JP2010110104A - 電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】バイパスコンデンサの蓄積電力を、予備電源として有効に利用する。
【解決手段】本発明の電子機器は、供給される主電源により動作する第1の回路と、供給される予備電源により動作し、第1の回路への主電源の供給が遮断されて第1の回路が停止状態となった場合においても、動作を継続する第2の回路と、主電源を生成する主電源回路と、第1の回路に並列に接続されたバイパスコンデンサと、第2の回路に並列に接続されたバックアップコンデンサを有し、主電源が生成されている状態において、主電源から予備電源を生成して第2の回路へ供給するとともに、主電源が生成されていない状態において、バックアップコンデンサの蓄積電力を予備電源として、第2の回路へ供給する予備電源回路と、第1の回路が停止状態となる際に、バイパスコンデンサの蓄積電力を回収して、バックアップコンデンサに蓄積させる余剰電力回収回路と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、主回路への主電源の供給が遮断されて主回路が停止状態となった場合においても、動作を継続する補回路に供給される予備電源を生成する技術に関する。
電子機器の多くは、その主機能動作を担う回路である主回路に加えて、主回路へ供給される主電源の供給が遮断されて主回路の動作が停止している場合にも、予備電源が供給されて、その補助機能動作を担う回路である補回路を備えている。このような補回路としては、例えば、リアルタイムクロック回路や電源供給/遮断のためのスイッチ制御回路等がある。
予備電源回路には、補回路の電源端子間に並列に接続された大容量コンデンサが設けられている。この大容量コンデンサは、主電源の動作時においては、主電源から予備電源を生成して、補回路に供給するとともに、例えば、補回路の電源端子および接地端子間に並列に接続された大容量コンデンサを充電して電荷を蓄積する。この電荷は、主電源の遮断時においては、その電荷量に基づく電力(以下、「蓄積電力」と呼ぶ)の予備電源として補回路に供給される。したがって、予備電源回路は、主電源の遮断時においても、補回路の動作を継続させることができる。
主回路には、主回路の電源端子および接地端子間に並列にバイパスコンデンサが接続されている。このバイパスコンデンサは、主回路で発生するパルス的に高周波で変化する消費電力を補うとともに、高周波な電磁誘導ノイズを吸収するために用いられている。
インターネット<URL http://japan.maxim-ic.com/tools/calculators/index.cfm/calc_id/supercap> 特開2002−222030号公報 特開2007−101361号公報
ところで、電子回路の動作の高速化に従って、電子回路においてパルス的な電力変動が増加し、この増加に対応するためにバイパスコンデンサの数量および容量が増大している。バイパスコンデンサに蓄積された電力は、全て熱損失となるので、上記したように、バイパスコンデンサの数量および容量の増大に応じて、熱損失となって捨てられてしまう無駄な電力が増大している、という問題がある。
また、主電源の遮断時において、バイパスコンデンサの蓄積電力は、その数量および容量の増大に応じて、そのまま保持される時間が増大している。従って、例えば、主回路内に記憶回路が存在していた場合、その記憶回路の内容がリセットされずに保持されていまい、不十分なリセット状態が発生してしまう、という問題もある。
そこで、本発明は、電子機器において、電源遮断時において無駄な電力となっていたバイパスコンデンサの蓄積電力を、予備電源として有効に利用することが可能な技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
電子機器であって、
供給される主電源により動作する第1の回路と、
供給される予備電源により動作し、前記第1の回路への前記主電源の供給が遮断されて前記第1の回路が停止状態となった場合においても、動作を継続する第2の回路と、
前記主電源を生成する主電源回路と、
