JP2010104395A - 自動玉縁縫いミシン - Google Patents
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【解決手段】自動玉縁縫いミシンは、被縫製物を、ダーツを伸ばすために載置台上に押さえつけるダーツ用押さえ機構と、ダーツが伸ばされた被縫製物を載置台上に保持し、搬送する布送り機構と、布送り機構の送り方向に直交する方向に所定の間隔を空けて配置された一対の縫い針により針落ちを行う針上下動機構と、ダーツ用押さえ機構、布送り機構及び針上下動機構を制御する制御部とを備える。制御部は、ダーツ用押さえ機構のダーツ押さえ及び布送り機構の一対の大押さえを下降させる前に、一対の大押さえの間隔を拡幅な第二間隔とし、当該第二間隔を維持したままダーツ押さえを下降させる。
【選択図】図10
Description
このため、従来の自動玉縁縫いミシンは、布地の載置台上において、布地の一端部を押さえつけるダーツ押さえを設けている(例えば、特許文献1参照)。つまり、かかるダーツ押さえにより布地を押さえた状態で、ダーツを挟んで逆側の端部から布地を作業者が引っ張ることで張力を加え、ダーツが平らに圧迫された状態で大押さえにより布地を固定した状態で運針を行うことで、ダーツによる仕上がりの劣化を回避することを可能としている。
ダーツが形成された被縫製物を、当該ダーツを伸ばすために載置台上に押さえつけるダーツ用押さえ機構と、
ダーツが伸ばされた被縫製物を載置台上に保持し、搬送する布送り機構と、
前記布送り機構の送り方向に直交する方向に所定の間隔を空けて配置された一対の縫い針により針落ちを行う針上下動機構と、
前記ダーツ用押さえ機構、前記布送り機構及び前記針上下動機構を制御する制御部とを備え、
前記布送り機構は、
前記縫い針を中間に挟んで両側に対向配置され前記被縫製物を押さえる一対の大押さえと、前記一対の大押さえを昇降させる大押さえ用昇降部と、前記一対の大押さえのうち、少なくとも一方の大押さえをスライドさせて、前記一対の大押さえの間隔を前記一対の縫い針の間隔に対応した挟幅な第一間隔と、当該第一間隔よりも拡幅な第二間隔とに調整するスライド部とを備え、
前記ダーツ用押さえ機構は、
下降時に前記一対の大押さえの中間の押さえ位置で前記布地を押さえるように、前記一方の大押さえの上方から前記押さえ位置に向けて斜め方向に昇降するダーツ押さえと、前記ダーツ押さえを昇降させるダーツ押さえ用昇降部とを備え、
前記制御部は、前記ダーツ押さえ及び前記一対の大押さえを下降させる前に、前記一対の大押さえの間隔を前記第二間隔とし、当該第二間隔を維持したまま前記ダーツ押さえを下降させることを特徴としている。
前記制御部は、前記ダーツ押さえの下降後に、前記他方の大押さえを下降させてから、前記大押さえの間隔が第一間隔となるように前記一方の大押さえをスライドさせながら下降させることを特徴としている。
前記制御部は、前記ダーツ押さえの下降後に、前記他方の大押さえを下降させてから、前記ダーツ押さえを上昇させて、前記大押さえの間隔が第一間隔となるように前記一方の大押さえをスライドさせ、その後前記一方の大押さえを下降させることを特徴としている。
かかるミシン10には、縫製の作業台となる載置台としてのテーブル11と、ダーツDが形成された布地Cを、当該ダーツDを伸ばすためにテーブル11上に押さえつけるダーツ用押さえ機構20と、ダーツDが伸ばされた布地Cをテーブル11上に保持し、搬送する布送り機構30と、布送り機構30の送り方向に直交する方向に所定の間隔を空けて配置された一対の縫い針41により針落ちを行う針上下動機構40と、縫い針41の布送り方向下流側で動メス151を昇降させて布地Cに切れ目を形成するメス機構150と、縫い針41から縫い糸を捕捉して下糸を絡ませる釜機構(図示省略)と、テーブル11上に設置されて針上下動機構40とメス機構150とを格納保持するミシンフレーム80と、直線状の切れ目の両端となる位置に略V字状の切れ目を形成するコーナーメス機構90と、が備えられている。
以下各部を詳説する。
テーブル11はその上面がX−Y平面に平行であって、水平な状態で使用される。そして、テーブル11における縫い針41による針落ち位置には針板15が装着されている。針板15には、二本の縫い針41が個別に挿入される針穴と、メス機構150の動メス151が挿通されるスリットが形成されている。
