JP2010113149A - 液晶表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型の液晶表示装置において、液晶表示装置の厚さを小さくする。
【解決手段】TFT基板10とカラーフィルタ基板20が接着し、カラーフィルタ基板20には上偏光板21が貼り付けられ、TFT基板10には下偏光板11が貼り付けられている。TFT基板10は端子部12に対応する部分の板厚t1は大きく、下偏光板11が貼り付けられる部分13の板厚t2は小さい。こうすることによって、液晶表示パネルの厚さと液晶表示装置全体の厚さをt2−t1だけ小さくすることが出来る。板厚が小さい部分13にはカラーフィルタ基板20が接着しているので、液晶表示パネル全体の機械的な強度が大幅に低下することは無い。
【選択図】図1

Description

本発明は表示装置に係り、特に小型でかつ厚さを薄くすることが出来る液晶表示装置に関する。
液晶表示装置では画素電極および薄膜トランジスタ(TFT)等がマトリクス状に形成されたTFT基板と、TFT基板に対向して、TFT基板の画素電極と対応する場所にカラーフィルタ等が形成されたカラーフィルタ基板が設置され、TFT基板とカラーフィルタ基板の間に液晶が挟持されている。そして液晶分子による光の透過率を画素毎に制御することによって画像を形成している。
液晶表示装置はフラットで軽量であることから、色々な分野で用途が広がっている。携帯電話やDSC(Digital Still Camera)等には、小型の液晶表示装置が広く使用されている。携帯電話やDSC等では、製品自体の厚さを薄くするために、液晶表示装置の厚さを薄くしたいという要求が強い。
このような要求に応じて、TFT基板とカラーフィルタ基板を組み合わせたあと、TFT基板およびカラーフィルタ基板の外側を研磨して薄くしている。また、バックライトも構成する部品の厚さを極力薄くすることが行われている。
液晶表示装置には背面にバックライトを有する透過型と、外光の反射を利用して画像を形成する反射型とが存在する。「特許文献1」には、反射型液晶表示装置において、外光がガラスを透過する際に同時に生ずる反射の影響を小さくする構成が記載されている。
「特許文献1」には、表面基板と裏面基板に偏光板を貼り付けるが、特に反射光の経路のずれを小さくするために、裏面ガラス基板の偏光板が貼り付けられる部分をエッチングによって薄くすることが記載されている。このとき、液晶表示パネル全体として強度が低下することを防止するために、裏面ガラス基板の周縁部を除いてエッチングし、周縁部は板厚は薄くなっていない。
特開平5−249423号公報
「特許文献1」に記載の構成は、反射型液晶表示装置において、外光の反射光のずれを小さくするためにガラス基板において、周縁部を残し、偏光板が貼り付けられる部分のみの厚さを薄くしている。図1の構成では、周縁部の厚さはもとのままなので、液晶表示パネル全体としては厚さは薄くならない。
すなわち、「特許文献1」で対象とする液晶表示装置は反射型であるが、透過型の液晶表示装置においては、バックライトを構成する樹脂モールドの上に液晶表示パネルが載置される構成となっている。この場合、液晶表示パネルは周辺において、バックライトを構成する樹脂モールドに載置されるので、バックライトを合わせた液晶表示装置としては厚さは薄くならない。
本発明の課題はバックライトを有する透過型の液晶表示装置において、バックライトを含めた液晶表示装置全体としての厚さを小さくすることである。
本発明は上記問題を克服するものであり、具体的な手段は次のとおりである。
(1)画素電極とTFTを含む画素がマトリクス状に形成されたTFT基板とカラーフィルタが形成されたカラーフィルタ基板と前記TFT基板には下偏光板が貼り付けられ、前記カラーフィルタ基板には上偏光板が貼り付けられた液晶表示パネルとバックライトを有する液晶表示装置であって、前記TFT基板は板厚の大きい第1の部分と、板厚の小さい第2の部分を有し、前記第2の部分は周縁部まで板厚が薄くなっており、前記TFT基板の前記第2の部分には下偏光板が貼り付けられ、前記下偏光板の下部は前記TFT基板の前記第1の部分の下部よりも前記バックライト側に存在しており、前記第1の部分には端子部が形成され、前記カラーフィルタ基板は平面で見て、前記TFT基板の前記第1の部分において接着していることを特徴とする液晶表示装置。
