JP2010117063A - 空気調和装置の熱源ユニット - Google Patents

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幸治 芝池
Yoichi Onuma
洋一 大沼
Takayuki Setoguchi
隆之 瀬戸口
Takahiro Okamoto
高宏 岡本
Tomoyuki Haikawa
知之 配川
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Abstract

【課題】室外熱交換器の外表面への着霜を防止することで暖房能力を向上させることができる空気調和装置の熱源ユニットの提供を目的とする。
【解決手段】室外機3は、本体熱交換器33と、第1及び第2補助熱交換器36a,36bと、三方弁37と、制御部39とを備える。本体熱交換器33は、暖房運転時に蒸発器として機能する。第1及び第2補助熱交換器36a,36bは、本体熱交換器33に連結される。三方弁37は、暖房運転時、どの補助熱交換器36a,36bを介して本体熱交換器33に冷媒が流入されるかを切り換える。制御部39は、冷媒が流入されている第1補助熱交換器36aが着霜した場合、着霜した第1補助熱交換器36aを介して冷媒が本体熱交換器33に流入されている第1状態から、着霜していない第2補助熱交換器36bを介して冷媒が本体熱交換器33に流入される第2状態となるように、三方弁37を制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、空気調和装置の熱源ユニットに関する。
空気調和装置には、冷房運転や暖房運転の他、デフロスト運転を行うものがある。例えば外気温度が零度以下である場合に、熱源ユニットである室外機の室外熱交換器の外表面に霜が着くことがあるが、デフロスト運転とは、この霜を取り除くための運転である。具体的に、デフロスト運転としては、所謂逆サイクルデフロスト運転が挙げられる(特許文献1)。逆サイクルデフロスト運転は、冷房運転時と同様のサイクルで冷媒を循環させることで、圧縮機から吐出された高温高圧のガス冷媒を室外熱交換器に流入させ、室外熱交換器の外表面に付着した霜を溶かす運転である。
特開2007−218445号公報
上記逆サイクルデフロスト運転は、既に述べたように、外気温度が比較的低い場合に行われる。従って、空気調和装置は、逆サイクルデフロスト運転を行うまでは暖房運転を行っていることが多いと推測される。しかしながら、逆サイクルデフロスト運転では、冷房運転と同様のサイクルで冷媒を循環させるため、該デフロスト運転中は暖房運転を行うことができない。従って、室外熱交換器が着霜し、逆サイクルデフロスト運転が行われる程、暖房能力が低下してしまう。
そこで、本発明は、室外熱交換器の外表面への着霜を防止することで暖房能力を向上させることができる空気調和装置の熱源ユニットの提供を目的とする。
発明1に係る空気調和装置の熱源ユニットは、本体熱交換器と、少なくとも2つの補助熱交換器と、流路切り換え部と、制御部とを備える。本体熱交換器は、暖房運転時に蒸発器として機能する。補助熱交換器は、本体熱交換器に接続される。流路切り換え部は、暖房運転時、どの補助熱交換器を介して本体熱交換器に冷媒が流入されるかを切り換える。制御部は、冷媒が流入されている補助熱交換器が着霜した場合、着霜した補助熱交換器を介して冷媒が本体熱交換器に流入されている第1状態から、着霜していない補助熱交換器を介して冷媒が本体熱交換器に流入される第2状態となるように、流路切り換え部を制御する。
この空気調和装置の熱源ユニットによると、暖房運転時、蒸発器として機能する本体熱交換器には、補助熱交換器が接続され、冷媒は、接続されている補助熱交換器を介して本体熱交換器に流入される。補助熱交換器に流れる冷媒の流路は、流路切り換え部により切り換えられるが、特に流路切り換え部は、現在冷媒が流れている補助熱交換器が着霜した場合、この補助熱交換器を冷媒の流路から外し、着霜していない補助熱交換器を介して本体熱交換器に冷媒が流れるようにする。そして、着霜した補助熱交換器は、例えば外気や加熱手段によって除霜される。これにより、本体熱交換器には、常に着霜していない補助熱交換器を介して冷媒が流れる。従って、本体熱交換器自体が着霜するのを防ぐと共に、暖房能力を向上させることができる。
発明2に係る空気調和装置の熱源ユニットは、発明1に係る空気調和装置の熱源ユニットであって、冷媒は、分子式:C3mn(但し、m=1〜5,n=1〜5且つm+n=6)で示され且つ分子構造中に二重結合を1個有する単一冷媒である。補助熱交換器は、本体熱交換器の冷媒流出口付近に配置されている。
従来の冷媒回路において上記単一冷媒を用いると、暖房運転時に蒸発器として機能する熱交換器の流出口付近での温度が低くなり、着霜し易くなってしまう。しかし、この熱源ユニットによると、暖房運転時、蒸発器として機能する本体熱交換器には、単一冷媒が補助熱交換器を介して流入する。特に、補助熱交換器は、本体熱交換器の着霜し易い部分、即ち本体熱交換器の流出口付近に配置されている。そのため、本体熱交換器の代わりに補助熱交換器は着霜するが、本体熱交換器自体の着霜を防ぐことができる。
発明3に係る空気調和装置の熱源ユニットは、発明1に係る空気調和装置の熱源ユニットであって、冷媒は、分子式:C3mn(但し、m=1〜5,n=1〜5且つm+n=6)で示され且つ分子構造中に二重結合を1個有する冷媒を含む混合冷媒である。補助熱交換器は、本体熱交換器の冷媒流入口付近に配置されている。
従来の冷媒回路において上記混合冷媒を用いると、単一冷媒とは異なり、暖房運転時に蒸発器として機能する熱交換器の流入口付近での温度が低くなり、着霜し易くなってしまう。しかし、この熱源ユニットによると、暖房運転時、蒸発器として機能する本体熱交換器には、混合冷媒が補助熱交換器を介して流入する。特に、補助熱交換器は、本体熱交換器の着霜し易い部分、即ち本体熱交換器の流入口付近に配置されている。そのため、本体熱交換器の代わりに補助熱交換器は着霜するが、本体熱交換器自体の着霜を防ぐことができる。
発明4に係る空気調和装置の熱源ユニットは、発明3に係る空気調和装置の熱源ユニットであって、冷媒は、更にジフルオロメタンを含む混合冷媒である。
発明5に係る空気調和装置の熱源ユニットは、発明1〜4のいずれかに係る空気調和装置の熱源ユニットであって、冷媒を減圧する膨張機構を更に備える。そして、流路切り換え部は、膨張機構と補助熱交換器とを繋ぐ切り換え弁である。
この空気調和装置の熱源ユニットによると、流路切り換え部は、膨張機構と補助熱交換器とを繋ぐ切り換え弁で構成されるため、冷媒の流路は、容易に切り換えられるようになる。
発明6に係る空気調和装置の熱源ユニットは、発明1〜5のいずれかに係る空気調和装置の熱源ユニットであって、補助熱交換器は、本体熱交換器に対し、本体熱交換器を通過する空気流の上流側に配置されている。
この空気調和装置の熱源ユニットによると、補助熱交換器が本体熱交換器の風上側に位置するため、補助熱交換器は着霜し易くなる。
発明7に係る空気調和装置の熱源ユニットは、発明1〜5のいずれかに係る空気調和装置の熱源ユニットであって、補助熱交換器は、本体熱交換器に対し、本体熱交換器を通過する空気流の下流側に配置されている。
この熱源ユニットによると、補助熱交換器が本体熱交換器の風下側に位置するため、本体熱交換器には直接風があたり、本体熱交換器は着霜しにくくなる。
発明8に係る空気調和装置の熱源ユニットは、発明1〜7のいずれかに係る空気調和装置の熱源ユニットであって、補助熱交換器は、補助熱交換器が設けられていない場合には着霜すると予測される本体熱交換器の部分と接続されている。