また、テーブル11上には、ミシンフレーム80のベッド部81を格納する凹部が形成
されており、当該凹部にミシンフレーム80は設置されている。さらに、テーブル11には、ミシンフレーム80の布送り方向下流側に布送り機構30とコーナーメス機構90とが配置され、布送り方向上流側にはバインダー機構(バインダー12以外は図示略)が配置されている。
そして、ミシンフレーム80の下部にはミシンモータ16が配設されている。また、ベッド部81の内部には、釜機構の回転駆動力をミシンモータ16から伝達する下軸がY軸方向に沿うように支持されている。アーム部83の内部には針上下動機構40の上下動駆動力をミシンモータ16から伝達する上軸がY軸方向に沿うように支持されている。
上軸と下軸にはそれぞれプーリが固定装備されている。これらプーリは、ミシンフレーム80の縦胴部82内を通されたタイミングベルトによって連結されている。
針上下動機構40は、二本針を構成する一対の縫い針41と、それぞれの縫い針41を下端部に保持する二本の針棒と、各針棒をその長手方向に沿って滑動可能に支持する上下のメタル軸受けと、二本の針棒を同時に保持する針棒抱きと、ミシンモータ16により回転駆動される上軸と、上軸の一端部に固定連結され回転運動を行う回転錘と、回転錘の回転中心から偏心した位置に一端部が連結されるとともに他端部が針棒抱きに連結されたクランクロッドとを有している。
メス機構150は、直線状の切れ目を形成する動メス151と、動メス151を下端部に備えるとともにアーム部83内で上下動可能に支持されたメス棒と、メス棒の上下動の駆動源となるメスモータ17(図9参照)と、メスモータ17からの回転駆動力を上下方向の往復の駆動力に替えて伝達する伝達機構とを備えている。
すなわち、メスモータ17は、布地Cの送り動作とともに回転駆動を行い、伝達機構により動メス151を上下動させて、メス幅に応じた切れ目を繰り返し形成して直線状の切れ目を形成する。
釜機構は、ミシンフレーム80のベッド部81内に設けられている。この釜機構は、二本の縫い針41に個別に対応する二つの水平釜と、各水平釜の回転軸に設けられた釜歯車と、下軸に固定装備されて各釜歯車に個別に回転駆動力を付与する伝達歯車とを備えている。
下軸は、前述したように、タイミングベルトにより、ミシンモータ16の出力軸から回転駆動力が付与される。下軸が回転駆動されると、各伝達歯車を介して釜歯車に回転駆動力が伝達され、釜軸を介して各水平釜が回転を行うようになっている。各水平釜は、縫い針41の先端部が針板15の下側まで下降したときに、縫い針から縫い糸を捕捉し、回転することで縫い糸のループに水平釜にくぐらせて下糸を挿通させ、縫い糸と下糸とを絡ませる作業を行う。
バインダー機構には、断面形状が逆T字状であって玉布T(図7参照)を巻き付けるようにセットして長手方向に沿って送り出すバインダー12と、バインダー12を昇降可能に支持する支持機構(図示略)とを有している。
バインダー12は、テーブル11の上面に対向する底板121と当該底板121の上面に垂直に立設された立板122とから断面視で逆T字状の形状を成している。
支持機構は、バインダー12の昇降動作の駆動源となる図示しないエアシリンダと、当該エアシリンダを駆動する電磁弁18(図9参照)と、エアシリンダの駆動力を上下方向の移動力に替えてバインダー12に付与する複数のリンク体とを備えている。
そして、縫製時には、バインダー機構は、エアシリンダによりバインダー12を下降させ、後述する布送り機構30の一対の大押さえ351との協働によりバインダー12の断面形状となるように玉布Tをバインダー12に巻き付けるように保持した状態で長手方向に玉布Tを送り出す。この送り出しに基づいて布地Cへの縫着が行われる。
