JP2010109401A - 無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピューター・プログラム - Google Patents

無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピューター・プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数のパケット・フォーマットが混在するネットワーク環境下で、パケット・フォーマットを効率的且つ高い信頼度で識別し、高精度に復号処理する。
【解決手段】信頼度の高いSIG情報を用いてパケットを識別する前に、信頼度の低いフォーマット識別判定結果に従って復号処理を進める場合において、一旦は信頼度の低い判定結果に従って復号処理を開始するが、その後の信号処理過程を通じて得られた、より信頼度の高い検査方法を通過した結果に基づくフォーマット識別出力値とは異なる場合には、必要な各種推定演算や復号処理に遡って受信動作を再試行することで、パケットの復号精度を向上させる。
【選択図】 図17

Description

本発明は、所定の規格フォーマットに則ったパケットを受信処理する無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピューター・プログラムに係り、特に、複数の異なるパケット・フォーマットが混在するネットワーク環境において、受信したパケットのフォーマットを識別し復号処理する無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピューター・プログラムに関する。
旧来の有線通信方式における配線から解放するシステムとして、無線ネットワークが注目されている。無線ネットワークに関する標準的な規格として、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11やIEEE802.15を挙げることができる。例えばIEEE802.11a/gでは、無線LANの標準規格として、マルチキャリヤ方式の1つであるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)変調方式が採用されている。
また、IEEE802.11a/gの規格では最大で54Mbpsの通信速度を達成する変調方式をサポートしているが、さらなる高ビットレートを実現できる次世代の無線LAN規格が求められている。例えば、IEEE802.11の拡張規格として、OFDM_MIMO通信方式を採用したIEEE802.11nが規定されている。ここで言うMIMO(Multiple Input Multiple Output)とは、送信機側と受信機側の双方において複数のアンテナ素子を備え、空間多重したストリームを実現する通信方式を採用である。送信ブランチ側では、複数の送信データに空間/時間符号を施して多重化し、複数本の送信アンテナに分配してチャネルに送信する。一方、受信ブランチ側では、チャネル経由で複数本の受信アンテナにより受信した受信信号を空間/時間復号を施して複数の送信データに分離して、ストリーム間のクロストークなしに元のデータを得る。MIMO通信方式によれば、周波数帯域を増大させることになく、アンテナ本数に応じて伝送容量の拡大を図り、通信速度向上を達成することができる。
無線通信では、一般に、パケットの先頭に既知シーケンスの繰り返しからなるプリアンブルが付加されており、受信機側では、プリアンブルを用いてパケットを発見して同期処理を行なう。また、プリアンブル部分で同期獲得を終えると、続くヘッダ内のSIGNALフィールドに記載された制御情報(SIG情報)をデコードして、パケット長や、変調方式、符号化方式といったデータ復号に必要となる情報を取得する。
上述したIEEE802.11nのPHY層は、従来のIEEE802.11a/gとは変調方式や符号化方式などのパケットの伝送モード(Modulation and Coding Scheme:MCS)が全く相違する高スループット(High Throughput:HT)伝送モード(以下では、「HTモード」とも呼ぶ)を持つとともに、従来のIEEE802.11a/gと同じパケット・フォーマット及び同じ周波数領域でデータ伝送を行なう動作モード(以下では、「レガシー・モード」とも呼ぶ)も備えている。また、HTモードは、IEEE802.11a/gに準拠する従来端末(以下では、「レガシー端末」とも呼ぶ)との互換性を持つ“Mixed Mode(MM)”と呼ばれる動作モードと、レガシー端末との互換性を全く持たない“Green Field(GF)”と呼ばれる動作モードに分けられる。このことは、Legacy Format(LF)、Mixed Format(MF)、Green Field Format(GF)という3種類の送信フォーマットが存在することを意味し、フォーマット毎にSIG情報の配置や記載内容、信頼度が異なる。例えば、MFパケットは、レガシー・プリアンブルに続いてHTプリアンブルを持つという、プリアンブル情報が多重化されたマルチプル・フォーマットのパケットである。
通信端末は、パケットを受信するとそのフォーマットを識別し、さらにSIG情報を確定させて受信動作を行なう。HTモードで動作するHT端末は、より検査レベルの高いHTプリアンブル内のSIG情報(HT−SIG)を用いて受信パケットの検査を行なうことができる。
例えば、LFパケット及びMFパケットのL−SIGの記載情報に一定のルールを設け、HT端末は、L−SIGに規定外の情報が記載されていたときには、パリティー・エラーが検出されない場合であっても、L−SIGから読み取った情報を無効なものとして廃棄することで、偽陽性検出精度を向上するようにした無線通信システムについて提案がなされている(例えば、特許文献1を参照のこと)。
他方、RTS(Request To Send)フレームの受信局がCTS(Clear To Send)フレームを返信する場合や、データ・フレームの受信局が確認応答(ACK)フレームを返信する場合など、優先度の高いフレームには、極めて短いフレーム間スペース(Short Inter−Frame Space:SIFS)が用いられる。このため、パケットを受信した通信端末は、SIFS(16マイクロ秒)以内にSIG情報の復号処理を終え、送信に備えなければならないという、厳しいレイテンシーの制約が課される。
特開2008−10904号公報
本発明の目的は、所定の規格フォーマットに則ったパケットを好適に受信処理することができる、優れた無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピューター・プログラムを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、複数の異なるパケット・フォーマットが混在するネットワーク環境において、受信したパケットのフォーマットを効率的且つ高い信頼度で識別し、高精度に復号処理することができる、優れた無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピューター・プログラムを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、複数の異なるパケット・フォーマットが混在するネットワーク環境において、厳しいレイテンシーの制限下でも、受信パケットのフォーマットを効率的且つ高い信頼度で識別し、高精度に復号処理することができる、優れた無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピューター・プログラムを提供することにある。
本願は、上記課題を参酌してなされたものであり、請求項1に記載の発明は、複数の異なるパケット・フォーマットが混在するネットワーク環境で動作する無線通信装置であって、
受信パケットのプリアンブルの復号前の信号処理によってフォーマットを検出する第1のフォーマット検出部と、
受信パケットのプリアンブルを用いて各種推定処理を行なう推定処理部と、
前記推定処理部における推定結果に基づいて、前記第1のフォーマット検出部により検出されたフォーマットに従った受信パケットの復号処理を行なう復号処理部と、
前記復号処理部による受信パケットのプリアンブル内の制御(SIG)情報の復号結果に基づいて、受信パケットのフォーマットを検出する第2のフォーマット検出部と、
前記第1のフォーマット検出部による検出結果が前記第2のフォーマット検出部による検出結果と異なる場合に、前記第1のフォーマット検出部による検出結果が誤検出であることを判定する誤検出判定部と、
前記誤検出判定部による判定結果に応じて、前記推定処理部及び前記復号処理部の動作を制御する制御部と、
を具備することを特徴とする無線通信装置である。
また、本願の請求項2に記載の無線通信装置は、前記復号処理部により復号しさらに誤り訂正した後の信号に対するパリティー・チェック、フレーム・チェック・シーケンス(FCS)、又は、巡回冗長チェック(CRC)による検査を行なう検査部をさらに備え、前記第2のフォーマット検出部は、前記検査部による検査に成功した後の前記制御情報の復号結果に基づいて受信パケットのフォーマットを検出するように構成されている。
また、本願の請求項3に記載の無線通信装置は、前記推定処理部による各種推定処理及び前記復号処理部による復号処理を遡って実行するために必要となる受信信号情報を蓄積するバッファをさらに備え、前記制御部は、パケットを受信したことに応じて、前記第1のフォーマット検出部により検出されたフォーマットに従って前記推定処理部による推定処理及び前記復号処理部による復号処理を実行させ、前記誤検出判定部が前記第1のフォーマット検出部による検出結果が誤検出であることを判定したことに応じて、前記バッファから必要な受信信号情報を読み取って、前記推定処理部による推定処理又は前記復号処理部による復号処理を遡って実行させるように構成されている。
また、本願の請求項4に記載の無線通信装置は、復号処理前にパケットの帯域を検出する帯域検出部と、前記推定処理部による各種推定処理及び前記復号処理部による復号処理を遡って実行するために必要となる受信信号情報を蓄積するバッファをさらに備え、前記制御部は、前記帯域検出部による検出結果を受信パケットのプリアンブル内の制御(SIG)情報の復号結果が示す帯域と比較し、一致しない場合には、前記バッファから必要な受信信号情報を読み取って、前記推定処理部による推定処理並びに前記復号処理部による復号処理を遡って実行させるようになっている。
また、本願の請求項5に記載の発明は、複数の異なるパケット・フォーマットが混在するネットワーク環境で動作する無線通信装置であって、
すべてのパケット・フォーマットに従った信号処理を行なう信号処理部と、
受信パケットのプリアンブル内の制御(SIG)情報の復号結果に基づいて受信パケットのフォーマットを確定させるフォーマット確定部と、
前記フォーマット確定部によりフォーマットが確定した以降において、前記信号処理部が前記確定したパケット・フォーマットに従って信号処理した受信信号についてのみ復号処理を行なう復号処理部と、
を具備することを特徴とする無線通信装置である。
また、本願の請求項6に記載の発明は、複数の異なるパケット・フォーマットが混在するネットワーク環境で動作する無線通信装置であって、
各種信号処理を行なう前の受信信号情報を蓄積するバッファと、
受信信号の復号処理を行なう復号部と、
受信パケットのプリアンブル内の制御(SIG)情報の復号結果に基づいて受信パケットのフォーマットを確定させるフォーマット確定部と、
を具備し、
前記フォーマット確定部によりフォーマットが確定した以降に、前記バッファから受信信号情報を読み出して、復号処理を再開させる、
ことを特徴とする無線通信装置である。
また、本願の請求項7に記載の無線通信装置は、前記復号処理部により復号しさらに誤り訂正した後の信号に対するパリティー・チェック、フレーム・チェック・シーケンス(FCS)、又は、巡回冗長チェック(CRC)による検査を行なう検査部をさらに備えている。そして、前記バッファは、前記検査部による検査確定時刻付近までの受信信号情報を蓄積し、前記フォーマット確定部は、前記検査部による検査に成功した後の前記制御情報の復号結果に基づいて受信パケットのフォーマットを確定するようになっている。
