JP2014126103A - 建設機械の油圧回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブーム上げ/旋回時の合流弁の切換わりによる旋回ショックの発生を防止し、しかも、良好な水平引き込み動作を確保する。
【解決手段】ブームシリンダ6が属する第1回路Aと、アームシリンダ7が属する第2回路Bと、旋回モータ12が属する第3回路Cとを有するとともに、第1回路Aの油圧源としての第1ポンプ13と、第2回路Bの油圧源としての第2ポンプ14と、第3回路Cの油圧源としての第3ポンプ15とを備え、第3回路Cの最上流側に合流弁22、第3回路Cと第2回路Bの接続部分に合流切換弁37をそれぞれ設け、ブーム上げ/旋回操作時及びブーム上げ単独操作時に合流弁22を第1位置イ、合流切換弁37を第2位置bとして、第3ポンプ油をブームシリンダ6に合流させるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は三回路/三ポンプ方式をとる油圧ショベル等の建設機械の油圧回路に関するものである。
油圧ショベルを例にとって背景技術を説明する。
油圧ショベルは、図4に示すようにクローラ式の下部走行体1上に上部旋回体2が地面に対して鉛直な軸Xのまわりに旋回自在に搭載され、この上部旋回体2に、ブーム3、アーム4、バケット5、及びこれらを作動させるブーム、アーム、バケット各シリンダ6,7,8から成る作業(掘削)アタッチメント9が装着されて構成される。
また、他の油圧アクチュエータとして、下部走行体1(左右のクローラ)を走行駆動する左右の走行モータ、及び上部旋回体2を旋回駆動する旋回モータ(いずれも図示省略)が設けられる。
この油圧ショベルにおいて、特許文献1に示されているように、油圧回路全体を、
i 左右両側走行モータのうち一方の走行モータとブームシリンダとが属する第1回路と、
ii 他方の走行モータとアームシリンダとが属する第2回路と、
iii 旋回モータが属する第3回路と
に分け、この三つの回路を基本的には別ポンプ(第1〜第3ポンプ)で駆動する三回路/三ポンプ方式をとるものが公知である。
この公知技術においては、ブーム上げと旋回が同時に行われるブーム上げ/旋回操作時のブーム上げ動作を速やかに行わせることを目的として、第3回路の上流側に合流弁(増速弁)を設け、ブーム上げ/旋回操作時に、合流弁を中立位置から合流位置に切換えることにより、第3ポンプから吐出される第3ポンプ油を旋回モータとパラレルにブームシリンダに供給する(第1ポンプ油と合流させる)構成をとっている。
特許第3681833号
ところが、ブーム上げ/旋回操作時点と、合流弁が中立位置から合流位置に切換わる時点の間に合流弁の応答遅れによってタイムラグが生じる。
これを旋回モータから見ると、第3ポンプ油が単独供給される状態からブームシリンダとパラレルに供給される状態に変化し、旋回モータの最高圧力(旋回圧力)がリリーフ圧からブーム作動圧に急変するため、旋回ショックが生じ、操作性が悪いものとなっていた。
そこで本発明は、ブーム上げ/旋回時の合流弁の切換わりによる旋回ショックの発生を防止することができる建設機械の油圧回路を提供するものである。
上記課題を解決する手段として、本発明においては、下部走行体と、この下部走行体上に旋回自在に搭載され旋回モータによって旋回駆動される上部旋回体と、この上部旋回体に取付けられたフロントアタッチメントとを有し、上記フロントアタッチメントは、ブームシリンダによって上げ下げ作動するブームと、アームシリンダによって押し引き作動するアームとを有し、油圧アクチュエータ回路として、上記ブームシリンダが属する第1回路と、上記アームシリンダが属する第2回路と、上記旋回モータが属する第3回路とを備え、上記各回路は油圧アクチュエータごとに作動を制御するための、ブーム用、アーム用、旋回用を含むコントロールバルブを備え、かつ、上記第1回路の油圧源としての第1ポンプと、上記第2回路の油圧源としての第2ポンプと、上記第3回路の油圧源としての第3ポンプとを有する建設機械の油圧回路において、次の(A)〜(D)の要件を具備するものである。