図3は布送り機構30の概略構成を示す斜視図である。図3に示すように、布送り機構30は、上下動する二本の縫い針41を中間に挟んで両側に対向配置され、生地Cに重ねられた玉布Tを押圧保持する一対の大押さえ351と、各大押さえ351が保持する生地C及び玉布Tを送り方向Fに沿って送るための送り駆動手段340(図2参照)と、送り駆動手段340に連結されて布送り方向Fに移動する土台部352と、土台部352に設けられ、各大押さえ351を個別に保持する一対の大押さえ保持機構370と、生地Cの上に載置された玉布Tの両端部をバインダー12の底板121の上面に沿わせるように折り返す一対の折込板354と、各折込板354を支持するとともに当該各折込板354を互いの接離方向に駆動させる一対の折込板支持機構360とを備えている。この一対の大押さえ351の間隔は、一対の縫い針41の間隔に応じて調整されるようになっている。なお、Y軸方向両側に一対で設けられた大押さえ351、大押さえ保持機構370、折込板354及び折込板支持機構360の各構成は、いずれも布送り機構30全体のY軸方向中間位置におけるX−Z平面を基準として鏡面対称となる構造なので、大押さえ351及び大押さえ保持機構370の詳細については図3における手前側の構成についてのみ説明することとする。
各保持アーム357の一端部側には、大押さえ保持機構370及び折込板支持機構360が設けられている。また、保持アーム357の他端部はエアシリンダ358に係合している。各エアシリンダ358は、各保持アーム357の他端部を上下方向に駆動し、一端部側の大押さえ351の昇降を可能としている。すなわち、各大押さえ351において生地C及び玉布Tの保持を行わない状態での各大押さえ351の移動の際には、保持アーム357の他端部を下方に押圧して大押さえ351を上昇させる。また、生地C及び玉布Tの保持を行った状態での各大押さえ351の移動の際には、保持アーム357の他端部を上方に引き寄せて大押さえを下降させ、布保持状態での移動を行わせる。つまり、この土台部352が大押さえ351を昇降させる大押さえ用昇降部である。
この大押さえ351には、その上面側には天板353が装備され、下面側には生地Cに対する滑り止めと保護を兼ねたゴム板359が装備されている。そして、天板353と大押さえ351との間には隙間空間が形成されており、その中に未使用時の折込板354(図3参照)が格納されるようになっている。
玉布Tは、各大押さえ351の天板353の上面に載置された状態でその上からバインダーに保持される。その結果、玉布Tの両端部は、各大押さえ351の先端部に押されて上方に折り曲げられた状態となる。
かかる状態の玉布Tに対して、折込板354は、その格納状態から、各大押さえ351の間に配置されたバインダー12の立板122に向かって移動を行うことで、玉布Tの端部を底板121と立板122に沿わせた状態に折り返すようになっている。
つまり、エアシリンダ362の非作動時には、バネ363の張力により、折込板354は大押さえ351の内側への格納状態が維持され、エアシリンダ362が駆動すると、折込板354がバインダー12の立板122に向かって移動し、玉布Tの端部の折り返しが行われるようになっている。
また、この第一のガイド軸371は、押さえ腕372に設けられた貫通孔に挿通されており、押さえ腕372をY軸方向に沿って案内するガイドとなっている。
さらに、この第一のガイド軸371は、押さえ腕372を貫通してその先端部には、第一調整手段380が設けられている。
かかる押さえ腕372は、その一端部に大押さえ351に固定連結される連結体374を備えている。この連結体374は、押さえ腕372の先端部においてY軸方向に沿った支軸により軸支されており、押さえ腕372に対して大押さえ351を幾分揺動可能としている。つまり、大押さえ351は保持アーム357の揺動により昇降を行うので、当該揺動における角度変化を生じても大押さえ351のゴム板359全体がテーブル11の上面の生地Cに追従して接するようになっている。
また、押さえ腕372の他端部近傍にはY軸方向に貫通した貫通孔が形成されている。その貫通孔の内部には滑り軸受メタル372aを介して第一のガイド軸371が挿通されている。これにより押さえ腕372は、第一ガイド軸371(Y軸方向)に沿って滑動可能となっている。
なお、押さえ腕372と保持アーム357とは、バネ375により連結されており、押さえ腕372は、保持アーム357側に近接する方向に常時張力を受けている。
このため、エアシリンダ373のプランジャ部の後退動作時には押さえ腕372を保持アーム357に近接する方向に引き寄せ(図5参照)、プランジャ部の突出動作時には押さえ腕372を保持アーム357から離隔する方向に引き離すことができる(図6参照)。
