JP2010115301A - ジャー炊飯器 - Google Patents

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Hiroshi Oya
弘 大矢
Kazuhiro Ukita
和宏 浮田
Keiji Ishikawa
啓治 石川
Masato Sano
正人 佐野
Takashi Konno
誉史 紺野
Yuka Nakao
由佳 中尾
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Abstract

【課題】保温中の鍋内の調湿を行うことで、保温時のご飯の状態を改善し、蒸気循環手段へおねばの流入なく使い勝手のよい炊飯器を提供する。
【解決手段】着脱自在な鍋2と、上面に有底筒状の鍋収納部1aを有する本体1と、鍋2を加熱する加熱手段7と、鍋2の開口部を覆う蓋15と、鍋2内の蒸気を鍋2内で循環させる蒸気循環手段50を有し、蒸気循環手段50には蒸気を加熱する蒸気加熱室53を設けたものである。
【選択図】図3

Description

本発明は、一般家庭、あるいは業務用に使用するジャー炊飯器に関するものである。
従来、この種の機器の構成は特許文献1のようなものであった。炊飯中に発生する蒸気を用いて過熱蒸気を生成させ、炊飯中の米に放射させることで、鍋内の米、水の加熱において不足する上方からの加熱を行う。かつ上方の乾燥を防止することで、食味を非常によくし、さらに小型の蒸気炊飯を実現する炊飯器を提供するものである。
特許第4063303号公報
しかしながら上述のような炊飯器では、炊飯中に鍋内で発生する煮汁成分であるおねばが蒸気吸引手段に流入してしまい、不衛生である。また着脱自在としお手入れできるようにしたとしてもお手入れの手間がかかる。
本発明は上記課題を解決するもので、炊飯中に発生する蒸気を用いて過熱蒸気を生成させ、炊飯中の米に放射させることで、鍋内の米、水の加熱において不足する上方からの加熱を行い、かつ上方の乾燥を防止することで、食味を非常によくし、さらに小型の蒸気炊飯を実現するとともに、蒸気循環手段へおねばの流入なく使い勝手のよい炊飯器を提供する。さらに保温時の湿度を調整し保温性能も向上させた炊飯器を提供するものである。
前記従来の課題を解決するために、本発明は、着脱自在な鍋と、上面に有底筒状の鍋収納部を有する本体と、前記鍋を加熱する加熱手段と、前記鍋の開口部を覆う蓋と、前記鍋内の蒸気を前記鍋内で循環させる蒸気循環手段を有し、前記蒸気循環手段には前記蒸気を加熱する蒸気加熱室を設けたジャー炊飯器である。
これにより、鍋内の雰囲気を調湿することで、保温時のべちゃつきや乾燥を抑え保温中のご飯の状態を改善し、蒸気循環手段へおねばの流入なく使い勝手のよい炊飯器を提供する。
本発明の炊飯器は、保温中の鍋内の調湿を行うことで、保温時のご飯の状態を改善し、蒸気循環手段へおねばの流入なく使い勝手のよいジャー炊飯器を提供することができる。
第1の発明は、着脱自在な鍋と、上面に有底筒状の鍋収納部を有する本体と、前記鍋を加熱する加熱手段と、前記鍋の開口部を覆う蓋と、前記鍋内の蒸気を前記鍋内で循環させる蒸気循環手段を有し、前記蒸気循環手段には前記蒸気を加熱する蒸気加熱室を設けたジャー炊飯器である。これにより、鍋内を調湿することで保温中のご飯の状態を良好に保つことができる。
第2の発明は、特に第1の発明において、蒸気循環手段は気密型ポンプで構成したジャー炊飯器である。簡略な構成で蒸気循環手段へおねばの流入なく使い勝手のよい炊飯器を提供することができる。
第3の発明は、特に第1または2の発明において、少なくとも保温の冷却工程で蒸気循環手段を動作させてなるジャー炊飯器である。これにより、保温時にご飯の温度低下に追随して鍋内雰囲気の温度が低下することで発生する結露を加熱手段で冷却し抽出することで雰囲気内の余分な水分を取り出すことで、前記結露がご飯に付着しべちゃつくことを防止するため保温中のご飯の状態を良好に保つことができる。