また、本願の請求項8に記載の発明は、復号処理前にパケットの帯域を検出する帯域検出部をさらに備えている。そして、前記帯域検出部による検出結果を受信パケットのプリアンブル内の制御(SIG)情報の復号結果が示す帯域と比較し、一致しない場合には、前記バッファから必要な受信信号情報を読み取って、前記推定処理部による推定処理並びに前記復号処理部による復号処理を遡って実行するようになっている。
また、本願の請求項9に記載の発明は、複数の異なるパケット・フォーマットが混在するネットワーク環境における無線通信方法であって、
受信パケットのプリアンブルの復号前の信号処理によってフォーマットを検出する第1のフォーマット検出ステップと、
受信パケットのプリアンブルを用いて各種推定処理を行なう推定処理ステップと、
前記推定処理部による各種推定処理及び前記復号処理部による復号処理を遡って実行するために必要となる受信信号情報を蓄積する蓄積ステップと、 前記推定処理ステップにおける推定結果に基づいて、前記第1のフォーマット検出部により検出されたフォーマットに従った受信パケットの復号処理を行なう第1の復号処理ステップと、
前記復号処理ステップによる受信パケットのプリアンブル内の制御(SIG)情報の復号結果に基づいて、受信パケットのフォーマットを検出する第2のフォーマット検出ステップと、
前記第1のフォーマット検出ステップによる検出結果が前記第2のフォーマット検出部による検出結果と異なる場合に、前記第1のフォーマット検出ステップによる検出結果が誤検出であることを判定する誤検出判定ステップと、
前記誤検出判定ステップにおいて前記第1のフォーマット検出ステップによる検出結果が誤検出であることを判定したことに応じて、前記蓄積ステップで蓄積した必要な受信信号情報を用いて各種推定処理又は復号処理を遡って実行させる遡及実行ステップと、
を有することを特徴とする無線通信方法である。
また、本願の請求項10に記載の発明は、複数の異なるパケット・フォーマットが混在するネットワーク環境における無線通信方法であって、
すべてのパケット・フォーマットに従った信号処理を行なう信号処理ステップと、
受信パケットのプリアンブル内の制御(SIG)情報の復号結果に基づいて受信パケットのフォーマットを確定させるフォーマット確定ステップと、
前記フォーマット確定ステップによりフォーマットが確定した以降において、前記信号処理部が前記確定したパケット・フォーマットに従って信号処理した受信信号についてのみ復号処理を行なう復号処理ステップと、
を有することを特徴とする無線通信方法である。
また、本願の請求項11に記載の発明は、複数の異なるパケット・フォーマットが混在するネットワーク環境における無線通信方法であって、
各種信号処理を行なう前の受信信号情報を蓄積する蓄積ステップと、 受信信号の復号処理を行なう復号ステップと、
受信パケットのプリアンブル内の制御(SIG)情報の復号結果に基づいて受信パケットのフォーマットを確定させるフォーマット確定ステップと、
を有し、
前記フォーマット確定ステップによりフォーマットが確定した以降に、前記バッファから受信信号情報を読み出して、復号処理を再開させる、
ことを特徴とする無線通信方法である。
また、本願の請求項12に記載の発明は、複数の異なるパケット・フォーマットが混在するネットワーク環境における無線通信処理をコンピューター上で実行するようにコンピューター可読形式で記述されたコンピューター・プログラムであって、前記コンピューターを、
受信パケットのプリアンブルの復号前の信号処理によってフォーマットを検出する第1のフォーマット検出部、
受信パケットのプリアンブルを用いて各種推定処理を行なう推定処理部、
前記推定処理部による各種推定処理及び前記復号処理部による復号処理を遡って実行するために必要となる受信信号情報を蓄積するバッファ、
前記推定処理部における推定結果に基づいて、前記第1のフォーマット検出部により検出されたフォーマットに従った受信パケットの復号処理を行なう復号処理部、
前記復号処理部による受信パケットのプリアンブル内の制御(SIG)情報の復号結果に基づいて、受信パケットのフォーマットを検出する第2のフォーマット検出部、
前記第1のフォーマット検出部による検出結果が前記第2のフォーマット検出部による検出結果と異なる場合に、前記第1のフォーマット検出部による検出結果が誤検出であることを判定する誤検出判定部、
パケットを受信したことに応じて、前記第1のフォーマット検出部により検出されたフォーマットに従って前記推定処理部による推定処理及び前記復号処理部による復号処理を実行させるとともに、前記誤検出判定部が前記第1のフォーマット検出部による検出結果が誤検出であることを判定したことに応じて、前記バッファから必要な受信信号情報を読み取って、前記推定処理部による推定処理又は前記復号処理部による復号処理を遡って実行させる制御部、
として機能させるためのコンピューター・プログラムである。
また、本願の請求項13に記載の発明は、複数の異なるパケット・フォーマットが混在するネットワーク環境における無線通信処理をコンピューター上で実行するようにコンピューター可読形式で記述されたコンピューター・プログラムであって、前記コンピューターを、
すべてのパケット・フォーマットに従った信号処理を行なう信号処理部、
受信パケットのプリアンブル内の制御(SIG)情報の復号結果に基づいて受信パケットのフォーマットを確定させるフォーマット確定部、
前記フォーマット確定部によりフォーマットが確定した以降において、前記信号処理部が前記確定したパケット・フォーマットに従って信号処理した受信信号についてのみ復号処理を行なう復号処理部、
として機能させるためのコンピューター・プログラムである。
また、本願の請求項14に記載の発明は、複数の異なるパケット・フォーマットが混在するネットワーク環境における無線通信処理をコンピューター上で実行するようにコンピューター可読形式で記述されたコンピューター・プログラムであって、前記コンピューターを、
すべてのパケット・フォーマットに従った信号処理を行なう信号処理部、
受信パケットのプリアンブル内の制御(SIG)情報の復号結果に基づいて受信パケットのフォーマットを確定させるフォーマット確定部、
前記フォーマット確定部によりフォーマットが確定した以降において、前記信号処理部が前記確定したパケット・フォーマットに従って信号処理した受信信号についてのみ復号処理を行なう復号処理部、
として機能させ、
前記フォーマット確定部によりフォーマットが確定した以降に、前記バッファから受信信号情報を読み出して、復号処理を再開させる、
ことを特徴とするコンピューター・プログラムである。
本願の請求項12乃至14に係るコンピューター・プログラムは、コンピューター上で所定の処理を実現するようにコンピューター可読形式で記述されたコンピューター・プログラムを定義したものである。換言すれば、本願の請求項12乃至14に係るコンピューター・プログラムをコンピューターにインストールすることによって、コンピューター上では協働的作用が発揮され、本願の請求項1、5、6に係る無線通信装置と同様の作用効果をそれぞれ得ることができる。
本発明によれば、複数の異なるパケット・フォーマットが混在するネットワーク環境において、受信したパケットのフォーマットを効率的且つ高い信頼度で識別し、高精度に復号処理することができる、優れた無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピューター・プログラムを提供することができる。
また、本発明によれば、複数の異なるパケット・フォーマットが混在するネットワーク環境において、厳しいレイテンシーの制限下でも、受信パケットのフォーマットを効率的且つ高い信頼度で識別し、高精度に復号処理することができる、優れた無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピューター・プログラムを提供することができる。
本発明によれば、信頼度の高いSIG情報を用いてパケットを識別する前に、信頼度の低い識別判定結果に従って復号処理を進めて、短いフレーム間スペースでも次回のパケット送信に備えることができる、優れた無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピューター・プログラムを提供することができる。
本発明によれば、信頼度の高いSIG情報を用いてパケットを識別する前に、信頼度の低いフォーマット識別判定結果に従って復号処理を進める場合において、一旦は信頼度の低い判定結果に従って復号処理を開始するが、その後の信号処理過程を通じて得られた、より信頼度の高い検査方法を通過した結果に基づくフォーマット識別出力値とは異なる場合には、必要な各種推定演算や復号処理に遡って受信動作を再試行することで、パケットの復号精度を向上させることができる。
本願の請求項1、9、12に記載の発明によれば、復号前の信頼度が十分高いとは言い難いフォーマット検出結果に従って受信パケットの各種推定処理(同期タイミング検出、周波数オフセット推定、ノイズ推定など)並びに復号処理を開始することで、極めて短い時間で次のパケット送信を準備するという厳しいレイテンシーの制約条件を満足することができる。また、本願の請求項1に記載の発明によれば、制御情報の復号結果に基づいて2回目のフォーマット検出を行なうことで、1回目のフォーマット検出の誤検出を判定することによって、パケット復号精度を向上することができる。
本願の請求項2に記載の発明によれば、2回目のフォーマット検出は、誤り訂正した後の信号に対するパリティー・チェック、フレーム・チェック・シーケンス(FCS)、又は、巡回冗長チェック(CRC)による検査に成功した復号結果に基づいて受信パケットのフォーマット検出を行なうので、検出の信頼度は十分高いものであるから、1回目のフォーマット検出の誤検出を正確に判定することによって、パケット復号精度を向上することができる。
本願の請求項3に記載の発明によれば、無線通信装置は、CRCチェック結果が確定する時刻付近までの受信信号情報を蓄積するバッファを備えている。そして、信頼度が十分高いとは言い難い1回目のフォーマット検出結果に従って受信パケットの各種推定処理並びに復号処理を開始するが、信頼度の高い2回目のフォーマット検出結果によって誤検出が判明したときには、バッファから必要な受信信号情報を読み取って、各種推定処理や復号処理を遡って実行するので、正しいパケット・フォーマットの受信処理に復帰して、パケット復号精度を向上させることができる。
本願の請求項4に記載の発明によれば、復号処理前に相関レベル検出などにより検出した帯域で1回目のフォーマット検出を行ない、そのフォーマットに従って受信パケットの各種推定処理並びに復号処理を開始して、厳しいレイテンシーの制約条件を満足することができる。そして、復号して得られるSIG情報に記載された値が示す帯域と一致しない場合には、正しい帯域での各種推定処理や復号処理を遡って実行するので、パケット復号精度を向上させることができる。
本願の請求項5、10、13に記載の発明によれば、受信パケットのフォーマットが確定するまではすべてのパケット・フォーマットに従った信号処理を行なうことで、厳しいレイテンシーの制約条件を満足するようにするが、フォーマットが確定した後は対象のフォーマットの復号処理のみに集中して復号処理を行なって消費電力を低減させることができる。
本願の請求項6、11、14に記載の発明によれば、各種信号処理を行なう前の受信信号情報を蓄積しておき、フォーマットが確定した以降に、前記バッファから受信信号情報を読み出して、復号処理を再開させることができる。
本願の請求項7に記載の発明によれば、バッファには、SIG部のCRCなどによる検査確定時刻付近までの受信信号情報が蓄積される。また、フォーマット確定部は、SIG部のCRCなどによる検査に成功した後の前記制御情報の復号結果に基づいて受信パケットのフォーマットを確定するので、パケット復号精度を向上することができる
本願の請求項8に記載の発明によれば、復号処理前に相関レベル検出などにより検出した帯域が、復号して得られるSIG情報に記載された値が示す帯域と一致しない場合には、正しい帯域での各種推定処理や復号処理を遡って実行するので、パケット復号精度を向上させることができる。
