JP2010112289A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】連通切替バルブの制御によって、ラジエータの放熱または排気熱を二次空気供給装置内に導入することにより、二次空気供給装置の凍結部分を解凍することができる内燃機関の制御装置を提供する。
【解決手段】車両制御システム1は、温風取込手段と、連通手段と、凍結判断手段と、連通切替手段とによって、二次空気供給装置のエアポンプ21が凍結していると判断したときに、連通切替バルブ26を制御してラジエータ50からの放熱を含んだ温風をエアポンプ21に導入することができる。よって、エアポンプ21の凍結部をラジエータ50の放熱を利用して省エネルギーで解凍することができることから、低温環境においても、車両の燃費を悪化させることなく二次空気供給装置を迅速に作動させることができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、内燃機関の制御装置に関する。特に、二次空気供給装置の技術に関する。
従来、内燃機関の制御装置として、外部から空気を排気ポートに送り込み、空気中の酸素を排気ガスと反応させて排気ポート以降の排出ガスの酸化することで、HCやCOなどの未燃ガス排出量を低減させる二次空気供給装置が知られている。このような二次空気供給装置は、0℃以下の低温環境で車両が放置されると、二次空気供給装置の内部に存在する水分が凍結し、エアスイッチングバルブ(以下(ASV)と略記する)やエアポンプが凍結することにより、二次空気供給装置に凍結不作動が生じる場合がある。
このような凍結不作動問題に対して、エアポンプの凍結を判定した場合に、機関温度からエアポンプが解凍されるまでの時間を設定し、それまでの時間、二次空気供給装置の作動を禁止する技術が特許文献1開示されている。
また、内燃機関の凍結部を解凍する技術として、凍結不作動問題を抱える箇所に、排気管部の熱交換器によって暖気された温風を取り回すことで凍結部を解凍する技術が特許文献2に開示されている。更に、凍結不作動問題を抱えるPCVバルブに、排気マニホールドからの温風を取り回すことで凍結したPCVバルブを解凍する技術が特許文献3に開示されている。
特開平6−248937号公報 実開平1−152021号公報 実開平4−093710号公報
このように、従来、二次空気供給装置が低温環境において凍結不作動を生じた場合に、凍結したエアポンプ等が自然解凍されるまで二次空気供給装置の作動を禁止したり、または凍結したエアポンプ等をヒータ等により解凍したりする凍結不作動対策を行っている。しかしながら、極低温環境において車両を使用する場合、エアポンプ等が自然解凍されるまでには長時間を必要とする。そのため、自然解凍されるまで二次空気供給装置の作動を禁止した場合、二次空気供給装置が長時間にわたって作動できずに車両の排気エミッションが悪化する、といった問題がある。また、凍結部の解凍にヒータ等を使用する場合、ヒータ等の設置によるコストアップが懸念される上に、ヒータ等の作動による電力消費によって車両の燃費が悪化する、といった問題がある。
また、従来の二次空気供給装置においては、エアポンプと排気ポートとが二次空気供給通路によって常時連通されているために、エアポンプの停止後に排気ポートからの排気ガスがエアポンプへと進入する場合がある。それによって、排気ガス中の水分がエアポンプに凝縮し、低温環境でエアポンプの凍結不作動が生じる、といった問題がある。そのため、二次空気供給装置のエアポンプに凝縮水検知センサ、三方弁、または浄化触媒下流への排出管を新たに設置する等の対策が必要となるためにコストがアップする、といった問題がある。
