JP2010112559A - 作業車の方向切換弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】方向切換弁を下げ位置としたフルストローク位置に於いて、シリンダポート側の油圧を高くし、シリンダ力を出すことを可能とする。
【解決手段】第三油路43につながるタンク油路にブリード量切換弁34を介装し、該ブリード量切換弁34は2ポート2位置切換弁で構成し、該ブリード量切換弁34のスプール操作部は、パイロット油路44を介して、該シリンダポートCRにつながる二次側の油路に接続し、該ブリード量切換弁34がノーマル位置では連通状態とし、該シリンダポートCR側の油圧が高くなると、該パイロット油路44を介してブリード量切換弁34のスプールを摺動させ、該ブリード量切換弁34を切り換え、絞り64によりブリード量を制限し、更に該シリンダポートCR側の油圧を高くし、シリンダ力を出すことを可能とした。
【選択図】図6

Description

本発明は、作業車の方向切換弁を下げ位置としたフルストローク位置に於いて、シリンダポート側の油圧を高くし、シリンダ力を出すことを可能とするものである。
従来、掘削旋回作業車の作業機となるブーム、アーム、及びバケット等を回動操作するために、運転席に操作レバーを設け、該操作レバーは切換弁のスプールに直接またはパイロットバルブを介して連結され、該スプールを摺動させることによって、切換弁が切り換わる構成としている。そして、ブームシリンダ23に於ける切換弁は、図14に示すように、6ポート3位置切り換えのパイロット式切換弁で構成されている。そして操作レバーを中立から下げ側に回動したときに、この切換弁のスプールが、中立からフルストロークに至る過程で、3つの油路の面積を徐々に変化させて、速度コントロールを行なっている。
この面積は図12に示す如くであり、中立位置では第一ポンプポートP1とタンクポートT1をつなぐ第三油路43は連通状態となっており、ブームシリンダのボトム側シリンダポートCBと、ロッド側シリンダポートCRと、第二ポンプポートP2と、第二タンクポートT2は、ブロックされて作動油は流れないようにしている。そして、中立から下げ側にスプールを摺動させると、第三油路43の面積(c)は回動初期の段階で急激に絞られて、その後、徐々に絞られて、下げフルストローク位置で閉じられる。ボトム側シリンダポートCBと第二タンクポートT2をつなぐ、第一油路41の面積(a)は徐々に開けられて、ある程度絞った状態でフルストロークとなる。第二ポンプポートP2とロッド側シリンダポートCRをつなぐ第二油路42の面積(b)は、徐々に開けられて、フルストローク手前で急激に開けられ、その開口面積は第一油路41よりも大きくしている。
ところが、図13に示すように、下げ操作を行なったとき、t1〜t2は加速しながら先ず自重によって下降し始めるが、第二油路からの送油量が増加すると、下げ途中で送油圧の上昇が追いつき、その追いついた時点(t3)から、急に下げ速度が加速されショックが生じるという不具合があった。そこで、急加速を緩和するために、第一油路は第二油路よりも絞り込む構成としていた。しかし、その結果,シリンダボトム圧が上昇し、それに伴って、シリンダロッド圧、ポンプ圧が上昇し、大きなパワーロスとなっていた。また、パワーロスを低減する技術として、特開平10−89317号の技術があるが、この技術は、ブーム下げ時にポンプ吐出量を減少させるようにしており、タンク側へドレンする油路の圧力を検知して可変油圧ポンプの吐出量を変更するようにしていた。しかし、回路が複雑となり、高価な可変油圧ポンプを使用する必要があった。
特開平10−89317号公報
