JP2010103894A - 電気音響変換装置 - Google Patents

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Yuichiro Mizuguchi
祐一郎 水口
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Abstract

【課題】振動板の連結部を補強し、音質を改善させることのできる電気音響変換装置を提供する。
【解決手段】磁気回路部10は磁界を発生する。振動板6はドーム部1とエッジ部3とその双方を連結する連結部2とを有する。ボイスコイル4は、第1の巻数で巻線した基部41と、基部41に連結し、第1の巻数より多い第2の巻数で巻線した端部42とを有する。また、ボイスコイル4の端部42は連結部2に接着される。さらに、ボイスコイル4は磁気回路部10と協働して、振動板6を駆動する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ボイスコイルを使用した動電型電気音響変換装置に関する。
動電型電気音響変換装置は、一般的に磁気回路部、振動板、ボイスコイル等を備えて構成される。ボイスコイルに音声信号等の電流を流すと、磁気回路部によって発生した磁界と、ボイスコイルに流される電流とによる電磁力で、ボイスコイルは振動板を振動させる。
ここで、イヤホンやヘッドホン等の小型の電気音響変換装置において、振動板はポリエチレンテレフタラート等の材料を成型することで作られる。このような振動板の形状は、中心がドーム形状のドーム部となっており、その周囲はドーナツ状にエッジ部で囲まれている。また、そのドーム部とエッジ部の間には、双方をつなぐ連結部がある。これらはそれぞれが分離しているわけではなく、一体の板状で形成されている。このような振動板において、連結部を補強しなければ連結部を節とした共振により音圧ディップが生じ、音質が低下してしまうという問題点がある。
特開2004−23297号公報(特許文献1)には、振動板の連結部に接着されるコイルボビンによって連結部を補強することで音質を改善する方法が記載されている。
特開2004−23297号公報
イヤホンやヘッドホン等の小型の電気音響変換装置においては、コイルボビンの重量による出力音圧低下を避けるためコイルボビンを使わずにボイスコイルを直接振動板に接着する方法を用いることが多い。従って、上記特許文献1に記載の発明を用いることはできない。そこで、コイルボビンを使用せずに振動板の連結部を補強する方法が望まれている。
本発明はこのような問題点に鑑みなされたものであり、ボイスコイルを直接振動板に接着する電気音響変換装置において、振動板の連結部を補強し、音質を改善することのできる電気音響変換装置を提供することを目的とする。
本発明は上述した従来技術の問題点を解決するため、磁界を発生する磁気回路部(10)と、ドーム部(1)とエッジ部(3)とその双方を連結する連結部(2)とを有する振動板(6)と、第1の巻数で巻線した基部(41)と、前記基部(41)に連結し、前記第1の巻数より多い第2の巻数で巻線した端部(42)とを有し、前記端部(42)が前記連結部(2)に接着され、前記磁気回路部(10)と協働して、前記振動板(6)を駆動するボイスコイル(4)とを備えることを特徴とする電気音響変換装置を提供する。
本発明の電気音響変換装置によれば、振動板の連結部を補強し、音質を改善することができる。
以下、本発明の電気音響変換装置について、添付図面を参照して説明する。図1は本発明の第1実施形態におけるボイスコイルを示す断面図である。図2は、本発明の電気音響変換装置の一例を示す断面図である。図3は本発明の各実施形態におけるボイスコイルを振動板へ接着する方法を示した図である。図4は本発明の第1実施形態の効果を示す図である。図5は本発明の第2実施形態におけるボイスコイルを示す断面図である。図6は本発明の第3実施形態におけるボイスコイルを示す断面図である。図7は本発明の第4実施形態におけるボイスコイルを示す断面図である。
<第1実施形態>
まず、図2を用いて本実施形態の電気音響変換装置の全体構成について説明する。図2において、プレート7とセンターポール9は永久磁石8によって磁極化されており、プレート7、センターポール9、永久磁石8は磁気回路部10を構成している。また、プレート7とセンターポール9は鉄等の金属からなる。柱状突起部12は、センターポール9、永久磁石8、プレート7のそれぞれの開口部に挿入された状態でフレーム部11に嵌合されている。このようにして磁気回路部10は柱状突起部12によってフレーム部11に固定されている。
また、振動板6は、振動板6の中央に位置するドーム部1、ドーナツ状にドーム部1を囲むエッジ部3と、その双方を結合する連結部2を備えている。ドーム部1、連結部2、エッジ部3は分離しているわけではなく、一体の板状で形成されている。さらに、振動板6はエッジ部3においてフレーム部11の外縁に結合されている。振動板6はポリエチレンテレフタラート等の材料を一体成型して作られる。また、第1実施形態では、ドーム部1と連結部2の境界、連結部2とエッジ部3の境界は、一点鎖線で示す振動板6の断面の変曲点とする。連結部2を中心とした不要な共振を防ぐ点から、連結部2の断面の幅と高さの比は1:0.15程度であることが望ましい。また、連結部2の断面の幅はできるだけ狭い方が望ましい。
