JP2010109432A - 移動端末、距離測定方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】位置が既知であるデジタル放送送信所から送信されているデジタル放送波を受信し、受信されるデジタル放送波に含まれている番組時刻基準値情報に基づき、デジタル放送送信所から自端末までの距離を算出する。第1の地点に自端末が位置していた時における距離算出結果と、第2の地点に自端末が位置していた時における距離算出結果とを記憶しておき、その記憶内容に基づき、第1の地点と第2の地点との距離を算出する。
【効果】2つの地点の間に、工事現場や路上駐車など障害物があると適切な測距が実現できないことがあるが、そういった状況下においてもそれら2つの地点の距離を算出することができる。
【選択図】図5
Description
特許文献1では、送信時刻と受信時刻とを基に、地上デジタル放送局とGPS受信機間の距離を算出している。
しかしながら、距離の算出に必要な送信時刻については、受信側では認識できない。送信時刻を受信側で認識するには、送信側と受信側との時刻合わせが必要であると共に、送信時刻に関する情報を送信側で挿入する必要がある。このように、特許文献1に記載の技術を採用する場合、時刻合わせを行うための構成および送信時刻を挿入するための構成を送信側に設ける必要があり、その実現は困難である。
本発明は上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的はデジタル放送送信所から移動端末までの距離を容易に算出することのできる移動端末、距離測定方法を提供することである。
この構成によれば、地上デジタルテレビジョン放送の部分受信(ワンセグ放送受信)の放送方式を利用して、通常のテレビジョン放送よりも極めて小さい特定のエリアに限定して独自のコンテンツを放送のように送信する「ワンセグメント・ローカルサービス」の送信所までの距離が算出でき、バス停や駅などの通過ポイントごとにその設備が構築されていた場合には、目的地のバス停や駅まで、「あとどの程度の距離(=何分後に到着)」という目安を知ることが可能となる。
プログラム参照時刻と自端末内部のシステムタイムクロックとの位相差すなわち電波伝搬時間に電波伝搬速度を乗算することにより、デジタル放送送信所から自端末までの距離を算出することができる。
ハードウェアの大幅なる変更や追加を施さずとも、位相同期回路のカウンタの出力を利用することにより、所要の信号を取り出し、自端末までの距離を算出することができる。
バス停や駅などの通過ポイントごとに、目的地のバス停や駅まで、「あとどの程度の距離(=何分後に到着)」という目安を知ることが可能となる。
2つの地点の間に、工事現場や路上駐車など障害物があると適切な測距が実現できないことがあるが、そういった状況下においてもそれら2つの地点の距離を算出することができる。
2つの地点の間に、工事現場や路上駐車など障害物があると適切な測距が実現できないことがあるが、そういった状況下においてもそれら2つの地点の距離を算出することができる。
(移動端末の構成)
図1は、本発明の実施形態による移動端末の構成例を示すブロック図である。同図において、本例の移動端末10は、他の装置との間で信号を送受信するための通信部11と、図示せぬデジタル放送送信所から送信されてくる放送波を受信する放送受信部12と、各種情報を表示する表示部13と、各種情報を記憶する記憶部14と、この端末のユーザが操作する操作部15と、各部を制御する制御部16とを含み、これら各部が信号を相互に授受できるようにバスによって接続された構成になっている。
この移動端末10は、例えば、周知の地上デジタルテレビジョン放送の部分受信(ワンセグ放送受信)機能付きの携帯電話機であるが、その機能を有していれば携帯電話機に限定されるものではない。
一般に、放送番組は、送信側からの距離に関係なく、番組の開始時刻に合わせて表示することが求められる。デジタル放送では、MPEG(Moving Picture Experts Group)システムが採用されている。デジタル受信機である移動端末では、ビデオの同期信号は伝送されないため、基本クロックである27MHzのクロックを再生し、そこから分周して同期信号が生成される。
図2(b)は、図1中の放送受信部12の内部構成のうち、本発明に関連する部分を示す図であり、PLLにより送信側の内部クロック(システムタイムクロック)に、受信側の内部クロック(システムタイムクロック)を同期させるための構成が示されている。
