JP2010106291A - 酸化物半導体及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】明確なp型伝導を示す酸化物半導体を提供する。
【解決手段】アルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類、遷移金属、及び窒素から選択される一種以上の元素、又はこれら元素を一種以上含有する化合物を固溶置換させた酸化インジウムを、100℃〜250℃の範囲を0.0001℃/秒以上、0.1℃/秒以下の昇温速度で加熱し結晶化させることを特徴とする酸化物半導体の製造方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、酸化物半導体、その製造方法及び酸化物半導体を使用したトランジスタ等の素子に関する。
バンドギャップの大きな酸化物半導体は、In、ZnO及びSnOのように透明電極として広く使用されている。なかでもZnOは価電子帯と伝導帯との間の光遷移が直接型であるため、紫外線領域での発光、受光素子材料として注目されてきた。しかしながら、ZnOでは通常n型半導体しか得られないため、その応用は限定されていた。
TiOは光触媒として広範囲に利用されている。しかしながら、弱い光強度では光触媒反応の量子効率は高いものの、比較的強い光強度では量子効率が著しく低い。これはTiOがp型半導体を生成しないため、pn接合を形成出来ないためである。
そこで、p型の酸化物半導体を作製するために多くの努力がなされてきた。なかでもZnOは精力的に検討されてきた。
例えば、ZnOにI(a)族元素であるLiを添加する方法が検討された。この方法では、Li添加量が0.5%までは電気抵抗は増大したものの、p型半導体にはならなかった。Li添加量をさらに増大させた場合、n型で抵抗が減少するという結果が得られた。これは、次のように解釈されている。ZnOにLiを添加すると、Zn2+サイトに格子置換したLiイオン近傍では負の電荷が過剰になり、格子酸素との静電的吸引力が減少する。その結果として、格子酸素が欠損した酸素欠陥VoをLi近傍に生成しやすくなる。このVoはVo2−のように2個の電子を捕獲しており、Li−Vo対は最終的にはドナーとして働くようになる。従って、ZnOにLiをドープすることは、p型半導体を得るには効果的ではなかった。
次に精力的に検討された酸化物としてIn系がある。特に、InにZnをドープした系は、価電子帯の4meV離れた位置にアクセプタレベルを作り、p型伝導を示すことが理論的に解明されている(非特許文献1参照)。デバイスへの応用としては、p型半導体層に積層して正孔注入層とした例がある(特許文献1参照。)。
しかしながら、ホール効果等において、明確にp型伝導が示された報告はない。これは、価電子帯がOp軌道で形成されるため、生成したホールが束縛を受け、移動度が小さいためである。また、酸化物自体が容易に酸素欠損を作りやすく、正孔が存在してもそれがp型として観測されないことも原因である。
特開2008−147459号公報 Japanese Journal of Applied Physics Vol46.(2007)2603
本発明の目的は、明確なp型伝導を示す酸化物半導体を提供することである。
本発明によれば、以下の酸化物半導体の製造方法等が提供できる。
1.アルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類、遷移金属、及び窒素から選択される一種以上の元素、又は前記元素を一種以上含有する化合物を固溶置換させた酸化インジウムを、100℃〜250℃の範囲を0.0001℃/秒以上、0.1℃/秒以下の昇温速度で加熱し結晶化させることを特徴とする酸化物半導体の製造方法。
2.上記1に記載の製造方法により製造されたことを特徴とする酸化物半導体。
3.25℃における電気伝導度の活性化エネルギーが50meV以上、500meV以下であり、前記酸化インジウムがビックスバイト構造を有することを特徴とする、2に記載の酸化物半導体。
4.前記酸化インジウム中に固溶置換させる元素の総含有量が0.1〜20wt%であることを特徴とする2又は3に記載の酸化物半導体。
5.酸化インジウム中に固溶置換させる元素が、Ni、Zn、Cd及びNから選択される1種以上であることを特徴とする2〜4のいずれかに記載の酸化物半導体。
6.表面に遮断層を有することを特徴とする2〜5のいずれかに記載の酸化物半導体。
7.半導体層が2〜6のいずれかに記載の酸化物半導体であることを特徴とする電界効果型トランジスタ。
8.p層が2〜6のいずれかに記載の酸化物半導体であることを特徴とする発光ダイオード。
9.p層が2〜6のいずれかに記載の酸化物半導体であることを特徴とする熱電素子。