更に、特許文献2、3の技術では、排気管部から取り回された温風の導入方向を切り替える方法を有さないために、凍結した内燃機関の特定の一部分しか解凍することができない、といった問題点がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされてものであり、連通切替バルブの制御によって、ラジエータの放熱または排気熱を二次空気供給装置内に導入することにより、二次空気供給装置の凍結部分を解凍することができる内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の内燃機関の制御装置は、エアポンプの駆動によって排気通路内に二次空気を供給する二次空気供給装置を備えた内燃機関において、ラジエータ近傍の空気、または前記排気通路近傍の空気の少なくとも一方を前記二次空気供給装置内へと取り込む温風取込手段と、前記温風取込手段と、前記エアポンプと、前記排気通路とのいずれか二つを連通し、残りの一つを遮断する連通手段と、前記エアポンプが凍結しているか否かを判断する凍結判断手段と、前記凍結判断手段によって前記エアポンプが凍結していると判断されたときに、前記連通手段によって前記温風取込手段と前記エアポンプとを連通させる連通切替手段と、を備えることを特徴とする。
このような構成とすることにより、凍結したエアポンプを、ラジエータからの放熱または排気熱を用いて省エネルギーで解凍することができる。また、連通手段によって温風取込手段、エアポンプ、排気通路の連通方向を二次空気供給装置の解凍時、運転時、停止時に応じて切り替えることで、凍結部の解凍効率を向上させたり、二次空気供給装置の停止後の排気ガス進入を抑制したりすることができる。更に、排気通路方向からエアポンプの大気側方向へと温風を取込むことで、効率よくエアポンプに温風を導入することができる。
本発明の内燃機関の制御装置によれば、低温環境において二次空気供給装置が凍結不作動を生じた場合に、ラジエータファンの温風または排気熱を二次空気供給装置内に導入することにより、二次空気供給装置の凍結部を省エネルギーで迅速に解凍することができる。よって、車両の燃費および排気エミッションの悪化を抑制することができる。また、連通切替手段を制御することによって、温風取込手段、エアポンプ、排気通路の連通方向を二次空気供給装置の作動状況に応じて切り替えることで、凍結部の解凍効率を向上させたり、二次空気供給装置の停止後のエアポンプへの排気ガス進入を抑制したりすることができる。よって、排気ガス中の水分が凝縮することによるエアポンプの凍結を抑制することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面と共に詳細に説明する。
本発明の実施例1について図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明の内燃機関の制御装置を組み込んだ車両制御システム1の概略構成を示した構成図である。
図1に示す車両制御システム1は、動力源であるエンジン100を備えており、エンジン100を冷却するラジエータ50、およびラジエータ50を冷却するラジエータファン51を備えている。また、車両制御システム1は、エンジン100の運転動作を総括的に制御するエンジンECU(Electronic Control Unit)10を備えている。エンジンECU10は、図示しない電源ラインを通じてオルタネータおよびバッテリから電力の供給を受けて稼動し、CAN(Controller Area Network)等の通信プロトコルに従って、各センサおよび電装品と通信を行う。そして、車両制御システム1は、二次空気供給通路22によって連通されたASV23およびエアポンプ21を備えており、外部から取り込んだ二次空気をエンジン100の排気ポート11に供給する。更に、車両制御システム1は、温風導入通路25によって連通された温風取込口24および連通切替バルブ26を備えており、ラジエータファン51からの温風をエアポンプ21方向へ取り込む。
エンジン100は、車両に搭載される多気筒エンジンであって、各気筒は燃焼室を構成するピストンを備えている(図示しない)。各燃焼室のピストンはそれぞれコネクティングロッドを介して出力軸であるクランクシャフトの軸に連結されており、各ピストンの往復運動がコネクティングロッドによってクランクシャフトの回転へと変換される。吸気ポートから流入された吸入空気はインジェクタから噴射された燃料と混合し、ピストンの上昇運動により燃焼室内で圧縮される。エンジンECU10は、クランク角センサからのピストンの位置、および吸気カム角センサからのカム軸回転位相の情報に基づき、燃焼室内の点火プラグを点火させて圧縮混合ガスを着火させ、燃焼室内を膨張させてピストンを下降させる。これがコネクティングロッドを介してクランクシャフトの軸回転に変更されることにより、エンジン100は動力を得る。