なお、この第一調整手段380による停止位置は、大押さえ351の片玉縫いを行うための位置決め位置に対応している。
なお、この第二調整手段390による停止位置は、大押さえ351の両玉縫いを行うための位置決め位置に対応している。
図7に示すように両玉縫いの場合、生地Cの上に重ねられた玉布Tの上にバインダー12を押し当てて、当該バインダー12の逆T字形状に沿うように折込板354が玉布Tの保持を行っている。この際、一対の大押さえ351は、バインダー12や玉布Tと干渉しないように、両玉縫い位置(両玉位置)に配置されている。このときの一対の大押さえ351の間隔は、一対の縫い針41の間隔に応じて調整された挟幅な第一間隔D1となっている。
図2に示すように、コーナーメス機構90は、テーブル11の下方であって布送り機構30による大押さえ351の通過経路に配置されており、布送り機構30により一対のメス91a,91bからなるコーナーメス91の作業位置に搬送された布地Cを下方からコーナーメス91を突き通すことで直線状の切れ目の両端となる位置に略V字状の切れ目Vを形成する。コーナーメス機構90は、コーナーメス91を上下動させるエアシリンダ92と、エアシリンダ92の駆動を行う電磁弁93と、メス91aをX軸方向に沿って移動位置決めする駆動モータ94とを備えている。上記コーナーメス91は、上方から見たその断面形状がV字状に形成され、下方から各布地を突き通すことでV字状の切れ目Vを形成する。すなわち、縫い目Tと直線状の切れ目が形成された布地Cが、布送り機構30により、布送り方向における動メス151よりも下流側の所定位置まで搬送されると、駆動モータ94の駆動によりメス91aを切れ目の一端側の下方位置に位置決めした上で双方のメス91a、91bを上昇させ、二つのV字状の切れ目Vを形成する。
図1及び図2に示すように、ダーツ用押さえ機構50は、ミシンフレーム80のアーム部83の中間位置から布送り方向上流側に向かって片持ち状態で延設された長尺状の支持板51と、支持板51の先端部と基端部近傍とにそれぞれ設けられた布地Cの押さえ手段としての押さえ用エアシリンダ52とを有している。
押さえ用エアシリンダ52は支持板51に設けられた長穴56を介してネジ57によって支持されている。ネジ57をゆるめることにより、エアシリンダ52は長穴56に沿ってX軸方向に位置調整可能に構成されている。
そして、電磁弁54の駆動に基づいて、プランジャ部52aが下降すると、その先端部が一対の大押さえ351の中間の布押さえ位置でテーブル11上の布地Cを押さえることになる。つまり、プランジャ部52aが本発明に係るダーツ押さえであり、電磁弁54が本発明に係るダーツ押さえ用昇降部である。なお、エアシリンダ52のプランジャ部52aの先端部が当接する位置がダーツ用押さえ機構50における押圧位置となる。
図9は、ミシン10の主制御構成を示すブロック図である。この図9に示すように、ミシン10の制御部60には、縫製に関する各種の設定や現在のミシンの状態を表示する表示パネル64と、表示パネル64に併設された各種の設定を行うための画面選択や、コマンド、数値の入力が行われる設定スイッチ65と、縫製の開始を入力する起動スイッチ66と、準備ボタン67と、操作ペダル68とが図示しない入出力回路を介して接続されている。
準備ボタン67は、設定スイッチ65による各種のパラメータの設定入力作業の完了を指示入力するための手段であり、当該準備ボタン67の入力が行われると、縫製の開始可能状態となる。
操作ペダル68は、上述の準備ボタン67の入力後の縫製の開始可能状態において、踏み込まれることで、ミシンモータ16の駆動指令を制御部60に入力する手段である。つまり、操作ペダル68の踏み込みが行われると、制御部60は縫製を開始する動作制御を行う。
また、起動スイッチ66は、布送り機構30、針上下動機構40及び釜機構の駆動指令を制御部60に入力するようになっている。
また、制御部60には、バインダー12の上下動を行うエアシリンダ、大押さえ351の昇降を行うエアシリンダ358、コーナーメス91の昇降を行うエアシリンダ92、大大押さえ351をスライドさせるエアシリンダ373、折込板354をスライドさせるエアシリンダ362及びダーツ用押さえ機構50の押さえ用エアシリンダ52の作動を制御する各電磁弁18,358a,92a,373a,362a,54がドライバー18b,358b,92b,373b,362b,54bを介して電気的に接続されている。