(2)前記バックライトは前記下偏光板と対向する光学シート群と前記光学シート群を載置する導光板と前記導光板のサイドから光を供給する発光ダイオードを含むことを特徴とする(1)に記載の液晶表示装置。
(3)画素電極とTFTを含む画素がマトリクス状に形成されたTFT基板とカラーフィルタが形成されたカラーフィルタ基板と前記TFT基板には下偏光板が貼り付けられ、前記カラーフィルタ基板には上偏光板が貼り付けられた液晶表示パネルとバックライトを有する液晶表示装置であって、前記TFT基板は板厚の大きい第1の部分と、板厚の小さい第2の部分を有し、前記第2の部分は周縁部まで板厚が薄くなっており、前記第1の部分には端子部が形成され、前記カラーフィルタ基板は平面で見て、前記TFT基板の前記第1の部分において接着しており、前記TFT基板の前記第2の部分には下偏光板が貼り付けられ、前記下偏光板の下部は前記TFT基板の前記第1の部分の下部よりも前記カラーフィルタ基板に近く前記バックライトは光学シート群を含み、前記光学シート群は平面的に見て、前記TFT基板の前記第2の部分とオーバーラップし、前記TFT基板の前記第1の部分とはオーバーラップしないことを特徴とする液晶表示装置。
(4)前記バックライトは前記光学シート群を載置する導光板と前記導光板のサイドから光を供給する発光ダイオードを含むことを特徴とする(3)に記載の液晶表示装置。
(5)画素電極とTFTを含む画素がマトリクス状に形成されたTFT基板とカラーフィルタが形成されたカラーフィルタ基板と前記TFT基板には下偏光板が貼り付けられ、前記カラーフィルタ基板には上偏光板が貼り付けられた液晶表示パネルとバックライトを有する液晶表示装置であって、前記TFT基板は板厚の大きい第1の部分と、板厚の小さい第2の部分を有し、前記第2の部分は周縁部まで板厚が薄くなっており、前記第1の部分には端子部が形成され、前記カラーフィルタ基板は平面で見て、前記TFT基板の前記第1の部分において接着しており、前記TFT基板の前記第2の部分には下偏光板が貼り付けられ、前記下偏光板の下部は前記TFT基板の前記第1の部分の下部と同一面となっており、前記バックライトは前記液晶表示パネルを載置する樹脂モールドに収容され、前記樹脂モールドと前記液晶表示パネルとは粘着性を有する遮光膜によって固定され、前記バックライトは光学シート群を含み、前記光学シート群は平面的に見て、前記遮光膜とはオーバーラップしないことを特徴とする液晶表示装置。
本発明によれば、TFT基板において、下偏光板を貼り付ける部分は、化学研磨を行って板厚を薄くする。板厚を薄くする部分は周縁部まで、薄くするので、液晶表示装置全体の厚さを小さくすることが出来る。また、液晶表示パネルにおいて、TFT基板が一枚となる端子部は機械的強度が弱い。しかし、この部分は研磨をしないので、端子部の機械的な強度は低下しない。
一方、TFT基板を化学研磨して薄くなった部分にはカラーフィルタ基板が接着するので、機械的強度は大きく低下することはない。したがって、本発明によれば液晶表示パネル全体としては機械的な強度の低下をきたすことなく、液晶表示装置全体の厚さを小さくすることが出来る。
本発明の具体的な構成を説明する前に、従来のバックライトを有する液晶表示装置の構成を説明する。図7は携帯電話用液晶表示装置の平面図である。以後本明細書で液晶セルという場合は、TFT基板10とカラーフィルタ基板20の間に液晶が封入されているものを言い、液晶表示パネルと言う場合は、液晶セルに上偏光板21と下偏光板11が貼り付けられたものを言い、液晶表示装置という場合は、液晶表示パネルにバックライトが合わさったものを言う。
図7において、モールド内に液晶表示パネルが載置されている。液晶表示パネルはモールドに形成された図示しない段部に両面粘着テープあるいは粘着性を有する遮光膜によって固定されている。液晶表示パネルの表示領域に対応した部分に上偏光板21が貼り付けられている。
