JP2010115571A - 水処理装置 - Google Patents

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史朗 井川
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Abstract

【課題】排水用のポンプを停止するタイミングを適正に制御して安全かつ確実に排水処理を行う。
【解決手段】本発明の水処理装置は、雨水を貯留する雨水貯槽2と、この雨水貯槽2内に設けられ、溜まった雨水を排水処理場に排水する排水ポンプ11と、この排水ポンプ11の駆動を制御する制御ユニット20とを備えている。制御ユニット20は、上記排水ポンプ11の駆動中にその駆動電流Aを取得し(S17)、あらかじめ設定された所定値(A0×α)以下まで上記駆動電流Aが低下した時点で上記排水ポンプ11を停止する(S18,S22)。
【選択図】図3

Description

本発明は、雨水を貯留する雨水貯槽と、この雨水貯槽内に設けられ、溜まった雨水を廃水処理場に排水する排水ポンプと、この排水ポンプの駆動を制御する制御手段とを備えた水処理装置に関する。
従来、例えば下記特許文献1に示されるように、水槽内に溜まった水を1台または複数台のポンプで排水する際に、上記水槽内の水位を水位センサにより検出し、この水位センサにより検出された水位があらかじめ設定されたポンプ停止水位を下回った時点で、上記ポンプの駆動を停止することが行われている。
特に、この特許文献1の構成では、例えば同文献の図1に示すように、上記ポンプ停止水位がゼロ付近に設定されており、水槽内に溜まった水を排水するために一旦ポンプが駆動されると、水槽内のほぼ全ての水が排水されるまで上記ポンプの駆動が継続されるようになっている。
特開2008−63954号公報
しかしながら、上記特許文献1のように、水位センサにより検出された水槽の水位がほぼゼロになるまでポンプの駆動を継続するようにした場合には、水位がゼロ付近のときの水位センサの検出精度に起因して、ポンプを停止するタイミングがばらついてしまうおそれがある。
例えば、水位センサとして、水槽の底部付近の水圧を測定してその大小を基準に水槽内の水位を検出するセンサを用いることが考えられるが、このような水圧式の水位センサを用いた場合には、水槽内の水が空に近づいたときに、水面に存在する波等の影響により水圧がゼロ付近で変動することに起因して、ゼロ付近の水位を精度よく検出することができないという問題がある。このため、例えば水槽の底部に比較的多くの水が残っているにもかかわらずポンプが停止したり、空運転(水が溜まっていない状態でポンプが駆動されること)が継続されることでポンプが損傷したりする事態が発生するおそれがあり、安全性および信頼性の面で改善の余地が残されていた。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、排水用のポンプを停止するタイミングを適正に制御して安全かつ確実に排水処理を行うことが可能な水処理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためのものとして、本発明は、雨水を貯留する雨水貯槽と、この雨水貯槽内に設けられ、溜まった雨水を廃水処理場に排水する排水ポンプと、この排水ポンプの駆動を制御する制御手段とを備えた水処理装置であって、上記制御手段は、上記排水ポンプの駆動中にその駆動電流を取得し、あらかじめ設定された所定値以下まで上記駆動電流が低下した時点で上記排水ポンプを停止することを特徴とするものである(請求項1)。
本発明によれば、雨水貯槽内の雨水を排水する排水ポンプの駆動電流が所定値以下に低下した時点で排水ポンプを停止するようにしたため、上記雨水の水位がゼロ付近に低下する適切なタイミングで排水ポンプを停止することができ、雨水がほぼ空になるまで排水ポンプにより確実に雨水を排水しつつ、この排水ポンプがむやみに空運転されるのを防止してその性能を適正に維持できるという利点がある。
本発明の水処理装置が、上記雨水貯槽内に溜まった雨水の水位を検出する水位検出手段と、上記排水ポンプとは別に設けられた補助ポンプとを備える場合、上記制御手段は、上記水位検出手段により検出された雨水の水位が所定の水位より高いことが確認されると、上記排水ポンプおよび補助ポンプの両方を駆動するとともに、これら両ポンプが駆動されている間は、上記排水ポンプをその駆動電流の大きさに基づき停止する制御を禁止することが好ましい(請求項2)。
