JP2010104395A - 自動玉縁縫いミシン - Google Patents

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Abstract

【課題】ダーツ押さえと大押さえとの干渉を防止し、布地の押さえの確実性を高める。
【解決手段】自動玉縁縫いミシンは、被縫製物を、ダーツを伸ばすために載置台上に押さえつけるダーツ用押さえ機構と、ダーツが伸ばされた被縫製物を載置台上に保持し、搬送する布送り機構と、布送り機構の送り方向に直交する方向に所定の間隔を空けて配置された一対の縫い針により針落ちを行う針上下動機構と、ダーツ用押さえ機構、布送り機構及び針上下動機構を制御する制御部とを備える。制御部は、ダーツ用押さえ機構のダーツ押さえ及び布送り機構の一対の大押さえを下降させる前に、一対の大押さえの間隔を拡幅な第二間隔とし、当該第二間隔を維持したままダーツ押さえを下降させる。
【選択図】図10

Description

本発明は、自動玉縁縫いミシンに関する。
衣服の縫製にあっては、仕上がりに立体感を持たせるために、摘んだ状態で所定長さだけほぼ直線状に縫い合わせる、いわゆるダーツを設ける場合がある。例えば、衣服の胴回りにおいて、ダーツが形成された範囲にあっては摘まれた長さ分だけ胴回りの長さが短くなることで絞られる一方で、ダーツが形成されない範囲については胴回りの長さに余裕を持たせることができるという具合に、ダーツの長手方向について、当該ダーツの有無により立体感を持たせることができる。
ところで、既にダーツが形成されている布地に対して当該ダーツの上から交差するように運針を行う場合には、ダーツの摘まれた部分だけ布地の厚さが厚くなるのでそのまま運針を行うと、ダーツの周辺では皺が生じたまま縫い込まれる等の仕上がりの劣化を生じるおそれがある。
このため、従来の自動玉縁縫いミシンは、布地の載置台上において、布地の一端部を押さえつけるダーツ押さえを設けている(例えば、特許文献1参照)。つまり、かかるダーツ押さえにより布地を押さえた状態で、ダーツを挟んで逆側の端部から布地を作業者が引っ張ることで張力を加え、ダーツが平らに圧迫された状態で大押さえにより布地を固定した状態で運針を行うことで、ダーツによる仕上がりの劣化を回避することを可能としている。
実公平7−5819号公報
ところで、自動玉縁縫いミシンには、一対の縫い針を挟んだ両側の位置において上方の上昇位置と、布地を押さえる下降位置とに上下動する一対の大押さえが設けられている。この一対の大押さえは、一対の縫い針の間隔に応じてその間隔が調整されるようになっているために、一対の縫い針の間隔が狭くなるとそれに対応して大押さえも下降位置及び上昇位置で同一間隔に狭まることになる。上記したダーツ押さえは、玉布が巻き付けられるバインダーとの干渉を避けるべく、大押さえの上昇位置であって、一方の大押さえに寄った待機位置から斜めに下降して布地を押さえるようになっている。しかしながら、大押さえの間隔が狭くなっていると、ダーツ押さえが下降する途中で上昇位置にある一方の大押さえと干渉してしまい、確実に布地を押さえられなくなってしまうおそれがある。
本発明の課題は、ダーツ押さえと大押さえとの干渉を防止し、布地の押さえの確実性を高めることである。
請求項1記載の発明に係る自動玉縁縫いミシンは、
ダーツが形成された被縫製物を、当該ダーツを伸ばすために載置台上に押さえつけるダーツ用押さえ機構と、
ダーツが伸ばされた被縫製物を載置台上に保持し、搬送する布送り機構と、
前記布送り機構の送り方向に直交する方向に所定の間隔を空けて配置された一対の縫い針により針落ちを行う針上下動機構と、
前記ダーツ用押さえ機構、前記布送り機構及び前記針上下動機構を制御する制御部とを備え、
前記布送り機構は、
前記縫い針を中間に挟んで両側に対向配置され前記被縫製物を押さえる一対の大押さえと、前記一対の大押さえを昇降させる大押さえ用昇降部と、前記一対の大押さえのうち、少なくとも一方の大押さえをスライドさせて、前記一対の大押さえの間隔を前記一対の縫い針の間隔に対応した挟幅な第一間隔と、当該第一間隔よりも拡幅な第二間隔とに調整するスライド部とを備え、
前記ダーツ用押さえ機構は、
下降時に前記一対の大押さえの中間の押さえ位置で前記布地を押さえるように、前記一方の大押さえの上方から前記押さえ位置に向けて斜め方向に昇降するダーツ押さえと、前記ダーツ押さえを昇降させるダーツ押さえ用昇降部とを備え、
前記制御部は、前記ダーツ押さえ及び前記一対の大押さえを下降させる前に、前記一対の大押さえの間隔を前記第二間隔とし、当該第二間隔を維持したまま前記ダーツ押さえを下降させることを特徴としている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の自動玉縁縫いミシンにおいて、
前記制御部は、前記ダーツ押さえの下降後に、前記他方の大押さえを下降させてから、前記大押さえの間隔が第一間隔となるように前記一方の大押さえをスライドさせながら下降させることを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の自動玉縁縫いミシンにおいて、
