JP2010116867A - 電力制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】コンプレッサの間欠動作におけるオフ動作時の負担を低減でき且つより確実に省電力化を図れる電力制御装置を提供する。
【解決手段】電力制御装置1は、冷凍機(温度制御対象)のコンプレッサへの電力供給を遮断する遮断部Ryと、遮断部Ryが開閉動作するタイミングを制御するタイミング制御手段12aと、タイミング制御手段12aが規定の遮断周期で規定の遮断時間だけコンプレッサへの電力供給を遮断し且つコンプレッサがオン動作してから規定の遅延時間を経過するまでコンプレッサへの電力供給を遮断しないようにタイミング制御手段12aに指示する強制遮断指示手段12cとを備える。前記遮断周期を設定するためのボリュームからなる遮断周期設定部8を備え、遮断周期を少なくとも3段階に設定できる。
【選択図】図1
【解決手段】電力制御装置1は、冷凍機(温度制御対象)のコンプレッサへの電力供給を遮断する遮断部Ryと、遮断部Ryが開閉動作するタイミングを制御するタイミング制御手段12aと、タイミング制御手段12aが規定の遮断周期で規定の遮断時間だけコンプレッサへの電力供給を遮断し且つコンプレッサがオン動作してから規定の遅延時間を経過するまでコンプレッサへの電力供給を遮断しないようにタイミング制御手段12aに指示する強制遮断指示手段12cとを備える。前記遮断周期を設定するためのボリュームからなる遮断周期設定部8を備え、遮断周期を少なくとも3段階に設定できる。
【選択図】図1
Description
本発明は、電力制御装置に関するものである。
従来から、冷凍機や空調機として、気体の冷媒を圧縮するためのコンプレッサを備えた蒸気圧縮式の冷凍機や蒸気圧縮式の空調機がある。ここに、蒸気圧縮式の冷凍機や蒸気圧縮式の空調機には、温度制御対象である冷凍機や部屋等の温度を検出する温度検出部と、温度検出部の出力に基づいてコンプレッサにオン・オフ動作をさせて冷凍機や部屋等の温度を所定の温度範囲内に維持するように制御する温度制御部を備えるものがある。
ここで、大型の蒸気圧縮式の冷凍機や空調機では、内蔵されているコンプレッサの電力使用量が大きく、契約電力量が大きい。そこで、このような大型の蒸気圧縮式の冷凍機や空調機では、省電力化による契約電力量の削減を図るために、温度制御部による制御とは無関係に電力制御装置によってコンプレッサを間欠的に動作させることにより、コンプレッサの動作時間を短くすることがなされることがある。
ところが、このような冷凍機や空調機などでは、電力制御装置によるコンプレッサの制御が温度制御部による制御とは無関係に行われるので、温度制御部の制御に基づいてコンプレッサがオン動作した直後に、電力制御装置の制御に基づいてコンプレッサが強制的に停止されることがあった。すると、コンプレッサへの短時間内での繰り返し始動に伴う負担がかかり、コンプレッサが短寿命化するおそれがあった。
これに対して、従来から、冷凍機や空調機などの内部に設けられたコンプレッサがオン動作した直後に、コンプレッサが強制的に停止されるのを回避するために、コンプレッサのオン動作後において一定時間(遅延時間)が経過するまではコンプレッサを停止させないように制御する電力制御装置が提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載された電力制御装置は、交流電源からの出力を直流に変換して出力する電源部と、コンプレッサの運転状態を監視するためにコンプレッサに供給される電流を検出する電流検出部と、コンプレッサの運転状態を表示するコンプレッサ運転状態表示部と、省電力化のためにコンプレッサを間欠動作させるか否かを設定するコンプレッサ間欠動作設定部と、コンプレッサを間欠動作させている状態にあるか否かを表示するコンプレッサ間欠動作表示部と、コンプレッサへの電力供給を強制的に遮断することでコンプレッサを停止させる遮断部と、遮断部を動作させるコンプレッサ制御部と、電源部、電流検出部、コンプレッサ運転状態表示部、コンプレッサ間欠動作設定部、コンプレッサ間欠動作表示部およびコンプレッサ制御部それぞれが接続された中央演算部とを備え、中央演算部とコンピュータ等の遠隔制御手段との間でデータ通信を行うための通信部と、通信部から得たデータを保存するためのフラッシュメモリからなる記憶部とを有する。
