JP2010117453A - オカリナ - Google Patents
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Abstract
【課題】精度の高いオカリナを作ることを可能とする。
【解決手段】内部が空洞の共鳴胴部と、その共鳴胴部から突起し先端を吹き口とする笛口部が一体となったオカリナにおいて、オカリナ上半体と下半体により共鳴胴部及び笛口部を形成するが、あらかじめ下半体の笛口部外側には該笛口部先端から歌口に至る気道溝を設けておき、最後に該気道溝の上面を蓋して貫通孔状の気道を作ると同時に笛口部と一体化する外蓋部材を貼り合せたことを特徴とするオカリナである。
【選択図】図3
【解決手段】内部が空洞の共鳴胴部と、その共鳴胴部から突起し先端を吹き口とする笛口部が一体となったオカリナにおいて、オカリナ上半体と下半体により共鳴胴部及び笛口部を形成するが、あらかじめ下半体の笛口部外側には該笛口部先端から歌口に至る気道溝を設けておき、最後に該気道溝の上面を蓋して貫通孔状の気道を作ると同時に笛口部と一体化する外蓋部材を貼り合せたことを特徴とするオカリナである。
【選択図】図3
Description
本発明は気鳴楽器の一種であるオカリナと、それを作る為の型に関する。
オカリナは、内部が空洞になった共鳴胴部とそこから突起する笛口部で形成されており、笛口部先端の吹き口から共鳴胴部の歌口まで呼気を導く気道が設けられている。また、共鳴胴部には複数の音階指穴が設けられている。
従来、楽器としての陶磁製オカリナは石膏製の押型や鋳込み型に板状の粘土を押し付けたり、粘土や磁器材の泥漿を流し込み、共鳴胴部及び笛口部を一体として成形、笛口部にヘラ等で気道を確保した下半体と上半体を別々に作り生乾きの状態で上下接合し、ヘラを抜いて気道とし音階穴を開け乾燥させて焼成するという製法が主流であった。一方、圧力鋳込みという陶磁器製法技術を応用した量産オカリナも多種存在してはいるが、製造過程において気道や歌口の精密加工ができないために、音域を稼ぐことが難しく楽器として使用するには適さないのが現状である。
オカリナを低価格で大量に供給するためには、陶磁器の分野で従来より広く使われている圧力鋳込みが有力な技法ではあるが、圧力鋳込みは図5に示すように、石膏製の雄型Gと雌型Hの間の隙間Sにコンプレッサーで圧力をかけた泥漿を流し込み、雄型Gと雌型Hの石膏に泥漿の水分を適度に吸収させて固め陶磁器製品を作る方法で、この圧力鋳込みの技法を使って生産するオカリナの中で特許登録しているものとしては、特許文献1や特許文献2がある。しかしながら、従来の圧力鋳込みで作るオカリナは、いずれも製造過程で気道を確保するものであった為、後で気道や歌口を精密に加工することができないという欠点があり、音域が狭く、そのため楽器として使用するには無理があり、所詮は教材や玩具レベルでしかなかった。
これに対し本発明は、今回新開発した石膏型を使うことにより前記問題点を解決し、本格的楽器としての高性能オカリナを圧力鋳込みの技法を使って効率よく生産し、低価格で供給しようというものである。
特許第3018756号(特願平4−193312号)
特許第3253606号(特願2000−22272)
これに対し本発明は、今回新開発した石膏型を使うことにより前記問題点を解決し、本格的楽器としての高性能オカリナを圧力鋳込みの技法を使って効率よく生産し、低価格で供給しようというものである。
前記の目的を達成するための手段として、本発明は、先に上半体と下半体を接合し共鳴胴部と笛口部から構成される本体を完成し、その後に笛口部外部にある気道溝にヘラ等の特殊工具を使いながら外蓋部材を貼り付けて精度の高い貫通孔状の気道や歌口を完成させるという従来には全く無かった逆転の方式を採用した。
本発明は低価格で且つ高性能なオカリナを効率よく安定的に市場に供給しようというものである。
先に上半体と下半体を接合し共鳴胴部と笛口部から構成される本体を完成させから笛口部外部にある気道溝にヘラをあてがいながら外蓋部材を接合し、精度の高い貫通孔状の気道や歌口を完成させるという従来とは全く逆の外溝構造にしたことにより、圧力鋳込み製法でも高品質な楽器としてのオカリナを低価格で供給できる。又、使用する材質として陶磁器は言うまでもなく、合成樹脂その他の材質を使用した場合でも高い精度を保つことができるようになり、様々な材質で精度の高いオカリナを作ることを可能にした。