前記制御部は、前記ダーツ押さえの下降後に、前記他方の大押さえを下降させてから、前記ダーツ押さえを上昇させて、前記大押さえの間隔が第一間隔となるように前記一方の大押さえをスライドさせ、その後前記一方の大押さえを下降させることを特徴としている。
本発明によれば、ダーツ押さえ及び一対の大押さえを下降させる前に、一対の大押さえの間隔を第二間隔とし、その状態を維持したままダーツ押さえを下降させているので、ダーツ押さえに近い方の大押さえ(一方の大押さえ)がダーツ押さえから離れることになる。これによって、一対の縫い針の間隔が通常の間隔よりも狭い場合であっても、ダーツ押さえの下降時にダーツ押さえと大押さえとが干渉してしまうことを防止することが可能となり、布地の押さえの確実性を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態である自動玉縁縫いミシン(以下ミシン10と称す。)について説明する。図1はミシン10の全体の概略構成を示す斜視図を示し、図2はミシン10の正面図である。なお、本実施形態においては、各図中に示したXYZ軸を基準にしてミシン10の各部の方向を定めるものとする。ミシン10を水平面に設置した状態において、Z軸方向は鉛直方向となる方向を示し、X軸方向は水平且つ布送り方向と一致する方向を示し、Y軸方向は水平且つX軸方向に直交する方向を示す。
ミシン10は、布地(被縫製物)Cに対してポケットを形成するミシンであり、特に形成されるポケットの略中央部分に既にダーツDが形成された布地Cに対してダーツDと垂直に交差して玉縁縫いを行ってポケットを形成することを想定したミシンである。
かかるミシン10には、縫製の作業台となる載置台としてのテーブル11と、ダーツDが形成された布地Cを、当該ダーツDを伸ばすためにテーブル11上に押さえつけるダーツ用押さえ機構20と、ダーツDが伸ばされた布地Cをテーブル11上に保持し、搬送する布送り機構30と、布送り機構30の送り方向に直交する方向に所定の間隔を空けて配置された一対の縫い針41により針落ちを行う針上下動機構40と、縫い針41の布送り方向下流側で動メス151を昇降させて布地Cに切れ目を形成するメス機構150と、縫い針41から縫い糸を捕捉して下糸を絡ませる釜機構(図示省略)と、テーブル11上に設置されて針上下動機構40とメス機構150とを格納保持するミシンフレーム80と、直線状の切れ目の両端となる位置に略V字状の切れ目を形成するコーナーメス機構90と、が備えられている。
以下各部を詳説する。
(テーブル及びミシンフレーム)
テーブル11はその上面がX−Y平面に平行であって、水平な状態で使用される。そして、テーブル11における縫い針41による針落ち位置には針板15が装着されている。針板15には、二本の縫い針41が個別に挿入される針穴と、メス機構150の動メス151が挿通されるスリットが形成されている。
また、テーブル11上には、ミシンフレーム80のベッド部81を格納する凹部が形成
されており、当該凹部にミシンフレーム80は設置されている。さらに、テーブル11には、ミシンフレーム80の布送り方向下流側に布送り機構30とコーナーメス機構90とが配置され、布送り方向上流側にはバインダー機構(バインダー12以外は図示略)が配置されている。
ミシンフレーム80は、テーブル11に設置されるベッド部81と、ベッド部81から立設された縦胴部82と、縦胴部82の上部から水平に延設されたアーム部83とから構成されている。
そして、ミシンフレーム80の下部にはミシンモータ16が配設されている。また、ベッド部81の内部には、釜機構の回転駆動力をミシンモータ16から伝達する下軸がY軸方向に沿うように支持されている。アーム部83の内部には針上下動機構40の上下動駆動力をミシンモータ16から伝達する上軸がY軸方向に沿うように支持されている。
上軸と下軸にはそれぞれプーリが固定装備されている。これらプーリは、ミシンフレーム80の縦胴部82内を通されたタイミングベルトによって連結されている。
(針上下動機構)
針上下動機構40は、二本針を構成する一対の縫い針41と、それぞれの縫い針41を下端部に保持する二本の針棒と、各針棒をその長手方向に沿って滑動可能に支持する上下のメタル軸受けと、二本の針棒を同時に保持する針棒抱きと、ミシンモータ16により回転駆動される上軸と、上軸の一端部に固定連結され回転運動を行う回転錘と、回転錘の回転中心から偏心した位置に一端部が連結されるとともに他端部が針棒抱きに連結されたクランクロッドとを有している。
針上下動機構40の上軸が回転されると、回転錘も同様に回転を行い、クランクロッドの一端部が上軸を中心として円運動を行う。クランクロッドの他端部では、一端部の円運動のZ軸方向に移動成分のみが針棒抱きに伝達されて各針棒が往復上下動を行うようになっている。
(メス機構)
メス機構150は、直線状の切れ目を形成する動メス151と、動メス151を下端部に備えるとともにアーム部83内で上下動可能に支持されたメス棒と、メス棒の上下動の駆動源となるメスモータ17(図9参照)と、メスモータ17からの回転駆動力を上下方向の往復の駆動力に替えて伝達する伝達機構とを備えている。
すなわち、メスモータ17は、布地Cの送り動作とともに回転駆動を行い、伝達機構により動メス151を上下動させて、メス幅に応じた切れ目を繰り返し形成して直線状の切れ目を形成する。