10.p層が2〜6のいずれかに記載の酸化物半導体であることを特徴とする太陽電池。
本発明によれば、酸化物半導体であってp型の半導体が提供できる。
本発明の酸化物半導体の製造方法は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類、遷移金属、及び窒素から選択される一種以上の元素、又はこれら元素を一種以上含有する化合物を固溶置換させた酸化インジウムを、以下に示す2通りの方法のいずれかにて結晶化させることを特徴とする。
方法(1):固溶置換させた酸化インジウムを、加熱し結晶化させる際に、25℃から100℃までの昇温速度を0.0001℃/秒以上0.1℃/秒以下とする。
方法(2):固溶置換させた酸化インジウムを、レーザーアニールにより結晶化させる。
上記の方法により結晶化することにより、バルク内に格子のミスマッチや不純物の極めて少ない高純度の結晶を得ることができる。従って、効果的にp型半導体を得ることができる。
本発明の酸化物半導体の製造方法では、固溶置換させた酸化インジウムを原料とする。固溶置換する元素としては、アルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類、遷移金属、及び窒素から選択される一種以上の元素又はこれら元素を一種以上含有する化合物が挙げられる。
上記元素の具体的としては、Cu、Cs、Ag、Ba、Sr、Ca、Mg、Li、K、Be、Ni、Zn、Cd及びNが好ましく、特に、Ni、Zn、Cd及びNから選択される1種以上であることが好ましい。Ni、Zn又はCdは、d電子の空の軌道と酸素のp軌道が混成軌道を作りやすく、その結果、正孔が発生する。
また、上記元素を一種以上含有する化合物としては、各金属元素の酸化物、硫酸化合物、硝酸化合物及び炭酸化合物等が挙げられる。
具体的には、亜鉛ドープ酸化インジウム(IZO)、INiO、ICuO、ICsO、IAgO、IBaO、ISrO、ICaO、IMgO、INO、ILiO、IKO、IBeO等が挙げられる。尚、これらの「I」はインジウム元素を意味する。
固溶置換させた酸化インジウムは、公知の方法により製造できる。具体的には、酸化インジウムと、置換固溶する元素を含む化合物を混合し、焼結することにより得ることができる。
また、共沈法やゾル−ゲル法等のように、液相で混合した状態のものを焼成して、置換固溶させた酸化物を原料として用いることもできる。
尚、膜状の酸化インジウムは、固溶置換する元素を含有させた酸化インジウムからなるスパッタリングターゲットを使用して成膜する方法や、酸化インジウムの成膜後にイオン注入等で固溶置換する元素を添加する方法が挙げられる。窒素の場合は、スパッタリング時のスパッタ雰囲気ガスに導入してもよい。
スパッタリングの場合、高周波、直流のいずれの形式でもよく、また、酸素や窒素を積極的に導入してもよい。酸素を導入すれば、n型伝導の担い手となる酸素欠損を効率的に潰すことができる。窒素を導入すれば、p型伝導の担い手となる正孔ができやすくなる。
置換固溶させた酸化インジウムであることは、X線回折によるピークのシフト、即ち、格子定数の変化及び置換元素の吸収端を用いたXAFS法により分析することにより確認できる。
固溶置換させた酸化インジウムに占める置換固溶した元素の総含有量は0.1〜20wt%であることが好ましい。0.1wt%未満では、正孔濃度が小さくなる。20wt%を超えると、酸化物が構成する電気伝導のネットワークが寸断されるおそれがある。総含有量は1〜5wt%であることがさらに好ましく、特に、2〜3wt%であることが好ましい。
置換固溶した元素の総含有量は、格子間隔が固溶量により直線的に変化するというベガード則に基づいて測定した値である。
固溶置換させた酸化インジウムを上記(1)又は(2)の方法で結晶化させる。尚、結晶化したことは、X線回折により結晶ピークが出現することで確認できる。
方法(1)の場合、固溶置換させた酸化インジウムを、加熱し結晶化させる際に、100℃から250℃までの昇温速度を0.0001℃/秒以上0.1℃/秒以下とする。昇温速度が0.1℃/秒を超えると、バルク内に格子のミスマッチ、不純物が多くなるおそれがあり、これらが電子ドナーとなり、p型の半導体を効果的に得られないおそれがある。また、昇温速度を0.0001℃/秒以下とすると時間がかかりすぎ好ましくない。
また、室温から100℃までの昇温速度を0.0001℃/秒以上、0.1℃/秒以下とするとより効果的である。
加熱方法は、上記の温度管理ができれば特に限定されない。例えば、オーブン等を使用することができる。
方法(2)の場合、レーザーアニールにより結晶化させる。レーザーアニールには、エキシマレーザー、YAGレーザー、半導体レーザー等の各種レーザーが使用可能である。