前記第1の回路に並列に接続されたバイパスコンデンサと、
前記第2の回路に並列に接続されたバックアップコンデンサを有し、前記主電源が生成されている状態において、前記主電源から前記予備電源を生成して前記第2の回路へ供給するとともに、前記主電源が生成されていない状態において、前記バックアップコンデンサの蓄積電力を前記予備電源として、前記第2の回路へ供給する予備電源回路と、
前記第1の回路が停止状態となる際に、前記バイパスコンデンサの蓄積電力を回収して、前記バックアップコンデンサに蓄積させる余剰電力回収回路と、
を備える電子機器。
上記電子機器では、第1の主回路が停止状態となる際に、余剰電力回収回路が動作して、第1の回路に並列に接続されたバイパスコンデンサの蓄積電力を回収して、バックアップコンデンサに蓄積させることができる。これにより、電源遮断時において無駄な電力となっていたバイパスコンデンサの蓄積電力を、予備電源として有効に利用することが可能である。
[適用例2]
適用例1記載の電子機器であって、
前記余剰電力回収回路は、前記第1の回路への前記主電源の供給が遮断されたときに閉じられるスイッチ回路と、前記スイッチ回路を介して前記バイパスコンデンサに並列に接続される一次側コイルと、前記一次側コイルに供給される電力に基づいて誘導起電力を発生し、前記誘導起電力を整流する整流素子を介して前記バックアップコンデンサに並列に接続される二次側コイル、とを含むトランス回路を有しており、
前記トランス回路は、前記バイパスコンデンサに並列に接続される前記スイッチ回路および前記一次側コイルのインピーダンスが前記第1の回路のインピーダンスよりも低くなるように設定されている、
ことを特徴とする電子機器。
このようにすれば、バイパスコンデンサからトランス回路の一次側コイルに向けて電流が流れ込み、これに応じて二次側コイルに誘導された起電力が発生し、発生した誘導起電力を整流素子を介してバックアップコンデンサに供給することができるので、バイパスコンデンサの蓄積電力を回収してバックアップコンデンサに蓄積させる余剰電力回収回路を容易に構成することが可能である。
[適用例3]
適用例2記載の電子機器であって、
前記第1の回路は、異なる電圧の電源により動作する複数の回路部分を含み、
前記複数の回路部分には、それぞれ前記バイパスコンデンサが接続されており、
前記主電源は、異なる電圧の複数の電源を含み、
前記回路部分ごとに前記余剰電力回収回路を備えており、
それぞれの前記余剰電力回収回路の前記トランス回路の前記二次側コイルは、前記バックアップコンデンサの両端子間で直列に接続されている
ことを特徴とする電子機器。
このようにすれば、異なる電圧により動作する複数の回路部分に接続されているバイパスコンデンサのそれぞれの蓄積電力を回収してバックアップコンデンサに蓄積させることが可能である。
以下、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.第1実施例:
B.第2実施例:
C.変形例:
A.第1実施例:
A1.回路構成:
図1は、本発明の第1実施例としての電子機器を構成する電子回路を示すブロック図である。この電子回路は、主電源回路10と、主回路20と、補回路30と、予備電源回路40と、余剰電力回収回路50と、を備えている。
主電源回路10は、AC/DCコンバータやDC/DCコンバータ等の種々の一般的な電源回路である。本例では、AD/DCコンバータを例として示している。主電源回路10は、プラス側の電源配線PLSおよびマイナス側の電源配線PLGに接続されている。なお、マイナス側の電源配線PLGは接地されており、その電圧Vplgは0である。以下では、プラス側の電源配線を単に「電源配線」と呼び、マイナス側の電源配線を「接地配線」と呼ぶ。
図示しない、AC電源供給用のスイッチ(以下、「ACスイッチ」と呼ぶ)がオン状態で、主電源回路10が動作している状態(以下、「AC電源ON」と呼ぶ)では、主電源回路10は電源配線PLSに電圧Vplsとして電圧値Vsを出力する。また、ACスイッチがオフ状態あるいは電源コンセントが非接続状態で、主電源回路10が動作していない状態(以下、「AC電源OFF」と呼ぶ)では、電源配線PLSへの電力の供給は停止し、電圧Vplsは次第に0に近づく。
