JP2010116565A - インクセット、インクカートリッジ、インクジェット記録方法及び記録物 - Google Patents
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- IMJFGXFNROQNCZ-UHFFFAOYSA-N Cc1c(-c2cc(cccc3)c3cc2)nc(C)[s]1 Chemical compound Cc1c(-c2cc(cccc3)c3cc2)nc(C)[s]1 IMJFGXFNROQNCZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
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Abstract
【解決手段】少なくとも、イエローインク組成物、色濃度の異なる二種のマゼンタインク組成物、及びシアンインク組成物を備えたインクセットであって、前記マゼンタインク組成物が着色剤として、特許請求の範囲に記載の式(M-1)で表される化合物の少なくとも1種と、同式(M-2)で表される化合物の少なくとも1種とを含有し、さらに前記イエローインク組成物が着色剤として、特許請求の範囲に記載の式(Y-1)で表される化合物の少なくとも1種を含有し、さらに前記シアンインク組成物がシアン染料として特許請求の範囲に記載の式(C-1)で表される化合物及びその塩からなる群から選ばれる少なくとも一種を含有することを特徴とするインクセット。
【選択図】なし
Description
かかるインクセット等は、耐光性や耐オゾン性に関し、コンシューマー用途に対しての実用性は備えるものの、用途の多様化やインクジェット技術の各界への転用においては、更なる耐光性や耐オゾン性の向上が待ち望まれている。さらに、耐湿性の確保に関しても、使用用途の多様化に対応するためには、必要な特性である。
前記マゼンタインク組成物が着色剤として、下記式(M-1)で表される化合物の少なくとも1種と、下記式(M-2)で表される化合物の少なくとも1種とを含有し、
さらに前記イエローインク組成物が着色剤として、下記式(Y-1)で表される化合物の少なくとも1種を含有し、
さらに前記シアンインク組成物がシアン染料として下記の式(C-1):
Y1、Y2、Y3及びY4は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アラルキル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、ヒドロキシ基、ニトロ基、アミノ基、アルキルアミノ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アミド基、アリールアミノ基、ウレイド基、スルファモイルアミノ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルコキシカルボニルアミノ基、スルホンアミド基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル基、ヘテロ環オキシ基、アゾ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、シリルオキシ基、アリールオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニルアミノ基、イミド基、ヘテロ環チオ基、ホスホリル基、アシル基、又はイオン性親水性基を表し、各々の基はさらに置換基を有していてもよい。
a1〜a4及びb1〜b4は、それぞれX1〜X4及びY1〜Y4の置換基数を表す。そして、a1〜a4は、それぞれ独立に、0〜4の整数であり、すべてが同時に0になることはない。b1〜b4は、それぞれ独立に、0〜4の整数を表す。
Mは、水素原子、金属原子又はその酸化物、水酸化物若しくはハロゲン化物である。
ただし、X1、X2、X3、X4、Y1、Y2、Y3及びY4の内の少なくとも1つは
、イオン性親水性基であるか又はイオン性親水性基を置換基として有する基である。)
で表される化合物及びその塩からなる群から選ばれる少なくとも一種を含有することを特徴とするものである。
本発明はこれらの知見に基づいて完成されたものである。
さらにその特定構造の染料を含む濃シアンインク組成物は印刷画像のブロンズ現象が発生する場合があるので、これを抑制するために、カルボキシル基を有する特定構造の芳香族化合物及びその塩からなる群から選ばれる少なくとも一種を併用することが好ましい。一方、前記特定構造の染料を含む淡シアンインク組成物はスルホン基を有する特定構造の芳香族化合物及びその塩からなる群から選ばれる少なくとも一種を含有させることにより、耐オゾン性を向上できるため好ましい。