本発明は、図6で示すように、クローラ式走行装置1の点検や整備等を行なう時に、ブーム6がクローラ式走行装置1の進行方向に対して側方位置となるように、上部旋回体を旋回させた状態で、ブーム6を下げ動作として、片方のクローラを持ち上げるようにする。これをジャッキアップと呼ぶ。この場合フルストローク位置でのブリードが大き過ぎると、ロッド側圧力が上がらずジャッキアップ等の操作ができなくなる。一方、この第三油路43のブリードを大きくすればするほど、ポンプ圧(c1)は下がり、省エネ効果は高いが、ジャッキアップをできるようにするためには、ある程度ブリードを制限する必要がある。本発明においては、作業車の方向切換弁に付加してブリード量切換弁(34)を設けて、ジャッキアップ等の操作を可能とするものである。
本発明は、以上のような課題を解決すべく、次のような手段を採用するものである。
請求項1においては、作業機(2)の自重で下降する油圧シリンダ(23)の方向切換弁(51)であって、シリンダポート(CB)とタンクポート(T2)をつなぐ第一油路(41)、ポンプポート(P2)とシリンダポート(CR)をつなぐ第二油路(42)、ポンプポート(P1)とタンクポート(T1)をつなぐ第三油路(43)に、それぞれ第一絞り(61)・第二絞り(62)・第三絞り(63)を設け、該方向切換弁(51)を下げ位置としたフルストローク位置に於いて、シリンダポート(CR)側の油圧を高くし、シリンダ力を出すことを可能とする構成において、前記第三油路(43)につながるタンク油路にブリード量切換弁(34)を介装し、該ブリード量切換弁(34)は2ポート2位置切換弁で構成し、該ブリード量切換弁(34)のスプール操作部は、パイロット油路(44)を介して、該シリンダポート(CR)につながる二次側の油路に接続し、該ブリード量切換弁(34)がノーマル位置では連通状態とし、該シリンダポート(CR)側の油圧が高くなると、該パイロット油路(44)を介してブリード量切換弁(34)のスプールを摺動させ、該ブリード量切換弁(34)を切り換え、絞り(64)によりブリード量を制限し、更に該シリンダポート(CR)側の油圧を高くし、シリンダ力を出すことを可能としたものである。
請求項2においては、請求項1記載の作業車の方向切換弁において、前記ブリード量切換弁(34)を、前記方向切換弁(51)のスプール(70)内に設け、該方向切換弁(51)のスプール(70)の軸心位置に、弁穴(70a)を穿設し、該弁穴(70a)内にブリード量切換弁(34)の弁体(71)と、該弁体(71)を付勢するスプリング(72)を挿入したものである。
本発明は、掘削旋回作業車の油圧回路を以上のように構成したので、次のような効果を奏する。
請求項1に記載の如く、作業機(2)の自重で下降する油圧シリンダ(23)の方向切換弁(51)であって、シリンダポート(CB)とタンクポート(T2)をつなぐ第一油路(41)、ポンプポート(P2)とシリンダポート(CR)をつなぐ第二油路(42)、ポンプポート(P1)とタンクポート(T1)をつなぐ第三油路(43)に、それぞれ第一絞り(61)・第二絞り(62)・第三絞り(63)を設け、該方向切換弁(51)を下げ位置としたフルストローク位置に於いて、シリンダポート(CR)側の油圧を高くし、シリンダ力を出すことを可能とする構成において、前記第三油路(43)につながるタンク油路にブリード量切換弁(34)を介装し、該ブリード量切換弁(34)は2ポート2位置切換弁で構成し、該ブリード量切換弁(34)のスプール操作部は、パイロット油路(44)を介して、該シリンダポート(CR)につながる二次側の油路に接続し、該ブリード量切換弁(34)がノーマル位置では連通状態とし、該シリンダポート(CR)側の油圧が高くなると、該パイロット油路(44)を介してブリード量切換弁(34)のスプールを摺動させ、該ブリード量切換弁(34)を切り換え、絞り(64)によりブリード量を制限し、更に該シリンダポート(CR)側の油圧を高くし、シリンダ力を出すことを可能としたので、前記第三油路につながるタンク油路にブリード量切換弁を設けることにより、ブームを操作したときの作業に合わせて、作業者が操作することなく自動的にブリード量を変えることができ、ジャッキアップ操作を可能として、また、省エネを実現できる。