主回路20は、電子機器の主機能動作を担う回路であり、本発明の第1の回路に相当する。この主回路20の電源端子は、電源配線PLMおよび接地配線PLGに接続されている。電源配線PLMは、後述する余剰電力回収回路50に含まれる主電源供給スイッチSW1を介して電源配線PLSに接続されており、主電源回路10で生成された主電源を主回路20に供給する。なお、以下では、電源配線PLSを第1の電源配線と呼び、電源配線PLMを第2の電源配線とも呼ぶ。電源配線PLMの電圧Vplmは、主電源供給スイッチSW1がオン(閉)の場合には、第1の電源配線PLSの電圧Vplsにほぼ等しい電圧(AC電源ON:Vs,AC電源OFF:0)となる。また、主電源供給スイッチSW1がオフ(開)の場合には、次第に0に近づく。
バイパスコンデンサCpは、主回路20の電源端子に供給される主電源の電圧の安定化やノイズ抑制のために、その電源端子間に並列に接続される。
なお、主回路20は、複数の機能ブロックで構成されるのが通常であり、バイパスコンデンサCpも、ブロックごとに最低1個以上設けられるのが通常である。図1に示した回路では、本発明の動作を明確に説明するため、複数のブロックおよびバイパスコンデンサを、それぞれ纏めて1つの主回路20および1つのバイパスコンデンサCpとして示している。
補回路30は、主回路20への主電源の供給が遮断されて主回路20が動作していない状態(以下、「主電源供給OFF」とも呼ぶ)であっても、動作を継続する回路であり、本発明の第2の回路に相当する。本例では、リアルタイムクロック回路32およびスイッチ制御回路34が図示されている。この補回路30の電源端子は、予備電源配線PLRおよび接地配線PLGに接続されている。予備電源配線PLRは、後述する予備電源回路40に接続されている。
リアルタイムクロック回路32は、主電源供給OFFにおいても現在時刻を計時するための時計機能を有する回路である。このリアルタイムクロック回路32は、一般的な種々のリアルタイムクロック用ICを用いて構成することができる。スイッチ制御回路34は、主回路20が実行する動作に基づいて、後述する余剰電力回収回路50に含まれる2つのスイッチSW1,SW2の動作を制御する回路である。また、スイッチ制御回路34は、第1の電源配線PLSの電圧Vplsに基づいて、2つのスイッチSW1,SW2の動作を制御する回路である。なお、2つのスイッチSW1,SW2の制御動作については、さらに後述する。
予備電源回路40は、整流用のダイオードDupとバックアップコンデンサCbとを備えている。ダイオードDupは、アノードが第1の電源配線PLSに接続され、カソードが予備電源配線PLRに接続されている。バックアップコンデンサCbは、予備電源配線PLRと接地配線PLGとの間で、補回路30に並列に接続されている。ダイオードDupは、第1の電源配線PLSの電圧Vplsが予備電源配線PLRの電圧Vcbよりも高いときにオン状態となり、バックアップコンデンサCbを充電する。これにより、バックアップコンデンサCbには電力が蓄積される。なお、厳密には、ダイオードDupは、第1の電源配線PLSの電圧Vplsが呼び電源配線PLRの電圧Vcbに対してダイオードDupがオン状態となるために必要な順方向電圧以上高くなったときに、オン状態となる。
予備電源回路40は、AC電源ONにおいて、補回路30へ供給する予備電源を生成して補回路30に供給するとともに、バックアップコンデンサCbに電荷を蓄積しておき、AC電源OFFにおいて、バックアップコンデンサCbの蓄積電力を予備電源として、補回路30へ供給する回路である。
余剰電力回収回路50は、主電源供給スイッチSW1と、電力回収スイッチSW2と、トランスTrecと、ダイオードDrecと、を備えている。主電源供給スイッチSW1は、上記したように第1の電源配線PLSと第2の電源配線PLMとの間に介挿されている。電力回収スイッチSW2は、第2の電源配線PLMとトランスTrecの一次側コイルLt1の一方の端子とに接続されている。ダイオードDrecは、アノードがトランスTrecの二次側コイルLt2の一方の端子に接続され、カソードが予備電源配線PLRに接続されている。トランスTrecの一次側コイルLt1および二次側コイルLt2の他方の端子は、それぞれ接地配線PLGに接続されている。