Y1、Y2、Y3及びY4は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アラルキル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、ヒドロキシ基、ニトロ基、アミノ基、アルキルアミノ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アミド基、アリールアミノ基、ウレイド基、スルファモイルアミノ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルコキシカルボニルアミノ基、スルホンアミド基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル基、ヘテロ環オキシ基、アゾ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、シリルオキシ基、アリールオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニルアミノ基、イミド基、ヘテロ環チオ基、ホスホリル基、アシル基、又はイオン性親水性基を表し、各々の基はさらに置換基を有していてもよい。
a1〜a4及びb1〜b4は、それぞれX1〜X4及びY1〜Y4の置換基数を表す。そして、a1〜a4は、それぞれ独立に、0〜4の整数であり、すべてが同時に0になることはない。b1〜b4は、それぞれ独立に、0〜4の整数を表す。
Mは、水素原子、金属原子又はその酸化物、水酸化物若しくはハロゲン化物である。
ただし、X1、X2、X3、X4、Y1、Y2、Y3及びY4の内の少なくとも1つは、イオン性親水性基であるか又はイオン性親水性基を置換基として有する基である。
この場合、M2はLiであると、色材の水溶性を確保でき、またブロンズを回避できるため尚一層好ましい。
一方、濃シアンインク組成物中には、濃シアンインク組成物の総重量に対し、式(C−1)の染料が合計量で2.0〜10.0重量%含まれることが、発色性の確保と目詰まり性等の吐出信頼性の確保の点で好ましい。
本発明におけるマゼンタインク組成物は、着色剤として、下記式(M-1)で表される化合物の少なくとも1種と、下記式(M-2)で表される化合物の少なくとも1種とを含有する。
式(M-1)及び式(M-2)で表される化合物以外のマゼンタ系染料としては、例えば、C.I.ダイレクトレッド2,4,9,23,26,31,39,62,63,72,75,76,79,80,81,83,84,89,92,95,111,173,184,207,211,212,214,218,221,223,224,225,226,227,232,233,240,241,242,243,247、C.I.ダイレクトバイオレット7,9,47,48,51,66,90,93,94,95,98,100,101、C.I.アシッドレッド35,42,52,57,62,80,82,111,114,118,119,127,128,131,143,151,154,158,249,254,257,261,263,266,289,299,301,305,336,337,361,396,397、C.I.アシッドバイオレット5,34,43,47,48,90,103,126、C.I.リアクティブレッド3,13,17,19,21,22,23,24,29,35,37,40,41,43,45,49,55、C.I.リアクティブバイオレット1,3,4,5,6,7,8,9,16,17,22,23,24,26,27,33,34、C.I.ベーシックレッド12,13,14,15,18,22,23,24,25,27,29,35,36,38,39,45,46、C.I.ベーシックバイオレット1,2,3,7,10,15,16,20,21,25,27,28,35,37,39,40,48等を挙げることができる。
そのため、前記構造のベタイン系界面活性剤を添加する場合には、特定の消泡剤を添加するのが好ましい。
マゼンタインク組成物において、前記ベタイン系界面活性剤と併用する消泡剤としては炭素数4〜6であり水酸基価が2である脂肪族ジオール化合物、又はジアセチレンテトラオール系化合物が好ましい。
また、前記消泡剤と前記式(b-1)で表されるベタイン系界面活性剤との含有量比率を、重量比で1:10〜4:1の範囲とすることにより、インク組成物全体として、起泡抑制及び消泡効果に優れ、かつ、印字安定性に優れるというバランスのよいインク組成物を得ることができる。
カルボキシル基を有する芳香族化合物の塩は、塩の形で添加され、インク中に含有されることも可能であり、また、カルボキシル基を有する芳香族化合物と塩基とが別々に添加され、インク中に含有されることも可能である。
また、前記式(M-1)で表される化合物と、カルボキシル基を有する芳香族化合物及びその塩から選ばれる少なくとも1種の含有比率は、重量比で5:1〜1:3の範囲であることが好ましく、3:1〜1:2の範囲であることがさらに好ましい。前記含有比率を5:1より高くすることで耐湿性の改善効果が十分に得られ、また、1:3よりも低くすることで耐目詰まり性(目詰まり信頼性)などを容易に確保できる。
本発明で使用できる尿素誘導体としては、尿素、アリル尿素、ジメチロール尿素、マロニル尿素、カルバミル尿素、n−ブチル尿素、ジブチル尿素、N,N−ジメチル尿素、1,3−ジメチル尿素、N−メチル尿素、ヒドロキシ尿素、エチル尿素、メチル尿素、クレアチニン、2−イミダゾリジノン、ベンジル尿素、(R)−(+)−1−フェニルエチル尿素、フェニル尿素、3−ヒドロキシフェニル尿素、1−フェニルセミカルバジド、4−フェニルセミカルバジド、N−ベンゾイル尿素、N,N′−O−フェニレン尿素等を挙げることができ、これらの1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