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施形態や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳解する。
図1A及び図1Bには、本発明の一実施形態に係るMIMO_OFDM受信機の構成例を示している。図示の受信機100のアンテナ本数(若しくは、受信ブランチ数)はNであり、このNは例えばIEEE仕様準拠であれば最大4本である。以下で説明する受信機100は、送信ブランチ毎のストリームがビーム・フォーミング送信されたパケットを受信するものとする。
チャネルを通して受信機100の各受信ブランチに届いたデータは、それぞれの受信アンテナ・ブランチにおいて、まずRF部101でアナログ処理が施される。RF部101内では、低雑音アンプ(LNA)による増幅処理、RF周波数帯の受信信号のダウンコンバート、受信信号の電力がADコンバータ102のダイナミック・レンジに収まるように正規化するAGC(自動利得制御)、アナログ低域フィルタ(LPF)による所望帯域以外の信号成分の除去などが行なわれる。
ADコンバータ(ADC)102によりアナログ受信信号をディジタル信号に変換した後、ディジタル・フィルタ103に入力され、低域成分が除去される。
DCオフセット及びIQインバランス補正部104は、例えば、RF部101でダイレクト・コンバージョン方式を適用する場合、受信周波数とローカル周波数が等しいことから、ローカル信号の自己ミキシングによってダウンコンバータ出力に直流成分すなわちDCオフセットが発生する。また、ダイレクト・コンバージョン方式では、ディジタル領域でIF(中間周波数)信号を持たず、IQモジュレーションをディジタル領域ではなくアナログ領域で行なうことから、in位相(I)と直角位相(Quadrature:Q)の不釣合いな成分によってIQインバランスが生じる。DCオフセット並びにIQインバランスの補正は、後段の周波数オフセット推定やパケット検出、タイミング検出の精度を維持するために不可欠である。
AGC制御部105は、RF部101内のAGCのゲイン・コントロールを行なう。具体的には、受信信号のI軸振幅及びQ軸振幅の絶対値を評価し、ADコンバータ102の最大値あるいはそれに近い値でなければ、入力された受信信号をADコンバータ102にフィードバックするが振幅の絶対値がADコンバータ102の最大値あるいはそれに近い値となる場合はADコンバータ102の絶対値振幅最大値の数倍程度となる所定値をフィードバックする。
同期処理部106では、プリアンブルの前段で比較的短いトレーニング・シーケンス(L−STS)がバースト伝送される区間(L−STF)の自己相関処理によって粗い同期タイミングを検出するとともに、プリアンブルの後段で比較的長いトレーニング・シーケンス(L−LTS)がバースト伝送される区間(L−LTF)の相互相関処理によって詳細な同期タイミングを確定させる。
なお、同期処理部106内では、同期タイミングの検出に付随して、ノイズ・レベル(若しくはSNR)推定などの処理が行なわれるものとする。例えば、L−STF区間でパケット発見した後に、L−LTF区間でLTSの繰り返し周期で信号電力とノイズ電力を算出し、SNRを推定することができる。
周波数オフセット推定・補正部107は、各ブランチの受信信号に含まれる周波数オフセットの推定並びのその補正を行なう。例えば、L−LTF区間でLTSの繰り返し周期での自己相関を求めて、LTSの繰り返し周期毎の位相回転量を計測することによって、周波数オフセットを推定することができる。
FFT部108は、データ送信区間の先頭に付加されたガード・インターバルを除去した後、時間軸上の受信信号に高速フーリエ変換(Fast Fourier Transform:FFT)を施して、周波数軸信号に変換する。
波形等化部109は、ビーム・フォーミングされた受信信号を波形等化する。具体的には、各受信ブランチで受信した、チャネル行列を励起するためのトレーニング系列から推定チャネル行列Hを組み立てる。そして、得られたチャネル行列Hを基にアンテナ受信重み行列Wを計算し、各受信ストリームを要素とする受信ベクトルとアンテナ受信重み行列Wと行列乗算することで空間多重信号の空間復号を行ない、ストリーム毎に独立した信号系列を得る。
なお、アンテナ受信重みWの計算方法として、信号電力と2乗エラー(クロストーク電力と雑音電力の和)の比すなわちSNRを最大化する論理に基づいてチャネル行列Hから受信重み行列Wを算出するMMSE(MinimumMean Square Error)アルゴリズムを挙げることができる、その他にも、考え得るすべての送信信号系列パターンとのマッチングにより最尤の送信系列を推定するMLD(Maximum Likelihood Detection)アルゴリズム、さらにはチャネル行列HをUDVHに特異値分解(SVD:Singular Value Decomposition)する手法を用いることができる。
アナログ・チャネル推定誤差補正部110は、ストリーム毎の信号系列に対し、データ・シンボルに含まれるパイロット・サブキャリアを用いて、残留周波数オフセットの推定及びその補正、チャネル・トラッキングなどを施す。残留周波数オフセットの推定量は、各ブランチの周波数オフセット推定・補正部107にフィードバックされ、ブランチ毎の受信信号から除去される。
復号部111は、IQ信号空間上の受信信号をデマップし、さらにデインタリーブして、所定のデータレートでデパンクチャすると、複数の受信ストリームを1本のストリームに合成して出力する
なお、ディジタル信号処理を行なう各ブロックは、図示しないタイムベース・コントローラ(TBC)により制御されており、処理を開始すべき時刻や終了する時刻、又は、処理に伴い必要となるパラメータなどがTBCから各ブロックに適時入力されるものとする。
続いて、通信システムにおいて用いられるパケット・フォーマットについて説明する。IEEE802.11nのPHY層は、従来のIEEE802.11a/gとは変調方式や符号化方式などのパケットの伝送モード(Modulation and Coding Scheme:MCS)が全く相違する高スループット(High Throughput:HT)伝送モード(以下では、「HTモード」とも呼ぶ)を持つとともに、従来のIEEE802.11a/gと同じパケット・フォーマット及び同じ周波数領域でデータ伝送を行なう動作モード(以下では、「レガシー・モード」とも呼ぶ)も備えている。また、HTモードは、IEEE802.11a/gに準拠する従来端末(以下では、「レガシー端末」とも呼ぶ)との互換性を持つ“Mixed Mode(MM)”と呼ばれる動作モードと、レガシー端末との互換性を全く持たない“Green Field(GF)”と呼ばれる動作モードに分けられる。
図2〜図4には、レガシー・モード、MM、GFの各動作モードにおけるパケット・フォーマットをそれぞれ示している。但し、各図において1OFDMシンボルは4マイクロ秒であるとする。
図2に示すレガシー・モード下のパケット(以下、「レガシー・パケット」とも呼ぶ)はIEEE802.11a/gと全く同じフォーマットである。レガシー・パケットのヘッダ部は、レガシー・プリアンブルとして、パケット発見用の既知OFDMシンボルからなるL−STF(Legacy Short Training Field)と、同期獲得並びに等化用の既知トレーニング・シンボルからなるL−LTF(Legacy Long Training Field)と、伝送レートやデータ長などを記載したL−SIG(Legacy SIGNAL Field)で構成され、これに続いてペイロード(Data)が送信される。
また、図3に示すMixed Formatパケット(以下、「MFパケット」とも呼ぶ)のヘッダ部は、IEEE802.11a/gとまったく同じフォーマットからなるレガシー・プリアンブルと、これに続くIEEE802.11nに特有のフォーマット(以下では、「HTフォーマット」とも呼ぶ)からなるプリアンブル(以下では、「HTプリアンブル」とも呼ぶ)及びデータ部で構成される。MFパケットは、レガシー・パケットにおけるPHYペイロードに相当する部分がHTフォーマットで構成されており、このHTフォーマット内は、再帰的にHTプリアンブルとPHYペイロードで構成されると捉えることもできる。
HTプリアンブルは、HT−SIG、HT−STF、HT−LTFで構成される。HT−SIGには、PHYペイロード(PSDU)で適用されている伝送モード(MCS)やペイロードのデータ長などのHTフォーマットを解釈するために必要となる制御情報が記載される。また、HT−STFは、MIMOシステムにおけるAGC(自動利得制御)を向上するためのトレーニング・シンボルからなる。また、HT−LTFは、受信機側で空間変調(マッピング)された入力信号毎にチャネル推定を行なってチャネル行列を算出するためのトレーニング・シンボルからなる。
なお、2本以上の伝送ブランチを使用するMIMO通信の場合、受信機側では、受信信号の空間分離する、送受信アンテナ毎にチャネル推定してチャネル行列を獲得する必要がある。このため、送信機側では、各送信アンテナからHT−LTFを時分割で送信するようになっている。したがって、空間ストリーム数に応じて1以上のHT−LTFフィールドが付加されることになる。
MFパケット中のレガシー・プリアンブルは、レガシー・パケットのプリアンブルと全く同じフォーマットであるとともに、レガシー端末がデコード可能な伝送方式で伝送される。これに対し、HTプリアンブル以降のHTフォーマット部分はレガシー端末が対応していない伝送方式で伝送される。レガシー端末は、MFパケットのレガシー・プリアンブル中のL−SIGをデコードして、自局宛てでないことと、データ長情報などを読み取り、適切な長さのNAV(Network Allocation Vector)すなわち送信待機期間を設定して、衝突を回避することができる。この結果、MFパケットはレガシー端末との互換性を実現することができる。但し、MMパケットは、レガシー・プリアンブル部分を持つことにより、冗長なフォーマットとなり、スループットの点で不利である。
また、図4に示すパケット(以下、「GFパケット」とも呼ぶ)は、HTフォーマット部分のみで構成される。GFパケットのプリアンブルは、パケット発見用のL−STFフィールド、チャネル推定用のHT−LTFフィールド、HTフォーマットを解釈するために必要となる情報が記載されたHT−SIGフィールド、並びに2nd HT−LTFフィールドからなる。MIMO通信では、空間ストリーム毎にチャネル推定してチャネル行列を取得する必要があるから、2nd HT−LTFフィールドでは送信アンテナ本数分のHT−LTFが時分割で送信される(同上)。GFパケットは、レガシー端末とは全く互換性がないが、レガシー・プリアンブルを含まないので、MMパケットよりも高いスループットを実現することが可能である。
図5には、L−SIGフィールドのフォーマットを示している。図示の通り、L−SIG内には、伝送レート(RATE)やパレット長(LENGTH)など、レガシー・フォーマットのパケットを復号するために必要となる制御情報が記載される。また、L−SIGはパリティー・チェックの機構が設けられているが(上位から17ビット目で、0〜16ビットに対する偶数パリティーを行なう)、1ビットしかないため、GFパケットにおけるHT−SIGを誤ってL−SIGとして受信してしまう可能性は低くない。また、HT−SIGをL−SIGと誤解したときには、1シンボル目のHT−SIGの5〜16をLengthとして読み取ることになる。
また、図6には、HT−SIGフィールドのデータ構造を示している。図示のように、HT−SIGは2個のOFDMシンボルで構成され、1シンボル目をHT−SIG1とし、2シンボル目をHT−SIG2とする。HT−SIG内にはPHYペイロード(PSDU)で適用されている伝送モード(MCS)やペイロードのデータ長などのHTフォーマットを解釈するために必要となる制御情報が記載される。MFパケットとGFパケットのいずれであっても、HT−SIGフィールドにおける記載内容は同じである。HT−SIG内の各フィールドの定義を、以下の表に示しておく。
