JP2010112015A - バランサー装置の巻き込み調整装置およびそれを用いた上げ下げ障子 - Google Patents

バランサー装置の巻き込み調整装置およびそれを用いた上げ下げ障子 Download PDF

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Abstract

【課題】スパイラルロッドと捻りコイルばねによりトルクを発生させ、上げ下げ障子を任意の位置に保持できるようにしたバランサー装置において、上記捻りコイルばねの巻き込み量を調整する調整装置であって、剛性を強くし、微少量ずつ巻き戻すことができるようしたバランサー装置の巻き込み調整装置を提供する。
【解決手段】バランサー装置4のバランサーケース5内には、捻りコイルばね18とスパイラルロッド8が収納され、スパイラルロッドは上げ下げ障子2に連結され、バランサーケースは窓枠に固定した調整装置13の主軸15に連結している。主軸15には、歯車23とラチェット歯26が形成され、この歯車23には巻き込み軸33の歯車32が噛み合っている。主軸のラチェット歯には、一対のストップ駒40,41のラチェット歯39が複数枚噛み合っている。ストップ駒を巻き戻し軸で交互に移動させると、上記捻りコイルばねは微少量ずつ巻き戻される。
【選択図】図4

Description

本発明は、上下に開閉する上げ下げ障子において、上げ下げ障子の重量とバランスする保持力を捻りコイルばねを巻回して発生させ、障子を軽い力で開閉させたり、任意の位置に停止保持できるようにしたバランサー装置において、上記捻りコイルばねの巻き込み量を変化させて保持力を調整できるようにしたバランサー装置の巻き込み量調整装置およびそれを用いた上げ下げ障子に関するものである。
上げ下げ障子に使用するバランサー装置は、筒状のバランサーケースと、該ケースの先端側に回転可能に設けられたスリットを有する筒状の回転ガイドと、一端がケースに固定され他端が上記回転ガイドの外周に連結された捻りコイルばねと、上記回転ガイドのスリットに螺合状態で貫通し先端が上記ケースの外方に突出するスパイラルロッドを具備している。そして、捻りコイルばねの巻き込み量を調整する巻き込み調整装置が上記バランサー装置に併設されており、通常は、巻き込み調整装置の主軸に上記バランサーケースの後端を連結固定し、該巻き込み調整装置の本体を窓枠に取り付け、上記スパイラルロッドの先端を上げ下げ障子側に取り付けている。また、バランサーケースの後端を窓枠に固定し、巻き込み調整装置の本体を上げ下げ障子側に取り付け、該巻き込み調整装置の主軸にスパイラルロッドの先端を連結固定する場合もある(例えば特許文献1参照)。
そして、上記バランサー装置の巻き込み調整は、工場内で窓枠と上げ下げ障子の間にバランサー装置と巻き込み調整装置を取り付けた状態でバランサーの捻りコイルばねを巻き込み調整装置で予め巻き込み、上げ下げ障子を建屋に据え付けた後、上げ下げ障子の重量とバランスする保持力を発生するよう障子の操作状態を見ながら巻き込み巻き戻しの微調整を行っている。また、バランサー装置と巻き込み調整装置を組み込んだ上げ下げ障子を建屋に据え付けた後、巻き込み調整装置で捻りコイルばねを予め巻き込んでから、障子の操作状態を見ながら巻き込み巻き戻しの微調整を行うこともある。いずれにしても、最終的には建屋に上げ下げ障子を据え付けた状態で、該上げ下げ障子の開閉に要する操作力および任意の開口位置での停止保持状態を確認しながら巻き込み巻き戻しの微調整を行っている。
上記のように巻き込み調整装置は、上げ下げ障子と該障子を囲む窓枠間の狭い空間内に設けられているから、その調整作業は不安定な体勢で行わなければならず、非常に面倒で手間のかかる作業である。また、ほぼ障子の高さに近い長さのバランサー装置と調整装置が直列に取り付けられるため、該調整装置には大きな荷重が作用し、小さい部材にもかかわらず大きな剛性が要求される。さらに、巻き込み巻き戻しの微調整を行う際、巻き込み回数が分からなくなってしまうことがある。そのような実情に鑑み、ドライバー等で簡単に捻りコイルばねの巻き込み量を調整できるようにした装置も知られている(例えば上記特許文献1参照)。しかし、この装置はクリック部材のクリックをラチェットギアに噛合させてばねの回転力を保持する構成であるので、剛性が弱く、破損頻度が高い。回転子に爪を設けクラッチに噛合凹部を形成し、この爪と噛合凹部を噛合させて捻りばねの強いばね力を支えるようにした装置も提案されている(例えば特許文献2参照)が、ばね力を弛める調整のとき微小量ずつ巻き戻すことがむずかしいので、上げ下げ障子が落下するおそれがある。また、ばねの巻き込み量を表示できるようにした装置も知られているが(例えば特許文献3参照)、精度に乏しく、小さい容積内に組み込むことがむずかしく、簡単かつ経済的に得にくい。
特許第3743510号公報(特許請求の範囲、図2、図5、図9、図11、図12) 実公平3−20469号公報(実用新案登録請求の範囲、3頁6欄9〜21行、第4図、第9図) 特許第3692291号公報(特許請求の範囲、図7、図11)
本発明の解決課題は、上記のようなバランサー装置の巻き込み調整装置において、調整が容易でかつ捻りコイルばねの巻き込み量を保持する保持部を剛性のある構造にでき、調整の際に微少量ずつ捻りコイルばねを巻き戻しでき、回転数表示機構も容易に組み込むことができるバランサー装置の巻き込み調整装置を提供することである。
本発明によれば、筒状のバランサーケースの先端側にスリットを有する回転ガイドを回転可能に設け、該回転ガイドのスリットに螺合状態で貫通するねじ部を形成したスパイラルロッドを上記バランサーケースから引き出し可能に収納し、該スパイラルロッドとバランサーケースの相対的な移動に伴って巻き込み、巻き戻しされるようバランサーケース内に収納した捻りコイルばねの一端を上記バランサーケースの基端側に固定し他端を上記回転ガイドに連結して上げ下げ障子の重量とバランスする保持力を発生するようにしたバランサー装置において、上記捻りコイルばねの巻き込み、巻き戻しを行う巻き込み調整装置であって、巻き込み調整装置の本体内に上記バランサーケース若しくはスパイラルロッドに連結される主軸を設け、該主軸に歯車とラチェット歯を形成し、該主軸の歯車に噛み合う歯車を有する巻き込み軸を上記主軸と直交する方向に設けるとともに本体の外方から該巻き込み軸を回転操作できるよう巻き込み軸端に操作部を設け、上記主軸のラチェット歯の複数枚に噛み合うラチェット歯を有する一対のストップ駒を形成し、該ストップ駒をそのラチェット歯が上記主軸のラチェット歯に噛み合う方向に付勢するとともに各ストップ駒のラチェット歯が円周方向にずれて主軸のラチェット歯に噛み合うよう該ストップ駒を上記主軸の周囲に配置し、上記一方のストップ駒のラチェット歯が主軸のラチェット歯に噛み合いつつ他方のストップ駒のラチェット歯が主軸のラチェット歯から離れるようストップ駒を交互に移動させる巻き戻し軸を設け、該巻き戻し軸端に本体の外方から該巻き戻し軸を操作できるよう操作部を設けたことを特徴とするバランサー装置の巻き込み調整装置が提供され、上記課題が解決される。
また、本発明によれば、上記巻き込み調整装置のストップ駒のラチェット歯は、主軸のラチェット歯と同形で逆向きの波形を有し、各ストップ駒のラチェット歯は、一方のストップ駒のラチェット歯が主軸のラチェット歯に噛み合っているとき、他方のストップ駒のラチェット歯は主軸のラチェット歯に対し半ピッチずれるように配置され、上記巻き戻し軸の両側には該巻き戻し軸を左右に回転した際ストップ駒を交互に移動させることができるよう上記ストップ駒に形成したドッグに係合するカムが形成され、上記主軸には該主軸の回転に伴って直進運動するようナットが螺合され、該ナットの移動量により捻りコイルばねの巻き込み量を指示できるようにした上記バランサー装置の巻き込み調整装置が提供され、上記課題が解決される。
本発明は上記のように構成され、巻き込み調整装置の本体内に上記バランサーケース若しくはスパイラルロッドに連結される主軸を設け、該主軸に歯車とラチェット歯を形成し、該主軸の歯車にかみ合う歯車を有する巻き込み軸を主軸と直交する方向に設けるとともに本体の外方から該巻き込み軸を回転操作できるよう巻き込み軸端に操作部を設け、上記主軸のラチェット歯の複数枚に噛み合うラチェット歯を有する一対のストップ駒を形成し、該ストップ駒をそのラチェット歯が主軸のラチェット歯に噛み合う方向に付勢したので、巻き込み軸を回転し主軸を介して捻りコイルばねを巻き込んだとき、その巻き込み状態は主軸のラチェット歯とストップ駒のラチェット歯が複数枚噛み合うことにより保持され、大きな剛性があり、破損しにくい。
また、各ストップ駒のラチェット歯が円周方向にずれて主軸のラチェット歯に噛み合うよう該ストップ駒を上記主軸の周囲に配置し、上記一方のストップ駒のラチェット歯が主軸のラチェット歯に噛み合いつつ他方のストップ駒のラチェット歯が主軸のラチェット歯から離れるようストップ駒を交互に移動させる巻き戻し軸を設けたから、常にいずれかのストップ駒のラチェット歯が主軸のラチェット歯に噛み合っており、該巻き戻し軸を操作することによりストップ駒の噛み合いのずれに対応した分ずつ主軸を巻き戻し方向に少量回転させてその状態でストップさせることができ、微調整することが可能である。
さらに、該主軸の回転に伴って直進運動するよう主軸にナットを螺合し、該ナットの移動量により捻りコイルばねの巻き込み量(巻き込み回転数)を指示できるようにすれば、巻き込みの程度が容易に分かり、使用しやすく、しかも巻き込み調整装置内に簡単に組み込むことができ、経済的に得られる。
本発明のバランサー装置は、各種の開閉機構、上げ下げ機構、その他の適宜の機構の適所に採用することができる。図1、図2は上げ下げ障子に本発明を適用した実施例を示し、窓枠1内に設けられた障子2は、縦枠3に沿って上下動可能に設けられ、障子が降下して閉鎖位置にある状態が図示されている。
上記障子2の荷重とバランスするように、上記窓枠1と障子2間にはバランサー装置4が設けられている。該バランサー装置4は、図3に示すように筒状のバランサーケース5を有し、該バランサーケースの先端には筒状の回転ガイド6が抜け止め状態で回転可能に設けられている。該回転ガイドにはスリット7が形成され、該スリット7にはスパイラルロッド8のねじ部9が螺合状態で貫通している。該スパイラルロッド8は、上記バランサーケース5から引き出し可能に設けられ、後端に向け止め用のピン10を有し、先端には上記障子2の下框に固定した連結具11に掛け止めるための取付ピン12が設けられ、回転方向に拘束されて上下方向のみに、ケースから引き出されたり、引き込まれたりする。なお、バランサーケース5を障子2側に連結し、スパイラルロッド8を窓枠1側に連結してもよい。
図に示す実施例では、図3に示すように上記バランサーケース5の基端側に巻き込み調整装置13が設けられ、該巻き込み調整装置13は縦枠3にピン、ねじ等の固定具14で取り付けられている。該巻き込み調整装置13は図において下方に突出する主軸15を具備し、該主軸15に嵌着したアンカー16と上記バランサーケース5がピン17により主軸15に固定されている。該アンカー16と上記回転ガイド6の間には、捻りコイルばね18の一端がアンカー16の外周に固定され、該捻りコイルばね18の他端は上記回転ガイド6の外周に固定されており、該捻りコイルばね18の中心部を、回転ガイド6のスリットに螺合したスパイラルロッド8が出没する。この構成により上記バランサーケース5若しくはスパイラルロッド8が相対的に長手方向に移動すると上記回転ガイド6が回転し、その回転方向により上記捻りコイルばね18は巻き込まれたり、巻き戻されたりして、巻き込み量が変化し、トルクが変化し、このトルクの変化が回転ガイド6を介して上記スパイラルロッド8に作用し、障子2の重量とバランスする保持力を発生させることができる。なお、上記巻き込み調整装置13をスパイラルロッド8の先端側に設け、上記主軸15にスパイラルロッド8を連結することもできる。
図4〜図6を参照し、上記巻き込み調整装置13の本体19は、図7に示すように半割状の本体部分19a、19bを組み合わせ、連結ピン19cを対応する連結孔19dに嵌入することにより一体的に構成され、該本体19内に形成された縦穴20内に上記主軸15が回転可能に収納されている。該主軸15は図8に示すように本体19に形成した軸受溝21に嵌合する軸部22を有し、該軸部の一端は外径を大きく形成してその外周部正面に歯車23を形成してある。また、該歯車23の裏面外周部の正面には、傾斜面24と垂直面25を交互に形成したラチェット歯26が設けられている。さらに、上記軸部22には雄ねじ27が形成され、他端近くには上記ピン17を挿通するための孔28が設けられている。該雄ねじ27には、図9に示すようなナット29が螺合され、該ナット29は回転不能状態で主軸の軸方向に沿って移動するよう上記本体19のガイド溝(図示略)に係合しており、本体19の窓部30に入り込む指示片31を有している。
上記主軸15と直交する方向には、一端の外径を大きくして外周部正面に上記主軸15の歯車23と噛み合う歯車32を形成した巻き込み軸33が設けられている(図10)。該巻き込み軸33は、上記本体19の水平方向に延びる横穴34に収納され、軸受溝35に回転可能に嵌合し、その軸端には本体19の外方から該巻き込み軸35を回転操作できるよう操作部36が設けられている。該操作部36は図に示す実施例では、プラスドライバーの先端を挿入できるよう十字型の溝に形成してあるが、直線状の溝や六角孔、突起その他適宜の構造、形状に形成することができる。
上記主軸15のラチェット歯26の複数枚に噛み合うよう傾斜面37と垂直面38を有するラチェット歯39を上端に形成した一対のストップ駒40、41が設けられている。該ストップ駒40,41は図11に示すように組み合わせた状態で略円筒状になるようそれぞれ略半円筒状に形成され、組み合わせた部の一部を切り欠いて挿入空間42を形成するとともに該挿入空間42に面してそれぞれの下端にドッグ43,44が設けられ、上記主軸15のラチェット歯26に噛み合うよう押圧ばね45で付勢されている。この際、各ストップ駒40、41は各ストップ駒のラチェット歯39の垂直面38が円周方向にずれて、例えば半ピッチずれて主軸15のラチェット歯26の垂直面25に噛み合うよう上記主軸15の周囲に配置される。この円周方向のずれは、1/3ピッチその他適宜に構成することができる。すなわち、円周方向のピッチのずれをαとすると、各ストップ駒のラチェット歯が、主軸のラチェット歯の円周方向ピッチx対し、n×x+α(nは任意の整数)の円周ピッチ間隔になるように配すればよい。噛み合せをずらせるには、上記一対のストップ駒40,41の各ラチェット歯39のピッチを同じに形成してもよいし(図12)、ピッチをずらして、例えば半ピッチずらして形成してもよい(図13)。また、該ストップ駒40,41は回転せずに上下動(主軸の軸方向に移動)できるように上記本体に保持されている。図に示す実施例では、該ストップ駒40,41の外周に突起46を設け、該突起46が上下動可能に嵌合する案内溝(図示略)を本体19に設けて回転を阻止するようにしてあるが、ストップ駒に案内溝を形成し本体側に該案内溝に係合する突起を設けてもよい(図示略)。
上記構成により、どちらか一方のストップ駒40,41のラチェット歯39が必ず主軸15のラチェット歯26の複数枚と噛み合って巻き込んだ状態の捻りコイルばね18の戻りを阻止しているから、従来のものに比べて剛性を向上することができる。そして、上記捻りコイルばね18を巻き込む方向に主軸15を回転すると、主軸15のラチェット歯26の傾斜面24が押圧ばね45を押し退けつつストップ駒の傾斜面37を滑らかに押し下げるため、捻りコイルばねを巻き込む方向に対して主軸を容易に回転することができる。
上記一対のストップ駒40,41間には、一方のストップ駒のラチェット歯39が主軸15のラチェット歯26に完全に噛み合いながら他方のストップ駒のラチェット歯39が主軸15のラチェット歯26から離れて該ストップ駒と主軸の係合が外れるよう上記ストップ駒40,41を交互に移動させるための巻き戻し軸47が設けられている。該巻き戻し軸47は、図14に示す実施例では、上記挿入空間42に差し込むことができる先端部48を有し、左右に回転した際、上記ストップ駒40,41を交互に移動できるよう上記ドッグ43,44に係合するカム49,50を先端部の両側に形成し、軸方向に拘束された状態で本体19の軸受溝51に回転可能に嵌合しており、軸端には本体の外方から操作できるよう操作部52が形成されている。この操作部52は図に示す実施例では、プラスドライバーを挿入できるよう十字型の溝に形成してあるが、直線状の溝や六角孔、突起その他適宜の構造、形状に形成することができる。なお、上記ストップ駒にそれぞれ対応してストップ駒を移動可能な二つの巻き戻し軸を形成し、各巻き戻し軸を交互に操作するようにしてもよい(図示略)。
該巻き戻し軸47を左右に回転すると、左右に形成された巻き戻し軸47のカム49,50が交互にストップ駒40,41に形成したドッグ43,44を押圧ばね45に抗して押し下げるため、主軸15のラチェット歯26とストップ駒40,41のラチェット歯39が交互に離れ、図に示す実施例では、主軸15に形成したラチェット歯26の1/2ピッチづつ捻りコイルばね18を巻き戻す方向に主軸15が回転する。
上記構成により、本発明の巻き込み調整装置を使用して上記捻りコイルばねを巻き込むには、上記巻き込み軸33の操作部36にドライバーの先端を挿し込んで該巻き込み軸33を回転させればよい。すなわち、巻き込み軸33に形成された上記歯車32が回転すると、主軸15に形成されたラチェット歯26の傾斜面24が押圧ばね45に抗してストップ駒40,41のラチェット歯39の傾斜面37を押し下げるため、主軸15の歯車32を回転させることができ、主軸15に固定した上記バランサーケース5とアンカー16が回転する。上記スパイラルロッド8が螺合している回転ガイド6はバランサーケース5の先端に軸方向に拘束された状態で回転可能に設けられ、スパイラルロッド8は回転不能状態に保持されているから、捻りコイルばね18は巻き込まれる。このように、主軸15のラチェット歯26とストップ駒40,41のラチェット歯39が複数枚噛み合った状態で主軸15が回転するから、主軸15の回転はストップ駒40,41により回転位置で確実に保持され、巻き戻るおそれはない。
また、捻りコイルばね18を巻き戻すときには、上記巻き戻し軸47を回転すればよい。この状態を図12および図13を参照して説明する。なお、各図はストップ駒と主軸のラチェット歯、歯車部、巻き戻し軸の関係を示す展開図であって、上記したように図12に示す実施例では上記ストップ駒40,41のラチェット歯39はピッチが同じに形成され、図13に示す実施例ではピッチは半ピッチずれて設けられている点が相違しているだけで、動作は変わらないので、図12を参照しながら説明する。
上記のように捻りコイルばねをねじ込んだ状態では、図12のA若しくはCのような状態になっている。説明の都合上、上記Aの状態にあったとすると、押圧ばね45で押圧されている一方ストップ駒40のラチェット歯39は主軸15のラチェット歯26の傾斜面24及び垂直面25に完全に噛み合っているのに対し、他方のストップ駒41のラチェット歯39は押圧ばね45によって15のラチェット歯26の傾斜面24を押し上げてはいるが垂直面25には噛み合っていない。
そして、図12Bに示すように、巻き戻し軸47に形成した操作部52にドライバーを差し込んで該巻き戻し軸47を、図において時計回り方向に回転すると、巻き戻し軸47のカム49が押圧ばね45に抗して一方のストップ駒40のドッグ43を押し下げ、主軸15のラチェット歯26から該ストップ駒40のラチェット歯39が離れるので、主軸は上記捻りコイルばねの作用で矢印53方向(巻き戻し方向)に回転するが、他方のストップ駒41が押圧ばね45により付勢されているので、ラチェット歯39が主軸15のラチェット歯26の傾斜面24に沿って押し上がり、垂直面25,38同士が噛み合って回転が止まる。このようにして、主軸15のラチェット歯26とストップ駒41のラチェット歯39が完全に噛み合って停止するので、上記捻りコイルばね18は上記ストップ駒40,41の円周方向のずれ分、図に示す実施例ではラチェット歯26のピッチの半ピッチ分巻き戻され、それ以上の巻き戻しは阻止される。
上記図12Bの状態から、ドライバーで巻き戻し軸47を反時計方向に回転し若しくは操作部52からドライバーを外して巻き戻し軸47が押圧ばね45により反時計方向に回転するのを許容させると、巻き戻し軸47のカム49,50は、図12Cに示すように、水平になる。その結果、上記一方のストップ駒41と主軸15の各ラチェット歯39,26は垂直面38,25及び傾斜面37,24が完全に係合した状態であるが、他方のストップ駒40のラチェット歯39の傾斜面37は主軸15のラチェット歯26の傾斜面24を押し上げた状態であり、垂直面38は主軸15のラチェット歯26の垂直面25に係合していない状態で停止する。
さらに、図12Cの状態から巻き戻し軸47を反時計方向に回転すると、巻き戻し軸47のカム50が押圧ばね45に抗して一方のストップ駒41のドッグ44を押し下げ、該ストップ駒41のラチェット歯39は主軸15のラチェット歯26から離れ、主軸15が矢印53方向に回転するとともに他方のストップ駒40は押圧ばね45に押されているので、傾斜面24に沿って上昇し、垂直面25,38同士が係合して主軸15の回転が停止する(図12D)。これにより、主軸15はラチェット歯26のピッチの半ピッチ分巻き戻され、それ以上の巻き戻しは阻止される。
以上のようにして、上記巻き戻し軸47を左右(時計方向、反時計方向)に回転すると、一対のストップ駒40,41の円周方向の噛み合いずれに対応した分、実施例ではラチェット歯の半ピッチ分ずつ主軸15を巻き戻して、捻りコイルばね18の巻き込み量を調整することができる。
上記主軸15には、上述したように、雄ねじ27が形成され、この雄ねじ27には回転不能状態でナット29が螺合しているから、上記操作に伴って該ナット29は主軸15に沿って軸方向に移動する。本体19にこのナットの移動量を視認でいるよう窓部30を設け、窓部の周囲に適宜の目盛や数値54を設けておくと、ナット29の移動量が分かるから、主軸15の回転数がはっきりわかり、捻りコイルばねの巻き込み量の調整が一層容易にできる。
障子を全閉した状態の正面図。 障子を全閉した状態の側面図。 バランサー装置の一部省略断面図。 本体部分の一方を外した状態の調整装置の斜視図。 本体部分の一部を断面した状態の調整装置の正面図。 本体部分の一方を外した状態の調整装置の側面図。 本体の分解斜視図。 主軸を示し、Aは正面図、Bは平面図、Cは歯車裏面の底面図。 ナットの斜視図。 巻き込み軸を示し、Aは正面図、Bは側面図。 ストップ駒を示し、Aは正面図、Bは平面図、Cは背面図、Dは一方のストップ駒の左側面図、Eは他方のストップ駒の右側面図。 ラチェット歯のピッチを同じにしたストップ駒と主軸のラチェット歯、歯車部、巻き戻し軸の関係を示す展開図 ラチェット歯のピッチを1/2ずらしたストップ駒と主軸のラチェット歯、歯車部、巻き戻し軸の関係を示す展開図 巻き戻し軸を示し、Aは正面図、Bは平面図、Cは背面図、Dは側面図。