請求項2に記載の如く、請求項1記載の作業車の方向切換弁において、前記ブリード量切換弁(34)を、前記方向切換弁(51)のスプール(70)内に設け、該方向切換弁(51)のスプール(70)の軸心位置に、弁穴(70a)を穿設し、該弁穴(70a)内にブリード量切換弁(34)の弁体(71)と、該弁体(71)を付勢するスプリング(72)を挿入したので、ブームを操作したときの作業に合わせて、作業者が操作することなく自動的にブリード量を変えることができ、ジャッキアップを容易に行うことができ、省エネを実現できるとともに、スプールを付け替えるだけで容易に仕様変更ができる。
本発明に係る切換弁を装備した掘削旋回作業車の全体側面図である。 本発明の油圧駆動装置の油圧回路図である。 ブーム用方向切換弁の拡大油圧回路図である。 下げストロークとポート間の油路面積の関係を示す図である。 下げ操作時間と油圧の関係を示す図である。 ジャッキアップの状態を示す図である。 ブリード量切換弁をタンク油路に設けた実施例の油圧回路図である。 ブリード量切換弁をブーム用方向切換弁のスプールに設けた油圧回路図である。 ブリード量切換弁をブーム用方向切換弁のスプールに設けた断面図である。 同じく下げ途中の状態を示す断面図である。 同じく下げフルストローク時の断面図である。 従来の下げストロークとポート間の油路面積の関係を示す図である。 従来の下げ操作時間と油圧の関係を示す図である。 従来のブーム用方向切換弁の油圧回路図である。
次に本発明の実施の形態について、添付の図面に従って説明する。
図1は本発明に係る切換弁を装備した掘削旋回作業車の全体側面図、図2は本発明の油圧駆動装置の油圧回路図、図3はブーム用方向切換弁の拡大油圧回路図、図4は下げストロークとポート間の油路面積の関係を示す図、図5は下げ操作時間と油圧の関係を示す図、図6はジャッキアップの状態を示す図、図7はブリード量切換弁をタンク油路に設けた実施例の油圧回路図、図8はブリード量切換弁をブーム用方向切換弁のスプールに設けた油圧回路図、図9はブリード量切換弁をブーム用方向切換弁のスプールに設けた断面図、図10は同じく下げ途中の状態を示す断面図、図11は同じく下げフルストローク時の断面図である。
まず、本発明に係る掘削旋回作業車の概略構成を説明する。図1に示す如く、旋回作業車は、クローラ式走行装置1の上部中央に垂直方向に軸心を有する旋回台軸受7を介して旋回フレーム8を旋回可能に支持しており、該クローラ式走行装置1の前後一端部には、ブレード10を上下回動自在に配設している。旋回フレーム8の後部上にはエンジン等を被覆するボンネット9が配設され、該ボンネット9の前部に運転部を収納するキャビン22が配置されている。
旋回フレーム8の前端部には作業機2が装着されており、該作業機2はブームブラケット12が旋回フレーム8の前端部に左右回動自在に取り付けられ、該ブームブラケット12にはブーム6の下端部が前後回動自在に支持されている。該ブーム6は途中部で前方に屈曲しており、側面視において略「く」字状に形成されている。該ブーム6の他端部にはアーム5が回動自在に支持され、該アーム5の先端部には作業用アタッチメントとしてのバケット4が回動自在に支持されている。
また、ブームブラケット12とブーム6の途中部前面に設けられたブームシリンダブラケット25との間にブームシリンダ23が介装され、ブーム6の途中部背面に設けられるアームシリンダボトムブラケット26とアーム5基端部に設けられるバケットシリンダブラケット27との間にアームシリンダ29が介装され、該バケットシリンダブラケット27とバケット4に連結されるステー11との間にバケットシリンダ24が介装されている。
こうして、前記ブーム6はブームシリンダ23により回動され、アーム5はアームシリンダ29により回動され、バケット4はバケットシリンダ24により回動される。該ブームシリンダ23、アームシリンダ29、及びバケットシリンダ24は油圧シリンダで構成され、各シリンダ23・29・24はキャビン22内に配置した操作レバーの操作により、その下方に配置した切換弁を切り換えて、油圧ポンプからの圧油を供給することにより伸縮駆動される。