ボイスコイル4は、磁気回路部10の空隙Gへ懸垂されるように振動板6の連結部2に接着されている。また、ボイスコイル4は図示しない信号入力線と接続されている。ボイスコイル4は、信号入力線により入力された音声信号等の電流に応じて空隙G内を図2の上下方向に変位することにより、磁気回路部10と協働して、振動板6を駆動する。この駆動力は磁気回路部10により発生した磁界と、ボイスコイル4に入力された電流とによる電磁力である。また、フレーム部11に設けられた開口部13はハウジング14の容積を利用し振動板6の振幅を大きくする役割を持つ。開口部13の数、及び、大きさを調整することで振動板6の周波数特性を調整することができる。
次に、図1を用いて第1実施形態におけるボイスコイル4の詳細について説明する。本実施形態のボイスコイル4は、所定の巻数の基部41と、振動板6の連結部2の幅と同程度の幅となるように、基部41の巻数よりも多い巻数にした端部42とからなる。ボイスコイル4は例えば銅である連続した金属線を巻線することにより形成されている。幅を広くしたボイスコイル4の端部42は、振動板6の連結部2の底面に沿うような基部41側に凸の略U字受け皿形状となっている。ボイスコイル4の端部42と振動板6の連結部2の底面が接するようにボイスコイル4は接着剤5によって連結部2に接着されている。以上の構成によって、ボイスコイル4は、連結部2を補強し、連結部2を節とした不要な共振を防ぐ。
ボイスコイル4の重量増加による音圧の低下を防ぐ点から、ボイスコイル4の巻数を多くする箇所は、連結部2と接着されている端部1層のみとするのが望ましい。また、音質の点から、図1のように連結部2の中心とボイスコイル4の中心が一致するように構成することが望ましい。また、ボイスコイル4は一般的なコイル巻線方法を用いて容易に製造することができる。
図3を用いて本実施形態におけるボイスコイル4の振動板6への接着方法について説明する。図4に示すように振動板6は連結部2が上向きに凸、ドーム部1及びエッジ部3が下向きに凸になるように台座32に載せられている。また、押さえ治具31は振動板6を台座に固定する。この時、押さえ治具31は振動板6の連結部2の外側部分で振動板6に接する。また、接着剤5は振動板6の連結部2に塗布される。ボイスコイル4は押さえ治具31の中心に落とし込まれる。その後、接着剤5は自然乾燥される。以上のようにボイスコイル4は接着剤5によって振動板6の連結部2に接着される。
次に、図4を用いて第1実施形態の音質改善効果を示す。図4の横軸は周波数を示し、縦軸は音圧レベルを示している。低周波数から高周波数まで音圧が一定であることが望ましい。図4(A)の特性41は振動板6の連結部2を補強していない場合の特性、図4(B)の特性42は振動板6の連結部2を補強している本実施形態の特性である。
振動板6の連結部2を補強していない特性41は可聴範囲である20000Hzより低い周波数で音圧レベルが大きく変動しているのに対して、振動板6の連結部2を補強している本実施形態の特性42では、20000Hzより低い周波数で音圧レベルの変動が小さく、良好な特性になっている。以上から、ボイスコイル4によって振動板6の連結部2を補強することで、理想的な音質が得られることがわかる。
<第2実施形態>
図5を用いて第2実施形態におけるボイスコイル53について説明する。本実施形態の電気音響変換装置の連結部54とボイスコイル53以外の構成は第1実施形態における電気音響変換装置と同様である。また、第2実施形態では、ドーム部1と連結部54の境界は、図5中の左側の一点鎖線で示すように、ドーム部1側から見て最初に折れ曲がる点、連結部52とエッジ部3の境界は、図5中の右側の一点鎖線で示すように、エッジ部3から見て最初に折れ曲がる点とする。
本実施形態のボイスコイル53は、所定の巻数の基部51と、振動板55の連結部54の幅と同程度の幅となるように、基部51の巻数よりも多い巻数にした端部52とからなる。ボイスコイル53は例えば銅である連続した金属線により形成されている。この幅を広くしたボイスコイル53の端部52は振動板55の連結部54の底面に沿うような上に凸の形状を形成する。ボイスコイル53の端部52と振動板55の連結部54の底面が接するようにボイスコイル53は接着剤5によって連結部54に接着されている。ボイスコイル53は、振動板55の連結部54に接着されることで、連結部54を補強し、連結部54を節とした不要な共振を防ぐ。以上の構成から本実施形態の発明は第1実施形態と同様の効果をもたらす。
<第3実施形態>
図6を用いて第3実施形態におけるボイスコイル63について説明する。本実施形態の電気音響変換装置の連結部64とボイスコイル63以外の構成は第1実施形態における電気音響変換装置と同様である。また、第3実施形態では、ドーム部1と連結部64の境界は、図6中の左側の一点鎖線で示すように、ドーム部1側から見て最初に折れ曲がる点、連結部64とエッジ部3の境界は、図6中の右側の一点鎖線で示すように、エッジ部3から見て最初に折れ曲がる点とする。