電力回収スイッチSW2は、後述するように主電源供給スイッチSW1がオフ(開)となって主回路20への電源の供給が遮断されたときに、オン(閉)となる。このとき、トランスTrecの一次側コイルLt1は電力回収スイッチSW2を介してバイパスコンデンサCpに並列に接続される。ここで、トランスTrecは、第2の電源配線PLMと接地配線PLGとの間で直列に接続された電力回収スイッチSW2およびトランスTrecの一次側コイルLt1によるインピーダンスが、主回路20によるインピーダンスに比べて低くなるようものが用いられる。したがって、電力回収スイッチSW2がオンとなると、バイパスコンデンサCpに蓄積された電荷が放電電流となって一次側コイルLt1に流れこみ、ダイオードDrecのアノードに接続された二次側コイルの端子に起電力(以下、「誘導起電力」と呼ぶ)が発生することになる。そして、ダイオードDrecは、発生した誘導起電力により、アノード側の電圧Vrecが予備電源配線PLRの電圧Vcbよりも高くなってオン状態となり、バックアップコンデンサCbを充電する。なお、厳密には、ダイオードDrecは、アノード側の電圧Vrecが予備電源配線PLRの電圧Vcbに対してダイオードDrecがオン状態となるために必要な順方向電圧以上高くなったときに、オン状態となる。
以上のように、余剰電力回収回路50は、バイパスコンデンサCpの蓄積電力を回収して、バックアップコンデンサCbに蓄積させるための回路である。なお、余剰電力回収回路50による電力回収動作については、さらに後述する。
A2.余剰電力回収動作:
以下では、余剰電力回収回路50による余剰電力回収動作について説明する。主回路20への主電源の供給が遮断される動作として、以下の2つの場合が考えられる。第1に、主回路20からの動作の停止指示に基づいて、スイッチ制御回路34が主電源供給スイッチSW1をオフすることにより、主回路20への主電源の供給が遮断される場合(以下、「主電源供給遮断」と呼ぶ)である。第2に、主回路20は動作状態であるが、AC電源OFFとなって主電源回路10による主電源の生成が停止されることにより、主回路20への主電源の供給が遮断される場合(以下、「主電源生成停止」と呼ぶ)である。以下では、主電源供給遮断の場合と主電源生成停止の場合とに分けて、それぞれにおける余剰電力回動作について説明する。
A2.1.主電源供給遮断の場合:
図2は、主電源供給遮断の場合の余剰電力回収動作について示す説明図である。また、図3は、主電源供給遮断前における電力供給の様子を示す説明図である。図4は、主電源遮供給遮断時における電力供給の様子を示す説明図である。図5は、余剰電力回収時の様子を示す説明図である。
まず、主電源供給遮断前は、図2に示すように、主電源供給スイッチSW1がオンで電力回収スイッチSW2がオフの状態である。このとき、第1の電源配線PLSが第2の電源配線PLMに接続されているので、第1の電源配線PLSに発生している電圧Vplsが、ほぼ第2の電源配線PLMの電圧Vplmとなる。そして、第2の電源配線PLMに発生した電圧Vplmが主回路20に供給される主電源の電圧となり、図3に示すように、主回路20に電流が供給される。なお、図3に示した実線矢印は、供給される電流を示している。
また、予備電源配線PLRには第1の電源配線PLSの電圧Vplsが予備電源回路40のダイオードDupを介して印加される。このとき、予備電源配線PLRの電圧Vcbは、第1の電源配線PLSの電圧Vplsにほぼ等しい値(以下、「Vcbs(ON)」で表す)となる。ただし、実際の値は、電圧VplsからダイオードDupの順方向電圧分だけ下がった値となる。予備電源配線PLRに発生した電圧Vcbが補回路30に供給される予備電源の電圧となり、図3に示すように、補回路30に電流が供給される。また、バックアップコンデンサCbには、予備電源配線PLRの電圧Vcbおよびコンデンサ容量に応じた電荷が蓄積されるまで、図3に示すように電流が流れて充電が実行され、電力が蓄積される。
