JP2010105104A - 放電加工装置におけるワークの防食方法および放電加工装置 - Google Patents

放電加工装置におけるワークの防食方法および放電加工装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 加工液にプリン塩基類からなる腐食防止剤を添加しつつ、非加工中においてワークが陰極となるようにワークと2次電極との間に所定の電圧を印加することにより、非加工中におけるワークの腐食を低減する。
【解決手段】 加工液を満たす加工槽4において加工液にワークWを浸漬しつつワークWと工具電極Eとの間に形成される極間に加工電源7により電圧を印加して放電を発生させワークWの放電加工を行うワイヤカット放電加工装置1であって、加工槽4内に備えられる2次電極9と、非加工中においてワークWが陰極となるようにワークWと2次電極9との間に所定の電圧を印加する2次電源10と、加工液にプリン塩基類からなる腐食防止剤としてアデニンを添加する腐食防止剤添加装置24と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、放電加工装置におけるワークの防食方法および放電加工装置に関し、特に、非加工中においてワークの腐食を防止する放電加工装置におけるワークの防食方法および放電加工装置に関する。
水系加工液にワークを浸漬して放電加工を行う場合、鉄系や超硬合金(焼結合金)のワークに腐食が生じることが知られている。ワークにおける腐食は、黄銅のワイヤ電極を陰極、鉄系や超硬合金のワークを陽極として、陰極と陽極の電位差から陰極と陽極との間に腐食電流が流れて、陽極側のワークが溶出して生じると考えられており、例えば放電加工中において工具電極とワークとの間に形成される極間に平均電圧を所定に設定した電圧を印加してワークの放電加工を行いつつワークの腐食も防止する防食方法が採用されている。
しかしながら、かかる防食方法においては、放電加工が終了したときには加工電源をOFFとして極間への電圧の印加を停止せざるを得ず、非加工中において防食が施されないままワークが長時間水中放置されてしまい、ワークが溶出して腐食を生じることがある。
そこで、このような非加工中の腐食を防止すべく、従来は例えば特許文献1に開示されるように、加工液中に2次電極を備え、非加工中においてワークが陰極となるようにワークと2次電極との間に電圧を印加しワークの溶出による腐食を防止する防食方法が採用されている。
特許第2705427号公報
しかしながら、上述の防食方法においては、非加工中のワークの溶出による腐食は防止するものの、陽極の2次電極や加工屑から生ずる金属イオンがワークの表面に付着して着色や腐食を生ずることがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、加工液にプリン塩基類からなる腐食防止剤を添加しつつ、非加工中においてワークが陰極となるようにワークと2次電極との間に電圧を印加することにより、非加工中におけるワークの腐食を低減することができる放電加工装置におけるワークの防食方法および放電加工装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、放電加工装置におけるワークの防食方法に係る請求項1の発明は、加工液を満たす加工槽において加工液にワークを浸漬しつつワークと工具電極との間に形成される極間に電圧を印加して放電を発生させワークの放電加工を行う放電加工装置におけるワークの防食方法であって、加工液にプリン塩基類からなる腐食防止剤を添加し、非加工中においてワークが陰極となるようにワークと加工槽内に備えられる2次電極との間に電圧を印加することを特徴とする。
本発明によれば、加工液にプリン塩基類からなる腐食防止剤を添加し、非加工中においてワークが陰極となるようにワークと加工槽内に備えられる2次電極との間に電圧を印加することとしたので、非加工中においてワークの溶出が低減されるとともに、プリン塩基類からなる腐食防止剤の作用により加工液中の金属イオンが錯体化されワークへの金属イオンの付着も低減され、非加工中におけるワークの腐食を低減することができる。
ここで、プリン塩基類は例えばアデニンとすることができる(請求項2)。なお、プリン塩基類であるアデニンを加工液に添加することにより加工液中の金属イオンが錯体化されワークへの金属イオンの付着を低減することができる。