(A) 上記第3回路の最上流側に、上記第3ポンプから吐出された第3ポンプ油の流れを制御する合流弁を設けるとともに、上記第3回路と上記第2回路の接続部分に、上記第3ポンプ油のうち上記旋回用コントロールバルブのアンロード通路を通ったアンロード油の流れを制御する合流切換弁を設けたこと。
(B) 上記合流弁及び合流切換弁は、それぞれ中立の第1位置を含む複数の位置を有し、回路状態を、上記合流弁及び合流切換弁がそれぞれ上記第1位置となる第1の状態と、上記合流弁が第1位置で上記合流切換弁が第2位置となる第2の状態との間で切換わるように構成したこと。
(C) 上記第1の状態で、上記第3ポンプのポンプラインを上記旋回用コントロールバルブのブリードオフ通路を通じてタンクに接続し、上記第2の状態で上記第3ポンプ油を上記第3回路と第1回路にパラレルに供給するように構成したこと。
(D) 回路状態を、旋回操作のみを行う旋回単独操作時には上記第1の状態とし、ブーム上げ操作を行うブーム上げ単独操作時、及びブーム上げ操作と旋回操作を同時に行うブーム上げ/旋回操作時に上記第2の状態とするように構成したこと。
この構成によれば、ブーム上げ/旋回操作時に、合流弁を切換えずに中立の第1位置に保ったまま、第3ポンプ油を第1回路(ブームシリンダ)に合流させるため、公知技術のようにブーム上げ/旋回時に合流弁の切換わり(合流)が遅れることによる旋回圧力の急変、すなわち旋回ショックが生じない。
また、ブーム上げ単独操作時にもブームシリンダに対する合流作用が行われることにより、ブーム上げ動作が高速で行われる。
このため、深掘り作業時のような高速でのブーム動作が求められる作業時のサイクルタイムを短縮し、作業能率を向上させることができる。
しかも、合流弁が増速弁機能を果たすため、独立した増速弁をバルブブロックに追加する必要がなく、バルブブロックの大形化及びコストアップを招くおそれがない。
本発明において、上記合流切換弁は第3位置を有し、回路状態を、上記第1及び第2の状態と、上記合流弁が第2位置で合流切換弁が第3位置となって上記第3ポンプ油を上記第2回路に供給する一方、上記第1回路に対しては供給を遮断する第3の状態の間で切換わるように構成し、ブーム上げ操作とアーム操作を同時に行うブーム上げ/アーム操作時に上記第3の状態となるように構成するのが望ましい(請求項2)。
上記のように合流弁中立で第3ポンプ油をブームシリンダに合流させる構成をとると、ブームとアームを同時に操作する所謂水平引き込み時にもブーム優先となって相対的にアームの動きが遅れ、水平引き込み動作がうまくいかなくなる。
この点、請求項2の発明によると、回路状態を第3の状態、すなわち、第3ポンプ油の合流先を第1回路(ブームシリンダ)から第2回路(アームシリンダ)に切換えるように構成したから、水平引き込み時にアーム優先として良好な水平引き込み動作が行われる。
また本発明において、上記第3ポンプ油を上記第1回路に供給する通路に絞りを設けるのが望ましい(請求項3)。
この構成によれば、ブーム上げ/旋回操作時に、第1回路(ブームシリンダ)への合流通路を絞ることで旋回圧力を高め、旋回加速性能を確保することができる。
さらに本発明において、上記第1の状態で旋回操作が無い場合に、上記第3ポンプ油を上記旋回用コントロールバルブ及び合流切換弁のみを通してタンクに戻すように構成するのが望ましい(請求項4)。
こうすれば、第1の状態で旋回無操作であれば、第3ポンプ油が第1回路や第2回路を介さずにタンクに直接落ちるため、無操作時の戻り側の圧損が小さくなる。
一方、本発明において、ブーム下げ操作時に、上記合流弁を上記第2位置、合流切換弁が第1位置とし、この状態で上記第1回路に対する上記第3ポンプ油の供給を遮断するように構成するのが望ましい(請求項5)。
