JP2010105124A - 振動ペン用oリングおよびマーキング装置用振動ペン - Google Patents

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Abstract

【課題】目視による摩耗状態の判別が容易な振動ペン用Oリングを提供する。
【解決手段】圧縮空気が供給されるシリンダ室と、シリンダ室に往復自在に設けられたピストンとの間の摺動部に設けられた0リング10であって、Oリング10の材質と異なる色彩を有する着色膜10bによって被覆されている振動ペン用Oリング10。
【選択図】図2

Description

本発明は、振動ペン用Oリングおよびマーキング装置用振動ペンの改良に関するものである。
自動車や建設機械などの自動化された工場においては、ロット番号等の英数字や合いマークの刻印を行うために、マーキング装置が使用されている。例えば下記特許文献1には、往復運動するピストンと、このピストンの往復運動に追従して先端部でワーク表面を打刻するスタイラスとを備えたマーキング装置用の振動ペンが開示されている。
この振動ペンのスタイラス先端を機械部品の被刻印部に押し当てて、例えば圧縮空気等の圧縮性流体を利用してスタイラス固定部およびスタイラスを振動させることにより、ワーク表面に刻印を打刻することができる。このスタイラスを振動ペンごと移動させることにより、機械部品の被刻印部の表面(被刻印面)に、スタイラスの軌跡に沿った溝を形成することができる。このようにして、機械部品の被刻印部に文字、数字、記号などをマーキングすることができる。また、スタイラスを一カ所で振動させるとその部分にドットが形成されるので、このドットを所定のパターンに複数形成することにより、いわゆる二次元コードを形成することができる。
図4は、従来のマーキング装置用振動ペンを示す断面模式図である。図4(a)に示すように、従来のマーキング装置用振動ペン101は、ペンホルダ102の内部のシリンダ室102Aに往復自在に設けられたピストン103と、ピストン103に取り付けられた棒状のスタイラス104と、ペンホルダ102の内部空間102Bに設けられた筒状の軸受ホルダ105と、ピストン103の基端側に備えられてこのピストン103をスタイラス104の長手方向に振動させる振動手段106と、ピストン103を振動部よりに付勢させるコイルバネ107とを備えて概略構成されている。
軸受ホルダ105にはスタイラス104が貫通されており、基端及び先端にはスタイラス104を摺動可能に支持する一対の軸受111が備えられている。また、ペンホルダ102の基端部には圧縮空気の供給口109bを有するオリフィス(制限環)109が取り付けられ、ペンホルダ102の一部を構成している。そして、オリフィス109の内部空間であるシリンダ室102Aとペンホルダ102の内部空間102Bとが連通されている。さらに、ペンホルダ102の内部空間102Bの先端側には、内部空間102Bの外側と連通する排気口108bが設けられている。
ピストン103は、シリンダ室102Aに収納されている。また、ピストン103の周側部103aにはゴム等の樹脂製のOリング110が嵌め込まれている。このOリング110の外周部110aとシリンダ室102Aの内壁面109aとが周方向に亘って隙間なく密着されるとともに、摺動自在とされている。これにより、ピストン103はOリング110を介してシリンダ室102Aに対して摺動自在とされている。また、スタイラス104は、一対の軸受111に挿入され、往復自在に支持されている。
この構成によって、ピストン103がシリンダ室内102Aに往復自在とされている。また、図4(a)に示すように、軸受ホルダ105とピストン103との間にコイルばね107が配置されており、このコイルばね107によってスタイラス104およびピストン103が供給口109b側に付勢されている。
また、図示略の圧縮空気室から供給される圧縮空気は、供給口109bを介してシリンダ室102Aおよび内部空間102Bに流通されている。このオリフィス(供給口)109、およびOリング110、ピストン103並びにコイルばね107によって振動部(振動手段)106が構成されている。
次に、振動ペン101の動作を説明する。まず、図示略の圧縮空気室から供給口109bに圧縮空気を供給する。圧縮空気が供給されると、シリンダ室102A内部の圧力が上昇する。圧力がある一定値を越えると、シリンダ室102Aを閉塞しているピストン103に対してコイルばね107の付勢力よりも大きな圧力が加わる。これにより、図4(a)に示すように、コイルばね107によって付勢されているピストン103がペンホルダ102の内部空間102B側に押し下げられる。このとき、シリンダ室102Aと内部空間102Bとが連通して「開」の状態となる。
