JP3224996U - 竹製オカリナ - Google Patents
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Abstract
【課題】竹から生まれる素朴な音色を持ち、身近な素材と手軽な道具で簡単に製造出来ることに加え、竹の太さや長さを変えることで、幅広い調の楽器の製造を可能とした竹製オカリナを提供する。【解決手段】竹の空洞を利用した円筒状の共鳴胴部1と、共鳴胴部の角に設けられた吹口2から共鳴胴部の側面に開口する歌口に向かい、共鳴胴部の側面に沿って形成されたトンネル状の気道を有する笛口部と、共鳴胴部の予め設定された位置に音程に対応して開けられた指孔5a〜5jと、により構成される竹製オカリナであって、竹の太さや長さを調節して共鳴胴部の容積を変えることにより、幅広い調の楽器の製造を可能とする。【選択図】図1
Description
本考案は、竹から生まれる素朴な音色を持ち、身近な素材と手軽な道具で簡単に製造出来ることに加え、竹の太さや長さを変えたことで、幅広い調の楽器の製造を可能とした竹製オカリナを提供する。
従来一般の陶磁製のオカリナは、成形型に粘土を入れて成形したものに、粘土が柔らかいうちに笛口の端から歌口に向けて竹ヘラ等を差し込んで気道を形成し、指孔をあけて乾燥させたものを焼き窯で焼成していた。
従来の陶磁製オカリナは、成形型に粘土を入れて成形したものに、笛口の端から歌口に向けて竹ヘラ等を差し込んで気道を形成するというもので、良質の音色を出すための気道の形成は高度の技術を要する難しい作業であり、粘土が柔らかいうちに製作しなければならないことに加え、乾燥させて焼き窯で焼成しなければならないという手間のかかる物であった。
本考案の竹製オカリナは、竹の空洞を利用した円筒状の共鳴胴部と、共鳴胴部の角に設けられた吹口から共鳴胴部の側面に開口する歌口に向かい、共鳴胴部の側面に沿って形成されたトンネル状の気道を有する笛口部と、共鳴胴部の予め設定された位置に音程に対応して開けられた指孔と、により構成される。
本考案の竹製オカリナは、竹の素材から生まれる素朴な音色が出せることに加え、陶磁製のオカリナのように製造課程で焼成する必要が無く、竹という軽くて丈夫で加工しやすい身近な素材と手軽な道具で簡単に製造することが出来、竹の太さや長さを調節して共鳴胴部の容積を変えることにより、陶磁製のオカリナよりも幅広い調の楽器を製造することが出来る。
以下、図面を参照しながら本考案の実施の形態を具体的に説明する。
図1は本考案による竹製オカリナの正面図、図2はその背面図、図3は笛口部の構造を示す断面図、図4は運指表である。
図1は本考案による竹製オカリナの正面図、図2はその背面図、図3は笛口部の構造を示す断面図、図4は運指表である。
本実施例の竹製オカリナは、竹の空洞を利用した円筒状の共鳴胴部1と、共鳴胴部1の角に設けられた吹口2から共鳴胴部1の側面に開口する歌口3に向かい、共鳴胴部1の側面に沿って形成されたトンネル状の気道4を有する笛口部と、共鳴胴部1の予め設定された位置に音程に対応して開けられた指孔5a〜5jと、により構成される。
図3は笛口部の構造(断面図)で、節でふさがれている側の竹の角を吹口2とし、そこから15〜20mmの場所に、直径80mmの歌口3があり、そこに向かって、吹口2から1,5mm×80mmのトンネル状の気道4が掘られていて、吹口2の反対側の歌口3の側面を、吹口2から入った空気が半分は胴部1の内部へ、半分は外に出るようになっている。この時、吹口2の孔からから歌口3をのぞくと、歌口3の側面を削って出来たエッジのラインが、一直線に見えるようになっている。
音が出た際に、節で塞がれていないもう一方の部分を塞いで出た音が、この竹製オカリナの主音で、目的の調にするために竹の長さを切って調整した上で、竹の形に合わせて切った5mm程度の厚さの板を張り付けて塞いでいる。
図4の運指表のように、予め設定された位置に音程に対応した指孔が開けられている。この時、C管の場合、各指孔のうちの全てを塞ぐとドになり、5aを開けるとレ、5bはミ、5cはファ、5dはソ、5eはラ、5fはシ、5gはド、5hはレ、5iはミ、そして5jを開けると、ファの音が鳴るように指孔が開設されている。
この竹製オカリナでは、太さや長さの違う竹を使用し、共鳴胴部1の容積を変えることにより、陶磁製のオカリナよりも幅広い調の楽器を製造することが可能である。ちなみにC管の場合は、直径4〜5cm、長さ8〜10cm程度の竹で形成される。
本考案の竹製オカリナは、身近な素材と道具を使って簡単に製造することが出来、軽くて丈夫で、焼成する必要がない上に、素朴な音色と輻広い音域を出すことが出来るので、教育の分野などで、広く活用されることが期待される。
1 共鳴胴部
2 吹口
3 歌口
4 気道
5a〜5j 指孔
2 吹口
3 歌口
4 気道
5a〜5j 指孔
Claims (3)
- 竹の空洞を利用した円筒状の共鳴胴部と、前記共鳴胴部の角に設けられた吹口から前記共鳴胴部の側面に開口する歌口に向かい、前記共鳴胴部の側面に沿って形成されたトンネル状の気道を有する笛口部と、前記共鳴胴部の予め設定された位置に音程に対応して開けられた指孔と、により構成される竹製オカリナであって、竹の素材から生まれる素朴な音色が出せることを特徴とする竹製オカリナ。
- 陶磁製のオカリナのように製造課程で焼成する必要が無く、竹という軽くて丈夫で加工しやすい身近な素材と手軽な道具で、簡単に製造することが出来ることを特徴とする請求項1に記載の竹製オカリナ。
- 竹の太さや長さを調節して共鳴胴部の容積を変えることにより、陶磁製のオカリナよりも幅広い調の楽器を製造することができることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の竹製オカリナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019004382U JP3224996U (ja) | 2019-11-01 | 2019-11-01 | 竹製オカリナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019004382U JP3224996U (ja) | 2019-11-01 | 2019-11-01 | 竹製オカリナ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3224996U true JP3224996U (ja) | 2020-02-06 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019004382U Active JP3224996U (ja) | 2019-11-01 | 2019-11-01 | 竹製オカリナ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3224996U (ja) |
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2019
- 2019-11-01 JP JP2019004382U patent/JP3224996U/ja active Active
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