JP2010117463A - 液晶装置の評価方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡便且つ高精度な劣化判定を可能にする液晶装置の評価方法を提供する。
【解決手段】液晶装置2の評価方法は、一対の電極を有する液晶パネル6を備える液晶装置の評価方法であって、液晶パネル6の一対の電極間に第1駆動信号を印加すること、第1駆動信号を印加したときの液晶パネル6の第1透過率を測定すること、液晶パネル6の一対の電極間に第1駆動信号と周波数の異なる第2駆動信号を印加すること、第2駆動信号を印加したときの液晶パネル6の第2透過率を測定すること、及び、第1透過率と第2透過率とを比較して液晶パネル6の耐光性寿命を評価すること、を含む。
【選択図】図6
【解決手段】液晶装置2の評価方法は、一対の電極を有する液晶パネル6を備える液晶装置の評価方法であって、液晶パネル6の一対の電極間に第1駆動信号を印加すること、第1駆動信号を印加したときの液晶パネル6の第1透過率を測定すること、液晶パネル6の一対の電極間に第1駆動信号と周波数の異なる第2駆動信号を印加すること、第2駆動信号を印加したときの液晶パネル6の第2透過率を測定すること、及び、第1透過率と第2透過率とを比較して液晶パネル6の耐光性寿命を評価すること、を含む。
【選択図】図6
Description
本発明は、液晶装置の評価方法に関するものである。
液晶ディスプレイが幅広く利用されるに伴い、より高い信頼性が要求されている。特に液晶ライトバルブを用いた液晶プロジェクタについては、強い光を入射し続けても画質変化のおきにくい、耐光性の高い液晶ライトバルブの開発が進められている。その結果、液晶ライトバルブの寿命は延びていったが、そのことが耐光性試験に長時間かかってしまうという問題を引き起こしている。
液晶ディスプレイの表示特性の変化は、電圧−透過率の関係性が経時変化することと同義である。液晶パネルに所定の電圧を印加するとその電圧に対応した透過率を示す。ところが長時間使用していると、同じ電圧を印加しても異なる透過率を示すようになる。結果、期待したものとは異なる表示になる。
劣化状況の把握には、電圧−透過率特性を測定するのが一般的である。透過率を測定するためには、液晶パネルに加えて、光源や光センサー、偏光板等が必要である。これらの部材が経時変化を起こしてしまえば評価結果は、信頼できないものとなってしまう。仮に透過率の変化が10%を超えたところで製品が壊れたと判断すると、光源の明るさ変動が1%であっても、寿命判定にとっては、10%程の誤差を与えてしまう。つまり、長時間にわたり信頼できる電圧−透過率特性評価を行うには、それ以上に経時変化の少ない光学測定系が必要になる。このような耐光性試験として、光源の電流量をフィードバック制御することで耐光性寿命の予測制度の安定性を保とうとしているものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、その要求に応えられる光学測定系を確保することが難しいことである。又、特許文献1は、その制御回路の分だけコストがかかってしまう。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]一対の電極を有する液晶パネルを備える液晶装置の評価方法であって、前記液晶パネルの前記一対の電極間に第1駆動信号を印加すること、該第1駆動信号を印加したときの前記液晶パネルの第1透過率を測定すること、前記液晶パネルの前記一対の電極間に前記第1駆動信号と周波数の異なる第2駆動信号を印加すること、該第2駆動信号を印加したときの前記液晶パネルの第2透過率を測定すること、及び、前記第1透過率と前記第2透過率とを比較して前記液晶パネルの耐光性寿命を評価すること、を含むことを特徴とする液晶装置の評価方法。
これによれば、初期状態との違いを比較するのではなく、その時点における印加駆動信号の周波数による違いを調べることで劣化状態を判断するので比較する測定の間隔が非常に短くすることができる。そのため判別精度は測定系の長期信頼性に依らず、簡便な測定装置を用いたときでも精度よく判断できる。従って、簡便且つ高精度な劣化判定を可能にする液晶装置の評価方法を提供する。
[適用例2]上記液晶装置の評価方法であって、前記第1駆動信号は、前記液晶パネルの所定の駆動周波数の矩形波であり、前記第2駆動信号は、前記第1駆動信号の周波数よりも低周波数の前記矩形波であることを特徴とする液晶装置の評価方法。
これによれば、周波数依存性を調べるので、どのような劣化モードが起きているか判断できる。つまり、駆動周波数よりも低い周波数で調べるので、液晶パネルの中間調が明るくなる変化を捉えることができる。又、矩形波を印加するので、簡便な信号発生器を用いて測定できる。
[適用例3]上記液晶装置の評価方法であって、前記第1駆動信号は、前記液晶パネルの所定の駆動周波数の矩形波であり、前記第2駆動信号は、前記第1駆動信号の周波数よりも高周波数の前記矩形波であることを特徴とする液晶装置の評価方法。
これによれば、周波数依存性を調べるので、どのような劣化モードが起きているか判断できる。つまり、駆動周波数よりも高い周波数で調べるので、液晶パネルの中間調が暗くなる変化を捉えることができる。又、矩形波を印加するので、簡便な信号発生器を用いて測定できる。
[適用例4]上記液晶装置の評価方法であって、前記第1駆動信号は、前記液晶パネルの所定の駆動周波数の保持駆動波形であり、前記第2駆動信号は、前記第1駆動信号の周波数よりも低周波数の前記保持駆動波形であることを特徴とする液晶装置の評価方法。