続いて、シリンダ室102A内部に供給された圧縮空気が、「開」となった内部空間102Bに流れて、内部空間102Bの先端側に設けられた排気口108bから外側へと排出される。すると、シリンダ室102A内部の圧力が低下し、コイルばね107によってピストン103が再びオリフィス109側に付勢され、ピストン103によってシリンダ室102Aと内部空間102Bとが「閉」の状態となる。これによりシリンダ室102Aの圧力が再び上昇する。
以上の動作を繰り返すことにより、ピストン103およびスタイラス104が一定の周期で往復振動する。そして、機械部品等の被加工物表面上にスタイラス104を位置させることで、ロット番号等を刻印することができる。
ところで、上述したように振動ペン101では、供給口109aから供給される圧縮空気によってピストン103及びスタイラス104を振動させる場合、ピストン103とシリンダ室102Aとの間がOリング110によって密閉される必要がある。
図4(b)は、振動ペンに適用される従来のOリングの未使用あるいは使用頻度が十分に少ない初期状態を示す断面模式図である。図4(b)に示すように、従来のOリング110の初期状態では、Oリング110の外周部110aが摩耗しておらず、断面視円弧状とされている。これにより、Oリング110の外周部110aとシリンダ室102Aの内壁面109aとが確実に密着される。
一方、図4(c)は、振動ペンに適用される従来のOリングの耐用期間相当の使用後を示す断面模式図である。図4(c)に示すように、従来のOリング210の耐用期間相当の使用後の断面形状は、Oリング210がピストン103とシリンダ室102Aとの間で摺動を繰り返すため、外周部210aが摩耗して磨り減り、円弧状から平坦形状に変形してしまう。これにより、Oリング210の外周部210aとシリンダ室102Aの内壁面109aとの間に隙間が生じ、この隙間から圧縮空気が漏れるためにピストン103及びスタイラス104の動作不良が発生してしまう。
したがって、マーキング装置用振動ペン101のスタイラス104が動作不良となった場合、Oリングの摩耗に起因する動作不良かどうかを判断する必要があった。しかしながら、従来のOリング110はゴム等の樹脂製であるため、振動ペン101の分解後に目視による磨耗状態の判別が困難であるという問題があった。また、Oリング110が磨耗する前に定期的に交換することが好ましいが、目視による磨耗状態の判別ができないため、交換時期の判断が困難であるという問題があった。
特開平11−99798号公報
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、目視による摩耗状態の判別が容易な振動ペン用Oリング及びこれを備えたマーキング装置用振動ペンを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は以下の構成を採用した。すなわち、
本発明の振動ペン用Oリングは、圧縮空気が供給されるシリンダ室と、前記シリンダ室に往復自在に設けられたピストンと、前記ピストンに取り付けられたスタイラスとを少なくとも備え、被加工体の被刻印面に垂直な方向に前記スタイラスを振動させながら当該被刻印面に当該スタイラスの先端を打刻するマーキング装置用振動ペンの、前記ピストンと前記シリンダ室との間の摺動部に設けられるOリングであって、当該Oリングの材質と異なる色彩を有する着色膜によって被覆されていることを特徴とする。
また、本発明の振動ペン用Oリングは、前記着色膜が固体潤滑剤に顔料を混合したものであることが好ましい。
本発明のマーキング装置用振動ペンは、圧縮空気が供給されるシリンダ室と、前記シリンダ室に往復自在に設けられたピストンと、前記ピストンに取り付けられたスタイラスとを少なくとも備え、被加工体の被刻印面に垂直な方向に前記スタイラスを振動させながら当該被刻印面に当該スタイラスの先端を打刻するマーキング装置用振動ペンであって、前記ピストンと前記シリンダ室との間の摺動部に請求項1又は請求項2に記載の振動ペン用Oリングが設けられていることを特徴とする。
上記の構成によれば、着色膜が摩耗するとOリングが露出するため、着色膜の色彩中にOリングの色彩が出現する。このコントラストにより、目視にて摩耗状態を容易に判別することができる。したがって、振動ペンの動作不良がOリングの摩耗によるものかどうか容易に判断することができる。さらに、定期的なメンテナンス時において、Oリングの交換時期の判断が容易となる。
