JP2010106519A - くさり竪樋 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数が少なく、構造が簡易であり、組立てがしやすく、かつ水はね防止効果を十分に有したくさり竪樋を提供する。
【解決手段】くさり竪樋1を構成する個々の鎖部材2は、上面部を開口し、底部13に貫通孔12を設けたカップ体11と、上、下に上引掛け部21、下引掛け部22が形成され、中間に水はね防止部23が形成され、上引掛け部21、下引掛け部22のそれぞれがカップ体10の開口11、貫通孔12より突出されるようにするとともに水はね防止部23がカップ体10の内部に配設されるようにして、カップ体10の内方に装入された連設片20とを組み合わせて構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の鎖部材を連設してなるくさり竪樋の改良に関する。
くさり竪樋は、雨水を、鎖状に連設した複数の鎖部材に伝わせて、下方に誘導するものであり、装飾性を有したさまざまな種類のものが市販されており、その構造についても従来から種々のものが提案されている。
特許文献1に示された、鎖樋を構成する個々の鎖部材は、漏斗状の短筒体の上下に、上下の開口から突出するように上下に係止片を設けた簡易なもので、上の係止片から下の係止片へと雨水が構造体を伝って流下しやすい構造となっており、そのように雨水を係止片に伝わせることで、雨水の飛散を抑止できるようになっている。
また図は、従来の他のくさり竪樋を構成する鎖部材の構造を示す図で、図9(a)は鎖部材の構成部品であるカップ体の平面図、図9(b)は鎖部材の正面図である。なお、本図では鎖部材を連設してなるくさり竪樋の全体図は省略している。
この鎖部材100は、上下に開口111、112を有したカップ体110(短筒体)と、直上の鎖部材に吊り下げ連設するための上引掛け部材121と、下方に他の鎖部材100を吊り下げさせるための下引掛け部材122と、中央に孔123aを開設した水はね防止板123とを備えている。
この水はね防止板123は、カップ体110の内壁面115の上部位置に、水平状態に固着され、ドーナツ状の板部123bによって、カップ体110の上面開口111を部分的に塞いでいる。すなわち、この水はね防止板123によれば、上方から流れてくる雨水はいったん板部123bで受け止められて孔123aや上引掛け部材121係合用の係合孔よりなる係合部123c、123cより落下するため、単位時間当たりの落下水量が低減され、カップ体110の下面開口112からの雨水の飛散(水はね)を防止できる。
また、上引掛け部材121は、カップ体110の上面開口111より突出するように、係合部121aが水はね防止板123の係合部123cと係合しており、下引掛け部材122は、カップ体110の下面開口112から突出するように、係合部122a、122aがその復帰弾性力によってカップ体110の底段部110a、110aと係合している。
実開平5−7825号公報
しかしながら、図9の鎖部材100は、上記のように4つの部品からなるため、工場や現場での組立て作業に時間がかかり作業効率がよくなかったし、部品点数が多いため高価なものとなっていた。さらに、この鎖部材100を連設する際には、上下の引掛け部材121、122を、上下に隣接する鎖部材に係合、連結させるとともに、それらの引掛け部材121、122の係合部121a、122aをカップ体110に係合させなければならないから、その作業は思いのほか面倒であり、時間を要していた。
また、雨水は伝い流下させれば流下速度(単位時間当たりの流水量)が落ち、水はね、飛散を少なくできるが、図の構造によれば、上の孔123aと下の開口112との間に障害物がないため、雨水はいったん水はね防止板123で受け止められても、孔123aに流れ込む雨水は直接落下するから、カップ体110の内壁面115に雨水を伝わせることは困難であると予想される。したがって、この構造によれば単位時間当たりの落下水量は少なくできても、確実に水はねを防止できるとはいえない。