この構成によれば、複数のポンプが駆動されることによる駆動電流の変動に起因して上記排水ポンプが誤って停止されるのを防止することができ、排水ポンプの停止タイミングをより適正に制御できるという利点がある。
この場合、より好ましい形態として、上記制御手段は、上記水位検出手段により検出された雨水の水位が、上記所定の水位よりも低く設定された所定の低水位以下まで低下すると、上記排水ポンプおよび補助ポンプのうち排水ポンプのみを駆動するとともに、その駆動を所定時間継続しても上記排水ポンプの駆動電流が上記所定値以下に低下しなければ、上記排水ポンプを異常と判定する(請求項3)。
この構成によれば、長時間かけても排水ポンプの駆動電流が所定値以下に低下せず、排水ポンプにより正常な排水が行われていないことが疑われるときに、これを排水ポンプの異常として処理することにより、排水ポンプの状態を適正に監視できるという利点がある。
また、本発明の好ましい形態として、上記制御手段は、上記排水ポンプの駆動が開始されてから所定時間経過後の駆動電流を初期電流として取得し、この初期電流よりも所定量低い電流値を上記所定値として設定する(請求項4)。
この構成によれば、排水ポンプの個体差や、運転状況による駆動電流のばらつき等にかかわらず、排水ポンプを停止する判断基準としての上記所定値を適正に設定することができ、この所定値に基づいて上記排水ポンプの停止を制御することにより、雨水貯槽の排水処理をより安全かつ確実に行えるという利点がある。
以上説明したように、本発明の水処理装置によれば、排水用のポンプを停止するタイミングを適正に制御して安全かつ確実に排水処理を行うことができる。
図1は、本発明の一実施形態にかかる水処理装置1の構成を概略的に示す図である。本図に示される水処理装置1は、地表に降った雨水を集めるための雨水枡4と、この雨水枡4から所定の下り勾配をもって延びる導水路5と、これら雨水枡4および導水路5を通じて流れ込んできた雨水を貯留する雨水貯槽2と、この雨水貯槽2の底部に設けられた排水ポンプ11および補助ポンプ12とを備えている。
上記排水ポンプ11および補助ポンプ12からは排水管14が上向きに延びており、上記各ポンプ11,12により汲み上げられた雨水が上記排水管14を通じて雨水貯槽2の外部に導出され、最終的に図外の廃水処理場まで送られるようになっている。なお、上記廃水処理場には、上記雨水貯槽2からの雨水以外に、例えば生活排水や工場排水等が送り込まれ、これら雨水や生活排水等を含む廃水が上記廃水処理場で浄化された後に河川や海等に放流されるようになっている。
上記雨水貯槽2の底部には水位センサ21(本発明にかかる水位検出手段に相当)が設けられている。この水位センサ21は、雨水貯槽2の底部の水圧を測定してその大小を基準に槽内の雨水の水位を検出する水圧式のセンサであり、この水位センサ21により検出された水位が後述する制御ユニット20に電気信号として送信されるようになっている。
上記雨水貯槽2の上部側方にはサブ貯槽3が並設されており、このサブ貯槽3と上記雨水貯槽2が接続口6を介して連通している。また、上記サブ貯槽3からは通路7が延びており、この通路7の先端部が放流口8として開口している。上記接続口6および放流口8は可動扉9,10により開閉可能に閉止されており、例えば降雨量が多く雨水貯槽2から雨水がオーバーフローしそうになると、上記可動扉9,10が上記接続口6および放流口8を開放する方向に駆動されることにより、上記雨水貯槽2に溜まり切らない雨水が上記放流口8を通じて河川や海等に放流されるようになっている。一方、雨水貯槽2内の雨水の水位が低くオーバーフローのおそれがない状況では、図示のように接続口6および放流口8が上記可動扉9,10により閉止されることにより、河川や海等の水が上記雨水貯槽2側に逆流することが防止されるようになっている。
図2は、当実施形態の水処理装置1の制御系を示すブロック図である。本図に示すように、水処理装置1は制御ユニット20(本発明にかかる制御手段に相当)を有しており、同装置1の各部の動作が上記制御ユニット20により統括的に制御されるようになっている。具体的には、上記排水ポンプ11、補助ポンプ12、および可動扉9,10をそれぞれ駆動する駆動部としての電動モータや電源装置等(図示省略)が上記制御ユニット20と電気的に接続されており、この制御ユニット20の指令に基づき上記各電動モータの駆動が制御されることにより、上記排水ポンプ11や補助ポンプ12等の各部の動作が統括的に制御されるようになっている。