これによれば、周波数依存性を調べるので、どのような劣化モードが起きているか判断できる。つまり、駆動周波数よりも低い周波数で調べるので、液晶パネルの中間調が明るくなる変化を捉えることができる。又、保持駆動波形(パルス−ホールド波形)を印加するので、一般的なTFT液晶パネルで測定できる。
[適用例5]上記液晶装置の評価方法であって、前記第1駆動信号は、前記液晶パネルの所定の駆動周波数の保持駆動波形であり、前記第2駆動信号は、前記第1駆動信号の周波数よりも高周波数の前記保持駆動波形であることを特徴とする液晶装置の評価方法。
これによれば、周波数依存性を調べるので、どのような劣化モードが起きているか判断できる。つまり、駆動周波数よりも高い周波数で調べるので、液晶パネルの中間調が暗くなる変化を捉えることができる。又、保持駆動波形を印加するので、一般的なTFT液晶パネルで測定できる。
[適用例6]上記液晶装置の評価方法であって、前記耐光性寿命は、前記第1透過率と前記第2透過率との差が一定以上のとき前記液晶パネルが劣化していると評価することを特徴とする液晶装置の評価方法。
これによれば、評価条件及び評価方法の設定が容易になる。
[適用例7]上記液晶装置の評価方法であって、前記耐光性寿命は、所定の電圧における前記第1透過率と前記第2透過率との差で評価することを特徴とする液晶装置の評価方法。
これによれば、駆動信号がひとつの電圧値で判断できるので、測定に要する時間を短くすることができる。
[適用例8]上記液晶装置の評価方法であって、前記耐光性寿命は、所定の範囲の電圧における複数の前記第1透過率と複数の前記第2透過率との差の和で評価することを特徴とする液晶装置の評価方法。
これによれば、ある範囲の電圧の差の和を用いて判断するので、様々な劣化モードに対応できる。
(第1の実施形態)
先ず、本実施形態に係る液晶装置の評価方法について説明するに先んじ、この評価方法に用いる液晶装置2の概略構造について説明する。
図1は、評価対象となる液晶装置2を各構成要素と共に対向基板12の側から見た平面図、図2は、図1のII−II’線に沿う断面図、図3は、液晶装置2の画素表示領域においてマトリクス状に形成された複数の画素における各種素子、配線等の等価回路を示す図、図4は、TFTアレイ基板10に形成された複数の画素の平面図、図5は、図4のV−V’線における断面図である。
以下の説明に用いた各図においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならせてある。
先ず、本実施形態に係る液晶装置の評価方法について説明するに先んじ、この評価方法に用いる液晶装置2の概略構造について説明する。
図1は、評価対象となる液晶装置2を各構成要素と共に対向基板12の側から見た平面図、図2は、図1のII−II’線に沿う断面図、図3は、液晶装置2の画素表示領域においてマトリクス状に形成された複数の画素における各種素子、配線等の等価回路を示す図、図4は、TFTアレイ基板10に形成された複数の画素の平面図、図5は、図4のV−V’線における断面図である。
以下の説明に用いた各図においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならせてある。
(液晶装置の全体構成)
先ず、図1〜図5を用いて、評価対象となる光学素子のサンプルである透過型の液晶装置2の構成について説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る液晶装置2は、TFTアレイ基板10と対向基板12とがシール材14によって貼り合わされ、このシール材14によって区画された領域内に液晶層16が封入されている。シール材14の形成領域の内側の領域には、遮光性材料からなる遮光膜(周辺見切り)18が形成されている。シール材14の外側の領域には、データ線駆動回路20及び外部回路実装端子22がTFTアレイ基板10の一辺に沿って形成されており、この一辺に隣接する2辺に沿って走査線駆動回路24が形成されている。TFTアレイ基板10の残る一辺には、画素表示領域の両側に設けられた走査線駆動回路24の間を接続するための複数の配線26が設けられている。又、対向基板12の角部においては、TFTアレイ基板10と対向基板12との間で電気的導通をとるための基板間導通材28が配設されている。
先ず、図1〜図5を用いて、評価対象となる光学素子のサンプルである透過型の液晶装置2の構成について説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る液晶装置2は、TFTアレイ基板10と対向基板12とがシール材14によって貼り合わされ、このシール材14によって区画された領域内に液晶層16が封入されている。シール材14の形成領域の内側の領域には、遮光性材料からなる遮光膜(周辺見切り)18が形成されている。シール材14の外側の領域には、データ線駆動回路20及び外部回路実装端子22がTFTアレイ基板10の一辺に沿って形成されており、この一辺に隣接する2辺に沿って走査線駆動回路24が形成されている。TFTアレイ基板10の残る一辺には、画素表示領域の両側に設けられた走査線駆動回路24の間を接続するための複数の配線26が設けられている。又、対向基板12の角部においては、TFTアレイ基板10と対向基板12との間で電気的導通をとるための基板間導通材28が配設されている。
尚、データ線駆動回路20及び走査線駆動回路24をTFTアレイ基板10の上に形成する代わりに、例えば、駆動用LSIが実装されたTAB(Tape Automated Bonding)基板とTFTアレイ基板10の周辺部に形成された端子群とを異方性導電膜を介して電気的及び機械的に接続するようにしてもよい。