また、特許文献1に記載の鎖部材は、係止片を伝って流下してきた雨水が短筒体の内壁に伝って流下するので、伝い流下による水はね防止効果は期待できるが、複数の鎖部材間で開口が上下にほとんど障害物なく貫通しているため、雨水量が多ければ直接落下する雨水量も多く、そのため水はね防止構造としては十分ではない。
さらに、特許文献1に記載の鎖部材は、部品点数が図のものより少なく、かつ構造は比較的簡易であるが、上下の係止片を短筒体に結合させる必要があるため、図のものと同様に、鎖部材の連設作業は効率よく行えないものと予想される。
本発明は、このような事情を考慮して提案されたもので、その目的は、部品点数が少なく、構造が簡易であり、組立てがしやすく、かつ水はね防止効果を十分に有したくさり竪樋を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載のくさり竪樋は、複数の鎖部材を連設してなるくさり竪樋であって、鎖部材は、上面部を開口し、底部に貫通孔を設けたカップ体と、上、下に上引掛け部、下引掛け部が形成され、中間に水はね防止部が形成され、上引掛け部、下引掛け部のそれぞれがカップ体の開口、貫通孔より突出されるようにするとともに水はね防止部がカップ体の内部に配設されるようにして、カップ体の内方に装入された連設片とを組み合わせて構成構成されており、上引掛け部、下引掛け部はそれぞれ、平面視で交差する位置関係となっていることを特徴とする。
請求項2に記載のくさり竪樋では、連設片の下引掛け部が、カップ体の底部の貫通孔周辺を下方より支持する支持突片を有した構造とされる。
請求項3に記載のくさり竪樋では、連設片は棒状体よりなり、水はね防止部は棒状体を旋回状に加工して形成されている。
請求項4に記載のくさり竪樋では、連設片は板状体よりなり、水はね防止部は板状体を切断および/または折り曲げ加工して形成されている。
(削除)
請求項1に記載のくさり竪樋によれば、くさり竪樋を構成する個々の鎖部材が、カップ体と連設片とを組み合わせただけの構成であるため、構造がきわめて簡易であり、現場等での組立て(連設)作業を効率よく短時間で行える。また、部品点数が少ないため、コストダウンにも寄与でき、また在庫管理面での利点もある。さらに、連設片には、カップ体に内包される水はね防止部が構造的に含まれているので、カップ体の雨水の出口(貫通孔)での水はねを効果的に防止することもできる。また、上引掛け部、下引掛け部はそれぞれ、平面視で交差する位置関係となっているため、それらは雨水の直接落下の障害物となり得、さらなる水はね防止効果を期待できる。また、上引掛け部と下引掛け部とが交差関係にあるので、鎖部材を連設してくさり竪樋を組み立てたときに、上引掛け部、下引掛け部のそれぞれの全てが同一方向を向き、見映えがよい。
請求項2に記載のくさり竪樋によれば、連設片の下引掛け部が、カップ体の底部の貫通孔周辺を下方より支持する支持突片を有しているため、カップ体がずれ落ちることなく、カップ体を安定的に支持できる。
請求項3に記載のくさり竪樋によれば、連設片は棒状体よりなり、水はね防止部が棒状体を旋回状に加工して立体的に形成されたものであるため、上下の鎖部材に対する引掛け連設機能と、水はね防止機能の両機能を有した連設片を簡易な構造で構成できる。特に、水はね防止部を立体的に構成できるので、従来の平面的な水はね防止構造とは異なり、カップ体に入り込んだ雨水の多くを水はね防止部に伝わせて流下させることができる。
請求項4に記載のくさり竪樋によれば、連設片は板状体よりなり、水はね防止部が板状体を切り起こし、折り曲げ加工して形成されたものであるため、請求項3と同様に、上記両機能を有した連設片を簡易な構造で構成できる。
(削除)
以下に、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しながら説明する。
図1〜図3は、本発明の第1の実施形態として示されるくさり竪樋を構成する鎖部材の説明図で、図1(a)は斜視図、図1(b)は平面図である。図2(a)は鎖部材の構成部品である連設片の正面図、図2(b)は側面図であり、図2では鎖部材の他の構成部品であるカップ体を想像線(2点鎖線)で描いている。図3は、同くさり竪樋(鎖部材が連設された状態)の概略斜視図である。