第4の発明は、特に第1の発明において、冷加熱手段は蒸気循環路に設けられ、蓋内に設けられ鍋上部開口部を加熱する蓋加熱手段の一部がオーバーラップしてなるジャー炊飯器である。これにより、蓋加熱手段が動作すると鍋上部を加熱することで鍋内雰囲気温度が上昇し相対湿度が低下する。一方蓋加熱手段は冷加熱室とオーバーラップしているため冷加熱室も加熱されるため冷加熱室に存在している結露水が再沸騰して鍋内に投入され鍋内雰囲気の相対湿度を上昇せることができご飯の乾燥を押さえる効果を得られる。
第5の発明は、特に第4の発明において、保温時の冷却工程では蓋加熱手段の通電を減少し且つ加熱工程では蓋加熱手段の通電量を増加したジャー炊飯器である。これにより、蓋加熱手段の通電量により冷加熱室の結露水量のコントロールが可能となり保温中のご飯の調湿が可能となりご飯のべしょつきや乾燥を防ぐことができ保温性能が向上するものである。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1における炊飯器について、図1から図3を用いて説明する。
図1において、炊飯器本体1は上面を構成する上枠3と側面および底面を構成するボディ4でその外郭が構成されている。上枠3は円筒状の穴部3a有し、穴部より連なる筒状で金属製の保護枠胴5と皿状の保護枠6により有底筒状の鍋収納部1aを構成し、着脱自在に鍋2を収納する。保護枠6の底部に設けられた底誘導コイル7が鍋加熱手段となり、鍋2を誘導加熱し炊飯・保温を行う。ここで磁性材料にて構成された複数の底フェライト8が底誘導コイル7に対向しかつ底誘導コイル7に直交した配置で鍋2と反対側に設けられている。
9は底センサーで、鍋2の底面に当接して、鍋2の温度を検知し、マイコン10へ信号を送る。マイコン10は底センサー9の信号より底誘導コイル7の通電量を変化させ、鍋2の加熱電力送出部12から底誘導コイル7へ供給する高周波電流を可変することで鍋2の温度を炊飯・保温時に適温に制御する。加熱電力送出部12はアルミやアルミダイキャスト等でできたヒートシンク13を有し、ヒートシンク13に外気を送風する底ファンモーター54が取り付けてある。底誘導コイル7の外周には反射枠32が環状に設けてある。
本体後方で上枠3の上面にはヒンジ部14が設けられており、蓋体15がヒンジ部14に取り付けたヒンジ軸16にて軸支され、開閉自在に本体上面を覆っている。ヒンジ部14にはヒンジバネ17が蓋体15と本体1双方に係合するように取り付けてあり、蓋体15に対し開放する方向の付勢力を有している。そして、ヒンジ部14の後部はヒンジカバー45がその外郭を覆い、外部よりヒンジ軸16やヒンジバネ17が見えないようにしている。
本体前方のフックレバー18はヒンジバネ17の力に対し、蓋が開かないよう蓋体15先端に設けたフック嵌合部15aと嵌合し、閉蓋状態を保つ。フックレバー18を押すと、フック嵌合部15aとフックレバー18の嵌合が外れ、蓋はヒンジバネ17の力で開く。蓋体15のヒンジ部14近傍にはヒンジブレーキ板が設けてある。また、ヒンジ部14にはヒンジキャップが設けてあり、ヒンジブレーキ板とヒンジキャップは蓋開き時のブレ
ーキ機構を構成する。そして、通常若干床面から浮いた本体後方には本体後方脚部1bが配設されている。保護枠胴5の外周には側面加熱手段である側面ヒーター20が巻かれている。そして、側面ヒーター20の外周には筒状の側面断熱材21が配設されている。
図2に示すように、蓋体15はその表面を外蓋22で構成し、鍋2側は外蓋カバー23で構成されている。
外蓋カバー23は筒状に穴部を有し、穴部には非磁性金属かつその厚さが0.5mm以下の薄板でできた蒸気加熱板24が取り付けられている。ここで非磁性金属の代表的なものとしてはオーステナイト系ステンレスなどがある。蒸気加熱板24の上部には蓋コイル支え25に載置された環状の蓋誘導コイル26が設けてある。蓋コイル支え25と蓋コイル26に挟持される形で蓋温度ヒューズ27が設置されている。蓋誘導コイル26の上方には蓋反射板34があり、蓋誘導コイルからの高周波磁界が外部に漏れ出すのを防止している。