また、前記旋回フレーム8の側部には、スイングシリンダ17が配置されて、その基部が旋回フレーム8に枢支され、該スイングシリンダ17のシリンダロッドの先端はブームブラケット12に接続されており、スイングシリンダ17により、ブームブラケット12を旋回フレーム8に対して左右に回動でき、作業機2を左右回動できるようにしている。
また、旋回フレーム8は旋回台軸受7の上部に設けた油圧モータ13(図2)の作動によって360度左右旋回可能としており、前記ブレード10は排土板の後部とクローラ式走行装置1のトラックフレーム3との間に介装したブレードシリンダ14の作動によって昇降可能としている。更に、該トラックフレーム3の前後一側に配置した駆動スプロケットの内側には走行油圧モータ15R・15Lが配置されて、クローラ式走行装置1を走行駆動可能としている。
このように、油圧アクチュエータとなる油圧シリンダや油圧モータを配置した掘削旋回作業車における油圧回路について、図2より説明する。まず、ボンネット9内に収納されたエンジンの出力軸に第一油圧ポンプ91と第二油圧ポンプ92と第三油圧ポートP3が並列に連動連結されて駆動される。該第一油圧ポンプ91と第二油圧ポンプ92の出力油路には油圧ポンプの駆動により開くようにする切換弁20が設けられ、第一油圧ポンプ91の出力側の第一センタ油路31に、出力油圧を設定するリリーフ弁35が並列接続され、左右一側(本実施例では右側)の走行油圧モータ15Rへの送油を切換える走行モータ用方向切換弁50Rと、ブームシリンダ23への送油を切り換えるブーム用方向切換弁51と、バケットシリンダ24への送油を切り換えるバケット用方向切換弁52が、タンデム接続されている。
また、第二油圧ポンプ92の出力油路に第二センタ油路32が接続され、該第二センタ油路32に、出力油圧を設定するリリーフ弁36が並列接続され、左右他側(本実施例では左側)の走行油圧モータ15Lへの送油を切換える走行モータ用方向切換弁50Lと、スイング用方向切換弁58とアーム用方向切換弁55とPTO用方向切換弁56がタンデム接続されている。また、旋回用方向切換弁54とブレード用方向切換弁53が第三油圧ポンプ93の出力油路にタンデム接続されている。37は出力油圧を設定するリリーフ弁である。
次に本発明の要部であるブームシリンダ23の伸縮を制御するブーム用方向切換弁51の構成を説明する。図3に示すように、ブーム用方向切換弁51が中立位置のときには、第一ポンプポートP1と第一タンクポートT1の間の油路は連通され、ボトム側シリンダポートCBとロッド側シリンダポートCRと第二ポンプポートP2と第二タンクポートT2はブロックされて作動油は流れないようにしている。
また、下げ側の切換弁51において、ボトム側シリンダポートCBと第二タンクポートT2をつなぐ第一油路41には第一絞り61が設けられ、第二ポンプポートP2とロッド側シリンダポートCRをつなぐ第二油路42には第二絞り62が設けられ、第一ポンプポートP1と第一タンクポートT1をつなぐ第三油路43には第三絞り63が設けられている。
そして、ブーム用方向切換弁51の中立からフル下げ位置までの下げ過程におけるそれぞれの油路41・42・43に設けた絞りの開口面積は次のように設定されている。即ち、図4に示すように、先ず、第一油路41の絞り61の面積変化は、(a2)に示すように、徐々に開かれ作業機2の自重により落下するときの速度が適性となるように設定される。この面積は、本発明では油圧による押し込みをなくすように設定するため従来よりも開口面積は大きく設定している。例えば、フルストローク位置における開口面積を比較すると、従来の開口面積をS1(図12)、本実施例の開口面積をS2とすると、S1<S2としている。
