開始位置表示部24aを上方の領域(24L(U)および24R(U))のいずれか一方に必ず有する構成とし、これを開始位置表示部24aに設定すると良い。
またパターン情報表示部24は、2×2のマス目において上下方向に白黒変化するパターンを示したが、上記例に限定するものではなく、上下方向に濃淡が変化する他の構成としてもよい。
また、開始位置表示部24aは、白色としたが、これに限らず、左側読取りセンサ31Lと右側読取りセンサ31Rによる検知結果が周囲14bと開始位置表示部24aとで異なるような素材や形状の部材により構成してもよい。この場合も開始位置表示部24aを認識することができ、上述した効果を得ることができる。
棒金出金装置の内部構造を右側面から示した構成図。 バケット部と棒金トレーを拡大して説明する説明図。 金種識別用データの構成図。 棒金出金装置の制御部が実行する下端位置検出処理のフローチャート。 棒金出金装置の制御部が実行する情報要素判定処理のフローチャート。
符号の説明
1…棒金出金装置、14…棒金トレー、15…棒金、16…バケット部、17…繰出しアーム、19…バケット昇降モータ、22…取出口シャッタ、24…パターン情報表示部、24a…開始位置表示部、24L(U)…左側上領域、24L(L)…左側下領域、24R(U)…右側上領域、24R(L)…右側下領域、31…読取手段、31L…左側読取りセンサ、31R…右側読取りセンサ、40…読取方向、K…金種識別用データ

Claims (7)

  1. 棒金を収納する複数の棒金トレーと、
    該棒金トレーに収納されている棒金を取り出す棒金取出手段と、
    該棒金取出手段により取り出した棒金を保留するバケット部と、
    該バケット部を前記棒金トレーの配列方向に移動させるバケット移動手段とが備えられた棒金出金装置であって、
    前記棒金トレーの前記バケット部との対向面側に、
    収納している棒金の金種を示す識別情報表示部と、
    該識別情報表示部の位置を示す位置表示部とが設けられ、
    前記バケット部に、前記識別情報表示部および位置表示部を読み取る読取手段が設けられた
    棒金出金装置。
  2. 前記位置表示部は、前記読取手段からみて前記識別表示部の周囲の濃淡と異なる濃淡に検知される色または部材により構成され、
    前記読取手段は、該濃淡の検知によって前記位置表示部を認識する構成である
    請求項1記載の棒金出金装置。
  3. 前記識別情報表示部は、情報を示す情報要素が複数組み合わせて構成され、
    該情報要素は、少なくとも前記読取手段による読取方向に対する読取幅方向に複数配置され、
    該情報要素の少なくとも1つが、前記位置表示部とされ、
    前記読取手段は、前記読取幅方向の全ての情報要素を読み取り可能に構成されて該情報要素に含まれている前記位置表示部を認識する構成である
    請求項1または2記載の棒金出金装置。
  4. 前記識別情報表示部は、前記情報要素が前記読取手段の読取方向にも複数配置され、
    前記位置表示部は、前記読取方向の開始側に設けられ、または、前記読取方向の終了側に設けられる構成であり、
    前記読取手段は、前記位置表示部を認識した際に該位置表示部の位置を前記識別情報表示部の開始位置と認識する構成、または、前記位置表示部を認識した際に該位置表示部の位置を前記識別情報表示部の終了位置と認識する構成である
    請求項3記載の棒金出金装置。
  5. 前記識別情報表示部の情報要素の組み合わせと金種とを対応付けた金種判別データを記憶する記憶手段と、
    各種情報処理を実行する情報処理手段とを備え、
    前記位置表示部は、前記識別情報表示部における前記読取方向の開始側に設けられ、
    前記読取手段は、
    前記情報要素および前記位置表示部を検知する検知部が前記読取幅方向の前記情報要素の配置数に対応して複数設けられ、
    前記情報処理手段は、
    前記検知部による前記位置表示部の検知を前記読取方向に順次実行していずれか1つの前記検知部により最初に検知した前記位置表示部を前記識別情報表示部の開始位置とする開始位置判別処理と、
    該開始位置を判別すると、全ての前記検知部について前記識別情報表示部として読み取る読取範囲を決定する読取範囲決定処理と、
    該読取範囲の各情報要素を検知し、この検知結果と前記記憶手段に記憶している金種判別データと照らし合わせて金種を判別する金種判別処理と、
    前記読取範囲の読取方向終了側から前記開始位置判別処理を再開する継続処理とを実行する構成である
    請求項4記載の棒金出金装置。
  6. 前記識別情報表示部は、
    前記情報要素を前記幅方向に2段、前記読取方向に2段設けた4マスの構成である
    請求項3、4、または5記載の棒金出金装置。
  7. 棒金を収納する複数の棒金トレーと、
    該棒金トレーに収納されている棒金を取り出す棒金取出手段と、
    該棒金取出手段により取り出した棒金を保留するバケット部と、
    該バケット部を前記棒金トレーの配列方向に移動させるバケット移動手段とが備えられた棒金出金装置により棒金を出金する棒金出金方法であって、
    前記棒金トレーの前記バケット部との対向面側に、
    収納している棒金の金種を示す識別情報表示部と、
    該識別情報表示部の位置を示す位置表示部とが設けられ、
    前記バケット部に、前記識別情報表示部および位置表示部を読み取る読取手段が設けられて、
    前記位置表示部を認識して前記識別情報表示部から金種を読み取り、
    必要な金種であれば前記棒金取出手段で必要分の棒金を取り出して前記バケット部に保留し、
    該バケット部に保留した棒金を出金部から出金する
    棒金出金方法。
JP2008291236A 2008-11-13 2008-11-13 棒金出金装置および棒金出金方法 Expired - Fee Related JP5225034B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008291236A JP5225034B2 (ja) 2008-11-13 2008-11-13 棒金出金装置および棒金出金方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008291236A JP5225034B2 (ja) 2008-11-13 2008-11-13 棒金出金装置および棒金出金方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010117927A true JP2010117927A (ja) 2010-05-27
JP5225034B2 JP5225034B2 (ja) 2013-07-03

