JP2010106795A - 水道管水圧を利用した発電機 - Google Patents
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Abstract
【課題】
水道管水圧を利用し、特にバッテリーや電気工事を要することなく発電し、しかも発電された電気を全て利用出来る簡易発電機を提供する。
【解決手段】
水道管水圧を利用して複数のピストンシリンダーA,Bのピストンロッド2,12を位相をずらして作動させてクランク軸5を回転し、クランク軸に連結した増速機8を介して発電機9に伝達せしめる水道管水圧利用の発電機において、複数のピストンシリンダーのピストンロッド2,12を各シリンダー1,11の前室と後室に夫々水道管圧力水を給水する給水管1a,1bと排水する排水管1c,1dを接続し、位相の異なる一対の給排水カム10の回転により位相をずらして対応する制御バルブV2を開閉させて前記給水と排水を交互に繰り返して作動せしめると共に、複数のピストンシリンダーA,B相互間において上記給水と排水を互いに位相をずらして繰り返し作動させてクランク軸5を回転せしめる。
【選択図】 図1
水道管水圧を利用し、特にバッテリーや電気工事を要することなく発電し、しかも発電された電気を全て利用出来る簡易発電機を提供する。
【解決手段】
水道管水圧を利用して複数のピストンシリンダーA,Bのピストンロッド2,12を位相をずらして作動させてクランク軸5を回転し、クランク軸に連結した増速機8を介して発電機9に伝達せしめる水道管水圧利用の発電機において、複数のピストンシリンダーのピストンロッド2,12を各シリンダー1,11の前室と後室に夫々水道管圧力水を給水する給水管1a,1bと排水する排水管1c,1dを接続し、位相の異なる一対の給排水カム10の回転により位相をずらして対応する制御バルブV2を開閉させて前記給水と排水を交互に繰り返して作動せしめると共に、複数のピストンシリンダーA,B相互間において上記給水と排水を互いに位相をずらして繰り返し作動させてクランク軸5を回転せしめる。
【選択図】 図1
Description
本発明は水圧、特に家庭用水道管の水圧を利用した簡易水力発電機に関するものである。
現在、脚部に障害をもつ人々にとって車椅子は広く一般に使用されているが、かかる車椅子を、人を乗せた状態のまま自宅玄関のたたきから床まで上げる場合や障害者用の風呂において障害者を浴槽に入れたり、浴槽より上げたりするような場合には介添え者の手を借りることが通常必要であり、リフト装置を設置することも考えられるが、そのためにはギヤボックスを備えたモータや油圧モータが必要となり、これら装置の使用は大型となって家庭用には不適で、また電力等のエネルギーの消費も大きくなるという問題を有していた。そこで、本発明者はさきに家庭内水道管の水圧の利用に着目し、家庭内水道管水圧を利用して容易に動力を得ることができる簡易発電機を提案した。(特許文献1参照)
特開2008−175175号公報
しかし、上記提案に係る発電機は水道管水圧を利用してピストンロッドを位相をずらして作動させるに際し、電磁弁を開閉させて給排水を繰り返しシリンダーのピストンロッドを交互に往復させるため、電磁弁の開閉に発電電力を消費することとなり、折角の発電機による発電効率の点に難点を有していた。
本発明は上述の如き実状に鑑み、水道管水圧を利用して複数のピストンリングのピストンロッドを位相をずらして作動させる上記電磁弁の開閉作動を排し、電機部品をなくして起動バルブのみで起動、停止して他の電力消費をなくし、発電の実効性を高めることを目的とするものである。
即ち、上記目的に適合する本発明の特徴は、水道管水圧を利用して複数のピストンシリンダーのピストンロッドを位相をずらして作動させ、これを動力源としてクランク軸を回転し、該回転をクランク軸に連結した増速機を介して発電機に伝達して発電せしめる水道管水圧利用の発電機において、複数のピストンシリンダーのピストンロッドを各ピストンシリンダーの前室と後室に夫々水道管圧力水を給水する給水管と排水する排水管を接続し、位相の異なる一対の給排水カムの回転により位相をずらして対応する制御バルブを開閉させて前記給水と排水を交互に繰り返すことにより作動せしめると共に、複数のピストンシリンダー相互間において上記給水と排水を互いに位相をずらして繰り返し作動させてクランク軸を回転せしめるようにした構成にある。
なお、ピストンシリンダーへの圧力水の給水開始のために起動バルブを設け、その開閉のみで発電機の起動,停止を行なうようにすることが好適であり、また、クランク軸と一体に伝導シャフトを連設し、該伝導シャフトに給排水カムを並設せしめることが効果的である。
本発明発電機は以上の如く従前の電磁弁を排し、起動バルブの開閉のみで起動,停止を行い得ると共に、電気制御,センサー回路などが不要のため発電機により発電された電力を逆使用することなく発電された電力をすべて利用することができるので家庭用水道管の水圧利用にあたり、頗る高効率であり、家庭内における車椅子の持ち上げや障害者の入浴などを簡単に電動化して行なうことができる効果を奏する。