次に、第二油路42に設ける絞り62は、図5に示す一点鎖線(b1)の如く、ブーム下げ動作中に、ロッド側圧が上がらないようにし、好ましくは、ロッド側圧が上がらない限界となるように設定する。開口面積は徐々に開き、第一油路41の開口面積よりは小さくしている(図4のb2)。従来は油圧b0>a0(図13に図示)に対し、本実施例では油圧a1>b1(図5に図示)としている。第三油路43はストローク初期のk1位置からk2位置までは、急降下しないように面積を絞り、フルストローク位置においてはポンプ出口圧が過度に上昇しないようにブリードできるように開口面積をS3に設定している。
また、このフルストローク位置におけるブリード圧は、ジャッキアップできる圧となるように設定する。即ち、図6で示すように、クローラ式走行装置1の点検や整備等を行なう時に、ブーム6がクローラ式走行装置1の進行方向に対して側方位置となるように、上部旋回体を旋回させた状態で、ブーム6を下げ動作として、片方のクローラを持ち上げるようにする。これをジャッキアップと呼ぶ。この場合フルストローク位置でのブリードが大き過ぎると、ロッド側圧力が上がらずジャッキアップができなくなる。一方、この第三油路43のブリードを大きくすればするほど、ポンプ圧(c1)は下がり、省エネ効果は高いが、ジャッキアップをできるようにするためには、ある程度ブリードを制限する必要がある。そこで本発明では、フルストローク位置でのブリード量をエンジンがローアイドルで、ジャッキアップ可能な限界量に設定している。
このように構成し、開口面積を設定することによって、ポンプ出口圧(図5)はc1で示すように、従来の出口圧c0(図13)に比べて下げることができて、パワーロスを低減できるのである。また、ブーム下げ加速中においても急加速となるショックがなくなり、操作性も向上できるのである。そして、ジャッキアップも可能となる。
また、図7に示すように、第一タンクポートP1の二次側の第三絞り63につながるタンク油路46にブリード量切換弁34を設けてパワーロスを低減する構成とすることもできる。即ち、ブリード量切換弁34は2ポート2位置切換弁で構成され、該ブリード量切換弁34のスプール操作部はパイロット油路44を介してロッド側シリンダポートCRにつながる二次側の油路に接続されている。そして、ブリード量切換弁34がノーマル位置では連通状態とし、ロッド側圧が上がってブリード量切換弁34が切り換えられた状態では絞り64によってブリード量が減少し、ポンプ圧が上がりジャッキアップできるようにしている。そして、図4の二点鎖線(c2’)に示す如く、絞り63の開口面積は、ブリード量切換弁34を設けない場合よりも大きくしている。
こうして、ブリード量が多くなるため、図5のc3のように、ポンプ圧を下げることができ、パワーロスを大幅に減少することができるのである。そして、ジャッキアップを行なうときには、ロッド側の油圧が高くなるため、パイロット油路44を介してブリード量切換弁34のスプールを摺動させて、ブリード量を制限してジャッキアップを可能とするのである。
また、前記ブリード量切換弁34はブーム用方向切換弁51に内蔵する構成とすることも可能である。即ち、図8、図9に示すように、ブーム用方向切換弁51のスプール70の軸心位置に弁穴70aを穿設し、該弁穴70a内にブリード量切換弁34の弁体71と、該弁体71を付勢するスプリング72を挿入して、固定ボルト73を螺装して弁穴70aを閉じる構成としている。また、前記スプール70の側面から弁穴70aへ貫通する油路孔74・75・76が設けられている。
このような構成において、ブーム用方向切換弁51が中立の場合には、図9の状態であり、ポンプポートPからタンクポートTに圧油が流れており、弁体71はスプリング72の付勢力によって付勢されて油路74と油路75の間は閉じている。