MFパケットは、レガシー端末との互換性を保証したパケット・フォーマットである。図3並びに図4に示したパケット・フォーマットのうち網掛けされたフィールドは、レガシー規格との互換性を保証しないフィールドである。レガシー端末は、MFパケットのL−SIGフィールドを復号することはできるが、(HT−DATAフィールド内にある)MACヘッダを読み取ることができないため、送信待機しなければならない期間を示すDuration情報を得ることができない。そこで、MFパケットでは、レガシー端末でも受信可能なL−SIGにおいて、伝送レート(Rate)及びパケット長(Length)情報を偽装(spoof)して、相当の期間だけ送信待機するようにしている(例えば、本出願人に既に譲渡されている特開2008−118692号公報、段落0127を参照のこと)。
図3並びに図4中のHT−SIGフィールドは、L−SIGフィールド(若しくは前後のフィールド)に対して90度だけ回転させた位相空間上でBPSK変調を行なうようになっている(図7を参照のこと)。このような位相空間の回転は、レガシー・パケットとMFパケットを区別することを目的とした規定である。
位相回転してBPSK変調したOFDMシンボルの位置は、MFパケットとGFパケットで異なる。図3と図4を比較すると、MFパケットでは4〜5番目のHT−SIGに相当するOFDMシンボルで90度だけ位相回転したBPSK変調が行なわれるのに対し、GFパケットでは3〜4番目のHT−SIGに相当するOFDMシンボルで90度だけ位相回転したBPSK変調が行なわれる。なお、MFパケットとGFパケットとの判別方法については、例えば本出願人に既に譲渡されている特開2007−221500号公報に開示されている。但し、本発明の要旨は、HTパケットがMFパケット又はGFパケットのいずれであるかを判別する上記方法に限定されるものではない。
また、レガシー・モード及びMMモードに関しては、図8に示すように、フォーマットと帯域幅との組み合わせにより、合計5種類のパケット・フォーマットが存在する。言い換えれば、受信機側では、パケットの復号処理を行なう前に、パケットの帯域検出(Band detection)を行なう必要がある。
(1)20MHz帯を使用するLegacy Mode(図示の例では、3×3×1構成)
(2)20MHz帯を使用するHT Mixed Mode(図示の例では、3×3×N構成)
(3)帯域幅を40MHz帯に拡張したHT Mixed Mode(図示の例では、3×3×N構成)
(4)40MHz帯のうち下側の20MHz帯(ローアー帯域)及び上側の20MHz帯(アッパー帯域)を重複して使用する40M Duplicate Legacy Mode(図示の例では、3×3×1構成)
(5)40MHz帯のうち下側の20MHz帯(ローアー帯域)及び上側の20MHz帯(アッパー帯域)を重複して使用する40M Duplicate HT Mixed Mode(図示の例では、3×3×N構成)
図1に示した受信機は、到来したパケットを検出すると、そのフォーマットを識別し、さらにSIG情報を確定させて受信動作を行なう。また、HT端末であり、より検査レベルのHT−SIGを用いて受信パケットの検査を行なうことができる。
ところが、受信機は、SIFS(16マイクロ秒)以内にSIG情報の復号処理を終えて、次回のパケット送信に備えなければならない。このような厳しいレイテンシーの制約下では、受信機が復号処理を実行するには、誤り訂正した後の検査結果を通過した検査レベルの高いSIG情報が確定する前に、それよりも信頼度の低い自動識別を実施し、この低信頼度の識別判定結果に従って復号処理を進める必要がある。
例えば、(1)一度処理を行なったOFDMに遡って処理を行なう、(2)信頼度の高いSIG情報が確定するまではすべてのパケット・フォーマットの可能性を考慮して並列的復号処理を行なう、といった対処方法も考え付くが、いずれの方法も従来は一般的ではない。
また、full GI mode下では、4マイクロ秒周期でFFT処理を行なう、データ駆動型の処理を行なう信号処理方法が一般的である。したがって、信頼度の高いSIG情報が確定するまで処理を停止し、SIG情報が確定した後に復号処理を開始することは一般的ではない。
これに対し、本実施形態では、受信機は、信頼度の低いフォーマット識別判定結果に従って復号処理を進める場合、一旦は信頼度の低いパケット識別判定結果に従って復号処理を開始するが、その後の信号処理過程を通じて得られた、より信頼度の高い検査方法を通過した結果に基づくフォーマット識別出力値とは異なる場合には、必要な各種推定演算や復号処理に遡って受信動作を再試行することで、パケットの復号精度を向上させるようにしている。
図9には、図1に示した受信機100の、同期処理部106及び周波数オフセット推定・補正部107付近の構成を詳細に示している。但し、同図では図面の錯綜を回避するために、1ブランチ分のみ描いている。
L−STF相関部901は、L−STSがバースト伝送されるL−STF区間において自己相関演算を行なう。そして、第1の閾値判定部902は、この自己相関値を閾値判定した結果に基づいて、受信パケットの粗い同期タイミングを検出する。
続くL−LTF相関部903は、L−LTSがバースト伝送されるL−LTF区間において相互相関演算を行なう。そして、第2の閾値判定部904は、この相互相関値を閾値判定した結果に基づいて、受信パケットの詳細な同期タイミングを獲得する。
なお、L−STF相関部901、第1の閾値判定部902、L−LTF相関部903、第2の閾値判定部904は、図1中の同期処理部106の構成要素に相当する。
また、周波数オフセット推定部905は、例えば、L−LTF区間でLTSの繰り返し周期での自己相関を求めて、LTSの繰り返し周期毎の位相回転量を計測することによって、周波数オフセットを推定する。そして、周波数オフセット補正部906は、推定された周波数オフセット量を受信信号から除去する。
なお、周波数オフセット推定部905及び周波数オフセット補正部906は、図1中の周波数オフセット推定・補正部107の構成要素に相当する。
バッファ部907は、FFT部108の入力段に配置され、詳細な同期タイミングが確定したことに応答して、各種信号処理を行なう前の受信信号情報を蓄積する。ここで蓄積された受信信号情報は、信頼度の低いパケット識別判定結果がその後のSIG情報に基づくより信頼度の高いフォーマット識別出力値とは異なる場合に、必要な各種推定演算や復号処理に遡って受信動作を再試行する際に用いられる。バッファ部907には、SIG情報のCRCチェック結果が確定する時刻付近までの受信信号情報が蓄積される。
続いて、受信機100がMFパケットを受信した際の同期動作手順について、図10を参照しながら説明する。同期処理部106は、以下の手順に従って、受信パケット波形をバッファ部907に蓄えながら、OFDMシンボル周期に分けて、後段の信号処理部へ出力する動作が行われる。
(1)Enable信号がロー・レベルからハイ・レベルにアサートされたことに応答して、動作開始する。すなわち、Ena_RxDigital_B0/1/2…nで有効と示された受信ブランチnに対して、同期を行なう。
(2)CCA(Clear Channel Assesment)の要請のため、L−STF区間の先頭より4マイクロ秒以内に、EarlyDetectとDfbDetectがハイ・レベルにアサートされるように、閾値設定している。 (Dfb detectionでは、Energy detection(パケットの早期発見)や受信ゲイン・コントロールやDCオフセット除去などを行なう)
(3)パケットの先頭より16マイクロ秒の、L−LTF区間がおよそ終了するタイミングで、PacketDetectVerifyが出力される。この値は受信パケットの20MHz/40MHzの仕様帯域判定結果も示している。
(4)L−LTF区間の受信を完了した後、同期タイミング及び周波数オフセットの測定が確定してから、周波数補正と前後平均されたL−LTFが出力される。40MHzのサンプル信号を80MHzで倍速出力している。
(5)これ以降、受信信号のバッファ部907への書き込み、読み出し、周波数補正などの処理を残して、同期処理部106は停止する。
(6)HTパケットの場合、HT−SIGを若干早めに出力するよう、調整している。
同期処理部106は、L−LTFまでを引き込んで、パケット検出を行なうために、L−LTFとL−SIGの出力間隔が狭まっている。また、同期処理部106は、H−SIGの出力に影響しない程度にL−SIGの出力を遅延させることで、受信パケット全体の復号時間が遅延しないように調整している。L−LTF並びにL−SIG以外の区間では、同期処理部106は、OFDMシンボル周期に従って、一定間隔で受信信号を出力すればよいことが、図10に示したタイミング・チャートから理解できよう。
続いて、IEEE802.11nのパケット・フォーマットを識別する手順について説明する。
図11には、受信機が、レガシー・パケット、MFパケット、GFパケットの各フォーマットのパケットを受信処理する手順をタイミング・チャートで示している。
いずれのパケット・フォーマットにおいても、受信機は、短いトレーニング・シンボルがバースト的に転送されるL−STFフィールドを用いてパケット発見(粗い同期タイミング検出)を行なう。また、受信機は、パケットの先頭より4マイクロ秒以内にCCAをアサートする。
レガシー・パケット並びにMFパケットの場合には、続くL−LTFフィールドを用いて詳細な同期タイミング検出を行ない、当該フィールドの終端で同期が確定する。そして、L−LTFフィールドの終端に相当する時刻k0[マイクロ秒]で、CCA_ofdmカウントをアサートする。CCA_ofdmカウントは、立ち上がり検出のための信号であり、立ち上がり確定前にパケット・フォーマットを判別する必要がある。また、この時点で、20MHz帯域、40MHzのアッパー帯域、40MHzのローアー帯域、40MHz全体域のいずれの受信モードかを決定する。
続いて、GFパケットであれば、H−SIGの後半に相当する先頭から4番目のOFDMシンボル付近)でGFパケットであることを検出することができる(GF detection)。
また、レガシー・パケット並びにMFパケットの場合、先頭から4番目のOFDMシンボル付近で、L−SIGの復号処理(L−SIG decode)が終了する。以下では、この時刻をk1[マイクロ秒]とする。
GFパケットでは、HT−SIGは3番目及び4番目のシンボルであり、MFパケットでは、HT−SIGは4番目及び5番目のシンボルである。HTパケットの場合、5番目のシンボル付近で、そのパケット・フォーマットの検出(HT detection)が終了する。この時刻を、以下ではk2[マイクロ秒]とする。
また、MFパケットでは、HTプリアンブルは、HT−SIG以降に、AGCを向上するためのトレーニング・シンボルからなるHT−STFが含まれている。HT−STFフィールドの終端付近で、HT−SIGの復号処理(HT−SIG decode)が終了する。以下では、この時刻をk2[マイクロ秒]とする。 受信パケットがレガシー・フォーマットで伝送レートが6Mbps以外であれば、時刻k1でパケット受信インジケータ(Rx_Ind)をアサートする。また、受信パケットがレガシー・フォーマットで伝送レートが6Mbpsであれば、HTパケットの検出結果(HT detection result)がアサートされたことに応じて、時刻k2でパケット受信インジケータ(Rx_Ind)をアサートする。また、受信パケットがHTフォーマットであれば、HTパケットの検出結果(HT detection result)がアサートされたことに応じて、時刻k3でパケット受信インジケータ(Rx_Ind)をアサートする。
図12には、IEEE802.11nのMMモードで動作する受信機が、自端末がサポートしていないパケット伝送モードも含めて、SIGNAL情報が示すすべての変調方式や符号化方式に対応して、受信パケットの送信終了時刻を計測するための処理手順の一例をフローチャートの形式で示している。
上記の時刻k0の時点で、受信パケットの不利案ぶる部分に対する相関レベル検出に基づいて、当該受信パケットが20MHz/40MHzローアー帯域/40MHzアッパー帯域/40MHz全体域のうちいずれかの受信モードが確定する(ステップS1)。また、同タイミングにおいて、CCA_ofdmカウントが開始する(ステップS2)。