この空気調和装置の熱源ユニットによると、補助熱交換器は、着霜し易いと思われる本体熱交換器の部分と接続されている。暖房運転時、蒸発器として機能する本体熱交換器には、補助熱交換器を介して冷媒が流れるため、温度の低い冷媒が直接本体熱交換器の特に着霜し易い部分に流れることはなく、本体熱交換器の特に着霜し易い部分は着霜しにくくなる。
発明9に係る空気調和装置の熱源ユニットは、発明1〜8のいずれかに係る空気調和装置の熱源ユニットであって、制御部は、外気温度に基づいて、補助熱交切換運転制御及びデフロスト運転制御のいずれかを行う。補助熱交切換運転制御は、補助熱交換器を介して本体熱交換器に冷媒が流れるように、流路切り換え部を制御する運転制御である。デフロスト運転制御は、本体熱交換器についてデフロスト運転を行う運転制御である。
この空気調和装置の熱源ユニットは、例えば外気温度が所定温度以上であれば、補助熱交換器への冷媒の流路を適宜切り換える補助熱交切換運転を行うことで、本体熱交換器への着霜を防止する。外気温度が所定温度未満、つまり補助熱交切換運転では対応できない程に外気温度が低い場合には、熱源ユニットは、デフロスト運転を行うことで、本体熱交換器を除霜または着霜を防止する。このように、この熱源ユニットでは、外気温度に基づいて運転制御を切り換えることで、本体熱交換器への着霜をより確実に防止することができる。
発明10に係る空気調和装置の熱源ユニットは、発明9に係る空気調和装置の熱源ユニットであって、接続部を更に備える。接続部は、補助熱交換器と高圧冷媒が流れるガス管とを接続することができる。制御部は、デフロスト運転制御時、高圧冷媒が補助熱交換器を介して本体熱交換器に流入されるように、接続部の接続状態を制御する。
この空気調和装置の熱源ユニットによると、デフロスト運転時、補助熱交換器には、高圧冷媒が直接流入する。そして、この高圧冷媒は、補助熱交換器を介して本体熱交換器に流入する。これにより、補助熱交換器の除霜を確実に行うことができ、更に、補助熱交切換運転では対応できない程に外気温度が低く着霜し易い場合であっても、本体熱交換器への着霜をより確実に防止することができる。
発明11に係る空気調和装置の熱源ユニットは、発明10に係る空気調和装置の熱源ユニットであって、制御部は、デフロスト運転制御時、第1条件及び第2条件の少なくとも1つが満たされるまで、高圧冷媒を補助熱交換器に流入させる。第1条件は、本体熱交換器に流入する冷媒の温度が所定温度以上となったという条件である。第2条件は、高圧冷媒が補助熱交換器に流入開始されてから所定時間が経過したという条件である。
この空気調和装置の熱源ユニットによると、デフロスト運転時、本体熱交換器に流入する冷媒温度が所定温度以上となるか、または高圧冷媒の流入開始から所定時間が経過するまで、高圧冷媒が補助熱交換器に流入されるため、不必要に長い時間デフロスト運転が行われることがない。従って、暖房能力を向上させることができる。
発明1に係る空気調和装置の熱源ユニットによると、本体熱交換器自体が着霜するのを防ぐと共に、暖房能力を向上させることができる。
発明2〜4に係る空気調和装置の熱源ユニットによると、本体熱交換器の代わりに補助熱交換器は着霜するが、本体熱交換器自体の着霜を防ぐことができる。
発明5に係る空気調和装置の熱源ユニットによると、冷媒の流路は、容易に切り換えられるようになる。
発明6に係る空気調和装置の熱源ユニットによると、補助熱交換器は着霜し易くなる。
発明7に係る空気調和装置の熱源ユニットによると、本体熱交換器には直接風があたり、本体熱交換器は着霜しにくくなる。
発明8に係る空気調和装置の熱源ユニットによると、本体熱交換器の特に着霜し易い部分は着霜しにくくなる。
発明9に係る空気調和装置の熱源ユニットによると、外気温度に基づいて運転制御を切り換えるため、本体熱交換器への着霜をより確実に防止することができる。
発明10に係る空気調和装置の熱源ユニットによると、補助熱交換器の除霜を確実に行うことができ、更に、補助熱交切換運転では対応できない程に外気温度が低く着霜し易い場合であっても、本体熱交換器への着霜をより確実に防止することができる。
発明11に係る空気調和装置の熱源ユニットによると、不必要に長い時間デフロスト運転が行われることがなく、暖房能力を向上させることができる。
以下、本発明に係る空気調和装置の熱源ユニットについて、図面を用いて詳細に説明する。
<第1実施形態>
(1)構成
図1は、本発明の第1実施形態に係る空気調和装置1の外観図である。本実施形態に係る空気調和装置1は、図1に示すように、室内機2と室外機3(熱源ユニットに相当)とに分かれて構成されたセパレートタイプの空気調和装置であって、室内機2及び室外機3は、冷媒配管4や信号伝送用配線5によって接続されている。このような空気調和装置1は、冷房運転、暖房運転、デフロスト運転の他、本実施形態の特徴の1つである補助熱交切換運転を行うことができる。補助熱交切換運転は、室外機3において、冷媒を第1及び第2補助熱交換器36a,36b(後述)のいずれか1つを介して本体熱交換器33(後述)に流入させる運転であって、本体熱交換器33の着霜を防止するために行う運転である。本実施形態に係る補助熱交切換運転は、暖房運転実行時に行われる。また、本実施形態に係るデフロスト運転では、冷房運転時と同様のサイクルが行われるデフロスト運転、つまり、所謂逆サイクルデフロスト運転が行われる。
室内機2は、建物の室内の壁等に設置されており、図1及び図2に示すように、主として、受信部21、水平フラップ22及び室内熱交換器23で構成される。受信部21は、図示しないリモートコントローラからの信号を受信するためのものであって、室内機2の正面に設けられている。水平フラップ22は、室内熱交換器23によって温度及び湿度が調整された空気が室内に供給される際、どの方向に該空気を送るかを調節するための板である。室内熱交換器23は、図示しない吸い込み口を介して室内機2内部に吸い込まれた空気と熱交換を行う。更に、室内機2は、図示はしていないが、熱交換後の空気を室内に送るための空気流を生成する室内ファンや、該ファンを回転駆動する室内ファンモータ等で構成されている。
室外機3は、建物の屋外等に設置されている。室外機3は、図2に示すように、主として、圧縮機31、四路切換弁32、室外熱交換器である本体熱交換器33、第1及び第2補助熱交換器36a,36b、三方弁37(流路切り換え部に相当)、膨張弁38(膨張機構に相当)、及び制御部39を有する。特に、制御部39を除く室外機3の各種機器と、室内熱交換器23とは、図2に示すような冷媒回路10を構成する。
(1―1)冷媒回路の構成
次に、本実施形態に係る冷媒回路10の構成について説明する。冷媒回路10は、室内熱交換器23を含む利用側冷媒回路10aと、圧縮機31等を含む熱源側冷媒回路10bとで構成され、その内部には冷媒が循環する。特に、熱源側冷媒回路10bにおいては、圧縮機31、四路切換弁32、本体熱交換器33、第1及び第2補助熱交換器36a,36b、三方弁37、及び膨張弁38が、この順で時計回りに冷媒配管4によって接続されている。
〔冷媒〕
ここで、本実施形態において用いられる冷媒について説明する。冷媒としては、C3mn(但し、m=1〜5,n=1〜5且つm+n=6)の分子式で示され、且つ分子構造中に二重結合を1個有する冷媒を含む混合冷媒が用いられる。つまり、冷媒には、蒸発中に温度が変化する度合いが比較的大きい特性を有する冷媒を用いる。尚、分子式:C3mnで示される冷媒の例としては、HFO−1225ye(1,2,3,3,3−ペンタフルオロ−1−プロペン、化学式:CF3−CF=CHF)、HFO−1234ze(1,3,3,3−テトラフルオロ−1−プロペン、化学式:CF3−CH=CHF)、HFO−1234ye(1,2,3,3−テトラフルオロ−1−プロペン、化学式:CHF2−CF=CHF)、HFO−1243zf(3,3,3−トリフルオロ−1−プロペン、化学式:CF3−CH=CH2)、1,2,2−トリフルオロ−1−プロペン(化学式:CH3−CF=CF2)、2−フルオロ−1−プロペン(化学式:CH3−CF=CH2)等が挙げられる。