上記のようにブーム上げ/旋回操作時には第3ポンプ油をブームシリンダに合流させるのが望ましいが、ブーム下げ/旋回操作時にも合流させると、圧力の低いブーム下げ側に合わせて旋回圧力も低くなってしまい、旋回加速が悪化する弊害が生じる。
そこで請求項5の発明のようにブーム下げ操作があればブームシリンダへの合流を止めることにより、ブーム下げ/旋回操作時の良好な旋回性能を確保することができる。
また、本発明において、上記コントロールバルブ、合流弁及び合流切換弁をそれぞれパイロット圧によって切換わり作動する油圧パイロット切換弁として構成し、上記ブーム用コントロールバルブに加えられるブーム上げパイロット圧を上記合流切換弁のパイロットポートに導くことにより、ブーム上げ操作時に上記合流切換弁を第2位置に切換え、上記アーム用コントロールバルブに加えられるアームパイロット圧のうち少なくともアーム引きパイロット圧を上記合流弁のパイロットポートに導くことにより、アーム操作のうち少なくともアーム引き操作時に上記合流弁を第2位置に切換えるように構成するのが望ましい(請求項6)。
この構成によれば、アームパイロット圧(少なくとも引きパイロット圧)及びブーム上げパイロット圧を利用して合流弁及び合流切換弁の切換えを行うため、たとえばブーム上げ操作やアーム操作をセンサで検出し、これに基づいてコントローラで合流弁及び合流切換弁を切換制御する構成をとる場合と比較して、制御のための構成が簡単でコストが安くてすみ、しかも制御の信頼性が高い。
また、上記コントロールバルブ及び合流切換弁をそれぞれパイロット圧によって切換わり作動する油圧パイロット切換弁として構成するとともに、上記合流切換弁のパイロットポートにパイロット圧を導くパイロットラインから分岐パイロットラインを分岐させ、アーム操作のうち少なくともアーム引き操作時に、上記分岐パイロットラインを上記アーム用コントロールバルブで遮断することにより、上記パイロット圧を合流切換弁のパイロットポートに供給して合流切換弁を上記第3位置に切換えるように構成するのが望ましい(請求項7)。
この構成によれば、アーム操作のうち少なくともアーム引き操作時に、合流切換弁の第3位置への切換えを、上記パイロット圧によりアーム操作に連動して確実に行うことができる。
本発明によると、ブーム上げ/旋回時の合流弁の切換わりによる旋回ショックの発生を防止することができる。
本発明の実施形態を示す油圧回路図である。 図1の一部拡大図である。 実施形態における各操作に対する合流弁及び合流切換弁の位置、第3ポンプ油の状況を示すマトリックス図である。 本発明の適用対象の一つである油圧ショベルの概略側面図である。
実施形態に係る油圧回路においては、図1に示すように油圧アクチュエータ回路として、左走行モータ10とブームシリンダ6とバケットシリンダ8が属する第1回路Aと、右走行モータ11とアームシリンダ7が属する第2回路Bと、旋回モータ12のみが属する第3回路Cとを備えるとともに、第1回路Aの油圧源としての第1ポンプ13と、第2回路Bの油圧源としての第2ポンプ14と、第3回路Cの油圧源としての第3ポンプ15が設けられている。
各回路A,B,Cには、油圧アクチュエータごとに、図示しないリモコン弁の操作によりストローク作動してアクチュエータ作動を制御する油圧パイロット式のスプール弁であるコントロールバルブ(方向切換弁)が設けられている。
すなわち、第1回路Aには、ブームシリンダ用、バケットシリンダ用、左走行モータ用の各コントロールバルブ16,17,18、第2回路Bにはアームシリンダ用と右走行モータ用の両コントロールバルブ19,20、第3回路Cには旋回モータ用のコントロールバルブ21がそれぞれ設けられている。
なお、図の簡素化のため、図1において各ポンプラインに設けられるリリーフ弁等、本発明とは直接関係のない要素、部分の図示を省略している。
また、実機では第2回路Bに予備アクチュエータとそのコントロールバルブ、第3回路にドーザシリンダとそのコントロールバルブがそれぞれ設けられるが、ここでは図示省略している。