また、上記構成によれば、摺動部に設けられるOリングの摩耗を低減することができるとともに、Oリングの材質の色彩に応じてコントラストが得やすい色彩の顔料を適宜選択することができる。
更に上記構成によれば、動作不良時にOリングの摩耗起因かの判断が容易であり、定期メンテナンス時にOリングの交換時期の判断が容易なマーキング装置用振動ペンを提供することができる。
以上説明したように、本発明の振動ペン用Oリングによれば、目視による摩耗状態の判別が容易な振動ペン用Oリングを提供することができる。また、本発明によれば、上記振動ペン用Oリングを備えたマーキング装置用振動ペンを提供することができる。
以下、本発明を適用した実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。また、本実施形態に係る振動ペン用Oリングについては、それを用いたマーキング装置用振動ペンとともに説明する。尚、以下の図1〜図3は本実施形態の構成を説明するためのものであり、図示される各部の大きさや厚さや寸法等は、実際のマーキング装置用振動ペン及び振動ペン用Oリングの寸法関係とは異なる場合がある。
図1は、本発明を適用した一実施形態のマーキング装置用振動ペンを示す断面模式図である。図1に示すように、本実施形態のマーキング装置用振動ペン1は、シリンダ室2Aと内部空間2Bとを有するペンホルダ2と、シリンダ室2Aに往復自在に設けられたピストン3と、このピストン3に取り付けられたスタイラス4と、内部空間2Bに設けられてスタイラス4が貫通する筒状の軸受ホルダ5と、ピストン3をスタイラス4の長手方向に振動させる振動部(振動手段)6と、ピストン3を振動部6寄りに付勢させるコイルばね7と、ピストン3とシリンダ室2Aとの間に設けられる振動ペン用Oリング(以下、単にOリングという)10とを具備して概略構成されている。
ペンホルダ2は、ペンホルダ本体8とオリフィス9とが一体化されて構成されている。
ペンホルダ本体8は、中空円筒状の部材であり、内周面8aにより区画されてなる内部空間2Bが内部に形成されている。この内部空間2Bの先端側には、棒状のスタイラス4を案内するための軸受ホルダ5が備えられている。また、内部空間2Bの先端側の周囲には排気口8bが設けられており、この排気口8bを介して内部空間2Bからペンホルダ2の外側に圧縮空気等の流体を排気できるようになっている。
オリフィス9は、有底円筒状の部材であり、内周面9aにより区画されてなるシリンダ室2Aが内部に形成されている。そして、オリフィス9は、ペンホルダ本体8の基端側に装着されることにより、ペンホルダ本体8と一体化されてペンホルダ2を構成している。また、オリフィス9の底部には、図示略の圧縮空気室とシリンダ室2Aとを連通する供給口9bが設けられており、この供給口9bを介して圧縮空気室からシリンダ室2Aに圧縮空気を供給できるようになっている。
ピストン3は、円筒状の小径部3aと、この小径部3aの先端から突出する円板状の大径部3bとから構成され、ペンホルダ2のシリンダ室2A内において往復自在に収納されている。また、小径部3aの周側部3cには、Oリング10がはめ込まれており、大径部3bによって内部空間2B側への脱落が防止されている。
Oリング10は、上述のようにピストン3とシリンダ室2Aとの間の摺動部に設けられている。より具体的には、Oリング10の外周部10Sとシリンダ室2Aの内壁面9aとが周方向に亘って隙間なく密着されるとともに、摺動自在とされている。これにより、ピストン3はOリング10を介してシリンダ室2Aに対して摺動自在とされている。
図2は、本実施形態の振動ペン用Oリングを模式的に示す図であり、図2(a)は平面図、図2(b)は側面図、図2(c)は図2(a)に示すA−A’線に沿った断面図をそれぞれ示している。図2(c)に示すように、Oリング10は、Oリング本体10aと、Oリング本体10aを被覆する着色膜10bとから概略構成されている。Oリング本体10aは、ゴム等の樹脂が素材として用いられている。一方、着色膜10bは、市販されている固体潤滑剤等の機能性材料に顔料が混合されることによって着色されている。ここで、着色膜10bに混合される顔料は、Oリング本体10aの材質と異なる色彩であって、このOリング本体10aを視認しやすい色彩を有するものを選択することが好ましい。例えば、Oリング本体10aが一般的なゴム系の素材が用いられており、その色彩が黒又は黒系統の場合には、着色膜10bに混合される顔料は、赤色や黄色等の下地の色(この場合、黒)が視認しやすく、注意を促すような色を用いることが好ましい。