各気筒の排気通路12は下流で合流して合流排気通路13を形成し、合流排気通路13の先には浄化触媒14が設けられている。燃焼後の排気ガスは、排気弁が開いた際に排気ポート11、排気通路12を通って合流排気通路13で合流し、浄化触媒14を通過してエンジン100の外部へと排出される。浄化触媒14は、エンジン1の排ガスを浄化するために用いられるもので、例えば三元触媒やNOx吸蔵還元型触媒などが適用される。
各気筒の排気通路12には排気温センサ35、A/Fセンサ、O2センサが設けられていおり(図示しない)、各気筒から排出される排気ガスの温度、空燃比を検出し、その結果をエンジンECU10へと送信する。エンジンECU10は、排気温センサ35、A/FセンサおよびO2センサの検出結果に基づいて燃焼室の燃焼情報を取得し、最適な燃焼状態となるように気筒内への燃料噴射量を調整するフィードバック制御を実行する。
ラジエータ50は、上部タンク、ラジエータコア、下部タンクで構成されている放熱器である。エンジン100を冷却することで高温になった冷却水は、ラジエータ50の上部タンクに導かれ、ラジエータコアを通過する。ラジエータコアは、高温の冷却水がラジエータコアを通過する際に熱を奪って空気中に放熱するものであって、放熱効率を向上させるために多数のフィンが設けられている。ラジエータコアで冷却された冷却水は、下部タンクから再びエンジン100に戻される。
ラジエータファン51は、ラジエータ50とエンジン100との間に配置され、ラジエータ50からエンジン100の方向へ空気の流れを作ることでラジエータ50を冷却する。ラジエータファン51は、エンジン100の回転と同期することでファンを回転させても良いし、電動モータによってファンを回転させても良い。
排気ポート11に連通している二次空気供給通路22には、ASV23とエアポンプ21とが備えられている。エアポンプ21は、エンジンECU10の指令に従って、エンジン100外部またはエアクリーナから取り込んだ二次空気を二次空気供給通路22およびASV23を通じて排気ポート11へと供給する。これにより、排気ポート11中のHCやCO等の未燃ガスを、供給された二次空気中の酸素とを反応させて再燃焼させることで、エンジン100からの未燃ガスの排出量を低減させる。ASV23は、エンジンECU10の指令に従って、エアポンプ21から排気ポート11へと供給される二次空気の量を調節し、排気ガス中の未燃ガス量に見合った二次空気を排気ポート11へと供給することで、浄化触媒14の過剰な酸化反応を抑制する。
また、ラジエータファン51の近傍には、ラジエータ50からの放熱を含んだ高温空気の温風を取り込むための温風取込口24を備えている。温風取込口24から取り込まれた温風は、温風導入通路25を通じてエアポンプ21またはASV23へと導入される。これによって、低温環境において凍結したエアポンプ21やASV23を、ラジエータ50から放熱された熱を用いて省エネルギーで迅速に解凍することができる。
なお、温風取込口24、温風導入通路25は、本発明の温風取込手段に相当する。
更に、ASV23とエアポンプ21との間の二次空気供給通路22には、アクチュエータ等で駆動する連通切替バルブ26が備えられている。連通切替バルブ26は、温風導入通路25によって温風取込口24と連通しており、エンジンECU10の指令に従って、エアポンプ21と、ASV23と、温風取込口24とのいずれか二つを連通させ、残りの一つを遮断する(図2参照)。これによって、エアポンプ21が正常作動している場合は、エアポンプ21とASV23とを連通させることで、排気ポート11内へ二次空気を供給することができる(図2(1))。また、低温環境においてエアポンプ21が凍結している場合は、温風取込口24とエアポンプ21とを連通させて、ラジエータ50からの温風をエアポンプ21内へ導入することで、凍結したエアポンプ21を迅速に解凍させることができる(図2(2))。この場合、エンジン100の始動直後であって、冷却水がラジエータ50へと循環していないときは、エンジン100が充分に暖気されてラジエータ50へと冷却水が循環するまで、温風取込口24とエアポンプ21との連通を遮断することで、凍結部の解凍効率を向上させることができる。更に、ASV23が凍結している場合、またはエアポンプ21を停止した場合は、温風取込口24とASV23とを連通させることで、凍結したASV23を解凍したり、排気ポート11からエアポンプ21内への排気ガスの侵入を抑制したりすることができる(図2(3))。