外蓋カバー23の鍋側には加熱板支え28にカシメ結合で一体に保持され、蓋体15より加熱板支え28と一体となった状態で着脱自在な磁性金属製の加熱板29がある。ここで磁性金属の代表的なものとしては、鉄板やフェライト系ステンレスなどがある。
加熱板29と鍋2のフランジ部2aの間は加熱板支え28で加熱板29と一体に結合された鍋パッキン31が加熱板29と鍋2のフランジ部2aを水密にシールしている。また、蒸気加熱板24と加熱板29の間には蒸気加熱板パッキン47がその外周部に設けてあり、加熱板29と蒸気加熱板24の間を水密にシールする。
30は蓋センサーで蓋センサーバネによる押し圧で加熱板29に当接し、加熱板の温度を検知する。また蓋センサー30と蒸気加熱板24の間には蓋センサーパッキン46が設けてある。
図3に示すように、加熱板29には蒸気吸入口29aがあり、蒸気吸入口29aに臨む位置に蒸気吸入経路パッキン48が設けてある。蒸気吸入経路パッキン48とダイヤフラムポンプなどの気密型のポンプ(蒸気循環手段)50は蒸気吸入経路49で結ばれ、鍋2と気密型のポンプ50が通気可能となっている。そして、蒸気加熱板24には蒸気入口穴24aがあり、蒸気入口穴24aに臨む位置に蒸気排気経路パッキン51が設けてある。蒸気排気経路パッキン51と気密型のポンプ50は蒸気排気経路52で結ばれ、蒸気加熱板24と加熱板29の間の蒸気加熱室53と気密型のポンプ50の間を通気可能としている。これら蒸気吸入経路49から気密型のポンプ50および蒸気加熱板24および加熱板29で構成された蒸気加熱室53を経て、図3の矢印に示すような鍋内へ鍋内の蒸気を再投入する蒸気循環手段を構成する。また蒸気加熱室53の一部は前記蓋誘導コイル26と平面的にオーバーラップされており蓋誘導コイル26を通電すると蒸気加熱室53の温度も上昇させることができる。
外蓋22の内部には、操作部15bと表示部15cを構成する操作基板35が基板カバー36に覆われて設置されている。操作基板35上の液晶39は炊飯器の設定状態や動作状態を表示する。外蓋22はその一部を透明な樹脂で構成されており、その表面をフィルム22bで一体に覆われている。そして、部分的にフィルムのみの部分からなるエンボス部22aを有している。エンボス部22aは上下に撓み、エンボス部22aと操作基板35上に設けたキートップ37およびタクトSW38で操作スイッチを構成し、複数の操作スイッチにより操作部15bを構成している。
基板カバーパッキン40は基板カバー36の外周部と外蓋22に設けた基板カバーシー
ルリブ22cで挟持され、基板カバー36と外蓋22の間を水密にシールし、万が一、蓋体15内に蒸気が侵入しても操作基板35が結露しないようにしてある。
基板カバー36のおよそ中心部分には蒸気通路部36aが設けてある。蒸気通路部36aは外蓋を貫通して外部へと臨む形の筒状で、蒸気筒41を着脱自在に保持する。蒸気通路部36a外周と外蓋22の間は蒸気通路パッキン42で水密にシールされている。この基板カバーパッキン40と蒸気通路パッキン42によるシールで蓋体15内部に配置した操作基板35は外部からの水や蒸気が直接かからない構成となっている。また蒸気板パッキン45は蒸気通路部36aと蒸気加熱板24および加熱板29を水密にシールする。
蒸気筒41はおよそヒンジ軸16の長手方向と直交する方向に動作するマグネット43を有し、マグネット43と蒸気筒41に対向する部分に設けたリードSW44で炊飯時のふきこぼれ検知手段と蓋開閉検知手段を構成する。
次に上記構成において動作を説明する。フックレバー18を押し、蓋を開け、炊飯を行う米とその米量に対応する水を鍋2に入れ、鍋収納部1aの所定の状態に内挿する。ここで、ヒンジブレーキ板がヒンジ部14に設けたヒンジキャップを蓋開き時に挟持し、蓋の開放動作により蓋が完全に開いたときに蓋の開放の勢いで本体がバウンドしないよう、蓋開き時のブレーキ力を発生する。これにより蓋体15はフックレバー18を押すと自動で開放しつつも、蓋の勢いによる本体のバウンド等も発生しない。加えて、蓋開き時に本体の重心が後方に移動するが、その勢いで本体が後方へ倒れないよう、通常若干床面から浮いた本体後方脚部1bが床面に当接し、勢いによる本体後方への倒れも防止する。よって使用者は蓋のバウンド等の心配なく安心感をもって蓋を開けることができる。