そして、GFパケットのHT−SIG2フィールドに相当する4番目のOFDMシンボル付近で、SIG部におけるQ−BPSK判定に基づいて(前述並びに図7を参照のこと)、受信パケットがGFフォーマットであるか否かを判定する(ステップS3)。
ここで、受信パケットがGFフォーマットであると判定したときには(ステップS3のYes)、さらに、HT−SIGフィールド内のCRCチェックを行なう(ステップS4)、そして、CRCチェックに失敗したときには(ステップS4のFail)、CCA及びCCA_ofdmをローすなわちネゲートし、CCA待機状態に戻って(ステップS5)、本処理ルーチンを終了する。
また、受信パケットがGFフォーマットではないと判定したときには(ステップS3のNo)、L−SIGフィールドの復号処理(L−SIG decode)を行なうとともに、L−SIG内のパリティー・チェックを行なう(ステップS6)。そして、パリティー・エラーが検出されたときには、パケット受信に失敗したものとして、本処理ルーチンを終了する。ここでは、偶数パリティーが用いられる。但し、ビット・エラーなどにより、実際にはパケット受信エラーが生じていてもパリティー・チェックを通過してしまう可能性はある。
L−SIG内のパリティー・エラーが検出されない場合には(ステップS6のPass)、さらにL−SIGフィールド内のRate情報並びにLength情報の内容がフォーマット違反を犯していないかどうかをチェックする(ステップS7)。フォーマットに違反しているときには、受信パケットを廃棄して、本処理ルーチンを終了する。
一方、L−SIGの記載内容が規定のフォーマットに遵守していれば(ステップS7のNo)、L−SIGのRate情報がパケットの伝送レートとして6Mbpsを指定しているかどうかをチェックする(ステップS8)。
L−SIG内のRate情報が6Mbpsを示しているときには(ステップS8のYes)、当該受信パケットは、HTパケット(MFパケット)又はレガシー・パケットの双方である可能性がある。そこで、上記の時刻k2の時点では、HT−SIG部のQ−BPSK判定(前述並びに特開2007−221500号公報を参照のこと)に基づいて、受信パケットがいずれのHTフォーマットであるかを判別する(HT detection)(ステップS9)。MFパケットとGFパケットとの判別方法は、例えば特開2007−221500号公報に開示されているが(前述)、本発明の要旨はこの方法に限定されるものではない。
ステップS8でL−SIG内のRate情報が6Mbpsを示していないと判定された場合、又は、ステップS9で受信パケットがレガシー・パケットであると判定された場合には、L−SIGフィールド内に記載されたLength情報が規定の範囲内であるかどうかをチェックする(ステップS10)。そして、Length情報が規定の範囲内であれば、レガシー・パケットとして受信処理を行なう(ステップS11)。すなわち、L−SIGフィールドに記載されているRate情報及びLength情報に基づいて受信パケットの送信終了時刻を計測して、CCAカウントを開始するとともに、Rx_Indをハイすなわちアサートし、HTIndをローすなわちネゲートする。
また、ステップS9で受信パケットがHTパケット(すなわち、MFパケット)であると判定された場合には、時刻k3の時点で、MFパケットのHT−SIGフィールドの復号処理(HT−SIG decode)を行なうとともに、HT−SIG内のCRCチェックを行なう(ステップS12)。
ステップS10においてL−SIG内の、Length情報が規定の範囲外であると判定された場合、又は、ステップS10でHT−SIG内のCRCチェックに失敗したときには、CCA、CCA_ofdm、Rx_Indをすべてローすなわちネゲートし、CCA待機状態に戻って(ステップS19)、本処理ルーチンを終了する。
ステップS12のHT−SIG内のCRCチェックを通過したときには、続いて、L−SIGフィールド内に記載されたLength情報が、IEEE802.11で規定する通り、3で割り切れる値であるかどうかをチェックする(ステップS13)。
ステップS12でL−SIG内のLength情報が3で割り切れる値であると判定された場合、又は、ステップS2でHTパケット(GFパケット)のHT−SIG内のCRCチェックを通過したときには、L−SIGフィールド内の記載内容がフォーマット違反を犯していないかどうかをチェックする(ステップS15)。
また、ステップS13で、Length情報が3で割り切れる値でないと判定された場合、又は、ステップS13でHT−SIGがフォーマットに違反していると判定された場合には、CCA及びCCA_ofdmをローすなわちネゲートし、CCA待機状態に戻って、本処理ルーチンを終了する(ステップS14)。
一方、HT−SIGの記載内容が規定のフォーマットに遵守していれば(ステップS15のNo)、続いて、HT−SIGフィールド内のMCSで指定されている伝送レート並びに伝送モードを自端末がサポートしているかどうかをチェックする(ステップS16)。
そして、HT−SIGフィールド内のMCSで指定されている伝送レート並びに伝送モードを自端末がサポートしているときには(ステップS16のNo)、HT−SIGを用いてCCAカウントすなわち受信パケットの送信終了時刻を計測して、HTパケットの受信処理を行なう(ステップS18)。このとき、受信パケットがMFであればRX_Indをハイすなわちアサートし、受信パケットがGFフォーマットであればRX_Indをローすなわちネゲートする。
一方、HT−SIGフィールド内のMCSで指定されている伝送レート並びに伝送モードを自端末がサポートしていないときには(ステップS16のYes)、L−SIGを用いることなく、本来の通りHT−SIGを用いてCCAカウントすなわち受信パケットの送信終了時刻の計測処理を行なう(ステップS17)。このとき、Rx_Indをローすなわちネゲートするとともに、タイムベース・コントローラ(前述)の動作を停止する。タイムベース・コントローラが停止すると、ディジタル信号処理を行なう各ブロックの動作が停止して、低消費電力化が図られる。
図11に示した処理手順では、以下の5回のフォーマット識別判定が順番で実施される。各識別判定における信頼度も併せて示す。
(1)ステップS1で実施する、プリアンブル部に対する相関レベル検出を用いた受信パケットの帯域検出(Band detection):低信頼度
(2)ステップS3で実施する、SIG部のQ−BPSK判定を用いた、GFパケット判定(Green Field detection):中信頼度
(3)ステップS6で実施する、パリティー・チェックを含むL−SIGの復号処理:高信頼度
(4)ステップS9で実施する、HT−SIG部のQ−BPSK判定:中信頼度
(5)ステップS12で実施する、CRCチェックを含むHT−SIG部の復号処理:高信頼度
IEEE802.11nの各種パケット・フォーマットと、上記(1)〜(5)のパケット・フォーマット識別判定を行なうタイミングを図13に示しておく。
図12に示した処理手順では、上記(5)のSIG情報の確定によりこれまでのフォーマット識別が誤検出であることが判明したとしても、かかる誤検出ケースから復帰することができない。
これに対し、一旦は信頼度の低い判定結果に従って復号処理を開始するが、その後の信号処理過程を通じて得られた、より信頼度の高い検査方法を通過した結果に基づくフォーマット識別出力値とは異なる場合には、必要な各種推定演算や復号処理に遡って受信動作を再試行する方法が考えられ(前述)、この方法によれば、パケットの復号精度を向上させることができる。
図14A〜図14Eには、パケット・フォーマットの誤判定を検出した時点で受信動作を再試行して復帰する処理を含んだ処理手順をフローチャートの形式で示している。この場合、FFT部108の入力段に配置されたバッファ部907(前述)は、詳細な同期タイミングが確定したことに応答して、各種信号処理を行なう前の受信信号情報を蓄積するものとする。
上記の時刻k0の時点で、受信パケットの不利案ぶる部分に対する相関レベル検出に基づいて帯域検出(Band detection)を行なって、当該受信パケットが20MHz/40MHzローアー帯域/40MHzアッパー帯域/40MHz全体域のうちいずれかの受信モードが確定する(ステップS21)。また、同タイミングにおいて、CCA_ofdmカウントが開始する(ステップS22)。
そして、GFパケットのHT−SIG2フィールドに相当する4番目のOFDMシンボル付近で、SIG部におけるQ−BPSK判定に基づいて(前述並びに図7を参照のこと)、受信パケットがGFフォーマットであるか否かを判定する(ステップS23)。
ここで、受信パケットがGFフォーマットであると判定したときには(ステップS23のYes)、さらに、HT−SIGフィールド内のCRCチェックを行なう(ステップS24)。
ステップS21における帯域検出は低信頼度であり、ステップS23におけるSIG部のQ−BPSK判定は中信頼度であるのに対し、ステップS24におけるHT−SIGのCRCチェックは、信頼度が高い。このため、正しくはレガシー・パケット又はMFパケットであるにも拘らずステップS24に進み、HT−SIGのCRCチェックによる先行するパケット・フォーマットの識別判定が覆される事態が想定される。
図12に示した処理手順では、HT−SIGのCRCチェックに失敗したときは処理ルーチンを終了するだけで、誤検出から復帰することはできない。これに対し、図14A〜図14Eに示す処理手順では、レガシー・パケット又はMFパケットのL−LTF以降の信号処理に遡るべく、バッファ部907に蓄積されている受信信号情報を読み出して(ステップS25)、ステップS26に進む。
受信パケットがGFフォーマットではないと判定したとき(ステップS23のNo)、並びに、ステップS24でHT−SIG部のCRCチェックに失敗したときには、L−SIGフィールドの復号処理(L−SIG decode)を行なうとともに、L−SIG内のパリティー・チェックを行なう(ステップS26)。
L−SIG内のパリティー・チェックの信頼度は十分高い。ステップS26でパリティー・エラーが検出されたときには、CCA及びCCA_ofdmをローすなわちネゲートし、CCA待機状態に戻って(ステップS26−1:図14B)、本処理ルーチンを終了する。
L−SIG内のパリティー・エラーが検出されない場合には(ステップS26のPass)、さらにL−SIGフィールド内のRate情報並びにLength情報の内容がフォーマット違反を犯していないかどうかをチェックする(ステップS27)。
ステップS27における判定処理は、L−SIG情報の復号結果に基づくものであるから信頼性は十分高い。したがって、フォーマットに違反しているときには、CCA及びCCA_ofdmをローすなわちネゲートし、CCA待機状態に戻って(ステップS27−1:図14C)、本処理ルーチンを終了する。
一方、L−SIGの記載内容が規定のフォーマットに遵守していれば(ステップS27のNo)、L−SIGのRate情報がパケットの伝送レートとして6Mbpsを指定しているかどうかをチェックする(ステップS28)。
L−SIG内のRate情報が6Mbpsを示しているときには(ステップS28のYes)、当該受信パケットは、HTパケット(MFパケット)又はレガシー・パケットの双方である可能性がある。そこで、上記の時刻k2の時点では、HT−SIG部のQ−BPSK判定(前述並びに特開2007−221500号公報を参照のこと)に基づいて、受信パケットがいずれのHTフォーマットであるかを判別する(HT detection)(ステップS29)。
ステップS28でL−SIG内のRate情報が6Mbpsを示していないと判定された場合、又は、ステップS29で受信パケットがレガシー・パケットであると判定された場合には、L−SIGフィールド内に記載されたLength情報が規定の範囲内であるかどうかをチェックする(ステップS30)。
そして、L−SIG内のLength情報が規定の範囲内であれば(ステップS30のYes)、L−SIG内のRate情報及びLength情報に基づいて受信パケットの送信終了時刻を計測する(ステップS31)。また、CCAカウントを開始するとともに、Rx_Indをハイすなわちアサートし、HTIndをローすなわちネゲートし、レガシー・パケットとして受信処理を行なう。