第1及び第2両回路A,Bは、図示のように走行用コントロールバルブ18,20がポンプ油の流れの最上流側に位置し、走行操作時に第1ポンプ13から吐出された第1ポンプ油が左走行モータ10に、第2ポンプ14から吐出された第2ポンプ油が右走行モータ11にそれぞれ優先的に供給される。
従って、両走行モータ10,11が同時に駆動される両走行時に、ポンプ流量を両走行モータ10,11に全量供給する操作が行われた場合、第1、第2両回路A,Bにおける走行モータ以外の油圧アクチュエータにはポンプ流量が供給されない。
そこで、両走行時に他のアクチュエータ動作を確保することを目的の一つとして、第3回路Cの最上流側(第3ポンプ15と旋回用コントロールバルブ21との間)に合流弁22が設けられ、両走行時に、第3ポンプ15から第3回路C(旋回モータ12)に向けて吐出される第3ポンプ油を、第1、第2両回路A,Bに供給するように構成されている。
この合流弁22とその関連構成を、図2を併用して説明する。
合流弁22は、バネ室と反対側に第1及び第2両パイロットポート22a,22bを備え、この両パイロットポート22a,22bに対するパイロット圧の遮断/導入によって中立の第1位置イと、第2位置ロと、第3位置ハの間で切換わる三位置油圧パイロット切換弁として構成されている。
すなわち、両パイロットポート22a,22bのいずれにもパイロット圧が導入されない状態では、合流弁22は第1位置イに保持される。
合流弁22の第1パイロットポート22aは、シャトル弁23を介して、ブーム下げパイロット圧が導入されるブーム下げパイロットライン24と、アーム引きパイロット圧が導入されるアーム引きパイロットライン25とに接続され、ブーム下げ操作時及びアーム引き操作時に合流弁22が第2位置ロに切換わる。
一方、第2パイロットポート22bは、図示しないパイロット油圧源に通じるパイロット一次圧ライン26に接続され、パイロット一次圧導入時に合流弁22が第3位置ハに切換わる。
ここで、パイロット一次圧ライン26に分岐パイロットライン27が接続され、この分岐パイロットライン27が右走行用及び左走行用両コントロールバルブ20,18のパイロット圧通路を介してタンクライン28に接続されている。
また、分岐パイロットライン27にパラレルに第2分岐パイロットライン29が接続され、この第2分岐パイロットライン29がアーム用、ブーム用、バケット用各コントロールバルブ19,16,17のパイロット圧通路を介してタンクライン28に接続されている。
こうして、アタッチメント操作(アーム操作、ブーム操作、バケット操作のいずれか)及び走行操作があったときに限り、第2パイロットポート22bにパイロット一次圧が導入されて合流弁22が第3位置ハに切換わるように構成されている。
また、合流弁22は、第1及び第2両入力ポートと第1〜第3各出力ポート(いずれも符号省略)を備え、第1入力ポートが第3ポンプ15のポンプライン30に、第2入力ポートが、ポンプライン30から分岐された第1及び第2両分岐ライン31,32のうちの第1分岐ライン31にそれぞれ接続されている。
また、第1出力ポートにはアンロードライン33、第2出力ポートにはアームライン34、第3出力ポートにはブームライン35がそれぞれ接続され、このブームライン35には絞り36が設けられている。
アンロードライン33は、旋回用コントロールバルブ21のブリードオフ通路及び合流切換弁37を介してタンクライン28に、アームライン34はアーム用コントロールバルブ19に、ブームライン35はブーム用コントロールバルブ16にそれぞれ接続されている。
合流切換弁37は、第3回路Cと第2回路Bの接続部分に設けられ、第3ポンプ油のうち旋回用コントロールバルブ21のブリードオフ通路を通ったアンロード油をタンクTに戻すかアーム用コントロールバルブ19に供給するかの切換えを行う油圧パイロット切換弁として構成されている。
この合流切換弁37は、バネ室と反対側に第1及び第2両パイロットポート37a,37bを備え、この両パイロットポート37a,37bに対するパイロット圧の遮断/導入によって中立の第1位置aと、第2位置bと、第3位置cの間で切換わる三位置油圧パイロット切換弁として構成されている。