ところで、蓋体15が開放状態になったとき、マグネット43は重力によってリードSW44から遠ざかり、リードSWの接点が開放となる。これにより蓋の開閉が検知可能となる。
引き続き、操作部15bの炊飯開始スイッチ(図示せず)を使用者が操作すると、マイコン10が炊飯開始スイッチよりの入力を受け、炊飯工程が実施される。このとき液晶39に動作状態が表示され、液晶39上の透明な樹脂を透過して、外部より液晶39の表示を目視可能にすることで表示部15cを構成し、使用者に炊飯器の動作状態を知らせる。
底センサー9は鍋2の底面の温度を検知し、マイコン10へと信号を送る。底センサー9よりの信号を受けマイコン10は浸水、炊き上げ、蒸らしの各工程に大分された炊飯工程のそれぞれにおいて鍋2の内部の水と米の状態が適正値として設定された温度に所定時間に維持されるよう、加熱電力送出部12より通電される底誘導コイル7や蓋誘導コイル26や側面ヒーター20の通電量を出力として制御する。
誘導加熱方式は、各誘導コイルに通電した高周波電流から発生する高周波磁界が被加熱金属を通過する際に誘導加熱を引き起こし発熱する。ここで、加熱電力送出部12は高周波電流を各誘導コイルへ供給する際、電気抵抗ロスおよび高周波発生時のスイッチングロスで自己発熱する。加熱電力送出部12が自己発熱で加熱電力送出部12が許容温度以上に高温となると、加熱電力送出部12が破壊する場合があるので、加熱電力送出部12はアルミやアルミダイキャスト等でできたヒートシンク13を有し、ヒートシンク13を通じで自己発熱によるを放熱する。また、底ファンモーター54でヒートシンク13は冷却され、効率的に加熱電力送出部12は冷却される。
底誘導コイル7は加熱電力送出部12より供給される電流で誘導加熱により鍋2の底面を発熱させる。ここで、底フェライト8は磁性材料で構成されており、底誘導コイル7か
ら発生する磁界を効率よく鍋側へ集める。これにより鍋2周辺に高密度の磁界が発生し、鍋はより高効率に高発熱する。また、反射枠32が底誘導コイル7からの高周波磁界が本体1の外部に漏れ出すのを防止し、周囲の機器に影響を及ぼさないような工夫がなされている。
蓋誘導コイル26は加熱電力送出部12より供給される電流で誘導加熱により蒸気加熱板24と加熱板29を同時に発熱させる。ここで蒸気加熱板24は前出のとおり非磁性金属かつ0.4mm以下の薄板で構成されるため、蓋誘導コイル26から発生する高周波磁界を透過しつつ誘導加熱で自己発熱する。蒸気加熱板24を透過した高周波磁界は磁性金属でできた加熱板29の誘導加熱を引き起こし、加熱板29を自己発熱させる。これにより、蒸気加熱板24と加熱板29は同時発熱が可能となる。また蒸気加熱板24と加熱板29の発熱比は蓋誘導コイル26からの距離と蒸気加熱板24の材料物性や板圧にて任意に設定が可能である。また蓋誘導コイル26の上方の蓋反射板34が蓋誘導コイルからの高周波磁界が外部に漏れ出すのを防止し、マイコン10や周囲の機器に影響を及ぼさないような工夫がなされている。
側面ヒーター20は加熱電力送出部12より供給される電流で自己発熱し、保護枠胴を加熱する。保護枠胴が熱せられることによる輻射熱および対流熱で鍋2の側面を加熱する。
つづいて各工程での炊飯器の動作を説明する。まず、浸水工程では米の糊化が開始しない温度まで米と水の温度が上昇するように底誘導コイル7を通電し鍋2を発熱させる。そして所定の温度で所定時間米を浸水し、米全体に十分な吸水を促す。浸水工程において、鍋2の米全体を目的の温度で均一に維持し、鍋2の米の吸水条件を均一に保つことがおいしいごはんを炊くため重要である。
次に炊き上げ工程では、底誘導コイル7で鍋2の底面を発熱させるとともに、蓋誘導コイル26では蒸気加熱板24および加熱板29を発熱させ、側面ヒーター20では鍋側面を加熱し、鍋2全体を包み込むように加熱する。強火の加熱で一気に炊き上げ、米の芯まで熱を伝えることが重要である。誘導加熱方式だと熱板によって鍋を加熱する方式に比べ高火力で鍋を加熱することができ、よりおいしいごはんが炊き上がる。