また、上記制御ユニット20には、雨水貯槽2内の雨水の水位を検出する上記水位センサ21に加えて、排水ポンプ11の駆動電流(より具体的には排水ポンプ11を駆動する電動モータの駆動電流)を検出する電流センサ22が電気的に接続されており、これら各センサ21,22による検出値が上記制御ユニット20に電気信号として入力されるようになっている。なお、以下では、上記水位センサ21により検出される雨水の水位をL、上記電流センサ22により検出される排水ポンプ11の駆動電流をAとして表す。
次に、図3のフローチャートを用いて、上記制御ユニット20が排水ポンプ11および補助ポンプ12の駆動を制御する際の処理内容について具体的に説明する。このフローチャートがスタートすると、制御ユニット20は、上記水位センサ21により検出された雨水貯槽2内の雨水の水位Lを取得する制御を実行する(ステップS1)。そして、この取得された水位Lの値が、図4に示される第1水位L1(本発明にかかる所定の低水位に相当)よりも大きいか否かを判定する(ステップS2)。この第1水位L1は、上記排水ポンプ11および補助ポンプ12の各インペラが水上に露出し始める水位よりも幾分高い水位であり、例えば50cmに設定される。
上記ステップS2でYESと判定されて雨水の水位Lが第1水位L1以上である(L>L1)であることが確認された場合、制御ユニット20は、上記水位Lの値が図4に示される第2水位L2よりも大きいか否かを判定する制御を実行する(ステップS3)。この第2水位L2は、上記第1水位L1よりも高めに設定され、例えば70cmとされる。
上記ステップS3でYES判定されて雨水の水位Lが第2水位L2以上であることが確認された場合、制御ユニット20は、さらに、上記水位Lの値が図4に示される第3水位L3(本発明にかかる所定の水位に相当)よりも大きいか否かを判定する制御を実行する(ステップS4)。この第3水位L3は、上記2水位L2よりも高めに設定され、例えば100cmとされる。
上記ステップS4でNOと判定された場合、つまり、上記雨水の水位Lが第2水位L2より大きくかつ第3水位L3以下であること(L2<L≦L3)が確認された場合、制御ユニット20は、ポンプ駆動フラグFが「0」であるか否かを判定する制御を実行する(ステップS5)。このポンプ駆動フラグFは、排水ポンプ11および補助ポンプ12の駆動状態を特定するためのものであり、F=0であれば上記両ポンプ11,12がともに停止中であり、F=1であれば両ポンプ11,12のうち排水ポンプ11のみが駆動中(補助ポンプ12は停止中)であり、F=2であれば両ポンプ11,12がともに駆動中であることを表す。
例えば、雨水貯槽2内にほとんど雨水が溜まっていない状態で図3のフローチャートが開始され、その状態から雨水の水位Lが徐々に上昇して第2水位L2を超えた場合、それまでの間は排水ポンプ11および補助ポンプ12がともに停止しているため、上記第2水位L2を超えた時点でのポンプ駆動フラグFは「0」であり、上記ステップS5ではYESと判定される。
上記ステップS5でYESと判定されて排水ポンプ11および補助ポンプ12の両方が停止していることが確認された場合、制御ユニット20は、上記ポンプ駆動フラグFに「1」を入力するとともに(ステップS6)、上記排水ポンプ11の駆動を開始する制御を実行する(ステップS7)。
このように排水ポンプ11の駆動を開始した後、制御ユニット20は、あらかじめ設定された所定時間T0(例えば5秒程度)が経過するのを待ってから(ステップS8)、その時点で上記電流センサ22により検出された排水ポンプ11の駆動電流を、同ポンプ11の初期電流A0として取得する制御を実行する(ステップS9)。
上記のように排水ポンプ11を駆動して雨水貯槽2から雨水を排水している状態で、この排水ポンプ11による雨水の排水量よりも、雨水貯槽2に流入する雨水の量が多いと、上記雨水貯槽2内の雨水の水位Lが徐々に増大することにより、この水位Lが上記第3水位L3を超え、上記ステップS4でYESと判定されることになる。すると、制御ユニット20は、上記ポンプ駆動フラグFに「2」を入力するとともに(ステップS13)、上記排水ポンプ11に加えて補助ポンプ12を駆動することにより、これら排水ポンプ11および補助ポンプ12の両方を駆動して雨水の排水を行う(ステップS14)。
