JP2010103233A - 固体撮像素子及び撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ノイズの原因となる電荷の注入を防止することができる固体撮像素子及び撮像装置を提供する。
【解決手段】固体撮像素子は、光電変換部3と、半導体基板上に設けられた絶縁膜と、絶縁膜上に設けられた電荷蓄積部と、光電変換部3で発生した電荷を電荷蓄積部に注入するゲート電極を含むトランジスタとを有する固体撮像素子であって、トランジスタのドレイン領域の上方の絶縁膜の少なくとも一部が他の部分よりも厚く形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、固体撮像素子及び撮像装置に関する。
フォトダイオード(PD)等の光電変換素子で発生した電荷を、電荷蓄積部として機能するフローティングゲート(FG)を有するMOSトランジスタによって該FGに注入して蓄積し、FGに蓄積された電荷に応じた信号を外部に読み出すことで撮像を行う固体撮像装置が提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1には、書き込みトランジスタの制御ゲートに電圧を印加することで、PDからFGに電荷を注入する構成が開示されている。
特開2002−280537号公報
ところで、半導体基板上に形成されているゲート絶縁膜の厚みが均一であるため、書き込みトランジスタの制御ゲートに電圧を印加すると、PD近傍だけでなく、書き込みトランジスタのドレイン領域近傍のゲート絶縁膜にも電界が印加される。すると、PDからFGに注入される信号電荷に加えて、書き込みトランジスタのドレイン領域からも電荷が注入され、この電荷がノイズとなる。このような光電変換素子を例えば撮像装置に用いた場合に、ドレイン領域からのノイズ電荷の注入によって画質が低下するため、更なる改善が望まれる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、ノイズとなる電荷の注入を防止することができる固体撮像素子及び撮像装置を提供することにある。
本発明の固体撮像装置は、光電変換部と、半導体基板上に設けられた絶縁膜と、前記絶縁膜上に設けられた電荷蓄積部と、前記光電変換部で発生した電荷を前記電荷蓄積部に注入するゲート電極を含むトランジスタとを有する固体撮像素子であって、前記トランジスタのドレイン領域の上方の前記絶縁膜の少なくとも一部が他の部分よりも厚い。
この固体撮像装置は、ドレイン領域の上方が厚い絶縁膜で覆われているため、光電変換部で発生した電荷を電荷蓄積部に注入する際にゲート電極に電圧を印加しても、ドレイン領域から電荷蓄積部へ電荷が注入することを防止することができる。
上記固体撮像素子は、前記絶縁膜が単一の材料からなる。
上記固体撮像素子は、前記絶縁膜が複数の材料からなる固体撮像素子。
上記固体撮像素子は、前記トランジスタが、トンネルエレクトロン注入によって前記電荷を注入する。
上記固体撮像素子は、前記トランジスタが、ホットエレクトロン注入によって前記電荷を注入する。
上記固体撮像素子は、前記光電変換部が、前記半導体基板に設けられたフォトダイオードである。
上記固体撮像素子は、前記光電変換部が、前記半導体基板上方に設けられた光電変換膜であり、前記トランジスタのソース領域が前記光電変換膜と電気的に接続されている。
上記固体撮像素子は、前記光電変換膜が、アモルファスシリコン、CIGS(銅−インジウム−ガリウム−セレン)系材料、又は有機材料で構成されている。
また、本発明の撮像装置は、上記で説明した構成の固体撮像素子を備えたものである。
本発明によれば、ノイズの原因となる電荷の注入を防止することができる固体撮像素子及び撮像装置を提供できる。
以下、本発明の一実施形態を説明するための固体撮像素子について図面を参照して説明する。この固体撮像素子は、デジタルカメラやデジタルビデオカメラ等の撮像装置に搭載して用いられるものである。