なお、電力回収スイッチSW2がオフの状態であるので、電力回収スイッチSW2からトランスTrecの一次側コイルLt1へ向けて流れる電流Itは発生せず、二次側コイルからダイオードDrecへ向けて流れる誘導電流Ibも発生しない。
そして、主回路20において動作の終了処理が実行され、主回路20からスイッチ制御回路34に主電源供給遮断の指示がなされると、図2に示すように、主電源供給スイッチSW1がオンからオフに変化する。これにより、第1の電源配線PLSと第2の電源配線PLMとの接続が開放されて、第1の電源配線PLSから第2の電源配線PLMへの主電源の供給が遮断され、主回路20への主電源の供給が遮断される。なお、主電源供給スイッチSW1がオンからオフに変化するタイミングを「主電電源供給遮断時」と呼ぶ。このとき、主回路20への主電源の供給は、バイパスコンデンサCpにより実行され、図4に示すように、バイパスコンデンサCpから主回路20へ向けて電流(実線矢印で示す)が供給される。この場合、第2の電源配線PLMの電圧Vplmは、図2に示すように、バイパスコンデンサCpに蓄積されていた電荷の放電に応じて徐々に低下していく。
なお、本例では、主電源回路10の動作は継続していることを前提としているので、主電源供給遮断時においても、予備電源回路40は、予備電源配線PLRの電圧Vcbが主電源供給遮断前の電圧値Vcbs(ON)を維持するように動作する。また、バックアップコンデンサCbには、予備電源配線PLRの電圧Vcb(=Vcbs(ON))およびバックアップコンデンサCbの容量に応じた電荷の蓄積が継続される。
そして、図2に示すように、スイッチ制御回路34の制御によって、主電源供給スイッチSW1がオンからオフに変化した後、さらに、電力回収スイッチSW2がオフからオンに変化すると、以下で説明するように、バイパスコンデンサCpに蓄積された電力(余剰電力)の回収が実行される。
電力回収スイッチSW2がオンの状態となると、バイパスコンデンサCpは、電力回収スイッチSW2を介してトランスTrecの一次側コイルLt1に並列に接続されることになる。このとき、電力回収スイッチSW2およびトランスTrecの一次側コイルLt1によるインピーダンスは、上記したように、主回路20のインピーダンスに比べて小さい。このため、トランスTrecの一次側コイルLt1には、バイパスコンデンサCpに蓄積されている電荷量に応じて、図2および図5に示すように、初期値Itsから0まで変化する放電電流Itが流れ込む。このとき、二次側コイルLt2には、初期値Ibsから0まで変化する誘導電流Ibおよび誘導電圧Vrecが発生する。そして、発生した誘導電流IbはダイオードDrecを介してバックアップコンデンサCbに流れ込み、バックアップコンデンサCbが充電される。このとき、予備電源配線PLRの電圧Vcbは、誘導電流Ibによる充電量に応じて、電力回収スイッチSW2がオンとなる前の電圧値Vcbs(ON)よりも高くなる。なお、誘導電流Ibによる充電後の電圧Vcbの電圧値をVcbs(OFF)とする。このとき、ダイオードDupのカソード側の電位である予備電源配線PLRの電圧Vcb(=Vcbs(OFF))は、アノード側の電位である第1の電源配線PLSの電圧Vpls(≒Vcbs(ON))よりも高くなる。これにより、ダイオードDupはオフ状態となり、補回路30への予備電源の供給は、バックアップコンデンサCbの蓄積電力によって実行され、図5に示すように、バックアップコンデンサCbから補回路30へ向けて電流(実線矢印で示す)が供給される。なお、電圧値Vcbs(OFF)は、補回路30の電源電圧として許容される最大電圧Vrctl(max)以下となるように設定される。また、電圧値Vcbs(ON)は、補回路30の電源電圧として許容される最小電圧Vrctl(min)以上となるように設定される。