本発明において用いられる混合冷媒としては、上述した単一冷媒を含む混合冷媒が挙げられる。具体的には、HFO−1234yf(2,3,3,3−テトラフルオロ−1−プロペン)とHFC−32(ジフルオロメタン)との混合冷媒や、HFO−1234yf(2,3,3,3−テトラフルオロ−1−プロペン)とHFC−125(ペンタフルオロエタン)との混合冷媒等が挙げられるが、本実施形態では、HFO−1234yfとHFC−32との混合冷媒を用いる場合を例に取る。ここで、この混合冷媒の組成としては、HFO−1234yfの割合が70質量%以上94質量%以下でHFC−32の割合が6質量%以上30質量%以下がよく、好ましくは、HFO−1234yfの割合が77質量%以上87質量%以下でHFC−32の割合が13質量%以上23質量%以下がよく、さらに好ましくは、HFO−1234yfの割合が77質量%以上79質量%以下でHFC−32の割合が21質量%以上23質量%以下(例えば、78質量%のHFO−1234yfと22質量%のHFC−32との混合冷媒)がよい。
〔圧縮機〕
圧縮機31は、吸入側から吸入した冷媒を圧縮して吐出側へ吐出するためのものである。圧縮機31は、可変容量型のいわゆる全密閉型に構成されており、吸入側が四路切換弁32の第1ポートa11に接続され、吐出側が四路切換弁32の第2ポートa12に接続されている。
〔四路切換弁〕
四路切換弁32は、冷媒回路10内の冷媒の循環方向を切り換えるためのものである。四路切換弁32は、第3ポートa13が本体熱交換器33の一端と接続され、第4ポートa14が室内熱交換器23の一端と接続されている。そして、四路切換弁32は、冷房運転時及びデフロスト運転時には、第1ポートa11と第4ポートa14とが内部で接続すると共に第2ポートa12と第3ポートa13とが内部で接続する第1接続状態を採り得る(図2の四路切換弁32中の点線)。また、四路切換弁32は、暖房運転時には、第1ポートa11と第3ポートa13とが内部で接続すると共に第2ポートa12と第4ポートa14とが内部で接続する第2接続状態(図2の四路切換弁32中の実線)を採り得る。
〔本体熱交換器〕
本体熱交換器33は、室外機3内部に設けられた室外ファン(図示せず)によって取り込まれた室外空気と、冷媒回路10内を循環する冷媒との間で熱交換を行うためのものである。本体熱交換器33は、図3に示すように、複数のフィン34と複数の伝熱管35とで構成されている。複数のフィン34は、一方向に積層されており、複数の伝熱管35それぞれは、積層された複数のフィン34を貫通するようにして各フィン34に設けられている。このような本体熱交換器33には、積層されたフィン34を通過する空気の流れ方向Wrの上流側に位置する上流側伝熱管35aから、空気の流れ方向Wrの下流側に位置する下流側伝熱管35cへと冷媒が流れるようなパスPが、複数形成されている。
特に、複数のパスPのうち、第1及び第2補助熱交換器36a,36bと接続されている伝熱管35b以外の上流側伝熱管35aは、三方弁37と膨張弁38との間の配管(図2。つまり、後述する接続点c1から延びる配管)に接続されている。ここで、第1及び第2補助熱交換器36a,36bと接続されている伝熱管35bは、第1及び第2補助熱交換器36a,36bが設けられていない場合には着霜するであろうと予測される本体熱交換器33の部分に位置する伝熱管である。つまり、本実施形態においては、本体熱交換器33のうち、一番着霜してしまう部分が予め特定されており、該部分に位置する伝熱管35bに、第1及び第2補助熱交換器36a,36bが接続されている。また、本体熱交換器33の下流側伝熱管35cは、全て四路切換弁32の第3ポートa13に接続されている(図2)。
このような構成を有する本体熱交換器33は、冷房運転時及びデフロスト運転時には凝縮器として機能し、暖房運転時には蒸発器として機能する。本体熱交換器33によって熱交換が行われた後の空気は、室外に排出される。
〔補助熱交換器〕
第1及び第2補助熱交換器36a,36bは、本体熱交換器33と同様、複数のフィン及び伝熱管で構成され、室外空気と冷媒回路10内を循環する冷媒との間で熱交換を行う。第1補助熱交換器36aは、一端が本体熱交換器33の伝熱管35bに接続され、他端が三方弁37のポートa22に接続されている。第2補助熱交換器36bは、一端が本体熱交換器33の伝熱管35bに接続され、他端が三方弁37のポートa23に接続されている(図2及び図3)。
そして、第1及び第2補助熱交換器36a,36bは、図3に示すように、本体熱交換器33に対し、本体熱交換器33を通過する空気流Wrの上流側であって、かつ、暖房運転時に本体熱交換器33の冷媒流入口となる上流側伝熱管35a付近に配置されている。これは、本実施形態においては、HFO−1234yfとHFC−32との混合冷媒を冷媒として用いるため、暖房運転時に蒸発器として機能する本体熱交換器33の冷媒流入口付近での温度が低くなり、該流入口付近は着霜し易くなってしまう。そのため、本実施形態では、着霜し易い本体熱交換器33の流入口付近に第1及び第2補助熱交換器36a,36bを設置することで、第1及び第2補助熱交換器36a,36bをあえて着霜させ、代わりに本体熱交換器33の着霜を防いでいる。また、第1及び第2補助熱交換器36a,36bは、本体熱交換器33よりも空気の流れ方向Wrの上流側に位置しているため、第1及び第2補助熱交換器36a,36bは着霜し易いが、本体熱交換器33は着霜しにくくなる。
〔三方弁〕
三方弁37は、暖房運転において補助熱交切換運転が行われる時、どの補助熱交換器36a,36bを介して本体熱交換器33に冷媒が流入されるかを切り換えるためのものであって、図2に示すように、第1及び第2補助熱交換器36a,36bと膨張弁38とを繋いでいる。暖房運転時、三方弁37のポートa21には、利用側冷媒回路10aから膨張弁38を介して流れてきた冷媒が流入する。三方弁37は、この冷媒を、ポートa22から流出させて第1補助熱交換器36aに流入させるか、またはポートa23から流出させて第2補助熱交換器36bに流入させる(図3)。つまり、三方弁37は、第1及び第2補助熱交換器36a,36bの両方に同時に冷媒を流すのではなく、第1補助熱交換器36aまたは第2補助熱交換器36bのいずれか一方に冷媒を流す。
〔膨張弁〕
膨張弁38は、冷媒回路10内を循環する冷媒を減圧させ、減圧された冷媒を流出するためのものである。膨張弁38は、本体熱交換器33と室内熱交換器23との間であって、かつ三方弁37と室内熱交換器23との間に接続されている。より具体的には、膨張弁38は、本体熱交換器33と三方弁37のポートa21との接続点c1と、室内熱交換器23との間に接続されている。