図1は、本発明の実施形態を説明するための固体撮像素子の概略構成を示す平面模式図である。図2は、図1に示す画素部の概略構成を示す断面模式図である。図3は、図2に示す画素部の等価回路図である。
固体撮像素子10は、同一平面上の行方向とこれに直交する列方向にアレイ状(ここでは正方格子状)に配列された複数の画素部100を備える。
画素部100は、N型シリコン基板1とこの上に形成されたPウェル層2からなる半導体基板内に形成されたN型不純物層3を備える。N型不純物層3はPウェル層2内に形成され、このN型不純物層3とPウェル層2とのPN接合により、光電変換部として機能するフォトダイオード(PD)が形成される。以下では、N型不純物層3のことを光電変換部3と言う。光電変換部3は、その表面に完全空乏化や暗電流抑制のためにP型不純物層9が形成された、所謂埋め込み型フォトダイオードとなっている。
半導体基板には、光電変換部3で発生した電荷に応じた電圧信号(以下、撮像信号ともいう)を外部に読み出すことが可能な読み出し部が形成されている。
この読み出し部は、書き込みトランジスタWTと、読み出しトランジスタRTとを備える。書き込みトランジスタWTと読み出しトランジスタRTとは、光電変換部3の右隣に少し離間して設けられた素子分離領域5によって分離されている。また、Pウェル層2内の画素部100同士の構成要素は、素子分離領域8によって互いに分離されている。
素子分離法には、LOCOS(Local Oxidation of Silicon)法、STI(Shallow Trench Isolation)法、及び高濃度不純物イオン注入による方法等が適用できる。
書き込みトランジスタWTは、ソース領域として機能する光電変換部3と、光電変換部3の右に離間して設けられた高濃度のN型不純物からなるドレイン領域である書き込みドレインWDと、光電変換部3と書き込みドレインWDとの間の半導体基板上方に酸化膜11を介して設けられたゲート電極である書き込みコントロールゲートWGと、書き込みコントロールゲートWGと酸化膜11との間に設けられたフローティングゲートFGとを備えたMOSトランジスタ構造となっている。酸化膜11は、絶縁膜として機能する。また、絶縁膜としては、酸化膜11のように単一の材料からなる構成だけでなく、その上の全部又は一部に窒化膜など他の材料を含む膜を形成することで、複数の材料からなる構成とすることもできる。絶縁膜を複数の材料からなる構成とすれば、各材料を適宜選択することで印加する電界強度やエネルギー順位の調整が可能になる。
書き込みコントロールゲートWGを構成する導電性材料は、例えばポリシリコンを用いることができる。リン(P)、砒素(As)、ボロン(B)を高濃度にドープしたドープドポリシコンでもよい。あるいは、チタン(Ti)やタングステン(W)等の各種金属とシリコンを組み合わせたシリサイド(Silicide)やサリサイド(Self-alingn Silicide)でもよい。
読み出しトランジスタRTは、素子分離領域5の右隣に設けられた高濃度のN型不純物からなるドレイン領域である読み出しドレインRDと、読み出しドレインRDの右隣に少し離間して設けられたN型不純物からなるソース領域である読み出しソースRSと、読み出しドレインRDと読み出しソースRSとの間の半導体基板上方に酸化膜11を介して設けられたゲート電極である読み出しコントロールゲートRGと、読み出しコントロールゲートRGと酸化膜11との間に設けられたフローティングゲートFGとを備えたMOSトランジスタ構造となっている。
読み出しコントロールゲートRGを構成する導電性材料は、書き込みコントロールゲートWGと同じものを用いることができる。読み出しドレインRDには列信号線12が接続されている。読み出しソースRSにはグランド線が接続されている。読み出しドレインRDは、列信号線12とオーミック接触が取れるように不純物濃度が調整されている。読み出しソースRSは、グランド線とオーミック接触が取れるように不純物濃度が調整されている。