(釜機構)
釜機構は、ミシンフレーム80のベッド部81内に設けられている。この釜機構は、二本の縫い針41に個別に対応する二つの水平釜と、各水平釜の回転軸に設けられた釜歯車と、下軸に固定装備されて各釜歯車に個別に回転駆動力を付与する伝達歯車とを備えている。
下軸は、前述したように、タイミングベルトにより、ミシンモータ16の出力軸から回転駆動力が付与される。下軸が回転駆動されると、各伝達歯車を介して釜歯車に回転駆動力が伝達され、釜軸を介して各水平釜が回転を行うようになっている。各水平釜は、縫い針41の先端部が針板15の下側まで下降したときに、縫い針から縫い糸を捕捉し、回転することで縫い糸のループに水平釜にくぐらせて下糸を挿通させ、縫い糸と下糸とを絡ませる作業を行う。
(バインダー機構)
バインダー機構には、断面形状が逆T字状であって玉布T(図7参照)を巻き付けるようにセットして長手方向に沿って送り出すバインダー12と、バインダー12を昇降可能に支持する支持機構(図示略)とを有している。
バインダー12は、テーブル11の上面に対向する底板121と当該底板121の上面に垂直に立設された立板122とから断面視で逆T字状の形状を成している。
支持機構は、バインダー12の昇降動作の駆動源となる図示しないエアシリンダと、当該エアシリンダを駆動する電磁弁18(図9参照)と、エアシリンダの駆動力を上下方向の移動力に替えてバインダー12に付与する複数のリンク体とを備えている。
そして、縫製時には、バインダー機構は、エアシリンダによりバインダー12を下降させ、後述する布送り機構30の一対の大押さえ351との協働によりバインダー12の断面形状となるように玉布Tをバインダー12に巻き付けるように保持した状態で長手方向に玉布Tを送り出す。この送り出しに基づいて布地Cへの縫着が行われる。
(布送り機構)
図3は布送り機構30の概略構成を示す斜視図である。図3に示すように、布送り機構30は、上下動する二本の縫い針41を中間に挟んで両側に対向配置され、生地Cに重ねられた玉布Tを押圧保持する一対の大押さえ351と、各大押さえ351が保持する生地C及び玉布Tを送り方向Fに沿って送るための送り駆動手段340(図2参照)と、送り駆動手段340に連結されて布送り方向Fに移動する土台部352と、土台部352に設けられ、各大押さえ351を個別に保持する一対の大押さえ保持機構370と、生地Cの上に載置された玉布Tの両端部をバインダー12の底板121の上面に沿わせるように折り返す一対の折込板354と、各折込板354を支持するとともに当該各折込板354を互いの接離方向に駆動させる一対の折込板支持機構360とを備えている。この一対の大押さえ351の間隔は、一対の縫い針41の間隔に応じて調整されるようになっている。なお、Y軸方向両側に一対で設けられた大押さえ351、大押さえ保持機構370、折込板354及び折込板支持機構360の各構成は、いずれも布送り機構30全体のY軸方向中間位置におけるX−Z平面を基準として鏡面対称となる構造なので、大押さえ351及び大押さえ保持機構370の詳細については図3における手前側の構成についてのみ説明することとする。
土台部352は、テーブル11上面に固定装備された図示しない支持機構によりX軸方向に沿って移動可能に支持されたベース板355と、ベース板355の下面側にY軸方向に沿って設けられた支軸356により揺動可能に軸支されて対向配置され,各大押さえ保持機構370を個別に保持する一対の保持アーム357と、各保持アーム357を揺動させる一対の駆動手段としてのエアシリンダ358とを備えている。
ベース板355は布送り機構30の送り駆動手段340を除く全体の構成を支持しており、送り駆動手段340によりX軸方向に移動位置決めが行われる。
送り駆動手段340は、図2に示すように大押さえ351により押さえられた生地Cを布送り方向(X方向)に移動させる押さえモータ341と、押さえモータ341の回転駆動力をX軸方向に沿った直動駆動力に変換して上記の支持機構に伝達するボールネジ機構342とを備えている。すなわち、送り駆動手段340は、押さえモータ341及びボールネジ機構342による移動によって、玉縁縫いの縫製作業に際し、布送り方向における生地C及び玉布Tの移動位置決めを行うようになっている。
各保持アーム357は、図3に示すように、その長手方向をX軸方向に沿わせた状態で、当該長手方向のほぼ中間位置において支軸356を貫通させた状態でベース板355に支持されている。
各保持アーム357の一端部側には、大押さえ保持機構370及び折込板支持機構360が設けられている。また、保持アーム357の他端部はエアシリンダ358に係合している。各エアシリンダ358は、各保持アーム357の他端部を上下方向に駆動し、一端部側の大押さえ351の昇降を可能としている。すなわち、各大押さえ351において生地C及び玉布Tの保持を行わない状態での各大押さえ351の移動の際には、保持アーム357の他端部を下方に押圧して大押さえ351を上昇させる。また、生地C及び玉布Tの保持を行った状態での各大押さえ351の移動の際には、保持アーム357の他端部を上方に引き寄せて大押さえを下降させ、布保持状態での移動を行わせる。つまり、この土台部352が大押さえ351を昇降させる大押さえ用昇降部である。