なお、連通切替バルブ26は、本発明の連通手段に相当する。
エンジン100は、水温センサ31、外気温センサ32、流速センサ33を備えている。水温センサ31、外気温センサ32、流速センサ33は、それぞれエンジン100の冷却水の温度、外気の温度、ラジエータ50内の冷却水の流速を検出し、検出結果をエンジンECU10へと送信する。また、エアポンプ21およびASV23は、温度センサ34を備えており、エアポンプ21およびASV23の温度を検出し、検出結果をエンジンECU10へと送信する。
エンジンECU10は、クランク角センサ、カム角センサ、エアフロメータ、スロットルポジションセンサ、水温センサ31等の検出結果を読み込み、スロットルバルブの動作、吸気弁、排気弁の動作、インジェクタの動作、点火プラグの点火時期など、エンジン100の運転動作を統合的に制御する。
また、エンジンECU10は、水温センサ31、外気温センサ32、温度センサ34の少なくともいずれかの検出結果に基づいて、エアポンプ21またはASV23が凍結しているか否かを判断する。この場合、エンジンECU10は、エアポンプ21およびASV23の凍結判定を、エンジン100への総吸入空気量に基づいて行っても良い。また、二次空気供給通路22にエアフロメータを設置して二次空気の吸入量を検出し、検出結果に基づいて凍結判定を行っても良い。
そして、エンジンECU10は、凍結判断結果に基づいて、連通切替バルブ26を制御し、排気ポート11への二次空気の供給、凍結部の解凍の実行を切替える。エアポンプ21およびASV23が凍結していないと判断した場合、エンジンECU10は、エアポンプ21とASV23とを連通させるように連通切替バルブを制御する。つづいて、エンジンECU10は、排気通路12に設置されたA/FセンサおよびO2センサの検出結果から気筒内の空燃比を認識し、エアポンプ21およびASV23を制御して、排気ガス中の未燃ガス量に見合った二次空気を排気ポート11へと供給する。
一方、エンジンECU10は、エアポンプ21が凍結していると判断した場合に、水温センサ31、外気温センサ32、流速センサ33の少なくともいずれかの検出結果に基づいて、凍結部の解凍制御作動条件が成立しているか否かを判断する。例えば、エンジン100の冷却水の温度が所定温度(約80℃)以下である場合は、エンジン100の温度が低いためにサーモスタットが閉鎖状態となっている。よって、ラジエータ50に高温の冷却水が循環していないために、凍結部に温風を導入することができないことから、解凍制御作動条件を満たしていないと判断する。
更に、エンジンECU10は、解凍制御作動条件を満たしたと判断したときに、エアポンプ21と温風取込口24とを連通させるように連通切替バルブを制御することで、ラジエータ50からの放熱を含んだ高温空気の温風を凍結部に導入する。この制御を実行することによって、エアポンプ21の凍結部を省エネルギーで迅速に解凍することができる。
また、エンジンECU10は、ASV23が凍結していると判断した場合、またはエアポンプ21の作動を停止した場合、ASV23と温風取込口24とを連通させるように連通切替バルブを制御することで、ASV23を迅速に解凍したり、排気ポート11からエアポンプ21への排気ガスの侵入を抑制したりすることができる。
なお、エンジンECU10は、本発明の凍結判断手段、連通切替手段に相当する。
つづいて、エンジンECU10の制御の流れに沿って、車両制御システム1の動作を説明する。図3はエンジンECU10の処理の一例を示すフローチャートである。本実施例の車両制御システム1は、温風取込手段と、連通手段と、凍結判断手段と、連通切替手段とを備えることで、エアポンプ21が凍結していると判断したときに、ラジエータ50からの放熱を含んだ温風を凍結部に導入することで、凍結部を解凍する制御を実行する。