上記のように排水ポンプ11および補助ポンプ12の両方が駆動されることにより、雨水貯槽2内の雨水が多量に排出されて水位Lが徐々に低下し、その値が再び上記第3水位L3以下になったとする。この場合は、上記ステップS4でNOと判定されるため、ステップS5に移行してF=0か否かが判定されるが、このとき、排水ポンプ11および補助ポンプ12はともに駆動中である(つまりF=2である)ため、上記ステップS5ではNOと判定される。すると、制御ユニット20は、次のステップS10〜S12で、補助ポンプ12を停止して排水ポンプ11のみを駆動する制御を実行する。具体的には、まずポンプ駆動フラグFが「2」であるか否かを判定し(ステップS10)、ここでYESと判定されて排水ポンプ11および補助ポンプ12の両方が駆動中であることが確認された場合に、上記ポンプ駆動フラグFに「1」を入力するとともに(ステップS11)、補助ポンプ12を停止する制御を実行する(ステップS12)。これにより、雨水貯槽2からの雨水の排水は、排水ポンプ11の駆動のみによって行われる。
その後、上記排水ポンプ11による雨水の排水により水位Lが徐々に低下し、その値が第1水位L1以下まで低下することにより、上記ステップS2でNOと判定されるようになったとする。この場合、制御ユニット20は、まずポンプ駆動フラグFが「1」であるか否かを判定する(ステップS15)。上記のように排水ポンプ11による雨水の排水により水位Lが第1水位L1以下になった場合、その時点では当然排水ポンプ11が駆動中である(つまりF=1である)ため、上記ステップS15ではYESと判定される。すると、制御ユニット20は、内蔵されたタイマーのカウント値C1をリセットし、その時点からの経過時間を計測するカウント処理を開始する(ステップS16)。
次いで、制御ユニット20は、上記電流センサ22から排水ポンプ11の駆動電流Aを取得するとともに(ステップS17)、この駆動電流Aが、上記ステップS9で取得された初期電流A0に所定の比率αを掛けた値(A0×α)以下であるか否かを判定する制御を実行する(ステップS18)。なお、上記比率αは1より小さい所定値(例えば0.8)に設定される。
上記ステップS18での判定は、雨水貯槽2内の雨水がほぼ空になったことを確認するために行われる。すなわち、雨水貯槽2内の雨水がほぼ空になって排水ポンプ11のインペラが水上に露出し始めると、インペラの回転抵抗が低減されて排水ポンプ11の駆動電流Aが急激に低下するため、この駆動電流Aの値が所定値(A0×α)以下に低下したことをもって、雨水貯槽2内の雨水が空になったと判定する。なお、当実施形態では、一時的な電流変動により誤った判定が行われるのを防止するため、駆動電流AがA0×α以下である状態が所定時間(例えば1秒程度)継続した場合にのみ、上記ステップS18でYESと判定する。
そして、上記ステップS18でYESと判定されて雨水貯槽2がほぼ空になったことが確認されると、制御ユニット20は、ポンプ駆動フラグFに「0」を入力した上で(ステップS21)、排水ポンプ11を停止する制御を実行する(ステップS22)。これにより、排水ポンプ11および補助ポンプ12の両方が停止され、雨水貯槽1からの雨水の排水が停止される。
ところで、上記ステップS2でNOと判定されて雨水の水位Lが上記第1水位L1以下になったことが確認されてから、上記ステップS18でYESと判定されて雨水貯槽2がほぼ空になったことが確認されるまでの間には、ある程度の時間が必要である。しかしながら、かなり長い時間にわたって排水ポンプ11の駆動を継続しても雨水貯槽2が空にならない(つまり駆動電流AがA0×α以下にならない)場合があり、このような場合は、上記排水ポンプ11が正常に作動していないことが疑われる。そこで、当実施形態では、上記駆動電流AがA0×αよりも大きいことが確認される度に(つまりステップS18でNOと判定される度に)、上記タイマーのカウント値C1を調べて上記第1水位L1以下になってからの経過時間を監視することにより、排水ポンプ11が異常でないかを調べるようにしている。
すなわち、制御ユニット20は、上記ステップS18でNOと判定されると、上記タイマーのカウント値C1が所定時間T1(例えば8分程度)よりも小さいか否かを判定する(ステップS19)。そして、ここでNOと判定されて所定時間T1が経過したことが確認された場合に、排水ポンプ11が異常であると判定してその駆動を停止する制御を実行する(ステップS20〜S22)。このとき、排水ポンプ11の異常をオペレータ等に報知すべく、所定の警報装置(例えば警告灯など)を作動させる制御が合わせて実行される。