放電加工装置に係る請求項3の発明は、加工液を満たす加工槽において加工液にワークを浸漬しつつワークと工具電極との間に形成される極間に加工電源により電圧を印加して放電を発生させワークの放電加工を行う放電加工装置であって、加工槽内に備えられる2次電極と、非加工中においてワークが陰極となるようにワークと2次電極との間に電圧を印加する2次電源と、加工液にプリン塩基類からなる腐食防止剤を添加する腐食防止剤添加装置と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、加工槽内に備えられる2次電極と、非加工中においてワークが陰極となるようにワークと2次電極との間に電圧を印加する2次電源と、加工液にプリン塩基類からなる腐食防止剤を添加する腐食防止剤添加装置と、を備えることとしたので、非加工中においてワークの溶出が低減されるとともに、プリン塩基類からなる腐食防止剤の作用により加工液中の金属イオンが錯体化されワークへの金属イオンの付着も低減され、非加工中におけるワークの腐食を低減することができる。
また、2次電極はカーボン材料で形成されることとすれば、2次電極からの金属イオンの溶出がなくワークへの金属イオンの付着を更に低減させることができる(請求項4)。更に、2次電極はワークを形成する材料よりもイオン化傾向が大きい材料で形成されることとすれば、ワークの溶出を更に低減させることができる(請求項5)。ここで、プリン塩基類は例えばアデニンとすることができる(請求項6)。
本発明によれば、加工液にプリン塩基類からなる腐食防止剤を添加しつつ、非加工中においてワークが陰極となるようにワークと2次電極との間に電圧を印加することにより、非加工中におけるワークの腐食を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の第1実施形態を示すワイヤカット放電加工装置の全体構成の概略を示す図である。同図を参照してワイヤカット放電加工装置1の概要を説明すると、ワイヤカット放電加工装置1は、上側ガイド組体2と下側ガイド組体3との間に工具電極としてのワイヤ電極Eを連続的に供給し、加工槽4内に備えるワークスタンド5にワークWを保持した状態で水系加工液(以下、水系加工液を単に加工液とする)に浸漬し、各軸モータ6によりワイヤ電極EとワークWとの極間の距離を所定に設定しつつ加工電源7により極間に平均電圧を所定に設定した電圧を印加して放電を発生させワークWの放電加工を行う構成となっている。ワークスタンド5は、上部側がステンレス材料からなる通電部位5aとなるとともに、下部側がセラミックス材料からなる絶縁部位5bとなっており、ワークテーブル8の上面に支持されている。ワークテーブル8は加工槽4の底部をなし絶縁性のセラミックス材料からなる。
加工槽4内には2次電極9が備えられている。すなわち、2次電極9は、フレキシブルで変形可能なシート状のカーボン材料で形成されており、例えば、シリコンゴムシートに炭素繊維シート等の炭素被膜を設けたシート状の素材のように柔軟な基材に炭素被膜を設けた素材からなる。2次電極9は、ワークスタンド5の絶縁部位5bおよびワークテーブル8の上面にこれらワークスタンド5等の外形に沿うように所要に変形させつつ貼り付けられている。
この2次電極9とワークWとは2次電源10に接続されている。すなわち、2次電極9は2次電源10の陽極側に、ワークWはワークスタンド5の通電部位5aを介して2次電源10の陰極側に、それぞれ電気的に接続されており、非加工中は2次電源10により、2次電極9が陽極側、ワークW側が陰極側となるように2次電極9とワークWとの間に電圧が印加され、非加工中におけるワークWの溶出を低減させることができる。なお、ワークWと2次電源10の陰極側との接続間には保護抵抗10aが設けられている。
加工液供給系統20は、図2に示すように、汚液槽21aとろ過フィルタ21bと清水槽21cとを備える加工液貯留槽21、イオン交換樹脂塔22、加工液温度設定装置23、腐食防止剤添加装置24を構成機器として含む。
すなわち、加工液供給系統20において、加工槽4から排出された汚れた加工液が汚液槽21aに貯留されるとともに、ろ過フィルタ21bを介して清澄化された加工液が清水槽21cに貯留され、加工液は加工液温度設定装置23により所定の温度に、イオン交換樹脂塔22により所定の比抵抗値に、それぞれ設定され、更に腐食防止剤添加装置24により腐食防止剤が所定量添加されて加工液供給ポンプ25により加工槽4に供給される。