鍋2の水が沸騰することにより発生した蒸気は、加熱板29に設けた加熱板蒸気口(図示せず)から蒸気通路部36aの蒸気筒41へと流れる。ここで、炊飯中に発生する煮汁であるおねばも蒸気筒41へと流れ込むが、大量におねばが流れ込むとふきこぼれる前にマグネット43をおねばが押し上げ、リードSW44を動作させることでふきこぼれを検知可能にする。このことで従来は加水量が多くふきこぼれやすい場合でもふきこぼれないようにあらかじめ火力を引いていたところを、水加減に応じて自動的にふきこぼれ直前まで強火での加熱を可能にし、よりおいしいごはんが炊ける。
また、鍋パッキン31と蒸気板パッキン45により蒸気筒41以外から蒸気が外部に流出したり、蓋体15内部に流入したりすることはない。さらには蒸気吸入経路パッキンは弁部を有しているので、おねばが侵入することもない。
底センサー9がおよそ130℃を検知すると、鍋内の水はそのほとんどを米に吸収されるもしくは蒸発し、ごはんとして炊きあがった状態となる。そして次の工程であるむらし工程へと移行する。ただし、鍋の水分はすべて蒸発したわけでなく、鍋底の水分が減っただけであり、また鍋内には大量の水分が残っている。
最後に、むらし工程では底誘導コイル7が鍋2の底面の飯が乾燥したりこげたりしない
程度に鍋2の底面を発熱させる。そして底誘導コイル7の通電量低下に伴い、底ファンモーター54はその回転数を低下させるか停止する。この状態で飯は100℃を保ち、飯から蒸気が発生した状態となるため鍋内の雰囲気は蒸気で満たされた状態となる。
合わせて、気密型のポンプ50が動作し、鍋内の蒸気を蒸気加熱室53へ送り込む。このとき蓋誘導コイル26が通電され、蒸気加熱板24および加熱板29が高温に加熱されることで、送り込まれた蒸気をおよそ130℃の高温蒸気へと加熱する。加熱された高温蒸気は加熱板29に設けた蒸気投入口29bより鍋内へ送り込まれ、鍋内部を高温・高湿状態とする。さらには、側面ヒーター20が鍋2の側面を加熱し、鍋内部を包み込むように高温状態にする。
ここで、蓋センサーパッキン46と蒸気加熱板パッキン47により気密型のポンプ50から送り込まれた蒸気は外部や蓋内部に漏れることなく、また蒸気板パッキン45にて蒸気通路部36aへも漏れることなく確実に高温蒸気に加熱され鍋内へと送り込まれる。
むらし工程では飯が芯までの糊化するように飯が乾燥したりこげたりしない温度で鍋2全体を高温の状態に保つことが大切であるが、本実施の形態のように100℃以上の高温蒸気を飯に供給することにより、第1に、蒸気が供給されるがゆえに飯の乾燥を伴わない、しかも、第2に100℃以下の蒸気供給では飯粒表面に水が付着するに留まるが、100℃以上の蒸気であるので、米澱粉の糊化を進行させるのに必要なエネルギーをもち、糊化を促進し、炊飯性能を向上させることができる。さらには蒸気加熱板24と加熱板29の2枚の熱板で蒸気を挟み込むように加熱することで、蒸気の温度を瞬時にかつ効率よく高温蒸気とすることができるのでよりおいしいごはんを炊くことができる。また加熱板29は100℃以上の高温となっているため、炊飯後に加熱板に露付き等が発生することもない。そして、むらし工程直後は鍋内には十分な蒸気が存在し、米澱粉の糊化を促進するに十分な高温蒸気量を確保できるだけでなく、炊飯中の煮汁であるおねばも存在しないため、蒸気吸入経路49や気密型のポンプ50がおねばで汚れる心配もない。また、気密型のポンプ50は動作するものの、底ファンモーター54はその回転数を低下させるか停止することができるので、ファンの騒音が大きくなったり、ファンの動作による消費電力量の増加といったこともない。
上述のような構成の炊飯器において、ポンプ停止時は蒸気吸入経路は閉空間への通路であるので、炊飯中の煮汁であるおねばが流入するようなことはなく、蒸気吸入経路は特に弁部などを設けなくとも汚れるようなことはない。汚れないのでお手入れの必要性がなく、使い勝手がよいだけでなく、弁部などがないので部品の構成も簡単で済み、低コストで構成可能になる。