上述した冷媒回路10によると、冷房運転時及びデフロスト運転時には、四路切換弁32が第1接続状態を採り(図2の四路切換弁32中の点線)、冷媒が図2の冷媒回路10を時計回り方向に循環することで、冷房サイクルが行われるようになる。この時、本体熱交換器33及び補助熱交換器36a,36bは凝縮器、室内熱交換器23は蒸発器として機能し、室内には冷たい空気が供給されるようになる。尚、この時、圧縮機31から吐出された冷媒は、本体熱交換器33の下流側伝熱管35cから本体熱交換器33内部に流入し、ほとんどの冷媒は上流側伝熱管35aから流出して接続点c1を通って膨張弁38に流れる。一方、伝熱管35bに接続されたパスPを流れる冷媒は、補助熱交換器36a,36bのうちいずれか一方及び接続点c1を介して、膨張弁38に流れる。また、暖房運転時には、四路切換弁32が第2接続状態を採り(図2の四路切換弁32中の実線)、冷媒が図2の冷媒回路10を反時計回り方向に循環することで、暖房サイクルが行われるようになる。この時、本体熱交換器33及び補助熱交換器36a,36bは蒸発器、室内熱交換器23は凝縮器として機能し、室内には暖かい空気が供給されるようになる。尚、この時、圧縮機31から吐出された冷媒は、室内熱交換器23及び膨張弁38を経て接続点c1に到達し、接続点c1において三方弁37側または本体熱交換器33側に分岐される。三方弁37に流入してきた冷媒は、補助熱交換器36a,36bのいずれか一方を通って本体熱交換器33の伝熱管35bに流入し、接続点c1から本体熱交換器33側に流れた冷媒と本体熱交換器33の流出口において合流する。
(1−2)制御部
制御部39は、主として、CPU及びメモリからなるマイクロコンピュータで構成されている。制御部39は、冷媒回路10を構成する各種機器の駆動部(具体的には、圧縮機31の圧縮機用モータ、四路切換弁32の駆動用モータ、三方弁37の駆動用モータ、膨張弁38の駆動部等)と接続されており、接続された各駆動部の駆動制御を行う。具体的には、制御部39は、圧縮機31の起動及び容量制御や、膨張弁38の開度調整、空気調和装置1の運転種類に基づく四路切換弁32の循環方向の切換制御等を行う。例えば、制御部39は、冷房運転時及びデフロスト運転時には四路切換弁32が第1状態を採ることで冷房サイクルが行われ、暖房運転時には四路切換弁32が第2状態を採ることで暖房サイクルが行われるように、四路切換弁32の切換制御を行う。
〔補助熱交切換運転の制御〕
特に、本実施形態に係る制御部39は、暖房運転時、補助熱交切換運転が行われるように、三方弁37の流路切換制御を行う。具体的には、制御部39は、暖房運転時、第1補助熱交換器36aまたは第2補助熱交換器36bのいずれか一方に冷媒を流入させるようにする。この状態で、冷媒が流入されている補助熱交換器36a,36bが着霜した場合、制御部39は、着霜した補助熱交換器36a,36bを介して冷媒が本体熱交換器33に流入されている現在の状態(第1流路状態と言う。第1状態に相当)から、着霜していない補助熱交換器36a,36bを介して冷媒が本体熱交換器33に流入される第2流路状態(第2状態に相当)となるように、三方弁37の切換制御を行う。例えば、三方弁37のポートa22が開状態であって、ポートa23が閉状態であると、接続点c1から三方弁37側に流れてきた冷媒は、第1補助熱交換器36aに流れる。この状態で、第1補助熱交換器36aが着霜すれば、制御部39は、三方弁37のポートa22が閉状態、ポートa23が開状態となるように、三方弁37の切換制御を行う。これにより、接続点c1から三方弁37に流れてきた冷媒は、第1補助熱交換器36aにではなく、まだ着霜していない第2補助熱交換器36bに流れるようになる。つまり、制御部39は、着霜した補助熱交換器36a,36bを冷媒の流路上から外し、なるべく着霜していない補助熱交換器36a,36bを冷媒の流路の一部とする。尚、着霜した第1及び第2補助熱交換器36a,36bは、流路から外された後、室外空気により自然に除霜される。
ここで、本時実施形態では、制御部39が、第1及び第2補助熱交換器36a,36bが着霜したか否かを、該熱交換器36a,36bに冷媒が流入された時間によって判断する場合を例に取る。つまり、制御部39は、補助熱交換器36a,36bのいずれか一方に冷媒を流し始めてからの時間を測定しておき、該時間が所定時間Ta,Tbに達した場合、その補助熱交換器36a,36bが着霜したものとして判断する。尚、この所定時間Ta,Tbは、第1及び第2補助熱交換器36a,36bの設置される環境状態(例えば、第1及び第2補助熱交換器36a,36bの周囲温度や湿度、暖房運転時に補助熱交換器36a,36bに流れる冷媒の温度等)を考慮して、予め机上計算やシミュレーション、実験等によって決定されるものとする。
〔補助熱交切換運転とデフロスト運転との切換制御〕
更に、制御部39は、室外空気の温度である外気温度Tiに基づいて、上述した補助熱交切換運転制御、及び本体熱交換器33についてのデフロスト運転制御のいずれかを行う。具体的には、制御部39は、外気温度Tiが所定温度T1以上であれば、暖房運転を行ったままの状態で補助熱交切換運転が行われるように、補助熱交切換運転制御を行う。外気温度Tiが所定温度T1未満であれば、制御部39は、暖房運転を停止させ、デフロスト運転が行われるように、デフロスト運転制御を行う。ここで、上記所定温度T1は、本体熱交換器33の外表面において着霜が生じてしまうような温度であって、本体熱交換器33を流れる冷媒の温度等によって決定される。つまり、本実施形態に係る制御部39は、外気温度Tiが比較的低く、補助熱交切換運転を行ってもなお本体熱交換器33が着霜してしまうような場合には、デフロスト運転を行わせることで、本体熱交換器33に付着した霜を確実に除霜する。反対に、外気温度Tiが、補助熱交切換運転によって本体熱交換器33の着霜を防ぐことができる程度であれば、制御部39は、補助熱交切換運転を行わせることで、本体熱交換器33への着霜を防止する。
ここで、デフロスト運転制御時には、制御部39は、所謂逆サイクルデフロスト運転が行われるように、四路切換弁32の切換制御を行う。具体的には、制御部39は、冷房運転と同様のサイクルで冷媒を循環させるべく、四路切換弁32の接続状態を第1接続状態にさせる。これにより、四路切換弁32の第2ポートa12と第3ポートa13とが接続されると共に、第1ポートa11と第4ポートa14とが接続され、冷媒は図2の冷媒回路10内を時計回りに循環するようになる。そして、熱源側冷媒回路10b内の本体熱交換器33には、圧縮機31から吐出された高温高圧のガス冷媒が直接流入するため、本体熱交換器33に付着した霜が溶けるようになる。
尚、上述したように、制御部39が運転の種類を切り換える際には、外気温度Tiが用いられるが、この外気温度Tiを検知するためのものとして、室外機3には温度センサ(図示せず)が取り付けられている。具体的に、温度センサは、室外機3のケーシング(図示せず)における室外空気の吸込口(図示せず)付近に取り付けられており、吸込口に吸い込まれる室外空気の温度(即ち、外気温度Ti)を、リアルタイムで検知する。この温度センサは、制御部39と電気的に接続されており、検知した外気温度Tiを制御部39に出力する。
(2)動作
次に、本実施形態に係る空気調和装置1の動作について、図4〜図6を用いて説明する。
(2−1)全体動作の流れ
図4は、空気調和装置1が行う動作の全体の流れを示すフロー図である。
ステップS1〜S2:空気調和装置1の電源がオンである状態において、室内機2の受信部21がリモートコントローラ(図示せず)から暖房運転の開始指示を受信した場合(S1のYes)、空気調和装置1は、暖房運転を開始する(S2)。具体的には、室外機3の制御部39は、暖房運転の開始指示に基づき、四路切換弁32を第2接続状態とした後、圧縮機31を駆動させることで、冷媒回路10内の冷媒を反時計回りに循環させる。これにより、室内熱交換器23は凝縮器、室外機3側の本体熱交換器33、第1及び第2補助熱交換器36a,36bは、蒸発器として機能し、暖房サイクルが行われる。
ステップS3:ステップS2において暖房運転が行われている状態で、制御部39は、補助熱交切換運転が行われるように、三方弁37等の制御を行う(補助熱交切換運転制御)。尚、補助熱交切換運転制御の流れについては、「(2−2)補助熱交切換運転制御の流れ」で説明する。