腐食防止剤添加装置24は、図3に示すように、腐食防止剤添加用ポンプ24aおよび溶解槽24bを備えている。溶解槽24bは、網状の仕切り24cにより下部側に形成される加工液流入部24dと中間部から上部側にかけて形成される溶解部24eに区画されており、腐食防止剤添加用ポンプ24aにより加工液流入部24dを介して清水槽21cからの加工液が溶解部24eに供給される。
溶解部24eには通水性のある包装材により包装された粉末状の腐食防止剤が備えられており、溶解部24eにおいて腐食防止剤を加工液に溶解しながら添加する。腐食防止剤添加用ポンプ24aの吐出量を所定に設定することにより加工液中の腐食防止剤の濃度を調整することができる。
本発明においては、プリン塩基類である化1に示す粉末状のアデニン(6−アミノプリン)〔CAS登録番号73−24−5〕を腐食防止剤として腐食防止剤添加装置24により加工液に添加する。
Figure 2010105104
図4に示すように、プリン塩基類であるアデニンは、加工液中の金属イオンと反応して金属錯体を形成し、加工液供給系統20の構成機器や加工槽4、更には加工槽4内に備えられるワークスタンド5、ワークテーブル8、および2次電極9等の加工液に浸漬する機器やワークWに金属イオンが付着する等して生ずる着色や腐食を低減するとともに、ワークWの表面や加工液に浸漬する機器の表面に吸着して保護皮膜を形成し、ワークWや浸漬機器の酸化や溶出も所要に低減することができる。
ワイヤカット放電加工装置1にはNC制御装置30が併設されており、このNC制御装置30は上述した2次電極9、2次電源10、および腐食防止剤としてのアデニンを併用した防食方法を採用する放電加工が実行可能に構成されている。図5に示すように、NC制御装置30は、入力部31、記憶部32、および処理部33からなる。
入力部31は、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等で構成されており、この入力部31から処理部33における各種処理に必要な情報が入力される。
記憶部32は、ハードディスク、CD−ROM等で構成されており、上述した防食方法を採用する放電加工を実行するために必要な加工液の温度や比抵抗値等の加工液条件や各種NCプログラムを記憶する機能を有している。なお、NCプログラムには、放電加工中は加工電源7をONとするとともに2次電源10をOFFとし、放電加工前の加工液の各種調整時や放電加工後の非加工中は2次電源10をONとするとともに加工電源7をOFFとするように所要の情報が含まれている。
処理部33は、入力部31から入力された各種情報と記憶部32に記憶された加工液条件やNCプログラムに基づいて所定の制御信号を出力しイオン交換樹脂塔22の入口バルブ22a、樹脂通水ポンプ22b、加工液温度設定装置23、各軸モータ6、加工電源7、2次電源10を動作させ放電加工を実行する機能を有している。なお、処理部33はCPUがその機能を果たす。
次に、上述した防食方法を採用した放電加工方法を図6のフローチャートに基づき図7も参照しつつ説明する。
すなわち、ステップS10において、まずオペレータが加工槽4内のワークスタンド5に鉄系材料あるいはWC−Co系超硬合金からなるワークWを備えるとともに、オペレータが入力部31から加工液中のアデニン濃度を所定に調整するための腐食防止剤添加用ポンプ24aの吐出量、処理部33が記憶部32から加工液条件およびNCプログラムを読み出すため情報を入力する。
次いで、ステップS20において、放電加工を開始する前に加工液の各種調整を行う。すなわち、処理部33が記憶部32から所定の加工液条件を読み出しつつ該読み出した加工液条件に基づいて制御信号を出力し、加工液温度設定装置23、イオン交換樹脂塔22の入口バルブ22a、樹脂通水ポンプ22bを動作させて加工液の温度および比抵抗値を調整しつつ加工槽4に加工液を満たし、更に、処理部33がステップS10で入力された吐出量に基づいて制御信号を出力して腐食防止剤添加ポンプ24aを動作させ加工液中のアデニン濃度を調整する。そして、この加工液の各種調整時において、処理部33が記憶部32に記憶されているNCプログラムを読み出しつつ該NCプログラムに基づいて制御信号を出力し、2次電源10をON(加工電源7はOFFとした状態)とし、2次電極9を陽極側、ワークWが陰極側となるように2次電極9とワークWとの間に電圧を印加し、放電加工前における非加工中のワークWの防食を行う。なお、本実施形態にあっては、例えば、加工液の温度は25℃、比抵抗値は50000Ω・cm乃至100000Ω・cm、加工液中のアデニン濃度は10mg/L乃至1000mg/Lに調整され、2次電極9とワークWとの間に印加される電圧は数V乃至十数Vに設定される。