ブーム用方向切換弁51を下げ方向に切り換えると、図10に示すように、スプール70は紙面左方へ摺動され、第一ポンプポートP1から第一タンクポートT1へ油路63を介して流れるとともに、ポンプ圧が上昇して油路孔75からの圧油によって弁体71がスプリング72の付勢力に抗して右方へ摺動する。この摺動によって面積が増加したと同様の効果が得られ、図4に於ける二点鎖線(c2’)と略同様となり、ブリード量は増加する。
そして、ジャッキアップを行なうときには、作業機2の自重による落下が停止し、ポンプ圧c1とロッド圧b1が略同じ圧となると、図11の如く、スプリング72の付勢力によって弁体71は閉じ方向に摺動し、油路孔75からの油の流れは停止され、ブリード量が制限されてロッド圧によってブーム6が下げられてジャッキアップができるようになるのである。
まず、掘削旋回作業車のブーム用方向切換弁のブーム下げ位置において、ボトム側シリンダポートとタンクポートをつなぐ第一油路、ポンプポートとロッド側シリンダポートをつなぐ第二油路、ポンプポートとタンクポートをつなぐ第三油路に、それぞれ第一絞り・第二絞り・第三絞りを設け、第一絞りは作業機が自重で下降する程度の絞りとし、第二絞りはボトム側よりも圧力が大きくならない程度の絞りとしたので、ブームを下げ操作したときに、作業機の自重による下降に加えて下げ用油圧がかからなくなり、下げ時にショックが発生することがなく操作性を向上することができると同時に、パワーロスを低減できるようになった。また、このパワーロスの低減をブーム用方向切換弁の絞り面積の設定を変更するだけの構成で実現でき、安価に実現できる。
そして、前記第三油路に設けた第三絞りのフルストローク位置に於ける絞り量を、エンジンのアイドル回転でジャッキアップ可能な絞り量としたので、パワーロスを低減を実現しつつ、省エネルギーでジャッキアップでき、メンテナンス性を悪化させることがない。
P1 ポンプポート
P2 ポンプポート
T1 タンクポート
T2 タンクポート
CB ボトム側シリンダポート
CR ロッド側シリンダポート
1 クローラ式走行装置
6 ブーム
34 ブリード量切換弁
41 第一油路41
42 第二油路
43 第三油路
51 ブーム用方向切換弁
61 第一絞り
62 第二絞り
63 第三絞り
70 スプール

Claims (2)

  1. 作業機(2)の自重で下降する油圧シリンダ(23)の方向切換弁(51)であって、シリンダポート(CB)とタンクポート(T2)をつなぐ第一油路(41)、ポンプポート(P2)とシリンダポート(CR)をつなぐ第二油路(42)、ポンプポート(P1)とタンクポート(T1)をつなぐ第三油路(43)に、それぞれ第一絞り(61)・第二絞り(62)・第三絞り(63)を設け、該方向切換弁(51)を下げ位置としたフルストローク位置に於いて、シリンダポート(CR)側の油圧を高くし、シリンダ力を出すことを可能とする構成において、前記第三油路(43)につながるタンク油路にブリード量切換弁(34)を介装し、該ブリード量切換弁(34)は2ポート2位置切換弁で構成し、該ブリード量切換弁(34)のスプール操作部は、パイロット油路(44)を介して、該シリンダポート(CR)につながる二次側の油路に接続し、該ブリード量切換弁(34)がノーマル位置では連通状態とし、該シリンダポート(CR)側の油圧が高くなると、該パイロット油路(44)を介してブリード量切換弁(34)のスプールを摺動させ、該ブリード量切換弁(34)を切り換え、絞り(64)によりブリード量を制限し、更に該シリンダポート(CR)側の油圧を高くし、シリンダ力を出すことを可能としたことを特徴とする作業車の方向切換弁。
  2. 請求項1記載の作業車の方向切換弁において、前記ブリード量切換弁(34)を、前記方向切換弁(51)のスプール(70)内に設け、該方向切換弁(51)のスプール(70)の軸心位置に、弁穴(70a)を穿設し、該弁穴(70a)内にブリード量切換弁(34)の弁体(71)と、該弁体(71)を付勢するスプリング(72)を挿入したことを特徴とする作業車の方向切換弁。
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