フローティングゲートFGは、P型不純物層9と読み出しソースRSとの間の半導体基板上方に酸化膜11を介して設けられた電気的に浮遊した電極である。フローティングゲートFG上には酸化シリコン等の絶縁膜19を介して書き込みコントロールゲートWG及び読み出しコントロールゲートRGが設けられている。フローティングゲートFGを構成する導電性材料は、書き込みコントロールゲートWGと同じものを用いることができる。フローティングゲートFGは、光電変換部3で発生した電荷を蓄積させることが可能な電荷蓄積部として機能する。
酸化膜11は、書き込みドレインWDと重なる領域11aが、該酸化膜11の他の領域よりも厚くなるように形成されている。書き込みドレインWD上の厚い酸化膜11aは、書き込みコントロールゲートWGに電圧を印加して光電変換部3からフローティングゲートFGに電荷を注入する際に、書き込みドレインWDとフローティングゲートFGとの間に電界が発生することを抑えることにより、書き込みドレインWDの電荷がフローティングゲートFGに注入されることを防止する機能を有している。フローティングゲートFGに注入される信号電荷にノイズとなる電荷が混入することを防止することができる。また、光電変換部3近傍の酸化膜11は、書き込みドレインWDの上方の酸化膜11aよりも薄くでき、強い電界を印加することが可能なため、酸化膜11の厚みに阻まれることがなく、光電変換部3からフローティングゲートFGへの電荷の注入が妨げられない。
例えば、酸化膜11の厚みを5〜7nmとし、書き込みドレインWD上方の酸化膜11aの厚みを7〜10nmとすることができる。
なお、書き込みドレインWDの上方の酸化膜11の少なくとも一部を他の部分よりも厚くすれば、書き込みドレインWDからフローティングゲートFGへの電荷の注入を防止する効果を得られる。
読み出しドレインRD及び書き込みドレインWDの近傍には、各ドレインからの電荷の漏れ出しを抑制するような不純物層が設けられていてもよい。これにより、読み出しドレインRD及び書き込みドレインWDからの電荷の漏れ出しに起因にするノイズを更に低減することができる。
尚、フローティングゲートFGは、書き込みトランジスタWTと読み出しトランジスタRTとで共通の一枚構成に限らず、書き込みトランジスタWTと読み出しトランジスタRTとでそれぞれ分離して設け、分離した2つのフローティングゲートFGを配線によって電気的に接続した構成としてもよい。また、光電変換部3からフローティングゲートFGへの電荷注入が起こり易いように、書き込みコントロールゲートWGと光電変換部3を一部オーバーラップさせてもよい。
画素部100は、図示しない遮光膜によって、光電変換部3の一部以外の領域に光が入射しない構造になっている。
固体撮像素子10は、書き込みトランジスタWT及び読み出しトランジスタRTの制御を行う制御部40と、読み出しトランジスタRTの閾値電圧を検出する読み出し回路20と、読み出し回路20で検出された1ライン分の閾値電圧を撮像信号として信号線70に順次読み出す制御を行う水平シフトレジスタ50と、信号線70に接続された出力アンプ60とを備える。
読み出し回路20は、列方向に並ぶ複数の画素部100で構成される各列に対応して設けられており、対応する列の各画素部100の読み出しドレインRDに列信号線12を介して接続されている。又、読み出し回路20は制御部40にも接続されている。
読み出し回路20は、図1(b)に示すように、読み出し制御部20aと、センスアンプ20bと、プリチャージ回路20cと、ランプアップ回路20dと、トランジスタ20e,20fとを備えた構成となっている。
読み出し制御部20aは、画素部100から信号を読み出す際、トランジスタ20fをオンしてプリチャージ回路20cから画素部100の読み出しドレインRDに列信号線12を介してドレイン電圧を供給する(プリチャージ)。次に、トランジスタ20eをオンして画素部100の読み出しドレインRDとセンスアンプ20bを導通させる。
センスアンプ20bは、画素部100の読み出しドレインRDの電圧を監視し、この電圧が変化したことを検出し、ランプアップ回路20dにその旨を通知する。例えば、プリチャージ回路20cによってプリチャージされたドレイン電圧が降下したことを検出しセンスアンプ出力を反転させる。
