JP2010107155A - カートリッジタンクの給油口蓋 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 給油口蓋2の外周面2aを囲む筒状の操作部5を設け、給油口蓋2の外周面2aと操作部5の内周面5aとの間の空間6内には固定リング7と駆動リング8とバネ9を取り付ける。固定リング7の上面と駆動リング8の下面には一定の間隔D毎に係止溝7aと係止片8aを設け、バネ9の力によって駆動リング8の係止片8aが固定リング7の係止溝7aに係合する。給油口蓋2を給油口3aに装着時には、給油口蓋2の締め付け位置で給油口蓋2の回動が停止するとバネ9に抗して駆動リング8が持ち上がって係止片8aが係止溝7aから外れ、駆動リング8と操作部5が回動するときに係止片8aが固定リング7の上面を滑りながら移動し、係止片8aが係止溝7aと係合するときに音と抵抗を発生して取扱者に給油口蓋2の締め付け位置を知らせるものである。
【選択図】 図1
Description
給油口蓋2をカートリッジタンク3の給油口3aに装着するときは、給油口蓋2の締め付け位置までは給油口蓋2と操作部5が一緒に回転し、給油口蓋2の締め付け位置で一旦回転が停止する。この締め付け位置から更に操作部5を回動すると、駆動リング8がバネ9に抗して持ち上がって係止片8aが係止溝7aから外れるので、給油口蓋2と固定リング7はそれ以上回転せず操作部5と駆動リング8が回動する。駆動リング8の係止片8aは固定リング7の上面を滑りながら移動し、再び係止片8aが係止溝7aと係合するときに駆動リング8がバネ9の力で下方に移動するので、このときカチッという音が発生すると共に、係止片8aが係止溝7aに接触して抵抗が変化することで、取扱者に給油口蓋2の締め付け位置を知らせることができる。
このため、取扱者は給油口蓋2の締め付け時に確実に音がする位置まで操作するものとなるから、給油口蓋2を確実に締め付けることができ、また、給油口蓋2の締め付け位置からは必要以上の力がかからず給油口蓋2を締めすぎることがないから、取扱者の力に関係なく常に同じ締め付け力となり、着脱時の操作性が向上できた。
また、給油口蓋2を組立てたときに固定リング7の係止溝7aと駆動リング8の係止片8aが全て正確に係合する必要があるが、係止溝7aと係止片8aを一定の間隔D毎に配置することで係止溝7aと係止片8aの個数が少なくできるから、寸法管理が容易になり生産コストが低減できるものである。
カートリッジタンク3を給油口蓋2を下向きにして油受皿12の油受け13に装着すると、突起14が開閉弁1を押し開き、カートリッジタンク3の油が油受け13を介して油受皿12に供給される。そして、石油燃焼器が燃焼を行って油が使われると、油受皿12の油面が下がり、開閉弁1からカートリッジタンク3内に空気が入り、代わってカートリッジタンク3内の油が油受皿12内に流出し、開閉弁1の位置で一定油面を保持している。
7は給油口蓋2の外周面2aに取り付けた固定リング、7aは固定リング7の上面に設けた複数の係止溝であり、固定リング7は空間6内の下部に配置されている。8は操作部5の内周面5aに取り付ける駆動リング、8aは駆動リング8の下面に設けた複数の係止片であり、駆動リング8は空間6内の固定リング7の上部に配置されている。
また、固定リング7の係止溝7aと駆動リング8の係止片8aは着脱機構4のねじ締め方向に傾斜面を形成し、取外し方向に垂直面を形成している。
そして、そのまま操作部5を回転すると係止片8aが固定リング7の上面を滑りながら移動し、再び係止溝7aと係合するときにバネ9の力で駆動リング8が下方に移動するので、このときカチッという音が発生すると共に抵抗が変化する。
係止溝7aと係止片8aの間隔Dは任意であるが、間隔Dを狭くしすぎると給油口蓋2が締め付け位置で停止してから操作部5が回転するときにすぐに音が発生し、狭い回転範囲で連続して何回も音が発生して係止溝と係止片の駆動回数が多くなる。一方、間隔Dが広くなりすぎると、給油口蓋2が締め付け位置で停止してから音が発生するまでの操作部5の回転量が多くなり、操作部5の操作量が多くなって操作性が悪くなる。
また、係止溝7aと係止片8aを全周に多数配置するときには、全ての係止溝7aと係止片8aが確実に係合するために寸法精度が要求され、寸法管理が大変であったが、この発明では係止溝7aと係止片8aの個数を少なくできるから、寸法管理が容易になりコストの低減が期待できる。