着色膜10bは、Oリング本体10aの少なくとも外周部10bを被覆するように設けられていることが好ましく、図2(a)及び図2(b)に示すように、Oリング本体10aの全面に亘って被覆されて設けられていることがより好ましい。これにより、後述する摩耗量の判別を容易にすることができる。また、着色膜10bの膜厚は、Oリング10の寿命摩耗量相当とすることが好ましい。ここで、Oリング10の寿命摩耗量は、実際の摩耗量とスタイラス4の動作不良との相間関係から決定する。例えば、Oリング10の摩耗量が0.1mmのときにシール効果が得られなくなってスタイラス4の動作不良となる場合には、着色膜10bの厚みを0.1mmとする。そして、この着色膜10bが摩耗してOリング本体10aが視認できたときを交換目安時期とすることができる。なお、着色膜10bの膜厚は、実際にスタイラス4の動作不良が起こる手前で交換時期とするように、寿命摩耗量よりも小さく設定することが好ましい。
また、図1に示すように、内部空間2B内において軸受ホルダ5とピストン3の大径部3bとの間にコイルばね7が配置されており、このコイルばね7が大径部3bをオリフィス9の供給口9b側に付勢することによってスタイラス4およびピストン3全体がペンホルダ2の供給口9b側に付勢されている。図1に示すようにピストン3が圧縮コイルバネ7に付勢されて後退位置にある場合において、ピストン3のOリング10がシリンダ室2A内に配置されることにより、シリンダ室2Aと内部空間2Bとがそれぞれ区画されている。一方、ピストン3が圧縮コイルバネ7に抗して前進位置にある場合に、シリンダ室2Aと内部空間2Bとが連通するように構成されている。
また、図示略の圧縮空気室は圧縮空気を供給可能とされており、オリフィス9の供給口9bを介してペンホルダ2のシリンダ室2Aと連通されている。以上説明したように、オリフィス9、シリンダ3、Oリング10およびコイルばね7によって振動部(振動手段)6が構成されている。
スタイラス4は、円柱状の部材であり、その基端がピストン3に設けられた図示略の孔部に挿入されて固定されている。スタイラス4は、たとえば、超硬合金を用いて形成されているが、打刻を行うことができる硬質材料であればどのような材料でもよく、鋼材、軟鉄材などを用いることもできる。さらにまた、スタイラス4の先端に座金を介して多結晶ダイヤモンド焼結体または立方晶窒化ホウ素などを用いることもできる。
軸受ホルダ5は、円筒状の部材であり、内部空間2B内にペンホルダ本体8の先端を閉塞するように、この内部空間2Bの内側から外側に亘って設けられている。また、軸受ホルダ5にはスタイラス4が貫通されており、基端及び先端にはスタイラス4を摺動可能に支持する一対の軸受11,11が備えられている。この軸受11,11にはそれぞれ軸受孔11aが設けられ、この軸受孔11aに棒状のスタイラス4が挿入されている。
次に、本実施形態のマーキング装置用振動ペン1の動作を説明する。図1に示すように、初期状態において、ピストン3が圧縮コイルバネ7により供給口9b側に付勢されている。この状態において、図示略の圧縮空気室から供給口9bに圧縮空気を供給すると、圧縮空気はペンホルダ2のシリンダ室2A内に送られる。更に圧縮空気を供給すると、シリンダ3に対して圧縮コイルバネ7の付勢力よりも大きな圧力が加わる。これにより、圧縮コイルバネ7によって付勢されているピストン3がシリンダ室2Aから内部空間2B側に押し下げられる。
ピストン3が内部空間2B側に前進されると、Oリング10の位置がシリンダ室2Aの内周面9aよりも先端側に移動する。すると、Oリング10と内周面9aとの密着状態が解消されて、Oリング10と内部空間2Bの内周面8aとの間に隙間が生じる。これにより、シリンダ室2Aと内部空間2Bとが連通されて、ピストン3を押していた圧縮空気がこの隙間からシリンダ室2Aの先端側に流れる。そして、この圧縮空気は、排気口8bを経てペンホルダ2の内部空間2Bの外側に放出される。これにより、ピストン3を押していた圧縮空気の圧力が低下し、圧縮コイルバネ7の付勢力がこの低下した圧力に打ち勝ってピストン3を再び供給口9b側に付勢させる。
ピストン3が後退位置に戻ると、再度、圧縮空気によりピストン3が押されて前進する。この動作を繰り返すことで、ピストン3を介してスタイラス4を往復振動させることができる。