ステップS4:ステップS3において、暖房運転かつ補助熱交切換運転が行われている状態の時に、制御部39は、温度センサ(図示せず)により検知された外気温度Tiと所定温度T1との比較を行う。
ステップS5:ステップS4において、外気温度Tiが所定温度T1未満であれば(ステップS4のNo)、制御部39は、デフロスト運転制御を行う。尚、デフロスト運転制御の流れについては、「(2−3)デフロスト運転制御の流れ」で説明する。
ステップS6:ステップS4において、外気温度Tiが所定温度T1以上であれば(ステップS4のYes)、制御部39は、デフロスト運転制御を行わず、補助熱交切換運転制御を行う。制御部39は、外気温度Tiが所定温度T1以上の場合(ステップS4のYes)、及びデフロスト運転制御が終了した場合(S5)、空気調和装置1の電源がオフされるまで(S6のNo)、ステップS3以降の動作を繰り返す。また、空気調和装置1の電源がオフされた場合(S6)、空気調和装置1は、一連の動作を終了する。
(2−2)補助熱交切換運転制御の流れ
図5は、補助熱交切換運転制御の流れを示すフロー図である。
ステップS11〜13:制御部39は、三方弁37のポートa21とポートa22とを接続させると共に、ポートa21とポートa23とを非接続の状態にさせる(S11)。これにより、接続点c1から三方弁37側に流れてきた冷媒は、ポートa22から流出し、第1補助熱交換器36aを介して本体熱交換器33に流入する第1流路状態となる(S12)。そして、制御部39は、第1補助熱交換器36aに冷媒が流入し始めてからの時間の測定を開始する(S13)。
ステップS14〜15:制御部39が測定している時間が所定時間Taに達していない場合には(S14のNo)、冷媒は、ステップS12の状態を保つ。つまり、接続点c1から三方弁37側に流れてきた冷媒は、第1補助熱交換器36aを介して本体熱交換器33に流入する第1流路状態を保つ。一方、ステップS14において、測定時間が所定時間Taに達した場合(S14のYes)、制御部39は、時間の測定を止め、測定時間をリセットする(S15)。
ステップS16〜18:制御部39は、三方弁37のポートa21とポートa22とを非接続の状態にさせると共に、ポートa21とポートa23とを接続させる(S16)。つまり、制御部39は、三方弁37の状態を、ステップS11の接続状態とは逆の接続状態に切り換える。これにより、接続点c1から三方弁37側に流れてきた冷媒は、ポートa23から流出し、第2補助熱交換器36bを介して本体熱交換器33に流入する第2流路状態となる(S17)。そして、制御部39は、第2補助熱交換器36bに冷媒が流入し始めてからの時間の測定を開始する(S18)。
ステップS19〜20:制御部39が測定している時間が所定時間Tbに達していない場合には(S19のNo)、冷媒は、ステップS17の状態を保つ。つまり、接続点c1から三方弁37側に流れてきた冷媒は、第2補助熱交換器36bを介して本体熱交換器33に流入する第2流路状態を保つ。一方、ステップS19において、測定時間が所定時間Tbに達した場合(S19のYes)、制御部39は、時間の測定を止め、測定時間をリセットする(S20)。尚、ステップS14に係る所定時間Taと、ステップS19に係る所定時間Tbとは、同一の値であってもよいし、異なる値であってもよい。
上述した補助熱交切換運転制御により、接続点c1から本体熱交換器33に直接流入する冷媒は、冷媒回路10を循環する冷媒の中で最も温度が低い状態となっているため、本体熱交換器33の流入口付近では着霜し易い状態となっている。しかし、本実施形態では、該流入口付近には第1及び第2補助熱交換器36a,36bが設置されており、冷媒回路10内を循環する冷媒の一部(つまり、接続点c1から三方弁37に流入する冷媒)は、該補助熱交換器36a,36bのいずれか1つを介して本体熱交換器33の伝熱管35b(特に着霜し易い伝熱管)に流入する。そのため、第1及び第2補助熱交換器36a,36bは着霜するが、本体熱交換器33自体が着霜するのを防止することができる。
(2−3)デフロスト運転制御の流れ
図6は、デフロスト運転制御の流れを示すフロー図である。
ステップS31:制御部39は、先ずは圧縮機31の駆動を停止させることで、暖房運転を停止させる(S31)。
ステップS32〜34:圧縮機31の駆動が停止した後、制御部39は、それまで第2接続状態を採っていた四路切換弁32を第1接続状態にし(S32)、その後再度圧縮機31を起動させる(S33)。即ち、制御部39は、四路切換弁32の接続状態を変化させる際には、圧縮機31を停止させた状態で行わせる。これにより、冷媒回路10では、冷房サイクルと同様のサイクルが行われ、逆サイクルデフロスト運転が行われる(S34)。つまり、圧縮機31から吐出された高温高圧のガス冷媒によって、本体熱交換器33は除霜される。
ステップS35〜S36:本体熱交換器33において、未だ着霜がある場合には(S35のYes)、ステップS34の逆サイクルデフロスト運転が継続される。本体熱交換器33において着霜がない場合には(S35のNo)、制御部39は、圧縮機31の駆動を停止させることで、逆サイクルデフロスト運転を停止させる(S36)。尚、本体熱交換器33において着霜があるかないかといった判断は、例えば本体熱交換器33付近に設けられた温度センサや、室外機3の吸込口に設けられた温度センサの検知結果に基づいて、制御部39により判断される。
ステップS37〜39:ステップS36において圧縮機31が駆動を停止した後、制御部39は、四路切換弁32を第2接続状態から第1接続状態に戻し(S37)、圧縮機31を再度起動させる(S38)。これにより、再度暖房運転が開始される(S39)。
(3)効果
(A)
本実施形態に係る空気調和装置1の室外機3によると、暖房運転時、蒸発器として機能する本体熱交換器33には、利用側冷媒回路10aからの冷媒が流入するが、その一部の冷媒は第1及び第2補助熱交換器36a,36bのいずれか一方を介して本体熱交換器33に流入される。第1補助熱交換器36a及び第2補助熱交換器36bのいずれか一方に流れる冷媒の流路は、三方弁37により切り換えられるが、特に三方弁37は、現在冷媒が流れている補助熱交換器36a,36bが着霜した場合、この補助熱交換器36a,36bを冷媒の流路から外し、着霜していない補助熱交換器36a,36bを介して本体熱交換器33に冷媒が流れるようにする。そして、着霜した補助熱交換器36a,36bは、外気によって除霜される。これにより、本体熱交換器33には、常に着霜していない第1または第2補助熱交換器36a,36bを介して一部の冷媒が流れる。従って、本体熱交換器33自体が着霜するのを防ぐと共に、暖房能力を向上させることができる。
(B)
また、本実施形態では、冷媒として、分子式:C3mn(但し、m=1〜5,n=1〜5且つm+n=6)で示され且つ分子構造中に二重結合を1個有する冷媒を含む混合冷媒が利用されている。混合冷媒としては、上記分子式で示される冷媒とジフルオロメタンとを含む混合冷媒が挙げられる。このような混合冷媒を従来の冷媒回路において用いると、単一冷媒とは異なり、暖房運転時に蒸発器として機能する熱交換器の流入口付近での温度が低くなり、着霜し易くなってしまう。しかし、本実施形態では、暖房運転時、蒸発器として機能する本体熱交換器33には、混合冷媒が第1及び第2補助熱交換器36a,36bのいずれか一方を介して流入する。特に、第1及び第2補助熱交換器36a,36bは、本体熱交換器33の着霜し易い部分、即ち本体熱交換器33の流入口付近に配置されている。そのため、本体熱交換器33の代わりに第1及び第2補助熱交換器36a,36bは着霜するが、本体熱交換器33自体の着霜を防ぐことができる。