本発明のインクセットにおいて、イエローインク組成物は、着色剤として、下記式(Y-1)で表される化合物の少なくとも1種を含有する。
本発明のインクセットは所望によりブラックインク組成物を含んで構成することができる。本発明のインクセットにブラックインク組成物を含めることにより、良好なコントラストを有する画像を記録媒体上に形成することができる。
式(Bk-1)で表される着色剤と式(Bk-7)で表される着色剤の合計配合量と、式(Adj-1)で表される着色剤とC.I. Direct Yellow 86の合計配合量との比としては、色相確保の点から、重量比で3:1〜5:1が好ましい。
で表される化合物を用いることが好ましい。このアセチレングリコール系界面活性剤としては、例えば、サーフィノール465(商標)、サーフィノール104(商標)(以上商品名、Air Products and Chemicals Inc.製)、オルフィンPD001(商標)、オルフィンE1010(商標)(以上商品名、日信化学工業株式会社製)を例示することができ、これらから選ばれる少なくとも一種を本発明のインクセットを構成するインク組成物に添加することが好ましい。
以下に、実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
以下の表2に示した組成に基づき、各成分を混合し、常温において30分間撹拌した後、得られた溶液を目開き1.0μmのメンブランフィルターを用いて濾過することにより各インク組成物を得た。なお、表2中において、各成分の数値はインク組成物の質量を100%とした場合の各成分の重量%を示し、さらに水の量を示す「残」は、水以外の成分とあわせて合計100%になる量を示す。
オゾンウェザーメーターOMS−H型(商品名、(株)スガ試験機製)を使用し、24℃、60%RHの条件下、20ppm濃度のオゾンに記録物を曝露した。曝露開始から一定時間経過ごとに、濃度計(Spectrolino(登録商標))(Gretag社製)を使用して、各印刷物に記録されている各色のOD値を測定した。測定条件は、光源をD50とし、さらに視野角を2度とした。さらに、測定は、色毎に、シアンにはRed、マゼンタにはGreen、イエローにはBlueの各フィルターを用い、ブラックについてはフィルターなし、で行った。得られた結果から次式:
ROD(%)=(D/D0)×100
(式中、Dは曝露試験後のOD値、D0は曝露試験前のOD値を表す。)
を用いて光学濃度残存率(ROD)を求めた。
評価A:RODが40時間経過時までに70%まで減少しない。
評価B:RODが70%まで減少するのが32時間を超え、40時間以下である。
評価C:RODが70%まで減少するのが24時間を超え、32時間以下である。
評価D:RODが70%まで減少するのが16時間を超え、24時間以下である。
評価E:RODが70%まで減少するのが8時間を超え、16時間以下である。
評価F:RODが70%まで減少するのが8時間以下である。
評価A:耐オゾン性試験結果が、3色(ブラックを含む場合は4色)について全てAである。
評価B:耐オゾン性試験結果が、3色(ブラックを含む場合は4色)のうち1種以上でBランクのインクが存在する。
評価C:耐オゾン性試験結果が、3色(ブラックを含む場合は4色)のうち1種以上でCランクのインクが存在する。
評価D:耐オゾン性試験結果が、3色(ブラックを含む場合は4色)のうち1種以上でDランクのインクが存在する。
評価E:耐オゾン性試験結果が、3色(ブラックを含む場合は4色)のうち1種以上でEランクのインクが存在する。
評価F:耐オゾン性試験結果が、3色(ブラックを含む場合は4色)のうち1種以上でFランクのインクが存在する。
評価A:試験開始から40時間後でも、各色のRODの中の最大値と最小値との差(以下、この評価法の説明において単に「RODの差」という。)が15ポイント未満である。
評価B:試験開始から32〜40時間経過内に、RODの差が15ポイントになる。
評価C:試験開始から24〜32時間経過内に、RODの差が15ポイントになる。
評価D:試験開始から16〜24時間経過内に、RODの差が15ポイントになる。
評価E:試験開始から8〜16時間経過内に、RODの差が15ポイントになる。
評価F:試験開始から8時間以内に、RODの差が15ポイントになる。
表6に示したインクセットに対し、耐オゾン性試験に使用した記録物を再作成し、蛍光灯耐光性試験機SFT−III型(商品名、(株)スガ試験機製)を使用し、24℃、60%RHの条件下、照度70,000luxにて記録物を曝露した。曝露開始から一定時間経過ごとに、温度計(Spectrolino(登録商標))(Gretag社製)を使用して各印刷物に記録されている各色のOD値を測定した。測定条件は、光源をD50とし、さらに視野角を2度とした。さらに測定は、色毎に、シアンにはRed、マゼンタにはGreen、イエローにはBlueの各フィルターを用い、ブラックについてはフィルターなし、で行った。得られた結果から次式:
ROD(%)=(D/D0)×100