このくさり竪樋1は、図3に示すように、複数の鎖部材2を連設してなり、雨水を、複数の鎖部材2に伝わせて下方に誘導し、地面に流下させるものであり、玄関先などで屋根先から地面までの間に、吊り下げるように配設される。なお、くさり竪樋1の下端には、地面に安定的に載置されるように終端鎖部材3が取り付けられている。
くさり竪樋1を構成する個々の鎖部材2(終端鎖部材3を除く。)は、上下を開口したカップ体10と、上下の鎖部材2と連設する機能およびカップ体10を支持する機能を兼ね備えた連設片20との2部品によって構成されている。
より具体的には、カップ体10は銅などの金属や樹脂で製され、上面部が開口され底部13に貫通孔12が設けられた、上部方向にやや広がった六角筒体状に形成されており、上端には開口11を囲むように装飾用の花弁体14が形成されている。また、カップ体10の内部空間16は、それぞれが底部13の貫通孔12に向けてわずかに降下傾斜した6面の内壁面15によって囲まれている。なお、カップ体10は六角筒体でなくてもよく、横断面が他の多角形、円形あるいは楕円形などの筒体であってもよく、流下してくる雨水を受け止め下方に流す機能と、外観を装飾するデザイン性を要したものであることが望ま
しい。
一方、連設片20は、リン青銅などの弾性のある金属や樹脂で製された棒状体を折り曲げ加工して成形されており、上、下に上引掛け部21、下引掛け部22が形成され、中間にらせん状に旋回加工された水はね防止部23が形成されている。つまり、連設片は1本の棒状体よりなるため、その一方の端部で上引掛け部21が形成され、他方の端部で下引掛け部22が形成されており、上引掛け部21では一方の開放端21bを折り曲げて上端部21aに掛部が形成され、下引掛け部22では他方の開放端22bを折り曲げて下端部に掛受部22aが形成されている。さらに、上引掛け部21、下引掛け部22のそれぞれ
には、棒状体の開放端21b、22bによる開口21c、22cが形成されている。また、上引掛け部21と下引掛け部22とは、平面視で交差している(図1(b)を参照)。なお、棒状体は、径が3mm〜5mm程度のものが望ましいが、これには限定されない。
また、下引掛け部22はカップ体10を下方より支持するための一対の支持突片22d、22dを有した、下向き矢印状の形状となっており、一対の支持突片22d、22dがカップ体10の底部13の貫通孔12周辺を下方より支持する構造となっている。さらに、下引掛け部22の上端部は、開口22cによって弾性変形が可能となっているため、その弾性力によってもカップ体10との係合が補完される。
また、水はね防止部23を構成するらせん体は、上部から下部に向けて径が小さくなるようなコイルばね体であり、本実施形態ではらせん体の外側面の数箇所が、直立させたカップ体10の内壁面15に接している。このように、らせん体を内壁面15に接触させることで、カップ体10をぐらつかせることなく安定化できる。カップ体10をより確実に安定化させるために、カップ体10の内壁面15に段部や溝などを設けて、それらにらせん体を係合、固定できるようにしてもよい。
なお、カップ体を直立させた状態で、水はね防止部とカップ体の内壁面とが全く接触しないものでもよい。水はね防止部と内壁面との間にわずかな空隙を形成させておけば、風や流下する雨水などでくさり竪樋が揺れ動くたびに、個々のカップ体もそれぞれ異なる方向に揺れ動く可能性があるが、それによって動的な装飾性、意匠性が得られる。
さらに、連設片20の水はね防止部23によれば、そのらせん形状によって、図1(b)の平面図に示すように、上下に開口されたカップ体10の内部空間16が平面視で目皿のごとく適度に塞がれており、かつ図2に示すように水はね防止部23が立体的に形成されているため、上方よりカップ体10に流れ込んでくる雨水をカップ体10の内方でいったん受け止めて、雨水をらせん体や内壁面15に伝わせるように流下させ、それによって大量の雨水が直接落下することを防ぎ、単位時間当たりの流水量を減じるように、貫通孔12より雨水を流出させることができる。