すなわち、両パイロットポート37a,37bのいずれにもパイロット圧が導入されない状態では、合流切換弁37は第1位置aに保持され、この第1位置aで、旋回操作が無ければ、アンロードライン33及び旋回用コントロールバルブ21を通って送られてくる第3ポンプ油(アンロード油)がタンク接続ライン38及びタンクライン28を通じてタンクTに戻る。
一方、第1パイロットポート35aに接続された第1パイロットライン39には、ブーム用コントロールバルブ16に加えられるブーム上げパイロット圧が分岐して導入され、ブーム上げ操作時にこのブーム上げパイロット圧により合流切換弁37が第2位置bに切換わる。
この第2位置bでは、前記アンロード油をアーム用コントロールバルブ19に送る。
また、第2パイロットポート37bに接続された第2パイロットライン40にはパイロット一次圧が導入され、このパイロット一次圧により合流切換弁37が第3位置cに切換わる。
この第3位置cでは、第2位置bと同様に、アンロードライン33経由で送られてくる第3ポンプ油をアーム用コントロールバルブ19に送る。
ここで、第2パイロットライン40には分岐パイロットライン41が接続されている。
この分岐パイロットライン41は、アーム用コントロールバルブ19の、中立で開通するパイロット圧通路を介してタンクライン28に接続されている。
従って、アーム非操作時には、第2パイロットライン40がタンクTに連通するため、合流切換弁37の第2パイロットポート37bにパイロット一次圧が導入されない。
なお、合流弁22の第2パイロットライン26及び合流切換弁37の第2パイロットライン40の各最上流部分にそれぞれ絞り26a,40aが設けられ、この絞り26a,40aにより、分岐パイロットライン27,41の通過油量を絞り、同ライン27,41に圧損による高い圧力が立たないようにしている。
この油圧回路の作用を説明する。
一切のアクチュエータ操作が無い状態では、図1,2に示すように合流弁22及び合流切換弁37がいずれも中立の第1位置イ,aにある。すなわち、回路状態が第1の状態となる。
この第1の状態では、第3ポンプ油がブームライン35を介して第1回路Aのブーム用、バケット用両コントロールバルブ16,17に供給可能となる。
但し、このとき旋回操作がなければ、ポンプライン28がアンロードライン33、旋回用コントロールバルブ21、合流切換弁37、タンク接続ライン36を介してタンクライン28に接続されるため、第3ポンプ15のポンプ圧が上昇せず、ブームまたはバケット操作があっても第3ポンプ油はアクチュエータ(ブーム、バケット両シリンダ6,8)には合流されない。
(1) ブーム操作時
−1 ブーム単独操作時
図1の状態(第1の状態)でブーム上げ操作のみが行われたときは、図3の(I)に示すように、合流弁22は第1位置イのまま、合流切換弁37がブーム上げパイロット圧によって第2位置bに切換わる。すなわち、回路状態が第2の状態となる。
この第2の状態では、アンロードライン33とタンク接続ライン38の接続が合流切換弁37で遮断されて第3ポンプ15にポンプ圧が立ち、第3ポンプ油が合流弁22、ブームライン35を介して第1回路Aに供給されてブームシリンダ6に合流する(図3に「ブーム合流」と表記している)。
これにより、ブーム上げ動作が高速で行われる。
一方、ブーム下げ単独操作時には、図3の(II)に示すように、合流弁22が、ブーム下げパイロット圧の導入よって第2位置ロに切換わる一方、合流切換弁37は第1位置aのままとなる。この状態では、第3ポンプ15のポンプ圧が立たず、第3ポンプ油はアンロードライン33、旋回用コントロールバルブ21、合流切換弁37、タンク接続ライン38、タンクライン28の経路でタンクTに落ちる。
すなわち、ブーム合流は行われない。
−2 ブーム上げ/旋回操作時