中央演算部は、マイクロコンピュータ等からなり、当該マイクロコンピュータに搭載された適宜のプログラムによって、遮断部が動作するタイミングを制御するタイミング制御手段が構成されている。タイミング制御手段は、遮断部を所定の周期で所定の時間だけ動作させることでコンプレッサを間欠動作させるとともに、電流検出部からの出力に基づいてコンプレッサがオン動作してから遅延時間を経過するまで遮断部が動作しないようにする。
ところで、特許文献1に記載された電力制御装置では、遮断部によりコンプレッサへの電力供給を遮断する周期(遮断周期)および遮断部によりコンプレッサへの電力供給を遮断した状態を維持する時間(遮断時間)と、コンプレッサがオン動作してから遮断部を動作させるまでの時間(遅延時間)の設定を、通信部に接続されたコンピュータ等の遠隔制御部により行う。従って、電力制御装置とは別に、コンピュータ等を設ける必要があるため電力制御装置およびコンピュータを含むシステム全体のコストが増加していた。
これに対して、従来から、遮断周期を電力制御装置に設けられたディップスイッチで設定し、遮断時間を複数の設定値に切り替え可能なスイッチで設定し、遅延時間を可変抵抗からなるボリュームで設定する電力制御装置が提案されている(特許文献2参照)。ここにおいて、第1のボリュームは、遮断時間の遮断周期に対する比率を設定する。また、遮断周期は、ディップスイッチによって30分間と15分間の2段階に切り替えることができる。従って、冷凍機の温度制御部による制御に基づいてコンプレッサがオン動作してからオフ動作するまでの時間が例えば20分間であれば、前記遮断周期を30分間の設定から15分間の設定に切り替えることによって省電力化の効果が得られるようにすることができる。
特許第3290644号公報
特許第3037939号公報
ところで、電力制御装置を冷凍機に使用する場合、冷凍機の内部の熱容量が変わると、温度制御部による制御に基づいてコンプレッサがオン動作してからオフ動作するまでの時間が変化することがある。また、電力制御装置を空調機に使用する場合には、空調機の使用環境によって、温度制御部による制御に基づいてコンプレッサがオン動作してからオフ動作するまでの時間が変化することがある。かかる場合、温度制御部による制御に基づいてコンプレッサがオン動作してからオフ動作するまでの時間の変化に対応して、省電力化の効果が得られるように前記遮断周期を切り替える必要がある場合がある。
しかしながら、特許文献2に記載の電力制御装置では、遮断周期を2段階にしか変更することができず、冷凍機の内部の熱容量や空調機の使用環境に応じて省電力化の効果が得られないことがあった。
本願発明は、前記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、コンプレッサの間欠動作におけるオフ動作時の負担を低減でき且つより確実に省電力化を図れる電力制御装置を提供することにある。
請求項1の発明は、コンプレッサとコンプレッサをオン・オフ動作させることにより温度制御対象の温度が所定の温度範囲内に維持されるように制御する温度制御部とを備える電気機器についてコンプレッサを間欠動作させることによりコンプレッサの消費電力を低減するための電力制御装置であって、コンプレッサへの電力供給を強制的に遮断する遮断部と、遮断部に開閉動作をさせることによりコンプレッサをオン・オフ動作させるコンプレッサ制御部と、コンプレッサの運転状態を監視するコンプレッサ運転状態監視部と、コンプレッサ制御部が遮断部を開閉動作させるタイミングを制御するタイミング制御手段と、コンプレッサ運転状態監視部からの出力に基づいてコンプレッサがオン動作した後の経過時間を計時する経過時間計時手段と、タイミング制御手段が規定の遮断周期で規定の遮断時間だけ遮断部によりコンプレッサへの電力供給を遮断することでコンプレッサを間欠的に動作させるようにタイミング制御手段に指示する強制遮断指示手段と、前記遮断周期を設定する遮断周期設定部と、前記遮断時間を設定する遮断時間設定部と、コンプレッサがオン動作してから遮断部が動作するまでの遅延時間を設定する遅延時間設定部とを備え、強制遮断指示手段がコンプレッサがオン動作してから遅延時間を経過するまで遮断部によりコンプレッサへの電力供給を遮断しないようにタイミング制御手段に指示するとともに、遮断周期設定部、遮断時間設定部および遅延時間設定部それぞれがボリュームで構成され遮断周期、遮断時間および遅延時間それぞれを少なくとも3段階に設定可能であることを特徴とする。