こうして、カップ体10に流れ込んできた雨水は水はね防止部23を伝い流下していくため、カップ体10の出口(貫通孔12)から雨水が飛散、水はねすることを防止できる。また、上引掛け部21と下引掛け部22が平面視で交差しているため、水はね防止部23だけによらず、これらによっても水はね防止効果を向上させることができる。つまり、本実施形態に示した鎖部材2によれば、カップ体10および連設片20の協働によって、水はねを防止することができる。もちろん、カップ体10による意匠性、重量感、安定感なども期待できる。
なお、水はね防止部23はらせん体に限られず、棒状体を種々の形状に折り曲げたり湾曲させたりして変形させたものでもよい。特に、雨水の直接落下が防げるように、平面視で上面開口11の一部を塞いで、開口11を塞ぐそれらの障害物に雨水を当てて伝い流下させやすくでき、かつカップ体10の内壁面15に周端の一部が近接あるいは接触するような形状のものが望ましい。例えば、棒状体を平面視で星形、放射状などに折曲加工したものでもよい。
また、本実施形態に示した上記鎖部材2によれば、鎖部材2を構成する部品の点数が少なく、またカップ体10および連設片20の形状、構造も簡易であるため、コストダウンにも貢献でき、また部品がカップ体10および連設片20の2点なので在庫管理も面倒ではない。
さらに、この鎖部材2の構造によれば、くさり竪樋1の組立て作業(複数の鎖部材の連設作業)も効率的に行える。図4には、くさり竪樋1の組立て手順の一例を斜視図で示している。なお、図4では、連設作業を行おうとしている当該鎖部材とその構成部材、部分については符号に「D」を付加し、被連設鎖部材とその構成部材、部分については符号に「U」を付加している。
図4に示すように、まず、上側の鎖部材(図4には不図示)のカップ体(図4には不図示)を少し上に持ち上げて連設片20Uの下引掛け部22Uの開口22cUを露出させた状態にしておき、その下引掛け部22Uの掛受部22aUに、吊り下げようとする鎖部材2Dの連設片20Dの上引掛け部21Dの開放端21bDを通して、掛部21aDを引掛けて、連設片20Dのみを吊るした状態にする(図4には、このときの状態を示している)。それから、単独で吊るされた連設片20Dをカップ体10Dの上面部の開口11Dより挿入させていき、その連設片20Dの下引掛け部22Dを弾性変形させながら、カップ体10Dの底部13Dの貫通孔12Dを通過させて両者を係合させる。このような連設作業を繰り返すことでくさり竪樋を組み立てることができる。
なお、上記の組立て作業によれば、いったん吊り下げた鎖部材2について、カップ体10を連設片20より持ち上げて作業する必要があるため、引っかかりなく持上げできるように、またスムースに状態復帰できるように、下引掛け部22の開放端22bは開口22c側にわずかに折曲されている(図2なども参照)。
また、図1、図2で示したように、連設片20の下引掛け部22には弾性変形用の開口22cが形成されているため、カップ体10に連設片20を取り付けて鎖部材2を形成してからでも、連設作業は行える。すなわち、くさり竪樋1の組立ては、図4の例のように連設片20とカップ体10とを個別に取り付けながら作業してもよいし、図5および図6に示すように、事前に形成準備した個々の鎖部材2を鎖部材2ごと現場で連設するようにしてもよい。この作業手順について、図5および図6を参照しながら説明する。
図5、図6および図7は、連設作業の手順を示す正面図で、作業は図5(a)、図5(b)、図6(a)、図6(b)、図7(a)、図7(b)の順に進められる。
図5に示すように、まず、カップ体10Dと連設片20Dとを合体させて鎖部材2Dを形成する。すなわち、まず連設片20Dをカップ体10Dの上面部の開口11Dより挿入させていき、その連設片20Dの下引掛け部22Dを弾性変形させながら、カップ体10Dの底部13Dの貫通孔12Dを通過させて両者を係合させる(挿入前の状態を示す図5(a)および係合前の状態を示す図5(b)を参照)。さらに下方に吊るす鎖部材2Dについても、同様に形成しておく。