そして、バイパスコンデンサCpに蓄積された電荷の放電の終了後、図2に示すように、スイッチ制御回路34の制御によって電力回収スイッチSW2をオンからオフとすることにより、余剰電力回収動作は終了する。なお、電力回収スイッチSW2のオン期間は、例えば、バイパスコンデンサCpとトランスTrecと電力回収スイッチSW2とによって形成される放電回路の時定数に基づいて、誘導電流Ibによる充電のために十分な時間に決められる。あるいは、第2の電源配線PLMの電圧を監視して、所定の電圧以下となるまでの期間とするようにしてもよい。
なお、予備電源回路40では、余剰電力回収回路50により回収した電力が予備電源として利用され、補回路30に供給されて消費される。これにより、予備電源配線PLRの電圧Vcbが電圧値Vcbs(OFF)の状態から減少していき、第1の電源配線Vpls以下となると、ダイオードDupが再びオン状態となる。このとき、主電源供給遮断前と同様に、第1の電源配線PLSの電圧VplsがダイオードDupを介して予備電源配線PLRに供給され、補回路30に供給される予備電源の電圧となり、補回路30に電流が供給される。また、バックアップコンデンサCbには、予備電源配線PLRの電圧Vcbおよびコンデンサ容量に応じた電荷の蓄積が継続される。
A2.2.主電源生成停止の場合:
図6は、主電源生成停止の場合の余剰電力回収動作について示す説明図である。主電源生成停止、すなわち、主回路20が動作状態であるがAC電源OFFとなって主電源の生成が停止される場合には、上記主電源供給遮断の場合と異なり、主回路20から主電源供給遮断の指示がなされない。そこで、スイッチ制御回路34は、図6に示すように、第1の電源配線PLSの電圧Vplsを監視し、予め設定した閾値電圧Vstp以下となった時に、主電源生成停止を検出する。そして、主電源生成停止の検出をトリガとして主電源供給スイッチSW1をオンからオフに変化させて、主回路20と主電源回路10との接続を遮断する。そして、主電源供給スイッチSW1をオフにした後は、上記主電源供給遮断の場合と同様に、電力回収スイッチSW2をオンに変化させて、バイパスコンデンサCpに蓄積されている余剰電力を回収することができる。主電源供給スイッチSW1をオンからオフに変化させた後の動作は、主電源供給遮断の場合と同様であるので、説明を省略する。
A3.実施例の効果:
以上説明したように、本実施例では、主電源供給スイッチSW1がオンからオフに変化して、主回路20への主電源の供給が遮断されたときに、主回路20の電源端子間に並列に接続されたバイパスコンデンサCpに蓄積されていた電力を回収して、バックアップコンデンサCbに蓄積させることができる。これにより、従来、主電源供給遮断時において無駄な電力(余剰電力)となっていたバイパスコンデンサCpの蓄積電力を、補回路30に供給する予備電源として有効に利用することが可能である。
また、本実施例の場合には、電力回収によって、電力回収前の予備電源配線PLRの電圧Vcb(=Vcbs(ON))およびバックアップコンデンサCbの容量から決まる蓄積可能な電荷量よりも多くの電荷を、バックアップコンデンサCbに蓄積することができる。このため、電力回収を実行する場合のバックアップコンデンサの容量は、電力回収前にバックアップコンデンサに印加される電圧で、電力回収後の電荷量を蓄積するために要求されるバックアップコンデンサの容量に比べて小さくすることができ、コンデンサの小型化が可能である。
B.第2実施例:
図7は、本発明の第2実施例としての電子機器を構成する電子回路を示すブロック図である。第2実施例の電子回路は、供給される電源の電圧が異なる2種類の主回路20−1,20−2およびバイパスコンデンサCp1,Cp2を備えている点が第1実施例と異なっている。また、この相違点に起因して、第2の電源配線PLMによって供給される電源n(電圧Vplm)に基づいて、第1の主回路20−1に供給する第1の主電源を生成する第1の電圧調整回路60−1と、第2の主回路20−2に供給する第2の主電源を生成する第2の電圧調整回路60−2と、を備えている点が第1実施例と異なっている。さらに、また、上記2つの相違点に起因して、第1実施例の余剰電力回収回路50に換えて余剰電力回収回路50Bを備えている点が第1実施例と異なっている。