TFT基板10はカラーフィルタ基板20よりも大きく形成されており、大きく形成されている部分が端子部12となっている。端子部12にはICドライバ30が設置されている。端子部12に形成された端子にはフレキシブル配線基板40が接続している。フレキシブル配線基板40は樹脂モールド50の端部を囲んで樹脂モールド50の背後に延在している。
図8は図7に示す液晶表示装置の裏面図である。図8において、フレキシブル配線基板40が図示しないTFT基板10の端子部12からモールドの端部を囲んで裏面に延在している。バックライトの一部を構成する反射シート81が樹脂モールド50の背面に配置されている。反射シート81は後で説明するように、バックライトの光を液晶表示パネル側に向ける。樹脂モールド50の枠の内部には図示しないバックライトが配置されている。
図9は図8に示す液晶表示装置の裏面図からフレキシブル配線基板40を展開し、フレキシブル配線基板40の表面と樹脂モールド50の内部の一部を図示したものである。図6において、フレキシブル配線基板40には発光ダイオード70、抵抗、コンデンサ等の電子部品41が配置されている。フレキシブル配線基板40には発光ダイオード70が3個取り付けられている。
図9において、樹脂モールド50にはフレキシブル配線基板40に付いている電子部品41を収容するための電子部品収納空間51が形成されている。また、樹脂モールド50には発光ダイオード70を収納する発光ダイオード収納空間52が、発光ダイオード70の数に対応して3箇所形成されている。発光ダイオード70が発光ダイオード収納空間52に配置されると、図9には図示しない導光板80の端部と対向して配置されることになる。
図9において、電子部品収納空間51と発光ダイオード収納空間52の間には背面に折り曲げられたフレキシブル配線基板40を固定するための両面粘着テープ61が設置されている。このように、フレキシブル配線基板40にとりつけられた電子部品41あるいは発光ダイオード70は全て樹脂モールド50に形成された電子部品収納空間51あるいは発光ダイオード収納空間52に収容されるので、液晶表示装置の厚さが電子部品41あるいは発光ダイオード70によって大きくなることはない。
図10は、携帯電話用液晶表示装置の断面図である。図10において、画素電極やTFTが形成されたTFT基板10とカラーフィルタが形成されたカラーフィルタ基板20との間に液晶層が封入されている。TFT基板10とカラーフィルタ基板20とは周辺に形成されたシール材によって接着している。液晶は偏光光のみを制御できるので、バックライトからの光が入射するTFT基板10側には下偏光板11が貼り付けられていて、バックライトからの光を直線偏光に偏光する。
直線偏光された光は画素毎に映像信号によって制御された液晶によって変調を受ける。カラーフィルタ基板20には画素毎にカラーフィルタが形成され、カラー画像が形成される。カラーフィルタ基板20を透過した光は上偏光板21によって偏光(検光)を受け、画像として視認される。
液晶表示装置は全体の厚さを小さくすることが要求されている。このためには、TFT基板10あるいはカラーフィルタ基板20等のガラス基板を薄くすることが有効である。図10の例では、TFT基板10およびカラーフィルタ基板20の厚さはいずれも0.18mmである。このような薄いガラス基板を使用すると、製造工程で機械的強度、撓み等で問題を生じ、製造歩留まりを低下させる。また、市場から入手可能なガラス基板は0.5mmあるいは0.4mmというように規格化されており、板厚が0.18mmのような薄いガラス板を市場から入手することは困難である。したがって、液晶セルが完成した後、TFT基板10とカラーフィルタ基板20を機械研磨あるいは化学研磨によって薄くしている。
図10において、TFT基板10はカラーフィルタ基板20よりも大きく形成され、大きく形成された部分はICドライバ30やフレキシブル配線基板40と接続するための端子が形成される端子部12となる。端子部12はTFT基板1枚なので、板厚が0.18mmであり、他の部分と異なり、強度が弱い。液晶表示パネルは樹脂モールド50に載置されるが、液晶表示パネルは樹脂モールド50から外れないようにするために、粘着性を有する遮光テープ60によって樹脂モールド50に固定されている。遮光テープ60は発光ダイオード70からの光がTFT基板10側に漏れないようにする役割を有する。