又、液晶装置2においては、使用する液晶モードの種類、即ち、TN(Twisted Nematic)モード、VA(Vertical Alignment)モード、OCB(Optically Compensated Bend)モード、IPS(In Plain Switching)モード、STN(Super Twisted Nematic)モード、FFS(Fringe Field Switching)等の動作モードや、ノーマリホワイトモード/ノーマリブラックモードの別に応じて、位相差板、偏光板等が所定の向きに配置されるが、ここでは図示を省略する。
又、液晶装置2においては、使用する液晶モードの種類、即ち、TN(Twisted Nematic)モード、VA(Vertical Alignment)モード、OCB(Optically Compensated Bend)モード、IPS(In Plain Switching)モード、STN(Super Twisted Nematic)モード、FFS(Fringe Field Switching)等の動作モードや、ノーマリホワイトモード/ノーマリブラックモードの別に応じて、位相差板、偏光板等が所定の向きに配置されるが、ここでは図示を省略する。
(等価回路)
このような構造を有する液晶装置2の画素表示領域においては、図3に示すように、複数のドット30がマトリクス状に構成されていると共に、これらのドット30の各々には、画素スイッチ用のTFT素子32が形成されており、画像信号S1、S2、…、Snを供給するデータ線34がTFT素子32のソースに電気的に接続されている。データ線34に書き込む画像信号S1、S2、…、Snは、この順に線順次で供給してもよく、相隣接する複数のデータ線34同士に対して、グループ毎に供給するようにしてもよい。又、TFT素子32のゲートには、走査線36aが電気的に接続されており、所定のタイミングで、走査線36aにパルス的に走査信号G1、G2、…、Gmをこの順に線順次で印加するように構成されている。画素電極38は、TFT素子32のドレインに電気的に接続されており、スイッチング素子であるTFT素子32を一定期間だけオン状態とすることにより、データ線34から供給される画像信号S1、S2、…、Snを各画素に所定のタイミングで書き込む。このようにして画素電極38を介して液晶に書き込まれた所定レベルの画像信号S1、S2、…、Snは、図2に示す対向基板12の共通電極40との間で一定期間保持される。又、保持された画像信号S1、S2、…、Snがリークするのを防ぐために、画素電極38と共通電極40との間に形成される液晶容量と並列に蓄積容量64が付加されている。符号36bは蓄積容量64を構成する容量線である。
このような構造を有する液晶装置2の画素表示領域においては、図3に示すように、複数のドット30がマトリクス状に構成されていると共に、これらのドット30の各々には、画素スイッチ用のTFT素子32が形成されており、画像信号S1、S2、…、Snを供給するデータ線34がTFT素子32のソースに電気的に接続されている。データ線34に書き込む画像信号S1、S2、…、Snは、この順に線順次で供給してもよく、相隣接する複数のデータ線34同士に対して、グループ毎に供給するようにしてもよい。又、TFT素子32のゲートには、走査線36aが電気的に接続されており、所定のタイミングで、走査線36aにパルス的に走査信号G1、G2、…、Gmをこの順に線順次で印加するように構成されている。画素電極38は、TFT素子32のドレインに電気的に接続されており、スイッチング素子であるTFT素子32を一定期間だけオン状態とすることにより、データ線34から供給される画像信号S1、S2、…、Snを各画素に所定のタイミングで書き込む。このようにして画素電極38を介して液晶に書き込まれた所定レベルの画像信号S1、S2、…、Snは、図2に示す対向基板12の共通電極40との間で一定期間保持される。又、保持された画像信号S1、S2、…、Snがリークするのを防ぐために、画素電極38と共通電極40との間に形成される液晶容量と並列に蓄積容量64が付加されている。符号36bは蓄積容量64を構成する容量線である。
(平面構造)
次に、図4に基づいて、液晶装置2の平面構造について説明する。本実施形態に係る液晶装置2では、TFTアレイ基板10上に、インジウム錫酸化膜(Indium Tin Oxide、以下ITOという)等の透明導電性材料からなる矩形状の画素電極38(破線38aによりその輪郭を示す)が、マトリクス状に配列形成されている。又、画素電極38の縦横の境界に沿って、データ線34、走査線36a、及び容量線36bが設けられている。本実施形態では、各画素電極38並びに各画素電極38を囲むように配設されたデータ線34、走査線36a、及び容量線36b等の形成された領域が画素であり、マトリクス状に配置された各画素に表示を行うことが可能な構造になっている。
次に、図4に基づいて、液晶装置2の平面構造について説明する。本実施形態に係る液晶装置2では、TFTアレイ基板10上に、インジウム錫酸化膜(Indium Tin Oxide、以下ITOという)等の透明導電性材料からなる矩形状の画素電極38(破線38aによりその輪郭を示す)が、マトリクス状に配列形成されている。又、画素電極38の縦横の境界に沿って、データ線34、走査線36a、及び容量線36bが設けられている。本実施形態では、各画素電極38並びに各画素電極38を囲むように配設されたデータ線34、走査線36a、及び容量線36b等の形成された領域が画素であり、マトリクス状に配置された各画素に表示を行うことが可能な構造になっている。