エンジンECU10の制御は、エンジンの始動要求がされると、すなわちイグニッションスイッチがONにされると開始する。まず、エンジンECU10はステップS1で、エアポンプ21が凍結しているか否かを判断する。エンジンECU10は、水温センサ31、外気温センサ32、温度センサ34の少なくともいずれかの検出結果に基づいて、エアポンプ21が凍結しているか否かを判断する。例えば、温度センサ34の検出結果が、すなわちエアポンプ21の温度が水の凝固点(0℃)以下である場合、エンジンECU10はエアポンプ21が凍結していると判断する。この場合、エンジンECU10は、エアポンプ21の凍結判断を、エンジン100への総吸入空気量に基づいて行うこともできる。また、二次空気供給通路22にエアフロメータを設置し、二次空気の吸入量を検出することで凍結判断を行うこともできる。エアポンプ21が凍結していないと判断した場合(ステップS1/NO)、エンジンECU10はステップS6へ進む。エアポンプ21が凍結していると判断した場合(ステップS1/YES)は、エンジンECU10は次のステップS2へ進む。
ステップS2で、エンジンECU10は、エアポンプ21への作動指令を停止し、解凍制御作動条件が成立しているか否かを判断する。エンジンECU10は、水温センサ31、外気温センサ32、流速センサ33の少なくともいずれかの検出結果に基づいて、エアポンプ21の解凍制御作動条件が成立しているか否かを判断する。例えば、流速センサ33の検出結果が、すなわちラジエータ50内の冷却水の流速が所定値以下である場合は、エンジン100が低温であるためにサーモスタットが閉鎖状態となっている。よって、ラジエータ50に高温の冷却水が循環していないために、凍結部に温風を導入することができないことから、解凍制御作動条件を満たしていないと判断する。解凍制御作動条件が成立していないと判断した場合(ステップS2/NO)、エンジンECU10は、解凍制御作動条件が成立するまでステップS2の処理を繰り返す。解凍制御作動条件が成立していると判断した場合(ステップS2/YES)は、エンジンECU10は次のステップS3へ進む。
ステップS3で、エンジンECU10は、連通切替バルブ26をバルブ位置Bに制御し、エアポンプ21と温風取込口24とを連通させる(図2(2)参照)。この制御によって、エアポンプ21内にラジエータ50からの放熱を含んだ高温空気の温風を導入することができることから、エアポンプ21の凍結部分を省エネルギーで迅速に解凍することができる。また、エンジンECU10は、ASV23が凍結している場合には、連通切替バルブ26を制御して温風取込口24とASV23とを連通させることで、凍結したASV23を解凍させることもできる(図2(3)参照)。エンジンECU10は、ステップS3の処理を終えると、次のステップS4へ進む。
ステップS4で、エンジンECU10は、ステップS3の処理から所定時間が経過したか否かを判断する。ここで、所定時間は、凍結したエアポンプ21をラジエータ50からの放熱によって解凍するために充分な任意の時間を適用することができる。所定時間が経過していないと判断した場合(ステップS4/NO)、エンジンECU10はステップS3に戻り、所定時間が経過するまで上記の処理を繰り返す。所定時間が経過したと判断した場合(ステップS4/YES)は、エンジンECU10は次のステップS5へ進む。
ステップS5で、エンジンECU10は、エアポンプ21の解凍が完了したか否かを判断する。なお、エアポンプ21の解凍判断方法は、ステップS1と同様であるために、その詳細な説明は省略する。この場合、エンジンECU10は、エアポンプ21の解凍判断の精度を向上させるために、エアポンプ21と温風取込口24との連通を遮断するように連通切替バルブ26を制御してもよい。エアポンプ21の解凍が完了していないと判断した場合(ステップS5/NO)、エンジンECU10はステップS3に戻り、エアポンプ21の解凍が完了するまで上記の処理を繰り返す。エアポンプ21の解凍が完了したと判断した場合(ステップS5/YES)は、エンジンECU10は次のステップS6へ進む。