続いて、ステップS30において、放電加工を行う。すなわち、処理部33がNCプログラムに基づいて制御信号を出力し2次電源10をOFFとし、かつ、加工電源7をONとして極間における平均電圧を所定に設定しつつ各軸モータ6を動作させてワークWの放電加工を行う。
そして、ステップS40において、処理部33が放電加工の終了を確認すると、ステップS50において、処理部33が所定の制御信号を出力して加工液の温度、比抵抗値、加工液中のアデニン濃度を上述したステップS20と同等に維持しつつ、処理部33が更にNCプログラムに基づいて制御信号を出力し加工電源7をOFFとし2次電源10をONとする。これにより2次電極9が陽極側、ワークWが陰極側となるように2次電極9とワークWとの間に電圧が印加され、放電加工後における非加工中のワークWの防食が行なわれる。
このように本実施形態にあっては、非加工中においてワークWが陰極となるようにワークWと2次電極9との間に所定の電圧を印加することとしたので、非加工中においてワークWの溶出を低減することができる。
しかも、2次電極9を変形可能なシート状に形成し加工槽4内に貼り付けて備えることとしたので、放電加工に支障を来たすことなく2次電極9の表面積を大きく設定することができ、非加工中においてワークWの溶出を更に低減することができる。
更に、加工液にはアデニンが添加されているので、アデニンの作用により加工屑等を介して生ずる加工液中の金属イオンが錯体化される。これにより、非加工中においてワークWを陰極側に接続してもワークWへの金属イオンの付着も低減することができる。
また、陽極側に接続される2次電極9はカーボン材料で形成されているので、2次電極9からの金属イオンの溶出がなくワークWへの金属イオンの付着を更に低減させることができる。
なお、放電加工後の非加工中においては、2次電源10は、処理部33から所要の制御信号が出力されることによりOFFとされる。2次電源10がOFFとされた後は、オペレータが加工槽4からワークWを取り出して一連の動作を終了する。2次電源10をOFFとする制御信号は、入力部31からの所定の情報の入力または加工槽4の水抜き操作により出力される(ステップS60)。
次に本発明の第2実施形態について説明する。本発明の第2実施形態は、ワークWよりもイオン化傾向の大きい材料で形成した2次電極40を加工槽4内に備えるべく、図8に示すように、2次電極40を平板状に形成してワークスタンド5の絶縁部位5bおよびワークスタンド5を支持するワークテーブル8に貼り付けている。
そして、加工液にアデニンを添加しつつ、非加工中において、2次電極9を2次電源10の陽極側に接続するとともに、ワークWを2次電源10の陰極側に接続して非加工中のワークWの防食を行う。
本第2実施形態にあっては、例えば、ワークWを鉄系材料またはWC−Co系超硬合金とし、2次電極9をこれらワークWよりもイオン化傾向の大きい材料である亜鉛や銅あるいは真鍮として、加工液の温度を25℃、比抵抗値を50000Ω・cm乃至100000Ω・cm、加工液中のアデニン濃度を10mg/L乃至1000mg/Lに調整しつつ、ワークWと2次電極9との間の印加電圧を数V乃至十数Vに設定して非加工中のワークWの防食を行う。
このように本第2実施形態においては、2次電極9をワークWよりもイオン化傾向の大きい材料で形成することとしたので、ワークWの溶出を更に低減させることができる。
しかも、2次電極9を平板状に形成し加工槽4内に貼り付けて備えることとしたので、放電加工に支障を来たすことなく2次電極9の表面積を大きく設定することができ、非加工中においてワークWの溶出を更に一層低減することができる。