TFT素子32は、ポリシリコン膜等からなる半導体層44aを中心として形成されている。半導体層44aのソース領域(後述)には、コンタクトホール46を介して、データ線34が電気的に接続されている。又、半導体層44aのドレイン領域(後述)には、コンタクトホール48を介して、画素電極38が電気的に接続されている。一方、半導体層44aにおける走査線36aとの対向部分には、チャネル領域44bが形成されている。尚、走査線36aは、チャネル領域44bとの対向部分においてゲート電極として機能する。
容量線36bは、走査線36aに沿って略直線状に伸びる本線部(即ち、平面的に見て、走査線36aに沿って形成された第1領域)と、データ線34との交点からデータ線34に沿って前段側(図中上向き)に突出した突出部(即ち、平面的に見て、データ線34に沿って延設された第2領域)とによって構成されている。又、図4中に右上がりの斜線に示した領域には、第1遮光膜50が形成されている。そして、容量線36bの突出部と第1遮光膜50とが、コンタクトホール52を介して電気的に接続されている。
(断面構成)
次に、図5を用いて、本実施形態に係る液晶装置2の断面構造について説明する。図5に示すように、本実施形態に係る液晶装置2の液晶パネル6は、TFTアレイ基板10と、これに対向配置される対向基板12と、これらの間に挟持される液晶層16とによって構成されている。
次に、図5を用いて、本実施形態に係る液晶装置2の断面構造について説明する。図5に示すように、本実施形態に係る液晶装置2の液晶パネル6は、TFTアレイ基板10と、これに対向配置される対向基板12と、これらの間に挟持される液晶層16とによって構成されている。
TFTアレイ基板10は、石英等の透光性材料からなる基板本体10Aと、その内側に形成されたTFT素子32や画素電極38、配向膜54等とを主体として構成されている。一方、対向基板12は、ガラスや石英等の透光性材料からなる基板本体12Aと、その内側に形成された共通電極40や配向膜42等とを主体として構成されている。更に、液晶層16はTN液晶によって構成されている。
TFTアレイ基板10の表面には、後述する第1遮光膜50及び第1層間絶縁膜56が形成されている。そして、第1層間絶縁膜56の表面に半導体層44aが形成され、この半導体層44aを中心としてTFT素子32が形成されている。半導体層44aにおける走査線36aとの対向部分にはチャネル領域44bが形成され、その両側にソース領域及びドレイン領域が形成されている。尚、TFT素子32は、LDD(Lightly Doped Drain)構造を採用するため、ソース領域及びドレイン領域に、それぞれ不純物濃度が相対的に高い高濃度領域と、相対的に低い低濃度領域(LDD領域)とが形成されている。即ち、ソース領域には低濃度ソース領域44cと高濃度ソース領域44dが形成され、ドレイン領域には低濃度ドレイン領域44eと高濃度ドレイン領域44fとが形成されている。
半導体層44aの表面には、ゲート絶縁膜58が形成されている。そして、ゲート絶縁膜58の表面に走査線36aが形成され、走査線36aはゲート電流を構成している。又、ゲート絶縁膜58及び走査線36aの表面には、第2層間絶縁膜60が形成されている。そして、第2層間絶縁膜60の表面にデータ線34が形成され、第2層間絶縁膜60に形成されたコンタクトホール46を介して、データ線34が高濃度ソース領域44dと電気的に接続されている。更に、第2層間絶縁膜60及びデータ線34の表面には、第3層間絶縁膜62が形成されている。そして、第3層間絶縁膜62の表面に画素電極38が形成され、第2層間絶縁膜60及び第3層間絶縁膜62に形成されたコンタクトホール48を介して、画素電極38が高濃度ドレイン領域44fと電気的に接続されている。一方、第3層間絶縁膜62及び画素電極38の表面には、ポリイミド等からなる配向膜54が形成されている。
尚、本実施形態では、半導体層44aを延設して第1蓄積容量電極44gが形成されている。又、ゲート絶縁膜58を延設して誘電体膜とし、その表面に容量線36bを形成して第2蓄積容量電極とすることにより、上述の蓄積容量64が構成されている。
又、TFT素子32の形成領域に対応するTFTアレイ基板10の表面に、第1遮光膜50が形成されている。第1遮光膜50は、対向基板12側から入射し、TFTアレイ基板10の外面(TFTアレイ基板10と空気との界面)で反射された液晶層16へと戻る光が、少なくとも半導体層44aのチャネル領域44b、低濃度ソース領域44c、及び低濃度ドレイン領域44eに入射することを防止するものである。尚、第1遮光膜50は、第1層間絶縁膜56に形成されたコンタクトホール52を介して、前段或いは後段の容量線36bと電気的に接続されている。これにより、第1遮光膜50は第3蓄積容量電極として機能し、第1層間絶縁膜56を誘電体膜として、第1蓄積容量電極44gとの間に新たな蓄積容量が形成される。
一方、データ線34、走査線36a、及びTFT素子32の形成領域に対応する対向基板12の表面には、第2遮光膜66が形成されている。第2遮光膜66は、対向基板12側からの入射光が、半導体層44aのチャネル領域44bや低濃度ソース領域44c、低濃度ドレイン領域44eに侵入するのを防止するものである。
又、対向基板12及び第2遮光膜66の表面には、略全面に渡ってITO等からなる共通電極40が形成されている。更に、共通電極40の表面には、ポリイミド等からなる配向膜42が形成されている。
又、対向基板12及び第2遮光膜66の表面には、略全面に渡ってITO等からなる共通電極40が形成されている。更に、共通電極40の表面には、ポリイミド等からなる配向膜42が形成されている。
(評価試験機)
次に、図6を用いて、液晶装置2の耐光性評価を行う耐光性評価試験機4について説明する。