図4は大押さえ351と大押さえ保持機構370の分解斜視図である。図4に示すように、大押さえ351は、長尺状の平板であり、その長手方向をX軸方向に沿わせた状態で大押さえ保持機構370に支持されている。
この大押さえ351には、その上面側には天板353が装備され、下面側には生地Cに対する滑り止めと保護を兼ねたゴム板359が装備されている。そして、天板353と大押さえ351との間には隙間空間が形成されており、その中に未使用時の折込板354(図3参照)が格納されるようになっている。
折込板354もまた長尺状の平板であり、その長手方向をX軸方向に沿わせた状態で折込板支持機構360に支持されている。
玉布Tは、各大押さえ351の天板353の上面に載置された状態でその上からバインダーに保持される。その結果、玉布Tの両端部は、各大押さえ351の先端部に押されて上方に折り曲げられた状態となる。
かかる状態の玉布Tに対して、折込板354は、その格納状態から、各大押さえ351の間に配置されたバインダー12の立板122に向かって移動を行うことで、玉布Tの端部を底板121と立板122に沿わせた状態に折り返すようになっている。
折込板支持機構360は、図3に示すように、折込板354の一端部を保持する移動体361と、移動体361を介して折込板354をY軸方向に沿って移動させる駆動手段としてのエアシリンダ362と、移動体361を介して折込板354を大押さえ351の内側格納位置側に引っ張るバネ363とを備えている。
つまり、エアシリンダ362の非作動時には、バネ363の張力により、折込板354は大押さえ351の内側への格納状態が維持され、エアシリンダ362が駆動すると、折込板354がバインダー12の立板122に向かって移動し、玉布Tの端部の折り返しが行われるようになっている。
大押さえ保持機構370は、図3及び図4に示すように、土台部352の保持アーム357にその外側に向けて延出支持された第一のガイド軸371と、一端が第一のガイド軸371に沿って移動可能に支持され、他端が大押さえ351を保持する押さえ腕372と、押さえ腕372を第一のガイド軸371に沿って土台部352の保持アーム357に対して接近又は離隔移動させることにより生地C及び玉布Tに対する片玉縫いに適する片玉縫い位置と両玉縫いに適する両玉縫い位置とに切り替えるスライド部としてのエアシリンダ373と、エアシリンダ373による大押さえ351の片玉縫い位置の調整を行う第一調整手段380と、エアシリンダ373による大押さえ351の両玉縫い位置の調整を行う第二調整手段390とを備えている。
上記第一のガイド軸371は、その長手方向をY軸方向に向けた状態でその基端部が保持アーム357の外側面上に固定支持されている。なお、土台部352の外側又は保持アーム357の外側とは、Y軸方向に沿った方向であって、対になるもう一方の各構成から離隔する方向をいうものとする。
また、この第一のガイド軸371は、押さえ腕372に設けられた貫通孔に挿通されており、押さえ腕372をY軸方向に沿って案内するガイドとなっている。
さらに、この第一のガイド軸371は、押さえ腕372を貫通してその先端部には、第一調整手段380が設けられている。
押さえ腕372は、その長手方向がX軸方向に沿った状態で第一のガイド軸371を介して保持アーム357に支持されている。
かかる押さえ腕372は、その一端部に大押さえ351に固定連結される連結体374を備えている。この連結体374は、押さえ腕372の先端部においてY軸方向に沿った支軸により軸支されており、押さえ腕372に対して大押さえ351を幾分揺動可能としている。つまり、大押さえ351は保持アーム357の揺動により昇降を行うので、当該揺動における角度変化を生じても大押さえ351のゴム板359全体がテーブル11の上面の生地Cに追従して接するようになっている。
また、押さえ腕372の他端部近傍にはY軸方向に貫通した貫通孔が形成されている。その貫通孔の内部には滑り軸受メタル372aを介して第一のガイド軸371が挿通されている。これにより押さえ腕372は、第一ガイド軸371(Y軸方向)に沿って滑動可能となっている。
なお、押さえ腕372と保持アーム357とは、バネ375により連結されており、押さえ腕372は、保持アーム357側に近接する方向に常時張力を受けている。
さらに、押さえ腕372における上記貫通孔の上側には、エアシリンダ373が固定装備されている。このエアシリンダ373は、本体部が押さえ腕372に固定されており、突出移動を行うプランジャ部の先端部が保持アーム357に連結されている。また、エアシリンダ373のプランジャ部の動作方向がY軸方向に沿うように押さえ腕372に固定されている。
このため、エアシリンダ373のプランジャ部の後退動作時には押さえ腕372を保持アーム357に近接する方向に引き寄せ(図5参照)、プランジャ部の突出動作時には押さえ腕372を保持アーム357から離隔する方向に引き離すことができる(図6参照)。
第一調整手段380は、押さえ腕372よりも外側に突出した第一のガイド軸371の端部に形成された第一のネジ部381と、離隔移動を行う押さえ腕372に当接するように第一のガイド軸371に設けられるとともに第一のネジ部381に螺合して回転操作により位置調整可能な第一の操作部材382とを備えている。