ランプアップ回路20dは、N−bitカウンタを内蔵しており、制御部40を介して画素部100の読み出しコントロールゲートRGに漸増または漸減するランプ波形電圧を供給すると共に、ランプ波形電圧の値に対応するカウント値(N個の1、0の組み合わせ)を出力する。
読み出しコントロールゲートRGの電圧が読み出しトランジスタRTの閾値電圧を越えると読み出しトランジスタRTが導通し、このとき、プリチャージされていた列信号線12の電位が降下する。これがセンスアンプ20bによって検出されて反転信号が出力される。ランプアップ回路20dは、この反転信号を受けた時点におけるランプ波形電圧の値に対応するカウント値を保持(ラッチ)する。これにより、デジタル値(1,0の組み合わせ)として閾値電圧の変化(撮像信号)を読み出すことができる。
水平シフトレジスタ50により1つの水平選択トランジスタ30が選択されると、その水平選択トランジスタ30に接続されたランプアップ回路20dで保持されているカウンタ値が信号線70に出力され、これが撮像信号として出力アンプ60から出力される。
なお、読み出し回路20による読み出しトランジスタRTの閾値電圧の変化を読み出す方法としては上述したものに限らない。例えば、読み出しコントロールゲートRGと読み出しドレインRDに一定の電圧を印加した場合の読み出しトランジスタRTのドレイン電流を撮像信号として読み出してもよい。
制御部40は、行方向に並ぶ複数の画素部100からなる各ラインの各画素部100の書き込みコントロールゲートWG、読み出しコントロールゲートRG、及び書き込みドレインWDに、それぞれ書き込み制御線、読み出し制御線、書き込みドレイン線を介して接続されている。書き込みドレインWDは、書き込みドレイン線とオーミック接触が取れるように不純物濃度が調整されている。
制御部40は、書き込みトランジスタWTを制御して、光電変換部3で発生した電荷をフローティングゲートFGに注入して蓄積させる駆動を行う。フローティングゲートFGに電荷を注入する方法としては、チャンネルホットエレクトロン(CHE)等のホットエレクトロンを用いてフローティングゲートFGに電荷を注入するホットエレクトロン注入や、ファウラ−ノルドハイム(F−N)トンネル電流等を用いてフローティングゲートFGにトンネリングによって電荷を注入するトンネルエレクトロン注入などがある。
また、制御部40は、上述した方法で読み出しトランジスタRTを制御して、フローティングゲートFGに蓄積された電荷に応じた撮像信号を読み出す駆動を行う。
また、制御部40は、フローティングゲートFGに蓄積された電荷を外部に排出して消去する駆動を行う。具体的には、書き込みドレインWD及び読み出しドレインRDにそれぞれ第一の極性(例えば正極性)の電圧を印加し、書き込みコントロールゲートWG及び読み出しコントロールゲートRGにそれぞれ第一の極性と反対極性(例えば負極性)の電圧を印加し、フローティングゲートFGに蓄積された電荷を書き込みドレインWD及び読み出しドレインRDに排出することで、フローティングゲートFG内の電荷の消去を行う。
なお、読み出しドレインRDへの電圧の印加は、読み出し制御部20aとプリチャージ回路20cを制御することで行う。プリチャージ回路20cは、撮像信号読み出しのために読み出しドレインRDに印加する電圧(Vr)と、電荷消去のために読み出しドレインRDに印加する電圧(Vcc)との2種類のレベルの電圧を生成して列信号線12に供給することが可能となっており、電荷消去時には、制御部40の指示により、読み出しドレインRDに電圧Vccを供給する。読み出し制御部20aは、電荷消去時には、制御部40の指示により、トランジスタ20eをオフ、トランジスタ20fをオンにする。
なお、図1では、制御部40が固体撮像素子10に内蔵されているが、制御部40の機能を、固体撮像素子10を搭載する撮像装置側に持たせてもよい。