次に、生地C及び玉布Tのセット時におけるミシン10の動作について図10のフローチャートを参照して説明する。この実施形態では、一対の縫い針41の間隔が通常の間隔よりも狭い場合であって、一対の大押さえ351が両玉位置(第一間隔D1)に設定されているときは、一対の大押さえ351が縫い針41の間隔に対応して通常よりも狭い間隔に調整されるものとする。
制御部60は、設定スイッチ65に対する入力が、以降の縫製が両玉縫いである旨であるか否かを判断する(ステップS1)。制御部60は、設定スイッチ65に対する入力が両玉縫いであると判断するとステップS2に移行し、両玉縫いでなく片玉縫いであると判断するとステップS20に移行する。
そして、作業者は、プランジャ部52aにより押さえられた生地Cを引っ張ってダーツDを伸ばす。
例えば、図16に示す流れで生地C及び玉布Tをセットすることも可能である。以下、具体的に説明する。なお、図16において図10のフローチャートと同一のステップにおいては同一の符号を付してその説明を省略する。
ステップS6−2では、制御部60は、一方の大押さえ351に対応するエアシリンダ358の電磁弁358aを制御して、一方の大押さえ351を下降させる(図15参照)。これにより、一対の大押さえ351が第一間隔D1を維持したまま生地Cを押さえることになる。
なお、図16における片玉縫い処理では、図16のステップS1〜ステップS8のうち、ステップS6−1を省略した処理が行われる。
11 テーブル(載置台)
12 バインダー
15 針板
16 ミシンモータ
17 メスモータ
20 ダーツ用押さえ機構
30 布送り機構
40 針上下動機構
41 縫い針
50 ダーツ用押さえ機構
52 エアシリンダ
52a プランジャ部(ダーツ押さえ)
54 電磁弁(ダーツ押さえ用昇降部)
60 制御部
80 ミシンフレーム
90 コーナーメス機構
150 メス機構
351 大押さえ
352 土台部(大押さえ用昇降部)
373 エアシリンダ(スライド部)
C 布地(被縫製物)
D ダーツ
D1 第一間隔
D2 第二間隔
T 玉布T
Claims (3)
- ダーツが形成された被縫製物を、当該ダーツを伸ばすために載置台上に押さえつけるダーツ用押さえ機構と、
ダーツが伸ばされた被縫製物を載置台上に保持し、搬送する布送り機構と、
前記布送り機構の送り方向に直交する方向に所定の間隔を空けて配置された一対の縫い針により針落ちを行う針上下動機構と、
前記ダーツ用押さえ機構、前記布送り機構及び前記針上下動機構を制御する制御部とを備え、
前記布送り機構は、
前記縫い針を中間に挟んで両側に対向配置され前記被縫製物を押さえる一対の大押さえと、前記一対の大押さえを昇降させる大押さえ用昇降部と、前記一対の大押さえのうち、少なくとも一方の大押さえをスライドさせて、前記一対の大押さえの間隔を前記一対の縫い針の間隔に対応した挟幅な第一間隔と、当該第一間隔よりも拡幅な第二間隔とに調整するスライド部とを備え、
前記ダーツ用押さえ機構は、
下降時に前記一対の大押さえの中間の押さえ位置で前記布地を押さえるように、前記一方の大押さえの上方から前記押さえ位置に向けて斜め方向に昇降するダーツ押さえと、前記ダーツ押さえを昇降させるダーツ押さえ用昇降部とを備え、
前記制御部は、前記ダーツ押さえ及び前記一対の大押さえを下降させる前に、前記一対の大押さえの間隔を前記第二間隔とし、当該第二間隔を維持したまま前記ダーツ押さえを下降させることを特徴とする自動玉縁縫いミシン。 - 請求項1記載の自動玉縁縫いミシンにおいて、
前記制御部は、前記ダーツ押さえの下降後に、前記他方の大押さえを下降させてから、前記大押さえの間隔が第一間隔となるように前記一方の大押さえをスライドさせながら下降させることを特徴とする自動玉縁縫いミシン。 - 請求項1記載の自動玉縁縫いミシンにおいて、
前記制御部は、前記ダーツ押さえの下降後に、前記他方の大押さえを下降させてから、前記ダーツ押さえを上昇させて、前記大押さえの間隔が第一間隔となるように前記一方の大押さえをスライドさせ、その後前記一方の大押さえを下降させることを特徴とする自動玉縁縫いミシン。
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