Family

ID=42305560

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008291236A Expired - Fee Related JP5225034B2 (ja) 2008-11-13 2008-11-13 棒金出金装置および棒金出金方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5225034B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1186067A (ja) * 1997-09-12 1999-03-30 Omron Corp 貨幣放出装置および包装硬貨放出装置
JP2006260061A (ja) * 2005-03-16 2006-09-28 Oki Electric Ind Co Ltd 棒金払出し装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1186067A (ja) * 1997-09-12 1999-03-30 Omron Corp 貨幣放出装置および包装硬貨放出装置
JP2006260061A (ja) * 2005-03-16 2006-09-28 Oki Electric Ind Co Ltd 棒金払出し装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5225034B2 (ja) 2013-07-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102855685B (zh) 纸币处理装置
EP1868167B1 (en) Bill handling machine
EP2166517A1 (en) Currency handling device
US7638746B2 (en) Sensing system for detecting whether one bill, or more than one bill, is present at a sensing station in an ATM
JP6224364B2 (ja) 硬貨処理装置および硬貨処理方法
KR20170080852A (ko) 지폐 처리 장치
US10297099B2 (en) Media transaction device
US20120199438A1 (en) Coin processing apparatus and method
JP2008192078A (ja) 棒金保管庫
JP5033485B2 (ja) 物体検出装置、および包装硬貨検出装置
JP6230840B2 (ja) 自動取引装置、自動取引システム及び紙幣交換取引方法
CN106934923B (zh) 兑换机以及兑换方法
JP5244540B2 (ja) 貨幣処理機および貨幣処理機システム
JP5225034B2 (ja) 棒金出金装置および棒金出金方法
CN203786811U (zh) 兑换机
CN203689603U (zh) 硬币处理装置
JP2001283283A (ja) 紙幣束投出装置
JP5121568B2 (ja) 包装硬貨処理機
WO2021193380A1 (ja) 硬貨計数システム、硬貨計数プログラム及び硬貨収納装置
JP6486764B2 (ja) 包装硬貨処理装置
JP2012256293A (ja) 包装硬貨処理ユニット
JP5935624B2 (ja) シャッタ装置
JP2003157465A (ja) 紙幣取扱装置
JP5193696B2 (ja) 包装硬貨処理機
JP5389553B2 (ja) 貨幣処理装置および貨幣処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121029

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121113

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130212

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130312

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5225034

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160322

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees