JP2010111250A - 自動車用暖房装置及びそれを搭載した自動車 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の自動車用暖房装置は、暖房領域が床面全体に配設されているため、全投入熱量に対する人体の熱授受の割合が低く、効率的な暖房ではないという課題があった。また、エンジンの廃熱が小さい自動車などは暖房の速暖性に欠けるという課題があった。
【解決手段】面状電気ヒータ23と、面状電気ヒータ23を裏面に配置する内装部材である左パネルヒータ14と右パネルヒータ15を足部に隣接する車両内壁面に配置する構成とした。そのため、寒冷感を感じ易い部位を局所的に暖房して効率のよい自動車用暖房座装置10を提供する。また、エンジン3の暖気にかかわらず、バッテリーからの電力による電気ヒータ23を使用して暖房を開始するため、速暖性の高い自動車用暖房装置10を提供することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車用車内暖房装置及びそれを搭載した自動車に関するものである。
従来、この種の自動車用暖房装置としては、車両の床面全体に熱媒体を循環させて床暖房を行なう自動車用暖房装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
図10は、特許文献1に記載された従来の自動車用暖房装置の構成図である。自動車の床面にカーペット状の暖房装置1が配置されており、エンジン2の廃熱により加熱される熱媒体がパイプ状の流路3を通り、暖房装置1の内部を循環することにより車内を暖房するよう構成されている。
特開2008−087716号公報
しかしながら、上記従来の自動車用暖房装置は、暖房領域が床面全体に配設されているため、全投入熱量に対する人体の熱授受の割合が低く、効率的な暖房ではないといった課題があった。
また、エンジンが間欠駆動するハイブリッド自動車などにおいては、エンジンが間欠動作するため、エンジンの廃熱が小さく十分な暖房効果を得ることが難しいという課題もある。
前記従来の課題を解決するために、本発明の自動車用暖房装置は、面状電気ヒータと、前記面状電気ヒータを裏面に配置する内装部材とを備え、前記内装部材を足部に隣接する車両内壁面に少なくとも2つ配置する構成とした。
本発明の自動車用暖房装置は、寒冷感を感じ易い部位を局所的に暖房して効率のよい自動車用暖房座装置を提供することを目的とする。また、エンジンの暖気にかかわらず、バッテリーからの電力による電気ヒータを使用して暖房を開始するため、速暖性の高い自動車用暖房装置を提供することができる。
第1の発明は、面状電気ヒータと、前記面状電気ヒータを裏面に配置するパネル部材とを備え、前記パネル部材を足部に隣接する車両内壁面に少なくとも2つ配置したため、人体の中で寒冷感を感じ易い足部を局所的に暖房するので、省エネで効率のよい車両用暖房座装置を提供することができる。
第2の発明は、特に第1の発明において、センターコンソールは、足部方向に延出して設置された第1のパネル部材を有し、前記第1のパネル部材の裏面に面状電気ヒータを配置したため、人体の中で寒冷感を感じ易い足部を局所的に暖房するので、省エネで効率のよい車両用暖房座装置を提供することができる。パネル部材の裏面に面状電気ヒータを配置することにより、面状電気ヒータが靴により蹴られることがなく高い信頼性を得ることができる。
第3の発明は、特に第1の発明においてドアと嵌合する車両内壁面は、足部方向に延出して設置された第2のパネル部材を有し、前記第2の延設部材の裏面に面状電気ヒータを配置したため、人体の中で寒冷感を感じ易い足部を局所的に暖房するので、省エネで効率のよい車両用暖房座装置を提供することができる。パネル部材の裏面に面状電気ヒータを配置することにより、面状電気ヒータが靴により蹴られることがなく高い信頼性を得ることができる。
第4の発明は、特に第1から第3のいずれか1項記載の発明において、第1のパネル部材と第2のパネル部材は、それぞれ車両内壁面に脱着可能に配置する構成としたため、組み立て作業性が向上し、また修理時の取替え作業性が向上する。
第5の発明は、特に第1から第4のいずれか1項記載の発明において、面状電気ヒータは、樹脂に一体に埋設成形されて構成したため、面状電気ヒータと樹脂の間に空気層が無く熱抵抗の小さい状態で設置することが可能となるため、効率の高い暖房が可能となる。
第6の発明は、特に第1から第5のいずれか1項記載の発明において、内装部材の裏面に配置した面状電気ヒータに重ねて断熱性部材を配置する構成としたため、面状電気ヒータの熱が裏面側に逃げることを抑制し、表面から効率の高い輻射暖房が可能となる。
第7の発明は、特に第1から第6のいずれか1項記載の発明において、面状電気ヒータはPTC特性を持つ面状電気ヒータであるため、ヒータ自身の温度上昇とともに電気抵抗地が上昇することで、温度が上がりすぎることもなく快適な温度を維持することができ、快適な環境を提供する暖房装置を提供できる。
第8の発明は、特に第1から第7のいずれか1項記載の発明において、第1のパネル部材と第2のパネル部材の少なくともどちらか一方が柔軟性部材よりなり、可撓性を持つ面状電気ヒータを裏面に配置する構成としたため、湾曲したフロアカーペット等取付ける部材の形状にかかわらず設置することが可能である。
第9の発明は、特に第1から第8のいずれか1項記載の発明において、座席に、人の着座の有無を検出する在席検出手段を有する構成としたため、不在時に電気ヒータに通電しないので無駄な電力消費を抑えることができる効率の高い暖房装置を提供できる。
第10の発明は、特に第1から第8のいずれか1項記載の発明において、車内空調装置と連動する構成としたため、使用者が個別にオンオフ操作をする必要のない利便性の高い暖房装置を提供することができる。
第11の発明は、特に第1から第8のいずれか1項記載の発明において、各座席に面状電気ヒータの温度設定手段を配置したため、それにより寒さを不快に感じにくい人と、寒さを不快に感じやすい人が同乗したとしても個別に暖房効果が得られるため、快適性の高い暖房装置を提供することができる。
第12の発明は、特に第1から第11のいずれかに記載の自動車用暖房装置を搭載する自動車に関するもので、特に自動車が走行中であっても間欠動作しエンジンが停止している時間があるため、エンジンの廃熱を利用するエアコンの暖房は効きにくいが、電気ヒータを用いているため速暖性が高い暖房装置を提供することができ、これは特にハイブリッド自動車で効果的である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
本発明の第1の実施の形態における自動車用暖房装置について自動車に適用した例を図1から5を用いて説明する。図1は本発明の第1の実施の形態における自動車用暖房装置の構成図、図2および図3は自動車用暖房装置の側面図、図4は自動車用暖房装置の断面図である。
図1から図3において、本発明の自動車用暖房装置10は、センターコンソール11の運転席側に設けられた、足部方向(奥方向)へ延びる樹脂よりなるコンソール前方パネル12(車両内壁面)と、運転席側ドア13と嵌合する自動車内壁面に設けられた足部方向へ延びる樹脂よりなるドア前パネル14(車両内壁面)と、第1のパネル部材として、PTC特性を持つ面状の電気ヒータを裏面に設置した左パネルヒータ15と、第2のパネル部材として、PTC特性を持つ面状のヒータを裏面に設置した右パネルヒータ16からなっている。
そして、図2に示すように、左パネルヒータ15は、プラスチック製のリベット17により四隅を、コンソール前方パネル12に脱着可能に取り付けられている。左パネルヒータ15の設置位置は、例えばフットレスト18と座席19の間に設置する。そして、座席19の座面の臀部と接するあたりの内部には在席検出手段として圧電センサ20が内蔵されている。
また図3に示すように、右パネルヒータ16は、プラスチック製のリベット17により四隅を、ドア前パネル14に脱着可能に取付けられている。右パネルヒータ16の設置位置は、例えばアクセルペダル21とドア13の間に設置する。
なお、左パネルヒータ15、右パネルヒータ16の形状は長方形に限られることは無く、多角形、円形などでもかまわない。また、左パネルヒータ15、右パネルヒータ16の形状は平面に限られることは無く、曲面により構成してもよい。
左パネルヒータ15は、図4に示す断面図の通り、PPやPEなどのプラスチックよりなる表面パネル22と、その表面パネル22の裏面に接着された可撓性とPTC特性を持つ面状の電気ヒータ23と、電気ヒータ23の裏に接着された断熱材24からなる。
電気ヒータ23は、例えば、可撓性を持つシート状の発熱体の両端に電極を設けたものや、線状ヒータを不織布などの面状部材に蛇行配置させたものとして構成される。
表面パネル22と電気ヒータ23の接合については接着に限られるわけではないが、熱抵抗が小さいほど熱が効率的に表面パネル23に伝わるため、境界に空気層のないように密着させた方が好ましい。また裏面の断熱材24により熱が裏面側に逃げることを抑制している。それにより、表面パネル22から効率の高い輻射暖房が可能となる。
表面パネル22には、四箇所の隅に結合孔25があり、コンソール前方パネル12には受孔26が、結合孔25と相対向する部分に穿孔されている。また、電気ヒータ23からは、電力供給を受けるリード線27と自動車のバッテリーから供給される電源線とを結合するコネクタ28が引き出されており、コンソール前方パネル12の貫通孔29を通して設置配線される。そして、コンソール前方パネル12の受孔26と、左パネルヒータ15の結合孔25との位置を合わせ、リベット17により結合させ固定設置する。
リベット17は結合孔25と受穴26に押込むことにより先端部が広がり容易に脱落しないようになっており、取外すときはリベット17の頭を引き抜きリベット17先端が閉
じることで結合孔25と受孔26から引き抜くことができる。そのため、組み立て作業性が向上し、また修理時の取替え作業性が向上する。リベット17は、ネジ、タッピングビスなどである。
右パネルヒータ16は、左パネルヒータ15と同様の構成により固定設置されているので、説明を省略する。
次に、上記自動車用暖房装置10を用いた暖房制御方法について例を挙げながら説明する。一つの例として、制御手段(図示せず)は、乗員(運転者など)が暖房を開始したことを検知し、かつ圧電センサ20が運転者の体重による信号や、荷重移動による変動信号を出力したことを検知したとき、自動車用暖房装置10への通電を開始する。そして、バッテリーから電力供給された左パネルヒータ15と右パネルヒータ16が発熱し、表面温度が上昇する。フットレスト18に置かれた左足は、左パネルヒータ15の表面からの輻射熱により靴または靴下などの着衣を介して温められる。左足の靴の左側面が左パネルヒータ15の表面に接している場合は、左パネルヒータ15からの熱伝導により靴と左足が温められる。一方、アクセルペダル21に置かれた右足は、右パネルヒータ16表面からの輻射熱により靴を介して温められる。なお、ズボンを履いている場合は、左右の足ともに、足首部はズボンの裾から露出するので、左パネルヒータ15、右パネルヒータ16からの輻射熱が照射され易く、足首を中心とした暖房感が得られる。
なお、在席検知手段の具体例として圧電センサ20を挙げたが、それ以外にもマイクロスイッチでもかまわないし、赤外線センサを用いて、人体の熱を検知してもかまわない。また設置場所も、座席の座面ではなく背面に設置してもかまわない。その場合、心臓近傍に設置すれば、心拍振動を検出して在席の有無を検出することも可能である。
また、別の例として、制御手段(図示せず)は、図5に示す自動車のエアコン(車内空調装置)動作ダイヤル30と温度調節ダイヤル31に連動して動作する。すなわち、制御手段(図示せず)は、エアコン動作ダイヤル30がauto状態でかつ温度調節ダイヤル31が暖房領域Aであるときに、自動車用暖房装置10に通電を行う。そのため、エアコンと自動車用暖房装置10を一括して電源投入し、温度調節をすることができるため、利便性の高い暖房装置を提供することができる。
このときの温度調節範囲は、エアコンの温度調節ダイヤル30の表示温度より高めでもよく、例えば、体温を中心に30度から48度の範囲で温度調節してもよい。また電気毛布などと同程度の調整温度範囲でもよい。
また、別の例として、制御手段(図示せず)は、図6のように、エアコンのダイヤルとは別の温度コントローラ48(温度設定手段)を各座席の、例えば各ドアのパワーウインドウ操作部など四箇所に設け、エアコンとは別にオンオフおよび温度調節ができるようにしている。それにより寒さを不快に感じにくい人と、寒さを不快に感じやすい人が同乗したとしても個別に暖房効果が得られるため、快適性の高い自動車用暖房装置を提供することができる。なお、温度コントローラ48の設置場所は、座席の肩部分や天井などに設置してもよい。
なお、自動車用暖房装置10を用いた暖房制御方法について3つの具体例を挙げて説明したが、これらは適宜組み合わせて実施を行ってもよい。
以上のように、本実施の形態における自動車用暖房装置によれば、左パネルヒータ15及び右パネルヒータ164から発生する熱が靴を介して熱伝導か輻射の少なくとも一方の作用により足部を暖房し、人体の中で寒冷感を感じ易い足部を局所的に暖房するので、省
エネで効率のよい自動車用暖房座装置を提供することができる。
また、表面パネル22の裏面に電気ヒータ23を配置することにより、電気ヒータ23が靴により蹴られることがなく高い信頼性を得ることができる。
以上のように、本実施の形態における自動車用暖房装置を説明したが、構成は上記のものに限られない。例えば、コンソール前方パネル12の裏面に面状電気ヒータ23を配置することで第1のパネル部材とし、ドア前パネルの14裏面に面状電気ヒータ23を配置することで第2のパネル部材としてもよい。
また、運転席だけではなく、助手席側に設けてもよいし、後部座席の足元に設置してもよい。その場合、圧電センサ20は各座席の座面に設置する。それにより、各座席に設けられた圧電センサ20により人体着座時の圧力変動がある場所に設置された電気ヒータのみ通電可能としている。そのため、人が不在である座席に通電しないので無駄な電力消費を抑えることができる効率の高い暖房装置を提供できる。
また、複数の面状電気ヒータ23を配置する箇所としては、センターコンソール11の運転席側とセンターコンソール11の助手席側の2箇所に設けてもよい。
また、自動車用暖房装置10を配置する場所としては、図7に示すように、運転席43だけでなく助手席44の左右の足元に配置してもよい。また、後部座席45の左右の足元、つまりセンタートンネル側面46と後部ドア嵌合部の自動車内壁面47に配置してもよい。
また、本実施の形態における自動車用暖房装置は自動車に搭載されることで効果を発揮するが、特にハイブリッド自動車に搭載することでさらなる効果を得ることができる。ハイブリッド自動車のエアコンは、走行中であってもエンジンが間欠動作し、エンジンが停止している時間があるため、エンジンの廃熱を利用するエアコンの暖房は効きにくいが、電気ヒータを用いている自動車用暖房装置10はエンジンの暖気にかかわらず通電してすぐに暖まり、速暖性が高くなる。また、PTC特性を持つ電気ヒータ23を用いているため、ヒータ自身の温度上昇とともに電気抵抗地が上昇することで、温度が上がりすぎることもなく快適な温度を維持することができ、快適な暖房環境を提供することができる。
また、ハイブリッド自動車以外に、エンジンの廃熱がなくエアコン暖房の効きにくい電気自動車用の暖房装置や、燃料電池自動車用の暖房装置としても適用できる。さらに、効率が高くエンジン廃熱を抑制したディーゼルエンジンや、高効率のガソリンエンジン自動車、例えばアイドリングストップ機能を搭載した自動車の暖房装置としても応用可能である。
また、バッテリーからの給電の上限値を決めて、その範囲内の電力で、各発熱体とシートヒータに電力を適宜、配分する制御を行なうとさらに省エネ効果がある。
なお、上記実施の形態では、暖房について述べたが、本実施の形態を夏場の車室内冷房時の冷え性対策として使用してもよい。
(実施の形態2)
第1の実施の形態では左パネルヒータ15の断面図を図4に示したが、第2の実施の形態では異なる断面図構成を図8に示す。なお、第1の実施の形態でも述べた通り、右パネルヒータ16は左パネルヒータ15と同様の構成であり、図8に示す断面図構成は右パネルヒータ16にも適用できるものである。
左パネルヒータ15は、図8に示す通り、PTC特性を持つ面状の電気ヒータ23が、プラスチックよりなる一体パネル41に埋設成形されている。一体パネル41の裏面には、断熱材24が配置され、電気ヒータ23の熱が裏面に逃げるのを抑制している。また、一体パネル41の四箇所の隅には爪部42が一体形成されている。またコンソール前方パネル12には受孔26が、爪部42と相対向する部分に穿孔されており、爪部42と受孔26を嵌合させることで左パネルヒータ15を固定設置する。取外すときは左パネルヒータ15をある程度の強さで引き抜くことで爪部42が受孔26から外れる。
このような構成にすれば、電気ヒータ23がプラスチックよりなる一体パネル41に埋設されているため、境界に空気層が無く熱抵抗の小さい状態で設置することが可能となり、左パネルヒータ15は効率の高い輻射暖房が可能となる。そして、容易に脱着可能な暖房装置を提供することができる。右パネルヒータ(図示せず)も、左パネルヒータ15とほぼ同様な構成により埋設成形されている。
(実施の形態3)
第3の実施の形態では、左パネルヒータ15の断面図構成として、図4、図8とは異なる構成を図9に示す。なお、第1の実施の形態でも述べた通り、右パネルヒータ16は左パネルヒータ15と同様の構成であり、図9に示す断面図構成は右パネルヒータ16にも適用できるものである。
図9は、本実施の形態における左パネルヒータ15の断面図構成である。左パネルヒータ15は、可撓性とPTC特性を持つ面状の電気ヒータ23が、柔軟性のある布状部材51と柔軟性がある断熱材52により挟持される構成となっている。挟持する方法としては、布状部材51と断熱材52の周囲を縫付ける等の方法がある。
そして、左パネルヒータ15の断熱材52の裏面には、面ファスナー53も縫い付けられている。これを、車両床に着設されているフロアカーペット54に押圧することで面ファスナー53とフロアカーペット54の繊維とが結合し脱着可能に固定設置できる。貼り付ける場所は、センターコンソール11の運転席側、足部方向へ延びる車両内壁面部分や、運転席側ドアと嵌合する自動車内壁面の足部方向へ延びるドア前パネルの車両内壁面に取り付ける。この構成により、容易に脱着可能な暖房装置を提供することができる。
また、柔軟性のある素材で構成されているため、フロアカーペット54の形状が局面や凹凸があっても、左パネルヒータ15を同様な形状に容易に変形させて固定できるので、形状にかかわらず設置することが可能である。
なお、布状部材52を用いる例を説明したがこれに限られるわけではなく、可撓性を持つフィルム状樹脂で構成してもかまわない。その場合、布状部材51と電気ヒータ23および断熱材52は、接着や熱溶着などで挟持する方法などがある。
なお、左パネルヒータ、右パネルヒータは、同一材質である必要はなく、左パネルヒータを硬質な樹脂、右パネルヒータを柔軟な布状部材とするなど、混在配置してもかまわない。
以上のように、本発明にかかる車両用暖房装置は、車室内のみならず、航空機や劇場等のさまざまな座席での多様な暖房に展開が可能である。
本発明の実施の形態1における自動車用暖房装置の構成図 本発明の実施の形態1における自動車用暖房装置の側面図 本発明の実施の形態1における自動車用暖房装置の側面図 本発明の実施の形態1における自動車用暖房装置の断面図 本発明の実施の形態1における自動車用暖房装置の温度調節部の構成図 本発明の実施の形態1における自動車用暖房装置の温度調節部の構成図 本発明の実施の形態1における自動車用暖房装置を設置した自動車の平面断面図 本発明の実施の形態2における自動車用暖房装置の断面図 本発明の実施の形態3における自動車用暖房装置の断面図 従来の自動車用暖房装置の構成図
符号の説明
10 自動車用暖房装置
11 センターコンソール
12 コンソール前方パネル(車両内壁面)
13 運転席側ドア
14 ドア前パネル(車両内壁面)
15 左パネルヒータ(第1のパネル部材)
16 右パネルヒータ(第2のパネル部材)
20 圧電センサ(在席検出手段)
23 電気ヒータ(可撓性とPTC特性を持つ面状電気ヒータ)
24 断熱材(断熱性部材)
30 エアコン動作ダイヤル(車内空調装置)
31 温度調節ダイヤル(車内空調装置)
46 センタートンネル側面(車両内壁面)
47 後部ドア嵌合部の自動車内壁面(車両内壁面)
48 温度コントローラ(温度設定手段)
54 フロアカーペット(車両内壁面)

Claims (12)

  1. 面状電気ヒータと、前記面状電気ヒータを裏面に配置するパネル部材とを備え、前記パネル部材を足部に隣接する車両内壁面に少なくとも2つ配置した自動車用暖房装置。
  2. センターコンソールは、足部方向に延出して設置された第1のパネル部材を有し、前記第1のパネル部材の裏面に面状電気ヒータを配置した請求項1記載の自動車用暖房装置。
  3. ドアと嵌合する車両内壁面は、足部方向に延出して設置された第2のパネル部材を有し、前記第2の延設部材の裏面に面状電気ヒータを配置した請求項1記載の自動車用暖房装置。
  4. 第1のパネル部材と第2のパネル部材は、それぞれ車両内壁面に脱着可能に配置する請求項1から3のいずれか1項記載の自動車用暖房装置。
  5. 面状電気ヒータは、樹脂に一体に埋設成形されて構成した請求項1から4のいずれか1項記載の自動車用暖房装置。
  6. 内装部材の裏面に配置した面状電気ヒータに重ねて断熱性部材を配置する構成とした請求項1から5のいずれか1項記載の自動車用暖房装置。
  7. 面状電気ヒータはPTC特性を持つ面状電気ヒータである請求項1から6のいずれか1項記載の自動車用暖房装置。
  8. 第1のパネル部材と第2のパネル部材の少なくともどちらか一方が柔軟性部材よりなり、可撓性を持つ面状電気ヒータを裏面に配置する構成とした請求項1から7のいずれか1項記載の自動車用暖房装置。
  9. 座席に、人の着座の有無を検出する在席検出手段を有する構成とした請求項1から8のいずれか1項記載の自動車用暖房装置。
  10. 車内空調装置と連動する請求項1から8のいずれか1項記載の自動車用暖房装置。
  11. 各座席に面状電気ヒータの温度設定手段を配置した請求項1から8のいずれか1項記載の自動車用暖房装置。
  12. 請求項1から請求項11に記載のいずれか1項に記載の自動車用暖房装置を搭載した自動車。
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