続いて、本発明の酸化物半導体について説明する。
本発明の酸化物半導体は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類、遷移金属、及び窒素から選択される一種以上の元素、又は前記元素を一種以上含有する化合物を固溶置換させた酸化インジウムからなり、25℃における電気伝導度の活性化エネルギーが50meV以上、500meV以下であることを特徴とする。
電気伝導度の活性化エネルギーが50meV未満であれば、導電帯近傍に酸素欠損準位が多数存在し、室温程度の熱励起により容易に導電体に電子が励起され、p型としての伝導を発現しなくなることがある。500meVより大きい場合、絶縁体に近いため、p型伝導を示しにくくなる。活性化エネルギーのより好ましい範囲は100meV以上、300meV以下である。
尚、固溶置換させた酸化インジウムは上述した本発明の製造方法と同様である。
電気伝導度の活性化エネルギーは、ガラス等の絶縁体上にスパッタリング法等で酸化物を成膜したものを試料とし、Van Der Pauw法で測定する。具体的に、試料を−100℃から+100℃まで冷却・加熱し、少なくとも10点程度の比抵抗を測定する。次に、測定結果を温度の逆数に対してアレニウスプロットし、室温近傍の直線の傾きを電気伝導度の活性化エネルギーとする。
また、本発明の酸化物半導体は、上記酸化インジウムがビックスバイト構造を有することを特徴とする。ビックバイト構造を有することで、電気伝導のネットワークがより緻密に秩序よく形成され、効果的に電気伝導を発現することが可能となる。
尚、ビックスバイト型結晶構造はX線回折により確認することができる。
本発明の酸化物半導体は、例えば、上述した本発明の方法により製造することができる。尚、他の製造方法であってもよい。
本発明の酸化物半導体は、表面に遮断層を有していてもよい。遮断層とは、空気や水分を遮断するための絶縁膜のことをいう。遮断層を設けることにより、酸化物半導体の表面準位が減少し、n型伝導の電子を減らすことができる。
遮断層としては、例えば、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリビニルアルコール、ポリアクリロニトリル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン、ポリメチルメタクリレート、ポリフォスファゼン等の有機物、チタン系やシリカ系のハードコート剤、MgFやCaF等の無機フッ化物、TiO、SiO、ZnO、Bi、Al等の無機酸化物、TiN、SiNx、AlNx等の窒化物、及びこれらの混合物や積層体が挙げられる。
遮断層は、その材質によってスパッタリング、真空蒸着、スピンコート、バーコート等各種成膜方法の中から最適な方法が適宜選択される。成膜後に空気中でアニール処理を行うことが好ましい。アニール処理を行うことによって、半導体と遮断層の界面に存在する電子を捕捉することができ、より効果的に電子伝導を防止することが可能となる。
本発明の酸化物半導体は、電界効果型トランジスタ(FET)の半導体層、発光ダイオードのp層、熱電素子のp層、太陽電池のp層等として好適に使用できる。
尚、本発明の電界効果型トランジスタ、発光ダイオード、熱電素子及び太陽電池では、上記の部材に本発明の酸化物半導体が使用されていればよく、その他の構成部材は、各技術分野で公知のものを使用できる。
実施例1
絶縁基板としてコーニング社製のEAGLE2000を用い、スパッタリングターゲットとして、In:ZnO=95:5wt%の焼結体を使用した。下記の条件でスパッタ成膜して厚さ50nmの酸化物薄膜を得た。尚、ターゲットの製法は、例えば、特許第2695605号を参照できる。
・スパッタリング条件
スパッタリング装置:HSM−552((株)島津製作所製)
ターゲットサイズ:直径4インチ,厚さ5mm
放電形式:直流マグネトロン
放電電流:0.2A 放電電圧:400V
バックグラウンド圧力:5.0×10−4Pa
導入ガス(雰囲気ガス):97vol%Ar+3vol%O混合ガス
プレスパッタ圧力:1.4×10−4Pa
プレスパッタ時間:5分
スパッタ圧力:1.4×10−1Pa
スパッタ時間:4分
基板回転速度:6rpm
基板温度:室温
次に、この薄膜をオーブンにセットし、室温から100℃までは毎秒0.5℃の速度で昇温し、100℃から300℃までは毎秒0.005℃の速度で昇温した。その後、冷却して酸化物半導体を作製した。
この酸化物半導体のXRDチャートを図1に示す。その結果、30°強に222面が、35°強に400面が観測されたことから、半導体膜は結晶化しており、ビックスバイト型結晶構造であることが確認できた。