第一調整手段380は、図5に示すように、押さえ腕372がエアシリンダ373により保持アーム357から離隔方向に移動する場合に、押さえ腕372が第一の操作部材382に当接する位置でそれ以上の移動を規制するため、第一の操作部材382の回転操作により適宜位置調整することにより大押さえ351の外側移動における停止位置を任意に調整することができる。
なお、この第一調整手段380による停止位置は、大押さえ351の片玉縫いを行うための位置決め位置に対応している。
第二調整手段390は、押さえ腕372にY軸方向に向けて延出支持された第二のガイド軸391と、第二のガイド軸391の先端部に形成された第二のネジ部392と、第二のネジ部392に螺合して回転操作により位置調整可能な第二の操作部材393と、押さえ腕372の離隔移動側(外側)に位置し、接近移動(内側移動)を行う押さえ腕372とともに移動する第二の操作部材393に当接するように土台部352の保持アーム357に設けられた突き当て部材としての突き当て板394とを備えている。
第二調整手段390は、図6に示すように、押さえ腕372がエアシリンダ373により保持アーム357への近接方向に移動する場合に、押さえ腕372とともに移動を行う第二の操作部材393が突き当て板394に当接する位置でそれ以上の移動を規制するため、第二の操作部材393の回転操作により適宜位置調整することにより大押さえ351の内側(近接)移動における停止位置を任意に調整することができる。
なお、この第二調整手段390による停止位置は、大押さえ351の両玉縫いを行うための位置決め位置に対応している。
図7は両玉縫いの場合の大押さえ351の状態を示し、図8は片玉縫いの場合の大押さえ351の状態を示している。
図7に示すように両玉縫いの場合、生地Cの上に重ねられた玉布Tの上にバインダー12を押し当てて、当該バインダー12の逆T字形状に沿うように折込板354が玉布Tの保持を行っている。この際、一対の大押さえ351は、バインダー12や玉布Tと干渉しないように、両玉縫い位置(両玉位置)に配置されている。このときの一対の大押さえ351の間隔は、一対の縫い針41の間隔に応じて調整された挟幅な第一間隔D1となっている。
次に片玉縫いの場合について説明する。図8に示すように、片玉縫い用のバインダー12Tが事前にセットされている。片玉縫い用のバインダー12Tは、底板121の一方が他方よりも長くなるように立板122が配置されている。ここで、片玉縫い用のバインダー12Tのセット時における立板122の位置は、両玉縫い用のバインダー12のセット時における立板122の位置と同位置である。そして、片玉縫いの場合においても、生地Cの上に重ねられた玉布Tの上にバインダー12Tを押し当てて、当該バインダー12の逆T字形状に沿うように折込板354が玉布Tの保持を行っている。この際、一対の大押さえ351は、バインダー12Tや玉布Tに干渉しないように、片玉縫い位置(片玉位置)に配置されている。このときの一対の大押さえ351の間隔は、挟幅な第一間隔D1よりも拡幅な第二間隔D2となっている。
なお、本実施形態の布送り機構30においては、一対の大押さえ351のいずれにもエアシリンダ373が設けられているために、どちらの大押さえ351もY方向にスライドするが、以下の説明では、片玉縫い時に、一方の大押さえ351(図8における右側の大押さえ351)のみが片玉位置に配置されて、他方の大押さえ351(図8における左側の大押さえ351)はY方向に移動しないこととする。
(コーナーメス機構)
図2に示すように、コーナーメス機構90は、テーブル11の下方であって布送り機構30による大押さえ351の通過経路に配置されており、布送り機構30により一対のメス91a,91bからなるコーナーメス91の作業位置に搬送された布地Cを下方からコーナーメス91を突き通すことで直線状の切れ目の両端となる位置に略V字状の切れ目Vを形成する。コーナーメス機構90は、コーナーメス91を上下動させるエアシリンダ92と、エアシリンダ92の駆動を行う電磁弁93と、メス91aをX軸方向に沿って移動位置決めする駆動モータ94とを備えている。上記コーナーメス91は、上方から見たその断面形状がV字状に形成され、下方から各布地を突き通すことでV字状の切れ目Vを形成する。すなわち、縫い目Tと直線状の切れ目が形成された布地Cが、布送り機構30により、布送り方向における動メス151よりも下流側の所定位置まで搬送されると、駆動モータ94の駆動によりメス91aを切れ目の一端側の下方位置に位置決めした上で双方のメス91a、91bを上昇させ、二つのV字状の切れ目Vを形成する。
(ダーツ用押さえ機構)
図1及び図2に示すように、ダーツ用押さえ機構50は、ミシンフレーム80のアーム部83の中間位置から布送り方向上流側に向かって片持ち状態で延設された長尺状の支持板51と、支持板51の先端部と基端部近傍とにそれぞれ設けられた布地Cの押さえ手段としての押さえ用エアシリンダ52とを有している。
押さえ用エアシリンダ52は支持板51に設けられた長穴56を介してネジ57によって支持されている。ネジ57をゆるめることにより、エアシリンダ52は長穴56に沿ってX軸方向に位置調整可能に構成されている。