一方、上記ステップS19でYESと判定されて所定時間T1に達していないことが確認された場合には、再び上記ステップS17に戻って排水ポンプ11の駆動電流Aを取得するとともに、この電流値に関する判定を次のステップS18で行い、以下同様の処理を繰り返す。
以上説明したように、当実施形態の水処理装置は、雨水を貯留する雨水貯槽2と、この雨水貯槽2内に設けられ、溜まった雨水を排水処理場に排水する排水ポンプ11と、この排水ポンプ11の駆動を制御する制御ユニット20とを備えている。そして、上記制御ユニット20は、上記排水ポンプ11の駆動中にその駆動電流Aを取得し(図3のステップS17)、あらかじめ設定された所定値(A0×α)以下まで上記駆動電流Aが低下した時点で上記排水ポンプ11を停止する(ステップS18,S22)。このような構成によれば、排水ポンプ11を停止するタイミングを適正に制御して安全かつ確実に排水処理を行えるという利点がある。
すなわち、上記実施形態では、雨水貯槽2内の雨水を排水する排水ポンプ11の駆動電流Aが所定値以下に低下した時点で排水ポンプ11を停止するようにしたため、上記雨水の水位Lがゼロ付近に低下する適切なタイミングで排水ポンプ11を停止することができ、雨水がほぼ空になるまで排水ポンプ11により確実に雨水を排水しつつ、この排水ポンプ11がむやみに空運転されるのを防止してその性能を適正に維持できるという利点がある。
例えば、上記実施形態において、雨水貯槽2内に設けられた水圧式の水位センサ21によって雨水の水位Lを検出し、その検出値がゼロに近づいたときに上記排水ポンプ11を停止することも考えられるが、上記のような水位センサ21では、水位Lがゼロ付近に近づいたときに、水面に存在する波等により水圧が安定しないこと等に起因して、水位Lがゼロ付近になったことを精度よく検出できないという問題がある。このため、比較的多くの雨水が雨水貯槽2内に残ったまま排水ポンプ11が停止されたり、排水ポンプ11が長時間にわたり空運転されることで排水ポンプ11が損傷したりすることが懸念される。
なお、このような問題は、水位センサ21として他の形式のセンサを用いた場合にも同様に生じ得る。例えば、雨水貯槽2の上方から超音波を発信して水面との距離を測定する超音波式の水位センサを用いることも考えられるが、このようなセンサを用いた場合でも、水面に浮かぶゴミ等の異物や波の存在に起因して、やはりゼロ付近の水位Lを精度よく検出することは困難である。また、水面に浮かべたフロートの高さにより水位Lを検出するフロート式の水位センサも存在するが、このようなフロート式の水位センサでは、フロートがゴミなどにひっかかる等により、水位Lを正確に測定できないことがある。したがって、このような水位センサの検出値に基づいて上記排水ポンプ11の駆動を制御すると、水位Lがゼロに近づいたときに排水ポンプ11を適正に停止できず、多くの雨水が雨水貯槽2内に残されたり排水ポンプ11が損傷したりするおそれがある。
このような問題に対し、上記実施形態では、排水ポンプ11の駆動電流Aの低下に基づいて排水ポンプ11を停止するようにしたため、排水ポンプ11の停止制御のために水位センサ21を用いた場合と異なり、上述したような問題を生じることなく、安全かつ確実に雨水の排水処理を行えるという利点がある。
また、上記実施形態では、排水ポンプ11とは別に補助ポンプ12を雨水貯槽2内に設け、上記水位センサ21により検出された雨水の水位Lが第3水位L3より高いことが確認されると(つまりステップS4でYESの場合)、上記排水ポンプ11および補助ポンプ12の両方を駆動するとともに(ステップS14)、これら両ポンプ11,12が駆動されている間は、上記排水ポンプ11をその駆動電流Aの大きさに基づき停止する制御(ステップS17〜S22)を行わないようにした。このような構成によれば、複数のポンプが駆動されることによる駆動電流Aの変動に起因して上記排水ポンプ11が誤って停止されるのを防止することができ、排水ポンプ11の停止タイミングをより適正に制御できるという利点がある。