むらし工程が終了し保温工程に移ると、底誘導コイル7、側面ヒーター20、蓋誘導コイル26の通電を停止する。飯の温度が下がるにともない飯からの水蒸気の発生は無くなり、鍋2の雰囲気は蒸気から、湿度100%の空気に入れ替わる。
この状態を続けると炊飯器本体1から放熱し、飯の温度が高くなり炊飯器本体1の表面温度がもっとも低い状態となり、間の部材は炊飯器1の内部から外部に向かい低くなる温度勾配を持った状態になりながら、飯も含め炊飯器全体の温度が下がり始める。
この時、鍋2内の雰囲気温度も下がることから、鍋2内に含まれる蒸気が一部結露し相対的に温度の低い場所にて露が発生する。この時点で機密型のポンプを動作させることにより鍋2内の雰囲気は蒸気吸入経路49より機密型ポンプ50を通過し蒸気加熱板24および加熱板29で構成された蒸気加熱室53に達する。前記の説明のとおり鍋2内雰囲気温度より蒸気加熱室53は相対的に温度が低いため、雰囲気内の結露した蒸気は蒸気加熱
室53で凝縮し雰囲気内の余分な水分を取り出した後、鍋2内に還流され、鍋2内への結露を防ぎ前記結露がご飯に付着しべちゃつくことを防止することができる。
飯が所定温度まで下がると底誘導コイル7、側面ヒーター20、蓋誘導コイル26の通電を所定量通電することで飯の温度が一定となる制御を行う。蓋誘導コイル26を通電すると蒸気加熱板24と加熱板29が発熱し同時に蒸気加熱室53の温度が上昇し、凝縮した水滴の一部が気化し蒸気排気経路52より、鍋2内に供給される。さらに飯内で増殖した菌を殺菌するために温度を上げる殺菌工程では、飯の温度が上昇するに伴い鍋2内の雰囲気も上昇し相対湿度が低下する。この場合も、蓋誘導コイル26の通電量を行うことにより、蒸気加熱室53内に存在する水滴が気化し蒸気排気経路52より、鍋2内に供給されるため鍋2の雰囲気の相対湿度が上昇するため飯の乾燥を防止することができる。この時機密型ポンプ50を動作せると蒸気加熱室53内で発生した蒸気を強制的に鍋2内の雰囲気と混合することができるためさらに効果を増すことができる。
上記内容で明らかなように蒸気加熱室53の結露水量のコントロールすることによりが保温中のご飯の調湿が可能となりご飯のべしょつきや乾燥を防ぐことができ保温性能が向上するものである。
以上のように、本発明のジャー炊飯器は、保温中の鍋内の調湿を行うことで、保温時のご飯の状態を改善し、蒸気循環手段へおねばの流入なく使い勝手がよいので、一般家庭用はもとより業務用炊飯装置への利用も可能となる。
本発明の実施の形態1の炊飯器の断面図 本発明の実施の形態1の炊飯器の蓋体部面図 本発明の実施の形態1の炊飯器の要部断面図
符号の説明
1 炊飯器本体
1a 鍋収納部
2 鍋
7 底誘導コイル(加熱手段)
15 蓋体
24 蒸気加熱板
26 蓋誘導コイル
29 加熱板
49 蒸気吸入経路
50 気密型ポンプ(蒸気循環手段)
52 蒸気排出経路
53 蒸気加熱室

Claims (5)

  1. 着脱自在な鍋と、上面に有底筒状の鍋収納部を有する本体と、前記鍋を加熱する加熱手段と、前記鍋の開口部を覆う蓋と、前記鍋内の蒸気を前記鍋内で循環させる蒸気循環手段を有し、前記蒸気循環手段には前記蒸気を加熱する蒸気加熱室を設けたジャー炊飯器。
  2. 蒸気循環手段は気密型ポンプで構成した請求項1記載のジャー炊飯器。
  3. 少なくとも保温の冷却工程で蒸気循環手段を動作させてなる請求項1または2記載のジャー炊飯器。
  4. 冷加熱手段は蒸気循環路に設けられ、蓋内に設けられ鍋上部開口部を加熱する蓋加熱手段の一部がオーバーラップしてなる請求項1記載のジャー炊飯器。
  5. 保温時の冷却工程では蓋加熱手段の通電を減少し且つ加熱工程では前記蓋加熱手段の通電量を増加した請求項4記載のジャー炊飯器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012040218A (ja) * 2010-08-20 2012-03-01 Tiger Vacuum Bottle Co Ltd 炊飯器

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