図10において、液晶表示パネルは光源、光学部品等を収容している樹脂モールド50に載置される。TFT基板10の端子部12にはフレキシブル配線基板40が接続している。フレキシブル配線基板40には抵抗、コンデンサ等の電子部品41が配置され、さらに、バックライトを構成する発光ダイオード70が配置されている。
フレキシブル配線基板40は樹脂モールド50の端部を囲んで曲げられ、樹脂モールド50の背後に延在する。フレキシブル配線基板40は樹脂モールド50の背面において、両面粘着テープ61によって樹脂モールド50に固定される。フレキシブル配線基板40に配置された電子部品41は樹脂モールド50に形成された電子部品収納空間51に収容される。また、発光ダイオード70は樹脂モールド50に形成された発光ダイオード収納空間52に収容される。したがって、電子部品41および発光ダイオード70の存在によって液晶表示装置全体の厚さが大きくなることはない。
液晶表示パネルの背後にはバックライトが配置されている。バックライトは樹脂モールド50に収容されている。図10において、発光ダイオード70と対向して導光板80が配置されている。導光板80の発光ダイオード70と対抗する部分は、発光ダイオード70の大きさに合わせて厚さが大きくなっている。しかし、導光板80の他の部分、すなわち、光学シートが載置される部分は液晶表示装置全体の厚さを小さくするために薄くなっている。導光板80は横方向から入射する発光ダイオード70からの光を液晶表示パネル側に向ける役割を有する。
導光板80の下には反射シート81が配置されている。反射シート81は導光板80から下方に向かう光を反射して液晶表示パネルに向かわせ、光の利用効率を上昇させる。導光板80の上には光学シート群が配置されている。光学シート群は導光板80に近いほうから下拡散シート82、下プリズムシート83、上プリズムシート84、上拡散シート85の順に配置されている。
図11は光学シート群の分解斜視図である。図11において、一番下側が下拡散シート82である。導光板80から液晶表示パネル側に出射する光は発光ダイオード70の近くが比較的明るいというように、明るさむらを有しているが、下拡散シート82はこのような明るさむらを緩和し、バックライトの光を均一化する役割を有する。
下拡散シート82の上にはプリズムシートが配置されている。下プリズムシート83は例えば、図11のように、断面が3角のプリズムが横方向に延在し、縦方向に配列している。各プリズムのピッチは50μm程度である。下プリズムシート83は図11において、a方向に広がろうとする光を下プリズムシート83の鉛直方向に向けて光の利用効率を上昇させる役割を有する。
下プリズムシート83の上には上プリズムシート84が配置されている。上プリズムシート84は例えば、図11のように、断面が3角のプリズムが縦方向に延在し、横方向に配列している。各プリズムのピッチは50μm程度である。上プリズムシート84は図5において、b方向に広がろうとする光を上プリズムシート84の鉛直方向に向けて光の利用効率を上昇させる役割を有する。
図11において、上プリズムシート84の上には、上拡散シート85が配置されている。上拡散シート85は液晶表示装置の画面におけるモアレの発生を抑制する働きを有する。すなわち、下プリズムシート83あるいは上プリズムシート84を出射した光は微視的にはプリズムピッチに対応して周期的に明るさが変化している。
一方、液晶表示パネルのTFT基板10には、走査線が例えば、横方向に延在し、縦方向に配列している。したがって、走査線によって縦方向に、周期的に光を透過する部分と遮蔽する部分とが生ずる。また、映像信号線が縦方向に延在し、横方向に配列している。したがって、映像信号線によって横方向に周期的に光を透過する部分と遮蔽する部分とが生ずる。