この発明によれば、強制遮断指示手段が、コンプレッサのオン動作後、遅延時間を経過するまで遮断部によりコンプレッサへの電力供給を遮断しないようにタイミング制御手段に指示するので、コンプレッサの停止時における負担を軽減でき、且つ遮断部がコンプレッサへの電力供給を遮断する遮断周期、遮断部がコンプレッサへの電力供給を遮断した状態を維持する遮断時間およびコンプレッサがオン動作してから遮断部が動作するまでの遅延時間の設定を、ボリュームからなる遮断周期設定部、遮断時間設定部および遅延時間設定部それぞれを操作することにより簡単に行うことができるとともに、遮断周期を少なくとも3段階に設定することができ、遮断周期をよりきめ細かく設定することが可能となるので、より確実に省電力化を図ることができる。
請求項1の発明によれば、コンプレッサがオン動作してから遅延時間を経過するまで遮断部によりコンプレッサへの電力供給を遮断しないようにするので、コンプレッサの停止時における負担を軽減できるとともに、遮断周期、遮断時間および遅延時間の設定をボリュームの操作により行うことができるので、操作が簡単であるとともに、遮断周期を少なくとも3段階に設定することができ、遮断周期をよりきめ細かく設定することが可能となるので、より確実に省電力化を図ることができる。
以下、実施形態について図1および図2に基づいて説明する。
実施形態の電力制御装置1は、気体の冷媒を圧縮するためのコンプレッサMCを備え、三相交流電源(図示せず)からの電力供給を受けてコンプレッサMCを駆動させる温度制御対象である蒸気圧縮式の冷凍機2に2線式の信号線L1を介して接続されている。ここに、電力制御装置1は、三相交流電源からコンプレッサMCへ供給される電力を制御している。
冷凍機2には、当該冷凍機2に電力を供給する三相交流電源に接続するための3つの第1の電源接続用端子R2,S2,T2が設けられており、3つの第1の電源接続用端子R2,S2,T2それぞれは、電線L2を介して三相交流電源の3つの端子R,S,Tそれぞれに接続されている。また、コンプレッサMCと3つの第1の電源接続用端子R2,S2,T2とは3本の電線L3を介して接続されている。また、冷凍機2は、冷凍機2の内部の温度を検出するための温度検出部(図示せず)と、冷凍機2の温度を所定の温度範囲内に維持するように制御する温度制御部(図示せず)とを備え、前記温度制御部は、前記温度検出器の出力に基づいてコンプレッサMCをオン・オフ動作させる。
また、冷凍機2の内部には、三相交流電源とコンプレッサMCとを電気的に遮断することによりコンプレッサMCの動作を停止させる遮断部Ryと、電線L3を介してコンプレッサMCに供給される電流の電流値を検出してコンプレッサMCの運転状態を監視するコンプレッサ運転状態監視部である電流検出器Seとが設けられている。
ここで、遮断部Ryは、3つのリレー接点Ry1と各リレー接点Ry1を開閉させるための電磁石から構成された電磁部Ry2とからなるリレーであって、3つのリレー接点Ry1それぞれが3本の電線L3それぞれの途中に設けられている。ここで、遮断部Ryと電流検出器Seとは、電源制御装置1の一部を構成している。なお、冷凍機2には、出力電圧が100Vの交流電源ACに接続される2つの第2の電源接続用端子CR1,CT1が設けられ、第2の電源接続用端子CR1,CT1を介して例えば、冷凍機2の照明器具等に電力が供給される。
電力制御装置1は、電流検出器Seと、遮断部Ryと、電流検出器Seからの出力に基づいて遮断部Ryを動作させる本体部1aとで構成されている。ここで、本体部1aには、2つの電源接続用端子PR1,PT1が設けられ、交流電源ACから2つの電源接続用端子PR1,PR2を介して本体部1aに電力が供給される。
なお、第2の電源接続用端子CR1,CT1および第3の電源接続用端子PR1,PT1は、交流電源ACの両端間に接続されるとともに、三相交流電源の第1相の端子Rおよび第1相とは位相が120°ずれた第3相の端子Tそれぞれと冷凍機2の第1の電源接続用端子R2,T2それぞれとを接続する2本の電線L2,L2に降圧用のトランスMを介して接続されている。