距離L = 電波伝搬速度 × 時間
= 30万[km/s] × PCR到達時間 …(1)
であるから、受信機である移動端末とデジタル放送送信所との距離Lを算出することができる。
ここで、図3に示されているように、上記の距離Lは、移動端末10とデジタル放送送信所50の電波送信部分との直線距離である。移動端末10とデジタル放送送信所50との高低差をHとすると、移動端末10とデジタル放送送信所50との地面Gに平行な経路の距離L’は、式(2)のようになる。すなわち、
距離L’=(L2+H2)1/2 …(2)
である。
図4を参照して、本例の移動端末による距離算出処理について説明する。同図において、移動端末は、デジタル放送波を受信する(ステップS31)。受信したデジタル放送波には、上述したPCRが挿入されている。このPCRと、移動端末内部のシステムタイムクロックが生成するカウント値とを比較して端末内部のシステムタイムクロックの速度を調整する。これにより、移動端末は、デジタル放送送信所との同期を確立する。
そして、デジタル放送送信所から移動端末までの距離が、上記式(1)によって算出される(ステップS32)。この算出された距離は、必要に応じて表示部に出力されて表示される(ステップS33)。
なお、「ワンセグメント・ローカルサービス」については、webページ「エリア限定のワンセグサービスを実施する方々へ」社団法人デジタル放送推進協会(URL;http://www.dpa.or.jp/corp/1seg_area.html、2008年9月1日検索)に開示されている。
ところで、デジタル放送送信所から移動端末までの距離算出を2つの地点において行うことにより、それら2つの地点A−B間の距離を算出することができる。例えば、図6を参照すると、第1の地点Aにおいてデジタル放送送信所50から移動端末までの距離を算出することにより、デジタル放送送信所50から第1の地点Aまでの距離Laを算出することができる。この算出された距離Laの値は、移動端末内の記憶部に記憶しておく。また、第1の地点Aにおいて、デジタル放送送信所50と第2の地点Bとのなす角度θaを測定しておく。
地点A−地点B間の距離=La×cosθa+Lb×cosθb …(3)
地点Aと地点Bとの間の距離を測る際に、途中に工事現場51や路上駐車など障害物があると適切な測距が実現できないことがあるが、そういった状況下においても本発明によれば地点Aと地点Bとの間の距離を算出することが可能となる。
このように放送送信所の電波到来方向は、周知技術を用いて知ることが可能であることから、地点Aにおいて、放送の電波到来方向から、測位対象となる地点Bを見通すように、上記のようにトランシットなどを用いることによって、地点Aからの角度θaを測定することができる。同様に地点Bにおいても同様の手段によって角度θbを測定することができる。
この算出された距離は、表示部に出力されて表示される(ステップS66)。
上述した移動端末においては、以下のような距離測定方法が採用されている。すなわち、位置が既知であるデジタル放送送信所から送信されているデジタル放送波を動通信端末において受信する受信ステップ(図4中のステップS31に対応)と、上記受信ステップにおいて受信されたデジタル放送波に含まれている番組時刻基準値情報に基づき、上記デジタル放送送信所から移動端末までの距離を算出する距離算出ステップ(図4中のステップS32に対応)とを含むことを特徴とする距離測定方法が採用されている。
この方法によれば、2つの地点の間に、工事現場や路上駐車など障害物があると適切な測距が実現できないことがあるが、そういった状況下においてもそれら2つの地点の距離を算出することができる。
位置が既知であるデジタル放送送信所から送信されているデジタル放送波に含まれている番組時刻基準値情報に基づき、デジタル放送送信所から自端末までの距離を算出することにより、地上デジタルテレビジョン放送の部分受信(ワンセグ放送受信)の放送方式を利用して、「ワンセグメント・ローカルサービス」の送信所までの距離が算出でき、バス停や駅などの通過ポイントごとにその設備が構築されていた場合には、目的地のバス停や駅までの距離の目安を知ることができる。
2つの地点それぞれに自端末が位置していた時におけるデジタル放送送信所から自端末までの距離算出結果をそれぞれ記憶しておき、それら記憶内容に基づき、2つの地点の距離を算出することにより、2つの地点の間に、障害物がある状況下においてもそれら2つの地点の距離を算出することができる。