一方、ステップS30において、L−SIG内のLength情報が規定の範囲外であると判定された場合には、CCA、CCA_ofdm、Rx_Indをすべてローすなわちネゲートし、CCA待機状態に戻って(ステップS41)、本処理ルーチンを終了する。
また、ステップS29で受信パケットがHTパケット(すなわち、MFパケット)であると判定された場合には、MFパケットのHT−SIGフィールドの復号処理(HT−SIG decode)を行なうとともに、HT−SIG内のCRCチェックを行なう(ステップS32)。
ステップS29におけるHT−SIG部のQ−BPSK判定は中信頼度である。このため、レガシー・パケットであるにも拘らずMFパケットとして扱いステップS32の判定処理に失敗する事態が想定される。図12に示した処理手順では、HT−SIG内のCRCチェックに失敗したときは処理ルーチンを終了するだけで、誤検出から復帰することはできない。これに対し、図14A〜図14Eに示す処理手順では、n個のL−LTF以降の信号処理に遡るべく、バッファ部907に蓄積されている受信信号情報を読み出して(ステップS42:図14D)、ステップS31に進むことで、MFパケットではなくレガシー・パケットの受信処理に復帰する。
ステップS30においてL−SIG内の、Length情報が規定の範囲外であると判定された場合、又は、ステップS30でHT−SIG内のCRCチェックに失敗したときには、CCA、CCA_ofdm、Rx_Indをすべてローすなわちネゲートし、CCA待機状態に戻って(ステップS37)、本処理ルーチンを終了する。
ステップS32のHT−SIG内のCRCチェックを通過したときには、続いて、HT−SIG情報の復号結果(BW20/40フィールドのフラグ値)がステップS21における帯域検出に基づく受信モードの判定結果と比較する(ステップS33)。
ステップS21における帯域検出は低信頼度であるのに対し、ステップS32における判定処理はHT−SIG情報の復号結果に基づくもので信頼度が高い。このため、ステップS21における判定結果がCRCチェックに成功した後のHT−SIG情報から得られる結果と一致しない、すなわち、ステップS21におけるパケット・フォーマットの識別判定が覆される事態が想定される。
そこで、両判定結果が一致しないときには(ステップS33のYes)、バッファ部907に蓄積されているHT−STFを読み出して、MIMOシステムにおけるAGC向上などの信号処理をやり直してから(ステップS34:図14E)、HTパケットの受信処理を行なう(ステップS35)。このとき、バッファ部907は、FFT部108へHT−LTFの出力を開始する。また、受信パケットがMFであればRX_Indをハイすなわちアサートし、受信パケットがGFフォーマットであればRX_Indをローすなわちネゲートする。
一方、ステップS21で実施したプリアンブル部における帯域検出結果がHT−SIG部の復号結果と一致するときには(ステップS33のNo)、続いて、L−SIGフィールド内に記載されたLength情報が、IEEE802.11で規定する通り、3で割り切れる値であるかどうかをチェックする(ステップS36)。
ステップS36でL−SIG内のLength情報が3で割り切れる値であると判定された場合、又は、ステップS24でHTパケット(GFパケット)のHT−SIG内のCRCチェックを通過したときには、L−SIGフィールド内の記載内容がフォーマット違反を犯していないかどうかをチェックする(ステップS37)。
また、ステップS36で、Length情報が3で割り切れる値でないと判定された場合、又は、ステップS37でHT−SIGがフォーマットに違反していると判定された場合には、CCA及びCCA_ofdmをローすなわちネゲートし、CCA待機状態に戻って、本処理ルーチンを終了する(ステップS38)。
一方、HT−SIGの記載内容が規定のフォーマットに違反していなければ(ステップS37のNo)、続いて、HT−SIGフィールド内のMCSで指定されている伝送レート並びに伝送モードを自端末がサポートしているかどうかをチェックする(ステップS39)。
そして、HT−SIGフィールド内のMCSで指定されている伝送レート並びに伝送モードを自端末がサポートしているときには(ステップS39のNo)、L−SIG(但し、MFパケットのときのみ)又はHT−SIGを用いてCCAカウントすなわち受信パケットの送信終了時刻を計測して、HTパケットの受信処理を行なう(ステップS35)。このとき、受信パケットがMFであればRX_Indをハイすなわちアサートし、受信パケットがGFフォーマットであればRX_Indをローすなわちネゲートする。
一方、HT−SIGフィールド内のMCSで指定されている伝送レート並びに伝送モードを自端末がサポートしていないときには(ステップS39のYes)、CCAカウントすなわち受信パケットの送信終了時刻の計測処理を行ない。このとき、Rx_Indをローすなわちネゲートするとともに、タイムベース・コントローラ(前述)の動作を停止する(ステップS40)。タイムベース・コントローラが停止すると、ディジタル信号処理を行なう各ブロックの動作が停止して、低消費電力化が図られる。
図14A〜図14Eに示した処理手順では、以下の5回のフォーマット識別判定が順番で実施される。各識別判定における信頼度も併せて示す。
(1)ステップS21で実施する、プリアンブル部に対する相関レベル検出を用いた受信パケットの帯域検出(Band detection):低信頼度
(2)ステップS23で実施する、SIG部のQ−BPSK判定を用いた、GFパケット判定(Green Field detection):中信頼度
(3)ステップS26で実施する、パリティー・チェックを含むL−SIGの復号処理:高信頼度
(4)ステップS29で実施する、HT−SIG部のQ−BPSK判定:中信頼度
(5)ステップS32で実施する、CRCチェックを含むHT−SIG部の復号処理:高信頼度
プリアンブル部に対する相関レベル検出を用いた帯域検出や、SIG部におけるQ−BPSK判定を用いたパケット・フォーマット検出といった、パケット受信処理の前半に行なわれる信頼度の低いパケット識別判定結果が、それ以後の、SIG情報の復号結果に基づく信頼度の高いパケット識別判定結果と一致しないことがある。
上述したように、図14A〜図14Eに示した処理手順では、信頼度の低いパケット識別判定結果が、その後に行なわれた信頼度の高いパケット識別判定結果によって覆された場合には、必要な各種推定演算処理や復号処理に遡ってやり直し、正しいパケット識別判定結果に基づいて処理を復帰させるので、各種識別判定ポイントの信頼性を高めることができる。
具体的には、ステップS24のGF HT−SIG部のCRCチェックに失敗したときにステップS25を通じてステップS26へ復帰するループ、ステップS32のMF HT−SIG部のCRCチェックに失敗したときにステップS41を通じてレガシー・パケットの受信処理を行なうステップS31へ復帰するループ、並びに、ステップS21における帯域検出結果がステップS32のHT−SIG部の復号結果と一致しないときにステップS34でHT−STFの信号処理をやり直してからステップS35のHTパケットの受信処理へ復帰するループの、3ループがこれに該当する。
以下では、各々の復帰方法において、処理を遡るために必要なバッファ量や対象シンボルなどついて詳解する。
まず、最も信頼性の低い、ステップS21における帯域検出結果の誤検出からの復帰方法について説明する。
図15には、正しくはMFパケットであるが帯域検出を誤ったときの復帰にかけられるレイテンシーと処理シンボル例を示している(同図中でグレー表示されたシンボルが、遡って処理すべきシンボルに相当する)。
ステップS33で正しくはMFパケットであることが判明した場合には、復帰の際に、バッファ部907に蓄えられている受信信号情報を読み出して、HT−STFの処理に遡りAGC向上やノイズ・レベル推定などの各種推定処理を再度行なえばよい。ここで、PHY層の受信処理にかけられる許容レイテンシー(ここでは、Xマイクロ秒とする)内に復帰処理を収めるポイントは、HT−LTFから算出されるチャネル行列とノイズ・レベルを考慮したMMSE波形等化処理を行なうための逆行列演算を準備できないと、FFT以降の処理を開始できないことにある。SIFS制限から、許容レイテンシーXは16マイクロ秒である(前述)。例えば図15の下段に示すように、HT−LTF数が1(すなわち、MIMOのストリーム本数が1)であるMFパケットの場合には、帯域検出の誤検出が判明すると、HT−STFの処理に遡ってノイズ推定を行なうとともに、続くHT−LTFを用いてチャネル行列を計算した後、さらに再推定されたノイズ・レベルを考慮してMMSE波形等化処理を行なうための逆行列演算を行ない、直後のHT−DATA部に対して波形等化処理する。
したがって、MFパケットの受信処理を帯域検出の誤検出から正しく復帰させるために、以下の2通りの方法が考えられる。
(1)再計算のために、MFパケット専用に割り当てられた演算リソースを通常演算リソースと並列に備えてを高速に演算し、復帰を試みない場合と概ね同じタイミングで、逆行列計算を開始できるように、ノイズ・レベル推定値を計算する方法
(2)後続のシンボル情報をバッファリングしておきながら、チャネル行列推定とノイズ・レベル推定を並行して行ない、双方の情報が揃ってから、逆行列演算を開始し、逆行列演算値が準備できたら、直ちにDATA部の復調を開始する方法
また、図16には、正しくはGFパケットであるが帯域検出を誤ったときの復帰にかけられるレイテンシーと処理シンボル例を示している(同図中でグレー表示されたシンボルが、遡って処理すべきシンボルに相当する)。ステップS33で正しくはGFパケットであることが判明した場合には、復帰の際に、HT−SIGのCRCチェックの終了時刻以前に受信したHT−LTFの受信信号情報をバッファ部907から読み出して、チャネル行列の計算とMMSEは系統化処理を行なうための逆行列演算を行なう。図示のように、1番目のHT−LTFの処理まで遡るが、これは、帯域の誤検出によりトーン数の異なるL−LTFとして処理されてしまっていることに依拠する。
図16の下段に示す、HT−LTF数が1(すなわち、MIMOのストリーム本数が1)で且つDATAシンボルが1つだけのGFパケットの場合には、1番目のHT−LTFに遡り、HT−SIGの復号を経て、チャネル等化を行ない、HT−DATA部の復号まで、PHYの受信処理にかけられる許容レイテンシーXマイクロ秒内に収める必要があり、最も厳しい状況となる。
したがって、GFパケットの受信処理を帯域検出の誤検出から正しく復帰させるために、以下の3通りの方法が考えられる。
(1)再計算のために、GFパケット専用に割り当てられた演算リソースを備えて、高速に演算し、復帰を試みない場合と概ね同じタイミングで、逆行列計算を開始できるように、HT−LTFを用いたチャネル等化、HT−SIGの復号、1個のDATAシンボルの復号を行なう方法
(2)遅れたOFDMシンボル復調をレイテンシーXマイクロ秒内で処理できる受信系を備えておく方法
(3)処理の遅れを取り戻すまでは、上記(2)の回路を用い、回復できたら、通常の処理回路に切り替えて、消費電力の増加を防ぐ方法
なお、ステップS21でレガシー・パケットであると誤判定した場合には、レガシー・パケットのSIGNAL情報(L−SIG)に利用帯域を示す識別フラグがないことから、復帰させるべきかどうかを判断することができない。このため、本実施形態ではレガシー・パケットの当該誤判定を復帰処理の対象外とする。
続いて、信頼度が中程度となるSIG部のQ−BPSK判定結果が、その後のSIG部の復号結果との不一致により誤検出が判明した際の(ステップS24、S32でNoとなった場合)、復帰方法について説明する。
図17には、正しくはレガシー・パケット又はGFパケットであるがQ−BPSK判定によりMFパケットと誤判定したときの復帰にかけられるレイテンシーと処理シンボル例を示している。
復帰の際には、まず、ステップS23におけるGFフォーマットの判定結果(GF detection)を改めて参照して、正しくはレガシー・パケット又はGFパケットのうちいずれであるかを判定する検出処理を実行する。