(式中、Dは曝露試験後のOD値、D0は曝露試験前のOD値を表す。)
を用いて光学濃度残存率(ROD)を求めた。
評価A:RODが70日経過時までに70%まで減少しない。
評価B:RODが70%まで減少するのが50日を超え、70日以下である。
評価C:RODが70%まで減少するのが30日を超え、50日以下である。
評価D:RODが70%まで減少するのが20日を超え、30日以下である。
評価E:RODが70%まで減少するのが10日を超え、20日以下である。
評価F:RODが70%まで減少するのが10日以下である。
評価A:耐光性試験結果が、3色(ブラックを含む場合は4色)について全てAである。
評価B:耐光性試験結果が、3色(ブラックを含む場合は4色)のうち1種以上でBランクのインクが存在する。
評価C:耐光性試験結果が、3色(ブラックを含む場合は4色)のうち1種以上でCランクのインクが存在する。
評価D:耐光性試験結果が、3色(ブラックを含む場合は4色)のうち1種以上でDランクのインクが存在する。
評価E:耐光性試験結果が、3色(ブラックを含む場合は4色)のうち1種以上でEランクのインクが存在する。
評価F:耐光性試験結果が、3色(ブラックを含む場合は4色)のうち1種以上でFランクのインクが存在する。
評価A:試験開始から70日後でも、各色のRODの中の最大値と最小値との差(以下、この評価法の説明において単に「RODの差」という。)が15ポイント未満である。
評価B:試験開始から50〜70日経過内に、RODの差が15ポイントになる。
評価C:試験開始から30〜50日経過内に、RODの差が15ポイントになる。
評価D:試験開始から20〜30日経過内に、RODの差が15ポイントになる。
評価E:試験開始から10〜20日経過内に、RODの差が15ポイントになる。
評価F:試験開始から10日以内に、RODの差が15ポイントになる。
実施例1〜8及び比較例1〜8のインクセットについて、Cyan、Magenta、Yellow、Black(但し、インクセットがブラックインク組成物を含む場合のみブラックを含む)の色の文字、及び白抜き文字(各色のベタ画像に、白抜きで文字を形成したもの)を、インクジェット専用記録媒体<写真用紙(光沢):型番KA420PSK;商品名、セイコーエプソン株式会社製>に各色の最大濃度で印刷し、24℃、50%RH環境下で24時間乾燥した。次いで、これらを光の当たらない40℃、85%RHの環境下に静置した。この環境で4日間静置後、文字及び白抜き文字の滲みの程度を目視により観察し、以下の判定基準に基づいて評価を行なった。
評価A:着色剤の滲み出しが全く観察されない。
評価B:着色剤の滲み出しが殆ど観察されない。
評価C:着色剤の滲み出しが若干あり、文字の輪郭がやや崩れている。
評価D:着色剤の滲み出しが観察され、文字の輪郭が崩れている。
評価E:着色剤の滲み出しが観察され、文字太りがあり、白抜き文字が全体に染まっている。
評価F:着色剤の滲み出しが顕著に観察され、文字及び白抜き文字が判読不明。
実施例5〜8のインクセットにおける各ブラックインクについて、インクジェット専用記録媒体<写真用紙(光沢):型番KA420PSK;商品名、セイコーエプソン株式会社製>及び<フォトマット紙:型番KA420PM;商品名、セイコーエプソン株式会社製>と、普通紙であるXerox−4024<商品名:Xerox社製>に、インク打ち込み重量を変化させモノクロ印刷を行った。得られた印刷物の反射光学濃度を濃度計(Spectrolino(登録商標))(Gretag社製)を使用して測定した。測定条件は、光源をD50とし、さらに視野角を2度とし、フィルターなし、で行った。得られた反射光学濃度の最大値を求めた。得られた結果を表10に「各ブラックインクの各メディアでの反射光学濃度の最大値」として示した。
Claims (17)
- 少なくとも、イエローインク組成物、色濃度の異なる二種のマゼンタインク組成物、及びシアンインク組成物を備えたインクセットであって、
前記マゼンタインク組成物が着色剤として、下記式(M-1)で表される化合物の少なくとも1種と、下記式(M-2)で表される化合物の少なくとも1種とを含有し、
さらに前記イエローインク組成物が着色剤として、下記式(Y-1)で表される化合物の少なくとも1種を含有し、
さらに前記シアンインク組成物がシアン染料として下記の式(C-1):
Y1、Y2、Y3及びY4は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アラルキル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、ヒドロキシ基、ニトロ基、アミノ基、アルキルアミノ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アミド基、アリールアミノ基、ウレイド基、スルファモイルアミノ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルコキシカルボニルアミノ基、スルホンアミド基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル基、ヘテロ環オキシ基、アゾ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、シリルオキシ基、アリールオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニルアミノ基、イミド基、ヘテロ環チオ基、ホスホリル基、アシル基、又はイオン性親水性基を表し、各々の基はさらに置換基を有していてもよい。