次に、以上のように構成された固体撮像素子の撮像動作の一例を説明する。以下では、電荷注入をホットエレクトロン注入によって行う第一の動作例と、トンネルエレクトロン注入によって行う第二の動作例を説明する。
(第一の動作例)
図4は、図1に示す固体撮像素子を搭載する撮像装置の撮像動作の第一の例を説明するためのタイミングチャートである。図4では、iライン目の画素部100内の各部の電位変化を時間と共に示してある。
まず、露光・蓄積開始前の時刻t1において、制御部40は、電子シャッタ動作として半導体基板の電位をVccにし、時刻t1以前に光電変換部3に蓄積された電荷を全て半導体基板に排出する。この排出動作により光電変換部3には電荷が存在しない状態になる。フローティングゲートFGは時刻t1以前に電荷の消去を行っているため、時刻t1ではフローティングゲートFG中にも電荷は蓄積されていない。従って、時刻t1での排出動作により、光電変換部3及びフローティングゲートFGのいずれにも電荷が蓄積されていない状態になる。
露光・蓄積期間の開始タイミングである時刻t2になると、制御部40は、半導体基板の電位をLowレベルに設定する。また、全ての画素部100の書き込みコントロールゲートWGの電位をVpp(>Vcc)に、書き込みドレインWDの電位をVccに設定する。このような電圧設定により、露光・蓄積期間中に光電変換部3で発生した電荷は、酸化膜11を通過してフローティングゲートFGへと注入される(CHE注入)。制御部40は、露光・蓄積期間中は読み出しドレインRDからの電荷の漏れ出しを抑えるように、全ての画素部100の読み出しドレインRDの電圧をLowレベルに設定しておく。これにより、感度低下を防ぐことができる。
このように、時刻t2からt3の露光・蓄積期間中には、全ての画素部100で同時に電荷の蓄積が行われる。なお、光電変換部3で発生した電荷が速やかに且つ確実にフローティングゲートFGへと注入されるように、酸化膜11の膜厚等は調整されている。
露光・蓄積期間の終了タイミングである時刻t3になると、制御部40は、全ての画素部100の書き込みコントロールゲートWGと書き込みドレインWDの電位をそれぞれLowレベルに設定する。これにより、時刻t3以後に全ての画素部100の光電変換部3で発生する電荷はフローティングゲートFGに注入されなくなり、電荷の蓄積が終了する。
撮像信号の読み出し期間の開始タイミングである時刻t4になると、制御部40は、iライン目の各画素部100の読み出しドレインRDの電位をプリチャージし、iライン目の各画素部100の読み出しコントロールゲートRGへのランプ波形電圧の印加を開始する。そして、iライン目の読み出しドレインRDの電位が降下した時点でのランプ波形電圧の値に対応するカウント値が各読み出し回路20内で保持され、このカウント値が撮像信号として出力アンプ60から出力される。
制御部40は、時刻t4〜t5の信号読み出し駆動を各ライン毎にタイミングをずらして実施する。ライン毎に信号の読み出しを行うため、時刻t3からt4までの読み出し待機期間はライン毎に異なり、最も長いラインにおいては1msecを遥かに上回る期間にも及ぶ。このため、露光・蓄積期間および読み出し待機期間に電荷の漏れ出しが起こらないように、酸化膜11の構造が調整されている。
全ての画素部100から撮像信号を順次読み出した後、制御部40は、全ての画素部100の書き込みコントロールゲートWG及び読み出しコントロールゲートRGの電位を−Vppに設定し、全ての画素部100の書き込みドレインWD及び読み出しドレインRDの電位をVccに設定する(時刻t6)。なお、このとき半導体基板の電位は変化させない。これによりフローティングゲートFGに蓄積されていた電荷は、書き込みドレインWD及び読み出しドレインRDに全て排出されることになる。書き込みドレインWD及び読み出しドレインRDはそれぞれ高濃度不純物層であり、ポテンシャルが深いため、電荷は全て確実にドレインへと排出されることになる。
なお、任意のラインの各画素部100からの撮像信号の読み出し完了毎に、そのラインの各画素部100のフローティングゲートFG内の電荷を消去するようにしてもよい。つまり、ライン毎に電荷の消去を独立に行うようにしてもよい。