以下、添付図面を参照して本発明の具体的な実施の形態について説明する。図1は本発明に係る発電機の構成の1例を示し、図においてA,Bは水道管水圧利用の各ピストンシリンダーであり、各ピストンシリンダーA,Bはシリンダー1,11内部が図示されていないが、ピストンを介して前室側と後室側に区分されて、該区分された前後の各室に水道管水圧を利用した圧力水給水管1a,1bと、該給水管の途中より分岐して排水管1c,1dが接続されていて起動バルブV1を起動することにより給水が開始され、給排水を制御する.制御バルブV2,吸水管1a,1bを通してシリンダー1内に圧力水が給水され、また、排水管1c,1dより制御バルブV2を通して排水されるようになっている。
そして、上記給水管,排水管による給水,排水は付設された本発明の特徴をなす併設された位相の異なる一対のカム10の組み合わせよりなるメカバルブ機構Cの作動により上記制御バルブV2を開閉させ、交互に位相をずらすことにより前記シリンダー1,11内の前室と後室に給水,排水を行って各シリンダーのピストンロッド2,12を交互に往復運動させて、ピストンロッド2,12の先端に連結された連結棒3,13に圧力を加えることにより、これに連結されたクランク4,14を位相をずらして回転させ、ベアリングにより保持されたクランク軸5を回転させて、その回転を軸端のプーリ6を介して増速機8に伝達し、発電機9の芯に伝動して回転を付与し、発電せしめるようになっている。なお、増速機8による増速割合は調整方式でも固定方式でもよいが、適宜、適当な回転数として発電機9に伝達し発電が行なわれる。
以上のような発電機による発電において、本発明は特に従来の電磁弁によるクランク軸回転機構に代え、上記メカバルブ機構Cによる弁開閉機構を用いた点に特徴を有しており、水圧によりピストンロッド2,12、連結杆3,13を介して作動されるクランクのクランク軸5の延長線上に、クランク軸と一体にその回転を伝導する伝導シャフトが設けられて、この伝導シャフト7に並んで取り付けられたメカバルブ機構Cのカム10に回転を伝え、対応する制御バルブV2を開閉させることによりピストンシリンダーA,Bの作動制御が行なわれ、ピストンシリンダーA,Bの作動が繰り返される。
カム10は伝導シャフト7にピストンシリンダーA,Bの各々に対応して夫々、位相角の異なる1対のカムが前室側,後室側に夫々2対の組み合わせで合計4対宛、組み合わせ取り付けられてその回転により位相をずらして夫々に対応して設けられた制御バルブVの開閉が行なわれ、ピストンシリンダーの前室、後室への位相を異にした給水,排水の交互作用と共に、該給水,排水の交互作用によるクランクの回転がプーリ6を介して増速機8へ伝えられ発電に供される一方、伝導シャフト7を介してメカバルブ機構Cに伝えられて給水,排水の交互作動の制御バルブの開閉が繰り返される。
図2は上記メカバルブ機構Cによる各カム機構の給水,排水の系統図であり、各ピストンシリンダーA,Bに対応して位相の異なる一対のカムを含むバルブ機構A1〜A4,B1〜B4が配設されていて各カムの回動によるバルブの開閉が行なわれ、ピストンシリンダーA,Bによる交互作用が行なわれる。
図3はバルブ機構A1〜A4,B1〜B4におけるバルブの開閉の交互作用形態を示しており、ピストンシリンダーAのバルブA1が開き、給水されるときバルブA2とバルブA3は閉止され、バルブA4が開いて排水されると共に、他のピストンシリンダーBのバルブB1,B4は閉止され、バルブB2,B3は開かれてピストンロッドはピストンシリンダーAとは逆方向に移動し、次いでバルブA1が閉止するときバルブB1は開いて前記と逆方向にピストンロッドを移動させ、位相を異にしたこれらピストンロッドの移動は前記と逆となって両者の相互作用によりクランクの回転が行なわれる。
このようにして、先ず第1のピストンシリンダーAの後室側に水道管より所定の通常、4〜5Kg圧の水圧を保持する圧力水を給水し、前室側が排水されて第1のピストンシリンダーAのピストンロッドが前方へ突出動し連結棒3を介してクランク4に前方への押圧力を付与すると共に第1のピストンシリンダーAへの給排水が位相を異にした一対のカムの回動に伴って交替し、後室側が排水されて前室側に水道管よりの圧力水が給水されると同時に位相をずらして第2のピストンシリンダーBに対し前室側が排水され、後室側に給水されて第2のピストンシリンダー12が前方に突出し、連結棒13を介して第2のクランク14を押圧し、第1のピストンシリンダーAと第2のピストンシリンダーBの位相の異なる前後交互作用によるクランクの回動が行なわれる。。
なお、図示例ではピストンシリンダーは第1,第2の2個のシリンダーを使用しているが、2個でなく、3個あるいは3個以上を使用することも可能であり、同様の交互作用によるクランクを回動させる。また、上記水道管水圧には、井戸からポンプにより汲み上げた水圧も含まれる。
かくて、上記の位相の異なる1対のカムを用いた駆動の繰り返しによりクランク4,14はベアリングに支持されたクランク軸5を回動させる。なお、クランクの回動は固定式あるいはタイミング盤7によって適宜調整し、端部の増速機8を回動させ、発電機9に所要の回転数による回動を伝え、発電機9の芯体を回動させ発電せしめる。なお、図中、Wはバラストで、クランク軸5の脈動を制御するホイールである。