ステップS1の判断がNOである場合、またはステップS5の判断がYESである場合、エンジンECU10はステップS6へ進む。ステップS6で、エンジンECU10は、エアポンプ21に作動開始の指令を行いつつ、連通切替バルブ26をバルブ位置Aに制御し、エアポンプ21とASV23とを連通させる(図2(1)参照)。この制御によって、解凍されたエアポンプ21が送風する二次空気をASV23を通じて排気ポート11内に供給することができることから、エンジン100が排出する未燃ガス量を低減させることができる。また、エンジンECU10は、エアポンプ21の作動を停止する場合には、連通切替バルブ26をバルブ位置Cに制御し、エアポンプ21と温風取込口24との連通を遮断することで、排気ポート11からエアポンプ21内への排気ガスの侵入を抑制することもできる(図2(3))。エンジンECU10は、ステップS6の処理を終えると、その制御を終了する。
以上のように、本実施例の車両制御システムは、温風取込手段と、連通手段と、凍結判断手段と、連通切替手段とによって、二次空気供給装置のエアポンプが凍結していると判断したときに、連通切替バルブを制御してラジエータからの放熱を含んだ温風をエアポンプに導入することができる。よって、エアポンプの凍結部をラジエータの放熱を利用して省エネルギーで解凍することができることから、低温環境においても、車両の燃費を悪化させることなく二次空気供給装置を迅速に作動させることができる。
また、本実施例の車両制御システムは、連通切替手段を制御することによって、温風取込手段、エアポンプ、排気通路の連通方向を二次空気供給装置の作動状況に応じて切り替えることで、凍結部の解凍効率を向上させたり、二次空気供給装置の停止後のエアポンプ内への排気ガス進入を抑制したりすることができる。よって、排気ガス中の水分が凝縮することによるエアポンプの凍結を抑制することができる。
つづいて、本発明の実施例2について説明する。本実施例の車両制御システム2は、実施例1の車両制御システム1とほぼ同様の構成となっているが、車両制御システム2は、排気通路12または合流排気通路13の近傍に温風取込口27を備え、更に、温風導入通路28に電動ファン29を備える点で車両制御システム1と相違している。
図4は、本発明の内燃機関の制御装置を組み込んだ車両制御システム2の概略構成を示した構成図である。なお、実施例1と同様の構成要素については、図面中、同一の参照番号を付し、その詳細な説明は省略する。
図4に示すように、本実施例の車両制御システム2は、実施例1と同様にエンジンECU10および連通切替バルブ26を備えている。連通切替バルブ26は、エンジンECU10の指令に従って、エアポンプ21と、ASV23と、温風取込口27とのいずれか二つを連通させ、残りの一つを遮断する(図2参照)。このような制御によって、エアポンプ21やASV23の凍結部の解凍効率を向上させたり、エアポンプ21の作動停止後のエアポンプ21内への排気ガス進入を抑制したりすることができる。
なお、エンジンECU10は、本発明の凍結判断手段、連通切替手段に相当する。また、連通切替バルブ26は、本発明の連通手段に相当する。
また、本実施例の車両制御システム2は、排気通路12または合流排気通路13の近傍に、排気通路12または合流排気通路13からの放熱を含んだ高温空気の温風を取り込むための温風取込口27を備えている。温風取込口27から取り込まれた温風は、温風導入通路28を通じてエアポンプ21またはASV23へと導入される。これによって、低温環境において凍結したエアポンプ21やASV23を、エンジン100の排気熱を用いて省エネルギーで迅速に解凍することができる。
更に、車両制御システム2は、温風導入通路28に電動ファン29を備えている。電動ファン29は、エンジンECU10の指令に従って、温風取込口27からエアポンプ21の方向へ空気の流れを作ることで、排気通路12または合流排気通路13からの放熱を含んだ温風をエアポンプ21へ導入する。この場合、電動ファン29は、温風導入通路28と分離して設けられても良い。また、電動ファン29は、電動ファン29自身が凍結した場合に、エアポンプ21およびASV23の解凍制御作動条件が成立するまでに自然受熱し解凍される位置、例えば、エンジン100や排気通路12または合流排気通路13からの放熱を受熱できる位置に配置される。