押さえ用エアシリンダ52には、支持板51及びネジ57により支持される基部521と、基部521に対して昇降するプランジャ部52aと、プランジャ部52aを昇降させる電磁弁54(図9参照)とが設けられている。押さえ用エアシリンダ52は、玉布が巻き付けられるバインダーとプランジャ部52aとの干渉を避けるべく、大押さえの上昇位置よりも上方であって、一方の大押さえ351に片寄った待機位置からプランジャ部52aが斜めに下降して、下方位置での一対の大押さえ351の中間で布地を押さえるように、プランジャ部52aが斜めに昇降するように、支持板51に支持されている。そして、大押さえが上昇位置にあるときであって、一対の縫い針41の間隔が通常の場合には、大押さえ351が両玉位置(第一間隔D1)に設定されていても、大押さえ351が縫い針41の間隔に対応して通常の広い間隔に調整されるため、前記プランジャ部52aを伸ばしても一方の大押さえ351に干渉することがない。しかしながら、一対の縫い針41の間隔が例えば4mmのように通常の間隔よりも狭い場合であって、一対の大押さえ351が両玉位置(第一間隔D1)に設定されていると、一対の大押さえ351が縫い針41の間隔に対応して通常よりも狭い間隔に調整されるため、プランジャ部52aを伸ばすと一方の大押さえ351に干渉するが、大押さえ351が拡幅な片玉位置(第二間隔D2)に設定されているときに、前記プランジャ部52aを伸ばしても一方の大押さえ351に干渉しない経路でプランジャ部52aが昇降するように前記押さえ用エアシリンダ52が配置されている。
そして、電磁弁54の駆動に基づいて、プランジャ部52aが下降すると、その先端部が一対の大押さえ351の中間の布押さえ位置でテーブル11上の布地Cを押さえることになる。つまり、プランジャ部52aが本発明に係るダーツ押さえであり、電磁弁54が本発明に係るダーツ押さえ用昇降部である。なお、エアシリンダ52のプランジャ部52aの先端部が当接する位置がダーツ用押さえ機構50における押圧位置となる。
(玉縁縫いミシンの制御系)
図9は、ミシン10の主制御構成を示すブロック図である。この図9に示すように、ミシン10の制御部60には、縫製に関する各種の設定や現在のミシンの状態を表示する表示パネル64と、表示パネル64に併設された各種の設定を行うための画面選択や、コマンド、数値の入力が行われる設定スイッチ65と、縫製の開始を入力する起動スイッチ66と、準備ボタン67と、操作ペダル68とが図示しない入出力回路を介して接続されている。
準備ボタン67は、設定スイッチ65による各種のパラメータの設定入力作業の完了を指示入力するための手段であり、当該準備ボタン67の入力が行われると、縫製の開始可能状態となる。
操作ペダル68は、上述の準備ボタン67の入力後の縫製の開始可能状態において、踏み込まれることで、ミシンモータ16の駆動指令を制御部60に入力する手段である。つまり、操作ペダル68の踏み込みが行われると、制御部60は縫製を開始する動作制御を行う。
また、操作ペダル68は、多段階で踏み込むことが可能であり、ダーツ用押さえ機構50、大押さえ351、バインダー12等のアクチュエータを駆動して各段階に応じて被縫製物のセット動作を指示し、起動スイッチ66の操作で縫製を開始するように、制御部60により動作制御が行われるようなっている。ここで、上記操作ペダル68は、一段階目の踏み込みにより入力操作されるスイッチが、プランジャ部52aによる布地Cの押圧保持動作の指令を入力するようになっている。
また、起動スイッチ66は、布送り機構30、針上下動機構40及び釜機構の駆動指令を制御部60に入力するようになっている。
また、制御部60には、その制御の対象となるミシンモータ16、押さえモータ341、メスモータ17、コーナーメスの駆動モータ94がそれぞれドライバー16a,341a,17a,94aを介して接続されている。
また、制御部60には、バインダー12の上下動を行うエアシリンダ、大押さえ351の昇降を行うエアシリンダ358、コーナーメス91の昇降を行うエアシリンダ92、大大押さえ351をスライドさせるエアシリンダ373、折込板354をスライドさせるエアシリンダ362及びダーツ用押さえ機構50の押さえ用エアシリンダ52の作動を制御する各電磁弁18,358a,92a,373a,362a,54がドライバー18b,358b,92b,373b,362b,54bを介して電気的に接続されている。
制御部60は、各種の制御を行うCPU61と、玉縁縫いミシン10の後述する各種機能、動作を実行させる制御プログラム、制御データ又は各種縫製データが書き込まれているROM62と、CPU61の処理に関する各種データをワークエリアに格納するRAM63とを備えている。
(ミシンの動作説明)
次に、生地C及び玉布Tのセット時におけるミシン10の動作について図10のフローチャートを参照して説明する。この実施形態では、一対の縫い針41の間隔が通常の間隔よりも狭い場合であって、一対の大押さえ351が両玉位置(第一間隔D1)に設定されているときは、一対の大押さえ351が縫い針41の間隔に対応して通常よりも狭い間隔に調整されるものとする。
制御部60は、設定スイッチ65に対する入力が、以降の縫製が両玉縫いである旨であるか否かを判断する(ステップS1)。制御部60は、設定スイッチ65に対する入力が両玉縫いであると判断するとステップS2に移行し、両玉縫いでなく片玉縫いであると判断するとステップS20に移行する。