図6は、本実施形態に係る耐光性評価試験機4の概略構成を示すブロック図である。耐光性評価試験機4は、液晶装置2の液晶パネル6を評価対象として、この液晶パネル6に駆動信号を供給する信号発生器70、評価対象から射出される光量を測定する光センサー72、液晶パネル6の背後に配置した光源74、評価用プログラム等を格納したり評価結果データを格納したりするためのHD(ハードディスク)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)等の記憶装置76、及び、後述の評価用プログラムが実行されるCPU(中央演算装置)78によって概略構成されている。
次に、図6を用いて、液晶装置2の耐光性評価を行う耐光性評価試験機4について説明する。
図6は、本実施形態に係る耐光性評価試験機4の概略構成を示すブロック図である。耐光性評価試験機4は、液晶装置2の液晶パネル6を評価対象として、この液晶パネル6に駆動信号を供給する信号発生器70、評価対象から射出される光量を測定する光センサー72、液晶パネル6の背後に配置した光源74、評価用プログラム等を格納したり評価結果データを格納したりするためのHD(ハードディスク)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)等の記憶装置76、及び、後述の評価用プログラムが実行されるCPU(中央演算装置)78によって概略構成されている。
信号発生器70は、所定の電圧の駆動信号を印加する。信号発生器70は、液晶パネル6の画素電極38と共通電極40との間に駆動信号を供給する。液晶パネル6は駆動信号が供給されることにより所定の表示状態(例えば白表示、黒表示、中間調表示等)となる。本実施形態では、信号発生器70は、第1駆動信号として液晶パネル6の通常の駆動周波数の矩形波形、第2駆動信号として第1駆動信号よりも低周波数の駆動波形を印加する。例えば、液晶パネル6の通常の駆動周波数を30Hzの矩形波形とした場合、それよりも低周波数である10Hzの矩形波形を印加する。
光センサー72は、現在、光が当たっているか否かを検知するものである。光センサー72として現在、一般的に利用されているのは、フォトダイオード、フォトトランジスタ、CdS(cadmium sulphide)セル等である。フォトダイオードは、光が入射すると格子に結合されていた電子が、結合を解き放たれて自由な電子となり、自由な電子や正孔が発生し、これらの電子や正孔が空乏領域へ移動し、光の強弱に比例した強さの逆電流になるものである。
フォトトランジスタは、バイポーラトランジスタの構造を持った2端子光検出素子であり、光によって生成された電子・正孔対をトランジスタ作用により増幅し、光電流をコレクタ電流として検出するものである。CdSセルは、II−VI族化合物半導体の一つでウルツ鉱型、閃亜鉛鉱型の結晶構造を示し、大きな光伝導性が特徴で光伝導素子に主に用いられている。
ここに挙げたものは、何れも光起電力効果、光導電効果等を利用して光センサーとして作動するものである。また、上述した光センサー72は、光を当てたときだけその量をカウントし、光が当たっていないときは元の状態にもどるものである。
光源74は、放電管等の出す光を均一な面光源に変えて背後から液晶パネル6を照らすものである。例えば、放電管には高電圧交流を供給するインバータを介して直流電源が接続されている(図示せず)。放電管の方式や光源74のサイズにもよるが、インバータには、数100[V]〜数1000[V]、数[mA]〜数10[mA]程度の電流を供給する能力が必要である。
(駆動周波数−透過率特性の比較)
図7は、本実施形態に係る液晶装置2の照射時間の変化に対する駆動周波数−透過率特性のグラフ図である。尚、横軸が駆動周波数(Hz)で縦軸が透過率である。又、駆動周波数の範囲は10〜4f(Hz)で、fは液晶パネル6の通常の駆動周波数である。例えば25,30,50,60,100,120Hzのうちの一つである。
図7は、本実施形態に係る液晶装置2の照射時間の変化に対する駆動周波数−透過率特性のグラフ図である。尚、横軸が駆動周波数(Hz)で縦軸が透過率である。又、駆動周波数の範囲は10〜4f(Hz)で、fは液晶パネル6の通常の駆動周波数である。例えば25,30,50,60,100,120Hzのうちの一つである。
図7に示すグラフL1は、液晶パネル6への照射時間が初期段階(照射時間が短い状態)における液晶装置2の駆動周波数−透過率特性であり、グラフL2は、液晶パネル6への照射時間が中期段階(照射時間がある程度の状態)における液晶装置2の駆動周波数−透過率特性であり、グラフL3は、液晶パネル6への照射時間が長期段階(照射時間が長い状態)における液晶装置2の駆動周波数−透過率特性である。
駆動周波数−透過率特性のグラフL1〜L3を比較すると、照射時間の変化に周波数−透過率特性は大きく変化する。その傾向は照射時間が長くなると液晶パネル6の駆動周波数fを略中央にグラフ図の左側(低周波数領域)が上側に、右側(高周波数領域)が下側にシフトする傾向にある。
本実施形態では、図8に示す液晶パネル6への照射時間が長期段階のグラフL3の液晶パネル6が破壊されたと判断し、その矩形波周波数fの第1透過率とその矩形波周波数fより低周波の駆動信号の第2透過率との差が一定以上となったと判断する。例えば、一定以上の一定の値は10%とする。つまり、矩形波周波数fの第1透過率とその矩形波周波数fより低周波の駆動信号の第2透過率との差が10%を超えたところで液晶パネル6は破壊されたと判断する。この値である10%を判定基準の所定値として記憶装置76に記憶する。
(照射時間−透過率特性の比較)
図8は、本実施形態に係る液晶装置2の矩形波周波数の変化に対する照射時間−透過率特性のグラフ図である。尚、横軸が照射時間(時間、対数表記)で縦軸が透過率である。