図1の状態(第1の状態)でブーム上げ操作と旋回操作が同時に行われると、図3の(III)に示すように、合流弁22は第1位置イのまま、合流切換弁37がブーム上げパイロット圧によって第2位置bに切換わり、回路状態が第2の状態となる。
この状態では、アンロードライン33が旋回用コントロールバルブ21によって遮断され、ポンプ圧が立つため、第3ポンプ油が旋回用コントロールバルブ21に送られると同時に、ブームライン35を通じてブーム用コントロールバルブ16にパラレルに供給される。
これにより、ブーム上げ/旋回操作時には、第3ポンプ油が第1ポンプ油と合流してブームシリンダ6に供給される。
この場合、旋回圧力>ブーム保持圧であるため、低圧側のブーム保持圧に同調してブーム上げ/旋回が行われる。
なお、合流切換弁37は、前記のように第2位置bに切換わるが、このときアーム非操作のため、アームシリンダ7への合流は行われない。
このように、ブーム上げ/旋回操作時に、合流弁22を切換えずに中立の第1位置イに保ったまま、第3ポンプ油をブームシリンダ6に合流させるため、公知技術のように合流弁の切換わり(合流)が遅れることによる旋回圧力の急変、すなわち旋回ショックが生じない。
また、上記第1の状態で旋回操作が無ければ、第3ポンプ油が旋回用コントロールバルブ21、合流切換弁37のみを通過して(第2回路Bを経由しないで)タンクTに戻るため、無操作時の戻り側の圧損が小さくなる。
さらに、ブームライン35に絞り36を設けているため、ブーム/旋回時に、この絞り36によって旋回圧力を高め、旋回加速性能を確保することができる。
なお、ブーム下げ/旋回操作時には、合流弁22が第2位置ロとなる一方、合流切換弁37が第1位置bのままとなる。この状態では、第1分岐ライン31とブームライン35の接続が遮断されるため、第3ポンプ油はブームシリンダ6には供給(合流)されない。
つまり、ブーム下げ/旋回時には、ブーム上げ/旋回時と異なり合流は行われないため、旋回圧力が、ブーム下げ圧力に同調して低下することがない。このため、良好な旋回加速性能を確保することができる。
また、ブーム下げパイロット圧を合流弁22の第1パイロットポート22aに導くだけで合流弁22を第2位置ロに切換えることができるため、合流弁22を第2位置に切換えるための回路構成が簡単ですむ。
(2) 旋回単独操作時
図1の状態でブーム上げ操作が無い場合には、図3の(IV)に示すように回路状態は第1の状態となる。
この状態で旋回操作されると、アンロードライン33が旋回用コントロールバルブ21で遮断されてポンプ圧が立ち、第3ポンプ油が第2分岐ライン32経由で旋回用コントロールバルブ21に送られて旋回動作が行われる。
(3) アーム操作時
アーム引き操作が行われると、合流弁22の第1パイロットポート22aにアーム引きパイロット圧が導入されて合流弁22が第2位置ロに切換わる。
一方、合流切換弁37においては、アーム用コントロールバルブ19で分岐パイロットライン41が遮断されることにより、第2パイロットポート37bにパイロット一次圧が導入されて第3位置cに切換わる。
すなわち、回路状態が、図3の(V)に示すように合流弁22が第2位置ロで合流切換弁37が第3位置cとなる「第3の状態」に転じる。
この第3の状態では、ブームライン35が遮断される一方、アンロードライン33が合流切換弁37を介してアーム用コントロールバルブ19に接続されるため、第3ポンプ油が第2ポンプ油と合流してアームシリンダ7に合流される。すなわち、アーム合流作用が行われる。
これにより、ブーム上げ操作とアーム引き操作を同時に行うブーム上げ/アーム引き操作時、すなわち所謂水平引き込み時に、アーム優先として良好な水平引き込み動作が行われる。
(4) 両走行操作と他のアクチュエータ操作が行われたとき
左右両走行用コントロールバルブ18,20が操作され、他のコントロールバルブは非操作であれば、合流弁22の第1パイロットポート22aにパイロット圧は導入されない。
また、分岐パイロットライン27がタンクTに連通するため、第2パイロットポート22bにもパイロット一次圧は導入されない。