本体部1aは、図1(a)に示すように、交流電源ACの出力を直流に変換して出力する電源部3と、コンプレッサMCの運転状態を表示するコンプレッサ運転状態表示部5と、電力制御装置1によってコンプレッサMCを間欠的に動作(間欠動作)させるか否かを設定するコンプレッサ間欠動作設定部6と、電力制御装置1がコンプレッサMCを間欠動作させている状態にあるか否かを表示するコンプレッサ間欠動作表示部7と、遮断部Ryに開閉動作をさせることによりコンプレッサMCにオン・オフ動作をさせるコンプレッサ制御部11と、電源部3から電力供給を受けてコンプレッサ運転状態表示部5、コンプレッサ間欠動作表示部7およびコンプレッサ制御部11を制御する中央演算部12を備える。また、中央演算部12には、コンプレッサ間欠動作設定部6が接続されており、コンプレッサ間欠動作設定部6により電力制御装置1によってコンプレッサMCを間欠動作させるか否かを設定できる。
コンプレッサ制御部11は、遮断部Ryの電磁部Ry2に電流を出力することにより、リレー接点Ry1を開状態にすることでコンプレッサMCに強制的にオフ動作させる。また、遮断部Ryの電磁部Ry2への電流の出力を停止することにより、リレー接点Ry1を閉状態にすることでコンプレッサMCにオン動作させる。
コンプレッサ運転状態表示部5は、緑色LEDで構成され、コンプレッサMCが動作中であれば点灯し、遮断部RyによりコンプレッサMCへの電力供給が遮断されているときは消灯している。
コンプレッサ間欠動作設定部6は、図1(b)に示すように、スイッチで構成され、電力制御装置1によってコンプレッサMCに間欠動作を行わせる場合にはオン側に設定し、コンプレッサMCに間欠動作を行わせない場合にはオフ側に設定する。
コンプレッサ間欠動作表示部7は、赤色LEDで構成され、電力制御装置1によってコンプレッサMCが間欠動作を行っているときは点灯し、コンプレッサMCが間欠動作を行っていないときは消灯している。
また、中央演算部12は、マイクロコンピュータ等で構成され、当該マイクロコンピュータに搭載された適宜のプログラムによって、遮断部Ryが動作するタイミングを制御するタイミング制御手段12aと、コンプレッサ運転状態監視部である電流検出器Seの出力に基づいてコンプレッサMCがオン動作した後の経過時間t4を計時する経過時間計時手段12bと、タイミング制御手段12aが規定の遮断周期t3で規定の遮断時間t2だけ遮断部RyによってコンプレッサMCへの電力供給を強制的に遮断するようにタイミング制御手段12aに指示する強制遮断指示手段12cとが構成されている(図4参照)。ここで、強制遮断指示手段12cは、コンプレッサMCがオン動作してから規定の遅延時間t1を経過するまで遮断部Ryが動作しないようにタイミング制御手段12aに指示する(図4参照)。
次に、実施形態の電力制御装置1の動作について、図3乃至図5に基づいて説明する。ここで、図3(a)、図4(a)および図5(a)は、冷凍機2内の温度変化を示し、図3(b)は、温度制御部のみによって制御される場合のコンプレッサMCの動作、図3(c)、図4(b)および図5(b)は、電力制御装置1のコンプレッサ制御部11から遮断部Ryの電磁部Ry2への電流の出力、図3(d)、図4(c)および図5(c)は、電力制御装置1によって制御される場合のコンプレッサMCの動作を示す。
冷凍機2では、図3(a)に示すように、前記温度制御部の制御に基づいて冷凍機2内の温度が所定の温度範囲内となるようにコンプレッサMCをオン・オフ動作させている(図3(b)参照)。ここで、冷凍機2は、冷凍機2の内部に設置された温度検出部で検出された温度が設定温度範囲の上限THに達するとコンプレッサMCをオン動作させる。一方、温度検出部で検出された温度が設定温度範囲の下限TLに達するとコンプレッサMCをオフ動作させる。また、前記温度制御部の制御に基づいて冷凍機2のコンプレッサMCがオン動作してからオフ動作するまでの平均的な時間は、冷凍機2の種類によって異なる。
ところで、冷凍機2では、前記温度制御部の制御とは別に、実施形態の電力制御装置1の制御に基づいてコンプレッサMCを遮断周期t3で間欠動作させている(図3(d)参照)。ここにおいて、電力制御装置1のコンプレッサ制御部11からは、遮断周期t3で、遮断部Ryの電磁部Ry2への電流の出力および電流の出力の停止が繰り返されている(図3(c)参照)。そして、電力制御装置1のコンプレッサ制御部11から遮断部Ryの電磁部Ry2へ電流を出力すると遮断部Ryのリレー接点Ry1が開状態になり、コンプレッサMCへの電力供給が遮断される。