そうすると、下プリズムシート83および上プリズムシート84を通過した光と液晶表示パネルのTFT基板10との間に光の干渉が生じ、モアレを発生する。上拡散シート85はプリズムシートを透過してきた光の強弱を緩和することによって、TFT基板10に形成された走査線あるいは映像信号線との干渉を緩和し、モアレの発生を抑制する役割を有している。
以上のように光学シート群は下拡散シート82、下プリズムシート83、上プリズムシート84、上拡散シート85の4枚のシートを含むとして説明したが、本発明が適用される液晶表示装置においては、4枚のシートが必須なわけではなく、例えば、上拡散シート85を省略したり、プリズムシートのうちの1枚を省略したりする場合はありうる。
図10に戻り、これらの光学シート群は導光板80の上に重ねられる。光学シート群の一番上の上拡散シート85と液晶表示パネルの下偏光板11との間には50μm程度の間隔が空けられている。下偏光板11と上拡散シート85が擦れて傷が発生することを防止するためである。
図10に示すように、液晶表示装置全体の厚さは液晶表示パネルとバックライト、すなわち、導光板80と光学シート群の厚さによって決まる。図10において、下偏光板11の厚さは0.13mmである。下偏光板11の厚さをこれ以上大幅に小さくすることは困難である。また、導光板80、光学シート群の厚さもこれ以上大幅に小さくすることは困難である。
一方、樹脂モールド50とTFT基板10を固定している遮光テープ60の厚さは0.05mmである。したがって、遮光テープ60の下面よりも下偏光板11の下面が0.08mm程度バックライト側に出っ張ることになる。本発明は、TFT基板10を端子部12を除いて薄くすることによって下偏光板11の下面を出来るだけカラーフィルタ基板20側に近づけることによって液晶表示装置全体の厚さを小さくするものである。以下に本発明の具体的な実施例を示す。
図1は本発明の第1の実施例を示す液晶表示装置の断面図である。図1において、図10と大きく異なる点は、TFT基板10において、下偏光板11が貼り付けられる部分の板厚を薄くしている点である。下偏光板11が貼り付けられる部分のTFT基板10を薄くすることによって液晶表示装置全体の厚さを小さくすることが出来る。
図1において、TFT基板10およびカラーフィルタ基板20の板厚は、0.18mmである。TFT基板10およびカラーフィルタ基板20の製造工程における板厚は0.4mmであるが、液晶セルが完成した後、TFT基板10およびカラーフィルタ基板20を研磨することによって各々板厚t1を0.18mmにまで薄くしている。
本発明においては、TFT基板10に対して、下偏光板11が貼り付けられる部分を研磨によってさらに薄くし、板厚をt2にしている。ここで、t1は0.18mmに対してt2は0.1mmである。その他のファクターは図10で説明したのと同様であるから、これによって液晶表示装置の厚さは0.08mm薄くなる。
図1において、下偏光板11の厚さは0.13mmであるから、TFT基板10の薄くなった部分に偏光板を貼り付けても、TFT基板10の下面から0.05mm下側に出っ張ることになる。しかし、図1に示すように、TFT基板10の下側に貼り付けられる遮光テープ60の板厚は0.05mmであるから、下偏光板11の下面と遮光テープ60の下面は面一となる。
図1に示すように、カラーフィルタ基板20はTFT基板10が薄くなった部分は全てカバーしている。つまり、図1のwがゼロよりも大きい。言い換えれば、カラーフィルタ基板20の端部はTFT基板10の厚い部分においてTFT基板10と接着している。すなわち、TFT基板10が薄くなった部分はカラーフィルタ基板20と接着しているために、機械的に弱くなることはない。これが本発明の重要なポイントである。
図1に示すようなTFT基板10を有する液晶セルは図2のようにして形成することが出来る。図2(a)は液晶セルの平面図であり、表面にレジスト90が塗布されている。図2(b)は液晶セルの断面図である。図2(b)において、TFT基板10の端子部12に対応する部分にはレジスト90が塗布されているが、その他の部分にはレジスト90は塗布されていない。