(第二の動作例)
図5は、図1に示す固体撮像素子を搭載する撮像装置の撮像動作の第二の例を説明するためのタイミングチャートである。図5では、iライン目の画素部100内の各部の電位変化を時間と共に示してある。図5において図4と異なる点は、露光・蓄積期間において書き込みドレインWDの電位がLowレベルに設定されている点のみである。これにより、光電変換部3で発生した電荷は、F−Nトンネル電流によりフローティングゲートFGに注入される。
以上のように、上述した撮像装置によれば、画素部100のフローティングゲートFGに蓄積された電荷が該画素部100の書き込みトランジスタWT及び読み出しトランジスタRTのドレイン領域に排出される。このため、半導体基板に電荷を排出している従来と比べて、酸化膜11の劣化や半導体基板電位の変調、書き込みトランジスタWT及び読み出しトランジスタRTのソース・ドレイン接合部近傍の暗電流増加等を防ぐことができる。また、フローティングゲートFGから排出された電荷が半導体基板内に残ってしまうのを防ぐこともでき、次のフレームの信号にノイズとして混入してしまうリスクも軽減することができる。
また、上述した撮像装置によれば、ホットエレクトロン注入によりフローティングゲートFGに電荷を注入する駆動を採用することで、電荷の注入速度を向上させることができる。また、トンネルエレクトロン注入によりフローティングゲートFGに電荷を注入する駆動を採用することで、フローティングゲートFGへの電荷蓄積期間中に、書き込みドレインWDから暗電流が発生するのを抑えることができ、ノイズの少ない高画質の画像を提供することが可能になる。
なお、以上の説明では、フローティングゲートFGに蓄積された電荷を書き込みドレインWDと読み出しドレインRDに排出するものとしたが、電荷の排出先はこれらのいずれか一方であってもよい。つまり、図4及び図5の時刻t6からt7の間において、書き込みドレインWD又は読み出しドレインRDの電位をLowレベルに設定する駆動を採用してもよい。なお、フローティングゲートFGに蓄積された電荷の消去は、書き込みドレインWDや読み出しドレインRDに限定されず、例えば、半導体基板に引き抜いてもよい。
また、以上の説明では、画素部100が書き込みトランジスタWTと読み出しトランジスタRTの2つを含む構成を例にしたが、書き込みトランジスタWTと読み出しトランジスタRTのそれぞれの機能を1つのトランジスタで実現することも可能である。単一のトランジスタとする場合には、フローティングゲートに蓄積された電荷を排出するドレイン領域の上方の酸化膜11の少なくとも一部を他の部分よりも厚くすればよい。
例えば、図2において、読み出しトランジスタRTを省略し、書き込みドレインWDに列信号線12を介して読み出し回路20を接続した構成としてもよい。この構成の場合、露光・蓄積期間中は、書き込みドレインWDの電位をVcc又はLowレベルに設定し、書き込みコントロールゲートWGの電位をVppにすることで電荷の蓄積を行うことができる。また、信号読み出し期間中は、書き込みドレインWDの電位をVrに設定し、書き込みコントロールゲートWGにランプ波形電圧を印加することで撮像信号を読み出すことができる。また、電荷消去期間中は、書き込みドレインWDの電位をVcc、書き込みコントロールゲートWGの電位を−Vppに設定することで、書き込みドレインWDに電荷を排出することができる。
電荷蓄積、信号読み出し、及び電荷消去を1つのトランジスタで行う場合、電荷を消去する際の電荷の排出経路が書き込みドレインWDのみとなる。これに対し、図2に示した構成によれば、電荷を消去する際の電荷の排出経路が書き込みドレインWDと読み出しドレインRDの2つになる。このため、電荷の排出をスムーズに行うことができ、電荷排出時間を短縮したり、フローティングゲートFGへの電荷の取り残しを確実に防いだりすることが可能となり、電荷排出効率を向上させることができる。この結果、残像を抑制した高画質撮像が可能となる。