(C)
また、本実施形態に係る室外機3によると、第1及び第2補助熱交換器36a,36bのいずれか一方を介して本体熱交換器33に流入する一部の冷媒の流路切換には、三方弁37が利用されている。そのため、冷媒の流路は、容易に切り換えられるようになる。
(D)
また、本実施形態に係る室外機3によると、第1及び第2補助熱交換器36a,36bが本体熱交換器33の風上側に配置されているため、第1及び第2補助熱交換器36a,36bは着霜し易くなる。
(E)
また、本実施形態に係る室外機3によると、第1及び補助熱交換器36a,36bは、第1及び第2補助熱交換器36a,36bが設けられていない場合には着霜すると予測される本体熱交換器33の部分(具体的には、伝熱管35b)と接続されている。暖房運転時、蒸発器として機能する本体熱交換器33には、第1補助熱交換器36aまたは第2補助熱交換器36bを介して冷媒が流れるため、温度の低い冷媒が直接本体熱交換器33の特に着霜し易い部分(つまり、伝熱管35b)に流れることはなく、本体熱交換器33の特に着霜し易い部分は着霜しにくくなる。
(F)
また、本実施形態に係る制御部39は、外気温度Tiに基づいて、補助熱交切換運転制御及びデフロスト運転制御のいずれかを行う。具体的には、外気温度Tiが所定温度T1以上であれば、制御部39は、第1及び第2補助熱交換器36a,36bへの冷媒の流路を適宜切り換える補助熱交切換運転を行わせることで、本体熱交換器33への着霜を防止する。外気温度Tiが所定温度T1未満、つまり補助熱交切換運転では対応できない程に外気温度Tiが低い場合には、制御部39は、デフロスト運転を行わせることで、本体熱交換器33を除霜または着霜を防止する。このように、この室外機3では、外気温度Tiに基づいて、本体熱交換器33への着霜をより確実に防止することができる。
<第2実施形態>
上記第1実施形態では、補助熱交切換運転制御の際、着霜した補助熱交換器36a,36bは、流路から外されるが、該補助熱交換器36a,36bは、外気により自然に除霜されると説明した。しかし、外気温度Tiが比較的低いと、第1及び第2補助熱交換器36a,36bは、外気によっては除霜されにくい恐れがある。そこで、本実施形態では、第1及び第2補助熱交換器36a,36bをより効果的に除霜するための方法を取り入れた空気調和装置101の室外機103について説明する。
尚、本実施形態における空気調和装置101は、上記第1実施形態と同様、セパレート型の空気調和装置である場合を例に取る。また、利用する冷媒の種類についても、上記第1実施形態と同様、HFO−1234yfとHFC−32との混合冷媒を用いる場合を例に取る。
(1)冷媒回路
図7は、本実施形態に係る冷媒回路110の系統図である。冷媒回路110は、室内機102の利用側冷媒回路110aと、室外機103の熱源側冷媒回路110bとで構成され、その内部には上述した混合冷媒が循環する。利用側冷媒回路110aは、室内熱交換器123を含む。熱源側冷媒回路110bは、圧縮機131、四路切換弁132、本体熱交換器133、第1及び第2補助熱交換器136a,136b、三方弁137、膨張弁138、及び電磁弁140(接続部に相当)を含む。尚、本実施形態に係る室内熱交換器123、圧縮機131、四路切換弁132、本体熱交換器133、第1及び第2補助熱交換器136a,136b、三方弁137及び膨張弁138は、上記第1実施形態の図2に係る室内熱交換器23、圧縮機31、四路切換弁32、本体熱交換器33、第1及び第2補助熱交換器36a,36b、三方弁37及び膨張弁38と同様であるため、これらについての詳細な説明は省略する。以下では、上記第1実施形態に係る冷媒回路10において、新たに加えられた電磁弁140について説明する。
〔電磁弁〕
電磁弁140は、第1及び第2補助熱交換器136a,136bと高圧冷媒が流れるガス管161とを接続するためのものである。ここで、ガス管161は、暖房運転時に、圧縮機131から吐出される高温高圧のガス冷媒が流れる配管であって、圧縮機131の吐出口から四路切換弁132の第2ポートa12及び第4ポートa14を介して室内熱交換器123へと延びている。より具体的には、電磁弁140の一端は、ガス管161のうち、四路切換弁132の第4ポートa14と室内熱交換器123との間に位置する部分c2に接続され、他端が接続点c1と三方弁137のポートa21との間である部分c3に接続されている。
このような電磁弁140は、デフロスト運転の場合には開状態を採り、デフロスト運転を行っていない場合には閉状態を採る。つまり、デフロスト運転時、電磁弁140が開状態となることで、圧縮機131から吐出された高温高圧のガス冷媒は、主に室内熱交換器123を流れるが、該ガス冷媒の一部は、部分c2で分岐し、室内熱交換器123を流れずに部分c2から電磁弁140に流れる。電磁弁140から流出したガス冷媒は、部分c3及び三方弁137を介して第1補助熱交換器136aまたは第2補助熱交換器136bに流入する。
(2)制御部
制御部139は、主として、CPU及びメモリからなるマイクロコンピュータで構成されている。制御部139は、上述した第1実施形態に係る制御部39と同様、冷媒回路110を構成する各種機器の駆動部と接続されており、接続された各駆動部の駆動制御を行う。また、制御部139は、暖房運転時、第1及び第2補助熱交換器136a,136bのいずれか一方を介して本体熱交換器133内に冷媒が流れるように三方弁137を制御する補助熱交切換運転制御を行う。また、制御部139は、外気温度Tiに基づいて、上述した補助熱交切換運転制御、及び本体熱交換器133についてのデフロスト運転制御のいずれかを行う。
〔ホットガスデフロスト運転制御〕
特に、本実施形態に係る制御部139は、上記デフロスト運転制御において、本体熱交換器133だけではなく第1及び第2補助熱交換器136a,136bをより効果的に除霜する制御を行う。具体的には、制御部139は、デフロスト運転制御時、高温高圧のガス冷媒が第1及び第2補助熱交換器136a,136bを介して本体熱交換器133に流入されるように、電磁弁140の接続状態を制御する。つまり、制御部139は、デフロスト運転制御時、電磁弁140を開状態にし、圧縮機131から吐出されたガス冷媒を、電磁弁140及び三方弁137を介して第1及び第2補助熱交換器136a,136bに流す。この動作は、上記第1実施形態に係るデフロスト運転とは異なり、暖房運転を行ったまま行われる。尚、上記動作では、制御部139は、第1及び第2補助熱交換器136a,136bの両方に冷媒が流入するように、三方弁137を調整する。これにより、デフロスト運転制御時、第1及び第2補助熱交換器136a,136b、本体熱交換器133には、高温高圧のガス冷媒が流入するため、熱源側冷媒回路110b中の熱交換器133,136a,136bに付着した霜を、確実に溶かすことができる。以下では、説明の便宜上、上述したようなガス冷媒を用いたデフロスト運転を、ホットガスデフロスト運転という。
また、制御部139は、ホットガスデフロスト運転制御時、以下に挙げる第1条件及び第2条件の少なくとも1つが満たされるまで、電磁弁140を開状態にし続ける。
第1条件:本体熱交換器133に流れる冷媒の温度Trが所定温度T2以上となった場合(Tr≧T2)。
第2条件:ガス冷媒が第1及び第2補助熱交換器136a,136bに流入開始されてから(具体的には、電磁弁140を開状態にしてから)所定時間Tcが経過した場合。