つぎに、被連設鎖部材2Uのカップ体10Uを少し上に持ち上げて連設片20Uの下引掛け部22Uの開口22cUが露出する程度に隙間Sを空けておき、あらかじめ形成しておいた当該鎖部材2Dを斜め状に持ち、鎖部材2Dの上引掛け部21Dの掛部21aDを上記隙間Sに通して(図6(a)および図6(b)を参照)、鎖部材2Uの下引掛け部22Uの掛受部22aUまで落とし込む。
その後、当該鎖部材2Dを吊るした状態で、被連設鎖部材2Uのカップ体10Uを、底部13Uが支持突片22dUに支持される状態まで引き下げる(図7を参照)。そして、このような連設作業を繰り返しながら、所要の長さのくさり竪樋を形成する。なお、鎖部材2Uを取り外す場合は、上記とは逆に、図7、図6(b)、図6(a)の順に作業を行えばよい。
また、連設片20の上引掛け部21にも開口21c(図1、図2を参照)が形成されているため、その開口21cの開放端21bを上側の鎖部材2の下引掛け部22の掛受部22aに差し入れるようにして引掛けて連設する方法をとってもよい。以上のように種々の組立て方法が想定できるが、そのいずれの組立て方法であっても、作業は短時間で行うことができ、作業効率はきわめてよい。
また、上引掛け部21と下引掛け部22とは平面視で交差しているので、鎖部材2を連設してくさり竪樋1を組み立てたときに、上引掛け部21、下引掛け部22のそれぞれの全てが同一方向を向き、そのため見映えをよくできる。
ついで、本発明の第2の実施形態について、図8を参照しながら説明する。
図8は、本実施形態のくさり竪樋を構成する鎖部材の説明図であり、図8(a)は鎖部材の構成部品である連設片の正面図、図8(b)は図8(a)のA−A線の側断面図、図8(c)は連設片の右側面図である。なお、本実施形態では、連設片の形状が第1の実施形態のものと異なるが、カップ体については同一であるため、2点鎖線で外形を示すとともに、その構成部分については第1の実施形態と同一の符号を付してその詳細の説明については省略する。
この鎖部材2Aは、板状体を切り欠きしたり、切り起こして折り曲げたりして連設片20を形成したもので、図例では、連設片20の材料として、上引掛け部21に相当する部分を幅狭とし、中間の水はね防止部23に相当する部分を幅広とし、下引掛け部22に相当する部分を上引掛け部21よりもやや幅広とした、リン青銅などの金属板を使用している。
上引掛け部21は、その基端部21dの少し上で水平方向に直角にひねり、他の板状部(水はね防止部23および下引掛け部22)と平面視で交差するように形成され、その上端には、湾曲形成し開口21cを有した掛部21aが形成されている。
一方、下引掛け部22は、下端部に切込み孔22eが形成されて、連設片20の上引掛け部21の掛部21aを挿入して引掛けるようにした掛受部22aが形成され、その切込み孔22eより上方には、カップ体10を下方より支持するために、相互に異なる方向に上方を開くように垂直方向に切断形成した一対の支持突片22d、22dが形成されている。
この下引掛け部22の一対の支持突片22d、22dは、切り起こし加工されてほぼ同一角度で相互に反対側に開いており、それらの開放端部22da、22daでカップ体10の底部13の貫通孔12周辺を支持できるようになっている。
また、この連設片20はカップ体10の上面部の開口11より挿入、装着するが、下引掛け部22を底部13の貫通孔12に通すときには、下引掛け部22の一対の支持突片22d、22dが貫通孔12の周縁に当たり、さらに押し入れてゆくと一対の支持突片22d、22dは弾性変形してその上端が近づくように徐々に閉じてゆき、支持突片22d、22dが完全に抜けると元の状態に復帰して、底部13を下方より支持する状態となる。
連設片20の中間に位置する水はね防止部23は、上下2箇所に平行に、相互に異なる方向に開くように水平方向に切断形成した切り起こし片23b、23bが形成されている。これらの切り起こし片23b、23bは、平面視で、水はね防止部23の本体板23aに対し直交するように、中央位置に折り曲げ加工され、その先端23baが内壁面15に近接あるいは接触するように形成されている。この切り起こし片23b、23bによって、連設片20は平面視で十字形状を形成する。なお、3以上の切り起こし片を種々の方向に折り曲げ形成させてもよい。