また、上記実施形態では、水位センサ21により検出された雨水の水位Lが、上記第3水位L3よりも低く設定された第1水位L1以下まで低下すると(つまりステップS2でNOの場合)、上記排水ポンプ11および補助ポンプ12のうち排水ポンプ11のみを駆動するとともに、その駆動を所定時間(T1)継続しても上記排水ポンプ11の駆動電流Aが所定値(A0×α)以下に低下しなければ、上記排水ポンプ11を異常と判定するようにした(ステップS16〜S20)。このような構成によれば、長時間かけても排水ポンプ11の駆動電流Aが所定値以下に低下せず、排水ポンプ11により正常な排水が行われていないことが疑われるときに、これを排水ポンプ11の異常として処理することにより、排水ポンプ11の状態を適正に監視できるという利点がある。
また、上記実施形態では、排水ポンプ11の駆動が開始されてから所定時間(T0)経過後の駆動電流を初期電流A0として取得し(ステップS9)、この初期電流A0よりも所定量低い電流値(当実施形態ではA0に比率α(<1)を掛けた値)を上記所定値として設定するようにした。このような構成によれば、排水ポンプ11の個体差や、運転状況による駆動電流Aのばらつき等にかかわらず、排水ポンプ11を停止する判断基準としての上記所定値を適正に設定することができ、この所定値に基づいて上記排水ポンプ11の停止を制御することにより、雨水貯槽2の排水処理をより安全かつ確実に行えるという利点がある。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明の水処理装置はこのような例に限らず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
例えば、上記実施形態では、雨水貯槽2の内部に、雨水の水位Lがほぼゼロになるまで駆動が継続される排水ポンプ11と、水位Lがある程度高まった時点で駆動される補助ポンプ12とを、それぞれ1台ずつ設けたが、雨水貯槽2の容量等に応じて、上記排水ポンプ11および補助ポンプ12のいずれかもしくは両方を複数台に増設することも当然に可能である。
本発明の一実施形態にかかる水処理装置の構成を概略的に示す図である。 上記水処理装置の制御系を示すブロック図である。 上記水処理装置において行われる制御動作の内容を示すフローチャートである。 雨水貯槽を拡大して示す図である。
符号の説明
1 水処理装置
2 雨水貯槽
11 排水ポンプ
12 補助ポンプ
20 制御ユニット(制御手段)
21 水位センサ(水位検出手段)
A 駆動電流
A0 初期電流
L (雨水の)水位
L1 第1水位(所定の低水位)
L3 第3水位(所定の水位)
T0,T1 所定時間

Claims (4)

  1. 雨水を貯留する雨水貯槽と、この雨水貯槽内に設けられ、溜まった雨水を廃水処理場に排水する排水ポンプと、この排水ポンプの駆動を制御する制御手段とを備えた水処理装置であって、
    上記制御手段は、上記排水ポンプの駆動中にその駆動電流を取得し、あらかじめ設定された所定値以下まで上記駆動電流が低下した時点で上記排水ポンプを停止することを特徴とする水処理装置。
  2. 請求項1記載の水処理装置において、
    上記雨水貯槽内に溜まった雨水の水位を検出する水位検出手段と、
    上記排水ポンプとは別に設けられた補助ポンプとを備え、
    上記制御手段は、上記水位検出手段により検出された雨水の水位が所定の水位より高いことが確認されると、上記排水ポンプおよび補助ポンプの両方を駆動するとともに、これら両ポンプが駆動されている間は、上記排水ポンプをその駆動電流の大きさに基づき停止する制御を禁止することを特徴とする水処理装置。
  3. 請求項2記載の水処理装置において、
    上記制御手段は、上記水位検出手段により検出された雨水の水位が、上記所定の水位よりも低く設定された所定の低水位以下まで低下すると、上記排水ポンプおよび補助ポンプのうち排水ポンプのみを駆動するとともに、その駆動を所定時間継続しても上記排水ポンプの駆動電流が上記所定値以下に低下しなければ、上記排水ポンプを異常と判定することを特徴とする水処理装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の水処理装置において、
    上記制御手段は、上記排水ポンプの駆動が開始されてから所定時間経過後の駆動電流を初期電流として取得し、この初期電流よりも所定量低い電流値を上記所定値として設定することを特徴とすることを特徴とする水処理装置。
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