また、冷凍機2では、図4(c)に示すように、前記温度制御部によりコンプレッサMCがオン動作した後、遅延時間t1だけコンプレッサ制御部11から遮断部Ryの電磁部Ry2への電流の出力を停止して、遮断部Ryのリレー接点Ry1を開状態に維持してコンプレッサMCがオフ動作しないようにしている。しかして、コンプレッサMCがオン動作直後に停止するのを回避することにより、コンプレッサMCへの負担を低減するので、コンプレッサMCの短寿命化を抑制することができる。
また、冷凍機2の前記温度制御部によってコンプレッサMCをオン動作するタイミングにおいて、図5(b)に示すように、電力制御装置1のコンプレッサ制御部11から遮断部Ryの電磁部Ry2へ電流が出力されている状態の場合がある。この場合は、図5(c)に示すように、電力制御装置1の制御に基づく間欠動作を優先させて、遮断部Ryのリレー接点Ry1を開状態に維持し、コンプレッサMCをオフ状態で維持する。
次に、実施形態の電力制御装置1の動作フローについて、図6に基づいて説明する。
電力制御装置1は、冷凍機2の使用者がコンプレッサ間欠動作設定部6を構成するスイッチをオフ側からオン側に切り替えると(ST0)、冷凍機2の前記温度制御部による制御および電力制御装置1による制御とは無関係に所定の待機時間t0の間だけ遮断部Ryの制御を行わない状態で待機する(ST1)。
また、経過時間計時手段12bは、電流検出器Seの出力に基づいて、ステップST0の途中において前記温度制御部の制御によってコンプレッサMCがオン動作した後の経過時間t4を計時している。ここで、待機時間t0が経過した後において、経過時間t4と遅延時間t1とを比較して(ST2)、t4>t1であれば、コンプレッサ制御部11が遮断部Ryのリレー接点Ry1を開状態にしてコンプレッサMCを停止する(ST4)。一方、t4≦t1であれば、遅延時間t1の間だけ遮断部Ryのリレー接点Ry1を閉状態で維持することにより、コンプレッサMCを動作状態で維持し(ST3)、その後、コンプレッサ制御部11が遮断部Ryのリレー接点Ry1を開状態にしてコンプレッサMCを停止させる(ST4)。
また、ステップST1でコンプレッサMCがオン動作しなかった場合、待機時間t0経過後、コンプレッサMCのオン動作後の経過時間t4と遅延時間t1とを比較して、比較結果に応じてステップST3またはステップST4の動作を行う。
コンプレッサMCがオフ動作した後は、コンプレッサ制御部11が遮断時間t2の間だけ遮断部Ryのリレー接点Ry1を開状態に維持することにより、コンプレッサMCを停止状態で維持する(ST5)。その後、コンプレッサ制御部11が遮断部Ryのリレー接点Ry1を閉状態にすることにより、コンプレッサMCをオン動作させる(ST6)。
コンプレッサMCのオン動作後、コンプレッサ制御部11が所定の動作維持時間t5(t3−t2)の間だけ遮断部Ryのリレー接点Ry1を閉状態で維持することにより、コンプレッサMCを動作状態で維持する(ST7)。その後は、ステップST2からステップST7を繰返し行う。ここで、ステップST7の途中で、冷凍機2の前記温度制御部の制御に基づいてコンプレッサMCが停止するタイミングとなることがある。この場合、コンプレッサMCのオン動作後の経過時間(ステップST6後の経過時間)t4と遅延時間t1とを比較して、比較結果に応じてステップST3またはステップST4の動作を行う。
結局、実施形態の電力制御装置1は、コンプレッサMCを間欠動作させることにより、コンプレッサMCの動作時間を低減することができるので、コンプレッサMCの消費電力を低減することができるとともに、コンプレッサMCがオン動作した後は、タイミング制御手段12aによって少なくとも遅延時間t1だけコンプレッサMCを動作した状態で維持するので、コンプレッサMCへの短時間内での繰り返し始動に伴う負担を軽減してコンプレッサMCの短寿命化を抑制することができる。
ところで、電力制御装置1には、上述の遮断周期t3および遮断時間t2それぞれを設定するために遮断周期設定部8および遮断時間設定部9が設けられている。また、遅延時間t1を設定するための遅延時間設定部10が設けられている。ここに、遮断周期t3および遮断時間t2それぞれを設定することで上述の動作維持時間t5が決まる。