なお、温風取込口27、温風導入通路28、電動ファン29は本発明の温風取込手段に相当する。
つづいて、エンジンECU10の制御の流れに沿って、車両制御システム2の動作を説明する。図5はエンジンECU10の処理の一例を示すフローチャートである。本実施例の車両制御システム2は、温風取込手段と、連通手段と、凍結判断手段と、連通切替手段とを備えることで、エアポンプ21が凍結していると判断したときに、電動ファン29の駆動力によって排気通路12または合流排気通路13からの放熱を含んだ温風を凍結部に導入することで、凍結部を解凍する制御を実行する。
エンジンECU10の制御は、エンジンの始動要求がされると、すなわちイグニッションスイッチがONにされると開始する。まず、エンジンECU10はステップS7で、エアポンプ21が凍結しているか否かを判断する。なお、エアポンプ21の凍結判断方法は、実施例1のステップS1と同様であるために、その詳細な説明は省略する。エアポンプ21が凍結していないと判断した場合(ステップS7/NO)、エンジンECU10はステップS13へ進む。エアポンプ21が凍結していると判断した場合(ステップS7/YES)は、エンジンECU10は次のステップS8へ進む。
ステップS8で、エンジンECU10は、エアポンプ21への作動指令を停止し、解凍制御作動条件が成立しているか否かを判断する。エンジンECU10は、水温センサ31、外気温センサ32、排気温センサ35の少なくともいずれかの検出結果に基づいて、エアポンプ21の解凍制御作動条件が成立しているか否かを判断する。例えば、排気温センサ35の検出結果が、すなわち排気通路12の温度が所定温度以下である場合は、エンジン100の排気熱が低温であるために充分な温度の放熱を得られない。よって、凍結部に温風を導入することができないことから、解凍制御作動条件を満たしていないと判断する。解凍制御作動条件が成立していないと判断した場合(ステップS8/NO)、エンジンECU10は、解凍制御作動条件が成立するまでステップS8の処理を繰り返す。解凍制御作動条件が成立していると判断した場合(ステップS8/YES)は、エンジンECU10は次のステップS9へ進む。
ステップS9で、エンジンECU10は、連通切替バルブ26をバルブ位置Bに制御し、エアポンプ21と温風取込口27とを連通させる(図2(2)参照)。つづいて、ステップS10で、エンジンECU10は、電動ファン29を駆動させる。この制御によって、温風取込口27からエアポンプ21の方向へ空気の流れを作ることで、凍結したエアポンプ21へ排気通路12または合流排気通路13からの放熱を含んだ高温空気の温風を高い効率で導入することができる。よって、エアポンプ21の凍結部分を省エネルギーでより迅速に解凍することができる。また、エンジンECU10は、ASV23が凍結している場合には、温風取込口27とASV23とを連通させることで、凍結したASV23を解凍させることもできる(図2(3)参照)。エンジンECU10は、ステップS9およびステップS10の処理を終えると、次のステップS11へ進む。
ステップS11で、エンジンECU10は、ステップS9の処理から所定時間が経過したか否かを判断する。ここで、所定時間は、凍結したエアポンプ21をエンジン100の排気熱によって解凍するために充分な任意の時間を適用することができる。所定時間が経過していないと判断した場合(ステップS11/NO)、エンジンECU10はステップS9に戻り、所定時間が経過するまで上記の処理を繰り返す。所定時間が経過したと判断した場合(ステップS11/YES)は、エンジンECU10は次のステップS12へ進む。
ステップS12で、エンジンECU10は、エアポンプ21の解凍が完了したか否かを判断する。なお、エアポンプ21の解凍判断手法は、実施例1のステップS1と同様であるために、その詳細な説明は省略する。この場合、エンジンECU10は、エアポンプ21の解凍判断の精度を向上させるために、エアポンプ21と温風取込口27との連通を遮断するように連通切替バルブ26を制御してもよい。エアポンプ21の解凍が完了していないと判断した場合(ステップS12/NO)、エンジンECU10はステップS9に戻り、エアポンプ21の解凍が完了するまで上記の処理を繰り返す。エアポンプ21の解凍が完了したと判断した場合(ステップS12/YES)は、エンジンECU10は次のステップS13へ進む。