ステップS2では、制御部60は、一方の大押さえ351に対応するエアシリンダ373の電磁弁373aを制御して、当該一方の大押さえ351を片玉位置に移動させる(図11参照)。なお、図11において点線部は、一方の大押さえ351が両玉位置にある場合を示している。
ステップS3では、制御部60は、押さえ用エアシリンダ52の電磁弁54を制御して、当該押さえ用エアシリンダ52を伸張させ、プランジャ部52aを下降させる。これにより、プランジャ部52aの先端部が生地Cを押さえる(図12参照)。この図12からも明らかなように、一方の大押さえ351が両玉位置にあると、下降したエアシリンダ52のプランジャ部52aと当該大押さえ351とが干渉するおそれがあるが、下降前に大押さえ351が片玉位置に移動しているので、プランジャ部52aから離間することになり、干渉が防止されている。
そして、作業者は、プランジャ部52aにより押さえられた生地Cを引っ張ってダーツDを伸ばす。
ステップS4では、制御部60は、他方の大押さえ351に対応するエアシリンダ358の電磁弁358aを制御して、他方の大押さえ351を下降させ当該大押さえ351により生地Cを押さえる(図13参照)。他方の大押さえ351により押さえられた生地Cは、ダーツDが伸ばされた状態を維持することになる。
ステップS5では、制御部60は、一方の大押さえ351に対応するエアシリンダ373の電磁弁373aを制御して、当該一方の大押さえ351を両玉位置にスライドさせながら、一方の大押さえ351に対応するエアシリンダ358の電磁弁358aを制御して、一方の大押さえ351を下降させる(図14参照)。これにより図14中の矢印Qのように一方の大押さえ351が斜め方向に下降して、一対の大押さえ351が第一間隔D1を維持したまま生地Cを押さえることになる。
ステップS6では、制御部60は、押さえ用エアシリンダ52の電磁弁54を制御して、当該押さえ用エアシリンダ52を収縮させ、プランジャ部52aを上昇させる(図15参照)。
ステップS7では、制御部60は、バインダー12に対応するエアシリンダの電磁弁18を制御して、バインダー12を下降させる。これにより、バインダー12に巻き付けられた玉布Tが生地C上にセットされることになる。
ステップS8では、制御部60は、折込板354に対応するエアシリンダ362の電磁弁362aを制御して、折込板354をバインダー12に向けて移動させる。バインダー12と折込板354とによって、玉布Tが所定の形状を維持して、生地C上に保持されることになる。これにより、両玉縫いにおける生地C及び玉布Tのセットが完了する。
ステップS20では、制御部60は、片玉縫い処理を実行する。片玉縫い処理は、ステップS1〜ステップS8までほぼ同じ動作を行うが、ステップS5に対応するステップだけが異なる。具体的には、ステップS5では一方の大押さえ351を両玉位置に移動させながら、当該大押さえ351を下降させている。一方、片玉縫い処理におけるステップS5に対応するステップでは、一方の大押さえ351を両玉位置に移動させずに、そのまま下降させている。この片玉縫い処理を実行することで、片玉縫いにおける生地C及び玉布Tのセットが完了する。
以上のように、本実施形態によれば、プランジャ部52a及び一対の大押さえ351を下降させる前に、一対の大押さえ351の間隔を第二間隔D2とし、その状態を維持したままプランジャ部52aを下降させているので、プランジャ部52aに近い方の大押さえ(一方の大押さえ351)がプランジャ部52aから離れることになる。これによって、一対の縫い針41の間隔が通常の間隔よりも狭い場合であっても、プランジャ部52aの下降時にプランジャ部52aと大押さえ351とが干渉してしまうことを防止することが可能となり、布地Cの押さえの確実性を高めることができる。
また、本実施形態では、プランジャ部52aの下降後に、他方の大押さえ351を下降させてから、一対の大押さえ351の間隔が第一間隔D1となるように一方の大押さえ351をスライドさせながら下降させているので、一方の大押さえ351の下降とスライドとが同時に行えることができ、セット時間の短縮化を図ることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限らず適宜変更可能であるのは勿論である。
例えば、図16に示す流れで生地C及び玉布Tをセットすることも可能である。以下、具体的に説明する。なお、図16において図10のフローチャートと同一のステップにおいては同一の符号を付してその説明を省略する。
図16において、ステップS5−1では、制御部60は、押さえ用エアシリンダ52の電磁弁54を制御して、当該押さえ用エアシリンダ52を収縮させ、プランジャ部52aを上昇させる(図17参照)。
ステップS6−1では、制御部60は、一方の大押さえ351に対応するエアシリンダ373の電磁弁373aを制御して、当該一方の大押さえ351を両玉位置にスライドさせる(図18参照)。
ステップS6−2では、制御部60は、一方の大押さえ351に対応するエアシリンダ358の電磁弁358aを制御して、一方の大押さえ351を下降させる(図15参照)。これにより、一対の大押さえ351が第一間隔D1を維持したまま生地Cを押さえることになる。