ここで、実施形態の電力制御装置1では、本体部1aの一部を構成する遮断周期設定部8、遮断時間設定部9および遅延時間設定部10は、いずれも可変抵抗からなるボリュームで構成されている。従って、遮断周期t3、遮断時間t2および遅延時間t1それぞれの設定を各ボリュームの操作により簡単に行うことができる。
また、従来例では、遮断周期t3をディップスイッチによって2段階にしか設定できなかったのに対して、実施形態では、遮断周期t3を少なくとも3段階に設定することができ、省電力化の要請に沿うべく遮断周期t3をきめ細かく設定することが可能となる。なお、実施形態の電力制御装置1では、遮断周期t3のみならず、遮断時間t2および遅延時間t1の設定もボリュームの操作により行うことができるので、遮断時間t2および遅延時間t1の設定値を少なくとも3段階に設定することができる。
従って、実施形態の電力制御装置1では、内部の温度特性がそれぞれ異なる複数種類の冷凍機2、即ち、前記温度制御部による制御に基づいてコンプレッサMCがオン動作してからオフ動作するまでの平均的な時間が異なる複数種類の冷凍機2について遮断周期t3をきめ細かく設定することができるので、より確実に省電力化を図ることができる。
また、実施形態の電力制御装置1では、遮断周期t3、遮断時間t2および遅延時間t1の設定を電力制御装置1に設けられたボリュームにより行うことができる。従って、従来例のように、遮断周期t3、遮断時間t2および遅延時間t1の設定を行うためのコンピュータ等の遠隔制御手段が不要となり、コスト低減を図ることができる。
なお、実施形態では、電力制御装置1が冷凍機2に使用される場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、蒸気圧縮式の空調機やその他コンプレッサを備えた電気機器に使用した場合でも同様の効果が得られる。ここで、電力制御装置1を空調機に使用した場合には、空調機の使用環境に応じて遮断周期t3をきめ細かく設定することができるので、より確実に省電力化を図ることができる。
1 電力制御装置
6 コンプレッサ間欠動作設定部
8 遮断周期設定部
9 遮断時間設定部
10 遅延時間設定部
12a タイミング制御手段
12b 経過時間計時手段
12c 強制遮断指示手段
Se 電流検出器(コンプレッサ運転状態監視部)
Ry 遮断部
MC コンプレッサ
6 コンプレッサ間欠動作設定部
8 遮断周期設定部
9 遮断時間設定部
10 遅延時間設定部
12a タイミング制御手段
12b 経過時間計時手段
12c 強制遮断指示手段
Se 電流検出器(コンプレッサ運転状態監視部)
Ry 遮断部
MC コンプレッサ
Claims (1)
- コンプレッサとコンプレッサをオン・オフ動作させることにより温度制御対象の温度が所定の温度範囲内に維持されるように制御する温度制御部とを備える電気機器についてコンプレッサを間欠動作させることによりコンプレッサの消費電力を低減するための電力制御装置であって、コンプレッサへの電力供給を強制的に遮断する遮断部と、遮断部に開閉動作をさせることによりコンプレッサをオン・オフ動作させるコンプレッサ制御部と、コンプレッサの運転状態を監視するコンプレッサ運転状態監視部と、コンプレッサ制御部が遮断部を開閉動作させるタイミングを制御するタイミング制御手段と、コンプレッサ運転状態監視部からの出力に基づいてコンプレッサがオン動作した後の経過時間を計時する経過時間計時手段と、タイミング制御手段が規定の遮断周期で規定の遮断時間だけ遮断部によりコンプレッサへの電力供給を遮断することでコンプレッサを間欠的に動作させるようにタイミング制御手段に指示する強制遮断指示手段と、前記遮断周期を設定する遮断周期設定部と、前記遮断時間を設定する遮断時間設定部と、コンプレッサがオン動作してから遮断部が動作するまでの遅延時間を設定する遅延時間設定部とを備え、強制遮断指示手段がコンプレッサがオン動作してから遅延時間を経過するまで遮断部によりコンプレッサへの電力供給を遮断しないようにタイミング制御手段に指示するとともに、遮断周期設定部、遮断時間設定部および遅延時間設定部それぞれがボリュームで構成され遮断周期、遮断時間および遅延時間それぞれを少なくとも3段階に設定可能であることを特徴とする電力制御装置。
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