図8は給油口蓋2を給油口3aから取外すときの固定リング7と駆動リング8の動作状態を説明しており、給油口蓋2を給油口3aから取外すときは、操作部5を回転しても係止片8aが係止溝7a内を移動するだけで給油口蓋2が回動せず、係止片8aと係止溝7aの垂直面同士が接触すると駆動リング8と固定リング7が一緒に回転を始めるので、操作部5と給油口蓋2が一緒に回転するものであり、給油口蓋2を取外すことができるものである。
2 給油口蓋
2a 外周面
2b 突部
3 カートリッジタンク
3a 給油口
4 着脱機構
5 操作部
5a 内周面
5b 段部
5c 案内溝部
5d 係合部
6 空間
7 固定リング
7a 係止溝
7b 内周面
7c 凹部
8 駆動リング
8a 係止片
8b 外周面
8c 突起
9 バネ
10 固定部材
D 間隔
L1 係止溝7aの長さ寸法
L2 係止片8aの長さ寸法
Claims (5)
- 開閉弁1を内装した給油口蓋2と、カートリッジタンク3の給油口3aとの間に着脱機構4を設け、着脱機構4によって給油口蓋2を給油口3aに着脱自在に取り付けるカートリッジタンクにおいて、
前記給油口蓋2の外周面2aを囲む筒状の操作部5を設け、給油口蓋2の外周面2aと筒状の操作部5の内周面5aとの間に空間6を形成し、
前記空間6内には、給油口蓋2の外周面2a下部に取り付けた固定リング7と、操作部5の内周面5aに取り付けた駆動リング8とを設け、固定リング7の上面と駆動リング8の下面とが向かい合うと共に、
空間6内の駆動リング8の上部には駆動リング8を固定リング7に押し付けるバネ9を取り付け、
前記固定リング7の上面と前記駆動リング8の下面には一定の間隔D毎に配置した複数の係止溝7aと係止片8aをそれぞれ設け、
前記着脱機構4によって給油口蓋2をカートリッジタンク3の給油口3aに装着時には、バネ9の力によって前記駆動リング8の係止片8aが固定リング7の係止溝7aと係合した状態で給油口蓋2と操作部5が一緒に回動すると共に、
給油口蓋2が回動を停止後は前記バネ9に抗して駆動リング8が持ち上がって係止片8aが係止溝7aから外れ、駆動リング8と操作部5が回動するときに係止片8aが固定リング7の上面を滑りながら移動し、係止片8aが係止溝7aと係合するときに音と抵抗を発生することを特徴とするカートリッジタンクの給油口蓋。 - 前記固定リング7の上面に設けた係止溝7aの回転方向の長さ寸法L1を、駆動リング8の下面に設けた係止片8aの回転方向の長さ寸法L2よりも大とし、給油口蓋2の着脱時に係止片8aが係止溝7aの内縁と接触しない位置では給油口蓋2が回動せず、係止片8aが係止溝7aの内縁に接触したときに給油口蓋2が操作部5と一緒に回動することを特徴とする請求項1に記載したカートリッジタンクの給油口蓋。
- 前記給油口蓋2の外周面2aの下端には複数個の突部2bを設け、前記固定リング7の内周面7bには複数の凹部7cを形成し、前記操作部5の内周面5aの途中には上部を縮径する段部5bを設け、
固定リング7の凹部7cが給油口蓋2の突部2bと係合すると共に、操作部5の段部5bが固定リング7の上面に接触し、固定リング7の抜け止めと円周方向の移動を防止することを特徴とする請求項1または2に記載したカートリッジタンクの給油口蓋。 - 前記操作部5の内周面5aには複数個の案内溝部5cを形成し、前記駆動リング8の外周面8bには複数の突起8cを形成し、
駆動リング8の突起8cが操作部5の案内溝部5bに嵌合し、駆動リング8の駆動時に突起8cが案内溝部5cに沿って上下方向に移動すると共に駆動リング8の円周方向の移動を防止し、操作部5と駆動リング8が一緒に回動することを特徴とする請求項1または2に記載したカートリッジタンクの給油口蓋。 - 前記操作部5の内周面5aの下部には係合部5dを設け、前記給油口蓋2の下部には操作部5の係合部5dと係合するリング状の固定部材10を設け、
前記操作部5と固定リング7と駆動リング8とバネ9を給油口蓋2の上部から取り付けると共に、前記固定部材10を給油口蓋2の下部から取り付け、
操作部5の係合部5dと固定部材10とが係合して操作部5を給油口蓋2の外周面2aに回動可能に取り付けることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載したカートリッジタンクの給油口蓋。
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2008
- 2008-10-31 JP JP2008281670A patent/JP5396816B2/ja active Active
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