図2のTFT基板10及びカラーフィルタ基板20は、もともとは0.4mmであったものを機械研磨あるいは化学研磨によって0.18mmまで薄くしたものである。図2に示すようにレジスト90を塗布した液晶セルに対して、化学研磨をおこなうと、レジスト90が形成されていない部分のみガラスの板厚が薄くなり、TFT基板10に薄板厚部13が形成される。
なお、携帯電話に使用されるような液晶表示パネルは小さいので、1個ずつ製造したのでは効率が悪い。したがって、マザー基板に複数個の液晶セルを形成して複数個同時に加工することが行われる。図2においては、1個ずつの液晶セルに対して化学研磨しているが、マザー基板に形成された複数個の液晶セルに対して同時に化学研磨をおこなってもよい。
このようにして得られたTFT基板10を有する液晶セルを図3に示す。図3示すTFT基板10において、化学研磨を受けていない部分は端子部12と対応する部分である。端子部12の板厚t1は0.18mm、化学研磨を受けた部分の薄板厚部13の板厚t2は0.1mmである。図3に示すように、TFT基板10は板厚が薄くなった薄板厚部13は偏光板が貼り付けられる部分のみでなく、周縁部まで、全て板厚が薄くなっている。TFT基板10は周縁部において、樹脂モールド50に固定されることになるので、周縁部まで板厚を薄くすることによってはじめて液晶表示装置の厚さを小さくすることが出来る。これが従来技術と大きく異なる点である。
図3において、カラーフィルタ基板20はTFT基板10の板厚が薄くなっていない部分においてTFT基板10に接着している。カラーフィルタ基板20がTFT基板10の板厚が厚い部分とオーバーラップしている量はwである。オーバーラップwをゼロより大きくすることによって、TFT基板10の薄くなった部分には、必ずカラーフィルタ基板20が接着していることになる。
したがって、TFT基板10が薄くなっても、液晶表示パネル全体としては強度が低下することはない。すなわち、液晶表示パネルにおいて、強度が最も小さい部分は、TFT基板10が1枚となった端子部12であるが、この部分は、化学研磨を受けておらず、板厚は変化していないからである。
このようにして形成された液晶セルに対し、上偏光板21と下偏光板11を接着して液晶表示パネルを形成する。この状態を図4に示す。図4(a)は液晶表示パネルの平面図であり、図4(b)は液晶表示パネルの断面図である。図4(a)において、TFT基板10の上にカラーフィルタ基板20が接着されている。カラーフィルタ基板20の上には上偏光板21が貼り付けられている。また、図4(a)において、点線はTFT基板10における段差の部分であり、板厚が変わる部分である。
図4(b)において、カラーフィルタ基板20には上偏光板21が、TFT基板10の板厚が薄くなった部分には下偏光板11が貼り付けられている。図4(b)において、TFT基板10の端子部12の板厚t1は0.18mmであり、下偏光板11が貼り付けられた部分のTFT基板10の板厚は0.1mmである。偏光板の板厚は0.13mmであるから、図4(b)における下偏光板11がTFT基板10の下側よりも出っ張る量fは0.05mmである。0.05mmは図1における樹脂モールド50と液晶表示パネルを固定する遮光テープ60の厚さと同等なので、液晶表示装置全体として厚さを大きくすることはない。
以上のように、本発明によれば、TFT基板10において、下偏光板11を貼り付ける部分を研磨して薄くしており、かつ、板厚を薄くする部分は、周縁部まで、板厚を薄くするので、液晶表示装置の厚さを小さくすることが出来る。また、TFT基板10が1枚となる端子部12においては、TFT基板10を研磨していない。したがって、液晶表示装置全体としては、強度の低下を防ぐことが出来る。
実施例1はTFT基板10を研磨して薄くなった部分に下偏光板11を貼り付けて液晶表示装置を薄くするものであるが、下偏光板11の下面はTFT基板10の下面よりも出っ張っている。しかし、遮光テープ60の下面と同じ高さとなるので、実質的には限界まで液晶表示装置を薄く出来る構成となっている。