上述したように、読み出し部を1つのトランジスタで実現する場合には、そのトランジスタにMOS構造以外の構造も採用することができる。例えば、図2に示すフローティングゲートFGを窒化膜にし、書き込みコントロールゲートWGを該窒化膜上に直接形成したMNOS型のトランジスタ構造や、図2に示すフローティングゲートFGを窒化膜にしたMONOS型のトランジスタ構造であってもよい。MNOS型の場合は窒化膜と酸化膜11からなる膜中のトラップ準位が、MONOS型の場合は窒化膜が、それぞれ電荷を蓄積する電荷蓄積部として機能する。
また、以上の説明では、光電変換部3が半導体基板内に形成された例を説明したが、これに限らない。
図6,7は、図1に示す固体撮像素子の画素部の別の構成例を示す断面模式図である。
図6に示す画素部の構成では、書き込みドレインWDと、該書き込みドレインWDに素子分離領域5を挟んで隣り合う読み出しドレインRDとに重なる領域に、厚い酸化膜11aを形成している。また、書き込みドレインWD上の厚い酸化膜11aの一部が光電変換部3側に延びて形成されることで、書き込みドレインWDからフローティングゲートFGへの電荷の注入をより一層確実に防止することができる。この構成例によれば、光電変換部3からフローティングゲートFGに電荷を注入する際に、書き込みドレインWDからの電荷の注入防止だけでなく、読み出しドレインRDの電荷がフローティングゲートFGへ注入されることも防止できる。
図7に示す画素部の構成では、書き込みドレインWD近傍の領域の上に、酸化膜11に窒化膜など他の材料を積層させた複数の材料からなる絶縁膜11aを形成することもできる。このように、酸化膜11の一部に選択的に窒化膜などの他の材料の膜を形成して複数の材料からなる絶縁膜を形成することで、該絶縁膜を形成した領域の電界強度を小さくすることができ、該領域からフローティングゲートFGにノイズ電荷が混入することを防止でき、高画質の画像の取得が可能となる。
図8は、図1に示す固体撮像素子の画素部の別の構成例を示す断面模式図である。図8に示す画素部は、図2に示す画素部のP型不純物層9及び光電変換部3の代わりにN型不純物層3’を設けた構成になっている。N型不純物層3’は、書き込みトランジスタWTのソース領域として機能する。
半導体基板上方には、画素部毎に分離された画素電極24が形成されている。画素電極24上には光電変換膜21が形成され、光電変換膜21上には対向電極22が形成されている。対向電極22上には入射光に対して透明な保護膜23が形成されている。
対向電極22は、入射光を透過する導電性材料(例えば、ITO等のような金属化合物や非常に薄い金属膜等)で構成されており、全ての画素部で共通の一枚構成となっている。光電変換膜21は、入射光に応じて電荷を発生する有機又は無機の光電変換材料を含んで構成された膜であり、全ての画素部で共通の一枚構成となっている。光電変換膜21としては、例えばアモルファスシリコン、CIGS(銅-インジウム-ガリウム-セレン)系材料等を用いることができる。
なお、対向電極22及び光電変換膜21は、画素部100毎に分離した構成としてもよい。対向電極22については、例えば、矩形の電極を共通配線した構造としてもよい。
N型不純物層3’は、アルミニウム等の導電性材料からなるプラグ13を介して画素電極24と接続されており、これにより、光電変換膜21との電気的接続がなされている。
このように構成された固体撮像素子では、半導体基板の電位をVccにしてN型不純物層3’内の電荷を半導体基板に排出した後、露光・蓄積期間が開始される。露光・蓄積期間が開始されると、書き込みドレインWDの電位がVcc又Lowレベルに設定され、書き込みコントロールゲートWGの電位がVppに設定される。これにより、露光・蓄積期間中に光電変換膜21で発生した電荷が画素電極24、プラグ13を通ってN型不純物層3’に移動する。そして、N型不純物層3’に移動した電荷は、酸化膜11を通過してフローティングゲートFGへと注入される。露光・蓄積期間後の動作は図4や図5を参照して説明した内容と同一である。