つまり、制御部139は、上記第1条件及び上記第2条件のいずれか1つでも満たされれば、電磁弁140を閉状態にし、第1及び第2補助熱交換器136a,136b、本体熱交換器133へのガス冷媒の流入を停止する。これにより、不必要に長い時間、ガス冷媒が熱交換器136a,136b,133に流れるホットガスデフロスト運転が行われることがない。
尚、第1条件においては、本体熱交換器133に流入する冷媒の温度Trに基づく制御を行うため、室外機3の本体熱交換器133の流入口付近には、温度センサ(図示せず)が取り付けられている。この温度センサは、本体熱交換器133に流入する冷媒温度Trをリアルタイムで検知する。また、この温度センサは、制御部139と電気的に接続されており、検知した冷媒温度Trを制御部139に出力する。
(3)動作
次に、本実施形態に係る空気調和装置101の運転動作について説明する。内、本実施形態に係る空気調和装置101が行う動作の全体的な流れ、及び補助熱交切換運転制御の流れについては、上記第1実施形態に係る空気調和装置1の動作の全体的な流れ(図4)、補助熱交切換運転制御の流れ(図5)と同様である。以下では、本実施形態に係るデフロスト運転の流れについて、図8を用いて説明する。
ステップS51〜52:図4のステップS4において、外気温度Tiが所定温度T1よりも低い場合(図4のステップS4のNo)、制御部139は、図8のデフロスト運転制御を行うべく、暖房運転を行っている状態のまま電磁弁140を開状態にする(S51)。つまり、冷媒回路110では、暖房サイクルが行われた状態で、ホットガスデフロスト運転が行われる(S52)。即ち、制御部139は、それまで暖房運転と共に行っていた“補助熱交切換運転”に代えて、“ホットガスデフロスト運転”を行わせる。具体的には、制御部139は、暖房サイクルが行われると共に、圧縮機31から吐出されたガス冷媒が電磁弁140及び三方弁137を介して第1及び第2補助熱交換器136a,136b、本体熱交換器133に流入するように、電磁弁140及び三方弁137の制御を行う。これにより、第1及び第2補助熱交換器136a,136b、本体熱交換器133は、ガス冷媒によって急激に温められ、霜が溶かされる。
ステップS53:制御部139は、ホットガスデフロスト運転が開始されてからの時間(即ち、電磁弁140に冷媒が流入され始めてからの時間)を測定し始める。また、本体熱交換器133の流入口付近に取り付けられた温度センサは、冷媒温度Trの検知を開始する。
ステップS54〜56:ステップS53で計測し始めた時間が所定時間Tc以上となった場合(S54のYes、即ち、第2条件)、または外気温度Tiが所定温度T2以上となった場合(S55のYes、即ち、第1条件)には、制御部139は、測定時間をリセットする(S56)。
ステップS57:ステップS56においてタイマがリセットされた後、本体熱交換器133において、未だ着霜がある場合には(S57のYes)、再度時間を計測し始め(S53)、ステップS52のホットガスデフロスト運転が継続される。本体熱交換器133において着霜がない場合には(S57のNo)、制御部139は、電磁弁140をオフさせることで、第1及び第2補助熱交換器136a,136b、本体熱交換器133へのガス冷媒の流入を停止させる(S58)。
尚、本体熱交換器133において着霜があるかないかといった判断は、第1実施形態と同様、例えば本体熱交換器133の流入口付近に設けられた温度センサや、室外機103の吸込口に設けられた温度センサの検知結果に基づいて、制御部139により判断される。
(4)効果
(A)
本実施形態に係る空気調和装置101の室外機103によると、第1及び第2補助熱交換器136a,136bに高温高圧のガス冷媒が直接流入されるホットガスデフロスト運転が、暖房運転を継続したままで行われる。そして、このガス冷媒は、第1及び第2補助熱交換器136a,136bを介して本体熱交換器133に流入する。これにより、第1及び第2補助熱交換器136a,136bの除霜を確実に行うことができる。更に、補助熱交切換運転では対応できない程に外気温度Tiが低く着霜し易い場合であっても、本体熱交換器133への着霜をより確実に防止することができる。
(B)
また、本実施形態に係る室外機103によると、本体熱交換器133に流入する冷媒温度Trが所定温度T2以上となるか(即ち、第1条件)、または高温高圧のガス冷媒の補助熱交換器136a,136bへの流入開始から所定時間が経過するまで(即ち、第2条件)、ホットガスデフロスト運転が行われる。そのため、不必要に長い時間デフロスト運転が行われることがなく、暖房能力を向上させることができる。
<その他の実施形態>
(a)
上記第1及び第2実施形態では、冷媒として、HFO−1234yfとHFC−32との混合冷媒を用いる場合について説明した。しかし、本発明において用いられる冷媒は、分子式:C3mn(但し、m=1〜5,n=1〜5且つm+n=6)で示され且つ分子構造中に二重結合を1個有する単一冷媒であってもよい。
ところで、従来の冷媒回路において上記単一冷媒を用いると、暖房運転時に蒸発器として機能する熱交換器の流出口付近での温度が低くなり、着霜し易くなってしまう。そこで、本発明において上記単一冷媒を用いる場合は、図9に示すように、第1及び第2補助熱交換器236a,236bは、本体熱交換器233の冷媒流出口付近に配置されるとよい。図9では、第1及び第2補助交換器236a,236bが、冷媒流出口となる下流側伝熱管235c付近に配置されている。本発明では、暖房運転時、補助熱交切換運転が行われるため、蒸発器として機能する本体熱交換器233には、単一冷媒が第1及び第2補助熱交換器236a,236bのいずれか一方を介して流入する。特に、第1及び第2補助熱交換器236a,236bは、本体熱交換器233の着霜し易い部分、つまり本体熱交換器233の流出口付近に配置されているため、本体熱交換器233の代わりに第1及び第2補助熱交換器236a,236bは着霜するが、本体熱交換器233自体の着霜を防ぐことができる。
(b)
また、上記第1及び第2実施形態のように、混合冷媒を用いる場合には、HFO−1234yfとHFC−32との混合冷媒以外の冷媒を用いても良い。本発明において利用される混合冷媒は、C3mn(但し、m=1〜5,n=1〜5且つm+n=6)の分子式で示され、且つ分子構造中に二重結合を1個有する冷媒を含む混合冷媒であればよく、上記混合冷媒に限定されない。つまり、本発明において利用される混合冷媒は、蒸発中の温度が変化する度合いが比較的大きい特性を有する冷媒であればよく、上記混合冷媒に限定されない。
(c)
上記第1実施形態では、図3に示すように、第1及び第2補助熱交換器36a,36bが、本体熱交換器33に対し空気流Wrの上流側に配置された場合を例に取り説明した。しかし、図9に示すように、第1及び第2補助熱交換器236a,236bは、本体熱交換器233に対し本体熱交換器233を通過する空気流Wrの下流側に配置されてもよい。これにより、本体熱交換器233には直接風があたるため、本体熱交換器233は着霜しにくくなる。
(d)
上記第1及び第2実施形態、上述したその他の実施形態では、いずれも補助熱交換器が2つ設けられている場合について説明した。しかし、室外機に設けられる補助熱交換器の数は、2つ以上であればよく、2つに限定されない。例えば、補助熱交換器が3つ設けられている場合に補助熱交切換運転が行われる際、いずれか1つの補助熱交換器が着霜した時には、残りの2つの補助熱交換器のいずれか1つに冷媒が流入されるといった制御が行われてもよいし、残りの2つの補助熱交換器両方に冷媒が流入されるといった制御が行われても良い。即ち、本発明では、着霜した補助熱交換器が流路から外され、着霜していない補助熱交換器を介して冷媒の一部が本体熱交換器に流入すればよい。