しかし、光学シート群のサイズ、下偏光板11とTFT基板10との貼り付け位置によってはさらに液晶表示装置全体の厚さを小さくすることが出来る。図5は本発明の第2の実施例を示す液晶表示装置の断面図である。図5が図1と異なる点は、下偏光板11がTFT基板10に完全に収容されていることである。
このような構成を可能とするために、光学シート群の外形は、実施例1の場合よりも小さく、下偏光板11とほぼ同等の大きさとなっている。こうすることによって、光学シート群と遮光テープ60がオーバーラップせず、また、接触することがなくなるので、光学シート群をTFT基板10の下側50μm程度にまで近づけることが出来る。
なお、この場合は、発光ダイオード70の高さを若干低くし、発光ダイオード70に対向する導光板80の端部の高さも若干低くする必要があるが、これは製作上可能である。
図5において、端子部12におけるTFT基板10の板厚t2が0.18mmである場合は、下偏光板11の厚さが0.13mmとすると、TFT基板10を化学研磨した部分は0.05mmとなる。このように下偏光板11が貼り付けられる部分の板厚は非常に小さくなるが、この部分にはカラーフィルタ基板20が接着するので、液晶表示パネル全体としては機械的強度が大きく低下することはない。すなわち、液晶表示パネルにおいて、機械的強度が最も小さくなる部分はTFT基板10が1枚となる端子部12であるが、この部分の板厚は実施例1と同様だからである。
本発明がさらに効果を発揮する場合は、図6に示すような場合である。図6(a)は液晶表示装置の一部平面図であり、図6(b)は液晶表示装置の一部断面図である。図6(a)は図4で説明したのと同様であるので説明を省略する。図6(b)は本実施例における液晶表示パネルと光学シート群および導光板80の断面図である。
図6(b)において、下偏光板11はTFT基板10が研磨されて板厚が薄くなった部分に完全に収容され、下偏光板11の下面はTFT基板10の下面よりも上にある。これに伴い、光学シート群は図5の場合よりもさらに上側に配置することが出来、したがって、液晶表示装置の厚さをさらに小さくすることが出来る。
本実施例が特に効果を発揮するのは次のような場合である。すなわち、液晶表示パネルの状態で、機械的な強度が小さい部分はTFT基板10が1枚となった端子部12である。したがって、TFT基板10の板厚をあまり小さくすることは得策ではない。
TFT基板10の板厚を極端に小さくしなくとも、下偏光板11が配置される部分の板厚を重点的に小さくすることによって液晶表示パネルの厚さを小さくするとともに、液晶表示パネル全体としての機械的強度を低下させずに済む。例えば、図6において、TFT基板10の厚さt1を0.30mm、TFT基板10を研磨した部分を0.1mmとした場合、偏光板の板厚は0.13mmであるから偏光板の下面は0.07mmだけTFT基板10の内側に入りこむことになる。
そうすると、図6において、光学シート群の一部をTFT基板10の板厚が薄くなった部分に入り込ませることが出来、液晶表示装置全体としては厚さを小さくすることが出来る。しかも、この場合は、TFT基板10が1枚となった端子部12の板厚は0.3mmであるから、この部分の強度は従来の同様な液晶表示装置に比べて強く、機械的な信頼性は高い。
なお、この場合は、光学シート群の外形は、平面的に見て、前記TFT基板10の板厚が薄くなった部分とはオーバーラップするが、TFT基板10の板厚が大きい部分すなわち、端子部12とはオーバーラップさせないようにする必要がある。光学シート群とTFT基板10の下部とがぶつかることを防止するためである。
実施例1の断面図である。 実施例1の液晶セルを製作する途中工程の図である。 実施例1の液晶セルを示す図である。 実施例1の液晶表示パネルを示す図である。 実施例2の断面図である。 実施例2の他の例である。 本発明が適用される液晶表示装置の平面図である。 本発明が適用される液晶表示装置の裏面図である。 図8の展開図である。 従来の液晶表示装置の断面図である。 光学シート群の分解斜視図である。
符号の説明