受信パケットが正しくはレガシー・パケットであることが判明したときには、図17の中段に示すように、3又は4個のDATAシンボルまで遡って処理を実行し直し、各種推定計算や復号処理を行なうことで、レガシー・パケットの受信処理に復帰することができる。ここで、PHYの受信処理にかけられる許容レイテンシーXマイクロ秒内に収めるには、以下の3通りの方法が考えられる。
(1)再計算のために、レガシー・パケット専用に割り当てられた演算リソースを使って、高速に演算し、復帰を試みない場合と同じタイミングで、逆行列計算を開始できるように、遅れたOFDMシンボル復調を行なうことが可能な受信系を備えておく方法
(2)遅れたOFDMシンボル復調をレイテンシーXマイクロ秒内で処理できる受信系を備えておく方法
(3)処理の遅れを取り戻すまでは、上記(2)の回路を用い、回復できたら、通常の処理回路に切り替えて、消費電力の増加を防ぐ方法
一方、受信パケットが正しくはGFパケットであることが判明したときには、図17の下段に示すように、1番目又は2番目のHT−LTFと最初のDATAシンボルまで遡って処理を実行し直し、各種推定計算や復号処理を行なことで、GFパケットの受信処理に復帰することができる。ここで、PHYの受信処理にかけられる許容レイテンシーXマイクロ秒内に収めるには、以下の3通りの方法が考えられる。
(1)再計算のために、GFパケット専用に割り当てられた演算リソースを通常演算リソースと並列に備えてを高速に演算し、復帰を試みない場合と概ね同じタイミングで、逆行列計算を開始できるように、遅れたOFDMシンボル復調を行なうことが可能な受信系を備えておく方法
(2)遅れたOFDMシンボル復調をレイテンシーXマイクロ秒内で処理できる受信系を備えておく方法
(3)処理の遅れを取り戻すまでは、上記(2)の回路を用い、回復できたら、通常の処理回路に切り替えて、消費電力の増加を防ぐ方法
また、図18には、正しくはレガシー・パケット又はMFパケットであるがQ−BPSK判定によりGFパケットと誤判定したときの復帰にかけられるレイテンシーと処理シンボル例を示している。
復帰の際には、まず、L−SIG以降の3OFDMシンボルをバッファ907から読み取りQ−BPSK判定を行なうことによってHTフォーマット又はレガシー・フォーマットのいずれであるかを判定する検出処理を実行する。
ここで、受信パケットが正しくはレガシー・パケットであることが判明したときには、図18の中段に示すように、バッファ907から読み取ったL−SIG並びに2OFDMシンボル分のL−DATAの復調処理を行なって、レガシー・パケットの受信処理に復帰することができる。ここで、PHYの受信処理にかけられる許容レイテンシーXマイクロ秒内で、帯域検出の誤検出から復帰するためには、以下の3通りの方法が考えられる。
(1)再計算のために、レガシー・パケット専用に割り当てられた演算リソースを使って、高速に演算し、復帰を試みない場合と同じタイミングで、逆行列計算を開始できるように、遅れたOFDMシンボル復調を行なうことが可能な受信系を備えておく方法
(2)遅れたOFDMシンボル復調をレイテンシーXマイクロ秒内で処理できる受信系を備えておく方法
(3)処理の遅れを取り戻すまでは、上記(2)の回路を用い、回復できたら、通常の処理回路に切り替えて、消費電力の増加を防ぐ方法
一方、受信パケットが正しくはMFパケットであることが判明したときには、図18の上段に示すように、バッファ907から読み取ったL−SIG及びHT−SIGの復調処理を行なって、レガシー・パケットの受信処理に復帰することができる。ここで、PHYの受信処理にかけられる許容レイテンシーXマイクロ秒内で、帯域検出の誤検出から復帰するためには、以下の3通りの方法が考えられる。
(1)計算のために、MFパケット専用に割り当てられた演算リソースを使って、高速に演算し、復帰を試みない場合と同じタイミングで、逆行列計算を開始できるように、L−SIGとHT−SIG2個分のOFDMシンボル復調を行なうことが可能な受信系を備えておく方法
(2)遅れたOFDMシンボル復調をレイテンシーXマイクロ秒内で処理できる受信系を備えておく方法
(3)処理の遅れを取り戻すまでは、上記(2)の回路を用い、回復できたら、通常の処理回路に切り替えて、消費電力の増加を防ぐ方法
なお、ステップS23で実施されるSIG部のQ−BPSK判定において、正しくはHTパケットであるのにレガシー・パケットと誤判定した場合には、続くステップS26におけるL−SIG内のパリティー・チェックに失敗する。この結果、ステップS26−1に進んでエラー処理が行なわれるが、そこから復帰させることはできないので、本実施形態ではレガシー・パケットの当該誤判定を復帰処理の対象外とする。
これまで、図1に示した無線通信機の構成並びに動作について説明してきたが、当該無線通信機能は、例えばコンピューターなどの情報処理機器に搭載して用いられる。図19には、無線通信機能を搭載したコンピューターの構成例を示している。
CPU(Central Processing Unit)1は、オペレーティング・システム(OS)が提供するプログラム実行環境下で、ROM(Read Only Memory)2やハード・ディスク・ドライブ(HDD)11に格納されているプログラムを実行する。例えば、後述する受信パケットの同期処理又はその一部の処理をCPU1が所定のプログラムを実行するという形態で実現することもできる。
ROM2は、POST(Power On Self Test)やBIOS(Basic Input Output System)などのプログラム・コードを恒久的に格納する。RAM(Random Access Memory)3は、ROM2やHDD11に格納されているプログラムをCPU1が実行する際にロードしたり、実行中のプログラムの作業データを一時的に保持したりするために使用される。これらはCPU1のローカル・ピンに直結されたローカル・バス4により相互に接続されている。
ローカル・バス4は、ブリッジ5を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect)バスなどの入出力バス6に接続されている。
キーボード8と、マウスなどのポインティング・デバイス9は、ユーザにより操作される入力デバイスである。ディスプレイ10は、LCD(Liquid Crystal Display)又はCRT(Cathode Ray Tube)などから成り、各種情報をテキストやイメージで表示する。
HDD11は、記録メディアとしてのハード・ディスクを内蔵したドライブ・ユニットであり、ハード・ディスクを駆動する。ハード・ディスクには、オペレーティング・システムや各種アプリケーションなどCPU1が実行するプログラムをインストールしたり、データ・ファイルなどを保存したりするために使用される。
通信部12は、例えばIEEE802.11a/nに従う無線通信インターフェースであり、インフラストラクチャ・モード下でアクセスポイント若しくは端末局として動作し、あるいはアドホック・モード下で動作し、通信範囲内に存在するその他の通信端末との通信を実行する。
以上、特定の実施形態を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明である。
本明細書では、主にIEEE802.11の拡張規格であるIEEE802.11nに適用した実施形態を中心に説明してきたが、本発明の要旨はこれに限定されるものではない。複数の異なるパケット・フォーマットが混在するネットワーク環境下で動作する無線端末に対して、同様に本発明を適用することができる。
要するに、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本発明の要旨を判断するためには、特許請求の範囲を参酌すべきである。
図1Aは、本発明の一実施形態に係るMIMO受信機の構成例を示した図である。 図1Bは、本発明の一実施形態に係るMIMO受信機の構成例を示した図である。 図2は、レガシー・モードにおけるパケット・フォーマットを示した図である。 図3は、MMモードにおけるパケット・フォーマットを示した図である。 図4は、GFモードにおけるパケット・フォーマットを示した図である。 図5は、L−SIGフィールドのフォーマットを示した図である。 図6は、HT−SIGフィールドのデータ構造を示した図である。 図7は、L−SIGフィールドに対して90度だけ回転させた位相空間上でHT−SIGフィールドのBPSK変調を行なう仕組みを説明するための図である。 図8は、IEEE802.11nのパケット・フォーマットを示した図である。 図9は、図1に示した受信機100の、同期処理部106及び周波数オフセット推定・補正部107付近の構成を詳細に示した図である。 図10は、受信機が、レガシー・パケット、MFパケット、GFパケットの各フォーマットのパケットを受信処理する手順を示したタイミング・チャートである。 図11は、受信機が、レガシー・パケット、MFパケット、GFパケットの各フォーマットのパケットを受信処理する手順を示したタイミング・チャートである。 図12は、IEEE802.11nのMMモードで動作する受信機が、自端末がサポートしていないパケット伝送モードも含めて、SIGNAL情報が示すすべての変調方式や符号化方式に対応して、受信パケットの送信終了時刻を計測するための処理手順の一例を示したフローチャートである。 図13は、IEEE802.11nの各種パケット・フォーマットにおいて各パケット・フォーマット識別判定を行なうタイミングを示した図である。 図14Aは、IEEE802.11nのMMモードで動作する受信機が、自端末がサポートしていないパケット伝送モードも含めて、SIGNAL情報が示すすべての変調方式や符号化方式に対応して、受信パケットの送信終了時刻を計測するための処理手順の他の例を示したフローチャートである。 図14Bは、IEEE802.11nのMMモードで動作する受信機が、自端末がサポートしていないパケット伝送モードも含めて、SIGNAL情報が示すすべての変調方式や符号化方式に対応して、受信パケットの送信終了時刻を計測するための処理手順の他の例を示したフローチャートである。 図14Aは、IEEE802.11nのMMモードで動作する受信機が、自端末がサポートしていないパケット伝送モードも含めて、SIGNAL情報が示すすべての変調方式や符号化方式に対応して、受信パケットの送信終了時刻を計測するための処理手順の他の例を示したフローチャートである。 図14Bは、IEEE802.11nのMMモードで動作する受信機が、自端末がサポートしていないパケット伝送モードも含めて、SIGNAL情報が示すすべての変調方式や符号化方式に対応して、受信パケットの送信終了時刻を計測するための処理手順の他の例を示したフローチャートである。 図14Bは、IEEE802.11nのMMモードで動作する受信機が、自端末がサポートしていないパケット伝送モードも含めて、SIGNAL情報が示すすべての変調方式や符号化方式に対応して、受信パケットの送信終了時刻を計測するための処理手順の他の例を示したフローチャートである。 図15は、正しくはMFパケットであるが帯域検出を誤ったときの復帰にかけられるレイテンシーと処理シンボル例を示した図である。 図16は、正しくはGFパケットであるが帯域検出を誤ったときの復帰にかけられるレイテンシーと処理シンボル例を示した図である。 図17は、正しくはレガシー・パケット又はGFパケットであるがQ−BPSK判定によりMFパケットと誤判定したときの復帰にかけられるレイテンシーと処理シンボル例を示した図である。 図18は、正しくはレガシー・パケット又はMFパケットであるがQ−BPSK判定によりGFパケットと誤判定したときの復帰にかけられるレイテンシーと処理シンボル例を示した図である。 図19は、無線通信機能を搭載したコンピューターの構成例を示した図である。
符号の説明
1…CPU
2…ROM
3…RAM
4…ローカル・バス
5…ブリッジ
6…入出力バス
7…入出力インターフェース
8…キーボード
9…ポインティング・デバイス(マウス)
10…ディスプレイ
11…HDD
12…通信部
100…受信機
101…RF部
102…ADコンバータ(ADC)
103…ディジタル・フィルタ
104…DCオフセット・ICインバランス補正部
105…AGC制御部
106…同期処理部
107…周波数オフセット推定・補正部
108…FFT部