ここで、2次電極9をワークWよりもイオン化傾向の大きい材料で形成することで2次電極9からの溶出量が多くなり加工液中の金属イオンが増加することとなるが、本発明においては加工液に添加したアデニンが作用して加工液中の金属イオンが錯体化され、ワークWへの金属イオンの付着は緩和される。また、加工液にアデニンを添加することで2次電極9の表面に保護皮膜が形成され2次電極9の溶出も緩和される。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の応用実施または変形実施が可能であることは勿論である。例えば、上述した第1実施形態にあってはカーボン材料で形成される2次電極9を形状が変形可能なシート状とすることとしているが平板状に形成して加工槽4内に貼り付けることとしてもよい。
また、上述した第2実施形態にあってはワークWよりもイオン化傾向の大きい材料で形成される2次電極40を平板状に形成することとしているが形状が変形可能なシート状とすることとしてもよい。
本発明は、放電加工装置において非加工中に生ずる腐食を防止する場合に役立つ。
本発明の第1実施形態に係るワイヤカット放電加工装置の全体概要を示す構成図である。 ワイヤカット放電加工装置における加工液供給系統の構成を示す系統図である。 腐食防止剤添加装置の構成を示す図である。 アデニンの腐食防止機構を説明するための図である。 NC制御装置の構成を示すブロック図である。 NC制御装置による非加工中の防食方法を採用した放電加工方法を説明するためのフローチャートである。 ワイヤカット放電加工装置における電源のON状態およびOFF状態を説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係るワイヤカット放電加工装置の全体概要を示す構成図である。
符号の説明
E:ワイヤ電極
W:ワーク
1:ワイヤカット放電加工装置
2:上側ガイド組体
3:下側ガイド組体
4:加工槽
5:ワークスタンド
5a:通電部位
5b:絶縁部位
6:各軸モータ
7:加工電源
8:ワークテーブル
9:2次電極
10:2次電源
10a:保護抵抗
20:加工液供給系統
21a:汚液槽
21b:ろ過フィルタ
21c:清水槽
22:イオン交換樹脂塔
22a:入口バルブ
22b:樹脂通水ポンプ
23:加工液温度設定装置
24:腐食防止剤添加装置
24a:腐食防止剤添加用ポンプ
24b:溶解槽
24c:仕切り
24d:加工液流入部
24e:溶解部
25:加工液供給ポンプ
30:NC制御装置
31:入力部
32:記憶部
33:処理部
40:2次電源

Claims (6)

  1. 加工液を満たす加工槽において前記加工液にワークを浸漬しつつ前記ワークと工具電極との間に形成される極間に電圧を印加して放電を発生させ前記ワークの放電加工を行う放電加工装置におけるワークの防食方法であって、
    前記加工液にプリン塩基類からなる腐食防止剤を添加し、非加工中において前記ワークが陰極となるように前記ワークと前記加工槽内に備えられる2次電極との間に電圧を印加することを特徴とする放電加工装置におけるワークの防食方法。
  2. 前記プリン塩基類はアデニンとすることを特徴とする請求項1に記載の放電加工装置におけるワークの防食方法。
  3. 加工液を満たす加工槽において前記加工液にワークを浸漬しつつ前記ワークと工具電極との間に形成される極間に加工電源により電圧を印加して放電を発生させ前記ワークの放電加工を行う放電加工装置であって、
    前記加工槽内に備えられる2次電極と、
    非加工中において前記ワークが陰極となるように前記ワークと前記2次電極との間に電圧を印加する2次電源と、
    前記加工液にプリン塩基類からなる腐食防止剤を添加する腐食防止剤添加装置と、
    を備えることを特徴とする放電加工装置。
  4. 前記2次電極はカーボン材料で形成されることを特徴とする請求項3に記載の放電加工装置。
  5. 前記2次電極は前記ワークを形成する材料よりもイオン化傾向が大きい材料で形成されることを特徴する請求項3に記載の放電加工装置。
  6. 前記プリン塩基類はアデニンとすることを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれか一項に記載の放電加工装置。
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