得られた酸化物半導体に遮断層を形成した。遮断層は、上記素子の四隅1mm程度をカプトンテープで覆い、チャンバーにセット後、SiOを100nmスパッタ成膜して形成した。尚、ホール効果を測定するときには、カプトンテープを剥離することで、電極を取り出すことができる。
次に、酸化物半導体から1cm角の試料を切り出し、東陽テクニカ製RESITEST8300にセットして電気伝導度の温度依存性を評価した。図2は、電気伝導度の温度依存性を示す図(アレニウスプロット)である。
図2において、「XE−Y」はX×10−Yを意味する。例えば、1.0E−04は1.0×10−4である。横軸に温度の逆数、縦軸に電気伝導度の対数[σ=σexp(−Ea/kT)]をプロットし、直線部分の傾きを求めた。その結果、活性化エネルギーは300meVであった。また、酸化物半導体のホール測定を上記RESITEST8300で行ったところ、室温以上でp判定を示した。
添加する元素、その添加量、結晶化条件及び酸化物半導体の評価結果を表1に示す。尚、昇温速度は、100℃から到達温度までの温度領域の値である。
Figure 2010106291
実施例2−4
昇温速度及び遮断層の有無を表1に示すように変更した他は、実施例1と同様にして、酸化物半導体を作製し、評価した。結果を表1に示す。
実施例5−8
スパッタリングターゲットのZnOの配合量及び昇温速度を表1に示すように変更した他は、実施例1と同様にして、酸化物半導体を作製し、評価した。結果を表1に示す。
実施例9−18、23、24
表1に示す添加元素を含有したスパッタリングターゲットを使用し、昇温速度を変更した他は、実施例1と同様にして酸化物半導体を作製し、評価した。結果を表1に示す。
実施例19−22
酸化インジウム膜に、表1に示す添加元素を20KeVの加速電圧で1016cm−の濃度となるようにイオン注入した。注入後、表1に示す昇温速度、到達温度で、注入元素を固溶置換、及び結晶化させて酸化物半導体を作製した。評価結果を表1に示す。
比較例1、2
スパッタリングターゲットのZnOの配合量及び昇温速度を表1に示すように変更した他は、実施例1と同様にして、酸化物半導体を作製し、評価した。結果を表1に示す。
比較例3、4
表1に示す添加元素を、イオン注入法により酸化インジウムに置換させた他は実施例19と同様にして酸化物半導体を作製し、評価した。結果を表1に示す。
本発明の製造方法により、p型半導体である酸化物半導体が製造できる。本発明の酸化物半導体は、電界効果型トランジスタ(FET)の半導体層、発光ダイオードのp層、熱電素子のp層、太陽電池のp層等として好適に使用できる。
実施例1で作製した酸化物半導体のX線回折チャートである。 実施例1で作製した酸化物半導体の電気伝導度の温度依存性を示す図ある。

Claims (10)

  1. アルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類、遷移金属、及び窒素から選択される一種以上の元素、又は前記元素を一種以上含有する化合物を固溶置換させた酸化インジウムを、100℃〜250℃の範囲を0.0001℃/秒以上、0.1℃/秒以下の昇温速度で加熱し結晶化させることを特徴とする酸化物半導体の製造方法。
  2. 請求項1に記載の製造方法により製造されたことを特徴とする酸化物半導体。
  3. 25℃における電気伝導度の活性化エネルギーが50meV以上、500meV以下であり、
    前記酸化インジウムがビックスバイト構造を有することを特徴とする、請求項2に記載の酸化物半導体。
  4. 前記酸化インジウム中に固溶置換させる元素の総含有量が0.1〜20wt%であることを特徴とする請求項2又は3に記載の酸化物半導体。
  5. 酸化インジウム中に固溶置換させる元素が、Ni、Zn、Cd及びNから選択される1種以上であることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の酸化物半導体。
  6. 表面に遮断層を有することを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の酸化物半導体。
  7. 半導体層が請求項2〜6のいずれかに記載の酸化物半導体であることを特徴とする電界効果型トランジスタ。
  8. p層が請求項2〜6のいずれかに記載の酸化物半導体であることを特徴とする発光ダイオード。
  9. p層が請求項2〜6のいずれかに記載の酸化物半導体であることを特徴とする熱電素子。
  10. p層が請求項2〜6のいずれかに記載の酸化物半導体であることを特徴とする太陽電池。
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