図8は、本実施形態に係る液晶装置2の矩形波周波数の変化に対する照射時間−透過率特性のグラフ図である。尚、横軸が照射時間(時間、対数表記)で縦軸が透過率である。
図8に示すグラフL4は、周波数が10Hz、振幅が2Vのときの液晶装置2の照射時間−透過率特性であり、グラフL5は、周波数が30Hz、振幅が2Vのときの液晶装置2の照射時間−透過率特性であり、グラフL6は、周波数が120Hz、振幅が2Vのときの液晶装置2の照射時間−透過率特性である。
照射時間−透過率特性のグラフL4〜L6を比較すると、矩形波周波数の変化に照射時間−透過率特性は大きく変化する。グラフL4〜L6とも照射時間が60時間で透過率に変化が見られる。グラフL4は、照射時間が60〜100時間の間の透過率の変化は少ないが、100時間を越えた後の透過率の変化は大きく、それは暗くなっている。これらのグラフから照射時間が60時間を越えたところで液晶パネル6は破壊されたと判断する。
(駆動電圧−透過率特性の比較)
図9は、本実施形態に係る液晶装置2の矩形波周波数の変化に対する振幅−透過率特性のグラフ図である。尚、横軸が矩形波の振幅(V)で縦軸が透過率である。又、液晶パネル6の照射時間は160時間のものである。
図9は、本実施形態に係る液晶装置2の矩形波周波数の変化に対する振幅−透過率特性のグラフ図である。尚、横軸が矩形波の振幅(V)で縦軸が透過率である。又、液晶パネル6の照射時間は160時間のものである。
図9に示すグラフL7は、周波数が15.26Hzのときの液晶装置2の振幅−透過率特性であり、グラフL8は、周波数が30.52Hzのときの液晶装置2の振幅−透過率特性であり、グラフL9は、周波数が61.04Hzのときの液晶装置2の振幅−透過率特性であり、グラフL10は、周波数が122.07Hzのときの液晶装置2の振幅−透過率特性であり、グラフL11は、周波数が244.14Hzのときの液晶装置2の振幅−透過率特性であり、グラフL12は、周波数が488.28Hzのときの液晶装置2の振幅−透過率特性であり、グラフL13は、周波数が976.56Hzのときの液晶装置2の振幅−透過率特性である。
振幅−透過率特性のグラフL7〜L13を比較すると、照射時間の変化に振幅−透過率特性は大きく変化する。周波数が大きくなると振幅−透過率特性のグラフは下側にシフトする傾向がある。このことより、耐光性寿命は、所定の範囲の電圧における複数の第1透過率と複数の第2透過率との差の和で評価するようにしてもよい。
CPU78は、周波数fの第1透過率とその周波数より低周波の駆動信号の第2透過率との差が記憶装置76に入っている所定値を超えているか比較する。CPU78は、その差が記憶装置76に入っている所定値を超えたところで液晶パネル6が破壊されたと判断する。耐光性寿命は、所定の電圧における第1透過率と第2透過率との差で評価される。この評価では、液晶パネル6の周波数よりも低い周波数で調べるので、液晶パネル6の中間調が明るくなる変化を捉えることができる。又、矩形波を印加するので、簡便な信号発生器を用いて測定できる。
次に、図10を用いて、本実施形態の耐光性評価試験機4による耐光性評価の手順について説明する。
図10は、本実施形態に係る耐光性評価試験機4による耐光性評価の手順を示すフロー図である。
図10は、本実施形態に係る耐光性評価試験機4による耐光性評価の手順を示すフロー図である。
液晶パネル6の背後に配置した光源74より、一定の光量を液晶パネル6の向けて射出している状態で、先ず、ステップS10において、CPU78は、信号発生器70により液晶パネル6の画素電極38と共通電極40との間に第1駆動信号として液晶パネル6の通常の周波数の矩形波形を印加する。例えば、周波数が30Hzの矩形波形を印加する。
次に、ステップS20において、CPU78は、光センサー72により液晶パネル6から射出される光量を計測し第1透過率を測定する。
次に、ステップS30において、CPU78は、信号発生器70により液晶パネル6の画素電極38と共通電極40との間に第2駆動信号として第1駆動信号よりも低周波数の矩形波形を印加する。例えば、周波数が30Hzの矩形波形よりも低周波数である10Hzの矩形波形を印加する。
次に、ステップS40において、CPU78は、光センサー72により液晶パネル6から射出される光量を計測し第2透過率を測定する。
そして、ステップS50において、CPU78は、第1透過率と第2透過率との差と、記憶装置76に入っている所定値とを比較し、その差が記憶装置76に入っている所定値を超えているか否かを判断する。
以上により、当該検査された液晶パネル6が破壊されているかに関して良品であるか不良品であるかを精度良く評価できる。
本実施形態によれば、初期状態との違いを比較するのではなく、その時点における印加信号の周波数による違いを調べることで劣化状態を判断するので比較する測定の間隔が非常に短くすることができる。そのため判別精度は測定系の長期信頼性に依らず、簡便な測定装置を用いたときでも精度よく判断できる。従って、簡便且つ高精度な劣化判定を可能にする液晶装置2の評価方法を提供する。
本実施形態によれば、初期状態との違いを比較するのではなく、その時点における印加信号の周波数による違いを調べることで劣化状態を判断するので比較する測定の間隔が非常に短くすることができる。そのため判別精度は測定系の長期信頼性に依らず、簡便な測定装置を用いたときでも精度よく判断できる。従って、簡便且つ高精度な劣化判定を可能にする液晶装置2の評価方法を提供する。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る液晶装置2の耐光性評価を行う耐光性評価試験機4について説明する。