余剰電力回収回路50Bは、第1の主回路20−1に並列に接続された第1のバイパスコンデンサCp1の蓄積電力を回収するために、第1の電力回収スイッチSW21と、第1のトランスTrec1と、第1の保護ダイオードDc1と、を備えている。また、第2の主回路20−2に並列に接続された第2のバイパスコンデンサCp2の蓄積電力を回収するために、第2の電力回収スイッチSW22と、第2のトランスTrec2と、第2の保護ダイオードDc2と、備えている。
第1の電力回収スイッチSW21および第1のトランスTrec1の一次側コイルLt11は、第1のバイパスコンデンサCp1に対して並列となるように接続されている。第2の電力回収スイッチSW22および第2のトランスTrec2の一次側コイルLt12も、同様に、第2のバイパスコンデンサCp2に対して並列となるように接続されている。一方、第1のトランスTrec1の二次側コイルLt21および第2のトランスTrec2の二次側コイルLt22は、直列に接続されており、第1のトランスTrec1の二次側コイルLt21が電力回収用のダイオードDrecに接続され、第2のトランスTrec2の二次側コイルLt22が接地配線PLGに接続されている。
第1の電力回収スイッチSW21がオンとなって、第1のバイパスコンデンサCp1に蓄積された電荷が第1の放電電流It1となって第1のトランスTrec1の一次側コイルLt11に流れ込む。このとき、第1のトランスTrec1の二次側コイルLt21には第1の誘導電流Ib1が発生する。同様に、第2の電力回収スイッチSW22がオンとなって、第2のバイパスコンデンサCp2に蓄積された電荷が第2の放電電流It2となって第2のトランスTrec2の一次側コイルLt12に流れ込む。このとき、第2のトランスTrec2の二次側コイルLt22には第2の誘導電流Ib2が発生する。そして、第1の誘導電流Ib1および第2の誘導電流Ib2を合成した電流が誘導電流Ibとなって、電力回収用のダイオードDrecを介して、予備電源配線PLRに流れ込み、バックアップコンデンサCbを充電することができる。
以上のように、余剰電力回収回路50Bは、2つの異なる主電源用のバイパスコンデンサCp1,Cp2の蓄積電力を回収して、バックアップコンデンサCbに蓄積させることができる。
なお、例えば、第1の電力回収スイッチSW21のみがオンで第1の誘導電流Ib1が発生しているが、第2の電力回収スイッチSW22がオフ、あるいは、第2のバイパスコンデンサCp2からの電荷の放電が終了して、第2の誘導電流Ib2が発生していない場合には、第1の誘導電流Ib1が第2のトランスTrec2の二次側コイルLt22に流れ込む。このとき、第2のトランスTrec2の一次側コイルL12の端子間に、主回路20−2の電源端子間に印加される第1の主電源の電圧の極性とは逆方向の誘導電圧が発生して、第2の主回路20−2の電源端子間に印加されてしまい、回路に不具合を発生させてしまう可能性がある。第2の保護ダイオードDc2は、この誘導電圧を抑制して、不具合の発生を防止するために、アノードが接地配線PLG側の一次側コイルLt12の端子に接続され、カソードが一次側コイルLt12の他方の端子に接続されたものである。なお、第1の保護ダイオードDc1も第2の保護ダイオードDc2と同様に、第1のトランスTrec1の一次側コイルLt11の端子間に発生する逆方向の誘導電圧を抑制するために設けられたものである。
C.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
上記第1実施例では、余剰電力回収回路として、トランスを用いて、バイパスコンデンサCpからの放電電流に対応する誘導電流を発生させ、この誘導電流を充電電流としてバックアップコンデンサCbを充電する構成を例に説明したが、これに限定されるものではなく、バイパスコンデンサからの放電電流に対応する充電電流を発生させてバックアップコンデンサを充電することが可能な構成であれば、どのような構成であってもよい。
上記第2実施例では、供給される電源の電圧が異なる2種類の主回路20−1,20−2のバイパスコンデンサCp1,Cp2の蓄積電力を回収する構成を例に説明したが、これに限定されるものではなく、供給される電源の電圧が異なる複数の主回路のバイパスコンデンサの蓄積電力を回収する構成にも、同様に、適用することが可能である。