このように、本実施形態に示した鎖部材2Aも、平面視で、カップ体10の内部空間16の一部を塞ぐように水はね防止部23(連設片20)が配設されるため、水はね防止効果が期待できる。この鎖部材2Aは、連設片20として板状体を立てて使用するため、平面視では上下に貫通する開口をわずかにしか塞げないが、板状体であるため横方向を向く面が広く、そのため落下してきた雨水は板面に当たりやすく、雨水がいったん板面に当たるとそのまま伝い流下するので、貫通孔12からの流出の勢いは制される。よって、この鎖部材2Aによっても水はね、飛散を効果的に防止できる。
また、鎖部材2Aはカップ体10および連設片20の2部品で構成され、構成部品であるカップ体10および連設片20の形状、構造も簡易であるため、組立てが簡単にでき、またコスト面、在庫管理面でも効果的である。さらに、くさり竪樋1の組立て作業(複数の鎖部材の連設作業)も効率的に行える。
本発明の第1の実施形態として示されるくさり竪樋を構成する鎖部材の説明図で、(a)は斜視図、(b)は平面図である。 (a)は同鎖部材の構成部品である連設片の正面図、(b)は側面図である。 同くさり竪樋(鎖部材が連設された状態)の概略斜視図である。 同くさり竪樋の組立て手順の一例を示した斜視図である。 (a)、(b)は同くさり竪樋の組立て手順の他例を示した正面図である。 (a)、(b)は同くさり竪樋の組立て手順の他例を示した正面図である。 同くさり竪樋の組立て手順の他例を示した正面図である。 本発明の第2の実施形態として示されるくさり竪樋を構成する鎖部材の説明図で、(a)は同鎖部材の構成部品である連設片の正面図、(b)は(a)のA−A線の側断面図、(c)は同連設片の右側面図である。 (a)は鎖部材の構成部品であるカップ体の平面図、(b)は鎖部材の正面図である。
1 くさり竪樋
2 鎖部材
10 カップ体
11 上面開口
12 貫通孔
13 底部
15 内壁面
16 内部空間
20 連設片
21 上引掛け部
21a 掛部
21b 開放端
21c 開口
22 下引掛け部
22a 掛受部
22b 開放端
22c 開口
22d 一対の支持突片
23 水はね防止部

Claims (5)

  1. 複数の鎖部材を連設してなるくさり竪樋であって、
    上記鎖部材は、上面部を開口し、底部に貫通孔を設けたカップ体と、上、下に上引掛け部、下引掛け部が形成され、中間に水はね防止部が形成され、該上引掛け部、下引掛け部のそれぞれが上記カップ体の開口、貫通孔より突出されるようにするとともに上記水はね防止部が上記カップ体の内部に配設されるようにして、上記カップ体の内方に装入された連設片とを組み合わせて構成されたことを特徴とするくさり竪樋。
  2. 上記連設片の下引掛け部は、上記カップ体の底部の貫通孔周辺を下方より支持する支持突片を有した構造とされるくさり竪樋。
  3. 請求項1または2において、
    上記連設片は棒状体よりなり、上記水はね防止部は該棒状体を旋回状に加工して形成されているくさり竪樋。
  4. 請求項1または2において、
    上記連設片は板状体よりなり、上記水はね防止部は該板状体を切り起こしおよび/または折り曲げ加工して形成されているくさり竪樋。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項において、
    上記上引掛け部、下引掛け部はそれぞれ、平面視で交差する位置関係となっているくさり竪樋。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS53147427A (en) * 1977-05-27 1978-12-22 Matsushita Electric Works Ltd Carrier control system using indoor electric line
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