次に、第2の実施形態に係る液晶装置2の耐光性評価を行う耐光性評価試験機4について説明する。
本実施形態に係る耐光性評価試験機4が第1の実施形態と構成が相違する点は、第1の実施形態では、信号発生器70は、第1駆動信号として液晶パネル6の通常の周波数の矩形波形、第2駆動信号として第1駆動信号よりも低周波数の矩形波形を印加しているが、本実施形態では、信号発生器70は、第1駆動信号として液晶パネル6の通常の周波数の矩形波形、第2駆動信号として第1駆動信号よりも高周波数の矩形波形を印加している点である。
本実施形態では、信号発生器70は、第1駆動信号として液晶パネル6の通常の周波数の矩形波形、第2駆動信号として第1駆動信号よりも高周波数の矩形波形を印加する。例えば、液晶パネル6の通常の周波数を30Hzの矩形波形とした場合、それよりも高周波数である120Hzの矩形波形を印加する。
CPU78は、所定の周波数を印加したときの透過率とその周波数より高周波の駆動信号を印加したときの透過率との差が記憶装置76に入っている所定値を超えているか比較する。CPU78は、その差が記憶装置76に入っている所定値を超えたところで液晶パネル6が破壊されたと判断する。この評価では、液晶パネル6を通常使用するときの周波数よりも高い周波数で調べるので、液晶パネル6の中間調が暗くなる変化を捉えることができる。又、矩形波を印加するので、簡便な信号発生器を用いて測定できる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態に係る液晶装置2の耐光性評価を行う耐光性評価試験機4について説明する。
次に、第3の実施形態に係る液晶装置2の耐光性評価を行う耐光性評価試験機4について説明する。
本実施形態に係る耐光性評価試験機4が第1の実施形態と構成が相違する点は、第1の実施形態では、信号発生器70は、第1駆動信号として液晶パネル6の通常の周波数の矩形波形、第2駆動信号として第1駆動信号よりも低周波数の矩形波形を印加しているが、本実施形態では、信号発生器70は、第1駆動信号として液晶パネル6の通常の周波数の保持駆動波形、第2駆動信号として第1駆動信号よりも低周波数の保持駆動波形を印加している点である。
本実施形態では、信号発生器70は、第1駆動信号として液晶パネル6の通常の周波数の保持駆動波形、第2駆動信号として第1駆動信号よりも低周波数の保持駆動波形を印加する。例えば、液晶パネル6の通常の駆動周波数を30Hzの保持駆動波形とした場合、それよりも低周波数である10Hzの保持駆動波形を印加する。保持駆動波形は、パルス印加期間と保持期間とを有している。
CPU78は、所定の周波数を印加したときの透過率とその周波数より低周波の駆動信号を印加したときの透過率との差が記憶装置76に入っている所定値を超えているか比較する。CPU78は、その差が記憶装置76に入っている所定値を超えたところで液晶パネル6が破壊されたと判断する。この評価では、液晶パネル6を通常使用するときの周波数よりも低い周波数で調べるので、液晶パネル6の中間調が明るくなる変化を捉えることができる。又、保持駆動波形(パルス−ホールド波形)を印加するので、一般的なTFT液晶パネルで測定できる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態に係る液晶装置2の耐光性評価を行う耐光性評価試験機4について説明する。
次に、第4の実施形態に係る液晶装置2の耐光性評価を行う耐光性評価試験機4について説明する。
本実施形態に係る耐光性評価試験機4が第1の実施形態と構成が相違する点は、第1の実施形態では、信号発生器70は、第1駆動信号として液晶パネル6の通常の周波数の矩形波形、第2駆動信号として第1駆動信号よりも低周波数の矩形波形を印加しているが、本実施形態では、信号発生器70は、第1駆動信号として液晶パネル6の通常の周波数の保持駆動波形、第2駆動信号として第1駆動信号よりも高周波数の保持駆動波形を印加している点である。
本実施形態では、信号発生器70は、第1駆動信号として液晶パネル6の通常の周波数の保持駆動波形、第2駆動信号として第1駆動信号よりも高周波数の保持駆動波形を印加する。例えば、液晶パネル6の通常の周波数を30Hzの保持駆動波形とした場合、それよりも高周波数である120Hzの保持駆動波形を印加する。保持駆動波形は、パルス印加期間と保持期間とを有している。
CPU78は、所定の周波数を印加したときの透過率とその周波数より高周波の駆動信号を印加したときの透過率との差が記憶装置76に入っている所定値を超えているか比較する。CPU78は、その差が記憶装置76に入っている所定値を超えたところで液晶パネル6が破壊されたと判断する。この評価では、液晶パネル6を通常使用するときの周波数よりも高い周波数で調べるので、液晶パネル6の中間調が暗くなる変化を捉えることができる。又、保持駆動波形を印加するので、一般的なTFT液晶パネルで測定できる。
(変形例1)
本実施形態の液晶装置2の評価方法は、上記液晶パネル6の評価方法に限らず、液晶材料の評価方法及び劣化の自動補正機能を有する液晶装置(含液晶プロジェクタ)等の画像手段の評価方法として好適に用いることができる。
本実施形態の液晶装置2の評価方法は、上記液晶パネル6の評価方法に限らず、液晶材料の評価方法及び劣化の自動補正機能を有する液晶装置(含液晶プロジェクタ)等の画像手段の評価方法として好適に用いることができる。
(変形例2)
本実施形態の液晶装置2に含まれる液晶層16のモードは、TNモードに限られず、VA、OCB、IPS、STN及びFFS等、種々のモードを採用することができる。