本発明の第1実施例としての電子機器を構成する電子回路を示すブロック図である。 主電源供給遮断の場合の余剰電力回収動作について示す説明図である。 主電源供給遮断前における電力供給の様子を示す説明図である。 主電源遮供給遮断時における電力供給の様子を示す説明図である。 余剰電力回収時の様子を示す説明図である。 主電源生成停止の場合の余剰電力回収動作について示す説明図である。 本発明の第2実施例としての電子機器を構成する電子回路を示すブロック図である。
符号の説明
10…主電源回路
20,20−1,20−2…主回路
30…補回路
32…リアルタイムクロック回路
34…スイッチ制御回路
40…予備電源回路
50…余剰電力回収回路
50B…余剰電力回収回路
60−1,60−2…電圧調整回路
Trec…トランス
Drec…ダイオード
Cb…バックアップコンデンサ
Cp…バイパスコンデンサ
SW1…主電源供給スイッチ
SW2,SW21,Sw22…電力回収スイッチ
PLG…電源配線(接地配線)
Dc1,Dc2…保護ダイオード
PLR…予備電源配線
PLS…電源配線
PLM…電源配線
Cp1,Cp2…バイパスコンデンサ
Trec,Trec1,Trec2…トランス
Lt1,Lt11,Lt12…一次側コイル
Lt2,Lt21,Lt22…二次側コイル
Dup…ダイオード

Claims (3)

  1. 電子機器であって、
    供給される主電源により動作する第1の回路と、
    供給される予備電源により動作し、前記第1の回路への前記主電源の供給が遮断されて前記第1の回路が停止状態となった場合においても、動作を継続する第2の回路と、
    前記主電源を生成する主電源回路と、
    前記第1の回路に並列に接続されたバイパスコンデンサと、
    前記第2の回路に並列に接続されたバックアップコンデンサを有し、前記主電源が生成されている状態において、前記主電源から前記予備電源を生成して前記第2の回路へ供給するとともに、前記主電源が生成されていない状態において、前記バックアップコンデンサの蓄積電力を前記予備電源として、前記第2の回路へ供給する予備電源回路と、
    前記第1の回路が停止状態となる際に、前記バイパスコンデンサの蓄積電力を回収して、前記バックアップコンデンサに蓄積させる余剰電力回収回路と、
    を備える電子機器。
  2. 請求項1記載の電子機器であって、
    前記余剰電力回収回路は、前記第1の回路への前記主電源の供給が遮断されたときに閉じられるスイッチ回路と、前記スイッチ回路を介して前記バイパスコンデンサに並列に接続される一次側コイルと、前記一次側コイルに供給される電力に基づいて誘導起電力を発生し、前記誘導起電力を整流する整流素子を介して前記バックアップコンデンサに並列に接続される二次側コイル、とを含むトランス回路を有しており、
    前記トランス回路は、前記バイパスコンデンサに並列に接続される前記スイッチ回路および前記一次側コイルのインピーダンスが前記第1の回路のインピーダンスよりも低くなるように設定されている
    ことを特徴とする電子機器。
  3. 請求項2記載の電子機器であって、
    前記第1の回路は、異なる電圧の電源により動作する複数の回路部分を含み、
    前記複数の回路部分には、それぞれ前記バイパスコンデンサが接続されており、
    前記主電源は、異なる電圧の複数の電源を含み、
    前記回路部分ごとに前記余剰電力回収回路を備えており、
    それぞれの前記余剰電力回収回路の前記トランス回路の前記二次側コイルは、前記バックアップコンデンサの両端子間で直列に接続されている
    ことを特徴とする電子機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014073015A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Brother Ind Ltd 電子機器、及び液体吐出装置

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