従って、合流弁22は第1位置イに保持される。
この状態で走行と他のアクチュエータの複合操作が行われると、合流弁22の第2パイロットポート22bにパイロット一次圧が導入され、合流弁22が第3位置ハに切換わる。
一方、合流切換弁37は、このときブーム上げ操作があれば第2位置bに、アーム操作があれば第3位置cにそれぞれ切換わる。
すなわち、図3の(VI)に示すように合流弁22が第3位置ハ、合流切換弁37が第2位置bまたは第3位置cとなる。
この状態では、第3ポンプ油が第1、第2両回路A,Bに供給可能となる。
これにより、両走行時に走行以外のアクチュエータ動作が確保される。
他の実施形態
(1) 上記実施形態ではブーム上げ/アーム引き操作時に第3ポンプ油をアームシリンダ7に合流させるようにしたが、この合流作用をブーム上げ/アーム押し操作時にも行わせる構成をとってもよい。
(2) アーム/バケット操作による掘削時にアーム合流状態とすると、掘削抵抗によってアームシリンダ7がリリーフした場合に使用馬力が大きくなるため、残りの馬力で作動するバケットの動きが悪くなる。
この問題を解決するために、アーム/バケット操作時にはアーム合流を停止させるように構成してもよい。
(3) 本発明は、上記実施形態で挙げた、走行モータ10,11が第1、第2回路A,Bの最上流側に配置された走行優先回路以外の回路構成をとる場合にも適用することができる。
さらに、本発明は油圧ショベルに限らず、油圧ショベルを母体として、バケットに代えてブレーカや開閉式の圧砕装置を取付けて構成される破砕機や解体機等にも適用することができる。
1 下部走行体
2 上部旋回体
3 ブーム
4 アーム
5 バケット
A 第1回路
B 第2回路
C 第3回路
6 ブームシリンダ
7 アームシリンダ
9 フロントアタッチメント
10 左走行モータ
11 右走行モータ
12 旋回モータ
13 第1ポンプ
14 第2ポンプ
15 第3ポンプ
16 ブーム用コントロールバルブ
18 左走行用コントロールバルブ
19 アーム用コントロールバルブ
20 右走行用コントロールバルブ
21 旋回用コントロールバルブ
22 合流弁
22a,22b 合流弁のパイロットポート
23 シャトル弁
24 ブーム下げパイロットライン
25 アーム引きパイロットライン
26 パイロット一次圧ライン
27 分岐パイロットライン
28 タンクイラン
T タンク
29 分岐パイロットライン
30 第1ポンプのポンプライン
31 ポンプラインから分岐した第1分岐ライン
32 同、第2分岐ライン
33 アンロードライン
34 第3ポンプ油をアームシリンダに送るアームライン
35 第3ポンプ油をブームシリンダに送るブームライン
36 ブームラインの絞り
37 合流切換弁
37a 合流切換弁の第1パイロットポート
37b 同、第2パイロットポート
38 タンク接続ライン
39 合流切換弁にブーム上げパイロット圧を導入する第1パイロットライン
40 同、パイロット一次圧を導入する第2パイロットライン
41 同、分岐パイロットライン

Claims (7)

  1. 下部走行体と、この下部走行体上に旋回自在に搭載され旋回モータによって旋回駆動される上部旋回体と、この上部旋回体に取付けられたフロントアタッチメントとを有し、上記フロントアタッチメントは、ブームシリンダによって上げ下げ作動するブームと、アームシリンダによって押し引き作動するアームとを有し、油圧アクチュエータ回路として、上記ブームシリンダが属する第1回路と、上記アームシリンダが属する第2回路と、上記旋回モータが属する第3回路とを備え、上記各回路は油圧アクチュエータごとに作動を制御するための、ブーム用、アーム用、旋回用を含むコントロールバルブを備え、かつ、上記第1回路の油圧源としての第1ポンプと、上記第2回路の油圧源としての第2ポンプと、上記第3回路の油圧源としての第3ポンプとを有する建設機械の油圧回路において、次の(A)〜(D)の要件を具備することを特徴とする建設機械の油圧回路。