(e)
上記第1実施形態では、図3に示すように、補助熱交換器の接続される伝熱管が1つである場合について説明した。しかし、補助熱交換器が接続される伝熱管の数は、1つ以上であってもよい。
(f)
上記第2実施形態では、図7に示すように、三方弁137とは別に、第1及び第2補助熱交換器136a,136bとガス管161とを繋ぐ電磁弁140が設けられる場合について説明した。しかし、ホットガスデフロスト運転時には、圧縮機131から吐出される高温高圧のガス冷媒が第1及び第2補助熱交換器136a,136bに流入し、補助熱交切換運転時には、膨張弁138を流出した冷媒が第1及び第2補助熱交換器136a,136bのいずれか一方に流れるような構成であればよいため、冷媒回路構成は図7に限定されない。例えば、三方弁137及び電磁弁140によって構成される回路部分は、四方弁によって構成されてもよい。
(g)
上記第1及び第2実施形態では、制御部39,139が、冷媒の流入している補助熱交換器36a〜36b,136a〜136bが着霜したか否かを、その補助熱交換器に冷媒が流入し始めてからの時間によって判断すると説明した。しかし、制御部は、補助熱交換器が着霜したか否かを、補助熱交換器に冷媒が流入し始めてからの時間によって判断するのではなく、補助熱交換器の表面温度等によって判断してもよい。
本発明に係る空気調和装置の熱源ユニットは、本体熱交換器自体が着霜するのを防ぐと共に、暖房能力を向上させることができるという効果を有する。従って、本発明に係る空気調和装置の熱源ユニットは、熱源ユニット側の熱交換器が着霜し易いような環境下で利用される空気調和装置の熱源ユニットとして適用することができる。
第1実施形態に係る空気調和装置の外観図。 第1実施形態に係る冷媒回路の系統図。 第1実施形態に係る本体熱交換器及び補助熱交換器の接続形態を詳細に示す図であって、かつ暖房運転時の冷媒の流れを示す図。 第1実施形態に係る空気調和装置の全体的な動作の流れを示すフロー図。 第1実施形態に係る補助熱交切換運転制御の流れを示すフロー図。 第1実施形態に係るデフロスト運転制御の流れを示すフロー図。 第2実施形態に係る冷媒回路の系統図。 第2実施形態に係るデフロスト運転制御の流れを示すフロー図。 その他の実施形態(a)及び(c)に係る本体熱交換器及び補助熱交換器の接続形態を示す図であって、かつ暖房運転時の冷媒の流れを示す図。
符号の説明
1,101 空気調和装置
2,102 室内機
3,103 室外機
4 冷媒配管
5 信号伝送用配線
10,110 冷媒回路
10a,110a 利用側冷媒回路
10b,110b 熱源側冷媒回路
23,123 室内熱交換器
31,131 圧縮機
32,132 四路切換弁
33,133 本体熱交換器
35a 伝熱管
36a,36b,136a,136b 補助熱交換器
37,137 三方弁
38,138 膨張弁
39,139 制御部
140 電磁弁

Claims (11)

  1. 暖房運転時に蒸発器として機能する本体熱交換器(33,133)と、
    前記本体熱交換器(33,133)に接続される少なくとも2つの補助熱交換器(36a〜36b,136a〜136b)と、
    暖房運転時、どの前記補助熱交換器(36a〜36b,136a〜136b)を介して前記本体熱交換器(33,133)に冷媒が流入されるかを切り換える流路切り換え部(37,137)と、
    前記冷媒が流入されている前記補助熱交換器(36a〜36b,136a〜136b)が着霜した場合、着霜した前記補助熱交換器(36a〜36b,136a〜136b)を介して前記冷媒が前記本体熱交換器(33,133)に流入されている第1状態から着霜していない前記補助熱交換器(36a〜36b,136a〜136b)を介して前記冷媒が前記本体熱交換器(33,133)に流入される第2状態となるように、前記流路切り換え部(37,137)を制御する制御部(39,139)と、
    を備える、空気調和装置の熱源ユニット(3,103)。
  2. 前記冷媒は、分子式:C3mn(但し、m=1〜5,n=1〜5且つm+n=6)で示され且つ分子構造中に二重結合を1個有する単一冷媒であって、
    前記補助熱交換器(236a〜236b)は、前記本体熱交換器(233)の冷媒流出口付近に配置されている、
    請求項1に記載の空気調和装置の熱源ユニット(203)。
  3. 前記冷媒は、分子式:C3mn(但し、m=1〜5,n=1〜5且つm+n=6)で示され且つ分子構造中に二重結合を1個有する冷媒を含む混合冷媒であって、
    前記補助熱交換器(36a〜36b)は、前記本体熱交換器(33)の冷媒流入口付近に配置されている、
    請求項1に記載の空気調和装置の熱源ユニット(3)。
  4. 前記冷媒は、更にジフルオロメタンを含む混合冷媒である、
    請求項3に記載の空気調和装置の熱源ユニット(3)。
  5. 前記冷媒を減圧する膨張機構(38,138)、
    を更に備え、
    前記流路切り換え部(37,137)は、前記膨張機構(38,138)と前記補助熱交換器(36a〜36b,136a〜136b)とを繋ぐ切り換え弁である、
    請求項1〜4のいずれかに記載の空気調和装置の熱源ユニット(3,103)。
  6. 前記補助熱交換器(36a〜36b)は、前記本体熱交換器(33)に対し前記本体熱交換器(33)を通過する空気流(Wr)の上流側に配置されている、
    請求項1〜5のいずれかに記載の空気調和装置の熱源ユニット(3)。
  7. 前記補助熱交換器(236a〜236b)は、前記本体熱交換器(233)に対し前記本体熱交換器(233)を通過する空気流(Wr)の下流側に配置されている、
    請求項1〜5のいずれかに記載の空気調和装置の熱源ユニット(203)。
  8. 前記補助熱交換器(36a〜36b)は、前記補助熱交換器(36a〜36b)が設けられていない場合には着霜すると予測される前記本体熱交換器(33)の部分(35b)と接続されている、
    請求項1〜7のいずれかに記載の空気調和装置の熱源ユニット(3)。
  9. 前記制御部(39,139)は、外気温度に基づいて、前記補助熱交換器(36a〜36b,136a〜136b)を介して前記本体熱交換器(33,133)に前記冷媒が流れるように前記流路切り換え部(37,137)を制御する補助熱交切換運転制御、及び前記本体熱交換器(33,133)についてデフロスト運転を行うデフロスト運転制御、のいずれかを行う、
    請求項1〜8のいずれかに記載の空気調和装置の熱源ユニット(3,103)。
  10. 前記補助熱交換器(136a〜136b)と高圧冷媒が流れるガス管(161)とを接続可能な接続部(140)、
    を更に備え、
    前記制御部(139)は、前記デフロスト運転制御時、前記高圧冷媒が前記補助熱交換器(136a〜136b)を介して前記本体熱交換器(133)に流入されるように、前記接続部(140)の接続状態を制御する、
    請求項9に記載の空気調和装置の熱源ユニット(103)。
  11. 前記制御部(139)は、前記デフロスト運転制御時、前記本体熱交換器(133)に流入する前記冷媒の温度(Tr)が所定温度(T2)以上となった第1条件、及び前記高圧冷媒が前記補助熱交換器(136a〜136b)に流入開始されてから所定時間(Tc)が経過した第2条件、の少なくとも1つが満たされるまで、前記高圧冷媒を前記補助熱交換器(136a〜136b)に流入させる、
    請求項10に記載の空気調和装置の熱源ユニット(103)。
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