ステップS7の判断がNOである場合、またはステップS12の判断がYESである場合、エンジンECU10はステップS13へ進む。ステップS13で、エンジンECU10は、エアポンプ21に作動開始の指令を行いつつ、連通切替バルブ26をバルブ位置Aに制御し、エアポンプ21とASV23とを連通させる(図2(1)参照)。この制御によって、解凍されたエアポンプ21が送風する二次空気をASV23を通じて排気ポート11内に供給することができることから、エンジン100が排出する未燃ガス量を低減させることができる。また、エンジンECU10は、エアポンプ21の作動を停止する場合には、連通切替バルブ26をバルブ位置Cに制御し、エアポンプ21と温風取込口27との連通を遮断することで、排気ポート11からエアポンプ21内への排気ガスの侵入を抑制することもできる(図2(3))。エンジンECU10は、ステップS13の処理を終えると、その制御を終了する。
以上のように、本実施例の車両制御システムは、温風取込手段と、連通手段と、凍結判断手段と、連通切替手段とによって、二次空気供給装置のエアポンプが凍結していると判断したときに、連通切替バルブを制御して排気通路または合流排気通路からの放熱を含んだ温風をエアポンプに導入することができる。よって、エアポンプの凍結部をエンジン排気熱を利用して省エネルギーで解凍することができることから、低温環境においても、車両の燃費を悪化させることなく二次空気供給装置を迅速に作動させることができる。
更に、本実施例の車両制御システムは、温風導入通路に設けられた電動ファンの駆動力によって、温風取込口からエアポンプの方向へ空気の流れを作ることができる。よって、排気通路または合流排気通路からの放熱を含んだ高温空気の温風を、高い効率で凍結したエアポンプへ導入することができる。
上記実施例は本発明を実施するための一例にすぎない。よって本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
例えば、温風取込口をラジエータの近傍と、排気通路または合流排気通路の近傍とにそれぞれ設けて、いずれからの高温空気の温風をエアポンプへ導入するかの選択を連通切替バルブの制御によって行うこともできる。
実施例1の車両制御システムの概略構成を示した構成図である。 連通切替バルブの切替えパターンを示している。 実施例1のエンジンECUが行う制御のフローを示している。 実施例2の車両制御システムの概略構成を示した構成図である。 実施例2のエンジンECUが行う制御のフローを示している。
符号の説明
1 車両制御システム
10 エンジンECU(凍結判断手段、連通切替手段)
11 排気ポート
21 エアポンプ
22 二次空気供給通路
24 温風取込口(温風取込手段)
25 温風導入通路(温風取込手段)
26 連通切替バルブ(連通手段)
29 電動ファン(温風取込手段)
31 水温センサ
32 外気温センサ
33 水流センサ
34 温度センサ
35 排気温センサ
50 ラジエータ
51 ラジエータファン
100 エンジン

Claims (1)

  1. エアポンプの駆動によって排気通路内に二次空気を供給する二次空気供給装置を備えた内燃機関において、
    ラジエータ近傍の空気、または前記排気通路近傍の空気の少なくとも一方を前記二次空気供給装置内へと取り込む温風取込手段と、
    前記温風取込手段と、前記エアポンプと、前記排気通路とのいずれか二つを連通し、残りの一つを遮断する連通手段と、
    前記エアポンプが凍結しているか否かを判断する凍結判断手段と、
    前記凍結判断手段によって前記エアポンプが凍結していると判断されたときに、前記連通手段によって前記温風取込手段と前記エアポンプとを連通させる連通切替手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。

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