なお、図16における片玉縫い処理では、図16のステップS1〜ステップS8のうち、ステップS6−1を省略した処理が行われる。
このように、プランジャ部52aの下降後に、他方の大押さえ351を下降させてから、プランジャ部52aを上昇させて、一対の大押さえ351の間隔が第一間隔D1となるように一方の大押さえ351をスライドさせ、その後一方の大押さえ351を下降させているので、一方の大押さえ351のスライドと下降とが別個のステップで行われることになる。これにより、一対の縫い針41の間隔が通常の間隔よりも狭い場合であっても、一方の大押さえ351の制御を容易化することが可能となる。
本発明に係る自動玉縁縫いミシンの概略構成を示す斜視図である。 図1のミシンの正面図である。 図1のミシンに備わる布送り機構の概略構成を示す斜視図である。 図3の布送り機構に備わる大押さえと大押さえ保持機構の分解斜視図である。 両玉縫いにおける布送り機構の動作説明図である。 片玉縫いにおける布送り機構の動作説明図である。 両玉縫いの場合の大押さえの状態を示す説明図である。 片玉縫いの場合の大押さえの状態を示す説明図である。 図1のミシンの主制御構成を示すブロック図である。 生地及び玉布のセット時における制御フローを示すフローチャートである。 ステップS2における一対の大押さえと押さえ用エアシリンダ52との位置関係を模式的に示した説明図である。 ステップS3における一対の大押さえと押さえ用エアシリンダ52との位置関係を模式的に示した説明図である。 ステップS4における一対の大押さえと押さえ用エアシリンダ52との位置関係を模式的に示した説明図である。 ステップS5における一対の大押さえと押さえ用エアシリンダ52との位置関係を模式的に示した説明図である。 ステップS6若しくはステップS6−2における一対の大押さえと押さえ用エアシリンダ52との位置関係を模式的に示した説明図である。 生地及び玉布のセット時における制御フローの変形例を示すフローチャートである。 ステップS5−1における一対の大押さえと押さえ用エアシリンダ52との位置関係を模式的に示した説明図である。 ステップS6−1における一対の大押さえと押さえ用エアシリンダ52との位置関係を模式的に示した説明図である。
符号の説明
10 ミシン(自動玉縁縫いミシン)
11 テーブル(載置台)
12 バインダー
15 針板
16 ミシンモータ
17 メスモータ
20 ダーツ用押さえ機構
30 布送り機構
40 針上下動機構
41 縫い針
50 ダーツ用押さえ機構
52 エアシリンダ
52a プランジャ部(ダーツ押さえ)
54 電磁弁(ダーツ押さえ用昇降部)
60 制御部
80 ミシンフレーム
90 コーナーメス機構
150 メス機構
351 大押さえ
352 土台部(大押さえ用昇降部)
373 エアシリンダ(スライド部)
C 布地(被縫製物)
D ダーツ
D1 第一間隔
D2 第二間隔
T 玉布T

Claims (3)

  1. ダーツが形成された被縫製物を、当該ダーツを伸ばすために載置台上に押さえつけるダーツ用押さえ機構と、
    ダーツが伸ばされた被縫製物を載置台上に保持し、搬送する布送り機構と、
    前記布送り機構の送り方向に直交する方向に所定の間隔を空けて配置された一対の縫い針により針落ちを行う針上下動機構と、
    前記ダーツ用押さえ機構、前記布送り機構及び前記針上下動機構を制御する制御部とを備え、
    前記布送り機構は、
    前記縫い針を中間に挟んで両側に対向配置され前記被縫製物を押さえる一対の大押さえと、前記一対の大押さえを昇降させる大押さえ用昇降部と、前記一対の大押さえのうち、少なくとも一方の大押さえをスライドさせて、前記一対の大押さえの間隔を前記一対の縫い針の間隔に対応した挟幅な第一間隔と、当該第一間隔よりも拡幅な第二間隔とに調整するスライド部とを備え、
    前記ダーツ用押さえ機構は、
    下降時に前記一対の大押さえの中間の押さえ位置で前記布地を押さえるように、前記一方の大押さえの上方から前記押さえ位置に向けて斜め方向に昇降するダーツ押さえと、前記ダーツ押さえを昇降させるダーツ押さえ用昇降部とを備え、
    前記制御部は、前記ダーツ押さえ及び前記一対の大押さえを下降させる前に、前記一対の大押さえの間隔を前記第二間隔とし、当該第二間隔を維持したまま前記ダーツ押さえを下降させることを特徴とする自動玉縁縫いミシン。
  2. 請求項1記載の自動玉縁縫いミシンにおいて、
    前記制御部は、前記ダーツ押さえの下降後に、前記他方の大押さえを下降させてから、前記大押さえの間隔が第一間隔となるように前記一方の大押さえをスライドさせながら下降させることを特徴とする自動玉縁縫いミシン。
  3. 請求項1記載の自動玉縁縫いミシンにおいて、
    前記制御部は、前記ダーツ押さえの下降後に、前記他方の大押さえを下降させてから、前記ダーツ押さえを上昇させて、前記大押さえの間隔が第一間隔となるように前記一方の大押さえをスライドさせ、その後前記一方の大押さえを下降させることを特徴とする自動玉縁縫いミシン。
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