このような撮像素子の構成においても、酸化膜11が書き込みドレインWDと重なる領域11aが、該酸化膜11の他の領域よりも厚くなるように形成することができる。こうすれば、厚い酸化膜11aによって、該書き込みドレインWDとフローティングゲートFGとの間に電界が発生することを抑え、書き込みドレインWDからフローティングゲートFGへの電荷の注入を防止できる。N型不純物層3’近傍の酸化膜11は、書き込みドレインWDの上方の酸化膜11aよりも薄くでき、強い電界を印加することが可能なため、酸化膜11の厚みに阻まれることがなく、N型不純物層3’からフローティングゲートFGへの電荷の注入が妨げられない。
このように、光電変換部が半導体基板上方に積層された構成の固体撮像素子であっても、上述したような効果を得ることができる。また、図8に示した構成によれば、光電変換部が読み出し部の上方に設けられているため、開口部を広く取ることができ、感度を向上させることができる。したがって、特に低照度において、高画質の画像を提供することが可能になる。
なお、以上の説明では、取り扱い電荷(撮像信号として取り出す電荷)が電子の場合を想定しているが、取り扱い電荷が正孔の場合でも考え方は一緒である。取り扱い電荷が正孔の場合には、図面においてN領域とP領域を入れ替え、各部に印加する電圧の極性を逆にすればよい。
本発明の実施形態を説明するための固体撮像素子の概略構成を示す模式図である。 画素部の概略構成を示す断面模式図である。 画素部の等価回路図である。 固体撮像素子を搭載する撮像装置の撮像動作の第一の例を説明するためのタイミングチャートである。 固体撮像素子を搭載する撮像装置の撮像動作の第二の例を説明するためのタイミングチャートである。 固体撮像素子の画素部の別の構成例を示す断面模式図である。 固体撮像素子の画素部の別の構成例を示す断面模式図である。 固体撮像素子の画素部の別の構成例を示す断面模式図である。
符号の説明
3 光電変換部
11,11a 絶縁膜
100 画素部
WT 書き込みトランジスタ
WG 書き込みコントロールゲート
WD 書き込みドレイン
RT 読み出しトランジスタ
RG 読み出しコントロールゲート
RD 読み出しドレイン
FG フローティングゲート

Claims (9)

  1. 光電変換部と、
    半導体基板上に設けられた絶縁膜と、
    前記絶縁膜上に設けられた電荷蓄積部と、
    前記光電変換部で発生した電荷を前記電荷蓄積部に注入するゲート電極を含むトランジスタとを有する固体撮像素子であって、
    前記トランジスタのドレイン領域の上方の前記絶縁膜の少なくとも一部が他の部分よりも厚い固体撮像素子。
  2. 請求項1に記載の固体撮像素子であって、
    前記絶縁膜が単一の材料からなる固体撮像素子。
  3. 請求項1に記載の固体撮像素子であって、
    前記絶縁膜が複数の材料からなる固体撮像素子。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の固体撮像素子であって、
    前記トランジスタが、トンネルエレクトロン注入によって前記電荷を注入する固体撮像素子。
  5. 請求項1から3のいずれか1つに記載の固体撮像素子であって、
    前記トランジスタが、ホットエレクトロン注入によって前記電荷を注入する固体撮像素子。
  6. 前記光電変換部が、前記半導体基板に設けられたフォトダイオードである固体撮像素子。
  7. 前記光電変換部が、前記半導体基板上方に設けられた光電変換膜であり、前記トランジスタのソース領域が前記光電変換膜と電気的に接続されている固体撮像素子。
  8. 請求項7に記載の固体撮像素子であって、
    前記光電変換膜が、アモルファスシリコン、CIGS(銅−インジウム−ガリウム−セレン)系材料、又は有機材料で構成されている固体撮像素子。
  9. 請求項1から8のいずれか1つに記載の固体撮像素子を備える撮像装置。
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