a1〜a4及びb1〜b4は、それぞれX1〜X4及びY1〜Y4の置換基数を表す。そして、a1〜a4は、それぞれ独立に、0〜4の整数であり、すべてが同時に0になることはない。b1〜b4は、それぞれ独立に、0〜4の整数を表す。
Mは、水素原子、金属原子又はその酸化物、水酸化物若しくはハロゲン化物である。
ただし、X1、X2、X3、X4、Y1、Y2、Y3及びY4の内の少なくとも1つは、イオン性親水性基であるか又はイオン性親水性基を置換基として有する基である。)
で表される化合物及びその塩からなる群から選ばれる少なくとも一種を含有することを特徴とするインクセット。 - 前記マゼンタインク組成物が含有する着色剤のうち前記式(M-1)で表される化合物が、下記式(M-3)で表される化合物であることを特徴とする請求項1に記載のインクセット。
- 前記マゼンタインク組成物が含有する着色剤のうち前記式(M-2)で表される化合物における前記nが2であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のインクセット。
- 前記色濃度の異なる二種のマゼンタインク組成物のうち、低い色濃度を有するマゼンタインク組成物が、前記式(M-1)で表される化合物の少なくとも1種及び前記式(M-2)で表される化合物の少なくとも1種を着色剤として含み、かつ前記着色剤の合計が前記低い色濃度を有するマゼンタインク組成物の全重量に対して、前記式(M-1)で表される化合物の少なくとも1種を0.2〜1.0wt%含有し、かつ、前記式(M-2)で表される化合物の少なくとも1種を0.3〜1.5wt%含有していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のインクセット。
- 前記色濃度の異なる二種のマゼンタインク組成物のうち、高い色濃度を有するマゼンタインク組成物が、前記式(M-1)で表される化合物の少なくとも1種及び前記式(M-2)で表される化合物の少なくとも1種を着色剤として含み、かつ前記着色剤の合計が前記高い色濃度を有するマゼンタインク組成物の全重量に対して、前記式(M-1)で表される化合物の少なくとも1種を0.6〜2.5wt%含有し、かつ、前記式(M-2)で表される化合物の少なくとも1種を1.5〜7.0wt%含有していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のインクセット。
- 前記色濃度の異なる二種のマゼンタインク組成物のうち、低い色濃度を有するマゼンタインク組成物において、前記式(M-1)で表される化合物と、前記式(M-2)で表される化合物との含有比率が重量比で2:1〜1:2の範囲であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のインクセット。
- 前記色濃度の異なる二種のマゼンタインク組成物のうち、高い色濃度を有するマゼンタインク組成物において、前記式(M-1)で表される化合物と、前記式(M-2)で表される化合物との含有比率が重量比で1:1〜1:8の範囲であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のインクセット。
- 前記シアンインク組成物における前記シアン染料としての前記式(C-1)で表される化合物において、Mが銅原子であり、さらにX1、X2、X3及びX4が−SO2Zであり、かつ前記ZがR5(前記R5は、−(CH2)3SO3M2を表し、ここでM2はアルカリ金属原子を表す。)及び/又はR6(前記R6は、−(CH2)3SO2NHCH2CH(OH)CH3を表す。)であり、さらにY1、Y2、Y3及びY4が水素原子であり、さらにa1、a2、a3及びa4が0又は1であり、かつa1、a2、a3及びa4のうち2つ以上が1であり、さらにb1、b2、b3及びb4はそれぞれa1、a2、a3及びa4との和が4となる整数である、請求項1〜10のいずれか一項に記載のインクセット。
- 前記M2がLiである請求項11に記載のインクセット。
- 前記シアン染料が、前記式(C-1)で表される化合物においてZが独立して前記R5又は前記R6から選ばれたテトラスルホン酸体、トリスルホン酸体、及びジスルホン酸体からなる混合物であり、かつ前記シアン染料全体に含まれる前記R5及び前記R6のモル比がR5/R6=2/2〜4/0となることを特徴とする請求項11又は12に記載のインクセット。
- さらにブラックインク組成物を有する請求項1〜13のいずか一項に記載のインクセット。
- 前記式(Bk-1)で表される着色剤の含有量と前記式(Bk-7)で表される着色剤の含有量との合計が、前記ブラックインク組成物中の5〜8重量%である、請求項16に記載のインクセット。
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