以上のように本発明は位相を異にした1対のカム利用によるメガバルブ機構により吸水管を介し水道管水を給水し、排水管を介して排水して給排水を繰り返すことにより水道管圧力水圧により発電機に適正な回転数を付与し、発電することができ、この発電を動力源として家庭内における各介護設備等を作動させることができる。
この水道管水圧の利用は頗る手軽であると共に、発電機により発電された電気を電磁弁等の電気部品に用いることなく全て利用することが可能となり、水圧を飛散させることなく有効に使用できるので極めて高効率であり、また、家庭用水道水は不純物も少ないため発電による損耗も少なく利用上のメリットも頗る大である。
A,B:ピストンシリンダー
C:メガバルブ機構
1,11:シリンダー
1a,11a:給水管
1b,11b:排水管
2:12:ピストンロッド
3,13:連結棒
4,14:クランク
5:クランク軸
6:プーリ
7:伝導シャフト
8:増速機
9:発電機
10:カム
V1:起動バルブ
V2:制御バルブ
C:メガバルブ機構
1,11:シリンダー
1a,11a:給水管
1b,11b:排水管
2:12:ピストンロッド
3,13:連結棒
4,14:クランク
5:クランク軸
6:プーリ
7:伝導シャフト
8:増速機
9:発電機
10:カム
V1:起動バルブ
V2:制御バルブ
Claims (3)
- 水道管水圧を利用して複数のピストンシリンダーのピストンロッドを位相をずらして作動させ、これを動力源としてクランク軸を回転し、該回転をクランク軸に連結した増速機を介して発電機に伝達して発電せしめる水道管水圧利用の発電機において、複数のピストンシリンダーの各ピストンロッドを各ピストンシリンダーの前室と後室に夫々水道管圧力水を給水する給水管と排水する排水管を接続し、位相の異なる一対の給排水カムの回転により位相をずらして対応する制御バルブを開閉させて前記前室と後室への給水と排水を交互に繰り返すことにより作動せしめると共に、複数のピストンシリンダー相互間において上記給水と排水を互いに位相をずらして繰り返し作動させてクランク軸を回転させるようにしたことを特徴とする水道管水圧を利用した発電機。
- ピストンシリンダーに圧力水を給水開始するための起動バルブを設けている請求項1記載の水道管水圧を利用した発電機。
- クランク軸と一体に伝導シャフトを連設し、該伝導シャフトに給排水カムを併設した請求項1または2記載の水道管水圧を利用した発電機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008281385A JP2010106795A (ja) | 2008-10-31 | 2008-10-31 | 水道管水圧を利用した発電機 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008281385A JP2010106795A (ja) | 2008-10-31 | 2008-10-31 | 水道管水圧を利用した発電機 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010106795A true JP2010106795A (ja) | 2010-05-13 |
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JP2008281385A Pending JP2010106795A (ja) | 2008-10-31 | 2008-10-31 | 水道管水圧を利用した発電機 |
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JP (1) | JP2010106795A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6097899B1 (ja) * | 2016-02-01 | 2017-03-15 | 近藤 正男 | 水圧回転機 |
KR101767015B1 (ko) * | 2016-11-17 | 2017-08-09 | 서동영 | 수압 실린더 회전 모터, 이를 적용한 세척장치 및 세탁기 |
-
2008
- 2008-10-31 JP JP2008281385A patent/JP2010106795A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP6097899B1 (ja) * | 2016-02-01 | 2017-03-15 | 近藤 正男 | 水圧回転機 |
JP2017137762A (ja) * | 2016-02-01 | 2017-08-10 | 近藤 正男 | 水圧回転機 |
KR101767015B1 (ko) * | 2016-11-17 | 2017-08-09 | 서동영 | 수압 실린더 회전 모터, 이를 적용한 세척장치 및 세탁기 |
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