この往復振動するスタイラス4の先端を被加工体の被加工面に押し付けることにより、被加工面上に窪みが形成される。この窪みを複数形成することで、被加工面上に2次元バーコードをマーキングすることができる。また、振動するスタイラス4を被加工面に押し当てながら移動させると、その移動の軌跡に沿って溝が形成される。スタイラス4の移動方向を任意に制御することで、被加工面上に数字や文字や記号等をマーキングすることができる。
ところで、上述したように振動ペン1において、ピストン3及びスタイラス4を振動させると、Oリング10の外周部10Sが摩耗して磨り減る。ここで、図3は、本実施形態の振動ペン用Oリングの耐用期間使用後を模式的に示す図であり、図3(a)は平面図、図3(b)は側面図、図3(c)は図3(a)に示すB−B’線に沿った断面図をそれぞれ示している。図3(c)に示すように、耐用期間使用後のOリング20は、外周部20Sの着色膜20bが摩耗して磨り減り、Oリング本体20aが露出する。そして、図3(b)に示すように、着色された着色膜20bとOリング20本体20aとの色彩のコントラストが出現するため、目視にてOリング20の摩耗状態を容易に判別することができる。
以上説明したように、本実施形態の振動ペン用Oリング10(20)によれば、振動ペン1の動作不良がOリング10(20)の摩耗によるものかどうか容易に判断することができる。また、定期的なメンテナンス時において、着色膜10b(20b)から露出したOリング本体10a(20a)がスリップサインとなるため、Oリングの交換時期の判断が容易となる。
また、本実施形態の振動ペン用Oリング10によれば、Oリング本体10aが固体潤滑剤からなる着色膜10bによって被覆されているため、摺動部に設けられたOリング10の摩耗を低減することができる。さらに、Oリングの材質の色彩に応じてコントラストが得やすい色彩の顔料を適宜選択することができる。
本実施形態のマーキング装置用振動ペン1によれば、スタイラス4の動作不良時にOリング10の摩耗起因かの判断が容易であり、定期メンテナンス時にOリング10の交換時期の判断が容易なマーキング装置用振動ペン1を提供することができる。
図1は、本発明を適用した一実施形態のマーキング装置用振動ペンを示す断面模式図である。 図2は、本実施形態の振動ペン用Oリングを模式的に示す図であり、図2(a)は平面図、図2(b)は側面図、図2(c)は図2(a)に示すA−A’線に沿った断面図をそれぞれ示している。 図3は、本実施形態の振動ペン用Oリングの耐用期間使用後を模式的に示す図であり、図3(a)は平面図、図3(b)は側面図、図3(c)は図3(a)に示すB−B’線に沿った断面図をそれぞれ示している。 図4は、従来のマーキング装置用振動ペンを示す断面模式図である。
符号の説明
1…マーキング装置用振動ペン、2…ペンホルダ、2A…シリンダ室、2B…内部空間、3…ピストン、3c…周側部、4…スタイラス、4b…打刻部、5…軸受ホルダ、6…振動部(振動手段)、7…コイルばね、8…ペンホルダ本体、9…オリフィス、9b…供給口、10,20…Oリング、10a,20a…Oリング本体、10b,20b…着色膜、10S,20S…外周部、11…軸受

Claims (3)

  1. 圧縮空気が供給されるシリンダ室と、前記シリンダ室に往復自在に設けられたピストンと、前記ピストンに取り付けられたスタイラスとを少なくとも備え、被加工体の被刻印面に垂直な方向に前記スタイラスを振動させながら当該被刻印面に当該スタイラスの先端を打刻するマーキング装置用振動ペンの、
    前記ピストンと前記シリンダ室との間の摺動部に設けられるOリングであって、
    当該Oリングの材質と異なる色彩を有する着色膜によって被覆されていることを特徴とする振動ペン用Oリング。
  2. 前記着色膜が固体潤滑剤に顔料を混合したものであることを特徴とする請求項1に記載の振動ペン用Oリング。
  3. 圧縮空気が供給されるシリンダ室と、前記シリンダ室に往復自在に設けられたピストンと、前記ピストンに取り付けられたスタイラスとを少なくとも備え、被加工体の被刻印面に垂直な方向に前記スタイラスを振動させながら当該被刻印面に当該スタイラスの先端を打刻するマーキング装置用振動ペンであって、
    前記ピストンと前記シリンダ室との間の摺動部に請求項1又は請求項2に記載の振動ペン用Oリングが設けられていることを特徴とするマーキング装置用振動ペン。
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