本実施形態の液晶装置2に含まれる液晶層16のモードは、TNモードに限られず、VA、OCB、IPS、STN及びFFS等、種々のモードを採用することができる。
(変形例3)
本実施形態の液晶装置2は、透過型の液晶装置であるが、これに限定する趣旨ではなく、例えば反射型又は半透過反射型の液晶装置としてもよい。
本実施形態の液晶装置2は、透過型の液晶装置であるが、これに限定する趣旨ではなく、例えば反射型又は半透過反射型の液晶装置としてもよい。
2…液晶装置 4…耐光性評価試験機 6…液晶パネル 10…TFTアレイ基板 10A…基板本体 12…対向基板 12A…基板本体 14…シール材 16…液晶層 18…遮光膜(周辺見切り) 20…データ線駆動回路 22…外部回路実装端子 24…走査線駆動回路 26…配線 28…基板間導通材 30…ドット 32…TFT素子 34…データ線 36a…走査線 36b…容量線 38…画素電極 38a…破線 40…共通電極 42…配向膜 44a…半導体層 44b…チャネル領域 44c…低濃度ソース領域 44d…高濃度ソース領域 44e…低濃度ドレイン領域 44f…高濃度ドレイン領域 44g…第1蓄積容量電極 46,48…コンタクトホール 50…第1遮光膜 52…コンタクトホール 54…配向膜 56…第1層間絶縁膜 58…ゲート絶縁膜 60…第2層間絶縁膜 62…第3層間絶縁膜 64…蓄積容量 66…第2遮光膜 70…信号発生器 72…光センサー 74…光源 76…記憶装置 78…CPU(中央演算装置)。
Claims (8)
- 一対の電極を有する液晶パネルを備える液晶装置の評価方法であって、
前記液晶パネルの前記一対の電極間に第1駆動信号を印加すること、
該第1駆動信号を印加したときの前記液晶パネルの第1透過率を測定すること、
前記液晶パネルの前記一対の電極間に前記第1駆動信号と周波数の異なる第2駆動信号を印加すること、
該第2駆動信号を印加したときの前記液晶パネルの第2透過率を測定すること、及び、
前記第1透過率と前記第2透過率とを比較して前記液晶パネルの耐光性寿命を評価すること、
を含むことを特徴とする液晶装置の評価方法。 - 請求項1に記載の液晶装置の評価方法において、
前記第1駆動信号は、前記液晶パネルの所定の駆動周波数の矩形波であり、
前記第2駆動信号は、前記第1駆動信号の周波数よりも低周波数の前記矩形波であることを特徴とする液晶装置の評価方法。 - 請求項1に記載の液晶装置の評価方法において、
前記第1駆動信号は、前記液晶パネルの所定の駆動周波数の矩形波であり、
前記第2駆動信号は、前記第1駆動信号の周波数よりも高周波数の前記矩形波であることを特徴とする液晶装置の評価方法。 - 請求項1に記載の液晶装置の評価方法において、
前記第1駆動信号は、前記液晶パネルの所定の駆動周波数の保持駆動波形であり、
前記第2駆動信号は、前記第1駆動信号の周波数よりも低周波数の前記保持駆動波形であることを特徴とする液晶装置の評価方法。 - 請求項1に記載の液晶装置の評価方法において、
前記第1駆動信号は、前記液晶パネルの所定の駆動周波数の保持駆動波形であり、
前記第2駆動信号は、前記第1駆動信号の周波数よりも高周波数の前記保持駆動波形であることを特徴とする液晶装置の評価方法。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載の液晶装置の評価方法において、
前記耐光性寿命は、前記第1透過率と前記第2透過率との差が一定以上のとき前記液晶パネルが劣化していると評価することを特徴とする液晶装置の評価方法。 - 請求項1〜6のいずれか一項に記載の液晶装置の評価方法において、
前記耐光性寿命は、所定の電圧における前記第1透過率と前記第2透過率との差で評価することを特徴とする液晶装置の評価方法。 - 請求項1〜6のいずれか一項に記載の液晶装置の評価方法において、
前記耐光性寿命は、所定の範囲の電圧における複数の前記第1透過率と複数の前記第2透過率との差の和で評価することを特徴とする液晶装置の評価方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008289520A JP2010117463A (ja) | 2008-11-12 | 2008-11-12 | 液晶装置の評価方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication Number | Publication Date |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111897154A (zh) * | 2020-08-21 | 2020-11-06 | 京东方科技集团股份有限公司 | 透过率测试治具及测试方法 |
US11837120B2 (en) | 2021-06-14 | 2023-12-05 | Seiko Epson Corporation | Display device and method of controlling display device |
-
2008
- 2008-11-12 JP JP2008289520A patent/JP2010117463A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
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CN111897154B (zh) * | 2020-08-21 | 2023-08-18 | 京东方科技集团股份有限公司 | 透过率测试治具及测试方法 |
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