    (A) 上記第3回路の最上流側に、上記第3ポンプから吐出された第3ポンプ油の流れを制御する合流弁を設けるとともに、上記第3回路と上記第2回路の接続部分に、上記第3ポンプ油のうち上記旋回用コントロールバルブのアンロード通路を通ったアンロード油の流れを制御する合流切換弁を設けたこと。
    (B) 上記合流弁及び合流切換弁は、それぞれ中立の第1位置を含む複数の位置を有し、回路状態を、上記合流弁及び合流切換弁がそれぞれ上記第1位置となる第1の状態と、上記合流弁が第1位置で上記合流切換弁が第2位置となる第2の状態との間で切換わるように構成したこと。
    (C) 上記第1の状態で、上記第3ポンプのポンプラインを上記旋回用コントロールバルブのブリードオフ通路を通じてタンクに接続し、上記第2の状態で上記第3ポンプ油を上記第3回路と第1回路にパラレルに供給するように構成したこと。
    (D) 回路状態を、旋回操作のみを行う旋回単独操作時には上記第1の状態とし、ブーム上げ操作を行うブーム上げ単独操作時、及びブーム上げ操作と旋回操作を同時に行うブーム上げ/旋回操作時に上記第2の状態とするように構成したこと。
  2. 上記合流切換弁は第3位置を有し、回路状態を、上記第1及び第2の状態と、上記合流弁が第2位置で合流切換弁が第3位置となって上記第3ポンプ油を上記第2回路に供給する一方、上記第1回路に対しては供給を遮断する第3の状態の間で切換わるように構成し、ブーム上げ操作とアーム操作を同時に行うブーム上げ/アーム操作時に上記第3の状態となるように構成したことを特徴とする請求項1記載の建設機械の油圧回路。
  3. 上記第3ポンプ油を上記第1回路に供給する通路に絞りを設けたことを特徴とする請求項1または2記載の建設機械の油圧回路。
  4. 上記第1の状態で旋回操作が無い場合に、上記第3ポンプ油を上記旋回用コントロールバルブ及び合流切換弁のみを通してタンクに戻すように構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の建設機械の油圧回路。
  5. ブーム下げ操作時に、上記合流弁を上記第2位置、合流切換弁が第1位置とし、この状態で上記第1回路に対する上記第3ポンプ油の供給を遮断するように構成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の建設機械の油圧回路。
  6. 上記コントロールバルブ、合流弁及び合流切換弁をそれぞれパイロット圧によって切換わり作動する油圧パイロット切換弁として構成し、上記ブーム用コントロールバルブに加えられるブーム上げパイロット圧を上記合流切換弁のパイロットポートに導くことにより、ブーム上げ操作時に上記合流切換弁を第2位置に切換え、上記アーム用コントロールバルブに加えられるアームパイロット圧のうち少なくともアーム引きパイロット圧を上記合流弁のパイロットポートに導くことにより、アーム操作のうち少なくともアーム引き操作時に上記合流弁を第2位置に切換えるように構成したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の建設機械の油圧回路。
  7. 上記コントロールバルブ及び合流切換弁をそれぞれパイロット圧によって切換わり作動する油圧パイロット切換弁として構成するとともに、上記合流切換弁のパイロットポートにパイロット圧を導くパイロットラインから分岐パイロットラインを分岐させ、アーム操作のうち少なくともアーム引き操作時に、上記分岐パイロットラインを上記アーム用コントロールバルブで遮断することにより、上記パイロット圧を合流切換弁のパイロットポートに供給して合流切換弁を上記第3位置に切換えるように構成したことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の建設機械の油圧回路。
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