以下に本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。先ず、図1は内側から見たオカリナの分解図、図2は外側から見たオカリナの分解図、図3は下半体笛口部に外蓋部材を接合する前の状態の図と外蓋部材を接合後のオカリナの斜視図(下半体側と上半体側から、それぞれ斜視した状態)、図4はオカリナの共鳴胴部から笛口部(外蓋部材を含む)にかけた断面図、図5は圧力鋳込みの雄型と雌型を示す断面図である。
図1で示したとおりオカリナRは上半体Aと下半体B、C及び外蓋部材Dの3部材で構成される。上半体Aは共鳴胴部のみ、下半体B、Cは共鳴胴部Bと笛口部Cが一体となっており、音を出すための歌口Fと気道溝Eを有する。1〜12までの穴は指穴と言って音階を操作するためのものである。
圧力鋳込みの製法には製品の肉厚をできるだけ均等にしなければならないという制約がある。そこで、上半体Aには笛口部を設けず下半体B、C側にだけ笛口部Cを設けたことにより製品の肉厚をほぼ均等にした。
オカリナは構造上、1オクターブより下の音と上の音を出すことが非常に難しく、気道と歌口の精度をミクロン単位で仕上げる必要があるが、従来の圧力鋳込みの製法では製造過程でヘラなどの工具を使うことができないため必要な精度が確保できなかった。
本発明では、上半体Aと下半体B、Cを接合した後で、ヘラなどの工具を使いながら手作業により外蓋部材Dを接合することにより、高精度な仕上げを可能にした。
本発明の上記手法は、圧力鋳込み型のみならず、押し型、鋳込み型などにも適用できる。
本発明では、上半体Aと下半体B、Cを接合した後で、ヘラなどの工具を使いながら手作業により外蓋部材Dを接合することにより、高精度な仕上げを可能にした。
本発明の上記手法は、圧力鋳込み型のみならず、押し型、鋳込み型などにも適用できる。
前記のとおり、本発明では上半体Aと下半体B、Cを接合し本体部分を完成させてから気道を加工設置できるため、材質としては陶磁器はもちろん、合成樹脂など他の材質を使用した場合にも品質の良い製品を作ることができる。これにより、低価格で良質の楽器としてのオカリナをコンスタントに供給することが可能となる。
R オカリナ
A 上半体(共鳴胴部)
B 下半体(共鳴胴部)
C 下半体(笛口部)
D 外蓋部材
c2 笛口部接合面
d2 外蓋部材接合面
E 気道溝
F 歌口
G 石膏型雄型
H 石膏型雌型
S オカリナとなる泥漿を鋳込む隙間
1〜12 音階指穴(トーンホール)
A 上半体(共鳴胴部)
B 下半体(共鳴胴部)
C 下半体(笛口部)
D 外蓋部材
c2 笛口部接合面
d2 外蓋部材接合面
E 気道溝
F 歌口
G 石膏型雄型
H 石膏型雌型
S オカリナとなる泥漿を鋳込む隙間
1〜12 音階指穴(トーンホール)
Claims (2)
- 内部が空洞の共鳴胴部と、その共鳴胴部から突起し先端を吹き口とする笛口部が一体となったオカリナにおいて、オカリナ上半体と下半体により共鳴胴部及び笛口部を形成するが、あらかじめ下半体の笛口部外側には該笛口部先端から歌口に至る気道溝を設けておき、最後に該気道溝の上面を蓋して貫通孔状の気道を作ると同時に笛口部と一体化する外蓋部材を貼り合せたことを特徴とするオカリナ。
- 前記オカリナ上半体と下半体を石膏等の型で制作した請求項1のオカリナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008289399A JP4266041B1 (ja) | 2008-11-12 | 2008-11-12 | オカリナ |
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JP4266041B1 JP4266041B1 (ja) | 2009-05-20 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102050693B1 (ko) | 2019-04-24 | 2019-11-29 | 이상진 | 듀얼 소리홀을 갖는 오카리나 |
-
2008
- 2008-11-12 JP JP2008289399A patent/JP4266041B1/ja not_active Expired - Fee Related
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KR102050693B1 (ko) | 2019-04-24 | 2019-11-29 | 이상진 | 듀얼 소리홀을 갖는 오카리나 |
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