10…TFT基板、 11…下偏光板、 12…端子部、 13…薄板厚部、 20…カラーフィルタ基板、 21…上偏光板、 30…ICドライバ封着材、 40…フレキシブル配線基板、 41…電子部品、 50…樹脂モールド、 51…電子部品収納空間、 52…発光ダイオード収納空間、60…遮光テープ、61…両面粘着テープ、 70…発光ダイオード、 80…導光板、 81…反射シート、 82…下拡散シート、 83…下プリズムシート、 84…上プリズムシート、 85…上拡散シート、 90…レジスト。

Claims (5)

  1. 画素電極とTFTを含む画素がマトリクス状に形成されたTFT基板とカラーフィルタが形成されたカラーフィルタ基板と前記TFT基板には下偏光板が貼り付けられ、前記カラーフィルタ基板には上偏光板が貼り付けられた液晶表示パネルとバックライトを有する液晶表示装置であって、
    前記TFT基板は板厚の大きい第1の部分と、板厚の小さい第2の部分を有し、前記第2の部分は周縁部まで板厚が薄くなっており、
    前記TFT基板の前記第2の部分には下偏光板が貼り付けられ、前記下偏光板の下部は前記TFT基板の前記第1の部分の下部よりも前記バックライト側に存在しており、
    前記第1の部分には端子部が形成され、前記カラーフィルタ基板は平面で見て、前記TFT基板の前記第1の部分において接着していることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記バックライトは前記下偏光板と対向する光学シート群と前記光学シート群を載置する導光板と前記導光板のサイドから光を供給する発光ダイオードを含むことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 画素電極とTFTを含む画素がマトリクス状に形成されたTFT基板とカラーフィルタが形成されたカラーフィルタ基板と前記TFT基板には下偏光板が貼り付けられ、前記カラーフィルタ基板には上偏光板が貼り付けられた液晶表示パネルとバックライトを有する液晶表示装置であって、
    前記TFT基板は板厚の大きい第1の部分と、板厚の小さい第2の部分を有し、前記第2の部分は周縁部まで板厚が薄くなっており、
    前記第1の部分には端子部が形成され、前記カラーフィルタ基板は平面で見て、前記TFT基板の前記第1の部分において接着しており、
    前記TFT基板の前記第2の部分には下偏光板が貼り付けられ、前記下偏光板の下部は前記TFT基板の前記第1の部分の下部よりも前記カラーフィルタ基板に近く
    前記バックライトは光学シート群を含み、前記光学シート群は平面的に見て、前記TFT基板の前記第2の部分とオーバーラップし、前記TFT基板の前記第1の部分とはオーバーラップしないことを特徴とする液晶表示装置。
  4. 前記バックライトは前記光学シート群を載置する導光板と前記導光板のサイドから光を供給する発光ダイオードを含むことを特徴とする請求項3に記載の液晶表示装置。
  5. 画素電極とTFTを含む画素がマトリクス状に形成されたTFT基板とカラーフィルタが形成されたカラーフィルタ基板と前記TFT基板には下偏光板が貼り付けられ、前記カラーフィルタ基板には上偏光板が貼り付けられた液晶表示パネルとバックライトを有する液晶表示装置であって、
    前記TFT基板は板厚の大きい第1の部分と、板厚の小さい第2の部分を有し、前記第2の部分は周縁部まで板厚が薄くなっており、
    前記第1の部分には端子部が形成され、前記カラーフィルタ基板は平面で見て、前記TFT基板の前記第1の部分において接着しており、
    前記TFT基板の前記第2の部分には下偏光板が貼り付けられ、前記下偏光板の下部は前記TFT基板の前記第1の部分の下部と同一面となっており、
    前記バックライトは前記液晶表示パネルを載置する樹脂モールドに収容され、前記樹脂モールドと前記液晶表示パネルとは粘着性を有する遮光膜によって固定され、
    前記バックライトは光学シート群を含み、前記光学シート群は平面的に見て、前記遮光膜とはオーバーラップしないことを特徴とする液晶表示装置。
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