109…波形等化部
110…アナログ・チャネル推定誤差補正部
111…復号部
901…L−STF相関部
902…第1の閾値判定部
903…L−LTF相関部
904…第2の閾値判定部
905…周波数オフセット推定部
906…周波数オフセット補正部
907…バッファ部

Claims (14)

  1. 複数の異なるパケット・フォーマットが混在するネットワーク環境で動作する無線通信装置であって、
    受信パケットのプリアンブルの復号前の信号処理によってフォーマットを検出する第1のフォーマット検出部と、
    受信パケットのプリアンブルを用いて各種推定処理を行なう推定処理部と、
    前記推定処理部における推定結果に基づいて、前記第1のフォーマット検出部により検出されたフォーマットに従った受信パケットの復号処理を行なう復号処理部と、
    前記復号処理部による受信パケットのプリアンブル内の制御(SIG)情報の復号結果に基づいて、受信パケットのフォーマットを検出する第2のフォーマット検出部と、
    前記第1のフォーマット検出部による検出結果が前記第2のフォーマット検出部による検出結果と異なる場合に、前記第1のフォーマット検出部による検出結果が誤検出であることを判定する誤検出判定部と、
    前記誤検出判定部による判定結果に応じて、前記推定処理部及び前記復号処理部の動作を制御する制御部と、
    を具備することを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記復号処理部により復号しさらに誤り訂正した後の信号に対するパリティー・チェック、フレーム・チェック・シーケンス(FCS)、又は、巡回冗長チェック(CRC)による検査を行なう検査部をさらに備え、
    前記第2のフォーマット検出部は、前記検査部による検査に成功した後の前記制御情報の復号結果に基づいて受信パケットのフォーマットを検出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記推定処理部による各種推定処理及び前記復号処理部による復号処理を遡って実行するために必要となる受信信号情報を蓄積するバッファをさらに備え、
    前記制御部は、
    パケットを受信したことに応じて、前記第1のフォーマット検出部により検出されたフォーマットに従って前記推定処理部による推定処理及び前記復号処理部による復号処理を実行させ、
    前記誤検出判定部が前記第1のフォーマット検出部による検出結果が誤検出であることを判定したことに応じて、前記バッファから必要な受信信号情報を読み取って、前記推定処理部による推定処理又は前記復号処理部による復号処理を遡って実行させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  4. 復号処理前にパケットの帯域を検出する帯域検出部と、
    前記推定処理部による各種推定処理及び前記復号処理部による復号処理を遡って実行するために必要となる受信信号情報を蓄積するバッファをさらに備え、
    前記制御部は、前記帯域検出部による検出結果を受信パケットのプリアンブル内の制御(SIG)情報の復号結果が示す帯域と比較し、一致しない場合には、前記バッファから必要な受信信号情報を読み取って、前記推定処理部による推定処理並びに前記復号処理部による復号処理を遡って実行させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  5. 複数の異なるパケット・フォーマットが混在するネットワーク環境で動作する無線通信装置であって、
    すべてのパケット・フォーマットに従った信号処理を行なう信号処理部と、
    受信パケットのプリアンブル内の制御(SIG)情報の復号結果に基づいて受信パケットのフォーマットを確定させるフォーマット確定部と、
    前記フォーマット確定部によりフォーマットが確定した以降において、前記信号処理部が前記確定したパケット・フォーマットに従って信号処理した受信信号についてのみ復号処理を行なう復号処理部と、
    を具備することを特徴とする無線通信装置。
  6. 複数の異なるパケット・フォーマットが混在するネットワーク環境で動作する無線通信装置であって、
    各種信号処理を行なう前の受信信号情報を蓄積するバッファと、
    受信信号の復号処理を行なう復号部と、
    受信パケットのプリアンブル内の制御(SIG)情報の復号結果に基づいて受信パケットのフォーマットを確定させるフォーマット確定部と、
    を具備し、
    前記フォーマット確定部によりフォーマットが確定した以降に、前記バッファから受信信号情報を読み出して、復号処理を再開させる、
    ことを特徴とする無線通信装置。
  7. 前記復号処理部により復号しさらに誤り訂正した後の信号に対するパリティー・チェック、フレーム・チェック・シーケンス(FCS)、又は、巡回冗長チェック(CRC)による検査を行なう検査部をさらに備え、
    前記バッファは、前記検査部による検査確定時刻付近までの受信信号情報を蓄積し、
    前記フォーマット確定部は、前記検査部による検査に成功した後の前記制御情報の復号結果に基づいて受信パケットのフォーマットを確定する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の無線通信装置。
  8. 復号処理前にパケットの帯域を検出する帯域検出部をさらに備え、
    前記帯域検出部による検出結果を受信パケットのプリアンブル内の制御(SIG)情報の復号結果が示す帯域と比較し、一致しない場合には、前記バッファから必要な受信信号情報を読み取って、前記推定処理部による推定処理並びに前記復号処理部による復号処理を遡って実行する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の無線通信装置。
  9. 複数の異なるパケット・フォーマットが混在するネットワーク環境における無線通信方法であって、
    受信パケットのプリアンブルの復号前の信号処理によってフォーマットを検出する第1のフォーマット検出ステップと、
    受信パケットのプリアンブルを用いて各種推定処理を行なう推定処理ステップと、
    前記推定処理部による各種推定処理及び前記復号処理部による復号処理を遡って実行するために必要となる受信信号情報を蓄積する蓄積ステップと、
    前記推定処理ステップにおける推定結果に基づいて、前記第1のフォーマット検出部により検出されたフォーマットに従った受信パケットの復号処理を行なう第1の復号処理ステップと、
    前記復号処理ステップによる受信パケットのプリアンブル内の制御(SIG)情報の復号結果に基づいて、受信パケットのフォーマットを検出する第2のフォーマット検出ステップと、
    前記第1のフォーマット検出ステップによる検出結果が前記第2のフォーマット検出部による検出結果と異なる場合に、前記第1のフォーマット検出ステップによる検出結果が誤検出であることを判定する誤検出判定ステップと、
    前記誤検出判定ステップにおいて前記第1のフォーマット検出ステップによる検出結果が誤検出であることを判定したことに応じて、前記蓄積ステップで蓄積した必要な受信信号情報を用いて各種推定処理又は復号処理を遡って実行させる遡及実行ステップと、
    を有することを特徴とする無線通信方法。
  10. 複数の異なるパケット・フォーマットが混在するネットワーク環境における無線通信方法であって、
    すべてのパケット・フォーマットに従った信号処理を行なう信号処理ステップと、
    受信パケットのプリアンブル内の制御(SIG)情報の復号結果に基づいて受信パケットのフォーマットを確定させるフォーマット確定ステップと、
    前記フォーマット確定ステップによりフォーマットが確定した以降において、前記信号処理部が前記確定したパケット・フォーマットに従って信号処理した受信信号についてのみ復号処理を行なう復号処理ステップと、
    を有することを特徴とする無線通信方法。
  11. 複数の異なるパケット・フォーマットが混在するネットワーク環境における無線通信方法であって、
    各種信号処理を行なう前の受信信号情報を蓄積する蓄積ステップと、
    受信信号の復号処理を行なう復号ステップと、
    受信パケットのプリアンブル内の制御(SIG)情報の復号結果に基づいて受信パケットのフォーマットを確定させるフォーマット確定ステップと、
    を有し、
    前記フォーマット確定ステップによりフォーマットが確定した以降に、前記バッファから受信信号情報を読み出して、復号処理を再開させる、
    ことを特徴とする無線通信方法。
  12. 複数の異なるパケット・フォーマットが混在するネットワーク環境における無線通信処理をコンピューター上で実行するようにコンピューター可読形式で記述されたコンピューター・プログラムであって、前記コンピューターを、
    受信パケットのプリアンブルの復号前の信号処理によってフォーマットを検出する第1のフォーマット検出部、
    受信パケットのプリアンブルを用いて各種推定処理を行なう推定処理部、
    前記推定処理部による各種推定処理及び前記復号処理部による復号処理を遡って実行するために必要となる受信信号情報を蓄積するバッファ、
    前記推定処理部における推定結果に基づいて、前記第1のフォーマット検出部により検出されたフォーマットに従った受信パケットの復号処理を行なう復号処理部、
    前記復号処理部による受信パケットのプリアンブル内の制御(SIG)情報の復号結果に基づいて、受信パケットのフォーマットを検出する第2のフォーマット検出部、
    前記第1のフォーマット検出部による検出結果が前記第2のフォーマット検出部による検出結果と異なる場合に、前記第1のフォーマット検出部による検出結果が誤検出であることを判定する誤検出判定部、
    パケットを受信したことに応じて、前記第1のフォーマット検出部により検出されたフォーマットに従って前記推定処理部による推定処理及び前記復号処理部による復号処理を実行させるとともに、前記誤検出判定部が前記第1のフォーマット検出部による検出結果が誤検出であることを判定したことに応じて、前記バッファから必要な受信信号情報を読み取って、前記推定処理部による推定処理又は前記復号処理部による復号処理を遡って実行させる制御部、
    として機能させるためのコンピューター・プログラム。
  13. 複数の異なるパケット・フォーマットが混在するネットワーク環境における無線通信処理をコンピューター上で実行するようにコンピューター可読形式で記述されたコンピューター・プログラムであって、前記コンピューターを、
    すべてのパケット・フォーマットに従った信号処理を行なう信号処理部、
    受信パケットのプリアンブル内の制御(SIG)情報の復号結果に基づいて受信パケットのフォーマットを確定させるフォーマット確定部、
    前記フォーマット確定部によりフォーマットが確定した以降において、前記信号処理部が前記確定したパケット・フォーマットに従って信号処理した受信信号についてのみ復号処理を行なう復号処理部、
    として機能させるためのコンピューター・プログラム。
  14. 複数の異なるパケット・フォーマットが混在するネットワーク環境における無線通信処理をコンピューター上で実行するようにコンピューター可読形式で記述されたコンピューター・プログラムであって、前記コンピューターを、
    すべてのパケット・フォーマットに従った信号処理を行なう信号処理部、
    受信パケットのプリアンブル内の制御(SIG)情報の復号結果に基づいて受信パケットのフォーマットを確定させるフォーマット確定部、
    前記フォーマット確定部によりフォーマットが確定した以降において、前記信号処理部が前記確定したパケット・フォーマットに従って信号処理した受信信号についてのみ復号処理を行なう復号処理部、
    として機能させ、
    前記フォーマット確定部によりフォーマットが確定した以降に、前記バッファから受信信号情報を読み出して、復号処理を再開させる、
    ことを特徴とするコンピューター・プログラム。
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