本実施形態のボイスコイル63は、所定の巻数の基部61と、振動板65の連結部64の幅と同程度の幅となるように、基部61の巻数よりも多い巻数にした端部62とからなる。ボイスコイル63は例えば銅である連続した金属線により形成されている。この幅を広くしたボイスコイル63の端部62は振動板65の連結部64の底面に沿うような平坦形状を形成する。ボイスコイル63の端部62と振動板65の連結部64の底面が接するようにボイスコイル63は接着剤5によって連結部64に接着されている。ボイスコイル63は、振動板65の連結部64に接着されることで、連結部64を補強し、連結部64を節とした不要な共振を防ぐ。以上の構成から本実施形態の発明は第1実施形態と同様の効果をもたらす。
<第4実施形態>
図7を用いて第4実施形態におけるボイスコイル73について説明する。本実施形態の電気音響変換装置の連結部64とボイスコイル73以外の構成は第1実施形態における電気音響変換装置と同様である。また、連結部64の構成は第3実施形態と同様である。
本実施形態のボイスコイル73は、所定の巻数の基部71と、振動板65の連結部64の幅と同程度の幅となるように、基部71の巻数よりも多い巻数にした端部72とからなる。ボイスコイル73は例えば銅である連続した金属線により形成されている。この幅を広くしたボイスコイル73の端部72は振動板65の連結部64の底面に沿うような凹形状を形成する。このような凹形状は、幅を連結部64の底面と側面を合計した幅とした端部72を連結部64と同様な形の型にプレスすることで作られる。ボイスコイル73の端部72と振動板65の連結部64の底面及び側面が接するようにボイスコイル73は接着剤5によって連結部64に接着されている。ボイスコイル73は、振動板65の連結部64に接着されることで、連結部64を補強し、連結部64を節とした不要な共振を防ぐ。以上の構成から本実施形態の発明は第1実施形態と同様の効果をもたらす。
本発明は以上説明した各実施形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更が可能である。例えば、ボイスコイル及び振動板は円形に限らず、楕円形や、三角形、四角形、他の多角形であってもよい。
また、ボイスコイルの巻幅を広くする箇所は、連結部と接着される端部1層のみとするのが望ましいが、製造時の利便性の点から、各実施形態のボイスコイル端部の巻幅を広くする箇所は1層に限定されるものではない。
また、連結部の中心とボイスコイルの中心が一致するように接着することが望ましいが、必ずしも一致している必要はない。また、各実施形態においてコイルボビンを使わないことを前提としたが、コイルボビンを使用するような構成にしても良い。また、振動板は一体の板状で形成されているものを例としたが、それぞれ分離した状態で成型し、後で貼り合わせるような構成にしても良い。連結部2の断面の幅と高さの比は1:0.15程度であることが望ましいが、これに限定されるものではない。
本発明の第1実施形態におけるボイスコイルを示す断面図である。 本発明の電気音響変換装置の一例を示す断面図である。 本発明の各実施形態におけるボイスコイルを振動板へ接着する方法を示す図である。 本発明の第1実施形態における音質改善効果を示す図である。 本発明の第2実施形態におけるボイスコイルを示す断面図である。 本発明の第3実施形態におけるボイスコイルを示す断面図である。 本発明の第4実施形態におけるボイスコイルを示す断面図である。
符号の説明
1 ドーム部
2 連結部
3 エッジ部
4 ボイスコイル
41 基部
42 端部
6 振動板
10 磁気回路部

Claims (4)

  1. 磁界を発生する磁気回路部と、
    ドーム部とエッジ部とその双方を連結する連結部とを有する振動板と、
    第1の巻数で巻線した基部と、前記基部に連結し、前記第1の巻数より多い第2の巻数で巻線した端部とを有し、前記端部が前記連結部に接着され、前記磁気回路部と協働して、前記振動板を駆動するボイスコイルと
    を備えることを特徴とする電気音響変換装置。
  2. 前記連結部は前記ボイスコイルの前記端部側に凸の凸形状となっており、前記端部は前記連結部の前記凸形状に沿うように前記基部側に凸となっていることを特徴とする請求項1に記載の電気音響変換装置。
  3. 前記連結部は前記ボイスコイルの前記端部とは逆側に凸の凸形状となっており、前記端部は前記連結部の前記凸形状に沿うように前記基部とは逆側に凸となっていることを特徴とする請求項1に記載の電気音響変換装置。
  4. 前記連結部は前記ボイスコイルの前記端部側に凸で平坦部を有する形状となっており、前記端部は前記連結部の前記平坦部に沿うように平坦となっていることを特徴とする請求項1に記載の電気音響変換装置。
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