符号の説明
1 窓枠
2 障子
3 縦枠
4 バランサー装置
5 バランサーケース
6 回転ガイド
8 スパイラルロッド
13 巻きこみ調整装置
15 主軸
18 捻りコイルばね
19 本体
22 軸部
23 歯車
26 ラチェット歯
32 歯車
33 巻き込み軸
39 ラチェット歯
40,41 ストップ駒
43,44 ドッグ
45 押圧ばね
47 巻き戻し軸
49,50 カム

Claims (5)

  1. 筒状のバランサーケースの先端側にスリットを有する回転ガイドを回転可能に設け、該回転ガイドのスリットに螺合状態で貫通するねじ部を形成したスパイラルロッドを上記バランサーケースから引き出し可能に収納し、該スパイラルロッドとバランサーケースの相対的な移動に伴って巻き込み、巻き戻しされるようバランサーケース内に収納した捻りコイルばねの一端を上記バランサーケースの基端側に固定し他端を上記回転ガイドに連結して上げ下げ障子の重量とバランスする保持力を発生するようにしたバランサー装置において、上記捻りコイルばねの巻き込み、巻き戻しを行う巻き込み調整装置であって、巻き込み調整装置の本体内に上記バランサーケース若しくはスパイラルロッドに連結される主軸を設け、該主軸に歯車とラチェット歯を形成し、該主軸の歯車に噛み合う歯車を有する巻き込み軸を上記主軸と直交する方向に設けるとともに本体の外方から該巻き込み軸を回転操作できるよう巻き込み軸端に操作部を設け、上記主軸のラチェット歯の複数枚に噛み合うラチェット歯を有する一対のストップ駒を形成し、該ストップ駒をそのラチェット歯が上記主軸のラチェット歯に噛み合う方向に付勢するとともに各ストップ駒のラチェット歯が円周方向にずれて主軸のラチェット歯に噛み合うよう該ストップ駒を上記主軸の周囲に配置し、上記一方のストップ駒のラチェット歯が主軸のラチェット歯に噛み合いつつ他方のストップ駒のラチェット歯が主軸のラチェット歯から離れるようストップ駒を交互に移動させる巻き戻し軸を設け、該巻き戻し軸端に本体の外方から該巻き戻し軸を操作できるよう操作部を設けたことを特徴とするバランサー装置の巻き込み調整装置。
  2. 上記ストップ駒のラチェット歯は主軸のラチェット歯と同形で逆向きの波形を有し、各ストップ駒のラチェット歯は、一方のストップ駒のラチェット歯が主軸のラチェット歯に噛み合っているとき、他方のストップ駒のラチェット歯は主軸のラチェット歯に対し半ピッチずれるように配置されていることを特徴とする請求項1に記載のバランサー装置の巻き込み調整装置。
  3. 上記ストップ駒は組み合わせた状態で略円筒状になるよう略半円筒状に形成され、組み合わせ部の一部に上記巻き戻し軸の先端を挿入する空間を形成し、該空間に面して上記ストップ駒にドッグを設け、上記巻き戻し軸の両側に該巻き戻し軸を左右に回転した際上記ストップ駒を交互に移動できるよう上記ドッグに係合するカムを設けたことを特徴とする請求項1または2に記載のバランサー装置の巻き込み調整装置。
  4. 上記主軸に雄ねじを設け、該雄ねじに螺合するナットを回転不能状態で主軸の軸方向に移動可能に設け、該ナットの移動量を指示するよう本体に窓部を設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のバランサー装置の巻き込み調整装置。
  5. 上記請求項1から4のいずれかに記載の巻き込み調整装置を具備するバランサー装置を使用した上げ下げ障子。
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