11 通信部
12 放送受信部
13 表示部
14 記憶部
15 操作部
16 制御部
40 鉄道駅
41 電車
42 エリア
50 デジタル放送送信所
51 工事現場
121 電圧制御発振器
122 カウンタ
123 比較器
124 フィルタ
Claims (7)
- 位置が既知であるデジタル放送送信所から送信されているデジタル放送波を受信する受信手段と、前記受信手段によって受信されるデジタル放送波に含まれている番組時刻基準値情報に基づき、前記デジタル放送送信所から自端末までの距離を算出する距離算出手段とを含むことを特徴とする移動端末。
- 前記距離算出手段は、前記デジタル放送波から、前記番組時刻基準値情報に比例するシステムタイムクロックを自端末内で再生し、この再生システムタイムクロックに電波伝搬速度を乗算することによって、前記デジタル放送送信所から自端末までの距離を算出することを特徴とする請求項1に記載の移動端末。
- 前記距離算出手段は、前記デジタル放送送信所の内部クロックに自端末内部のシステムタイムクロックを同期させるための位相同期回路を構成するカウンタを含み、前記カウンタの出力から前記システムタイムクロックを導出することを特徴とする請求項2に記載の移動端末。
- 前記デジタル放送送信所は、自端末の通過ポイントごとに設けられ、前記距離算出手段は、各ポイントから自端末までの距離を算出する測定することを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の移動端末。
- 第1の地点に自端末が位置していた時における前記デジタル放送送信所から自端末までの距離算出結果と、第2の地点に自端末が位置していた時における前記デジタル放送送信所から自端末までの距離算出結果とを記憶する記憶手段を更に含み、前記記憶手段の記憶内容に基づき、前記第1の地点と前記第2の地点との距離を算出することを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の移動端末。
- 位置が既知であるデジタル放送送信所から送信されているデジタル放送波を動通信端末において受信する受信ステップと、前記受信ステップにおいて受信されたデジタル放送波に含まれている番組時刻基準値情報に基づき、前記デジタル放送送信所から移動端末までの距離を算出する距離算出ステップとを含むことを特徴とする距離測定方法。
- 第1の地点に自端末が位置していた時における前記デジタル放送送信所から自端末までの距離算出結果と、第2の地点に自端末が位置していた時における前記デジタル放送送信所から自端末までの距離算出結果とを記憶する記憶ステップを更に含み、前記記憶ステップにおける記憶内容に基づき、前記第1の地点と前記第2の地点との距離を算出することを特徴とする請求項6に記載の距離測定方法。
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CN111132181A (zh) * | 2020-03-27 | 2020-05-08 | 北京中铁建电气化设计研究院有限公司 | 应用于无线通信网络的射线跟踪技术方法和装置 |
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JP2002344403A (ja) * | 2001-05-16 | 2002-11-29 | Mitsubishi Electric Corp | 情報ブラウズ装置、情報ブラウズ方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラム |
JP2005221331A (ja) * | 2004-02-04 | 2005-08-18 | Fujitsu Ltd | Gps受信機 |
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2008
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CN111132181B (zh) * | 2020-03-27 | 2020-07-21 | 北京中铁建电气化设计研究院有限公司 | 应用于无线通信网络的射线跟踪技术方法和装置 |
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